鬼が来た!のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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鬼が来た!

[オニガキタ]
DEVILS ON THE DOORSTEP
(鬼子來了)
2000年上映時間:140分
平均点:7.78 / 10(Review 104人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-04-27)
ドラマ戦争ものモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-02-25)【Cinecdocke】さん
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監督チアン・ウェン
キャストチアン・ウェン(男優)マー・ターサン
香川照之(男優)花屋小三郎
澤田謙也(男優)酒塚猪吉
脚本チアン・ウェン
撮影クー・チャンウェイ
製作チアン・ウェン
あらすじ
舞台は戦争末期・日本占領下の中国の農村。ある夜、マー(チアン・ウェン)が愛人イェンアル(チアン・ホンポー)と抱き合っていると、外から戸を叩く音がする。マー「誰だ?」男「俺だ。」マー「誰だ?」男「俺だ。」マーが戸を開けると、男は突然銃をマーの頭に突きつけ、5日間荷物を預かれと言い出した。大きな麻袋が2つ。マーが麻袋を開けると、中には日本軍人・花屋(香川照之)と通訳トン(ユエン・ティン)が入っていた。
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【クチコミ・感想】

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104.《ネタバレ》 「時代考証は少し無理があるな」と内心思いながらも、中国側も日本側も俳優さんが達者で、観ているうちにこの映画の虜になっていたみたいです。観終わった後「虜になっちゃった。」と感じる映画はいい映画だと思っているので、自分にとってはこれはいい映画です。長城の東端が映ってるから河北省あたり?時代的には中国占領末期?だいたいの時代背景と場所は飲み込めました。食糧状態や雰囲気からすれば、少しズレているような気もするが、まあいっかと。役者を見ていると、日本軍の酒塚がいい役回りをしていますね。規律と人間性と、矛盾と人情を上手くからめて、複雑なところを見せてます。それと通訳。「外国語なんて勉強しなければ!」って叫んだり酒塚におもねってみたり、面白い役割を巧みに演じています。結末ではちょっと悲しいけど、それも流れで行けば当然のこととも思えます。この二人は実にいいですね。もちろん、主役のチアン・ウェンと香川照之は別格でいいです。チアン・ウェンの中国人らしい表情と動作に溢れる動きもいいですし、それからだんだん花屋が影響されて中国人チックになっていく所も面白かったです。まさに熱演!って感じで観ていて熱くなるのがわかりました。それにしても、ストーリーは終始牧歌的に進められていて、殺伐とした雰囲気がありませんね。日本軍の宴会での殺戮でさえ、まったく殺伐としていない。全体的に戦争の残忍さに関しては軽減してあるように思います。これはマーの暴走や最後の斬首にしても同じ事で、これは戦争の残忍さだとか矛盾だとかを伝えたいんじゃなくて、戦争を土台にしてもっと別の事を言わんとしているんじゃないかと思いました。赤いコーリャンで「日本人=悪」という古典的なベクトルを入れてしまったために伝えたい事が伝わらず失敗した轍を踏まないように、チアン・ウェンが苦心した結果でしょう。もちろん、この映画を観て「日本人が悪だ」と思う人もいるにはいるでしょう。一方方向から見れば、どうしてもそう思ってしまいます。僕も高校時代「人間の條件」って本を読んで「日本人鬱、死にたい」とか思った時期がありました。(もちろん作品のせいではない)が、それって入り口なんですよね。それから歴史を勉強していって、それでも『歴史の真実』なんてあるわけがなくて、現在の世界情勢まで頭に入れて、なるべくバランス感覚のある『歴史観』を構築していければいいなと思います。
feroさん [DVD(字幕)] 9点(2004-01-12 13:48:53)(良:6票)
103.この高評価に私は驚いた。国民党軍と八路軍(共産党軍)の区別もついてないのにこんな映画をみても毒になるだけ。最後のシーン、主人公を裁くのは共産中国の敵、国民党軍(台湾)&米軍である。要は哀れな中国人農民が善、横暴酷薄な体制側(軍)に日米台人という思いっきりな中共闘争史観映画で、失礼ながら本当に恐れるべきは戦争でも日本人でもなく、こんなものに簡単に染まったり「いままでにない」などと感動したりするオノレの精神的未熟や知識の欠如ではないか?。評価が分かれるとか別れないとか好みの問題ではない。もし農夫のような悲劇を無くすというメッセージを普遍的に発信したいのなら、ここで浮き彫りにすべきは「成熟-幼稚」「人間味-醜悪」「しなやか-杓子定規」という対立軸であって、決して「中国人-日本人」や「農民-軍」ではないはずだ。なのに徹頭徹尾日本人や軍を醜悪に描くことによって両者を混同させて「日本人・軍=低劣」という誤ったメッセージを刷り込むのがこの映画(というかこの手の思想)の悪意。そんなもん評価できるか。「日本人であることが恥ずかしい」とか「日本人が憎い」などといった類のレビューが沢山あるのをみればその毒気の存在は明らかである。この監督は親日家だそうだが、その彼にして知ってか知らずかこんな映画を撮ってしまうのが心底恐ろしい。少佐軍曹主人公役者のみ評価で2点。....追記2/5:以前feroさんのレビューを読んだときから整理しようと思っていたのだが、要するにこの手の映画において、誤解を招くような描き方は絶対しちゃいけないことだと私は思うのだ。事実誤解している方が多いし、これからだって知識のある人、耐性のある人だけが見るわけではないのだから。冒頭に述べた「毒」というのはそういう意味で、この映画は「入門」にはやはり向かないと思う。私が思うに、こういうものを作る自戒のなさ、それを求める土壌、「軍国日本」みたいな特定のキーワードで思考停止に陥る主体性の欠如、それがすなわち「鬼」である。追記2005/4/23:中国での反日デモでいろいろ見えてきましたね。追記終わり。
veryautumnさん [映画館(字幕)] 2点(2004-01-07 14:22:49)(良:6票)
102.《ネタバレ》 この映画は“スイッチ”の映画です。虐殺シーン、隊長はなにも「今日こいつらぶっ殺してやる」とか予定立ててたわけではありません。ただ、スイッチが入っちゃったんです。虐殺された農民からすれば「うそーん!?」でしょう。「あんまりだ、そんなのあんまりだ」でしょう。ですがスイッチが入ってしまったのだから仕方がありません。無論スイッチを抑えられなかったことは愚かなことでしょうが、どのタイミングでスイッチが入るかなんて本人にも予測できません。テーブルの角に足をぶつけてしまった時、2秒後くらいになって「ンナロー!ヴォケェ!」となったりします。2秒の間は妙に冷静だったりもします。3秒だったり4秒だったりもします。動機だって分かりません。お気に入りだった洋服が急にダサく思えてきて着るのが恥ずかしくなったりすることもあります。昨日好きな子に送ったメールを見返して鳥肌が立つこともあります。どこでどうやってスイッチがONになるかOFFになるかなんて本人でも説明しようがないし、どのスイッチをONにするかはその人の感覚次第なのです。この映画を観ても各々勝手にスイッチをONにしたでしょう。「反日映画だ!」「日本人として恥ずかしい!」「戦争よくない!」「なんか最高!」「(私)スイッチだ!」・・・各々が貼り付けたレッテルは監督の意図とかけ離れていたとしてもなかなか消えはしません。作品を通してだけでは監督の意図が理解できないこともあるし、理解しようとしない人もいるでしょう。ですが良くも悪くも想いは残ります。――原題の『鬼子来了』とは憎らしい外人がやってきたという意味。私はこのタイトルを監督の真意ではなく、60億人全員が持つスイッチを理解せず、その対象を『鬼子』たったニ文字で表現してしまうことへの皮肉と受け取りました。ラストカットで彼は笑いました。「人間って愚かだな~。哀しいな~。でもそれが人間って生き物なんだよな~」彼だけはそのスイッチを理解していたからこそ笑えたのでしょう。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-18 21:50:28)(良:1票)(笑:1票)
101.《ネタバレ》 これは奇作的名作ではないか。描かれているのは、「日本人は悪いことをした」とか「もっと歴史を学べ」とかいった教条的で単純なことではない。世の中には、誰もが関わっていながら、誰にもどうすることのできないまま突き進んでしまう「成り行き」というものが絶対的に存在するという無情である。それを前半はコミカルに、後半はこれ以上ないというほどニヒルに見事に映像化してある。ものすごい脚本力だと思う。  物語のなかで、いくつかのサブストーリーが展開されるが、すべて「ちょっとしたはずみ」がきっかけでそうなっていく。最初に起こったこと自体は小さなことで、うまく通り過ぎられれば、どうということのないものだけれど、一度引っかかってしまったら、あとあと騒ぎがどんどん大きくなり、収拾がつかなくなる。人類が繰り返してきた数々の戦争や悲劇の歴史も、ふりだしはその程度のものじゃないのか、という作り手のシニカルな視線が見える気がする。  途中から物語は“神の見えざる手”に操られているかのようになり、登場人物たちの恣意をもはや越えてしまったところで展開していく。そこに、「何とかならんのか」というもどかしい思いが何度も浮かぶが、どうにもならない。残酷といえば、強烈に残酷なシナリオ。  類を見ない個性をもった作品であり、満点をつけたいところなのだが、ラストが余りにもやるせなかったので-1点。ということで、9点也です。
delft-Qさん 9点(2004-12-12 13:22:36)(良:2票)
100.《ネタバレ》 白黒による撮影がクライマックスのパートカラーを際立たせる傑作。

「気をつけー!」の掛け声とともに軍艦マーチと共に日章旗を掲げた行進、そして「鬼子来了(鬼が来た)」の題名!この軍艦マーチは幾度も劇中で繰り返される。 
一体どんなクソ反日映画がはじまるのか、どうボロクソに言ってやろうかと最低な好奇心で胸を躍らせたが(スイマセン私はそういうクソ野郎なのです)、その期待を見事に裏切ってくれた。


長い坂道を下っていく日本軍、その様子を見に子供たちが集まる。子供たちと交流する軍人。彼らは毎朝のように来るらしい。

闇夜、密室、蠢く脚と喘ぎ声が情事を物語る。急な来客に妻を隠す。日本軍に怯える恐怖を表す。
戸を開けた途端に眉間に拳銃を突きつけられ、ある“依頼”と共にズタ袋を置いていかれる。障子を突き破る日本刀の切っ先で念を押して。

集まって相談する村人たち。ズタ袋から出てきた男の口から出る驚愕の一言、布で遮られる表情、罵詈雑言をわめき死を望む者、違う訳を言って生を望む者の対比。違う訳を教えるやり取りが笑える。同じ日本語でも嘘をいいまくるwww
村の住人役の監督(チアン・ウェン)もそれをニヤニヤしながら見つめる。

前半はコメディ映画のような微笑ましい雰囲気が、やがて地獄のような凍りつくやり取りに変わる。ドアの開け閉めだけでもドキドキする。このドアにおける緊張は幾度も挿入される。
他人の叫びを拒むような演奏、暴れるので拘束されて介抱される、雪が降り始める外、防寒着でぐるぐる巻きに。怖がりながらもちゃんと世話をしてくれる優しさに男は打ちのめされていく。
死を覚悟した男に生きる勇気はなかったのだ。
武装して現地住民に襲われる幻。悪夢ではなく願望として。

兵士二人の鶏肉をめぐる会話、黒い影、銃剣で地面にサークルを描き動かないように言う。日本兵がいる事を気づかれないように振る舞うスリル、鶏の首にかけられたもの、子供も油断できない。


サーチライトが照らす中を進む緊張、ズタ袋に拘束されながら穴を開け、細い筒で水を飲ませる。
しかしよく泣く男だ。死にたがりは時間の経過とともに思考も変わっていく。彼らの反応が訳は嘘じゃないという事を物語る。

本部でのやり取りもピリピリとした緊張が。うだるような暑さでも規律によって己を戒める軍隊、存在そのものが中国に凸な隊長、そしてロバあああああああ貴様ああああああっ!

メンツ、プライド、面目、話をまともに聞く気もない上層部、“契約”電話。
この隊長が本当に策士と言いますか、確かに約束は守るクソ上司です。「どうせ○○○んだし、殺るだけ殺っとくか」というキレ者。日本刀の柄を首筋にあててのしごきも凄い迫力。「生きて帰ってきてんじゃねえよボケナスッ!」という感じでボッボコにしてます。怖ー。
ニコニコ顔で毎朝巡回してた軍楽隊も豹変するんだから怖い怖い。みんなクソ上司に「殺されたくない」という恐怖で動かされるのである。

賑やかな歓迎パーティー、穏やかな交流、どんちゃん騒ぎがある一言で凍りつく。村人の態度に苦悶の表情、徐々に不穏な空気へと変わり、壮絶な血祭と化してしまう。淡々と演奏を続ける楽隊が怖い。

駆け抜ける火、火、火、戦いの終わりを告げる遅すぎた放送・・・復讐、土砂降りの雨、痘痕だらけの面、最後の一撃とともに色づくフィルム・・・。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2015-07-30 15:47:06)(良:1票)
99.はじめから終わりまでハイテンションで話が続くため
見終わったときにぐったり来ました。戦争は誰が悪で
誰が善でとかそういう単純な話ではないと思うので
総じてこの映画が描いている「狂気」にやられました
私には面白いという感想はまったくなくむしろ後味の
悪い感じの一本になりました。
K2N2M2さん [DVD(字幕)] 4点(2009-06-21 17:30:36)(良:1票)
98.マー
Michael.Kさん [DVD(字幕)] 8点(2009-03-08 23:02:26)(笑:1票)
97.《ネタバレ》 凄い映画に出会ってしまいました。脚本は完璧と言っていいほど良く練られていますし、リズミカルでテンポ良くしかもユーモラスな場面が散りばめられて進行していくこともあり2時間20分の間ずっと心を握られっぱなしでした。何といっても、まったく展開の予想がつかないので本当に衝撃の連続という感じでした。

 キャストも非常にすばらしく、特に香川照之の窮地に追い込まれた兵士の狂気が入り混じったような演技は凄まじかったですね。音楽も、「軍艦マーチ」が非常に効果的に使われていたと思います。反日感情の強い中国の作品ではありますが、日本軍(兵)の描き方についても変に偏ったものではなかったので、あまり違和感を感じることなく受け入れられましたね。日本が悪いとかそういうレベルを超えた、中国という国が本来持っている戦争観が出ているような気がします。

 後味は決して良くはない(というか非常に悪い)ストーリーではありますが、多くの人に観てもらいたい作品です。
TMさん [DVD(字幕)] 10点(2007-11-23 19:48:41)(良:1票)
96.《ネタバレ》  中国人が描いた日本軍人にしては、非常に良心的に描かれていたと思う。信義にこたえようとした陸軍の隊長や子供たちに金やお菓子をあげていた海軍のセンセイなど、人間性を持ってとらえられている。人間ドラマであって、反戦映画とは思えない。どんな人間も一歩間違えば殺人鬼になりうるというメッセージがこめられていたと思う。
 花屋らを村に連れていった人物が誰かというのがナゾだが、自分は、エスねこさんのレビューを読んだ上で、じいさんの剣士とサングラスをかけていた男(銃使い)の一味と推測する。剣士が花屋らの首を打ちそこなった後に、花屋らが「話し方が連れてきた人物と同じだった」と言っているし、最後にじいさん剣士が「これでマーも成仏できるに違いない」とつぶやくのには何か意味があるように思えて仕方がない。西太后の大臣を斬った剣士であることと村に行く前に始皇帝のことをつぶやいていたが、そのことに何か関係があるのだろうか?よく分からない。
 ナゾのままに観終わってしまった。誰か解明して~~。
MARTEL1906さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 11:19:40)(良:1票)
95.これは日本人が観るべき反戦映画ですね。 日本人監督では描き得ない、ある状況下での日本人特有の思考パターンをゾッとするほどくっきりと描写しています。 終盤の展開には凍りつきました。 まさに鬼です。 創業60年のそば屋の倉庫にひっそりとしまってある古びた鏡を覗いたら、血だらけの鬼が仁王立ちしてた感じです。 学校でも教えてくれなかった一番観たくない醜い姿ですが、日本人が観ておくべき必須の映画じゃないでしょうか。 恐怖による支配は憎しみ以外何も生みはしないというメッセージが深く心に突き刺さりました。
Berettaさん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-16 02:30:33)(良:1票)
94.《ネタバレ》 思うに、この映画で最も考えなくてはいけないのは、なぜ、マーの顔が最後に笑うのか、ということではないでしょうか。、、、、、人を殺すことができなかったマーが、最後、怒りに突き動かされて斧を手に暴れまくり、最後は、、、、。それでいてなぜ笑うことができるのか。そこに込められたメッセージは何なのか。、、、、、これ以外にも、宴会の席で、それまで友好ムードだった日本兵が、敗戦を知っている隊長の豹変で凍り付き、さらには暴徒と化していくところの、心理的変化。つまり日本兵の殆どは一人一人は悪人ではないけど、雰囲気やシステムによって突然、暴虐非道な行為に走り出すという描写。、、、、、中国の農民達の滑稽さetc,etc。、、、、ただ、映像を白黒にする必然性はどれほどあるのだろうかとは思いました。確かに当時の戦争写真は白黒で、それが命を与えられて動き出す印象はありますが、逆にリアリティから遠ざかってしまう代償も払っていると思います。「夾竹桃、戦車は青い油をながし」といったコントラストの方を私は評価します。、、、、、この映画を見て私は、日本兵が十把一絡げに悪意をもって描かれているとは全く思いませんでした。むしろ小心者、悪人、お調子者など、日本兵にも色々な奴がいるというところが大変丁寧に描かれているのではないでしょうか。同様に、中国農民の全てが善人とも描かれていない。嘘つきだったり、守銭奴だったり、、、、、、。もしかして一番反日的なのは、香川照之に新年の挨拶を理解できない中国語で話させるところ。中国の観客は笑い転げているでしょうね。ほんと「武器としての笑い」です。、、、、、この映画が反日映画に見えるとしたら、ドイツ人は、ヨーロッパ戦線やホロコーストを描く映画を、全て反ドイツ映画であるといって、角突き立てていなければなりませんね。
王の七つの森さん 9点(2005-02-24 09:21:18)(良:1票)
93.《ネタバレ》 ●2010/7/20: ちょこっと追記しました。
 (詳細はブログにて)
エスねこさん [DVD(字幕)] 9点(2004-12-04 22:47:40)(良:1票)
92.監督ホンマに首切られたことあるんちゃうん!?
ヒロヒロさん 9点(2004-09-16 21:31:51)(笑:1票)
91.基本的に評価は甘いけど10点だけはなかなかつけないと自負しているのですが、この作品に10点を付けざるを得ないのは、私の器では評価しきれない作品だと思ったからです。ストーリー性がどうたらとか技術的にどうたらとかそうゆう範疇を凌駕していて、ただただ圧巻。そして面白くて飽きません!衝撃的な場面もコミカルに演出し、不謹慎と思いつつもつい笑いが漏れてしまいます。見終わった後は「すごいものを見てしまったなあ…」の一言。すごく複雑だが決して悪くはない後味。同じ言葉で申し訳ないけど、かわいそうだとか残酷だとかそうゆう感情をも凌駕しているのです。この作品を目にすることが出来て本当によかったです。一度は絶対見るべきです!
涙姫さん 10点(2004-07-19 03:57:25)(良:1票)
90.いろんな意味で衝撃を受けた映画。この映画は、「日本軍の蛮行」を告発する種の単純な戦争映画ではない。映画を観て湧き上がってくる感情は、怒りや悲しみではなく、人間の奥底に潜む残酷さを描いた「恐怖」そのものだった。村人と軍人との交流がユーモラスに展開された後、観客は突然奈落の底に突き落とされたような恐怖を感じる。そして誰もが感じる「なぜ?」という疑問。この疑問に対する回答は、当事者でさえも答えられないのかもしれない。
konkonさん 8点(2004-03-15 15:32:17)(良:1票)
89.イチオシの映画。10点満点にしてもいいくらいですけど、濫発を避けるといった意味合いで、少し控えめに9点にしました。序盤で日本軍のマーチがかかるシーンでは、おもわず笑ってしまいました。本当は笑っちゃいけないのに、なぜだろうか。いまでも不思議だ(笑)。それと、香川照之っていう人の演技力はスゴイ!とにかく迫力がありました。上司に掛け合った直後に、同じ日本兵が花屋を蹴ったり殴ったりしたけど、別にどうってことはなかった。昔は体罰もありだっただろうし、日本の上下関係というのはこういうものだから。日本軍そのものの描き方も上手かった。チアン・ウェンは親日家だと観る前に知ったけど、よく描けたなあって感心しましたね。花屋が農民を殺害したシーンも、「すげーっ!!」って思ったけど、同時に「いいな~」って感服もしました。加えて、締めもめちゃくちゃいい。あそこだけカラーにすることで、観ているこちらに衝撃を与えるようで。だから、日本・中国という国境枠的な次元の低い戦争話ではなく、タイトル通り 人間の心の‘鬼’を描いた話ですね。
ネクセルさん 9点(2002-12-25 22:06:02)(良:1票)
88.《ネタバレ》 ストーリーは重厚かつしっかりしているが、そこまで楽しくはなかった。
香川照之の熱演は光る。
ラストシーンはなかなかに強烈。
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-04 20:51:59)
87.これは非常に政治的な映画であり、共産党と国民党と支那派遣軍の3者の関係がわかってない人が見ても、この映画の意図は意味不明だろうし、「鬼」というワードに釣られて、戦争映画にありがちな人間の狂気とか残酷さといった感想しか持てないだろう。問題は、この作品がどの程度のプロパガンダ性があるのかであるが、基本的に中国映画は共産党の思想に反する映画は製作も上映もされないと思っているので、一応はクリアしているのだろう。よって、当然の事ながら根底には「抗日戦争」に勝利したというメッセージが込められているのは間違いない(本作品は国の許可を得ずにカンヌに持ち出され、中国国内では上映禁止となったようだが、その後解禁されたとの事なので、中国共産党の正当性をアピール可能という判断だろう)。
ちなみに冒頭の「私」が誰なのか?が謎になっているようだが、これはその後の展開から共産党と考えるのが妥当だろう。時代は45年なのでもはや日本の敗北は明らかであり、日本の武装解除後の武器装備をめぐる国共の争いが本格化する時期でもある。よって日本軍への協力地域を混乱に陥れる事により共産党の解放区(辺区)拡大の意図があったと考えるべきだろう。ポツダム宣言に言及している人間が皆無なのだが、戦後蔣介石の「以徳報恩」により日本軍は国民党からそれなりによい扱いを受ける。収容所を出て自由にタバコを吸ったり、過酷な捕虜生活になっていないのはそのせいである。ラストの極端な演出はその「以徳報恩」の映像化でもある。日本軍は敗戦が明らかになり、自暴自棄となり中国人民を「祭り的」に虐殺した。そして、日本軍に復讐した中国人民に対し、国民党軍は処刑を言いわたす。これは、それまでの台詞で何度かでてきた「中国人とは違って日本人は約束を守る」の裏返しでもあり、中国は法治国家であるとのメッセージとも取れるし、抵抗を示した中国人民を処刑した国民党軍を非難しているとも取れるので解釈が難しいところでもある。あえて普遍的なテーマを見出すとすれば、法(ルール)と倫理(道義)の関係性だろう。
東京50km圏道路地図さん [DVD(吹替)] 6点(2019-08-11 03:20:11)
86.《ネタバレ》 中国版『ゴドーを待ちながら』って感じですかね。謎の男からとある〝荷物〟を預かった村人たちの騒動をスラップスティックに描きながら、他民族同士が騙し合い憎しみ合い、やがて殺し合いにまで発展するさまをシニカルに捉えている。なかなか深い映画だったんじゃないでしょうか。ただちょっと長すぎるかな。もうちょっと短くても良かったと思う。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2017-05-17 20:03:28)
85.《ネタバレ》 これは反日映画ではない。誰の心にも棲んでいる"鬼"を描いた普遍的なテーマだろう。もし自分が旧日本軍の兵士だったら、軍艦マーチで否応無しに気分が高揚するし、上層部の同調圧力に耐え切れず、同じことを絶対にしている。現代に移し替えてもその本質はこの先も全然変わることがない。共存しようと尽力するが、どこか馴れ馴れしい中国の村人もそうだろう。チアン・ウェン監督は日中のメンタリズムを非常に理解している。どこかとぼけて牧歌的ながら狂気とユーモアが一体になったハイテンションな展開が戦慄のパートカラーまで続く。主人公マーは殺された同胞の復讐をしたのに、国民党主導の処刑を同じ中国人に喜ばれるなんて皮肉すぎる。ちょっと黒澤映画に似たような熱量と空気を思い出してしまったが、一番の"鬼"は一度スイッチが入ったら暴走する権力そのもの(=中国共産党)かもしれない。カンヌ初公開のみにしか見れなかった文化大革命のエピソードは今後世に出ることはあるだろうか?
Cinecdockeさん [DVD(字幕)] 10点(2016-08-19 23:43:01)
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【点数情報】

Review人数 104人
平均点数 7.78点
000.00%
100.00%
232.88%
310.96%
454.81%
565.77%
687.69%
71110.58%
82423.08%
92725.96%
101918.27%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review4人
2 ストーリー評価 8.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 6.60点 Review5人
4 音楽評価 8.75点 Review4人
5 感泣評価 9.33点 Review3人
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