愛のむきだしのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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愛のむきだし

[アイノムキダシ]
LOVE EXPOSURE
2008年上映時間:237分
平均点:7.15 / 10(Review 86人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-01-31)
ドラマラブストーリー青春もの実話もの
新規登録(2009-03-13)【8bit】さん
タイトル情報更新(2022-01-14)【イニシャルK】さん
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監督園子温
演出坂口拓(アクションデザイン)
キャスト西島隆弘(男優)角田ユウ
満島ひかり(女優)ヨーコ
渡部篤郎(男優)角田テツ
安藤サクラ(女優)コイケ
渡辺真起子(女優)サオリ
清水優(男優)
尾上寛之(男優)
板尾創路(男優)
中村麻美(女優)
岩松了(男優)
深水元基(男優)
吹越満(男優)
堀部圭亮(男優)
松岡茉優(女優)
綾野剛(男優)
広澤草(女優)
宮林大輔(男優)
山中アラタ(男優)
山内菜々(女優)
永岡佑(男優)
須田邦裕(男優)
落合モトキ(男優)
裵ジョンミョン(男優)
古屋兎丸(男優)
古屋隆太(男優)
原作園子温(原案)
脚本園子温
撮影谷川創平
プロデューサー横濱豊行(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給ファントム・フィルム
特殊メイク西村喜廣
美術西村喜廣(特殊造型)
編集伊藤潤一
照明金子康博
あらすじ
幼い頃に母を亡くし、神父の父テツと二人暮しのユウ。母の遺言で理想の女性“マリア”に巡り合うことを夢見ながら、平和な日々を送っていた。 しかしテツが奔放な女サオリと出会ってから生活が一変。やがてサオリがテツのもとを去ると、テツは聖職者であることから罪悪感に襲われ、ユウに「懺悔」を強要するようになる。父との繋がりを保つために盗撮という罪作りに没頭していくユウ。 そんな彼はある日、罰ゲームで女装している最中に、ついに理想の女性ヨーコと巡り合う・・・。
ネタバレは禁止していませんので
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26.《ネタバレ》 ◇タランティーノ作品を初めて見た時のような、あの渾身のパワーと熱心なバカバカしさ、強烈な個性がビンビン伝わってきた。
◇圧倒的な力が渦となって観客を巻き込み、4時間とまでは感じさせない。とは言っても、長すぎるでしょ。。。
◇それにしても満島ひかりが可愛すぎる!!今年注目の女優さんですね。
ミルアシさん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-25 03:17:42)(良:1票)
25.タイトルが出るまでの一時間は、あまりの馬鹿馬鹿しい迫力にひたすら圧倒されるのみ。その後の三時間は、圧倒されたものの肩透かし感も否めず。宗教と変態の違いとか、そういったテーマは興味深いのだが、執拗なまでの残虐描写と性描写の必要はあったのか謎。とかく、唯一無二の凄まじいエネルギーを持った作品であることは確かである。
j-hitchさん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 13:41:16)
24.園子温監督の映画はいつもエネルギーに満ちています。
それは日本映画にありがちなリアリティとは無縁の世界。

圧倒的な「熱量」で嘘を描ききるのです。

本作ではその「熱量」(エネルギー)が「愛」とリンクします。

車をぶつけるアクション、
押し倒すアクション、
殺陣のアクション、

この映画のアクションシーンとは直接的な愛情表現なのです。

「愛=アクション」

その最も象徴的なアクションが「勃起」です。

「勃起」は卑しい事ではなく究極の愛情表現なんだとこの映画は提唱します。

本作は「勃起」で私達を感動させるのです。

この矛盾、歪な感動こそ映画的体験なのではないでしょうか?

「女囚さそり」「太陽を盗んだ男」等かつての日本のB級映画はそのような感動に満ちていました。

そのような熱気を再び取り戻す本作は

今までの日本映画界において「良し」とされているものに中指を立て、
今までの日本映画界において「悪し」とされてるあらゆる要素を盛り込んだ、

今の日本映画では稀有な立ち位置の映画。
紛れもない傑作。
吉祥寺駅54号さん [DVD(邦画)] 10点(2010-07-13 00:45:27)(良:3票)
23.最初の30分我慢すればドップリ楽しめる4時間、観終わってストーリーを思い出すと、どう考えても4時間かからないはずなのに、これが間延びせずに観れるから不思議。多分各シーンのセンテンスが長いからだろう。
たしかにB級ではあるが、金をかければどうなるのかという内容なのでこれで良し。若者3人に対する作品の比重がハンパでない、残りの登場人物は絵に描いたような脇役を演じきっているのでさらに笑える。
大昔流行ったエロ、グロ、ナンセンスという風化した言葉がこれほどピッタリはまるだけに、オープニングの事実に基づいている云々の文字が空々しいがそれも許す。
それにしても満島ひかりのカワイイこと、初めて観た時の薬師丸ひろ子を彷彿、そりゃいろんな監督が群がるはずだわ、西島隆弘、安藤サクラも好演。これからの日本映画を背負って立つよこの子達。
カーヴさん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-28 11:14:05)
22. この作品の語り口には、阿部和重の小説を思わせるものがある。崇高な事柄と思われることを、思い切り卑俗な手法で描く。タイトルの「愛のむきだし」という文字が出るまでに一時間かかる(!)けれども、そこまでの展開はめちゃ面白い。主人公の少年は神父の父に毎日「ざんげ」を要求され、「ざんげ」のために「罪」をつくるようになる。リアリズムがどんどん横滑りして行き、盗撮テクニックを教える集団の姿が異様な秘教団体とか、江戸川乱歩の犯罪組織のような姿で出て来る。そこで学ぶ盗撮テクニックはアクロバティックなカンフーである。主人公にマリアと出会う「運命」の日が近づき、音楽はラヴェルの「ボレロ」がしつこくリピートされ、演出のテンションが異様に高揚して行く。「女囚さそり」が引用され、B級アクション映画的展開で、最初のクライマックスに到達する。
 はっきりいって、それ以降はちょっとばかし失速してしまう印象はあるけれども、それでも奇怪なテンションの高さはどこかで持続し、海岸でヒロインが、聖書から「コリント人の手紙」第十三章を全文ぶちまける場面もまた、クライマックスとして記憶されるだろう。そう、この物語の背景には「信仰と愛」という問題が大きく書かれている。ここでも宗教上の愛「アガペー」と、欲望の愛「エロス」がいっしょにされることで物語は混乱する。ラストで、このふたつは統合されたのだろうか? 統合されるようなものなのだろうか?
 園子温監督の作品はそれほど観ていないけれども、いつも長距離を全力疾走して駆け抜けるような「勢い」と汗臭さ、そして観終ったときの疲労感が共通している印象。この「愛のむきだし」は、監督にとってのマラソン、というか、これは「トライアスロン」なのだろうか。観る方もそれなりにいっしょに疾走する心構えは要るだろう。全力疾走すればいいというものでもないけれども、とにかく、園子温は全力疾走する。
keijiさん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-08 11:14:11)
21.《ネタバレ》 いくらなんでも長すぎる。これは罪です。ただ私は、奇抜で不気味なキャラ達がスピードに乗って血まみれで活躍する前半ではなく、爆発するようなパワーで呆れ返るほど愛を唸りまくった後半を評価したいです。やりたい放題やって散らばったものを、観る人の胸を貫く一本の矢に仕立てるための時間だったんだと思って許します。ベートーヴェンの使用で+1点です。
のはらさん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-09 00:38:25)
20.《ネタバレ》 観てしまった!『愛のむきだし』を!

奥田瑛二の娘 安藤サクラと満島ひかりが評判通りすごかった。なんというか、70年代的なエロを感じたなー。永井豪マンガの実写版みたい。それでもって、話は盛りだくさんなんだけど、全てが確信的に薄い。薄っぺらのペラペラーって感じ。まるで阿部和重の小説みたい。

愛=勃起だなんて。確信的に過ぎるくらいにアカルくて、ポップだ。それって、70年代から80年代にかけての価値観そのもののように思えるけど、それが今、同時代的なのかなぁ?

薄っぺらさの質感、その凄みというものがあるとすれば、それを作品として体現しているのが、実は、阿部和重の小説である。以下は彼の小説に関して以前に書いたレビュー抜粋である。

「冒頭で、昨今頻発する殺人事件の動機は「心の闇」などという問題ではないと述べた。阿部の小説を読んでいると、その認識は実は全く逆で、「心の闇」のなさこそが我々現代を生きる人間の荒んだ心情の由来ではないかと感じてしまう。真空にも物質的な密度があるように、平板さと明るさの中にこそ現代的な「心の闇」が裏返しに潜んでいて、それが瞬間的に漏れ出てくるのではないか。それこそが現代の心情の根源であるのだと。その境界の「薄っぺらさ」がある種の得体の知れなさ=息苦しさとして、僕らの胸に文学的に響いてくるのである」

人間の狂気を僕らの認識の下、無意識の奥深くに湛えられたものとこれまでイメージしていたのではなかったろうか?しかし、狂気は、トランプの裏側に貼り付けられたもの、それをめくれば、そこに現れるもの、簡単に表が裏になり、裏が表になる、そういったものに今成りかわっているのではないだろうか。そのトランプこそは人間であり、まるでトランプ兵の姿として、そこに在るのだとしたら。朝起きたら、自分の体がトランプ兵になっていたとしたら。。

この作品が現代的な得体の知れなさ=息苦しさを描ききっている、、、とは全く思わないけど、最後に主人公が愛に絶望して狂気に落ち込んだ後、愛する人との邂逅により、いとも簡単に正気に戻るのは、そのありえなさ故に示唆的である。だけど、その最大の起因が、「勃起」だというのは、あまりにも牧歌的というか、やっぱり70-80年代のマンガ的な単純さに過ぎる気がするけど。。。
onomichiさん [DVD(邦画)] 9点(2010-03-05 00:39:24)(良:1票)
19.笑いありエロありグロあり感動あり、ここまでカオス的なぶっ飛んだパワーに溢れた作品は近年では稀なんじゃないでしょうか。
しっぽりさん [DVD(邦画)] 8点(2010-02-14 11:14:02)
18.《ネタバレ》 ヨーコが聖書を一節を言うコトロ、あそこだけでも見る価値あるなぁと思う。あの部分は(古い言い方ですが・・)ROCKだね・キリスト!しかし、長いし、家族に見ているところを見られると超恥ずかしい部分も多く、4時間自宅視聴は疲れた。ちょっと気になったのがカトリックの信者を描いているのに「クリスチャン」というトコロ。私の知っているカトリックの信者さんたちは「クリスチャン」と呼ばれると真顔で「カトリックあるいは信者と呼べ」と訂正を求めてきます。「クリスチャン」ってプロテスタントの人のことなので、カトリックからすると「異教徒」だから、「クリスチャン」呼ばわりされると困るんだそうな。そういう経験が何度かあるので、台本に最初からひっかりまくって、気になりまくってしまった。細かいようだけど、主題の一つに宗教を置いたらこのあたり、正確にやって欲しかったな。
グレースさん [DVD(邦画)] 6点(2010-02-12 21:51:24)
17.《ネタバレ》 4時間があっという間。ドはまりしました。
チープな雰囲気と変態的なストーリーが素晴らしい。役者の演技も素晴らしい。作品全体が全てにおいてパワフルです。全力で愛がむきだしです。
でも、声を大にしてこの映画が好きだ!とは言いにくいよね・・・。
「サソリ」のキャラクターにニヤリ。
eurekaさん [DVD(邦画)] 10点(2010-02-11 14:19:45)
16.劇中で一体何度「変態」という言葉を聞いただろうか。
むきだしの愛を中心に、宗教と友情と勃起と盗撮と血と絶望とが入り交じった青春アクションシリアスコメディサスペンスラブストーリー…とジャンル分け不能のごった煮な映画でありながら、バランス感覚は良い。
長くて無駄が多いし、安っぽさが目立たないわけでもないが、尋常ではない人生を送ってきたむきだしな登場人物たちの行方に目が話せず、4時間近い尺もなんのその。
しかし、盗撮はともかく、好きな女でしか勃起しないなんて変態どころか、究極に純粋だと思うぞ。そして、やはり安藤サクラはエロい。
あと、いくら長いからといって、DVD上下巻に分けて別売りするのはヤメテ欲しいですね。
すべからさん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-24 20:41:41)(良:1票)
15.最初はゲラゲラ笑いながら見てたのに、最後には号泣メーーン!傑作だがどうやって人に勧めたら良いのか分からない。
GOさん [DVD(邦画)] 9点(2010-01-24 01:11:23)
14.前半はとても良かったが、後半でかなり失速。それでもトータルとしては良かったと思います。でも長い……長すぎます……人にはかんたんには薦められません。
Kさん [DVD(邦画)] 7点(2010-01-22 21:47:00)
13.《ネタバレ》 すごい映画なんだけど、とびぬけて面白くはない。青春ラブバイオレンスとでも言えばよいのか。でも、4時間あればクロスオーバーなものになるのは当たり前かも。長すぎて、評価するのが難しい。ゆら帝聴きながら、4時間観てると脳も溶ける。

まず良くない点としては長すぎること。この映画は長さに関して完全に開き直っているから、言うのは野暮かもしれないけど、あえて「長い」と言わせていただく。だって4時間ってすごいよ。最初の1時間は本っ当に退屈で、この映画を勧めてくれた友人に電話して、続きを観るべきか一旦確認しようと感じたくらいだった。主役3人の生い立ちはもうちょっとうまくまとめられると思うんだけど、監督は全くまとめる気がないからなあ。あとは中盤~終盤のユウがAV業界で働くシーンとか全部カットしても良いと思う。コイケが介入してくる中盤は面白いが、終盤の宗教関連の部分は陳腐でだらける。ラストの展開も甘い。

次に悪いところはB級なとこ。サソリの喧嘩シーンとか見ててこっちが恥ずかしくなる。それにコメディシーンはわざとらしいし(邦画全般に言えることだが)、下手なドタバタに堕しているし、同じネタの繰り返しだし。やたら勃起シーンと流血シーンが多いのだが、血の色も酷い。勃起で笑えるほど子供でもなし。

次はパンチラの盗撮について。この映画は最後まで盗撮を否定しないし、映画の中では結構重要なテーマなんだけど、本当にそれでいいんだっけとずっと感じていた。個人的に全くパンティに興味がないせいもあると思うんだけど、嫌がる女性がほとんどなんだからやらないほうがいいんじゃないかなあと思いながら観ていた。何と言うか、盗撮に対してあんまりテンションが上がらなかった。

要は、この映画の悪いところは確信犯的にやってるというのは分かるんだけど、ちゃんとした「映画」を作ることができる監督なのかが分からないのがもどかしい。タランティーノは傑作をいっぱい撮った後で、「今はこんなのが好きで、こんなのがやりたいんだよ」って「グラインドハウス」とかで表明していると思うんだけど、園監督にはそこまでのことができるのか正直分からない。「あえて」感はたまに出すから面白いんだと思う。

紙幅も限られているので、最後に一つだけ良い点。ヨーコ役の満島ひかりが良かった。めっちゃかわいかったし、演技も良かった。最後まで観られたのは彼女のおかげだ。
枕流さん [DVD(邦画)] 4点(2010-01-20 21:57:03)
12.《ネタバレ》 まるでVシネマか深夜ドラマのようにペラペラな映像と、素人に毛がはえた程度の演出。手のこんだ冗談かと思いきや、どうやら本気らしい。目も当てられないとはまさにこのこと。役不足極まりない渡部篤郎の神父っぷりも、鼻白むほどトントン拍子にユウがチンピラグループの一員となりさらには簡単にアクロバット盗撮をマスターしてしまう展開も、そもそも魅力的でなければ話が成立しない「さそりさん」のあまりの魅力の無さも、それらご都合主義のすべてが「B級映画の愛すべき荒唐無稽」と呼べる域にすら達しておらず、もはやただただ神経を疑うばかりの酷さで続いていく。それを237分間ノンストップで見せつけられる苦痛は筆舌尽くし難い。けれどそんな苦痛も、腹を決めて237分間つきあい続けると、いつしか不思議な現象が起こる。うすらぼんやりとではあるが、愛着が湧くのだ。本作を、それでも簡単に一蹴できない理由があるとすれば、それは主演を務めた無名の若手俳優三人に因るものだろう。バカバカしい性衝動と深刻な葛藤の両面を相反することなく見せる西島隆弘、若くしてすでに怪優の風格漂わす安藤さくら、そして青少年のエッチな妄想をヤングジャンプのグラビアアイドル的エロで具現化する満島ひかり、彼ら(若手ではないが渡辺真起子を加えてもいい)の上手下手を超えて見せるその気迫と凄みには間違いなく魂がこもっている。そうしてじっくり時間をかけて私は、ユウに、ヨーコに、コイケに、そしてセンスのかけらもないクソみたいなこの映画に、いつのまにやら心を許していく。無駄に冗長な237分間、その猶予の間に。言い換えれば237分間の気の遠くなるばかりのその苦痛あればこそ、この映画は成立するのだ。それがいいのか悪いのか、判断する余力は237分目にはもはや残っていない。それでも流れるゆらゆら帝国にジンときたのなら、おそらくそれでいいのだ。
BOWWOWさん [DVD(邦画)] 5点(2010-01-08 18:12:07)(良:2票)
11.アクロバット盗撮の馬鹿馬鹿しさなんか好みだったし、「罪作りな神」としてのカトリックとその家庭ってのも日本では珍しい題材で、そうねえ、タイトルが出るくらいまでは興味が湧いた。なんか去年の『実録・連合赤軍』みたいな、作品を洗練させようとしないことでエネルギーを溜め込んだ映画になるのかな、と思って観続けたんだけど、でも、ならなかった。中盤「さそり」のあたりで無駄に長く、そのスカスカ感が最後まで続き、私は気が抜けた。ゼロ教会ってのが自明の理として邪教集団になってるのが話を薄っぺらくしていて(そいつらなら殺しても倫理的にかまわないらしい)、まあこの薄さは作者の狙いのようだけど、そのかわりとなる手応えは用意してくれなかった。ただ、ゼロ教会の「小池さん」やった安藤サクラの、性格悪そうな腫れぼったい顔の気味悪さは強烈で、特別演技をしてない場面でとりわけよく、中盤からは彼女の出番を楽しみに観ていたようなもの。これって変態ですか。
なんのかんのさん [DVD(邦画)] 5点(2009-12-30 12:12:06)
10.前半は「こんな映画見たこと無い!」と大興奮だったけど後半はテンションが高いだけでかなり冗長で退屈だった。
オチも驚くほど淡白で、時間を返してくれ!と叫びたかった。
前半の面白さを最後まで持続させることが出来たら映画史に残る傑作だったでしょう。
とはいえ、開始30分も経過しないうちに眠気が襲ってくる邦画が多い中で、この映画は個人差はあれど少なくとも約2時間分はほぼ間違いなく楽しめるわけで、ある意味奇跡的な完成度とも言えますよ。
理不尽みるくさん [DVD(邦画)] 6点(2009-12-29 23:42:36)
9.《ネタバレ》 今年色々な所で絶賛だった映画。しかし4時間という長尺なので中々手を出せずにいた。年末のこの時期になってようやく観賞。ひとことで言えばカオスな映画。この映画はアジアの都市、東京でないと作れないだろうな、きっと。それくらい色々なものが混沌としている。正直、演出もシナリオも質が良いとは言いがたいが、役者陣の熱演と情熱で最後まで見せきってしまう力はある。編集のテンポ、小ネタが良い。そしてゆらゆら帝国、ボレロなど、音楽の使い方が上手い。余計なエピソードも多いが、まさに見せ場のごった煮であり、すっきり絞って描くと、このわけの分からないエモーショナルなパワーもなくなってしまうのだろう。駄作と傑作をたゆたうこの感じは何とも言えない不思議な感覚だった。印象に残ったのは満島ひかりの素晴らしい演技、そしてカオリがテツに復縁を迫るシーン。まさに愛のむきだし、発情期のチンパンジーの雌を見ているような衝撃である。車ごと体当たりしてくるんだから笑える。奥田と安藤の娘、コイケの存在感も凄い。ところで、板尾に少女虐待させるなんて、「役とはいえギリギリじゃないだろうか・・・」とも思ったが、あろうことかペ○スを切り取られるという贖罪を受けるので、園子温監督のブラックジョークにはすっかり感心させられてしまった。
Nujabestさん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-27 07:19:32)(良:1票)
8.《ネタバレ》  ある意味、日本映画の到達点といっても過言ではない凄い作品です。とにかく、B級アクションと社会派ドラマ、恋愛ドラマ、家族ドラマ等々の要素が猥雑に入り混じっていて 237分という時間が短く感じられるほど密度が濃く、剥き出しの欲望が生み出すパワー溢れる映像がこれでもかと観ている我々に遅いかかってきました。ゆらゆら帝国の音楽も70年代後半の日本映画っぽくて最高でした。

 まあ、アングラっぽさというか独特のクセのようなものがあるので好き嫌いは分かれるとは思いますが、今後日本映画を語る上で外すことのできない怪作となることは間違いないでしょうね。
TMさん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-12 17:41:40)
7.《ネタバレ》 またまた園監督が、すごい映画を作っちゃいましたね。実に密度の高い4時間です。深遠なテーマ、B級コメディ、純愛と、とにかくいろんなものをごっちゃごちゃに混ぜちゃった映画ですが、それが全体としてこれだけのパワーを持っている所がすごい! 役者陣がみんなうまいですねえ。特にヒロイン役の満島ひかりには、心を持ってかれます。一番最後のハッピーエンドがおざなりなのがちょっと残念ですが、これほどのカオスの収束にはこの方法しかなかったのか?とも思えますね。いやー、これは見て損はない映画でしょう。
コウモリさん [DVD(邦画)] 8点(2009-11-23 00:53:44)
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【点数情報】

Review人数 86人
平均点数 7.15点
000.00%
111.16%
211.16%
333.49%
489.30%
544.65%
61112.79%
71618.60%
81820.93%
91112.79%
101315.12%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review5人
2 ストーリー評価 6.12点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.71点 Review7人
4 音楽評価 6.50点 Review6人
5 感泣評価 5.75点 Review4人
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