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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2000
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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41.  秋刀魚の味(1962)
笠智衆がそこにいるだけで、もうなんだか安心している自分がいる。剛でなく柔の迫力、「ふぅん」という相槌のまろやかさ。「良かったじゃないか。戦争に負けて」とこの人ににこにこと言われると、そ、そうですねと涙ぐみそうになる。棒読み台詞にも慣れた。笠しかり、岩下志麻しかり、美しい日本人がここにいる。ひょうたん先生をあんまり苛めないでほしかったなあ。
[ビデオ(邦画)] 7点(2012-11-27 16:24:29)
42.  ザ・ウォーカー 《ネタバレ》 
まず、ビジュアルに心掴まれてしまった。北斗の拳ともマッドマックスともちょっと違う妙に白っぽい大地と、ほんのちょっと墨をたらしたような微妙な灰色とも桃色ともいうべき空。荒廃しながらもどこか美しい。キリスト教に深くない身としては、聖書を人心を掴む武器とみなすことが面白いなあと思った。社会を一から造ろうとすれば、やはり神の存在なり言葉なり、宗教が必要となるのだなあ。それにしても神の言葉をもってして征服に用いようとする発想が西洋っぽい。万物に八百万の神がいて、人間もまた共存させてもらっているという謙虚な姿勢が全く無いのだな。G・オールドマンは安定して?キレているし、人肉食いの老夫婦はブラックで笑えるしで、なかなか見応えあって面白い映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-29 01:22:52)
43.  サブウェイ 《ネタバレ》 
ベッソンの感性が良い方に出た一本。ストーリーらしいストーリーは無くてほとんどセンスだけで構築した100分。この頃はまだ低予算の身(たぶん)という謙虚な姿勢もよろしい。パリの地下鉄構内を舞台にした目の付け所がさすがだなあ。広くてまるで迷宮のようで。コンクリ打ちっぱなしの無機質さに突如真っ赤な柱が配してあったり、エレベーターの扉が近未来メタル調に輝いていたり。さすがフランス。センスの厚みが違う。アジャーニ美しいです。出オチ(?)のようなゴージャスなドレス姿似合い過ぎ。そしてこんなにカジュアルの似合わない人を初めて見る。おそらく私服でもブルゾンなんか着ないんだろうな。髪をポニーテールにしたところで、ちぐはぐ感拭えず・・のイザベルでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-08 01:25:48)(笑:1票)
44.  サンシャイン・クリーニング 《ネタバレ》 
ちょこちょこと展開が強引だったり、ベタだったりもするんだけど、エイミーとエミリー、二人の女優が姉妹の空気感を出すのがとても上手くって好感が持てました。きょうだいってね 近すぎても煩わしいし、けど血を分けてるぶん、やっぱり気がかりで。私は強い、と自らに言い聞かせて奮闘するお姉ちゃんとやっちまった系になってしまう妹。彼女らを見守るちととんまなじいちゃんに、ワークショップの片腕店長ら脇もなかなかの存在感。冒頭の「パイの注文は無かったわ」の台詞があんな風に効いてくるとは思わなかった。もらい泣きです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-20 17:33:33)
45.  サンセット大通り
黒いビリー・ワイルダーという感じの女優残酷物語。黒くてもそこはビリー・ワイルダー、おどろおどろしさは控えめに、品のある描写だったと思います。とうとう最後に自らの狂気の中に閉じちゃうノーマは心胆寒からしめるものがありました。
[地上波(字幕)] 7点(2011-12-10 01:42:35)
46.  殺人の追憶
これぞ映画を観る醍醐味。サスペンスものとして欠かせない展開の意外性、畳み掛けるような演出。加えて各人物の抱えるドラマ描写も怠り無く、画面から発せられる熱量がはんぱない。一緒にぬかるみに足をとられそうになる湿度過多な映像もみごと。凄い。ああ翻ってわが邦画。「シュリ」「JSA」でお隣に抜き去られた、と思ったんだ。その間ホラーなんかでちょっとちやほやされてる間にもう韓国映画の背中すら見えなくなってしまってる。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-02 11:26:06)(良:1票)
47.  ザ・スイッチ 《ネタバレ》 
や、巧い役者ってホント吸引力がある。今作も‶見た目はオッサンだけど中身は女子高生”という奇態な造形に目を奪われているうち一時間半経った感じ。凄いな、まんま女子高生じゃないか誰この俳優と思ったらヴィンス・ヴォーンじゃないか。上手いはずだよ。「ムーンライト・ドライブ」の殺人鬼は忘れられない。「ジュマンジ」のジャック・ブラックといいおっさん女子高生てだんだん可愛く見えてくるから恐ろしい。 お話の方はちっとも恐ろしくないです。グロいことはグロいですが。むしろ殺られる奴らはああもう死んでくれよ、と観客の同意を得られるクソな連中なので特に技術科の教師なんか真っ二つになってスカッとするくらいです。 難を言うと、ヒロインのキャスリン・ニュートンがキャラクターにハマっていない。強気系美人顔の彼女が何故ブス呼ばわりされて意地悪されるのか。説得力ゼロでした。もうちょっとこう、「キャリー」のシシー・スペイセクのように絶妙なラインの子を使ってくれれば締まったのになあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-17 23:42:43)
48.  ザ・メニュー 《ネタバレ》 
すごく変わったテイストのサイコパス奇譚であります。 供される高級料理の華美なこと、セレブ客らの装い、日常世間と切り離された島という隔絶空間、と舞台装置は満点。こういうのは徐々になんか変、となっていくのがセオリーですけど(ミッドサマーのように)、本作はアニヤ・テイラー=ジョイの目線を借りてシェフの「やべえ奴」具合がわりと早めに露見します。 レイフ・ファインズシェフは初手からかなりの居丈高でクセが強いなどというレベルをはるかに超えてて、なかなかの高サイコ度。アニヤの連れの男がシェフに心酔する塩梅も気色悪く、我々もヒロイン同様げんなりできるようになっています。 崇めるシェフに酷いイジメを受けて自死する哀れな男をニコラス・ホルトが表情も絶妙に演じます。”怒りのデスロード”のニュークスなんですね、彼。どうしたって重なってしまうわ。 かなり粗く、力技で押してくる脚本なので細部はあちこちおざなりではあります。設定に矛盾が生じるほどでない、ギリギリのところ。ですけども、シェフが復讐のために呼んだメンツをもっとキレイに揃えてほしいですよね。浮気された妻や映画スターのマネージャーらはちょっと殺られる資格(?)に足りない感じ。映画スターに至っては”つまんない映画に主演したから”という同情を禁じ得ない理由です(笑)。「俺は監督じゃない!」って叫んでたけど、そりゃそう言いたくもなるよね。
[映画館(字幕)] 6点(2022-12-09 17:23:22)(良:1票)
49.  ザ・マジックアワー
互いの意図したところが違うのに何故かハマる面白さ。三谷氏の脚本、キレています。三谷作品はわりとそうなのですが今作は特に舞台劇な感じが強いですね。作られた街は現実感ゼロ、レトロっぽさでファンタジー感も増します。 チョイ役に至るまでまあー日本芸能界の一線級にいる人たちがぞろぞろ顔を出しますなあ。端役にまで主役クラスを使われるとなんだか気が散ります。 演技力の差もはっきり分かりますね。わたしが邦画を苦手とするのはこれがあるからで、言語の繊細な響きも母語だと聞き取れてしまうから「下手だなあ」と感じやすくなるんですね。演技評価をするなら上位では佐藤浩市の仕事が凄いです。けっこう難しいキャラクターだと思うんですよね。ズレてて抜けててでも芝居には純粋な。彼のイメージに無い要素ですから、意外だったし楽しかったです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-07-12 23:11:41)
50.  ザ・シークレット・サービス 《ネタバレ》 
VSサイコパスのジャンル作品として、脚本、演出、演技、カメラワーク全てがJUST平均点な王道娯楽映画です。ちょっとづつバディものの香りをさせたりロマンスも織り込んだりしていますが、こういうのを客は好むのだろうという制作側の読みはこの二点については残念ながら成功していません。 演技=平均とつけましたが、一人マルコヴィッチが気を吐きまして画面を締めています。顔つきがすでに怖いですし、銀行員殺害の無意味なことは「こいつヤバイ」と震撼せしむるに充分です。変装によって雰囲気をガラリと変えてしまう技は、まんま役者マルコヴィッチの本領発揮ともいえますね。彼が会場に現れたら、仮にワタシが警備バイトしていたとして、写真と首っ引きになっていたとしても、やはりスルーしてしまうでしょうな。別人だもん。 イーストウッドのロマンス沙汰に皆厳しいのには笑いました。日本人は老いてなおお盛んというよりは「枯れる美学」を好みますからねえ。だからじーさんイーストウッドものでも孤高の「グラン・トリノ」は好感されているのです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-28 23:30:16)
51.  殺人者の記憶法 《ネタバレ》 
アルツハイマーの殺人者の話、と聞くと新しい切り口に感じたのですが結局のところは既出の「妄想もの」や「記憶喪失もの」と筋立ては一緒ですね。記憶のアヤシイ主人公の目線でストーリーが展開するので、何を現実として捉えれば良いのか観客を混乱させるパターン。ラストに実は妄想だったのです、と明かされるのではなく最初から主人公の記憶がアテにならないと分かっているので意外な驚きを伴う展開はあまりなかったな。「これほんとなのかな」というもやーっとした感は観てる間中つきまといます。 画は終始陰気。ぼそっと課題を残すような後味悪い終わり方はいかにも韓国映画。 陰鬱なんだけど所々笑わすシーンが入るのはエンターテイメントの自覚があってさすがです。呑気な雰囲気の警察官の友人がいい味出してたり、詩のセミナーで講師に殺意(笑)を抱くとかね。ここは大いに同意。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-14 22:57:04)
52.  ザ・ファーム/法律事務所 《ネタバレ》 
ザ・スター、トム・クルーズを主人公に、周りをベテラン巧者で固めたうえ監督は社会派の名匠というまったくケチのつけどころのない一本です。もっとも過剰に手をかけた料理が必ずしも美味しくないのと一緒で、本作もいやー面白かった!と興奮するほどのものではなかったですな。ソツの無い娯楽映画です。 キラッキラのトムの仕事ぶりはいつもながら可も無く不可も無く、下手ではないけどおお、と感心するほどの芝居ではなく評価しづらい。周りがG・ハックマンにエド・ハリスにD・ストラザーンときては、そっちに目が行ってしまいました。兄役のストラザーンをもっと出してほしかったな。 原作は未読です。だから、出演作品では必ずスーパーな活躍を見せるトム・クルーズがいかにも現実的でセコイ抜け道を選んで了とするとは意外でした。まあたしかにFBIのやり方に全人生を委ねる義理は無いですもんね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-13 19:38:22)
53.  ザ・ウォーク 《ネタバレ》 
これってジェットコースターと同じジャンルの「怖がらせアトラクション」ムービーですな。映像技術の進歩に恨みを抱きたくなるほどの、リアルな高所映像に肝縮みっぱなし。USJのライドの、てっぺんに登りきったその一瞬に味わうキョーフ感、これが何度もいろんな演出で繰り返されるんですよ。もういいから、A棟でもB棟でも早く下りてくれ!これねえ、映画館で見てたら気分が悪くなったと思うよ。 アーティストだの、ワイヤーや客への感謝の気持ちだの御託を色々と述べてたけど、このフランス男の狂っている所以はさっぱり伝わらず、というかそもそも描かれてもいなかった。なんかもっとこう、この人に説得されることを期待して観始めたものだから、単なる「画で驚かす映画」だったことにちょっと肩透かしをくらった、というのが正直な感想です。
[DVD(字幕)] 6点(2018-04-23 00:08:03)
54.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
爺さん名優の二人がさすがです。どっからどう見てもニコルソンとM・フリーマンなんだけど、すぽんとその役に入れる技術は玄人の熟練技を見ているようで、全く安心して見ていられる。ただ、物語はわりと深みに乏しく、重鎮二人のネーム負けしています。 人生の辛酸を経て、終盤に差し掛かった二人が最後にやりたいことが世界各地の名所巡り、とはちょっとがっくりしますよ。インドやらピラミッドやらに行きたいって若者の自分探しか。 観光名所をつなげるのは尺稼ぎにはなるでしょうが、”やりたいことリスト”は話の肝なのですからここは脚本家にもっと考えて欲しいところ。 でも主演の二人とニコルソンの秘書がとても良いのです。”猫のフン”コーヒーで爆笑してるシーンと、山頂に遺灰を持ってきたのが秘書氏だった、という意表を突くラスト。この二場面は、他のアラを補って余りあるものでありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-31 00:49:16)
55.  サバービア 《ネタバレ》 
現代アメリカの若者の閉塞感を切り取ったドキュメントのよう。登場人物たちの”何も起こらない”日常に密着。事件らしい事件も起きないんだけど、元学友でミュージシャンとしてそこそこ成功した奴が帰郷してくるのがこの夜の目玉。MTVにも出てる割に、旧クラス挙げて歓迎する規模でもないのが小さい田舎っぽい。元つるんでた5人でどうってことなくダベって時が過ぎる。 各キャラクターが立っていて、バカと軍出戻りニートと理屈屋の3人が男子。女子はNYでの成功を夢見る自称アーティストと、アルコール依存症が2人。実に見分けつきやすい。 田舎ではコンビニ前でたむろするくらいしかすることがない。当然店主に迷惑がられて、移動するも気付けばまた店の前に戻ってたりして、その行動半径の狭さに呆然とする。嘘をついたり空虚な大声を出してみたり、オーバードーズしたり。このアメリカ人らはパキスタン人のコンビニ店長のように、学位を取って高みを目指そうという意欲すら無い。かつて優位にあった国が下り坂へ向かうとこうなっちゃうのだろうか。 バカ男子とアーティスト女子は業界人の口車に乗せられて付いていってENDとなったけど、リアルなエンタメ業界であの子らの仕事が評価されるほど甘くはないだろう。遠くないうちに、またこの町に舞い戻ってくる気が私はとてもする。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-12 23:43:20)
56.  三人の名付親 《ネタバレ》 
赤ん坊の世話が転がり込むくだりまでは、銀行強盗といえどどこかのんびりととぼけている雰囲気が良かった。 男三人、新生児を腕にてんやわんやのおかしさといったら。「赤ん坊の前でスペイン語をしゃべるな」「風呂に入れろ」「風呂よりミルクだろうが」と、「初めての赤ちゃん」あるあるオンパレード。特にベビーオイル(の代わりの車輪用グリース!)を塗ってやるとこ。あまりの赤ん坊の小ささ柔らかさに、男たちの幸せ笑いが伝播してゆくシーンはわかるわかる、と膝を打ちます。 しかし旅立った後はどんどん暗くキビシイ展開になってゆくのでたじろぐくらい。「死の影の谷を歩む」みたくなっちゃってるではないですか。見方によってはホラー並みに怖い。いっそのこと追っ手が早く来てくれえーと思った。 そしてさらにもう一段驚くことに、終盤はこれまた冒頭に戻ったみたいなあっけらかんとした明るさ。二人も死んじゃってるのになあ。このアッサリ感はちょっとどうなんだ。
[DVD(字幕)] 6点(2017-05-27 17:21:19)
57.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 
クリスチャン・ベール、この人は典型的な「形から入る」タイプの役者で、太りに太って三段腹にすることも、がりがりに痩せてヤク中顔を作ったりあまつさえ頂天にハゲをこしらえたりすることも厭わない。見上げた役者根性ということに世間ではなっていて、ここまでやればオスカーも手に入るわそりゃ。 わかるんだけど、ヤク中患者が血色良かったらオカシイけど、だけど太ったりやせたり頭髪を抜いたり、っていうのは根性の問題で、演技力とは違うんじゃないのかな。もちろんベールは芝居も上手いけど、ここまでやられるとビックリ人間の業を見せられているようで、実際彼がクリスチャン・ベールだと気付いた以降はびっくりし過ぎて作品観賞の気を削がれた。私が巧いなあと思う役者さんたちは、いつでも「そのキャラクター」としてすっと作品に溶け込んでいる。決して客をびっくりさせたりしない。 ベールの役者論と相性が合わなくて残念だったけど、お話は悪くなかった。マーク演じる主人公が家族やら恋人の言いなりでちょっといらっとしましたが。試合シーンがあると否が応でも盛り上がるのでボクシング物は得ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-30 00:04:14)
58.  サルバドル/遥かなる日々 《ネタバレ》 
人間が悪魔たりうる証明のようなフィルム、おぞましいし救いが無い。右も左もしまいには生活のためにと立ち上がった農民ゲリラすら、殺戮に突き動かされるように殺す殺す。敵を捕虜を女を子供を。 O・ストーンの怒りはいつでも真っ当で、直球だ。ごもっともすぎるきらいもあるけど、こんな凄惨な出来事も伝えられないと、「無かったこと」にされてしまう。特に母国アメリカを糾弾する姿勢は立派だと思う。 非人道的なんてものじゃない地獄の中で顔も心も明るさが削がれてゆくJ・ウッズの熱演が印象的。酒をあびて女遊びにも明け暮れなきゃ、とても正気を保てない主人公を演じるのは消耗しただろうなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-09 01:10:47)
59.  サスペリア(1977)
悪魔崇拝のおどろおどろしさに、ゲテモノの生理的嫌悪感をプラスした、趣味が良いとは言い難いホラーなんだけども、映像センスが独特で油断すると引きこまれそうな麻薬作用がある。赤青緑と点滅する光、闇。無人の深夜の広場に見る“広さ”の怖さと地下回廊に見る“狭さ”の怖さ。話の粗っぽさはかなりのレベルだけど映像だけで怖がらせの目的はほとんど達成されている。 それにしてもなんで血の絵の具を“朱色”にしたのかね。お習字の時、先生が手を入れてくれる時の朱墨みたいでヘンだった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-30 00:25:26)
60.  13デイズ
あくまでも視点はアメリカからのキューバ危機。事件そのものを第三者の目から検証しているわけではないのですな。私はどっちかというとソ連側の言い分が聞きたい。“気取った高慢ちきのアメリカに一泡ふかせてやろう”とカストロと結託した「共産主義から見るキューバ危機」の方が面白いと思うんだけど。ちょっと間抜けな予感もするし。もしも実現したならキューブリックに撮ってほしかったなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-21 00:05:17)
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