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杏っ子

[アンズッコ]
1958年上映時間:110分
平均点:6.80 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(1958-05-13)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2003-10-22)【--------】さん
タイトル情報更新(2022-12-12)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
助監督森谷司郎
キャスト香川京子(女優)平山杏子
山村聡(男優)平山平四郎
木村功(男優)漆山亮吉
夏川静江(女優)平山りえ子
藤木悠(男優)岡田
太刀川寛(男優)平山平之助
土屋嘉男(男優)伊島
佐原健二(男優)鳩井
賀原夏子(女優)村井えん子
中北千枝子(女優)漆山すみ子
沢村貞子(女優)鳩井夫人
中村伸郎(男優)八木原俊雄
千秋実(男優)吉田三郎
加東大介(男優)菅猛雄
小林桂樹(男優)田山茂
林寛(男優)佐藤博士
三田照子(女優)吉田さち子
原作室生犀星「杏っ子」
脚本成瀬巳喜男
田中澄江
音楽斎藤一郎
撮影玉井正夫
製作田中友幸
東宝
配給東宝
美術中古智
編集大井英史
録音宮崎正信(整音)
藤好昌生
照明石井長四郎
その他キヌタ・ラボラトリー(現像)
あらすじ
小説家の大家である平山平四郎(山村聰)の娘である平山杏子(香川京子)は、小説家を目指す漆山亮吉(木村功)と結婚する。漆山は結婚後も小説を書き続けるが、世間から全く相手にされない。漆山は自分が小説を書いても全く評価されないという鬱憤を、妻である杏子に向ける。そこには、小説家として成功した妻の父親に対する妬みやひがみが絡んでおり、日増しに妻に対する罵詈雑言は激しさを増していった・・・夫婦の破綻の形を提示しつつも、夫婦とはかくあるべきといった成瀬流の真髄を見て取ることができる。
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1
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5.《ネタバレ》 口元にやたら野卑な雰囲気が漂う木村功さんって、誰かに似てる誰かに似てるって、ずっと思いながら観てました。鑑賞後、よく脇役でドラマに出てる相島一之さんに似てることが解り自己解決。それにしても、ホント暗い暗い映画でした。他の女優さんにない香川京子独特の持ち味である「まるで彼女の周囲2メートル四方に高原の風が吹いている」ような清冽な魅力が、この映画ではあまり発揮されていない。せっかく舞台も箱根仙石原高原あたり、絶好のロケーションのはずなのに。当時の社会事情から鑑みても、このヒロインに「離婚」という選択肢はなかったんでしょうか?ダンナに三行半を突き付けて、颯爽と最後は自立していくヒロイン像を香川さんで観たかった。このままズルズルと元の生活に戻っていくのではあまりに救いがない。演出もガッチリ力のこもった作品ではあるが、登場人物に共感が湧かないので高評価は出来かねる。香川さんの成瀬作品の単独主演ものってこの作品だけなのが残念。『驟雨』や『稲妻』、準主役か脇役で出た作品は良いんだけどな~。『池袋文芸坐成瀬巳喜男特集』にて鑑賞。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 6点(2016-09-08 22:49:47)
4.《ネタバレ》 2014年9月14日池袋・新文芸坐にて香川京子さん本人のトークショー直後の鑑賞。
代わる代わる現れる旦那候補と毎度湖畔サイクリング、自転車で走る距離で相性を表したり、夫役・木村功さんとの相性を始めから臭わせていたり、面白い作品。
役柄というか、役柄のシチュエーションが香川京子さんには珍しい。最低な夫と戦う妻。耐えるというよりも向き合って戦う感じ。
山村聰さん演じる父は非常に超越した人柄の役で、大人物。
実家が完全に避難所。父・母・弟との関係は非常に穏やかで暖かく描かれ、夫との間だけが戦場。
実は夫との争いではなく「家族は永遠」というのがテーマな気もしないでもないです。
トークショーでおっしゃっていたのですが木村功さんとのシーンは、当時映写機の関係で一回フィルムがだめになって一週間分くらい撮り直しているとのこと。
とにかくまだまだ現役の、スラリとしたご本人が観れたというのはラッキー。ちなみに香川京子さんは、自らが出演している成瀬作品の中で一番のお気に入りは「驟雨」だそうです。
大経師さん [映画館(邦画)] 8点(2014-09-15 01:05:39)
3.映画としては、原作を活かしつつ、うまく作っていると思います。
しかし、今の夫婦ではこういう会話にはリアリティがないですね。平山平四郎の態度や言葉には、そこかしこに「ずるさ」が見え隠れするので、ちょっとした嫌悪感がはしるのですが、それを描きかったのだとすれば、「名作」といえるかもしれません。
みんな嫌いさん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-01 20:04:30)
2.《ネタバレ》 これまた何ともドロドロした夫婦の関係だなあ!前半はかなりのほのぼのした空気に心地良さを感じるものの、香川京子が木村功演じる売れない小説家と結婚してからのあまりの冷えきった空気、ドロドロとした空気、香川京子が耐えに耐え、とこんと嫌なめにあう。何もここまで酷くしなくてもと思えてしまうぐらいのいたぶり方です。そんな中でも常に志しを高く持ち、けして、くじけることなく、それどころか前向きに生きようとする香川京子の娘を温かい眼差しで常に見守る山村聡、この父親と娘の関係は親子でありながらもどこか友達みたいな関係、それは山村聡の香川京子への言葉使いから何から感じ取れる。暴力的な言葉や自分の父の庭へ唾を吐いたり、銅像を壊したりと見ていて腹の立つ木村功に別れを告げる決心をやっとの思いで成し遂げた娘の香川京子に対して父親である山村聡の「喧嘩に勝ったのか?」の一言!それに対する香川京子の返事、雨の中、二人だけで傘を差しながらの会話、この映画は全編通して二人だけの会話のシーンが幾つも出てくる。父と娘の関係とは何か?て答えのようなものを成瀬巳喜男監督はこの作品を通して日本人全員に伝えようとしているのではないかと思いました。それにしても香川京子のあれだけ嫌なことされながらも耐える姿には女の強さ、やはり人間て男よりも女の方が強い生きものであるようにこれを見ると益々、感じてしまうと共に男のだらしなさ、それを徹底して容赦なしに見せつけるこの成瀬巳喜男という監督さんの演出の凄さ、改めて成瀬巳喜男監督は凄い監督だと思いました。
青観さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-03-15 10:17:56)
1.《ネタバレ》 よっしゃ~!やっと観れたー!
映画館で運良く上映された為、この度、めでたく観ることができました。

香川京子主演で、監督が成瀬巳喜男とくれば、ハズレはまずありえません。
香川京子ですが、本作では苦しむ女性を演じています。
しかし、とても芯が強く、夫である木村功に苛められても決してへこたれません。
強い女性を演じさせても、全く違和感なく演じきるところは、さすが香川京子です。

本作は、いわば成瀬作品のお決まりパターンで、どんなに衝突しあっても夫婦である限り決して別れないという内容です。
現代においては、離婚というものが決して珍しいものではない為、ここまでして夫婦という関係を維持するという行為は、理解し難いのも事実です。

しかし、夫婦という形式はとっていますが、本作のこういった内容は、人生の色んな局面で教訓となることでしょう。
苦しいことがあっても決してへこたれず、最後まで粘り、頑張り続ける。
これは、例えば仕事などにも当てはまる人生訓です。

本作の中で山村聰が言います。
「苦しいことがあっても、一休みしてそれで回復したら、また頑張るんだ。そして倒れるまでとことんやり切るんだ。」
と。
最後にこの様な内容のセリフが出てきて、作品は幕を閉じます。
苦しいことはあるが、明日から何とかやっていこう、乗り越えよう、そんな勇気が湧いてくる素晴らしい作品でした。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 7点(2008-06-08 00:07:41)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 6.80点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6240.00%
7240.00%
8120.00%
900.00%
1000.00%

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