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最後にして最初の人類

[サイゴニシテサイショノジンルイ]
Last and First Men
2020年アイスランド上映時間:71分
平均点:5.00 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-07-23)
SFモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2022-10-23)【Yuki2Invy】さん
タイトル情報更新(2023-04-17)【Cinecdocke】さん
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監督ヨハン・ヨハンソン
ティルダ・スウィントンナレーション
脚本ヨハン・ヨハンソン
音楽ヨハン・ヨハンソン
製作ヨハン・ヨハンソン
あらすじ
全編16mmフィルムで撮影された旧ユーゴスラビアの巨大なモニュメント、スポメニックの幽玄な映像と、数々の映画音楽を手掛けたアイスランドの作曲家ヨハン・ヨハンソンの奏でる壮大なBGMを背景に、「フィクサー」でアカデミー助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントンが、英国の哲学者で小説家のオラフ・ステープルドンの代表作「最後にして最初の人類」に基づいた未来の人類からのメッセージを朗読する。公開時はシネマコンサート方式だった作品をヨハンソン没後に一般上映用に編集。
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4.《ネタバレ》 評価しづらい…
『ラ・ジュテ』と『人類遺産』がミックスしたような映画だった。

いや、映画というより、打ち棄てられた旧共産圏のモニュメントを背景にした朗読劇、現代アートの類。
20億年後の未来人が視聴者に語り掛ける形式で、これからの宇宙と人類の終焉を語っていく。

助けても欲しいと言いながらも、自らの運命を悟って自己完結しているあたり、
哲学的に考えた末の結論だろうか、現代人との価値観の剥離を感じる。

英語が聞き取れること前提であり、字幕についていくことで手一杯ならば、
視覚と音楽に身を委ねる没入感とは程遠い。
映画でしかできない相乗効果とは思えず、ラジオで流しても問題ないような気がする。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 4点(2023-04-15 00:17:09)
3.20億年という時の流れに気が遠くなりそうです。100年にも満たない一生の取るに足りなさと価値を思うところです。壮大なスポメニックと幽玄な音楽、秋の夜長、癒やしの一時でした。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-11-22 10:34:56)
2.《ネタバレ》 SF小説の古典であり近代SF小説の礎を築いたとも称される原作の長編小説は残念ながら未読ですが、一時間余りの比較的短い尺の中で、原作のエッセンスを言葉少なに凝縮したメッセージが、じんわりと伝わって来ます。

進化の変遷を繰り返し、現在の人類とは異なる種族ではあるものの、20億年の歩みがいかに凄まじいものだったかを思い起こさせてくれるのは、感情を抑えながらも説得力に溢れる優れたナレーションのなせる業と思えます。

そして、恥ずかしながら個人的にはその存在を知らなかったスポメニック(戦争の記念碑ということですが人体を模した巨大なオブジェのようにも思えました)の圧倒的な存在感に満ち溢れた映像と、監督自らによる荘厳で壮大なBGMの効果が絶大であることは言うまでもありません。

未来人は我々現代人に一体何を伝えようとしているのか、また、それは崩壊していく運命から未来の地球を救い出すことに繋がり得るのか。只管観念的であるこの作品の中では、何も教えてくれません。

説明的でないことが美徳と思えてくる作品でした。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-10-24 21:52:57)
1.《ネタバレ》 (毎度のコト事前情報を入れてってない…ながらも)観る前のなんとなくの予感や、そして実際の冒頭の感じからするともっと極端に観念的で、かつ多少説教臭いヤツかな…と思って取り掛かったのですね。しかし今作、特に中盤は意外なマデに結構しっかりしたSFのお話だったのですよ(多分にファンタジー的ではありますが)。原作は100年近くも昔の小説でかつ400ページ位フツーに有るヤツらしーので、そもそものその内容ってのは相当に長大な作品でもあるのかとは思われます。ただ、この映画化自体はソコから(あくまで)エッセンスを抽出して雰囲気重視で纏め上げた…という作品には見えていてやっぱ多分に雰囲気映画(+音楽と朗読)ではあるのですし、なんと全編で全く「人間」が出て来ない(⇒出て来るのは人間を象る石のオブジェだけ)という意味ではまた多分にアート系・実験映画的だとも言えます。個人的には、第一にソレだけでも優れた深遠みを感じさせる重厚な音楽、第二にティルダ・スウィントンの朗読の感じとか、も率直にかなり好みだったので、結果的にこの手の映画としてはワリとフツーにかなり興味深く最後まで観切るコトは出来たのですよね。

ただ、そーは言ってもちょっと違和感を感じた部分も無くはない…てか、前述どおり(特に中盤は)フツーに物語を描いている様にも見えて、その意味では少し一貫性を欠く様にもまずは思えました(=アート方面に、中でも世界観という意味での「空気」の醸成に完全に集中し切った方が好かったのではないか…と)。加えて、今作に関してはそもそも物語や世界そのものとゆーよりは、中で20億年後に滅びゆく「人間」とは如何なる存在なのか?という面の描写に更に注力してくれた方が個人的には嬉しかった…とも思いましたね(その辺りのイマジネーションとゆーのには特に際立って深いモノをナニやら感じ取れた…のでありまして、ですね)。もう一点、コレは少し難癖に近いコトなのは重々承知ですが、やっぱ20億年後の人間…と言ってしまっている以上、本作のメイン言語がフツーに「英語」だとゆーのにもやや違和感があったのでして、端的にもっとマイナー言語(=一般人には意味の有る音として聞こえないヤツ)の方が尚好かったのではねーか、とも(少~しダケ)。まあ、重ねてティルダ姐さんの仕事はま~た卓越したモノだったので、やはりコレは難癖(=アチラ立てればコチラが立たん…てなヤツ)だとも思うのですケドね。ティルダ姐さんが今作の為だけにケルト語とか習得してくれるってなら、モ~至上ではあるのですケドね(そして何より、最近のあの方はマジでフツーにそーいうコトやり兼ねん…なんて思ったりもして)。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-24 12:36:51)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 5.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4125.00%
5250.00%
6125.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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