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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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1.  映画 みんな!エスパーだよ! 《ネタバレ》 
こんなに良い意味で馬鹿な映画は中々観たことがありません。園子温監督はこれまでの作品で色っぽいおねーちゃん達を必要以上に色っぽく撮っていた監督でしたが、本作は正にその集大成。全編に渡って、不要に体をムチムチさせた女性が映るサービスショットだらけ。名づけるなら、これはそう、エロのインフレ。そういう意味では非常に見る人を選ぶ映画でしょう。私が観た上映回では複数の女性が、途中で退席されていました。 ストーリーはあってないようなもの(何せ童貞がエロのパワーで世界を救うって深刻になり様がない)ですが、まあ完全にふざけ切った映画だったので、個人的にはストーリーの薄さは気にならなかったです。
[映画館(邦画)] 8点(2015-09-06 17:59:11)
2.  X-MEN:フューチャー&パスト 《ネタバレ》 
個人的にブライアン・シンガーという監督は割と派手な演出をしない監督なのでアメコミ映画の様にド派手な見せ場が必要な作品よりは、『ユージュアル・サスペクツ』に代表されるような優れた脚本がセットになった時に良い作品を作る監督だと思っています。なのでちょっと心配していたのですが、本作はブライアン・シンガーが担当したX-MENシリーズ作品の中では最も好きな作品になりました。大変面白かったです。 X-MENの根幹を為すテーマはハッキリしています。マイノリティへの差別・不寛容です。前日譚であった『ファースト・ジェネレーション』ではそのテーマを全面に押し出していましたが、本作でもかなり顕著に出ていて、本作では自分と異なる存在を排除しようとする思想が結果的に世界を滅ぼす話となっていて、まあ今現在でも世界の彼方此方でマイノリティに対する攻撃は存在しているので有意義な作品であると思います。但し、作品の結論が「他者を怖がらず、武力で排除するのではなく、分かり合う努力をしましょう」という一般的な価値観からすると普通であるので、突出した出来のストーリーでは無いなとも思いました。素晴らしい話だとは思いますが。 前日譚で袂を分かったチャールズとエリックが過去と未来の双方で和解する展開には胸が熱くなったのですが、その主として描かれる二人に対して、本来主役級である筈のウルヴァリンが全体を通して余り役に立っていなかったのには少し残念というか、もう少しアクション面だけでもいいから見せ場があってもいいかとも思いました。今回は、ビーストにボコボコにされるわ、面倒くさい局面で記憶を無くすわ、終盤で場外ホームランを喰らうわ、本当に終始可哀そうな役回りでした。 あと矢張りブライアン・シンガーらしく大規模なアクションの演出はかなり控え目で、終盤のマグニートーによる超規格外の磁力操作や、センチネルとの戦闘など、マシュー・ヴォーンならどんなにワクワクする画に撮っていただろうと、つい思ってしまったりもしました。
[映画館(字幕)] 8点(2014-06-01 19:58:15)(良:2票)
3.  エリジウム 《ネタバレ》 
ツッコミどころを挙げると色々とあるSFです。特に物語が後半に差し掛かると腑に落ちない点がどんどん出てくる。ドサクサとは言え何の障害もなくスパイダーがエリジウムに到着できたり、クルーガー一味が簡単にエリジウムでクーデターを起こしたり、肝心な時にドロイド達は姿を見せなかったり、主人公とクルーガーの最終決戦がショボかったりetc...。富裕層と貧困層の差、一方は永遠に近く生きれるが、他方はゴミのように死んでいく、という物語のテーマも、言いたいことは分かるのですが、分かり易すぎるように描くので少し白けてしまいました。矢張りうまい脚本とは、ある瞬間にハッとテーマが浮かび上がるものだと思います。 但し、ビジュアルだけは個人的には完璧でした。スペースコロニーと地球の貧富の差を描いたSFは古くはロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』(これは月ですが)から、富野喜幸の『機動戦士ガンダム』に繋がっていく、言わばSFのド定番。ニール・ブロンカンプはその定番を見事に映像化出来ていたと思います。未来のLAのスラムの風景は砂埃が舞い散りドキュメンタリックに汚く見せ、エリジウムの風景は正にユートピアと呼ぶにふさわしい滅菌されたような世界として写す。だからエリジウムでは殆どカメラはブレない。 そんな世界だからこそ地上にいる人々は自然と空に浮かぶエリジウムを見上げる。まるでバベルの塔を造り登ろうとした人間の様に。このビジュアルを観ただけで正直私は満足してしまいました。 また海外で成功してハリウッドで映画を撮る大抵の監督が、大作になると描写が甘くなったり、個性が弱くなってしまうのに対し、ニール・ブロンカンプはそんな気配が一切ない。銃撃によって粉々に砕け散るドロイド(言わば機械のゴア描写!)、巨大なスラムの空撮、その上空に浮かんでいる巨大物体、人体改造&破壊描写、等のブロンカンプ印はしっかりと入っている。できれば次回作はもう少し脚本をブラシュアップして作って欲しいものです。
[映画館(字幕)] 8点(2013-09-25 23:51:42)
4.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 
王族の話、しかも実在したジョージ六世の伝記映画と聞くと平民には分かりにくそうな話の気がしますが、実際に観てみるとストーリーが一種の主人公の成長物語となっており非常にオーソドックスなお話で大変面白かったです。なんせ主人公のジョージ六世は吃音症に悩まされながらも、あの歴史上でスピーチの天才の一人に数えられるであろうヒトラーに打ち勝たなければいけないんですから。そうでないと国民の士気はどんどん下がり、戦争にも不利になってしまう。そんな吃音症を患うジョージ六世をコリン・ファースが熱演、アカデミー賞受賞に恥じない名演技でした。また個人的には彼の吃りを治療するローグを演じた名優ジェフリー・ラッシュのいつも人を食った様な演技が素晴らしかったと思います。彼がアカデミー賞を獲れなかったのは非常に残念です(調べてみたら獲ったのは『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベールだったんですね。ものすごいレベルの高い助演男優賞争いだったんだんですねえ)。とにかくその位、役者の演技が魅力の作品でした。では演劇的なシーンばかりかというとそんなことは無く、広角レンズで下から撮ったり、吹き抜けの家を真上から映したり、ジョージ六世が踊りながらスピーチの練習をするシーンはカメラも一緒に回ったり。カメラの面白さの極致はハイライトとなるスピーチの場面。ジョージ六世とローグを交互に映しながらスピーチは進みますが、殆どの画面には必ずスピーチの象徴であるマイクが画面前面に写り込んでいる。つまりこの場面は必然的にテイクをバラバラに撮ったことになりますが、全くそんな編集を感じさせないスピーチになっていました。凡庸な監督なら一つのセンテンスを纏めて適当にパンでもしながら撮っちゃいそうなものです。そんな風に画面の動きを楽しめる部分も多く、監督賞をトム・フーパーが獲ったのも納得でした。監督としてはまだ年齢では中堅ですのに、これだけの名優のコントロール、カメラワークの面白さ、効果的な音楽の使い方。次回作の『レ・ミゼラブル』への期待が高まります。
[DVD(字幕)] 8点(2012-11-23 19:31:22)(良:2票)
5.  8 Mile 《ネタバレ》 
良くあるサクセスストーリー物なのですが、単にスターダムをのし上がる話ではなく、あくまで冒頭で示される白人エミネムにとっての最大の敵、パパ・ドクをラップバトルで倒すまでに絞っている点が他の詰まらないアイドル映画と違う所ですね。またホワイトトラッシュらしい貧困生活や黒人が主流(なんですよね?映画の描写的に)のヒップホップカルチャーで疎外感を抱いている描写などから、真剣に劇中のエミネムを応援したくなりました。エンドクレジットの「Lose Yourself」の歌詞も相まって結構泣けました。あとエミネムは演技に関しては素人だろうにも関わらず、画面内で非常に様になっていて素晴らしかった。勿論、そう見えるように監督が腐心している箇所は所々にありましたが、それでもあの画面を支配する存在感はすごいと思いますね。只のアイドル映画だったら絶対浮きますもん。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-25 22:32:52)
6.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
全く期待していなかったのですが、これがまさかの掘り出し物。非常によく出来ていると思います。本来のX-MENが持つ"差別"というテーマを描ききっている。私はこのシリーズが面白能力人間博覧会になっていることに非常に不満を持っていたのですが、今作はシリーズの起源であるマグニートの過去に照準を合わせる事で、その不満も吹き飛んでしまった。映画の冒頭はポーランドでのナチスによるユダヤ人虐殺のシーンから始まり、ユダヤ人の少年が若きマグニートである。これはどうみてもこのX-MENが人種差別に関する物語であるということの表明だ。マグニートは若き日に母を殺されたことに対して復讐を始める。それは形を変えて人間という種族への憎悪へと変わる。彼の親友であるチャールズはミュータントの人間への憎悪の連鎖を断ち切ろうと奔走する。この二者の関係性はあらゆる現実の団体に共通しているものだ。パレスチナでテロ活動を繰り返す急進派と、東エルサレムの解放を目指す穏健派。はたまた北アイルランドのナショナリスト・ユニオニストと、シン・フェイン党。他にも無数にあるだろう。劇中のプロフェッサーXが正しいのか、マグニートが正しいのか、明確な答えは示されない。そんなことは示すことができない。観客はどちらの心情も同等に理解できるからだ。だからこそこの映画は良作なのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-06-12 07:46:23)(良:5票)
7.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち 《ネタバレ》 
新・ドラえもん映画の中では突出した出来だったと思います。名作と誉れ高い鉄人兵団のリメイクということで公開までは不安しか感じていませんでしたが、実際に観てみるとリメイク元の省略できるところはバッサリ削って、本作はリルルとピッポ(ジュド)と人間たちの交流に力を入れているという良改変。今回は監督と脚本を一新したらしいですが、英断だったと思います。ギャグとシリアスな場面をごっちゃにしないドラえもん映画が帰ってきた気がしました(ギャグも中々面白いんです)。ただ今回の大きな変更点であるピッポの登場はハッキリと失敗だったと言いたいと思います。リメイク元の最も素晴らしい点は血も涙もないロボットのリルルがしずかちゃんを通して人間の素晴らしさを知り、かつその後にアムとイムに"他者を思いやる気持ち"をプログラミングすることで人間以上の存在(天使)に生まれ変わるところだと思うのです。リメイク元ではのび太が最後にこう呟きます、「メカトピアはどんな風になったかな……、きっと天国みたいな世界になってるな!」。私たちの世界は戦争、差別、憎しみで溢れています。でもロボット(リルル)は他者を思いやる気持ちを持ったことで、人間が未だに到達できない世界を作り出せた。私たち人間も"他者を思いやる気持ち"をもう少し多めに持ってみようよ、ということがリメイク元の鉄人兵団の最も観客に伝えたかったことだと思うのです。 で、今回のリメイクはどうかというと、ピッポを登場させたことでメカトピアの世界でも、リルルが壊れかけのピッポを修理してあげる様な思いやる気持ちが既にあることになってしまっているので、他者を思いやる気持ちでは人間以下だったロボットが最後に天国の様な世界をつくったという、衝撃的かつ感動的なラストの効果が弱まってしまっています。この映画がやりたかったことはハッキリしていると思います。それは"他の種族への理解と和解"でしょう。ピッポとのび太はどんどん仲が良くなり、最終的に互いを友達と認め合い、闘えなくなってしまう。ちゃんと話せはお互いに理解しあえる存在であるということをこの映画は伝えたかったのだと思います。それはそれで素晴らしいテーマだと思いますが、鉄人兵団をリメイクするのなら「今の人間に足りないものは何なのか?」「どうしたら戦争や差別は無くなるのか?」まで突っ込んでほしかったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2011-03-25 09:46:51)(良:1票)
8.  エレクション 《ネタバレ》 
香港ノワールとしては最高水準の作品の一つだと思います。ホント短めの香港版ゴッドファーザーと言っていい位の貫録を感じてしまった。特に終盤でのノワールを最大限に活かした殺人シーンは特筆すべきものがあります。あの演出なんてどーやって思いつくんだろう。あと誰もが言うであろう、長回しの頭カチ割りシーン。子どもが見ている前で殺しを躊躇なく行うロク。その後の「帰るぞ」の一言が普段のキャラクターとのギャップもあり怖すぎる。やっぱり周りに善良だと思わせてる奴が一番危ないってことでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2010-12-17 01:36:48)
9.  エイリアン 《ネタバレ》 
本作について素晴らしい点を身も蓋もない言い方で言うと「気持ち悪い」の一言である。それはスプラッターホラー映画の様な、「内臓がデロデロ飛び出して気持ち悪い」とか、「血がビュービュー出て気持ち悪い」とかとは違う、謂わば「ヌメッとした気持ち悪さ」、そういう気持ち話悪さでこの映画は満ちている。それはゆっくりと開くエッグチェンバーであり、顔にへばりつくフェイスハガーであり、腹を突き破って奇声を上げるチェストバスターであり、体液を飛ばしながら暴れるアンドロイドのアッシュであり、言わずもがな成体となったエイリアンである。 その気持ち悪さは性行為の気持ち悪さに通じるものがあると思う。行為自体は勿論ロマンチックなものであるが、とどのつまり粘膜や内臓の触れ合いである。その感触がこの映画に気持ち悪さを感じる根本的な原因であるのだろう。 またエイリアンの造形が男性器のメタファーというのは有名な話だが、そう考えるとこの映画は男性器そのものに襲われるストーリーである。それまでもドラキュラや狼男など、男性性が恐怖の対象として捉えられることは良くあったが、男性性ではなく、もっと直接的に男性器そのものに襲われる恐怖を描いたのだとするとこれは画期的だろう。またエイリアンのデザインに携わったギーガーがとんでもなく良い仕事をしてしまった。だから今観ても矢張り気持ち悪いし、恐ろしい。 個人的にこの映画が好きなのは、映画が始まって暫く誰が中心のキャラクターなのか描かないことだ。結局はリプリーが主人公になる訳だが、彼女の顔は特にアップで映されることなく序盤はずっと進む。つまり誰が死ぬかわからない恐怖感が常にある。主人公がリプリーとなってからは、彼女の女性としての強さに惚れ惚れする。彼女は機械にも強く、船長に対しても毅然と自身の意見をぶつけ、論理的に行動する強い女性だ。これは常に泣いているもう一人の女性乗組員ランバートとの対比から明らかだろう。そんな彼女が男性器のメタファーに対し立ち向かい勝利するのだ。本作は優れたホラー映画であり、女性映画でもあるのだと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2010-11-22 02:38:17)
10.  エンディングノート
最早、監督が完全に自分のため、また父親のために作ったと思える作品。しかしそれでも一人の人間がどうやって死に至り、それまで何を為したのか、観終わった後で色々と考えることが多かった。
[映画館(邦画)] 7点(2014-04-18 20:24:32)
11.  映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊 《ネタバレ》 
個人的に今回のドラ映画は安牌を切ってきたなという印象です。ファンも多いリメイク元の『のび太の大魔境』から殆どディテールを含め変更しないという徹底的な作り。「じゃあ今リメイクする意味ないだろ」と言うと、そう言う訳でもなく、ハッキリとオリジナル超えをしている点もあったと思います。 一つは美術について。この映画はジャングルやサバンナ、渓谷が舞台となるのですが、その背景が本当に綺麗です。そりゃジブリの『もののけ姫』とまではいかないものの、そんじゃそこらの劇場版アニメとは思えないレベルだと思います。特に終盤、火に包まれたジャングルは影の揺らぎも含めて凝っていたなぁと。これは絶対にオリジナルを超えている部分。勿論、それだけ時代が進んだってこともありますが。 もう一つは省略の演出が見事でした。物語の終盤、ジャングルが火に囲まれ一行が絶体絶命のピンチに陥り、ペコが敵にひとりで立ち向かおうとしますが、そこにジャイアンが居てもたってもいられなくなり助勢する。のび太、しずかちゃん、ドラえもんもそれに加わる。このシーンをキャラクターの声を抜きで動きだけで表現する。ベラベラ喋ってしまうより、遥かに映画的な場面でした。正直こういう演出を旧ドラの監督が出来るかというと私は出来ないんじゃないのかなと想像します。 反対に残念だったのは、予言が実現し未来からやってきた5人が戦いに加わるシーンで、とってもお気楽なテレビ主題歌を流しちゃうこと。ここはもっとテンションがアガるBGMを使って欲しかったなぁ。それから結構恰好いい敵役として登場したサベール(敵の近衛隊長)の相手が、剣の腕に覚えのあるペロではなくのび太になってしまうのもなんだかなー。ペロは正直この映画で決定的な活躍を見せてないんですよね、サベールを倒したのはのび太だし、敵の軍勢をやっつけたのはブルススと未来から来た5人と巨人像なんだもの。敢えて言えば雑魚っぽい二人組をやっつけた位でしょうか。そこはペロにも活躍の場をあげてやってもいいんじゃないの?折角、お忍びで剣の稽古までしてたのに格好つかないよ。
[映画館(邦画)] 7点(2014-03-10 21:32:28)
12.  悦楽共犯者 《ネタバレ》 
ヤン・シュヴァンクマイエルの短編は難解なものが多いですが、長編は思いの外に理解し易い作品が多い気がします。この作品もそうで、簡単に言っちゃうと「みんなそれぞれが変態的趣向を持ってるんだよ!それは運命的なモノで逃れられないんだよ!」ってことですね。実にヤン的世界にピッタリの主題だったと思います。 「結局こいつ等一体何の倒錯者なんだ?」という興味に惹かれて最後まで一気に観てしまう不思議な映画です。
[映画館(字幕)] 7点(2013-12-30 16:01:08)
13.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 
私がドイツ映画に詳しくないからかも知れませんが、知っている俳優が皆無だったのが良かった。見ている間は当時者になりきり没頭することで人間の残酷な内面を見せられた気がします。やっぱり知っている俳優が出ているとどうしても「あの○○という俳優が大変な目に遭っている」と思っちゃって完全に感情移入できないんですよね。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 21:59:12)
14.  永遠の人 《ネタバレ》 
何十年に渡る夫婦を描いた作品ですが、もう直視できない程に地獄の様な作品。生娘を強姦し無理矢理嫁にした地主の息子、夫への復讐の為に図らずも長男を殺す原因を作ってしまった嫁、長男を失った時の悲しみが消えず嫁を恨むその次男。一人が一人を憎み、一つの村を舞台に数珠つなぎの様に憎しみが巻き起こります。 そんな話の中で、相手を"許す"ことができるのか?を仮初の夫婦をモデルに描く。木下監督の深い人物描写が白眉です。哀愁を漂わせるフラメンコギターも良い。
[DVD(邦画)] 7点(2013-08-26 10:40:37)
15.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》 
本作で一番面白かったのは何と言ってもキャスティング。特に物語の核となる三人の刑事達のキャストは完璧ですね。頭はキレるし正義感もあるんだけれど生意気な新米刑事にガイ・ピアース、しょっちゅう暴れ回る暴力刑事に私生活でも暴れ回ってるラッセル・クロウ、TV業界への露出が多い曲者刑事にケヴィン・スペイシー。彼らは本当に役にピッタリ嵌ってた。 ストーリーは腐敗した警察で巻き起こる内部抗争ですが、主人公が実質三人もいる上に、それぞれの性格が全く異なっている上に、誰の視点から描かれている訳でもないので、話がどう転んでいくか予想のつかないサスペンスが連続するという凝った作りになっています。 ただ50年代のロスを描いたにしては、画面があまりに綺麗に写りすぎている気もしました。いかにも現代で当時を再現しましたって思ってしまいましたが、その辺りはどうなんでしょうね。
[地上波(字幕)] 7点(2013-05-19 23:41:39)(良:1票)
16.  映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 《ネタバレ》 
いや~、実に面白かった!子ども向け映画として即物的なギャグを重ねつつ、伏線とそれに伴うミスリードを配し、アクションもしっかり燃える。更にドラマ性もしっかり組み込まれていると来たもんだ。しかも今回は二つのドラマを同時に進行させる。一つはドラえもんの鈴にまつわるのび太との友情話、もう一つはクルトとペプラー博士の師弟関係の話。そしてその二つは最後に「絶対に諦めないことが最大の取り柄」というテーマへと収斂する。これは非常に教育的にも良いテーマですよね。だってどんなに才能が無い人でも"諦めない"ことはやろうと思えば誰にだって出来るから。 過去のファンに対するサービスも大変多く、ガリバートンネルがフューチャーされたり(ドラえもんアニメ第一話のひみつ道具はガリバートンネル)、過去の大長編の道具が背景にまぎれていたり、昔ドラえもん映画を見まくっていた私には嬉しいサービスでした。 ミステリーとしても十分楽しめました。今回の映画は子ども向け映画としては実に冒険的な演出が多かったと思います。ミステリー映画は様々な物語のキーが徐々に提示され、最後に真相が浮かび上がるというのが基本パターンだと思いますが、今回のドラえもんはそれをやってますね。だからドラえもん・のび太・しずかちゃん・クルト、ジャイアン・スネ夫、ペプラー博士・ジンジャー、マスタード警部、博物館の館長と場面が目まぐるしく変わる。これは普通は子どもが混乱しちゃうから絶対にタブーでしょう(実際に後半は物語に飽きている子達が結構いた)。それでもミステリーとしても観客を楽しませたい!と思ってこういう構成にしたのならその姿勢は断固応援したいと思います。実際、一本調子のシナリオよりは絶対に面白かったと思いますし。それから実際に悪い人は一人もいないってのも面白いですね。前作のどーでもいい悪の組織を登場させていたシナリオと比べると雲泥の差だ。 今回の監督さんは新ドラ映画の傑作『鉄人兵団 はばたけ天使たち』を撮った寺本幸代さん。もう今後の新ドラ映画の監督は彼女にまかせるのが一番良いのではなかろうか。本当にコメディとアクション、ミステリーのさじ加減が上手い方と思います。
[映画館(邦画)] 7点(2013-03-24 13:09:29)(良:1票)
17.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 
往年の筋肉アクションスターの80年代アクション映画を観まくっていた人なら必ず楽しい映画。まあとにかくストーリーから何から何まで大味な作品なのですが、観ていてスタローンは何だかんだ言ってアクションをちゃんと撮れる監督なんだなあと再確認しました。80年代アクション映画への回帰を図っていても、画面がとにかく忙しないカーチェイスシーンなんかは近年のアクション映画のメソッドを取り入れている。そこに80年代特有の「やり過ぎ感」(例えば敵に銃の全弾ぶち込んだり、火だるまになってる敵に止め刺したり、何でも派手な爆発で解決したり)がミックスされていた気がします。ストーリーはB級映画なんだからこんなもんでイイかな。片手にビール持って観るのが好ましい鑑賞方法でしょう。悪役のエリック・ロバーツは悪くはないのですが、もう少しインパクトのあるキャストが欲しかったです。個人的には彫師のミッキー・ロークを悪役に持ってきて、『追撃者』と同じキャストの対決が見たかったかな。
[地上波(吹替)] 7点(2012-10-28 00:09:18)
18.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
現代に蘇った燃える闘魂祭り第二弾。雑魚は基本的にド派手な爆発か拳銃で蜂の巣にして処理というかつて"ランボー"を演じてたスタローンらしく"乱暴"な映画。スタローンも『ランボー4最後の戦場』で真面目な暴力映画撮るようになったじゃん!と思っていましたけど、本作観ると『ランボー3怒りのアフガン』から何も変わっていませんなぁ。でもそれでいいんです。隠されたソ連の資源、恋人の話をしたらやっぱり死んじゃう新キャラ、最後は男と男の殴り合い、何十回観たかわかんないような内容ですが、それが俺たちの大好きな木曜洋画げk……ゲフンゲフン、正しいB級映画ってもんでしょう。今回からはブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーまで本格参戦してやりたい放題。しまいにはチャック・ノリスまでこの祭りに駆けつける!みんなアクションスターとして輝いてた時のことを思い出してか楽しそうに演じてますが、それでいいのかお前ら!まあ楽しいからいいんでしょうね。個人的には悪役をノリノリで演じてたジャン=クロード・ヴァン・ダムが最高でした。最後にお得意の開脚回し蹴りが決まった瞬間、心の中で「ヴァンダボー!」ですよ。 まあそんなくだらない感想は置いといても、B級アクション映画としてはとても良くできた作品だと思いました。取り敢えずスターを沢山集めれば面白くなるのかと言えば、そうではない実例『オーシャンズ~』シリーズがある訳で。本作はスターを沢山集めつつもそれぞれの劇中内でのキャラクター、今までのキャリアをメタ的に茶化したキャラクターを上手く描き分けることに成功していると思います。そもそもこんな大御所俳優にメタ発言させること自体が、普通の監督なら遠慮しちゃって注文できないでしょう。ジェット・リーが皆からチビって言われまくったり、シュワちゃんに『トータル・リコール』の削岩機で登場させたり、チャック・ノリスにチャック・ノリス・ファクト言わせたり……。勿論、その要求に快く(?)応じた役者がまず偉いと思います。最近は家政婦を孕ませたりロクな奴じゃねーなと思っていたけど、中々懐大きいじゃないか。見直したぞシュワルツェネッガー!
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-27 00:06:38)(良:2票)
19.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
現代の娯楽映画の神様ジェームズ・キャメロンらしく全編ドンパチ撃ちまくる映画となっています。前作の様な文芸的なストーリーの深みは失っているが、それを補う分のアクションとサスペンスが盛り込まれており全く飽きない二時間半でした。完全版として追加されたシーンはまあ無くても損はしないかなって位のモンですかね。ただ追加されたシーンのお陰で主人公のリプリーが何故あそこまで少女に固執するかが良く分かりました。それにしても最近は女性のメンタル面の強さを強調する映画が多くなりましたが、最近の映画にもリプリー位フィジカルでも強さを感じる女性を入れてほしいものです。いや、リプリーまでいくと行き過ぎか(笑)。エイリアンのクイーンとキャットファイトする女なんてリプリー姐さんだけでいいな。
[DVD(字幕)] 7点(2012-08-19 00:04:11)
20.  エトセトラ 《ネタバレ》 
無限に続く3つのアニメーション。循環のスピードが徐々に増していき……。ヤン・シュヴァンクマイエルには珍しい完全な二次元アニメーション。このアニメ物凄く手間がかかっていますよね。神経を逆なでするような効果音が無機質なアニメに個性を与えている。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-25 16:40:30)
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