メッセージのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 メ行
 > メッセージの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

メッセージ

[メッセージ]
Arrival
2016年カナダ上映時間:116分
平均点:6.42 / 10(Review 92人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-05-19)
ドラマSFミステリー
新規登録(2016-12-18)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2023-07-22)【TOSHI】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
キャストエイミー・アダムス(女優)ルイーズ・バンクス
ジェレミー・レナー(男優)イアン・ドネリー
フォレスト・ウィテカー(男優)ウェバー大佐
マイケル・スタールバーグ(男優)ハルペーン
ツィ・マー(男優)シャン上将
中村千絵ルイーズ・バンクス(日本語吹き替え版)
加瀬康之イアン・ドネリー(日本語吹き替え版)
立木文彦ウェバー大佐(日本語吹き替え版)
原作テッド・チャン「あなたの人生の物語」
脚本エリック・ハイセラー
音楽ヨハン・ヨハンソン
ヒドゥル・グドナドッティル(チェロの奏者)
作曲マックス・リヒター“On the Nature of Daylight”
撮影ブラッドフォード・ヤング
製作ショーン・レヴィ
アーロン・ライダー
製作総指揮エリック・ハイセラー
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
編集ジョー・ウォーカー〔編集〕
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12345
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
92.テーマは宇宙ではなく人? 宇宙人の外見もやっぱりA.R.E。
TERUさん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2023-05-12 21:02:46)
91.原作の短編小説「あなたの人生の物語」は、やや技巧的に過ぎる面がありながらも、それなりに尖っているし、狙いは明瞭で、無駄な描写はほとんどなく、個人的には、それほど大きな感動は得られなかったけれど、知的な刺激は得られた作品という印象でした。さて、本作は、ビジュアル化に際して、多くの原作改変がなされています。原作の改変自体を改悪と断じるつもりは毛頭なく、むしろ納得のいく素晴らしい改変を見たいがために、映像化作品を鑑賞するといっても過言ではないのですが、本作においては、本筋とあまり関係ない、表面的な見栄えの工夫に力点が置かれ、結果的に、既視感のある無難な驚きに溢れてしまい、尖った部分が埋没し、作品の狙い自体がよくわからなくなってしまったという印象です。最終的に原作にはまったくない、国同士のてんわやんわに発展するのですが、それがやりたいなら、原作関係なく、フォーカスをそこに絞って一から作ればいいのにと思ってしまいました。大人しく、原作のルッキンググラスを精密に再現して、異星人との交流をじっくりはっきり描いたほうが、よほど新規性が感じられるし、数倍面白かっただろうになと感じてしまうのですよね。
camusonさん [インターネット(字幕)] 3点(2023-02-10 17:48:56)
90.《ネタバレ》 なんか地味で退屈する映画でした。絵的にもちょっと暗すぎます。言いたいことは何となく理解できるものの、明らかにおかしな点が多すぎてシラケるほうが先でした。大きな矛盾がある以上、物語の理解以前の問題だったような気がします。未来の記憶から自分自身が出版した本をカンニングする件、シャン上将の電話の件(奥さんネタ)とか、もうほとんどジョークなのかと思いました。100歩譲って未来を思い出す(フラッシュフォワード)がアリだったとしても、それを活用しよう(これから起こる結果を変えよう)と考える人が出てくることは必然で、そうなると結局はもうパラドックスしかありません。

宇宙人モノで毎度思いますが、タコみたいな生物が人間より高等技術を使っているとかありえないと思ってしまいます。触手しかなくて唸るくらいしか声帯が発達していないような生物が、いったいどうやって文字を開発し乗り物を作っているのか?全く理解に苦しみます。そもそもなぜ猿(こちら側)が文字を解読しないといけないのか?高等技術を持っている側(宇宙のタコ)がもっと簡単に意思疎通できる仕組みを提供すべきだったし、そのほうが自然です。

ヘプタポッド語が広まってもなお、未来の旦那は自分自身の未来が見えていないようなので、全員が未来が見える訳ではないようです。色んな意味でちょっとご都合主義が目に付く映画でした。ハードSFが大好きなので宇宙船内の重力やその他描写なども素敵でしたが、根本的に私には合いませんでした。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 3点(2022-04-24 14:19:22)
89.時間が一直線に流れない設定が、色々なエピソードで突っ込みどころ満載なのは置いておいて、「先が悲劇と分かっていても、人はあえてその通りに生きるのか?」と考えさせられます
amickyさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-03-26 11:06:37)
88.《ネタバレ》  原作『あなたの人生の物語』既読。
 胸が踊るような"未知との遭遇"物語で、いわゆる「ハードSF」の部類になると思います。世界観は『ソラリス』を彷彿とさせ、決して『マーズ・アタック』みたいなことにはなりません。
 小説版のあとがきに、「この話は、物理学の変性原理に対する興味から生まれた。」とあるように、小説に現れるワード自体がとても難解で、結論も明示されてはいないので理解が追いつかないというレビューも見受けられました。これらが小説の"味"でもあると思うのですが、読みにくいところだとも思います。その言葉足らずな点を、この映画は見事に補って映像化しているため、とても分かりやすいです。特に映画に何度も挿入される白昼夢のような映像は、映画ではミスリードの効果も果たし、終盤で霧が晴れるように次々と謎が解ける展開は素晴らしいと思いました。(原作にはない「軍事的要素」が、個人的に好みではありませんが。)
 お気に入りのシーンは、言語が少しずつ解明されてコミュニケーションが進む段階で、イアン(ジェレミー・レナー)が歩く姿を見てエイリアンたちも歩いて見せるシーンです。見逃してしまいそうなほど小さなワンシーンですが、とても微笑ましくて好きです。(ここは小説にもあります)
 また、ヴィルヌーヴ監督はグリーンスクリーンの前で役者に演じさせることが嫌いだということなので、宇宙船に飛び降りるシーンは必見です。
 気になった点としては、映画ではエイリアンたちの呼び名を「アボットとコステロ」と名付けたことです。ご承知の通りアメリカでは名の知れたコメディアンの名前ですが、必然性が感じられませんでした。原作でラズベリーとフラッパーとなっており、これは彼らが発する言葉の音韻をイメージさせる名前だと思うのでなぜ変えてしまったのかなと。
※追記
宇宙船の姿が「ばかうけ」に似てるといわれていますが、実際に監督は「あの宇宙船は"ばかうけ"から影響を受けている」とインタビューで答えているので、たとえ後付だったとしても監督公認のようです。笑
めたもんさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-14 15:50:02)(良:1票)
87.《ネタバレ》 あの宇宙人たちは未来が分かり、3000年後に自分たちの星がえらい目に遭うから、地球人に助けてもらいたいので、
今のうちに地球人に”武器”を与える。

その武器とは抽象画みたいな墨文字。

それが読解できるようになると、未来が分かるというシステムらしい。



「さぁ人類の皆さん!ぜひ我々の言語をマスターして、その力で無事3000年後まで生き延びてくださいね♪」



かくしてあの言語の解読に成功したヒロインは、未来が見えるようになりましたとさ。
めでたしめでたし・・・ってなんじゃそらああああああッ!!!!!


つまらない。
いやほんとつまらない。ツッコミどころ満載。


特にあの宇宙人のタコ。ふざけてる。なめてる。

墨出して一緒にお話ししましょとか、もうコレってギャグの領域。


ヘプタポッドだと?
7本足で、ヘプタは7を意味するからヘプタポッドっていうのは、オクトが8を意味するから8本足のタコがオクトパスっていうのっぽくて面白いでしょみたいな、タコ偏愛主義者の自己満足なムードがイライラする。


そもそも未来が分かる言語を人類が理解できるようになったら、ヘプタポッド語の参考書とかドリルが出てバンバン売れちゃうだろうし、
カルチャーセンターで”ヘプタポッド語講座”で教えたりして世界中の人々が未来が見えるようになっちゃったら、占い師は全員廃業でしょう。



宇宙人どもは未来危機に陥る自分たちを助けて欲しいから地球人に未来予知能力を与えたけれど、
人類にとっちゃぁ、よそ者の宇宙人のことより
未来予測を使って金儲けに走るだけに決まってる、っていう未来を読めないのかこの宇宙人ども。

ヒロイン以外のジェレミーとウィティカにも、きっと何か後ですごい働きするって期待してたんですけど、特に何もなく。
存在感も薄い。

それこそジェレミーは「28週後・・・」での滅私的な活躍に涙しましたし、ウィティカは「パニックルーム」みたいな、優しい黒人を演じさせたら光るしで、この二人が軍人側として登場するなら、絶対、ヒロインを守って何かやってくれるぞ、と、タコに失望した自分は彼らに望みを託して期待をしていたのですが、最後まで特に、何もなく。


全体的に静かな雰囲気ですが、静かすぎて

「あなた、何を期待していたんですか?宇宙人とのファーストコンタクトの話しだと思ってたんですか?言語読解のプロセスで魅せる映画だと思ってたんですか?これは、もっと内省的な作品なんですよ・・・フッ」

って言われたようで、イライラする。

未来を知ったヒロインが、ジェレミーと結婚してもいずれ離婚することも、子供が生まれてもいずれ病死してしまうことも分かったうえで、あえてその未来を受け入れるという姿を見せ

「ヒロインのこの選択すごいでしょ、あなたにはできる?考えてみてよ。どうなの?え?」


っていうのが、この映画が言いたかったコトなわけですが、彼女の決断すごいでしょ、なかなかできるもんじゃないでしょ、というこれみよがしな主張も、それと価値観を同じにする人たちでなければ共感できない主張。 



いや、私だったら、あえて別離ルートなど選択せず、
別のひとと結婚して、健康な子供を産んで孫まで抱きたいと思いますがね。


実際にもう生まれてきてしまった後ならば、誕生後に余命を知ってしまっても、生まれてきた以上は腕に抱く子に愛着が芽生え育っていくから、生んだことを後悔しないけれど
まだ頭の中に見える未来図の映像としてでしか見えていない子供に愛着は生まれないだろう。

実際におなかに9ヶ月宿して苦しんで産み落として、この腕に抱き触れ合ったわけではないので、特に思い入れは生まれないはずだ。

そのあたりの女の思考回路を分かっていない、でも女の思考を分かってるつもりでいる、母性を神聖視しすぎちゃってる男の原作者が勝手にイメージし、提示する”母性”は、まったくリアルではなく、妄想と虚像でしかない。


淡々としたSF映画で思い出すのは「ガタカ」で、あちらは相当お気に入りだが「メッセージ」は思わせぶりなだけで説得力もなく、トリッキーなパズル構成とスノッブなところだけがハナにつく。

ヒロインの娘の名前がハナだけにね。
フィンセントさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2021-10-08 08:43:35)(良:4票)
86.《ネタバレ》 宇宙人とのコミュニケーションをなかなか新しい映像で展開するSFものなのですが、表すのは「〇」なのね(笑) 丸の部分部分を解析して言語にしてたけど、まぁすごい解析能力だと思います(笑) で、結局彼女は何か新しい能力を得たということなんですね。なかなか新しい切り口でゴザイマシタ
Kanameさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-02 20:51:58)
85.超長期間交錯と未来の記憶が大好きなのでツボにハマった。
また、序盤から見たことのないものを見せてくれたことで大いに畏敬を感じ終始泣きながら見た。
字幕の意訳っぷりが目立つ箇所にはやや不満はあったが、まぁいいです。
音楽も素晴らしかった。パルス波を使った信号のようなボイシングが印象的。
これが実写で見れて良かった。アニメだったら映像表現...というか解像度やライティング、演者の存在感の限界で、そこまで感動できなかったと思う。
よこやまゆうきさん [インターネット(字幕)] 10点(2021-08-12 16:03:02)
84.《ネタバレ》 奇妙な形の巨大UFOが世界に突如出現する(それ自体はよくある)映画ということで、あまり肩肘張らずにリラックスして観た。
この手の映画は巨大UFOが出現した最初の瞬間の世界における混乱ぶりと、単純に巨大な物体が空を覆う画面のインパクトでもって、かつては話題作となることが多かった気がする。
ところがさすがにそれではもう現代では通用しないと悟ってか、UFO登場シーンはあっさりとしている。まともにフレームに収めようとすらしていない。
主人公の性格が、世界中大騒ぎするような誰しもが驚く大事件にも意外と冷静で、これまでになく対応がドライであった。まさかこれも伏線だったの?
辟易とする、やたらに目にする「主人公の記憶障害が少しづつ回復して真相に近づく」類のつまらない作品かー?中盤まではなんだたいしたことないな、などと思ってしまっていた。
ところが、ですよ。
あ~。フラッシュフォワードか~。って、え?超能力ものですか??なんじゃこりゃああ。思わず声出してしまったけれど、SFだし、いいんかなこれも。
異星人の言葉を理解する前からフラッシュフォワードがあったため、異星人とコンタクトする前から未来予知のできる特殊な人だったのかと思ってしまった。
とにかくわかり辛い。意味深な含ませセリフなど初見にはチンプンカンプンで、しかも話の進行にさして影響しない。気が散った。理解を阻む障壁になってないか?
最後の電話かけられるかどうかのスリルは、なんかスケールに合わないこじんまりとしたドラマで笑ってしまった。
宇宙人の風貌や出現空間など、ミストっぽくてイヤ~な感じしましたねえ。まあ、オススメは、しません。
うまシネマさん [インターネット(吹替)] 5点(2021-08-11 01:44:40)
83.《ネタバレ》 SF大作っぽいパッケージ写真に反して、内容はなかなか地味なので、賛否別れそうな印象です。でも個人的には輪っかのような言語が印象的で、扱うテーマも新鮮で、凡百のSFとは一線を隔している思いました。乱暴にまとめると、やい人類、ゼロサムゲームを続けてるといい加減にっちもさっちもいかなくなるぞ、とエイリアンが登場する。エイリアンは時間軸を超越した存在で、その言語を学ぶと、人間も過去、未来、現在を同時に生きる存在になる。そうなると人間は、じたばたせずにただ事象を静かに受け入れ、愛する生物に進化する。といったところでしょうか。我々も歳を取ってくると、人生でどうにもならないことは、そういうあたわりなのだ、と受け入れるようになりますが、この映画に描かれるテーマは、そういったものの究極形ではないかと思いました。
54dayoさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-05-01 09:35:58)
82.《ネタバレ》 先日「チコちゃんに叱られる!」で「国によって言葉が違うのはなぜ?」という質問があって「大事なものがバラバラだったから」というのが答えになってました。これに則ると時制のないエイリアンにとっては時間は大事なものではないという事になります。他方、時制のある言語を使う生物は時間が大事であり、それは究極の所は「生と死」に関連するからでしょう。主人公は「未来の記憶」を(予知ではなく)想起しますが、それも所詮は自分が生きている時間の話であり3000年後の世界を想起できるわけではありません。認識は言語による制約を受けますが、そもそも生物は時間の制約を受けます。時間は直線的なのか円環的なのか、そもそも時間は実在するのかといった議論には決着はつかないでしょうが、「<私>が存在し<今>生きている」という事だけは確実なので、過去がどうであろうと未来がどうであろうと<今>の<私>を生きるしかありません。「未来の記憶」を想起可能なスーパー主人公にその覚悟が生じたのかどうかがちょっと曖昧だったのと、エイリアンの寿命はよくわかりませんが(相方がもうすぐ死ぬと発言しているので不死身ではない)、3000年後の苦難を気にしているという点で「バリバリの時間概念(マクタガートのA系列認識)持ってるじゃん!」というツッコミになってしまうのが難点。やはりああいう生物としての「形」を持ってしまうと(ちなみに「チコちゃんに叱られる!」では「なんで火星人はタコなの?」というのもやってました)、やはり時間を超越するのは不可能であり、過去も現在も未来もないのは時間を創出した神だけなのかもしれません(つまり神は<今>を認識する事はできません。という点において全知全能ではないという事になります)。言語哲学や時間論を中心に『未知との遭遇』的な他者論(音階でコミュニケーションしたスピルバーグの方が潔くて感動的だとは思います)や出生前診断を連想させる生命倫理の問題(妻は産む派で夫は中絶派なんでしょう)、さらには国際政治等々まで色々と盛り込み過ぎな気もしますが、その分色々と考えさせられる問題提起のある壮大な作品だとは思います。
東京50km圏道路地図さん [地上波(字幕)] 8点(2021-02-22 22:00:50)(良:1票)
81.《ネタバレ》 テッド・チャンの「あなたの人生の物語」は既読。あれを映画に!?ってどうなるのやらと思ったけど、予想以上にそのエッセンスは活かされていたように思います。元々は「言語」が世界を作り出すという20世紀後半の現代思想の流れ(言語論的転回)があって、それをSFとして見事に表現した作品だったと思うのですが、「言語を学ぶことは新しい世界の見方を獲得すること」を主人公のパーソナルな体験として映像として見せることには、それなりに成功していたのではないでしょうか。とはいえ、このテーマをブロックバスター映画でやる、というのには、やはり無理があった部分も否めません。たとえば、ヘプタポッドの言語解析の革新性が伝わりにくい。この映画だと漢字のような「表意文字」として解析しておしまい、な感じもあったのですが、その言語自体が、時空間の解釈を変えてしまう「コミュニケーション手段」だということがちょっとわからない。だから、ラストの怒濤の展開の唐突感が増してしまう。そして、もう一つの蛇足が、あまりに単純化された国際政治的要素。原作にはない話ですが、物語のサスペンスを盛り上げるためにも、この国際政治の要素も加えたこと自体はよい判断だと思います。ただ、米国の言語学者だけが「正しい理解」をしていて、「誤解」した各国が暴走しちゃう・・という流れはちょっといただけない。この点では、もっと他国の側にも、ヘプタポッドの言語の本質に迫る発見をさせるような流れがあったほうが、最終的に「アガる」展開にもできたんじゃないかなと思ってしまいます。まあ、『ブレードランナー』同様、どうやっても失敗する未来しか見えないプロジェクトだったとは思うので、そこにチャレンジしたヴィルヌーヴ監督にはリスペクト!ですし、『ブレラン』と同じく、ちゃんと一つの魅力的な作品として仕上げてくる力量には素直に感心しています。
ころりさんさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-02-20 10:14:36)(良:1票)
80.《ネタバレ》 正直なところ、最初は終盤の怒涛の展開について行けず、エンドロールを見ながら「?」だけが残りました。で、種々のネタバレ記事等を読んでようやく理解。その見事な読解力と解説力に感謝と劣等感を抱きつつ、なお腑に落ちない点がいくつか。
そもそも「時間の概念がない」という概念がよくわからない。途中、宇宙人の1人が「死にかけている」とかいうシーンがありましたが、それこそ時間を前提としているのでは? だいたい地球に飛来するほど高度な文明を持っているなら、英語ぐらいマスターしてこいよと。(ちなみに宇宙人に対しては、「HUMAN」より「人」のほうが理解されやすい気がするんですけどね。象形文字なので)
あるいは人類がナントカという言語を理解してすべての未来を見通せるようになったとしたら、その時点で脳が爆発するのではないか、もしくは生きる意味を失うのではないか。要するに「if」にもほどがあるというか、もはや人間の物語ではない気がします。
宇宙人が人類に助けを求めるというストーリーなら、私は圧倒的に「ギャラクシー・クエスト」を推薦します。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-15 03:04:09)
79.《ネタバレ》 ヴィルヌーヴ監督らしい一筋縄ではいかぬ、静謐で芸術点の高いSF大作である。淡々としながらも最後まで引っ張る演出力は認めたいところ。ところが、回想だと思ったら、未来予知だったというギミックに拘りすぎて、一周回って、宇宙人によって掻き回されただけの話になってしまった。宇宙人側の3000年後の事情なんて知ったことかで、一か月間も社会は大混乱のはた迷惑。解読された言語で世界がまた一つになるどころか、むしろ未来予知を悪用する輩が出てくるだけかと。未来の夫との離婚、娘の死が待っている件にしても、それを受け入れなければならないというわけでもない。ヒロインに感情移入できるか否かで、突貫工事な設定に意見が真っ二つに分かれるだろう。
Cinecdockeさん [地上波(字幕)] 5点(2021-02-13 12:08:48)
78.評価が分かれる可能性が高い映画。自分は高く評価したい。
特に最後に感じる哀しさは新しい。今を大切に生きる、ということを別の視点で描いただけでも興味深い。
simpleさん [地上波(字幕)] 8点(2021-02-11 22:26:39)
77.原作であるテッドチャンの「あなたの人生の物語」は読んだ事があって、しかし、短編小説らしいワンアイディアを小難しくみせるギミックと情緒的な雰囲気で包んだ、個人的にはイマイチに感じる小説だと思っていました。

で、それを映画化したのが本映画なわけですが、基本的な要素と雰囲気はそのままに大作映画として見事に成立させていたと思います。

というか現代版「未知との遭遇」
それにつきます。
重々しくて面白そうに見せるけど「ひたすら地味」
そういうところがほんと「未知との遭遇」です。

あとあれやっぱバカウケですよね。
あばれて万歳さん [地上波(字幕)] 7点(2021-02-10 12:55:34)(良:1票)
76.《ネタバレ》 観終わった後にいろいろと疑問が残る映画。
もちろん、深く考えて意味を追うのも楽しいのかもしれないが、これはなんとなく感じて、なんとなく理解する映画だと思っている。
ちょうど、エイミー・アダムスが宇宙人との接触で不思議な能力(?)を身につけたように・・・。
なんとなく伝えることこそ、製作者たちの意図ではないのだろうか。

これから先に何が起きるか分かっていても、身近な人がどんな目に遭うのか分かっていたとしても、その人生を生き抜くことはできるのか・・・。

不思議~な映画だ。面白くないことはないし、何度か観る度に味が出てきそうだけど、観ている間は少し退屈してしまったし、観終わった後は物足りなさを感じたので点数はやや辛めで。
またじっくり観てみよう・・・。
Y-300さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-09-19 17:38:35)
75.《ネタバレ》 基本的に盛り上がりもなく、淡々と進んでいく中でも適度な緊張感があり、飽きずに鑑賞できました。

ラストでこの映画の趣旨を理解した時のピースのはまり具合は素晴らしいです。
それまで腑に落ちなかったこと、これからルイーズ(エイミー・アダムス)が辿る未来のこと
全てが納得でき、また辛い未来を知った上で辿ろうとするルイーズの意志が見事で感動します。

気になる点はいくつか・・・
・ルイーズの経歴的な描写がないため、こんな大事件に呼ばれることに違和感
・相手との力量も考えず、攻撃を仕掛けようとするアホウの存在(ストーリー的にしょうがないのだが・・・)
・未来が見える!超高度な技術で飛来!でも爆弾で死んじゃう宇宙人
・宇宙人言語の教鞭取ってたけど、みんな未来見えるようになっちゃっていいの?

細かいものを探せばいっぱい出てきそうですが、趣旨を理解した時の感動はなかなかのものでした!
メメント66さん [DVD(字幕)] 7点(2020-05-31 21:34:15)(良:1票)
74.《ネタバレ》 たくさんSF映画がある中で新しいアイデアを出すのは一苦労だろう。
そして、そのアイデアが見たことがないものなら、SFは面白いと感じる。
今回のこの映画も過去の傑作SFにでてくる宇宙人やUFOとの設定が違い、よくできている。
その設定と世界観を感じるだけでも十分満足できる映画だと思う。
ただ、ストーリーが正直物足りない。
結論から言えば、ただ会話するというだけなのだ。
見知らぬ外国人と会話するために色々なコミュニケーションを試みる映画を
宇宙人という設定にしただけと感じてしまう。
折角の設定と世界観を作り上げているのだから、もう少しひねったものがあればよかった。
シネマファン55号さん [インターネット(吹替)] 6点(2020-04-30 18:49:15)
73.圧倒的な想像性。言語とは何か?認識とは何か?という哲学的な問いを、宇宙人襲来という哲学とはおよそかけ離れているように見えるエンターテイメントチックな舞台でやってしまうのは天才と言わざるを得ない。もちろんそれはテッド・チャンの原作ありきではあるが、これがうまいこと映画として消化されているのは監督の功績。若干ストーリーに手を加えられてはいるものの、この物語が持つ本質的な部分は損なわれているように感じた。こういう表現をしていいものかどうかわからないが、ある程度の、あるいはある種の知性を観客に求めるタイプの映画ではある。しかしそれを備えている人にとっては、メッセージは唯一無二の素晴らしい映画であるだろう。
ばかぽんさん [インターネット(字幕)] 9点(2019-10-27 23:06:38)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12345
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 92人
平均点数 6.42点
000.00%
100.00%
244.35%
333.26%
477.61%
51213.04%
62021.74%
71920.65%
81617.39%
955.43%
1066.52%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.75点 Review12人
2 ストーリー評価 6.00点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.92点 Review13人
4 音楽評価 7.54点 Review11人
5 感泣評価 5.23点 Review13人
chart

【アカデミー賞 情報】

2016年 89回
作品賞 候補(ノミネート) 
監督賞ドゥニ・ヴィルヌーヴ候補(ノミネート) 
撮影賞ブラッドフォード・ヤング候補(ノミネート) 
音響効果賞 受賞 
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
脚色賞エリック・ハイセラー候補(ノミネート) 
編集賞ジョー・ウォーカー〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2016年 74回
主演女優賞(ドラマ部門)エイミー・アダムス候補(ノミネート) 
作曲賞ヨハン・ヨハンソン候補(ノミネート) 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS