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ナイトクローラー

Nightcrawler
2014年【米】 上映時間:117分
平均点: / 10(Review 30人) (点数分布表示)
ドラマサスペンス
[ナイトクローラー]
新規登録(2015-07-12)【+】さん
公開開始日(2015-08-22
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監督ダン・ギルロイ
助監督マイク・スミス[スタント](第二班監督)
演出マイク・スミス[スタント](スタント・コーディネーター)
キャストジェイク・ギレンホール(男優)ルイス・ブルーム
レネ・ルッソ(女優)ニーナ・ロミナ
リズ・アーメッド(男優)リック
ビル・パクストン(男優)ジョー・ロダー
アン・キューザック(女優)リンダ
マイケル・パパジョン(男優)警備員
脚本ダン・ギルロイ
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
編曲ピート・アンソニー
撮影ロバート・エルスウィット
製作トニー・ギルロイ
ジェイク・ギレンホール
ジェニファー・フォックス
配給ギャガ
美術ケヴィン・カヴァナー〔美術〕(プロダクション・デザイン)
衣装エイミー・ウェストコット
編集ジョン・ギルロイ
あらすじ
学歴と職歴のないルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)はある夜、自動車事故をカメラに収めるパパラッチを偶然見かけた事に触発され、自らも機材を揃えスクープを狙い始める。ローカル局に映像を売ったルイスは、ディレクターのニーナ(レネ・ルッソ)により刺激的な映像を要求される。ルイスはリック(リズ・アーメッド)という若者を助手として雇い、より積極的な行動を取るようになっていく。
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12
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30.《ネタバレ》 ギレンホールの顔が大好きだ。
一目でサイコパスとわかるそのぎょろっとした不気味な目、まさに適役。
ドニーダルコでも思ったがこの俳優の顔には何か不安な気持ちを持たせる造形をしている。

ポストトゥルース が流行語になっている今だからこそこの映画の内容は興味深い。
我々は事実を見ているのではなく、見たいものを自由に解釈し、それを事実としている。
それをテレビというメディアが助長しているのだ。

最後は不安な気持ちを抱きながらも、何だか成功したギレンと一緒に喜んでいる自分がいた。
それにしてもこんな人間が身の周りいたらたまったもんじゃない。
鈴木さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-19 22:08:10)
29.映画というフィクションでありながら、昨今の文春砲など内容的には金儲けのためならなんでもありというものは、
この業界ではあり得ることだろうと思った。そして、意外にパパラッチって安いのねと。
何れにしても、映画としては、迫力ある映像と演出、脚本がよくできており、非常に面白い。
もともとゴマキの弟のようなコソ泥がのし上がるためには、なんでもするというちょっとダークな主役なだけに、
後味が悪いというところを除けば、この映画が評価が高いのがわかる気がします。
シネマファン55号さん [インターネット(吹替)] 8点(2017-09-06 16:03:03)
28.《ネタバレ》 パパラッチの視点でプロフェッショナルに全うする主人公の本質的な狂気。普通の人間なら倫理・生理的に躊躇してしまうところをとことん追求する。
久々に刺激的だった。
クライマックスは自作自演から墓穴掘るようなイメージを予想していたが、こうなるか。ルイスはハッピーエンド。後味の悪さに見応えあり。
ここまで気持ち悪く描くならリクエストは1つある。
ニーナとのセックスシーンでしょう?
映像という暴力に性の暴力もあれば完璧な気持ち悪さ。
UFC196.さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-29 23:10:23)
27.《ネタバレ》 大好物。
サイコな主人公が夜な夜な事故現場にスクープを撮りに行く・・・。こんな設定の映画は初めて。
ジェイク・ギレンホールのハマり方がすごい。後味の悪さが最高に気持ちいい。
達成したい目的のためなら何でもする男の真髄。緊張感あり。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-05-15 21:24:56)
26.後味が悪い映画です。
ルイス(ジェイク・ギレンホール)、ニーナ(レネ・ルッソ)には反吐が出そう。二人の演技はすごいと思うが・・・
ワイドショーとかに興味がないから余計かもしれません。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(吹替)] 5点(2017-05-15 21:11:17)
25.《ネタバレ》 学生当時に見ていたら、トラウマレベルの嫌悪感に見舞われた映画でしょう。
自分が年寄りになったせいか、まあこんな映画があってもいいかなと客監視できました。
それにしても、主人公のヒトデナシっぷりに開いた口が閉まりません。
最近人気の俳優に、ここまでの役をやらせたのは監督か?と思ったらギレンホール君が
自ら製作したのですね。気色悪いハイエナを自ら希望した、意欲作でしたか。
ブラック企業に就職して、犬死させられる相棒が気の毒・・結果アメリカは恐ろしい。
最後に、新たに雇った3人のクルーが、何ヶ月生きられるのかが心配になるので
この映画は恐怖映画のカテゴリーに入るのかもと・・ ぞぞぞ
グルコサミンSさん [DVD(字幕)] 7点(2017-05-07 21:39:08)
24.《ネタバレ》 いやぁ、主人公のジェイクギレンホールのいかれっぷりの演技がすごいですね。なんか流暢に持論をまくしたてる部分も不気味さがすごい。最後のハッピーエンドが後味を更に悪くしますが、あのエンディングだからより忘れられない映画になってもいます。
珈琲時間さん [DVD(字幕)] 6点(2017-02-18 19:03:07)
23.罪の意識も問題意識もなく「もっと刺激的映像を!」と求めるTV視聴者を批判している作品であることは確か。

だからこそ、ルイスがサクセスするストーリーなのだ。だってルイスを生み出したのは、一般大衆なんだから。ワイドショー好きな人間に、この男ルイス・ブルームを批判する権利なんぞないのだ。

たぶんアメリカの視聴者は、日本人よりさらに刺激的なニュース映像に貪欲なのだろう。

視聴者がエキサイティングな番組を求めるほど、番組側はそれに応じてもっと激しいものをもっときわどいものをと極端な方向へ走っていく。
ルールも道徳も倫理も麻痺して消えて、残るのはルイスのようにただ偏執的にひたすら目的に向かう欲求だけ。上へ向かうのではなく、下へ堕ちていくだけ。きっと彼らの行く先は地獄なんだろうなぁ。でも視聴者も同罪、地獄で一緒だから。

人や社会の欺瞞に気づいている人間なら、ルイスをただ批判することはできないだろう。
人のエスカレートして行く暗い欲求をかなえるため、形になったのがルイスなのだから。ルイスを嫌うのは、自分の影を嫌悪するようなものだものね。

だからもっと高得点でもいいんだけど、ルイスがホントに気持ち悪かったので…すみません、この点数で。
りりらっちさん [DVD(吹替)] 5点(2017-02-15 20:40:47)(良:1票)
22.《ネタバレ》 何の取り柄もない、偏屈な無職の男がひょんな事から事件に出くわして写真を撮り、そのネタをテレビ局に売りつけることが出来た。そこから報道カメラマンの仕事をするようになる。助手を雇い段々とプロっぽくなっていくのだが、次第に特ダネ欲しさに悪に手を染めていく。ネタを創りこんでいくのだが、その悪どさは半端ではない。殺人未遂や不法侵入は当たり前で、最後は人殺しに手を染めるのだが。結局、ズル賢いので足がつくこともなく、ひとり生き残る。テレビ局の女性ディレクターは悪と判りながらも、良いネタを持ってくる彼のネタを今後も買うのだろう。警察の尋問は嘘ばかりで、ヘドが出そうだった。最後に何も知らない新入社員が、こいつの会社に数名入ってたが、ネタにされないうちに気付いて早く逃げだすことを切に願う。何とも後味の悪い作品だ。
SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-29 00:15:35)
21.《ネタバレ》 生まれもっての偏屈な性格とプライドの高さから周囲の者とうまく馴染めず、社会の底辺を這いずりまわるような生活を送っていたコソ泥、ルイス・ブルーム。学歴も特殊な技能もなくまともに面接すら受けられなかった彼は、ある日、事故現場の凄惨な映像をカメラに収め、テレビ局に高値で売り捌く報道カメラマンという仕事と出会う。血まみれで横たわる被害者、銃を振り回す犯罪者、嘆き悲しむ家族たち…。人々の歪んだ好奇心を満たすために、瞬く間に消費されてゆくカメラの向こうの赤の他人たち。直感的に自分に向いていると感じた彼は、次の日にはカメラを買い求め、刺激的な〝画〟を撮るために夜の街を彷徨い歩くようになるのだった。持ち前の執念深さと冷徹な性格から着実に実績を上げてゆくルイス。新たに助手も雇い、厳しい視聴率競争に明け暮れるテレビ・ディレクターという顧客も確保した彼は、さらなる飛躍を図るため、人として踏み越えてはいけない一線を易々と越えてしまう――。人の不幸を食い物にして金を稼ぐそんなパパラッチたちの世界を描いているのだが、いやはや、これが実に面白い。ぎょろりとした目で訥々と持論を述べる気持ちの悪い主人公(ジェイク・ギレンホールがまさにはまり役!)に、最初は嫌悪感しか湧いてこない。だが、彼のそのプロに徹した仕事ぶりに、観客である僕たちももっと刺激的な画を求めてしまうようになるのだ。人の不幸は蜜の味とはよく言ったもの。最後など、彼の違法すれすれの計画がうまくいくようにと思わず応援してしまうほどだ。表向きは嫌悪感をあらわにしながらも、それでも本音では刺激を求めてしまう。人間とは罪深い生き物だとつくづく考えさせられてしまう。最後、この主人公に当然のように正義の鉄槌が下されると信じていた観客の期待を軽々と裏切る、後味の悪い展開も巧い。誰もが心に抱えているだろう闇を巧妙に突く、高度に考え抜かれた完成度の高い脚本だ。なかなか刺激的な映画体験をさせてもらった。この監督の次回作も期待して待ちたいと思う。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2016-12-21 22:59:14)
20.珍しく悪が残りましたね。冒頭の何でもパクってすぐ売るところが印象的です。
すたーちゃいるどさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-12-01 19:21:31)
19.《ネタバレ》 観る者を不快にさせる映画としてよく『ファニー・ゲーム』が引き合いにされますけど、私にとっては『ファニー・ゲーム』なんてかわいいものに感じるぐらい、今までに観た今世紀の映画で最悪に不快にさせてもらえた映画でした。この映画のたちの悪いところは『ファニー・ゲーム』の例の巻き戻しシーンと違って決定的に観客が席を立ちたくなるような破断点がないことで、かく言う自分もこのゲス野郎に最後は正義の鉄槌か天罰が下ることを願いながら観続けたのに、まさか最後はサクセスストーリーだったとは…最高に後味悪しです。でも映画としての完成度は高いことは間違いないです。ジェイク・ギレンホールの見事な役作りにも完敗しました。確かに『タクシー・ドライバー』のトラヴィスを彷彿させるところはありますけど、本作のルー・ブルームと決定的に違うところはトラヴィスには他者が見て「善」と感じられなくもないものを心の中に持っているところでしょう。このルーという人間には「心」がないんですよね。劇中ディレクターと助手以外の人間との自分からの接触はほとんど皆無、そしてセミナーなんかでよく使う怪しげな経営理論を妙に落ち着いた口調でまくし立て続けるのもたまらなく不愉快です。レネ・ルッソの演じるディレクターとは肉体関係を持ったことはセリフのやり取りから判りますが、映像としてはいっさい二人の関わりを見せないところなんて実によく練られた脚本だと思います。 よく出来た映画だと思いますが、難点としては「二度と観たくない」と軽いトラウマになってしまうことですね(笑)。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-11-25 20:58:28)
18.《ネタバレ》 もうほんとイヤなやつ、ルーとニーナ。
ジェイク・ギレンホールの役作りには感心しました、他の方も仰る通りトラビスです。
縫い物とアイロンがけをし、観葉植物に水やりをかかさない孤独な男。どっかで観たなぁ

どんな根拠があるのかしらないけど人を見下してる、ナルシストなんでしょうね
そして屁理屈のオンパレード、やってることは下衆の極み。
ニーナもイタい人です、あのメイクがそれを物語ってる
「人の不幸は蜜の味」悲惨な映像を安全な場所から高みの見物をしてる視聴者
下衆の勘繰り、下衆ワールドな映画でした。裏街道サクセスストーリー。
これをどう捉えるかも映画を観た人に委ねるというラストでした。
。。。私は、、、いつまでも続かないぞと。「スカーフェイス」のトニーもそうだったもんね。
裏街道、薄暗い部屋からは一生出られない人生、レオンもそうだった
でもルーはそれを気にしない人だろうな

映像はすばらしく、闇と光のくっきりとしたコントラストが美しい
下衆な内容だけど映画としては一級品だと思う
ギルロイ、アートな兄弟ですね。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-12 09:58:55)
17.《ネタバレ》 いや~ 尻上がりに面白くなっていく。主人公は道徳的にはもちろん、黒人の刑事さんが追及してた通り、法的にもアウトなことしてる正真正銘のクズなのに、「この撮影が上手くいってほしい」と願う自分がいて、不思議な感覚を味わった。第一には金になるということだが、「凄いものを撮った」と称賛され、名誉まで伴ってくる快感もあったんだろうな。ユーチューバーでもなんでもないが、気持ちは分かる。クライマックスとなる最後の現場は圧巻で、しかも完璧に撮りきったという点が、そのままこの映画の満足度に繋がっていくのが見事だ。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-09-30 20:17:21)
16.《ネタバレ》 ゲスの極みのような主人公。常に駆け引きして相手を利用しようと自己中に徹している。
こういう輩には地獄を見てほしいところだが、サクセスストーリーになっているのがミソ。そこにカタルシスはないので、ストレスは残る。
ドラマや映画だとこういうゲス野郎はラストで報いを受けるのが常なのだが、現実世界ではこの映画のようにのし上がる奴も少なくないんだろう。コネも学歴も実績もない人間がのしあがるには、良心やモラルを捨てて他人を踏みつけていくしかない。目的のためには人が死んでも気にしないくらいに。そういう意味ではリアルな映画で、不快感と面白さが同居している。
「遠い空の向こうに」「ブロークバック・マウンテン」「ミッション:8ミニッツ」で見たギレンホールとはまるで別人。この役のために12キロ減量したギョロ目に、がつがつした狂気を感じる。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 7点(2016-09-10 21:57:40)
15.サイコパス的な男がフリーの報道事件カメラマンの仕事に目覚めてのし上がっていく、痛快サクセスストーリー。見る人によっては、この痛快部分に、ついていけないかもしれないですが、ある意味、ブラックコメディー的な映画かもしれません。この映画の面白さは、もちろんジェイク・ギレンホールの怪演。人当たりもよく、努力家、能力も高いが、しかし、普通の人なら、成功するために陥るかもしれない倫理観のジレンマを、全くに気にせず、成功する方へ簡単に舵をきってしまう主役のルイスを、とても一言では言い表せない不気味な魅力で演じきっていて、ヤバすぎて、逆に目が離せない。そして、誇張はされてるが、どこかこの男に社会の成功者の一面を感じずにはいられない自分がいる。ニュースとゆうものがいかに加工されて、僕たちの前に出されるかってゆう所を細かく描いてる点も面白い。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 7点(2016-09-04 02:49:09)
14.《ネタバレ》 サングラスをかけた姿がもうタクシードライバーのトラヴィスだもんね。もう創り手が意識してることアリアリ。話は面白かったけど、もうアメリカでは、ヒーローになって、町のみんなから握手を求められるのは、勝利ではないんだね。それよりも起業して、会社を大きくすることの方が価値は上のような国になってしまったのかなぁ。金なんだろうね。この主人公の行動が、それを意味してるもんね。ある意味、アメリカはベトナム戦争の頃より病んでるのかもしれない。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2016-07-16 16:59:00)
13.《ネタバレ》 山で起きた事故の死体を動かし、移動しながら、カメラを構える場面。映像がドキュメンタリーからフィクションに変わる瞬間。物や映像を盗むものから、生み出すものに変わる瞬間。事件をただ外側から受容するものから、事件の内側に入っていく瞬間。
そこから撮ることが特権化し、被写体に対する優位性が、そして自意識が誇大化していく。
同時に反比例して倫理や道徳という人間味が欠落していく。
その臨界点で起こる最悪の結末。しかし、そこで生み出されたものは同時に美しい芸術であり、究極のプロフェッショナルが辿り着いた結末ともとれる。
そして間違いなく彼が一番輝いた時でもある。
魅力的な映像を撮る事、魅力的な何かを生み出す事の代償(大なり小なりあれど)から目を反らすことなく、最後まで真摯に向き合っていた。
そして、その代償も含めたものこそが観客が求めているものではないのか?と訴えかけるかのような、ラストの尋問室での主人公の監視カメラへの視線にゾッとした。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-18 19:25:03)
12.《ネタバレ》 冒頭、軽犯罪に手を染める主人公のギョロリとした両の目が暗闇の中に爛々と浮かぶ。
その目を見た瞬間に、「ああ、こいつはちょっとフツーじゃないな」と感じ取れ、同時にこの映画自体の特異性を予感せずにはいられなくなる。

食いっぱぐれ、社会の底辺に潜んでいた主人公が、“ナイトクローラー”と呼ばれる報道スクープ専門の映像パパラッチ業に辿り着くことから、このある種悪夢のような“サクセス・ストーリー”が転がり始める。
こんなにも胸クソ悪いサクセス・ストーリーを未だかつて見たことがない。
と、自分の中の表向きの倫理観は、この主人公の存在そのものを真っ向から否定する。
けれど、それと同時に、外道そのものである彼の成り上がりぶりに対して、一抹の高揚感を感じてしまっていることにふと気づき、とてもじゃないが胸中穏やかでいられなくなる。

果たして、この映画の中で本当に間違っていることは何で、本当に正しいことは何なのか。
この映画は、衝撃的でおぞましいストーリーテリングの中で、その正体が何なのかということを観客に問うてくる。

「勤勉で志も高く粘り強い人間です お役に立てると思います」
“ゲスの極み”である主人公は、終始一貫してそう言って自分自身を売り込む。
自分の成功のためなら、彼はあらゆる罪も犯罪も意に介さない。
しかし、彼のその言葉自体には、微塵の偽りもない。
彼は自分の立てた成功のためのプランに対して努力を惜しまず試行錯誤を繰り返し実現している。
それは、完璧なPDCAサイクルの実行であり、そのプロセスだけを捉えればあまりに有益なビジネスの手本と言えよう。

主人公は、時間を惜しんでインターネットを貪り、この現代社会において「正論」とされているありとあらゆる理と、資本主義のルールを体現しているいに過ぎない。
故に、この映画は、決して主人公を断罪せず、さも当たり前のように“ハッピーエンド”を与えているのだ。

おぞましくも独創的に社会の病理性を“爛々と”描き出したストーリーとキャラクター造形が見事だ。
ただこの映画を成功に導いた最大の要因は一にも二にも主演俳優によるところが大きい。
ジェイク・ギレンホールの言葉通りに「異様」な存在感こそが、この映画の肝であり、テーマそのものだったと思える。

劇中、殆ど瞬きをしない主人公ルイス・ブルームの異様な眼差しが、脳裏にくっきりと焼き付いて離れない。
ただし、“フツーじゃない”のはこの男ではなかった。決して曇らせることなく彼の目を輝かせ続けるこの社会の暗闇こそが、“フツーじゃない”のだ。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-05-04 08:54:30)
11.いい映画。
ぐいぐい引き込まれるストーリーに、主役の怪演。
タクシードラーバーと比較して語られるところも嫌いじゃない。
miumichimiaさん [DVD(字幕)] 8点(2016-04-24 22:11:58)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 7.30点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
526.67%
6310.00%
71343.33%
8826.67%
9413.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2014年 87回
脚本賞ダン・ギルロイ候補(ノミネート) 

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