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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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1.  ウエスト・サイド物語(1961) 《ネタバレ》 
誰にでも無条件に好きという映画はあると思いますが、わたしにとってこの映画。スコア、ダンス、役者、演出、撮影、全てが決まっていて最高だ。無論客観的に見てもミュージカルとしての完成度が高く、流石はミュージカル映画の巨匠ロバート・ワイズの手腕とも言いたくなるのだが、そんなこととは無条件で好きなのだ。初見から10年以上経った今でもどの曲を聴いてもテンションが滅茶苦茶上がっちゃう。特にダンスシーンとスコアの躍動感が見事に合った、"プロローグ"、"マンボ"、"アメリカ"はもう堪らない。"トゥナイト"や"ワンハンド、ワンハート"などの抒情的なスコアもアメリカの人種差別ゆえの悲劇と良く合いとってもしんみりした気持ちにさせてくれる。音楽的には矢張り5つものパートが同時に歌う"クインテット"が最高の出来だろう。現代クラシックの巨人バーンスタインは天才としか言えない。役者ではアニタを演じるリタ・モレノとベルナルドを演じるジョージ・チャキリスのダンス含めた演技が白眉だ。天才子役として知られるナタリー・ウッドの演技も素晴らしいものがあるが、どうしてもこの二人のダンス含めた演技のアンサンブルの前には霞んでしまう。特に"アメリカ"でのアメリカンドリームに憧れるアニタと故郷を愛するベルナルドの掛け合いは何度見ても楽しい。だからこそ一幕のハイライトとなる悲劇がああも悲しく、二幕のアニタは気丈で美しい。長々と語ってしまったがとどのつまりウエスト・サイド物語の一番の魅力は青春モノで全体に明るいムードを持ちつつも悲劇故に根底に流れる人種差別という暗いテーマが見事に調和している点だと思う。明るさと暗さの配分が僅かでも偏っていたら至極詰まらないラブストーリーか説教くさい作品に感じられただろう。
[映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 10:55:31)
2.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 
とにかく最高に楽しくて楽しくて仕方がありませんでした!レオナルド・ディカプリオとジョナ・ヒルのアッパー系のドラッグをやってる時のラリラリ演技は超面白いし、オネエちゃんのオッパイもバンバン映るし(下品で済みません)、軽快な音楽に合わせてテンポも抜群、所々「どうやって撮ったの?」っていうシーンも多くて画的にも全然飽きない。以前に『ヒューゴ』と作品賞を争った『アーティスト』のジャン・デュジャルダンを起用するなんて全く粋なことしますねぇ。 ストーリーも個人的には申し分無い物だったと思います。この映画の肝は意図した物かは解りませんが、ニーチェの「超人思想」なのではないでしょうか。キリスト教が存在する以前、世の中は"強者こそ正義、弱者こそ悪"でした。強いマッチョメンが人体の理想型だし、金は無いより有る方が正しい。古代ギリシャ時代やルネサンス期なんか見ると正にその通りです。生物学的には疑いもなく正しい理屈です。でもキリスト教の出現でヨーロッパ圏は逆に"弱き者を助けるのが正義。金儲けばっかり考えてる奴は悪!"となってしまいました。その思想が今も続いている。 本作のウォール街の証券マン、特に主人公ジョーダンは弱者から金を吸い取ってでも金儲けがしたい、今の価値観ではクソの様な連中として描かれます。如何にゴミ株式に投資させるかを嗅ぎ回る正に狼(ウルフ)共。実際の証券マンがどうかは知りませんが(個人的にはそう違いは無いと思ってますけど)、とにかくこの映画ではそういう人種として描かれている。彼等はニーチェが言うところの超人そのものです。「金儲けして何が悪いの?自分が底辺から這い上がる為に弱者を踏みにじるのが悪い事なの?」と。嘗て証券マンを夢見ながらFBIにいるデナム捜査官は観客が投影されているキャラクターなのでしょう。彼は金儲けの世界に一瞬惹かれている様な素振りを見せるし、ジョーダンの逮捕が確定した時も嬉しそうな表情を浮かべない。 最後に映されるデナムが地下鉄で茫と見つめる貧困に喘いでる人々、ジョーダンのセミナーに参加して何の価値もないペンの売り方を必死に考える人々。金持になる為に他者を騙し、蹴落とす事が間違いなのか。どちらの生き方が正しいかは観客が決めなければいけない事なのだ。 ……、いや私はそんな生き方は御免ですがね。
[映画館(字幕)] 9点(2014-02-01 22:46:20)(良:4票)
3.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
誰もが知る「007シリーズ」、第二次世界大戦時に実際にスパイ活動を行っていたイアン・フレミングが自分の体験を基にした小説の映画は市井の人々の人気を集めました。男性的なシンボルとも取れる完璧超人ジェームズ・ボンドが最新の秘密兵器を駆使して悪の組織を壊滅させていくシンプルな構造が人々の心を掴んだのでしょう。本作「裏切りのサーカス」の原作者ジョン・ル・カレもかつてイギリス諜報部に籍を置いており、本物のスパイでした。この点ではイアン・フレミングと同じです。しかしこの原作・映画で描かれるスパイの姿はジェームズ・ボンドとはかけ離れているといっていいでしょう。基本的なストーリーは、数々の権謀術数が交差する英国情報局"サーカス"の中に潜む二重スパイを見つけ出すことのみ。派手なスパイ物に良くある世界征服を企む組織やトンデモ秘密兵器なんて無いし、カクテルが似合うお洒落な登場人物なんて一人もいない。それでもこの映画は非常に面白い。この映画は先述している「007シリーズ」の様な華やかに見えるスパイ映画の世界を(恐らく意図的に)茶化している。近年では「ジェイソン・ボーンシリーズ」がリアルに拘ったスパイ映画として挙げられることが多いですが、本当に徹底的にスパイの世界をリアルに描いたらこの映画の様になるのでしょう。しかしアクションが無い、派手な見場が無い、だから面白くないかというと全くそんなことはありません。3人の二重スパイの容疑者は全員がある種の切れ者で誰の言うことも観客は信用できない。信用できるのは主人公スマイリーの視点とある種神の視点から撮られた過去のパーティーでの場面のみ。観客にどれだけの情報を与えて、どれだけを隠しておけばいいのかという脚本の出来が、ミステリ作品で重要な点ですが、この映画に関してはその部分が素晴らしく、ミステリーとしても非常に上手くできていると思います。というか話は一見難解そうに見えますが、全くそんなことは無い。最初から最後まで怪しかった奴が犯人だし、それまでの伏線も実に分かりやすく張っている。トーマス・アルフレッドソン監督お得意の静状を使った演出も緊張感が張り詰めるスパイの世界に非常に相性が良く、本当にスパイの世界を体験した気分でした。勿論、英国役者の種々様々な孤独を内包した演技も素晴らしく、脚本・演出・演技の三つが見事に融合した作品だったと思いました。
[映画館(字幕)] 9点(2012-05-06 00:00:29)
4.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 
観客の視線を操る天才、ヒッチコックの言わずと知れた傑作のひとつ。足の骨折で一日中満足に動けない主人公が、向かいの家を出歯亀趣味で覗いていたら、殺人らしき現場を目撃してしまうという設定がまずユニーク。また最後の最後まで犯人と目される男が本当に殺人を犯したかどうかを観客に明かさないという作りのため、主人公と共に観客も推理する必要があるので非常にサスペンス映画としても優れている。 本作においてもヒッチコック独特の観客に恐怖を与える演出には見事としか言えません。主人公の覗きの対象となるアパートには、件の殺人が起こる家の他にも、いくつかのドラマが展開する。それは、オールドミスのミス・ロンリーだったり、売れない作曲家だったり、エロい女(偉いぞ、ヒッチコック!)だったりするのですが、彼らのドラマを眺めていると画面の端で殺人に関する映像がチラリと絶妙なタイミングで映り、観客の視線はそちらに向く。つまり何度も偶然目撃してしまった様な不安感と焦燥感を抱いてしまう。この演出が素晴らしい。全ての事件が終わり、それぞれのアパートの住人のドラマもハッピーエンドに収束する辺りも鑑賞後に爽やかな印象を与えてくれ好みです。勿論、リザとすっかり仲直りした主人公もね(両足骨折になっちゃたけど)。 一部の人はこの映画が「覗きをする主人公なんて好きになれない!感情移入できない!」と言うかも知れません。でもそれは間違っています。主人公が他人の人生を覗き見する様に、私達だって数多の映画で他人の人生を覗いて、あーだこーだ感想言っている訳ですから。この映画が本当に怖いのは最後に殺人者が主人公の部屋までやってきてしまう所にある。私達がスプラッター映画で人が死んでいても楽しんでみれられるのは、そのジェイソンみたいな殺人者が私達に危害を及ぼす心配がないからです。でもこの映画において主人公は覗き見していたドラマの殺人者に襲われる。絶対安全だと思っていた領域が侵される恐怖。観客の立場に置き換えてみたら怖さ倍増かも知れません。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-19 07:09:51)
5.  雨月物語 《ネタバレ》 
約半世紀前にも関わらず、男達の業と欲望、それに忠実に生きた為に身を滅ぼす姿を描いた異色の作品。その魅力は兎に角、京マチ子の怪演につきます。その演技の妖艶なこと、妖艶なこと……。原作「蛇性の婬」の妖怪を見事に演じきっていたと思います。彼女が舞う姿は本当に美しいとしか言いようが無い。その他、溝口健二監督が描き出した美しい純日本の姿は本当に素晴らしく、外国人に日本映画を一本だけ薦めるとしたら本作を推しますね。唯一、惜しむらくは前半のパートがややダレることでしょうか。街に陶器を売りに出てきてから物語が急速に進むのですが、それまでやや退屈に感じてしまいました。
[映画館(邦画)] 9点(2010-11-23 21:52:23)
6.  ウォレスとグルミット/ペンギンに気をつけろ! 《ネタバレ》 
「ピンクパンサー」や「トムとジェリー」の様なコメディの中にチラリと覗くサスペンスのさじ加減が素晴らしい。またラストの電車チェイスの出来は本当に凄い。クレイアニメーションという事を一瞬忘れる程だった。
[DVD(吹替)] 9点(2009-05-30 14:34:11)
7.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 
話だけ抽出すると単純なロマコメ、しかし只のロマコメとして片付けられない面白さが確実にあると思います。とにかく登場人物の心情や印象の変化が鮮やか且つ自然です。サブリナは最初から"女たらし"のデヴィッドに心底惚れており、基本的に終盤近くまでライナスのことは眼中にないように思える。しかし終盤のバルコニーで自然にライナスへの愛が示される。デヴィッドのキャラも秀逸だ。最初はところ構わずイチャつくボンボンで少なくとも好きになるキャラクターでは無いでしょう。お尻を縫合する羽目になったときは残酷ながらいい気味と思ってしまう位です。しかし最後に彼はたらしだけど人一倍の洞察力があり全てを見抜いていたことが分かります。しかも兄のことを大切に思っていることもそのシーンで瞬時に理解できる。一番複雑な心情を有しているがライナスです。彼の心情は徐々に華麗なサブリナに心奪われていくという役柄故に分かり易い。しかし彼も会社の経営者としての立場の為に、愛を貫くべきか、会社の経営を第一にすべきか、それよりも愛するサブリナの幸せを第一に考えるべきかという選択に迫られる。三人の一言では関連付けられない印象を持つキャラクターが、それぞれの心情を変化させつつハッピーエンディングに辿り着く様は観ていてホントに只々「巧いなー」と唸ってしまった。
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-23 07:54:11)
8.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 《ネタバレ》 
如何に以後の映画・アニメ・漫画・小説に多大な影響を与えたかが良く分かる偉大な作品。胡蝶の夢を引用し自己存在についての映画を子ども向けとして作ってしまうあたり、本当に押井守は天才だったんだと思います。個人的にタクシーでサクラ先生に夢邪鬼が時間の哲学を語るシーンがとても好き。人間の理屈を超えた理論が非常に恐ろしくも惹かれてしまう。「第三の男」のオーソン・ウェルズが観覧車で悪の哲学を語るシーンに似たものを感じます。
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-21 19:40:19)
9.  宇宙人ポール 《ネタバレ》 
とにかく主演二人が最高。本当に実生活でも仲がいい奴らなので、その雰囲気が画面から感じられ、またそれが微笑ましい。「ショーン・~」「ホット・ファズ」と殆ど同様のキャラなので、またあいつ等が帰って来たって感覚に陥ってしまいましたので、下手をすれば彼らがタッグを組む限り私の中では高評価になってしまいそうです。宇宙人ポールの地球人よりも地球人らしいキャラも楽しかったし、宇宙の仕組みが分かった瞬間に下品なスラングを使いまくるヒロインにも笑わせてもらいました。そしてとどめのシガニー・ウィーバーの体を張ったギャグで爆笑。純粋にこれだけ笑った映画は久々です。楽しかった!ただ、宇宙人ポールを見ると大概の人は勝手に失神してしまうし、ポールも念力(?)など強力な力を持っているので、宇宙人を連れているのが他人にバレたらどうしよう?というE.T的なサスペンスが弱くなっていたのは少し残念でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-12-25 19:39:24)(良:1票)
10.  ウォー・ダンス 《ネタバレ》 
どんなに酷い状況でも音楽と踊りだけは人間から搾取できないという明確かつ強力なメッセージが心を打ちます。少年少女たちは体験談から考えるととても笑って演奏なんかできないんじゃないかと思えるのですが(自分を守った両親の生首を見せられた女の子の話が特に衝撃的だった)、彼らはダンスコンクール当日に精一杯笑って演奏する。しかも彼らは紛争の多い北部の出身というだけで白い眼で見られているにもかかわらずにです。やっぱり映画、踊り、音楽を含む芸術の力って素晴らしいものなんだなーとつくづく思えます。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-05 22:14:04)
11.  ウォレスとグルミット、危機一髪! 《ネタバレ》 
話の展開はすぐ分かるのですが、最後までアクションと笑いの洪水なので全く飽きませんでした。独房で罪と罰を読むグルミットが愛らしいです。
[DVD(吹替)] 8点(2009-05-30 14:37:48)
12.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!
「ウォレスとグルミット」シリーズは本作が初めてでしたが、本当に面白いですね!いろんな所が抜けてるウォレスの世話を焼くグルミットがすごく可愛かったです。それにあのキャラクター達のめぐるましく変わる表情、ピクサー以外にもあんなにアニメで色々な表情を表現している海外アニメがあるとは……。各映画のパロディーや、洒落た台詞回しや、若干のロマンス(?)などもあるので大人でも十分楽しめるアニメかと思います。 他の方のレビューからすると、短編の出来も素晴らしいらしいので是非観てみようと思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-03-05 21:55:59)
13.  太秦ライムライト 《ネタバレ》 
チャップリンの傑作『ライムライト』を基に、斜陽となった時代劇の衰退と微かに見える未来への希望を描いた作品。「5万回斬られた男」とも言われる斬られ役者の福本清三さんが、ご本人の分身ともいえる主人公を演じます。 確かに時代劇は衰退の一途を辿っていることは間違いないでしょう。近年でも時代劇は度々映画でも公開されているものの、それは若い美形俳優を主役に据えた(本作の中で描かれる『ODANOBU』の様な)アクロバティックな殺陣の作品だったり、ラブストーリーを主軸に置いた作品だったり、コメディに特化した作品だったりする。松方弘樹や近衛十四郎らスター時代劇俳優は既に若者への求心力はないし、ましてや福本清三さんの様な謂わば裏方の時代劇俳優は辛酸を舐める思いで仕事をしているのでしょう。 しかしながらこの映画を観ていると本当に時代劇俳優の、松方弘樹らの殺陣の美しさに惚れ惚れする。終盤の桜が舞い散る中での松方弘樹と敵役を演じる福本清三さんの立ち回りは大変格好良かった。心底この文化が斜陽になり消えかかっている事実に悲しさを感じました。そう思わせるだけでこの映画は勝ちだと思います。まだまだ若い者に時代劇を受け継いで復興させられる筈だ!という時代劇役者たちの矜持を感じました。 私も最近の時代劇は余り足を運ばなくなってしまいましたが、これからは積極的に観に行って時代劇業界を支えてみたくなりました。但し、出来ればやっぱり本作で描かれる様な美しく、また血沸き肉躍る殺陣の作品が観たい所です。 でも手放しで喜べる出来かと言うと断言できない所もありました。一番は悪役が何となく改心してしまうこと。いや、いつ改心したかも明示されないので、本当に脚本の都合で良い奴になったようにしか見えない。せめて主人公の限界を超えた奇跡の立ち回りを見たことで、つい感極まってしまい考えを改める位の理由づけは欲しかった。また根本的な問題ですが、主演の福本清三さんは主演俳優としての演技に慣れてないためなのか、滑舌の問題で聞き取り難い箇所がいくらかあった。
[映画館(邦画)] 7点(2014-11-05 21:26:24)(良:1票)
14.  運動靴と赤い金魚 《ネタバレ》 
"3位を目指して走る"、それだけのシーンがとても美しい。この映画のあらゆる要素が詰め込まれた素晴らしいシーンだと思います。運動靴が欲しいからと1位では無く3位を目指すコミカルさ、子どもならではの必死さ、1位でゴールしてしまった時のしょぼくれ度合い。大人から見ると些細なことだが、子どもの身からすると人生の一大事。その一大事に一生懸命になる主人公と妹がとにかく可愛らしく描かれていました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-15 07:01:06)
15.  ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢<TVM> 《ネタバレ》 
相変わらずの高いクレイアニメーション技術を惜しげも無くみせてくれるのですが、やや「ウォレスとグルミット 危機一髪」と被るストーリーだったので、またこの展開か…と思ってしまったのが残念なところ。次に演出ですが、オープニングからニック・パークお馴染みの古典サスペンスホラーへのオマージュが炸裂していて十分に面白いのですが、過去の様なスピーディーなアクションシーンが少なくなってしまったのも勿体無いかな。いや、このクオリティでも30分の短編として十分素晴らしいんですけど。「犬でも分かる電子監視」や「パピー・ラブ」など文字ネタは相変わらず面白い。
[地上波(吹替)] 7点(2010-12-28 14:44:08)
16.  ウーマン・ラブ・ウーマン 《ネタバレ》 
レズビアンの事に関しては殆ど無知だったので興味深く見る事ができました。3つの話の構成も、同性愛について何も知らない人が観ても分かりやすい順序になっているし、同性愛に関して知識を深めるのには良い映画だったと思います。1話目で女性同士でも深く愛しあう関係を描き、2話目で残念な事ですが世間から冷たい眼で見られる事もあることを描き、3話目で差別も徐々に無くなってきている事を描く。実に分かりやすい構成が良かったです。 1話目の最後に流れる"Bye Bye Blackbird"を使うあたり製作者のセンスを感じました。(不幸よ、さようならっていう内容の歌です) 惜しむべくは製作者の純粋な映画を作る能力です。時々ドラマを観ているのかな?って思う位のカットが沢山あるように思いました。まあ監督のアン・ヘッシュは元々女優さんなので仕方のないことだろうとは思いますが……。 早く皆が同性愛について理解してくれる世の中になるといいですね。
[地上波(吹替)] 7点(2009-02-21 10:45:01)
17.  ウォーリー 《ネタバレ》 
イギリスの映画館で鑑賞。ピクサーの最新作と云う事ですが、相変わらず良い出来の映画でした。映画の前半は人間の扱う言語は殆ど出ず、言うなればロボット語(?)でキャラクターの言動が表現される訳ですが、これが凄く面白い!言葉は通じませんが、ウォーリーやイヴが何を言っているのかが自然に伝わってきます。他にも色々な可愛らしい動きで観客を楽しませてくれます。 ただ後半が若干だれてしまったのが非常に残念です。あとラブストーリーの定番と云えばそれまでですが、愛の奇跡でウォーリーの記憶が戻るという安易なラストは止めて欲しかったです。イヴは初めてウォーリーに会った時に彼にそうされた様に、新しい彼に愛を教えてあげればいいじゃないですか!最後の最後で「冬のソナタ」の様なご都合主義恋愛メロドラマにしか見えなくなりました。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-11-16 00:57:15)(良:1票)
18.  ウォーターボーイズ 《ネタバレ》 
オトコのシンクロっていう発想は斬新で、目の付け所がいいなと素直に思いました(まあモデルの高校があるらしいですが)。 部員との友情や女の子とのロマンスなどが本編の大部分を占めるので、シンクロの場面自体は最後の発表でのみなのが惜しかったと思いました。もう少しシンクロの部分で見せてもよかったのでは?
[地上波(邦画)] 7点(2008-08-18 01:19:00)
19.  うるさい女たち 《ネタバレ》 
ベット・ミドラーとシェリー・ロングのコンビが絶妙で面白かったです。ほんとにうるさい女たちですねえ。
[地上波(字幕)] 7点(2008-08-09 10:35:26)
20.  海猿 ウミザル 《ネタバレ》 
個々の細かいエピソードやギャグは原作漫画から拝借しているものの基本的には別物な話です。キャラクターの描き方はベタではありますが、そのお陰で感情移入もし易く丁寧な全体に丁寧な作りだったと思います。原作でも描かれているような男の意地のような展開にもグッときました。終盤のカルネアデスの板問題の様な展開も観ているだけで息苦しい画面となっており緊迫感ありました。ジャンル映画として海上保安官カッコいいと思わせてくれた時点で良い映画だったと思います。ただし音楽の使い方のダサさだけはどうにかならないもんでしょうか。もうジャーニーが流れる度に安物のコントを観ているみたいな気になってしまい笑いが止まりませんでした。最もひどかったのが水深40メートルからの仙崎と三島の救出作業です。あれだけ水中の画面に緊迫感が出るのは無音で観客も海の中に放り出された状況を体感するからでしょう。それなのに救助が来ると安っぽい感動的な音楽を無遠慮に流しちゃう。さっきの緊迫感は彼方まで素っ飛んでしまいました。実に勿体ない。この映画に限らず今の邦画に蔓延している病と言ってもいいですが、いい加減にそれらしいシーンには感動的な音楽をってメソッドは止めて欲しいなあとしみじみと感じました。あと男の青春らしく真っ裸のシーンが多いのは結構ですが、私はノンケなのでムサい男のケツより加藤あいのケツを見せろと心から思いましたとさ。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-19 17:23:30)
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