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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  ノック 終末の訪問者 《ネタバレ》 
 見終わっていつものシャマラン監督らしい明快さは無いわね、って思ったのだけど考察するうちにやっぱりシャマラン監督ならではの映画だって思えてきたわ。シャマラン監督の映画っていつも見終わった後にあれこれ考えるのが楽しいのよね。   『シックス・センス』からずっと監督の作品に描かれてきたのは「見えない恐怖、見えてしまう恐怖」だと思うの。その相手は幽霊だったり宇宙人だったり超常現象だったり。今回その相手は人の心であり信仰でありそして神なのね。  キャビンの3人家族は見えない恐怖の代表者。家族にとって押し入った4人は訳の判らない事を言う、頭のおかしい、死を強要してくる理解不能な謎の集団。捉えどころのない、不条理な存在。  一方キャビンに押し入った4人は見えてしまう恐怖の代表者。世界の終末のビジョンを見てなんとかしないといけないと突き動かされて本意ではない拘束、殺人の強要をする事になる。  一見、一方的に押し入った側に絶対的なイニシアティヴがあるように思えながら、実は恐怖に支配された弱い存在である事が判ってゆくわ。善良、とは言えないけれど本来は主人公家族と同様、普通に生きてきた人たち。  双方とも不条理な意思に翻弄され、その運命に抗いきれないままに反目し葛藤し、最終的な到達点へと至る、それは神に象徴される権力に支配された者たちがその掌で繰り広げるいざこざのようでもあるし、思想、宗教に翻弄され対立する人びとの姿のようでもあるし、そして人にはそれぞれに生があり心があることを啓示しているようでもあるし、理不尽な事象によって犠牲となった人びととその縁者の心を映しているようでもあるし。  人類の代表者にされてしまった普通の人びとが天罰を回避するために葛藤する物語、それはあまりに不条理で納得のゆくものではないわよね。   密室サスペンスとしてはちょっとユルい感じね。双方、肉体はともかく心は弱いのでピリピリとした緊張感とはならずパワーバランスがあやふやな混乱劇って風情。それでも役者さん、特にデイヴ・バウティスタさんが多面的な(怖い、優しい、強い、弱い)演技を見せてくれて良かったわ。   シャマラン監督らしい衝撃的ラスト!ってのは今回なし。でもクルマの中で見つけた証しが彼にもたらしたもの、それは切なく哀しいけれど無常の中の少しの理解、少しの希望のようでもあったわ。
[映画館(字幕)] 8点(2023-04-09 13:36:30)(良:1票)
2.  NOPE/ノープ 《ネタバレ》 
 『未知との遭遇』かと思ってたら『ジョーズ』だった、みたいな映画ね。『ゴジラ2000ミレニアム』と『ツイスター』的でもあるわ。  物語が進んでジャンルが確定した時点で映画に対する興味が薄らいじゃってねぇ。もうこれ以降はモンスターパニック映画としてのあり様を消化してゆくだけでしょ、って。そしてその通りだし。1つの新たなモンスターパニック映画としての面白さはあるけれど、それ以上じゃないわよねぇ。   そもそも登場人物に魅力が感じられないのよ。主人公どん臭いし妹お莫迦だし電器屋ボンクラだし冒険野郎冒険莫迦だし。それぞれの行動が愚かさに支配されているのでアンタどうしてそうなるのよ?って点ばかりが気になっちゃってマトモじゃない人たちの映画を見てます、って感じで大味なアメリカンコメディ見てるみたいな状態で。サスペンスやホラーというより脱力系ドタバタって印象ね。比較対象は『トレマーズ』かな?とも思うけれど(田舎を舞台に潜んでるモンスターに人が喰われるっていう)あそこまで突き抜けてはいないわ。   面白かったのは冒険野郎が手回しIMAXフィルムカメラなんていうムチャなシロモノ持ち出したところ。あのフィルム70mm15パーフォレーションよね。そこまで必要か?っていう。  『AKIRA』の金田バイク横滑りショットは数多のパロディでお馴染み過ぎちゃってねぇ。コレは一体何十番目よ?みたいな。   IMAXデジタルGTテクノロジーのフルサイズ部分、途中までちょこちょこっとしかないのだけどクライマックスは大々的に広がるわ。でも特別スペクタクルな映像!ってほどでもないのでむしろ全編フルサイズにしといた方がまだハッタリ効いて良かったんじゃない?って。そこまでは予算ないか。   この映画、視点についてのオハナシよね。被写体を追うカメラがいっぱい登場して、それは過去のチンパンジー話にも連動してて。姿を捉えようとする者は犠牲になりがち。お互いを監視するような社会への警鐘とかかしら? でもそのためにヤツを見ちゃちゃダメ(ギリシャ神話のオルペウスか『レイダース 失われたアーク』か)っていう設定は無理矢理なカンジね。見たら喰われるって理屈が登場人物たちのそこだけお利口な理解力も含めてよく判らないわ。そして予告編を見た時にシャマラン監督?と思ったのだけど見えないor見えちゃうってところはシャマラン監督的よね。   ジョーダン・ピール監督、『ゲット・アウト』から高く評価されてる感があるけれど、アタシはそーんなには、だわねぇ。ホラー好きなのね、とは思うのだけど。コケ脅しパターン多いのは今時どうかしら?
[映画館(字幕)] 6点(2022-09-09 21:21:35)(笑:1票)
3.  のぼる小寺さん 《ネタバレ》 
 系列的には『横道世之介』とか『町田くんの世界』みたいな。主人公の存在が周囲に少し変化をもたらす、というお話。   小寺さんの周囲の人々は、それぞれに孤立感や孤独感、違和感を抱いて暮らしていて、でも周囲を気にせず我が道を行く小寺さんに触れることで影響されてちょっと自分を変えてゆく、それが独特のテンポで流れてゆくのね。  みんなそれぞれにあまり周囲が見えていなくて、それぞれの関係というかコミュニケーションのカタチがやたらギクシャクしていて、コミュ障のカタマリみたいな世界なのだけれども、その抜けてる感じ、真面目なようでいて、なんとなくテンポが崩れた滑稽な状態(それぞれのキャラクターだけでなく、映画全体を支配してるような)が心地良かったわ。そして、その心地良さをもたらす小寺さんの存在、工藤遥の飾り気のなさとまっすぐな視線が魅力的ね。  ちょっと伊藤健太郎の役は偏執的っていうかストーカー気質を見せてる感があったけど。女の子をあんなにひたすら凝視し続けてたらねぇ・・・  総じて男の子よりも女の子の方が魅力的に描けていたような気がするのは、吉田玲子脚本ゆえかしら?   若い頃のひととき、1つ1つがとても大切な時間なのだけれども、その大切さってその時の真っただ中ではなかなか実感できないものなのよね。それをこういう映画というカタチにして提供するのも大事なコト。それが遠い遠い昔な人間にとってはただのノスタルジーにしかならないのかもしれないケドね・・・キリンレモンでも買ってきましょうかね・・・
[映画館(邦画)] 7点(2020-08-30 19:56:26)
4.  脳内ポイズンベリー 《ネタバレ》 
 内と外とを描いた映画なのですが、どうも映画そのものの作られ方も、その面白さも内と外とで分れてしまっているようで。   ほぼ密室状態の脳内会議の世界は大変に面白いです。個性がぶつかりあって繰り広げられる、テンポある対話劇はキャラも魅力的ですし、笑わせてくれます。  だけど現実世界の物語は退屈。その凡庸さゆえ脳内を描くためのお膳立て程度の存在感、にしてはダラダラと長い気がしてしまって。大騒ぎな脳内と、それとは真逆な、抑圧されたようないちこの実際の行動とのギャップが楽しみどころなのですが、現実側の数々のシチュエーションは単調で同じところをグルグルするばかり。早乙女のキャラはかなり早期に提示される訳で、そこから発展的とは言えない苦悩や葛藤がずーっと続いてゆくのは、脳内頼りだとは言え、見ていてちょっとシンドいです。  一方でいちこが作家として成功するあたりから、シンパシーが薄くなってゆくような、描いている世界が狭まっていくような感覚があって、石橋が硬直状態になるのも手伝って、更にシンドくなってゆく感じで。   それに、脳内のセット撮影は冴えているのですが、ロケ映像はあまりパッとしない感じで。東横線沿線を舞台にした映画で、中目黒で生まれ育った私には、一体それのどこが中目黒駅よ?ってツッコんじゃう状態はともかく、新丸子も元住吉も、更に東京国際フォーラムも江の島すらも、ロケーションを活かした映画になっていなくて、そういう環境描写は不要なのかえ?と。いちこがインドア派でアウトドアに対しては空疎なイメージしか持っていない事の表れ、とかいうのならば判らなくもないのですが。でも、ラストの振り返らずに進むいちこの姿にも、解放感が表れている、という感じでもなかったですしねぇ。   あと、舞台挨拶で監督がラストシーンは観客の想像に任せる作りと仰ってましたが、だとすると本屋の越智のカットは不要なんじゃないでしょうか。あれがモンタージュとして余計な機能を果たしちゃってると思うんですが。   脳内の方が圧倒的に面白いのですが、脳内だけでは絶対に成立しないという構造、そこがこの映画の弱点でしょうか。もう少し恋愛以外の事でも脳内メンバーが機能していてくれたら良かったのかな。
[映画館(邦画)] 6点(2015-05-13 22:02:18)(良:1票)
5.  のぼうの城 《ネタバレ》 
 この垢抜けないお姉ちゃんはダレだっけか?見た事あるような無いような・・・ってエンドクレジットで名前見るまで榮倉奈々だと気付かず。あらら。一方で山口智充が殊のほか良かったですなぁ。どっしりとして力が漲っていて、まるで『三国志』の張飛みたい。総じて「顔」がよく撮れてる映画だったかな。   さて、映画は最初からしばらくがキツいなぁ、という感じ。もうひたすら状況説明。勢力状況とか人物関係とか、とにかく説明に費やすばかりでちっとも映画にノッてゆけないの。のぼうだって、あれ、ただのウザいヤツで(麦踏み妨害したりして)みんなに慕われてる、っていう感じには全然見えない状態でしたし。あの前半部分をもう少しキレイに整理してさっと流してくれたならば、もっと中盤以降が活きたと思うのですけれどもねぇ。   中盤以降はテンポアップし、見せ場もタップリで楽しめるようになります。スペクタクルな要素も盛り込まれ、大作らしいスケール感に溢れて。樋口真嗣共同監督って事で昭和版『日本沈没』のオマージュみたいなシーンがありますが、ちゃんと物語に生きてますし(「直ちに門を開いて避難者を宮城(きゅうじょう)内に入れて下さい!」ってね)。   そのスケールゆえに映像を整理しきれていない感はあります。せっかく対峙する勢力を地理的に映像で分けていたのに途中でイマジナリーライン越えたり各門の地図上の位置と映像とのリンクに半端に拘って逆にワケ判んなくなっちゃってたような気が。後半になるとそれってどの門のハナシ?って感じになっちゃいますからねぇ。   でもまあ今の日本映画の世界で良くやった、という感じで。これだけのものをよく作れたねって、そこは素直に褒めちゃいます。最後にそういう事が本当にあったっていう事を伝えるためには現在のその場所を見せるべきだよねぇ、って思ってたらちゃんと出てきて溜飲が下がる思いでしたし。見せ方はともかくとして(ちょっとクドくて不粋かな)。
[映画館(邦画)] 6点(2012-11-08 20:45:39)(良:1票)
6.  のだめカンタービレ最終楽章 後編 《ネタバレ》 
ダレダレ。いくらファンでもここまでダレてるとシンドいです。テレビスペシャル同様、千秋を主役にすると面白いのに、のだめを主役にするとモヤモヤしてダレるという。もっとも、元々原作からしてそうなので、映画化に際してはよっぽど実力がなきゃ、そうなるのは目に見えていたワケで。原作でも千秋の物語とのだめの物語とが上手く絡んでドラマを生み出していたとは言い難く(のだめって存在、持て余したでしょ?みたいな)、そこを上手くまとめられればと思ったのですが、映像化する人々にウデが無かった、むしろ更にダメにした、みたいな。多用されるスローモーションとテレビドラマ版から流用した回想シーンとがウザいです。この映画でちゃんと語れよ、っていう。更に原作に付け加えたラストシーンなんか、無粋なシーン&セリフ続出で全部いらない、切っちゃえよ、ってシロモノで。なんで音楽で語られてゆくハズの物語に、ここまで説明的な映像とセリフを入れなければならなかったのかと。あれらの音楽1つ1つに役割があるって事が最後に及んで判ってなかったのか?と。結局、観客はバカだから、ってドラマ屋の姿勢が表れてしまったんじゃないかなぁ。パラパラと芯のない、ファン祭りみたいな映画。ファンとしてならばなんとか見られる、って点数。
[映画館(邦画)] 5点(2010-04-17 20:06:13)(良:1票)
7.  のだめカンタービレ最終楽章 前編 《ネタバレ》 
バラエティノリでドラマ化しちゃうから、明らかにミスキャストな人々(ズラ被って外国人に化けてる人々ですね)が映画じゃ厳しいわ、とか、ドラマ時代に比べて玉木くんが千秋を演じるのが厳しい歳になってるんじゃ、とか、見る前は色々ごちゃごちゃ思ってましたが、見始めてしまえばまた『のだめ』の世界にどっぷり漬かってしまい。シネスコになったのと、ロケやCGが豪華になったのを除けばテレビ版から大きな変化はなく、特に映画だからっていう大きなアレンジがされてたりはしません。そして、その分、ドラマと全く同じ感覚で見られるのはいい事なのか、悪い事なのか・・・。少なくともドラマ時代のファンはそのまま存分に楽しめる作品に仕上がっておりました。なんと言っても魅力的なキャラいっぱいですからね。そして、判りやすくクラシックの魅力を紹介するという側面もきっちり継承されていて。設備の整った映画館の音響システムで再生された音楽は、よりその魅力を伝えられる世界。物語の進行に合わせた選曲や、音楽に合わせた編集でクラシックの力を伝える技法はいつもながら感心させられます。原作も完結し、映画もあと1作。ファンとして名残惜しくもそのフィナーレを心待ちにしております。
[映画館(邦画)] 8点(2009-12-19 16:53:43)
8.  ノウイング 《ネタバレ》 
【※ネタバレキツいので未見の人はご注意を!※】ツッコミどころ満載。宇宙人が未来を予知できる、いや、既に確定した未来を知っているという理屈も判らなければ、何故、わざわざ他所の星にちょっかい出してアダムとイヴを連れてノアの箱舟に乗せようって気になるのかも判りません。911や阪神大震災を娯楽映画のネタに使うなよ、とも思いますし、何人の犠牲者が予知ラインなのよ?とか(挙げられた50年の間の事件・事故はそんなに大量ではなさそうで)、真相に迫ったと思ったら宇宙人が直接連れていっちゃった時点で予知の意味なかったじゃん!とか。細かいトコ言うと、ウサギはいいけどニコラス・ケイジはダメって、ニコラス、ウサギ未満かい。シャマラン監督モノみたいな映画ですが、この映画はシャマラン監督みたいなヒネリは一切なく、ただツッコミ入れやすい展開がオチまで流れてゆくだけ。結局のところ、キリスト教的視点から組み立てられている、ナローな映画なんですよね。だけどワリと好きだぁ。結局は事態を受け入れるしかないって無力さ、ガーン!とやられておしまいってカンジ、パニック映画から映画好きになった自分にとっては、その無情さがたまらんわぁ、って(あくまで映画だから、なのでご勘弁を)。「それ、元ネタ『ディープ・インパクト』やろ!」って親との確執も、その悲愴感漂うオチがあればこそ(重ねて言いますがあくまで映画だから・・・略)。こんな汚れた人間、ガーン!とリセットしちゃってキレイな人間として再生した方がいいんだ、って中学生みたいな(エヴァみたいな)ネタをアメリカの大作映画として(『トワイライト』と同じ会社やん、またハリウッド製って勘違い)マジメにやっちゃうところが大変面白く感じました。ラストシーンのハッピーな脳天気さ加減も含めて、いっそ清々しい人類終末バカ映画という感じでした。
[映画館(字幕)] 7点(2009-07-27 01:18:01)
9.  ノッティングヒルの恋人
1カットで季節の流れを描いちゃうところで、「ほぉぉ」と感心。カメラが大々的に移動してて、ハデな特殊効果なんかナシなのに。サラリとカメラワークが光る映画でした。あ、もちろん、物語も好きですけれど。女優と恋をする物語、な部分はそんなに、なんですが、とにかくヒューの友達がいいです。ちょっとバカでうるさいけれど、あんな人達がいたら、やっぱり楽しいよね、って。素敵な人達に囲まれて幸せ、っていうところが、私のこの映画のお気に入りポイントなのでした。
[映画館(字幕)] 7点(2009-07-11 13:51:31)(良:1票)
10.  典子は、今
主役本人が魅力的、というのがこの映画のポイントですね。障害を持っていることを、本人がしっかり受け止め、向き合ってます。ところが、それに絡む役者さん達が、作りものの演技でしか応えられていないところが、ちょっとツラい感じ。いっその事、完全なドキュメンタリーにしてしまった方が良かったんじゃないかと思います。創作であるがゆえに、どうしてもデリケートな題材を前に、それを世に送り出す側が色々考えて控えめになってます、っていう感じが画面に出ちゃってますからね。
[映画館(邦画)] 7点(2009-06-25 01:46:46)
11.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
どうも私はコーエン兄弟のセンスがよー判りませんし(ビデオやテレビでばっかり見てるのでレビューがちっともないのですが、『赤ちゃん泥棒』がかなり好き、『ファーゴ』がまあまあ、あとは全滅)、いちいちアカデミー賞に選んじゃうほどにコーエン兄弟好きなアメリカのプロの人達のセンスもよー判りません。毎度毎度、単に三流の物語を三流そのままに描いてるだけに見える訳で。そんな私がのこのこ劇場に出かけて見たこの映画。追われる者、追う者の物語は緊迫感があって楽しめました。殺人者のキャラが見事。でも、クライマックスに至っておフランスの映画の如く「いやいや物語自体が重要なのではないんだ」とばかりに劇的展開を忌避し、人の世の無常を語りだすに至って、「で? だからどうした?」と。私にとってはその程度。まあ、無理矢理褒める必要もないわな。
[映画館(字幕)] 5点(2008-03-20 19:35:19)(良:1票)
12.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 
私にとっての黒澤映画は大きな壁です。「世界のクロサワ」をどうしても楽しめません。どうも大仰で登場人物がみんな今にも頭の血管切れそうな演技してるって印象が強くて。さりげないシーン、力を抜いてるようなシーンですら、その実、めっちゃ力入れてさりげないフリしてない?みたいに思っちゃって。で、苦手克服とばかりに見ましたが、「セブン」みたいな映画でした。ってこっちがずっと先だし。志村喬が撃たれるシーンでの緊迫感が凄いけど、「胸騒ぎがする」ってセリフが伏線ってアリなんだろうか?みたいに思ったり(『スター・ウォーズ』に毎度出てくるお馴染みセリフ「イヤな予感がする」はコレが元ネタかぁ?)。冒頭のナレーションは映像で十分語れているのに一体なんのために入ってるんだか意味不明だとか。ハルミのお母さんが窓に投げたドレスの位置がいつの間にか外側になってるとか。いやいや、映画は楽しみましたけど。終戦直後の日本の風景、風俗が捉えられていて興味深く、混乱する社会に生じた屈折を当時リアルタイムに作品に叩き付けている点が凄いですし、犯人に迫ってゆく流れに無駄がないので(野球の試合のシーンとかはともかく)退屈する隙なんてありませんし。激しいシーンでのカット割りが細かく、ダイナミックで全く古さを感じさせませんし。だけど、ミフネの力入りまくりな暑苦しさに、こちらも暑苦しくなってしまって、苦手克服にはまだ時間がかかりそうだな、って。
[DVD(邦画)] 7点(2006-07-29 01:24:37)
13.  のど自慢
「あずさ2号」な徳井優が私の友達にそっくりなので(この人、作品によってイメージ全然違うのですが)大ウケ。でも、映画自体はそんなにいい、って感じはしなくって、普通かな~。確かに伊藤歩なんかはいい味出してるけれど、エピソードを丹念に描いてる訳じゃないんで感動にまでは繋がらないし、大友康平と室井滋&尾藤イサオは、それぞれに違った方向でわざとらしくて。「ビッグショー」よりは、あの「あずさ2号」コンビで映画一本作ってくれた方が良かった気がします。
5点(2003-12-15 16:11:40)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
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91827.23%
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