ユリシーズの瞳のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ユリシーズの瞳

[ユリシーズノヒトミ]
ULYSSES' GAZE
(To Vlemma Tou Odyssea)
1995年ギリシアユーゴ上映時間:177分
平均点:6.00 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2011-02-15)【8bit】さん
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監督テオ・アンゲロプロス
キャストハーヴェイ・カイテル(男優)
エルランド・ヨセフソン(男優)
ヴォイチェク・プショニャック(男優)
脚本テオ・アンゲロプロス
ジョルジオ・シルヴァーニ
トニーノ・グエッラ
ペトロス・マルカリス
音楽エレニ・カラインドロウ
撮影アンドレアス・シナノス
ヨルゴス・アルヴァニティス
製作ジョルジオ・シルヴァーニ
配給フランス映画社
編集ヤニス・チッチョプロス
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12
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24.映像の強引な(そしてときには暴力的ですらある)重量感と迫力は、さすがはアンゲロプロス監督なのですが、とにかく全体が観念的で、話としての広がりがなくて・・・どこまで行っても特定の個人(主人公)のフィルターを通したものでしかないため、結局は世界がそこで閉じてしまい、せっかくの映像表現も意味が半減してしまうのです。そのアンバランス状態で3時間近く積み重ねられるため、頭が割れそうになります。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2019-09-11 00:33:24)
23.《ネタバレ》 採点不能に近い。ハリウッド俳優のハーベイ・カイテルを主演に据えているものの、3時間近い上映時間に長回しと政治的要素が強いため、映画館で観ていたら確実に寝ていた(本来のアンゲロプロスはこんな感じだろうが)。しかし、映像に目を見張るものがあるのは事実で、白黒からカラーに移り変わる際に現れる青い船、ワンカットで捉えた数年に亘る元旦、運河を渡る巨大なレーニン像、雪のサラエボ市街の交響曲と霧の中の虐殺が目に焼きつく。映画の歴史とは常に真実の記録と表現の闘いの歴史であって、独裁国家であったギリシャや旧ユーゴとは無関係ではないはず。1995年のカンヌ映画祭では、クストリッツァの『アンダーグラウンド』が最高賞、本作が次点であると見るに、当時の旧ユーゴ内戦の関心度の高さが伺える。
Cinecdockeさん [ビデオ(字幕)] 5点(2015-09-01 20:32:13)(良:1票)
22.《ネタバレ》 この監督の映画を観るのはこれが三本目である。相変わらずワンシーン、ワンシーンの力強い映像美、美しい映像美には毎度ながら感心させられる。息を呑むほどの冒頭の船のシーンの美しさ、他にもダンスの場面での力強い映像、そして、この監督の作品に共通する「霧」の場面での暗殺シーンにおける凄さ、ストーリーそのものよりも完全に映像の力強さで見せる監督であるような、とにかくどの映像もこれぞ詩人とでも言うべきか、映像の持つ凄さを覚えずにはいられなくなる。3時間近くある話で、やや長さというものを感じてしまうぐらいストーリー的には特に面白味のある内容でもないし、それでも映像の持つ凄さだけで見せてしまう所はこの監督さんは凄いと言わざるをえないし、個人的には「霧の中の風景」がこの監督の作品の中では今の所、観た中では最も好きな映画であるが、ワンシーン、ワンシーンにおける力強さではこちらの方が上かもしれない。正直、何度も繰り返し観たい映画でもないが、とにかく映像の美しさ、テオ・アンゲロプロス監督お得意の長回しによる映像の力を見せ付けられた思いである。
青観さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-04 12:58:34)
21.前作のラストでは黄色い服を着た作業員たちが、絶望の中の希望を示唆していたけど、今回は黄色の補色の青に浸されていて、ラストは希望の中の絶望に見える。でもそれが希望であったのか絶望であったのかは、どこかに到着して初めてわかるので、いつもアンゲロプロスが描いているのは、途上で途方に暮れて立ちすくんでいる人々なんだ。路上で、あるいは岸辺で、帰還の途上ということだけがわかっていて、それがどこへの帰路なのかは分からない。20世紀史と映画史が重ねられた旅の途上、第一次世界大戦のサラエボから世紀末のサラエボ紛争への百年の旅の途上。映像としての緊張度は前半のほうが高かったけど、後半に込められた気迫のようなものの感動も、映画の感動として除外したくはない。歴史が凝縮されるお得意の手で、1944年の大晦日から1950年の新年までをワンカットで見せる踊りのシーンなど、やはりたまらない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2009-09-27 12:06:11)
20.《ネタバレ》 アンゲロプロスには申し訳ないですが、ストーリーの中での出来事、主人公がどんなことに出くわしたかとか、いつの時代にどこの国でどんなことが起こったかとかは、はっきり言ってどうでもいい事だと思う。
話の大筋、主人公が幻のフィルムを求めて国境を越え、戦禍をくぐり抜けながらフィルムにありつく。この程度のことが読み取れさえすれば、あとは主人公がフィルムを追い求める情熱を感じ取るのみ。
この映画は他のアンゲロプロスの作品同様、旅を描いた映画。東欧の実情を主に描いてストーリーは副次的なものにしたいのか、またはその逆なのかはわかりませんが、少なくとも自分は画面の中で起きていることを見ているだけでも十分入っていけました。
途中、夢だか回想だかのシーンが出てきますが、これが少々解り辛い。特に入り方。ワンシーンで一気に時代がジャンプすることが珍しくはないアンゲロプロスの映画の中では、何が起こっても全く不思議ではないから。
最後、幻のフィルムにありつけるわけだけど、フィルムの内容などどうでもよくなるくらいの救いようのない結末には絶望してしまいます。せめて、霧の中で音楽を奏でているシーンで締めて欲しかったと思う。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2009-02-06 00:31:55)
19.溝口健二の長回しは大好きだが、テオ・アンゲロプロスの長回しは何故だかとても苦手。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 2点(2007-10-12 00:14:46)
18.これほど端正で重層的で、強く激しく、そして美しくて悲しい反戦映画をわたしは他に知りません。、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、以下は付け足し。、、、、反戦映画というと、戦闘シーン、別離、戦死などの具体的な出来事を描くというのが定番ですが、それだと、今の私たちの生活とはどうしてもかけ離れてしまう。そこで、戦時中の誰かの心象風景を描くことで、現代の私たちの心象とリンクさせようという試みがでてくる。例えば「美しい夏キリシマ」みたいに。しかし、人が不条理に殺されるのが戦争なのだという戦争についての一番大事で基本的なことが、それだと落ちてしまう。、、、この映画では、まず時間的な重層性によって、私たちの心の記憶が取り込まれ、サラエボの厳然たる事実が示されることで、その心象と外面的事実が交じり合う。そして最後に、オデッセイは遂にペネロペの元に帰り着いたが、今のオデッセイ(=我々)にはペネロペは死んだのであり、二度とこの世で出会うことはないのだという、深い、深い慟哭。、、、、、(例えば冷戦構造の終結、ユーゴ内戦などに何の記憶もないという場合は、全くつまらない映画に思えるに違いないのでご注意を、、、。)
王の七つの森さん 10点(2005-02-28 13:47:46)
17.泣きそうな気持ちで目が覚めることがある。重い夢。内容など何一つ憶えていないのに、その夢の終焉が悲しいことだけは分かる。重く長く深く辛く愛しい夢から、今しがた無理矢理引き離された、そんな喪失感と共に目が覚める。そんな夢をたまに見る。質量の大きく、密度の高い夢。この作品の背景など全然分からない。だけれど今思い返すに、そんな、長く重い夢のような作品だったような気がする。堆積する歴史。清澄な澱。静謐で肥沃な泥土。100年の孤独。この作品を思うと、ただそんなイメージが静かに湧く。
ひのとさん 7点(2004-10-12 17:12:40)
16.映画誕生100年目にして出来た唯一無二のこの作品、一回見ただけでは何の判断も下せないでしょう。寄せては返す波のごとく行ったり来たりしながら、ハーベイ・カイテルが演じた映画監督Aとマナキス兄の現実(旅)と夢(追憶)に少しずつ近づく必要があります。映画はエンターテインメントだ、とはよく言われることでありますが、それと同時に抑圧から生まれる純度の高い結晶としての映画の存在も忘れてはならない。最初は何のけがれもなかった映画へのまなざしは100年を経て今の姿となりました。古典となった映画を今でも見るのは、映画にこびりついてしまった手垢に触れたくない時があるからでしょう。失われた無垢のまなざしを求める時空を超えた旅は歴史の渦に巻き込まれ、悲しすぎる惨劇でもってラストを迎えます。映画の敗北か、それとも第2章の始まりか。アンゲロプロスのまなざしは、私には遠すぎます。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 9点(2004-07-25 01:17:27)
15.催眠効果は強そう。伝説的監督の残した幻のフィルムを探しに行く、というストーリーはけっこう惹かれるんですけどねぇ。とにかく長くてしんどい、観るには根気がいるかも。映像は綺麗ですね、一面の雪景色だとか、川辺の風景といった自然映像は美しいの一言。それからレーニン像を運ぶシーンもやけに圧迫感がありました。終盤の舞台がサラエボに移ってからは、今度は銃声やら爆音やらでゾクゾクしてくる。ところで今回初めてこの監督の映画を観たのですが、とにかく場面ごとの長回しが凄いですね。肝心の物語よりも、そういうところばかり気になってしまいました。
かんたーたさん 6点(2004-07-04 22:05:21)
14.マナキス兄弟って誰?ワタシャ知らないんですけどね、その彼らの未現像の3巻のフィルムを追うハーヴェイ・カイテルの漂泊の旅が、現実と幻想を交え時間を超越して描かれます。選び抜かれた場面に対して徹底的に長廻し撮影の連続、そこには確かにいろいろな要素が織り込まれてたりするわけですが、まあそれにしても長い。石像運ぶシーンとか、ね。この映画観てて、ミニマル・ミュージックを思い出しました。ミニマル・ミュージックは、選ばれた音楽の要素が微妙に変化しつつ際限なく繰り返される。一見ストイックな音楽に思えるけど実は正反対。「聴き所」を嫌という程延々聴かせてくれる。むしろ聴き所が「あっという間に過ぎ去ってしまう」音楽の方が余程ストイックで、それこそが音楽の醍醐味ではないか? この映画も、少々しつこいまでに「観たい」「観せたい」ものを思う存分見せてくれる。その分、映像に対する一期一会的緊張感に欠けてしまう。まあ確かに、アンゲロプロス作品にそんな無いものねだりをしてもしょうがないけど(カレー専門店でカレーが辛いと文句言うようなもんだ。カレー屋のカレーが必ず辛いとは限らんが、もしかしたら結構辛いかもしれんゾ、という予想と覚悟くらいして行くべきだろう。まして日本料理を基準に「素材自体の持つの風味が生かされておらず云々」などとカレーを評するのは論外。逆も成り立つ)。むしろ、この映画みたいな雰囲気もそれはそれで結構好きなんですけども、3時間はさすがに長いですなあ。観ている自分に緊張感が欠けてくるのが実感され、少々不安になってくる。
鱗歌さん 7点(2004-02-14 03:29:10)
13.ひどい目にあいました・・。これを観たおかげで少々退屈な映画に出会ってもあの時に比べたら・・と温和な気持ちになることが身につきました。そういう意味で1点。
ゆうはなさん 1点(2004-02-12 23:36:08)
12.かなり評価に困る。監督の他の作品を見た後で鑑賞したので、どうも二番煎じに写る象徴的シーンが多かった。バルカン半島の歴史に疎いんで話も壮大すぎちゃったな。ダイジェスト版作って欲しいよ。
mimiさん 6点(2004-02-08 20:34:43)
11.そんなに重要さを感じない場面が延々続くときが結構あって、それが少々気になりはしたが、ラスト30分くらいからの人間ドラマは内容が深かったと思う。
さん 7点(2004-02-02 02:28:52)
10.これねぇ、観にいきましたよ、カイテル目当てで田舎町の教育会館へ・・・。アンゲロプロスっつうお人がどんな監督なのかも知らずに・・・。いやー、長かった、永かったぁあ。起伏もあるようでないようで、カイテルの見事な脱ぎっぷり(これ勘弁して欲しいんすけど)や女優さんとの絡みもなんやわけ分からんかったなぁ。・・・とは言うものの、ゆったりした長回しの、きれいで寂莫とした映像は見ていて飽きないし、印象的なシーンも多々あって、ストーリーの細かい点なんてどうでもよろしくなってしまった私は以後、頻繁に再見を繰り返すのでありました。 イメージビデオとして。
モートルの玉さん 6点(2003-10-15 23:24:54)
9.「霧の日だけは昔に戻る」と言うセリフと風景。流れてくる音楽。霧の中で静かに人間たちを追っていくと、そこは現実。決して取り戻せないものを取り戻そうとするかのように、幻のフィルムを探す男。アンゲロプロスにかかるとサラエボの街でさえ美しく感じてしまいます。
omutさん 6点(2003-07-16 03:51:06)
8.私は好きだなあ。映像がきれい(つか好み)。青いヨット、川を渡るレーニン像…東欧史に多少知識がないと難解だけど。主人公のラスト近くでの恋愛が唐突。ロードショウで観たけど、ビデオなら寝る鴨。邦題はどう考えても「オデッセイのまなざし」でしょ。英語読み&直訳。好きな映画だけに、おばさん許しませんよw
loveandpeaceさん 6点(2003-06-11 21:07:50)
7.この映画を理解するために、舞台となった国々の歴史を半年ほど(中途半端・・・)入門書レベルで勉強した記憶がある。「映画」とは正に20世紀の「歴史」そのものであることを再認識させられました。幻のフィルム探しは同時に、「歴史」という作られたものの根源をいかに見つけるか、ということでもあるのかな。
まこさん 8点(2003-03-26 06:27:25)
6.映画生誕100年目の年に公開された、色々な意味で凄い映画。長い亡命生活の末故郷に帰り、今度は自身の失われた時間とバルカン半島の歴史=幻のフィルム「失われた眼<眼差し>」を辿る旅に出る映画監督A=長い遠征から故郷に帰ったオデュッセウス(木馬作戦で有名なトロイヤ戦争から凱旋し、再び旅立ち、海上での放浪などの苦難をなめつつ故郷に帰り、妻ペネロペイアと再会するギリシャ叙事詩「オデュッセイア」の主人公、ユリシーズとはオデュッセウスの英語読み)=アンゲロプロス監督という図式。作品中1人4役の<マヤ・モルゲンステルン>演じる女性達は、永遠の妻ペネロペイア=失われた時間の象徴。プロット自体を楽しもうとすると眠くなるだけで、全く面白くない。むしろ上記のような図式を頭に入れつつ、記録映画を見るように、長回しによる美しくも哀しい1シーン1シーンを楽しんだ方が良い。ちょっと笑えるのは、5年間をワンショットで見せる強引なシーン。圧巻は映画の歴史を語るかのような、冒頭のモノクロからカラーへ移るシーンと、ラストの霧の中、音だけによる惨殺シーン。戦場と化したサラエボで、幻のフィルムを保管している映写技師の老人が、ベルイマン作品常連の<エルランド・ヨセフソン>というのも泣かせる。
クロマスさん 9点(2003-02-15 00:42:45)(良:1票)
5.何がしたいのか言いたいのか。主人公うざすぎ。画面がきれいだから許す。
(´Д`;)さん 5点(2003-01-25 21:25:58)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.00点
000.00%
114.17%
214.17%
328.33%
400.00%
5416.67%
6625.00%
7520.83%
828.33%
928.33%
1014.17%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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