おおかみこどもの雨と雪のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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おおかみこどもの雨と雪

[オオカミコドモノアメトユキ]
The Wolf Children Ame and Yuki
2012年上映時間:117分
平均点:6.41 / 10(Review 130人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-07-21)
ドラマファンタジーアニメ動物もの
新規登録(2012-05-21)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2021-08-18)【イニシャルK】さん
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監督細田守
宮崎あおい
大沢たかおおおかみおとこ
黒木華
西井幸人
大野百花雪(幼年期)
加部亜門雨(幼年期)
谷村美月土肥の奥さん
麻生久美子堀田の奥さん
菅原文太韮崎
林原めぐみ草平の母
中村正[声優]細川
大木民夫山岡
片岡富枝韮崎のおばさん
小林隆韮崎の旦那さん
染谷将太田辺先生
碓井将大
多田野曜平校長
上白石萌音毛野
荒川ちか文子
津田英三
今井麻美自然観察センター受付
原作細田守「おおかみこどもの雨と雪」(角川書店刊)
脚本細田守
奥寺佐渡子
音楽高木正勝
北原京子(音楽プロデューサー)
作詞細田守「おかあさんの唄」
製作市川南〔製作〕
日本テレビ(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会/製作幹事)
マッドハウス(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
角川書店(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
東宝(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
電通(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
スタジオ地図(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
読売テレビ(「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会)
企画スタジオ地図
プロデューサー奥田誠治(エグゼクティブ・プロデューサー)
川村元気(アソシエイトプロデューサー)
制作スタジオ地図
配給東宝
作画貞本義行(キャラクターデザイン)
末吉裕一郎(原画)
大杉宜弘(原画)
井上俊之(原画)
山下高明(作画監督)
美術上條安里(美術設定)
衣装伊賀大介
編集西山茂
録音東京テレビセンター(録音スタジオ)
上田太士(光学リレコ)
その他マッドハウス(プロダクション協力)
東映アニメーション(アソシエイト)
GAINAX(アソシエイト)
丸山正雄(スペシャルサポーターズ)
あらすじ
国立大学に通う花は、教室に一風変わった青年を見つける。聞けば彼はこの大学の学生ではないらしい。興味を持った花は彼に積極的に話しかける・・・。 トリッキーなアイデアを駆使して「子育て」について描く、細田守監督のアニメーション作品。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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130.《ネタバレ》  かなり好きなタイプのアニメです。
 この作品に対する批判的な意見。それは裏を返せば、批判的な意見を持たざるを得ないほどに、見た人がこの作品にリアルを感じてしまっている証明にもなるでしょう。アニメなのにだ。狼男という架空の生き物が出てくるファンタジーなのにだ。これは凄いことではないでしょうか。
 まず第1部の母と父が結ばれるまでの導入部がよくできています。普通にラブストーリーとして心温まる物語だし、二人を応援したくなります。それにプラスして、狼男だと明かす最初の名シーン。この序盤が一番好きかもしれないです。
 第2部ではお母さん奮闘記が描かれます。ここは何をやってもうまくいかないシーンが多くて辛い。シングルマザーの子育ての苦悩を追体験するだけでなく、子供たちの秘密まで守らなくてはならない。普通だったら心が折れます。ですがこれはアニメでありフィクション。心は折れない。頑張り続ける。私には狼男の存在以上にこの母親の存在がファンタジーでした。
 そして第3部。子供たちの成長。
 主人公は花から次第に雨と雪にシフトされていきます。
 すばらしかったのは、雨と雪がそれぞれ違う人生を選択したこと。雪は人間として生きることを選び、雨はオオカミとして生きることを選ぶ。子供のときは雪のほうが野性味あふれていたのに…。このあたりのポジションチェンジがさりげなくてうまいです。
 大きな目的に向かって突き進むような映画ではありませんが、何とも言えない余韻を残してくれる名作。
 そして声優さんたちが実に良い!
たきたてさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-09-26 04:37:10)(良:1票)
129.お伽噺のようでした。厳しい環境で体を動かして尚且つ笑顔で子育てしている花に、自分の子育てを顧みて後悔の念が募るところです。「しっかり生きて」子供と孫に最後にかける言葉。秀作に釘付けでした。
The Grey Heronさん [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-18 06:33:33)(良:1票)
128.《ネタバレ》 他レビュアー諸氏の辛口批評を目の当たりにしてビビっております。
すみません、私はオオカミとして生きていく事を決めた息子を送り出す母、
「しっかり生きて」と言う台詞、そして崖の上で凛々しく遠吠えする息子狼の姿、
と言う一連の描写を経て涙腺崩壊致しました。
主人公である母親の言動等、たしかに突っ込み所満載の映画なのかも知れませんが、
女手一つで育て上げた子供達が立派に成長し、それがどの様な形であるにせよ、
子供達本人が納得した上で次のステップに踏み出す姿には人間の琴線に触れる普遍的な何かがあるのかと思います。
他にも、自らの秘密を打ち明ける雪と草平のシーンも素晴らしいと思いました。
良い時間を過ごさせて頂きました。
たくわんさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2022-06-14 14:07:26)(良:2票)
127.《ネタバレ》 なぜこの映画が嫌いなのか。●名無しの旦那(狼男)は、どういう人生だったのだろう。天涯孤独で友人が「一人も」いなかった。そして東京の国立大学で無断で聴講中、(同じく)天涯孤独な女子大生・花(主人公)から声をかけられて付き合い始めた。●もし私が狼男なら、子供を作ることに躊躇する。だがこの狼男はすぐに作る。「できた」んじゃなく、凄く作りたかったんだと思う。●在学中の女子大生に二人も産ませて、育児放棄。家を無断でしばらく出て、あっけなく事故死する。●もし私が親なら、「特殊なDNA」を伝えた子供たちに申し訳なく思う。「産ませてすまん」と罪悪感に苦しむだろう。でもこの狼男は逆だと思うんだ。●無口の設定のようだが、どう育ってきたのか。それを子育てする「花」に色々と詳しく話すだろうし、義務だと思って色々とノートをつけるだろう。子育てを放棄しているんだからね(そう見えた)。●この映画、無責任な男女が何も考えず子作りした話だと思う。美談にしてるけど「逆だ」と思うから嫌いなんだと思う。●主人公・花は、二人の子供たちを実は祝福していないし、できないと思う。産んだことには罪悪感は全く感じていないようだ。むしろ、(旦那と同様に)狼男の遺伝子をつないだことを誇らしく思っているように思う。そこがね、何か嫌なんだな。「いいお母さん」のフリしているけど、あんたには「化け物!」と言われて阻害される恐怖がワカンナイと思うんだな。ふつうの人間だからね。●それで大ヒットでしょ。21世紀の宮崎アニメみたいに、「ブランドを有り難がる層」による大ヒットとしか思えない。だから腹が立つんだと思う。●この映画の脚本を書き、監督した細田守が大嫌いだ。さらに小説版を3種類も出していることに呆れる。でも売れてるらしい。「他に読む本あるでしょ」って思う(余計なお世話か)。

<追記>
<注意>『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のネタバレ有り。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の主人公は、息子のことを心配する。遺伝のことで、産んだことを自責する。それが親だと思う。だが、この『おおかみ』の両親は狼人間の遺伝子をつないだことを誇らしく思っている(ように見えた)。
現実に「おおかみ人間の遺伝」はない、存在しない。だから他の何か(国籍や部落)を意味しているのだろう。
『桃太郎』の鬼が、白人を意味しているように。
激辛カレーライスさん [地上波(邦画)] 0点(2022-02-11 01:46:19)(良:2票)
126.《ネタバレ》 「感動要素勢揃いだが…」
可愛いキャラが、恋愛、子育て、成長、別れを繰り広げ、感動要素勢揃いです。しかし社会人の私には、これで感動に持っていくのは、欺いて、感動させようとしているの?と思う位、気持ち悪さを感じた(ネチネチ言ってる私もキショい)。
・まず、二人とも貧乏なんだから、学生の間は、避妊しよう。学生結婚でも豊かになるヤリ手もたまにいるが、無職で二人も前途多難な狼人間作るとか、親にも子供にも不誠実では?そんな見切り発射はビックダディ級じゃないとできない。
・雨が山で生きる事を選んだ時、花が「まだ、○○もしてあげてない」と泣くクライマックスの一つは、あおいちゃんの可愛い声にウルっときたが、すぐにおいおい、親ならそこは止めるだろうとしか思えなくなった(または、いつでも帰ってきなさいよと念押し)。成犬(成狼)の姿だけど、この子、小学生位?人間の知能を持ってるのにそんなに早く進路を決めていいの?まともな親なら止めないと。小学生の判断力なんて凄く稚拙。仮面ライダー見て、ライダーになりたいとかに近い。雨が数年後に「やっぱ山もしんどいからさー、帰ってきたわ」ってなったら小卒ですらない。非識字、算数無理の知恵遅れ狼兄ちゃん。貧乏で学校行けなくても凄い人もいるけど、まともな親なら、小学生位の子がアイドルになるから田舎から東京行くとか言い出したら止めるでしょ。せめて中学出ろって。
・と他にも似た突っ込み所が山程あり、これが感動作扱いになってるのが本当なのか、ステマなのか…どちらだとしてもとても不安になったので、少数派の戯言を。
団スバーンさん [CS・衛星(邦画)] 1点(2021-12-24 21:14:22)(良:3票)
125.メタファーとしても、またそうでなく単純にでも、どちらでも見られるように作られた、バランスの良い映画。とくに後者の見方であれば、母親の愛、子供の成長・自立という普遍的なテーマがストレートに描かれていて、満足度が高い。一方で、メタファーとしてこの映画を見るのであれば、物足りない。それは一言でいえば、葛藤が描かれていないから。まだ雪の場合は友人との付き合いや草平との出会いにより、短く葛藤は描かれてはいる。ただ雨の場合は、大きな葛藤もなく、あたかも宿命であるかのように自分の道を選んでしまうのだった。すでに狼として生きはじめているのだから、そこに葛藤は必要ないということなのかもしれないが、それではそもそもこのメタファーを描く意味がないように思った。
ぽん太さん [地上波(邦画)] 5点(2021-08-13 14:00:27)
124.《ネタバレ》 狼の子の成長と共に親も成長していく素晴らしさが見られた。子供が親から離れてたくましく自立していく。
ホットチョコレートさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-09 22:23:45)
123.《ネタバレ》 それぞれの子供が人間として狼として自立していく過程を時に楽しく時に優しく見ることができました。そして母の愛は偉大です。子供向けではないアニメ映画ですね。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-05-30 22:26:12)
122.《ネタバレ》 ずいぶんと男を粗末に扱っているなぁという印象。
父親の狼男は、2番目の子が誕生した瞬間に、唐突に殺されてしまう。死んだら人間の姿に戻ると思うのですが、獣のままの姿で一般のごみ収集車に放り込まれる。不要になった登場人物を退場させたということなんでしょうが、作者は男をペット以下の生ごみ扱いにしているようです。(そういえばベッドの上でも狼の姿になっていましたね。作者はよっぽど生身の男が嫌いなようで。)
さらに、子どもの一人は男で、これも不要という作者のご判断なのでしょう、山に行って帰ってこない。
かくして、母、娘二人となり、母子癒着して幸せに暮らしました。めでたし、めでたし。
男損女肥(←誤字ではありません)の現代日本にふさわしいアニメかもしれませんが、何とも不快な作品でした。
駆けてゆく雲さん [地上波(邦画)] 2点(2020-05-12 10:18:20)(笑:1票)
121.《ネタバレ》 評価が分かれる映画、というよりは、自分の中でどう評価していいかわからない映画。
自分が結婚した相手は狼男で、でもすぐに死んでしまって、残された子供は狼男の特性があったため田舎に引っ越すといった感じ。
どう評価したらいいかというのは話ではなく、主人公である「花」の性格であろう。
この人の行動は正直突っ込みどころ満載で、そのせいで話が二転三転するとも言えるし、そうでなかったら下手したら話はすぐ終わるともいえる。

また、この作品はこの主人公花や子供たちによる様々な出来事が、「あるある」ではなく「ないない」として捉えられがちではあるがそれでも「あれ? なんかそこそこは面白いぞ」といった感じで、空気感だけで押し通すおしゃれ日本映画をおもいださせるようなそんな感じはする。
起承転結になってはいないんだけれど、これはやっぱり「日本映画」にはなっているのかなと。
なのでここや他のレビューを見ていてもこの作品の票は割れるのは仕方ないと思います。
見てる側が、好きや嫌いであればいいんですが、どう捉えたらいいかわからない、というケースが多い。
にんじんさん [DVD(邦画)] 7点(2019-07-07 02:06:07)
120.《ネタバレ》 普段アニメは見ないが、WOWWOWで流れていたので何となく見た。
題名から想像していたのとは全く違うストーリーで意表を突かれたが、それなりに面白く観れた。

ただ、どうしても絵空事感が気になった。
それは「おおかみおとこ」という設定のほうではない。
非常に細かいことで恐縮だが、冒頭で花の一人暮らしの様子が流れたとき、お鍋の中身をおたまから小皿に移して味見する、
そのシーンに非常に違和感を持った。
私は女だけど、一人暮らしの自炊で多分あんなことはしないだろうと思ってしまった。
そこで、この映画を見ることを一瞬ためらった。

その他、足踏みミシン?や手作りのワンピースで、この映画の時代設定が分からなくなったり、
そんなに貯金続くんだろうかと気になったり、要らないところでエネルギーを使ってしまった。

しかしどこか郷愁を感じる自然の描写は本当に美しいし、
若い母親の子どもを育てるひたむきさに胸を打たれた。

人間の描写にもう少しリアリティーがあれば、もっと高得点。
クロリンさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-05-20 13:55:34)
119.《ネタバレ》 個人的にすべてのアニメの映画の中で最高傑作だと思う。
タイトルは「雨と雪」だが、主人公はあくまで母親の「花」である。
ストーリーは花と狼男との出逢いから始まり、2人の子供の子育ての完遂をもってエンディングを迎える。
あくまでこの映画のテーマは主人公である「花」の狼男や子供たちに対する愛であり、
その為に奮闘する母親という「お仕事もの」であり「サクセスストーリー」なのだ。
それを踏まえると無駄のない完璧な脚本だと思う。
自然背景の描写、音楽も素晴らしい。
Nigさん [映画館(邦画)] 10点(2018-09-20 04:19:10)
118.《ネタバレ》 男(旦那)の身勝手で花の将来を台無しにし、男(息子)の身勝手で花のささやかな希望は打ち砕かれる。身勝手な男の行動で女が泣く羽目になるこの物語を子供向けに感動の作品ぽく見せかけているが、一般的な道徳観から違和感ばりばり。この監督は一体何を私たちに伝えたくてこの作品を作ったのだろうか?花の親が登場しないのも不自然極まりない。それに花も今の時代にありながらあまりに世間知らずすぎるところが噓くさい。
リニアさん [CS・衛星(邦画)] 1点(2017-07-17 03:54:15)
117.《ネタバレ》 狼の子どもを育てるなんて・・・独特の設定なものの、スッと世界観に入れた。
ガチャガチャしてなくて好き。ほのぼのとした静かな物語。
狼と花の馴れ初めが素敵で、温かい目で見守る自分に気づく。
花の母としての強さや包み込むような優しさ、田舎の人々の温かみ、田園風景広がる澄んだ空気…。
喧騒から遠ざかった日々がそこにあった。おおかみこどもである雨と雪の自分なりの今後の生き方の決意に拍手。
カジノ愛さん [DVD(邦画)] 7点(2017-06-19 21:21:06)
116.アニメ史上屈指の傑作というから「どれどれ・・・」と観てみたらもうびっくり!
バーグマンの瞳さん [地上波(邦画)] 3点(2017-04-08 15:35:45)
115.《ネタバレ》 なんかいろいろとよく分からない設定の物語よね。というか何を伝えたいのかかなり不明だな~、ホント誰に向いてるんだろこのお話しは。まぁ俗にいうふぁんたじい雰囲気映画?かな。なんとも評価のしづらい内容なので、の、5点。
Kanameさん [地上波(邦画)] 5点(2017-03-25 17:56:11)
114.《ネタバレ》 映画館で観て,もう1度テレビ放送で観ました。

おもしろかったけど……
ちょっと粗が目立ちすぎて,素直に受け取れませんでした。
そもそも,何で避妊しないの? 生命保険に入らないの?(免許取れるなら戸籍あるよね?) 花は友達いないの?

美しい愛の物語なんだろうけれど,愛しい相手を幸せにするためには,知恵と備えが必要だなあと思いました。(そしてこの物語は,知恵も備えもなかった)

田舎暮らしの経験がなければ,釘を打つのも大変だろうし,家庭菜園なんてさらに。でもいきなり始めてしまう無計画さにクラクラ来ました。
滑落しても,びっくりするほど元気な超人的肉体をもっているし,もういろいろつっこみどころがありすぎます。

全編に渡って「苦境にも笑顔でがんばるけなげなお母さんと,それを取り巻く美しい自然」を描きたいのはわかるのだけれど,
脇が甘すぎて,テーマだけが先走ってしまっているようにしか思えませんでした。

身内の男性は絶賛していたけれど,これ,男女逆だったら,どうなのかなあとも思いました。
プランクトンさん [映画館(邦画)] 6点(2016-12-05 13:42:28)(良:1票)
113.《ネタバレ》 大きくは、子供の自立と自分の母性との葛藤(花)、狼と人間どちらとして生きるか(雪・雨)が主題だろう。
まず、花は「笑顔でどんなことも受け入れる人」なのだからそれはそういう設定でいいとして、
しかし、そんな花ですら受け入れられないこと=「雨の狼としての自立」に直前まであんなに反対していたのに、夕日の中の遠吠えでその承認への決心がつくって…
直前の気を失っているシーンで、雨が父に重ねて見え、その動物性や男性性に他者性を感じて納得した、ってのなら腑に落ちるけど…
いや、記号として、狼の象徴としての遠吠えってのはわかりますよ、もちろん…

山の主の役割がイマイチ不明なため、なぜ豪雨だと山の主として雨が必要かがわからない(端的には「巣が落ちた雛」への対応みたいなものなんだろうけど)。雨の自立への意識の変化が見えない。というかこの偶像として「山の主」ってのを持ってきたってのが混乱の原因だと思う。

花に行かないでと言われ、それでも行くとなった時、花が追いかけてくることは予想がつくだろうに、そこへの配慮を見せて決別する、といった形では精神的な成長の演出はない。
そうではなくて「森を守るという使命感の獲得」として雨の成長は描かれる。いや、獣らしい本能的思考といえばそれまでだが…それって成長なのか…
この辺の、人間としての成長、狼(動物)としての成長がなんともごちゃごちゃになってるのが本作の一番しっくりこない点だと思う。

一番ストーリーを薄くしてるのは、二人の選択の差が、単に女性の方が社会性を早期に帯びやすいというその一点に見えてしまう点。
花のセリフを借りれば、「狼なら大人の」10歳という地点が、人間の生育環境上どういった時期か、という一点で決まるって、それってドラマとしてどうなの…。
しかもその選択は個人の葛藤としてはほぼ存在せず、兄弟間の意見対立としてのみ描かれている。
「二人は狼でもあり、人間でもある」ということを、人間で「しか」無い花が言うことの虚しさによる親子の対立とか。
激しい兄弟げんか後に生じるであろう互いの、この選択でいいのか?って疑念とか葛藤とか。
一緒に育ってきた姉弟が道を分かつことへの不安とか。
そういう心理描写がどんどんスルーされていくのがきつかったです。
楊秀清さん [映画館(邦画)] 4点(2016-08-05 22:52:35)(良:5票)
112.雨と雪の成長、お母さんの頑張り、家族愛に満ちた一家の物語。子供と一緒に見ましたが、子供は「まあまあ楽しかった」との事。子供向けには、もう少し、笑えるシーンがあっても良かったかな〜。
ぽぽ☆ぽんた (^-^)vさん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-04 05:25:50)
111.《ネタバレ》 ずーっと家のTVの録画番組の中に埋もれていたやつをやっと最近鑑賞できました。
ただただ時間がなくて観ることができていなかったのですが、時間が経つにつれ「もう観なくてもいっかー」なんて気持ちも出てきてしまったり。そんな自分を奮い立たせるように観たのですが、観てよかった。素晴らしい映画でした。

ある程度前知識として入っていたのは、
・狼男と人間の女性が恋に落ちて子供が出来る。
ということくらいでした。そんなSFな設定と現実世界の設定を混ぜ合わせるとこんなに面白くなるんですね。

「狼として暮らすか人間として暮らすか」
その選択を待つ花なのですが、自分は絶対雪が狼で、雨が人を選ぶと思ってました。
おてんばの雪はすぐに感情任せに狼になるし、雨は雨で田舎に引っ越してすぐに前の都会の家に「帰りたい・・・」って泣いてるし。
結論だけ見ればいかにも作り話って思われるかもしれませんが、鑑賞中は完全に入り込んでしまっていて、最終的に二人が落ち着いたところに驚きを隠せませんでした。

そして母親、花。もうすごいですね!!実際にはあそこまでの人はなかなかいないだろうと思いますが、まさに命がけの子育てに脱帽!母は強し!っていうか母強すぎです(笑)



何点か腑に落ちない不自然なところもチラホラ。

1.なぜ父親は死んだのか。展開が急すぎ、っていうか雑に感じました。
2.花に家族は?天涯孤独の身とかいう設定ありましたっけ?自分が見逃したのかも。
3.草平はユキに怪我させられたとき、なんであんなにしつこかったの?ストーカーの域じゃん。
4.雨の変化も急すぎ。まあ実際には複数年経っての変化なのですが、オタクキャラかと思いきやの山の主って・・・飛躍しすぎでは?(笑)

TVバージョンだったので、ひょっとしたら上記の疑問に関わるようなところはカットされてたのかも。
個人的に気になった部分です。あしからず。
TANTOさん [地上波(邦画)] 8点(2015-11-05 00:03:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 130人
平均点数 6.41点
043.08%
121.54%
232.31%
343.08%
464.62%
51713.08%
62317.69%
72620.00%
82821.54%
9107.69%
1075.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.90点 Review10人
2 ストーリー評価 6.11点 Review18人
3 鑑賞後の後味 6.68点 Review16人
4 音楽評価 6.56点 Review16人
5 感泣評価 6.25点 Review16人
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