SOMEWHEREのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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SOMEWHERE

[サムウェア]
Somewhere
2010年【米】 上映時間:98分
平均点:6.60 / 10(Review 20人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-04-02)
ドラマ
新規登録(2011-04-05)【とらや】さん
タイトル情報更新(2012-07-22)【+】さん
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監督ソフィア・コッポラ
キャストスティーヴン・ドーフ(男優)ジョニー・マルコ
エル・ファニング(女優)ジョニーの娘 クレオ
ミシェル・モナハン(女優)レベッカ
エリー・ケンパー(女優)クレール
ローラ・ラムジー(女優)セーラーキャップをかぶった裸の金髪女性
アンジェラ・リンドヴァル(女優)ベンツに乗っている金髪女性
ベニチオ・デル・トロ(男優)セレブ(ノンクレジット)
ロバート・シュワルツマン(男優)(ノンクレジット)
神奈延年ジョニー・マルコ(日本語吹替版)
保村真サミー(日本語吹替版)
浅野まゆみレベッカ(日本語吹替版)
脚本ソフィア・コッポラ
撮影ハリス・サヴィデス
製作ソフィア・コッポラ
G・マック・ブラウン
ロマン・コッポラ
東北新社(共同製作)
製作総指揮フランシス・フォード・コッポラ
フレッド・ルース
配給東北新社
その他フランシス・フォード・コッポラ(スペシャル・サンクス)
エレノア・コッポラ(スペシャル・サンクス)
バズ・ラーマン(スペシャル・サンクス)
アンジェロ・インファンティ(プロデューサー達からの謝辞)
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未見の方は注意願います!
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20.《ネタバレ》 車がブーンと走ってぐるっと廻ってまた戻ってきて・・・という冒頭の長回し。この時のカメラ、片側が切れててフレームがオープンになっているので、車が走ってる途中で画面から消えてしまう訳です。この不安定さ、不確実さ。ぐるぐる回ってそのうちピョーンと外側に飛び出していなくなってしまうかもと、ちょっとドキドキしながら見守る数分間は、決して長くは感じられなかった。作り手としては退屈やルーティンの隠喩だったかもしれず(たぶんそうでしょう)、となれば自分の観方が外れているんですが。でも、これが映画の面白さだと思う。そのものが持つ「意味」以上の「意味」を放ってしまうテクストの豊饒さこそが、自分にとって映画の魅力なのです。
そんな訳で、この作品は全篇にわたってそうした「多彩な語り」が散見され心地よかった。何気ないシーンの一つひとつが観る者に様々な感慨をもたらす、余韻と余白に満ちた画作り。こういうの作れちゃうってやっぱりソフィア・コッポラという人は才能あるのだなぁと思う。
まぁ、そうは言っても「セレブ男の孤独の行方」という題材を、どこまで上手いこと料理できてたのかは疑問。泣いて心情を吐露しても高級車を乗り捨てても、この主人公に実存の深み重みは見えない。
なんか、酒と女の日々っていう主人公の日常が、あんまり現実感がなくてキレイなんですよね。生臭くない。ポールダンスなんかぜんぜんエロくない(苦笑)。この感じはヨーロッパ映画みたいで、思えばこの人の作品ってみんなそうかもしれない。すごく冷めた目線。世界を対象化して眺めている感じがする。
娘が対象化されているのはトーゼンで(主人公は父親なので)、目の前に現れたり消えたり、氷上で妖精のようだったりドレス姿で大人の女のようだったり、主人公の日常生活とこれまで纏ってきた価値観を揺さぶる「外部」であるのは、物語の定石で新しくはないんだけど。エル・ファニングの個性がそれ以上の効果を出しているので、とてもスペシャルな時空間を創り上げていて、映画を観る喜びに浸れた。ところが、娘と一緒に過ごす男のほうも「外部」的な気がしたのです。なんかヨソヨソしいというか表層的というか。だいたいスティーブン・ドーフがあんなにカッコいいって驚きだし(苦笑)。そういうところが「物語」としてはどーなのかなぁと思ったりもしたのだけど、ま、最終的には「SOMEWHERE」はそーゆー作品なのだ、それでいーのだってバカボンのパパ風に納得しました。なんとも言えず風合いが良いので。
ポッシュさん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-26 00:42:33)(良:1票)
19.《ネタバレ》 酒と女を生き甲斐に自堕落な毎日をおくっているハリウッドの人気俳優ジョニー。彼の娘で、今は離婚した母親と共に過ごす11歳の多感な女の子クレオ。ふとしたきっかけで、一緒にイタリアへと旅することになった彼らの、特になーーーーーんにも起こらない静かな日々をただ淡々と描いた、いかにもソフィア・コッポラ監督らしいヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作。いやー、なんなんですかね、ソフィア・コッポラって。相変わらず、退屈紙一重のともすれば睡眠誘発剤になりかねないかなり地味な内容(正直、クレオが出てくるまでの最初の10分は撃沈しそうになっちゃいました)なのに、普通に最後まで観ていられるのは彼女の溢れんばかりの瑞々しいセンスによるところなのでしょう。終始のんびりとした雰囲気で描き出される、女癖の悪い父親とのほほんとした娘とのユーモラスな遣り取りには素直に心が癒されました。そして、そんな2人を彩る周りの個性豊かな女たち…。女性の美しさを上品に撮らせたら、もうソフィア・コッポラの右に出る者は居ないだろうね。だって、ポールダンスを踊るストリッパーまでもがキュートなんですもん。そして特筆すべきは、やっぱりクレオを演じたエル・ファニングちゃんのびっくりするぐらいの美少女っぷりっしょ。そのニンフェットな魅力が爆裂している彼女の可憐な姿に、自他共に認めるロリコンの僕としては、完全にノックアウトされちゃいました。特に、レオタード姿でアイススケートを踊る時のその超プリティなちっちゃなお尻なんて、見ていて危うく悶絶死しそうになったっす(笑)。それに、スティーブン・ドーフのいつだって二日酔いって感じの駄目パパっぷりもなかなか良かったですね。うん、総じて思春期少女のその大人でも子供でもない一瞬のきらめきをリリカルに切り取った、詩情溢れる美しい作品であったと思います。 取り敢えず、今作をビデオ屋さんに返しに行く前に、あのスケートリンクで妖精のように舞うエル・ファニングちゃんの可憐な姿(お尻?笑)をもう一度観てこの目に焼き付けておこうと思います。って、こんなアホなことばっか言ってっから、いつまで経っても僕には彼女が出来ないんだよな~。まあ、当たり前か(笑)。求む、明るくて可愛くてちょっぴり童顔の(もちろん大人のッ笑)女の子!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-21 00:43:29)
18.言いたいことは分かるがただ虚しいだけ。後に何も残らない。理解しようとして最後まで引っ張られるのだから何かあるのだろうが、最後、あの終わり方で何を?愕然としてしまう。
さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-15 17:21:50)
17.映画スターではあるけど、ひとりの人間。空虚さ、孤独は誰もが感じるもの。でも、
それは説明できない。そんな閉塞感が、日常として描かれている。静かな映画だが飽きない。細部まで計算されて作られたいい映画だと思います。
カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 9点(2013-08-19 22:35:58)
16.《ネタバレ》 ん~独特な作風だなぁ、、、作中何か特別なことは全く起きない。ハリウッドスターの生活を淡々と描いてるだけ。まぁほんとにこうなのかは知らないけど、まぁすごい生活してるもんだ(苦笑) ガチャガチャとカメラが動く映画もいいけど、こういうほぼ固定カメラ・長回し撮影・音楽ナシというのもいいものですね。観ていて疲れない(笑)ストーリーも起伏なしな割に全く退屈せず観れちゃうのは、やっぱり監督さんの手腕の成せる技なのかな。でもちょいとラストはわざとらしいかも。しかし絵的な美しさも含め、なかなかのものでゴザイマシタ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-11 09:32:45)
15.ソフィア・コッポラのベスト。「ヴァージン・スーサイズ」の頃の甘ったるい冗長さが洗練され、上品な甘みへと進化を遂げている。間の取り方や動きそのものを見せる画にこだわったシーンや、美しさには魅了される。この起伏のなさに、我々は劇的なドラマ(これは皮肉な同語反復だが)を普段望みすぎているのかもしれない、と気付かされる。本当にストーリーに起伏はなかったのだろうか? そんなはずはない。我々は劇的な劇を、二重のドラマを欲するあまり、何気ない感情の動きや機微に鈍感になっているだけではないか。映画は何を映し、我々は何を観るのか、を再考させられるような一本だった。
Balrogさん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-10 21:27:50)
14.「マリー・アントワネット」冒頭シーンにaphex twinの楽曲が使われていたが、本作冒頭でもphoneixの楽曲が流れていてソフィア・コッポラらしいyouth cultureの匂いがぷんぷんしてよかった。シーンのひとつひとつが美しい。
xnoranoraxさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-04 21:22:19)
13.何のカタルシスもなく、ただの日常を描いてるのがイイ。すげーケミカル臭いけど!今までみたソフィア・コッポラ作品で一番好きです。
reitengoさん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-25 22:36:40)
12.父親を起こすエル・ファニングの愛らしさ。 ヘリコプターの爆音で伝わり切らない父親の謝罪。 痛いくらいに青く美しい空。 幸福な時間とそれに伴う虚無感。

想定外にストーリーに起伏がなく、映画スターだが自堕落な生活を送る父親と別れて暮らしている娘との束の間の時間の共有をただただ切り取っただけの映画だった。
両者の関係性に劇的なドラマがあるわけでもなければ、何が起こるわけでもなく映画は終わる。

絶対に退屈な映画であることは間違いないのに、それを忘れさせ、不思議な心地よさの中で愛おしい時間を見つめていた。 

ソフィア・コッポラの真骨頂という触れ込みは間違っていない。
こういう何気ない描写を何気ないまま映し出し、そこに言葉にならない情感を生むことにこの女流監督は本当に長けている。
プロットとしては、同監督作の「ロスト・イン・トランスレーション」にとてもよく似ている。映画の美しさにおいては負けずとも劣らない独特の秀麗さを見せてくれている。

ただしかし、「ロスト・イン~」が“傑作”と疑わなかったのに対して、今作は絶対的な物足りなさは感じる。
それが主演俳優の差か、微妙なシナリオ構成の差か、はっきりとは分からないが、映画としての美しさは溢れているものの、“面白味”に欠けてしまっていることは間違いない。

それでも、冒頭に記したようなとても印象深いシーンが幾つかあるだけで、良い映画だとは思う。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-27 01:06:47)
11.正直言って「退屈」の一言。主人公はハリウッドスターには見えないし、そもそも今更ハリウッドスターの日常には興味がない。DVDレンタル代はともかく、時間を返してほしい。娘役のかわいさに免じて3点。
kaaazさん [DVD(字幕)] 3点(2011-10-15 00:08:56)
10.《ネタバレ》 裕福だけど、虚無的な生活を送っている俳優の主人公が一人娘と短いひとときを過ごすうち、改心して新たな出発をするという内容。最初の「同じところをぐるぐる回る車」で彼の空虚な心情を表現し、また、最後の「車から降りて自分の足で進む微笑の主人公」で彼の心情変化を表現する。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞だそうだが、いかにもそういう賞が好みそうな内容で、踊り子やらパーティーやらインタビューやら仕事場でのマスク作りやらが延々長回しで撮られている。それらのシーンは実に傍観的なのだが、これがまた主人公の心の虚無感を表現するためにこういう撮影をされていて、前半は特にこういうシーンばかりなので至極退屈。狙いとは言え、こりゃなかなか人を選びそうな映画である。もちろん、それに対して娘クレオとのゲームシーンやプール遊びシーンはなかなか楽しいのだけれど。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-14 23:25:30)
9.基本的には「ロスト・イン・トランスレーション」の人物設定を置き換えたと言う印象がした。内容的には退屈だと感じるか、心地よいとかと感じるかに分かれるだろう。映像や、物語の雰囲気が好きになれれば、それなりに見ることができるだろう。この作品においては、何と言ってもエル・ファニングの存在が大きい。とても魅力的でいい。何気なく過ごす父と娘を見ていると、自分も娘が欲しいなとか思った。ラストの終わり方がなんだか狙いすぎ感があっていまいちだった。
スワローマンさん [DVD(字幕)] 4点(2011-10-10 14:44:24)
8.《ネタバレ》 『ロスト・イン・トランスレーション』と二本立てで、こちらを先に見たのですが、こっちの方が『ロスト・イン・~』よりも退化してるんじゃない?って気がしてしまいました。冒頭のフェラーリでぐるぐると同じ場所を回る映像、あれで彼の地位とその虚無感とを一発で象徴していたりしますけど、長回しで退屈。部屋で繰り広げられるポールダンスもまた延々と続いて退屈。つまり、観客にも彼の虚無感ってのを共有させようって気らしく、ひたすら退屈によって映像が構成されているっていう。娘の存在によって意識に変化が生まれ、ぐるぐると繰り返される日常からの脱却を図ろうと決意するまでの映画なワケですが、語ってる事は『ロスト・イン~』と変わらず、ネタは重複しまくり(言葉が通じない世界で意味の判らないテレビを見ていたり、相手のノリに合わせられなかったり、音ゲーが素材になっていたり)、ソフィア・コッポラ自身が同じところでぐるぐるとしてるんじゃないの?なんて意地悪な事を考えたりして。ポールダンス、アイススケート、テレビショウ、「踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら・・・」って映画でした。
あにやんさん [映画館(字幕)] 5点(2011-09-11 16:31:48)
7.きらびやかな物語の『マリー・アントワネット」よりも動きがなく地味な物語のこちらのほうがソフィア・コッポラには合っている。退屈になればなるほどソフィアお得意のキレイな画が生きてくるから。いっそのこともっと地味にすりゃいい。最初のフェラーリとか最後のフェラーリとか意味持たせすぎてわざとらしいし、娘の唐突な涙も父親の唐突な嗚咽もやっぱりわざとらしい。もっともっと物語の動きを減らして元々の職業でもあった「写真」に近づけていけばいい。そうすることでもっと映画は豊かになってゆくような気がする。エル・ファニングはかわいいかわいいと思ってたが、ソフィアの手にかかるとさらにかわいい。
R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2011-05-23 13:55:53)
6.人によってはただの退屈な映画としてしか感じないかもしれない作品。
なぜならシーンごとの「間」をとても長く取っている映画だから。
でも自分は不思議なくらい引き込まれました。
なぜか、それはシーンごとの役者の演技が優れていて、かつ心理描写が抜群に上手いからなのです。
なによりひとつひとつのシーンが美しい。どのシーンを切り取ってもポストカードになりそうな素晴らしさ、ため息がでるくらいです。
それは親子がTVゲームをしているようなシーンでも例外ではありません。全ての画づくりがものすごく丁寧なのです。
そして終盤、ある事実が突きつけられます。
ここで
「必要以上に長いな」と思ったシーンや、
「あのシーンは微妙だったな」と思ったところが
全部必要不可欠のものと思えてくるのです。
なので「退屈な作品だった」と思った方も、是非観たシーンを思い返してみてください。きっと思うことがあるはずです。
日常描写を淡々と描いているだけの作品ですが、相当に脚本が練られているのではないでしょうか。
これと似ていると思ったのは邦画の「歩いても歩いても」。
日常を描くだけで映画を作るのは相当難しいはずです。それだけで賞賛に値する作品だと思います。
ヒナタカさん [映画館(字幕)] 9点(2011-05-21 22:22:15)(良:2票)
5.《ネタバレ》 残念ながら想像を上回るほどの出来ではなかったです。セレブである父と娘の心の交流を描くという視点は面白そうだし、実際、映像も本当に美しくて息を呑みました。恐ろしい金を取られるんでしょうが、あのホテルには泊まってみたいです。女の子を綺麗に撮るのも本当にうまいですね、この監督は。
また、ちやほやされるくせに満たされない主人公の気持ちはよく理解できますし、お金はあるけど家族に恵まれず、寄る辺無さを感じる娘の心境も痛切でした。静寂のポールダンスや顔の型取り、誰からか分からない嫌がらせメールの齎す孤独感。名声を手にしながらも、「おれは誰でもない」と別れた妻に電話してしまう寂寥感。主人公の気持ちは他人事ではありませんでした。
しかし、もう少しお話(脚本)を書きこめたのではないかと。偶然、誰かと出会うとか、どっかに行くとか。何かほら。この映像の自然さが若干損なわれるかもしれませんけど、ほんと、もう少しでいいんです。お願いします。
枕流さん [映画館(字幕)] 6点(2011-05-05 21:28:33)(良:1票)
4.《ネタバレ》 ソフィア・コッポラ監督はそれほど好きではないので、ベネチア映画祭で賛否両論の本作を気に入ることは難しいかと思っていたが、これはこれで意外とアリということが正直な感想だ。
ハリウッドスターの日常や、父と娘が過ごすたわいもない日常が綴られているにすぎないので、ストーリー映画のような面白みを得ることはなかなか難しい。
しかし、無味乾燥な日常の中にみえる“空虚さ”、平凡なやり取りの中で父と娘が心を通わせる“穏かさ”が本作には欠かせないので、このようなアプローチは悪くはない手法だ。
ハリウッドスターが過ごす物足りない日常の生活や、父と娘が過ごすたわいもない日常の生活を、ソフィア・コッポラが極めて繊細に描いているため、自分はそれほど飽きることはなかった。
このようなストーリーがほとんど存在しないような映画を、一定の水準に保つには、監督としての技量を問われるはずだ。
ハリウッドスターとして全てを手に入れて、パーティーやレセプションをこなし、多くの女性とともに過すジョニー・マルコと、一人の父親として娘とともに過すジョニー・マルコの対比がうまくできている。
ポールダンスを見て飽きて寝てしまう姿と、娘のアイススケートを見て惜しみのない拍手をおくる姿をみるとまるで別人のようだ。
オチの付け方が難しく、中途半端な終わり方になると予想していたが、前向きになれる意外と良いオチを付けてくれた。
暮らしていた高級ホテルをチェックアウトして、高級車を降りて、何もかも捨て去り、自分の足で歩く男にはかすかな笑みがこぼれており、空虚な生活を送り、何も手にしていない男が再生し、再スタートを切る姿は美しい。
娘との再会で幕を閉じるわけでもなく、具体的な事象を描くことなく、曖昧なイメージのままで仕上げており、本作にとっては最良の仕上げではないか。
このようなラストにすることにより、自分はハリウッドスターでもなければ、子どももいないが、マルコの姿と自分自身をやや重ね合わせることができたので共感しやすかった。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 7点(2011-05-03 12:39:53)
3.《ネタバレ》 2011.04.17ツレと鑑賞。ヴェネチア映画祭金獅子賞を受賞した作品ということで、己の鋭い観察眼をもって気合いを入れて鑑賞。比較的、単調に物語は進むのだが、作品に力があるのか眠ることもなく、アッサリと観終わる。「さすが金獅子賞は違うね。」とツレに言うと「眠くなりそうな要所要所でオッパイが見れたからでしょ。」とバッサリ。す、鋭い。
かんちゃんズッポシさん [映画館(字幕)] 4点(2011-04-18 13:34:27)
2.《ネタバレ》 somewhereで、someoneと共に、日々somethingしている主人公ジョニー。その顔には虚無感が伺える。離別中の妻から預かった娘クレアと過ごした平凡なひととき、そして別れを通じ、感じつつも見ぬ振りをしていた、自分もまたsomeoneであるという事に苦悩する。
そしてある決断によって全てのsomeが取り払われた瞬間、主人公の顔にはなんとも言えない晴れ晴れしさが浮かんでいた。
njldさん [映画館(字幕)] 8点(2011-04-16 11:29:30)(良:1票)
1.《ネタバレ》 俳優として成功し、金と名声を得てフェラーリを乗り回し、高級ホテルのスイートで豪華ではあるが享楽に溺れ堕落した日々を送る主人公の男が別居中の妻の元で暮らす娘をしばらくの間預かることになる。娘と共に生活するうちにもっと大切な何かに気付くという、ハリウッドの成功者を冷静な目で見つめた作品。

前半は享楽に溺れるこの男の派手な日々を見せる。中盤以降は娘と共に生活する静かな日々を、退屈なほどに実に淡々と綴っていく。そこには大したストーリーすら存在しませんがこの男が娘との日々で得たものが伝わってきます。娘をキャンプに送り届け、一人ぽっちになる。自分がいかに孤独であったかを思い知り、別れた妻に電話をかける。スイートを引き払い、何も無い荒野でフェラーリを乗り捨てて一人歩き出す所で実にあっけなくエンディングとなりますが、これは今までの自分を脱ぎ捨て、新たな人生を歩き出そうとしていたと思いたいラストでした。

娘役はエル・ファニング。日本で言うとまだ小学生ですが、とてもそうは見えない大人びた表情も、父と遊ぶときの無邪気な表情も、淋しさを父にぶつける表情もとても良かったです。監督はソフィア・コッポラ。父は言うまでも無く巨匠フランシス。ハリウッドの成功者を父に持つという点でエルが演じた娘と共通するのが興味深い。本作の父の描き方はさておき、自身が子どもの頃に感じた思いが投影された作品なのでしょうか。
とらやさん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-05 21:01:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 20人
平均点数 6.60点
000.00%
100.00%
200.00%
315.00%
4210.00%
515.00%
6420.00%
7630.00%
8420.00%
9210.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.66点 Review3人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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