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イワン雷帝

[イワンライテイ]
(イワン雷帝(第一部・第二部))
Ivan the Terrible
(Ivan Groznyy/Ivan Groznyi)
1944年ソ連上映時間:190分
平均点:6.83 / 10(Review 12人) (点数分布表示)
公開開始日(1948-11-20)
ドラマシリーズもの歴史もの伝記もの
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タイトル情報更新(2024-09-15)【にじばぶ】さん
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監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
キャストニコライ・チェルカーソフ(男優)イワン雷帝
高橋昌也〔男優・1930年生〕(日本語吹き替え版)
脚本セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
音楽セルゲイ・プロコフィエフ
配給東宝
東宝東和(1964年リバイバル)
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12.《ネタバレ》 セルゲイ・エイゼンシュテイン渾身の傑作ということだが、確かにそうかもしれない。
イワン皇帝の鬼気迫る演技はもちろんのこと、衣装や小道具にいたるまで本格的な佇まいだ。

イワン皇帝がここまでロシア統一に身を焦がしたのは神の思召しによる使命感からなのかもしれないが、そんな疲れることは辞めた方がいいとしか思えなかった。
つまりここまで頑張る皇帝に感情移入はおろか理解すらできなかった。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 5点(2024-09-15 17:10:58)
11.《ネタバレ》 セルゲイ・エイゼンシュテインの映画には、フィルムが撮影されたにも関わらず破棄されてしまったフィルムが幾つか存在する。
一つは「ベジン高原」であり、もう一つは「イワン雷帝」の第三部だ。
「イワン雷帝」の第三部はイリヤ・レーピンの「イワン雷帝と皇子イワン」が如くイヴァン4世が今まで殺めてきた人々に贖罪を求めるという内容にするつもりだったらしい。
ところが、時のジダーノフ批判によってスターリンが「イワン雷帝」そのものを封印してしまったのである。
だが、それが先に製作された99分の第一部、88分の第二部を合わせた187分に及ぶ傑作を完全に殺してしまったワケではない。

第一部も凄いが、特に第二部!
“暗殺”をめぐる数十分に渡るシークエンスが凄いんです。総てが一つに繋がる瞬間の戦慄!
暗殺の誓いをたてる場面、子供に子守唄を捧げる母親に送られる黒い布に包まれた“メッセージ”、ラスト28分で入り乱れるカラーと白黒の映像。
黒と赤が織り成す壮烈な宴、“生贄”にささげだす“戴冠式”という名の余興、真に果たされる“復讐”の結末・・・。

後悔の念で総てを破壊される者の最期・・・。

第一部も、第二部も、そして製作される筈だった第三部も絶望に満ちた叫びで終幕を引いて行く。

いくら叫び唄いつづけても、一度失った者は二度と戻って来ない・・・。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-21 00:00:03)
10.いわゆる舞台劇調ってやつで、役者は大見得を切るし、全体押し付けがましい。その「押し付けがましさ」を映画としてギリギリまで肯定してみる、と決意したような作品。だからかえって映画的なはずの戦闘シーンや群衆シーンのスペクタクル場面のほうが精彩を欠く。人物が臭い芝居をしている顔のアップのほうが酔える。横目に盗み見たり、にらみ合ったり、ほんと歌舞伎。ヤアヤアヤアという感じ。そういう押し付けがましさが得た力強さを、もう制御できないぐらいに煮え立たせている爽快感がある。娘が毒杯を口にするあたりの緊迫。思わず掛け声をかけたくなります。第二部にはいっては大司教が芝居仕立てでイワンをいさめようとするとこや、ラストの暗殺など、いい。演劇の儀式性を感じた。こういう方向にリアリズム離れをしようとする流れがあったんだな、と知るのは嬉しい。これをズーッと延長していくと、案外パラジャーノフなんかにつながるのかな? 権力とは何ぞや、いうテーマもあるんだけど、何しろ未完成作品なので、触れないでおくのが誠実でしょう。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-07-26 10:34:52)
9.煌びやかな衣装、調度類に彩られた荘厳な画面は芸術性溢れるもの。その中で繰り広げられる人間ドラマは第一部は見応えがあったものの、第二部は尻すぼみ。謳いあげている庶民は置き去りのまま貴族との争いに終始。最後に至ってはプロパガンダ臭がプンプンし、長尺の疲れが一気に噴き出しました。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 4点(2011-09-11 19:47:43)
8.面白い。とにかく面白い。ちっとも長いとは思わない。真の大河ドラマとはこの作品のことだ。評論家が有難がるための映画ではない。知ったかの私は映画の話になったら通でもないのに通ぶってこの映画を絶賛して人に薦めるが、それは本当にこの映画が面白くて心底その人に見てもらいたいから(余計なお世話)。印象に残る場面はたくさんあるが、例えば第一部のラスト、イワンの横顔のアップの向こうにロシアの果てしなく広大な大地が広がり、どこまでも人民の列が続いているかのように見えるあのショット。凄い。鳥肌もの。私は映像というものは基本的に自分勝手な感性でとらえているのだが、名作扱いの先入観があるにせよ、この作品には映像の力を圧倒的に感じさせられる。表現者でも評論家でもない私は技術論にはあまり興味はなく、美しさに感動しても美しいものを作る技術にそれほど思い入れはない(両者は不可分のものだろうが・・)。モンタージュ理論とかいうのも、作品が自分にとってつまらなかったり、美しくなかったりしたら知ったこっちゃない。しかし、エイゼンシュテインの技術が革新的で映画のお手本と賞賛されるのは本作が徹底的に面白く、映像が素晴らしいと感じられるからこそ、きっと技術が凄いんだろうなと納得である(他の監督の「市民ケーン」や「ゲームの規則」など技術が褒められる映画も同様)。美しさに心奪われた後に、美しいものを作る技術について知るのも奥深く楽しいことなのだろうが、作り手側の視点が不可欠と思われ、自分は腰が引ける。モンタージュ理論の中身などに踏み込んでいくのは将来の楽しみにしている。バカがばれるのでこの辺で能書きはやめよう。本作は個人的に小説「カラマーゾフの兄弟」と並んでに未完が残念で仕方ないロシアの芸術作品。プロコフィエフの音楽(「アレクサンドル・ネフスキー」も良いし、喜劇オペラ「三つのオレンジへの恋」も好き)がバリバリ使われてるのも個人的に嬉しい。ちなみにイワン死後の動乱時代を描いてるのがムソルグスキーのオペラ「ボリス・ゴドゥノフ」(有名なオペラ映画がある。また知ったかぶり・・・)。
しったか偽善者さん 10点(2004-02-23 21:59:05)(良:1票)
7.セルゲイ・エイゼンシュテインの映画理論がギュッと詰まった作品。イワン皇帝を演じた主演のニコライ・チェルカーソフをはじめとする役者人の視線の演技を観ているだけでも非常に興味深い。2部におけるカラーの使い方も実に効果的だ。ストーリーも重厚で満腹感を覚えることは間違いない。今の時代では利益度外視のこのような真の意味で素晴らしい作品にお目にかかることは不可能だろう。
たましろさん 10点(2004-01-07 19:26:21)
虎尾さん 6点(2003-10-15 00:58:13)
5.映画は総合芸術だ、なんてよく言われますが、総合芸術「だった」と言う方が正しいのかも。そりゃま、今の映画の方が絶対バランス良くて洗練されてますけどね。本作などは、あらゆる表現が何だかなりふり構わぬ全力投球という感じで、その神経の使い方は鬼気せまる程。もうア然ガク然。音楽はやっぱり、かのプロコフィエフだし。映画の極限の姿の一つだと思います。こんなの二度と作れないでしょ。しかし突然のカラーフィルム登場はビックリするね(これってもしやネタバレ?)。
鱗歌さん 9点(2003-08-14 19:29:07)
4.今見るとカナーリ退屈だよね。
ぽぽ.netさん 3点(2003-08-04 03:02:28)(笑:1票)
3.公開された当時に見たとしたら楽しめたのかもしれませんが・・・。面白くなるかなと最後まで見ましたが私的には退屈で見終わって良かったと思った映画でした。
omutさん 4点(2003-06-20 06:43:29)
2. 映画史上に残る巨人セルゲイ・M・エイゼンシュテインの偉大なる遺作。兎に角、主演のニコライ・チェルカーソフが鬼気迫る見事な演技で”雷帝”と恐れられたイワン4世になりきっており正に圧倒的。民俗学的見地からも歴史学的見地からもツッコミを一切許さぬエイゼンシュテイン拘りの完成度は未完に終わった第3部への叶わぬ期待を弥が上にも高め、つくづくソ連当局(てかスターリン)の無粋な横槍に憤りを感じずにはいられない。当然ながら文句ナシの10点満点!
へちょちょさん 10点(2003-01-02 18:47:56)(良:1票)
1.この映画の点数はつけにくい…。何度となく映画館に足を運んだが、すごい映画と言う記憶はある。すごさを説明しにくい………う~ん……哲学の映画………。
てもさん 5点(2002-12-11 00:16:42)
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 6.83点
000.00%
100.00%
200.00%
318.33%
4216.67%
5216.67%
618.33%
718.33%
800.00%
9216.67%
10325.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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