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プロフィール
コメント数 2383
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 《ネタバレ》 
最近のハリウッドで#MeToo運動やらカトリック聖職者問題やらでの内部告発ものを題材としたお話しが流行っているけど、巨匠スピルバーグとドリームワークスが選んだのは50年も前のペンタゴン・ペーパー事件。7000ページもの紙文書を一人で手焼きコピーしたなんて、デジタル化が進みSNS全盛の現代では想像を超えるものがあります。この米国史を変えた大事件をメリル・ストリープとトム・ハンクスを使ってスピルバーグが映像化してるんだから、そりゃ見応えがあるってもんです。その特ダネを巡ってワシントン・ポストとNYタイムズのライバル紙同士がが凌ぎを削る展開をテンポよく見せてくれるのは、スピルバーグの力量にすれば余裕です。メリル・ストリープはスピルバーグ作品には初出演ですけど、夫の死後ワシントン・ポスト社主を継いだキャサリン・グラハムを余裕の好演で、今やお約束のオスカーおよびゴールデン・グローブの主演女優賞ノミネート。ふてぶてしささえ感じさせるポスト紙の編集長はトム・ハンクスですけど、さすがのハンクスも今回はメリルに喰われてしまった感がありました。この映画でのスピルバーグの視点は『リンカーン』に通じるところがあり、米国の民主主義の原点を真正面から見据えていこうとしています。ジャーナリズムが政治を正した世界史でも稀有な事例ですから、こういう風に感動作になるのは必然でしょう。まあこれがオリヴァー・ストーンなら『スノーデン』を撮っているぐらいだから、もっと捻った後味の悪い映画となったでしょうね。 それにしてもこういうテーマの作品を観るたびに実感させられるのは、“報道しない自由”を乱用する我が国のマスコミのだらしなさですね。そりゃ米国だってジャーナリズムはビジネスですけど、なんかその根幹があまりに違うんじゃないでしょうか。まあ記者クラブなんて組織がある時点で、もう問題外ですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-08-15 22:59:34)
2.  兵隊やくざ 強奪 《ネタバレ》 
シリーズもついに大団円を迎えるわけだが、ここに来て大宮=勝新太郎と有田=田村高廣に子供が出来るという展開。これは二人が廃墟に捨てられていた乳児を見つけて脱出行を共にするという事だが、当時はまだ日本では認識がなかった中国残留孤児の先駆けとなるでしょう、もちろん大宮と有田が愛し合って子宝を授かったというわけではありません(笑)。今回の悪役は特務機関の大尉=夏八木勲で彼が隠した軍資金10万ドルを巡っての争奪戦となるわけですが、大映出演は珍しい夏八木勲、なんか髪形といい雰囲気といいまるで美川憲一みたいでした(笑)。大宮と有田は中盤以降は離ればなれになってラストまで絡まなくなる展開だけど、この映画の脚本はなんかとっ散らかしたような構成でそれぞれのエピソードの繋がりが悪いんです。だいたい気に喰わないのは1945年8月9日以降に満洲に攻め込んで関東軍を追い散らかしたのはソ連軍なのに、それがすっかり解放軍(中共軍)に置き換わっていてまるでソ連軍の侵攻なんてなかったかのような撮り方、ここまで来ると歴史改変といったレベルです。『眠狂四郎』シリーズと違い、本作でシリーズは打ち上げという意図で撮られたんだから、もっと印象に残るようなストーリーにして欲しかったところです。帰国最終便のトラックに乗り遅れた二人だけどそれでも楽しそうに子供をあやしながら去ってゆく、きっと困難を乗り越えて帰国しちゃうんだろうなとほっこりさせられるラストカットでした。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-08-07 02:57:23)
3.  ペット・セメタリー(1989) 《ネタバレ》 
原作がスティーヴン・キングで脚本も本人が書いているのだからまさに純粋なキング・ワールドなんだけど、この後味の悪さは『ミスト』と肩を並べるぐらい。もっとも『ミスト』のバッドエンディングは映画独自のものなんだそうで、本作のほとんど悪趣味と言えるテイストはキングの本性がむき出しになった感じですかね。キングの家族愛が根底にあるストーリーには陰惨な結末になる傾向が見受けられ、この人の人生経験が反映されているのな。それでも怪談噺としては良く出来ている映画じゃないでしょうか。善玉幽霊として狂言回し的な絡み方をするパスコー君はユニークなキャラですけど、もしキング以外の脚本家なら絶対登場させないだろうな。アメリカには欧州みたいな怪談のネタになるような歴史が無いんですけど、本作みたいに原住民の伝説や霊界を基にしてストーリーを組み立てるのは良いアイデアだと思います。ラストの蘇った息子の暴れっぷりやビジュアルを観ていると、もうこりゃあ『チャイルドプレイ』のチャッキー人形の実写版じゃないですか!親父の注射であっさり冥界に戻されるところなんかはチャッキーと違って可愛げというか哀れみは感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-07-10 22:30:44)
4.  兵隊やくざ 殴り込み 《ネタバレ》 
毎回毎回脱走したり大暴れしたりしてるのに、次作ではシレっとどこかの部隊に潜り込んでいる大宮と有田。今回は准尉の策謀で有田が暗号兵研修で連隊本部に派遣されて、大宮と有田は泣き別れ。ところが有田は成績優秀で一カ月余りで終了して、帰隊して「昭和20年7月7日、有田上等兵復帰しました!」と申告します。えっ、たしか四作目の『脱獄』のラストはソ連が満洲に侵攻してきた8月9日だったはずなのに、つまり5作目以降はいわば軽くタイムスリップしていたわけですね、どうりでのんびりした隊内生活だったわけです(笑)。本作での大宮=勝新太郎は、有田=田村高廣がいない間は“上官をぶん殴る→営倉行き”の繰り返しみたいなもの。さすがにここまでやれば旧陸軍なら軍法会議で銃殺ものでしょうが、有田と大宮が上官の悪事を把握しているという流れなので重営倉で済むということで辻褄を合わせている感じ。その上官には小松方正や阿部徹といったいかにも悪そうな面々を揃えています。軍旗護衛隊を巡る戦闘シークエンスはシリーズ中でもっとも大規模だった感じがしますが、攻めているのが八路軍というのはやっぱおかしい。この頃の日本は八路軍(共産党軍)無双という中国共産党のプロパガンダにすっかり騙されていたころで、実際に共産党軍は基本ゲリラ的な戦闘しかせずに隠れていたのが真相で、だいいち満洲にはいなかったはずですよ。まあソ連軍にするには軍服や白人系のエキストラを揃えるのにはコストがかかるし、平服で間に合う八路軍の方が安上がりですけどね(笑)。 これほど悲壮感のない終戦は邦画では珍しいと言えるし、「これからはお前が上官だ」という有田の言葉に嬉しそうにリアクションする大宮の姿は実に微笑ましいラストでした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-07-01 23:04:32)
5.  兵隊やくざ 俺にまかせろ 《ネタバレ》 
前作とは全く繋がらないで物語は開幕。またもや大宮と有田が紛れ込んだ部隊は敵襲を受けて全滅、お約束通りに二人だけ生き残る。この二人を抱え込んだ部隊は必ず全滅するのが定石、まるで死神みたいな二人です(笑)。拾われた部隊を指揮する参謀=渡辺文雄は、三作目で登場した中谷一郎と同じように今回は有田の小学校の同級生という設定、どんだけ世間が狭いんだよ(笑)。演じるのが渡辺文雄ですから当然のごとくに悪役、シリーズ中で最悪のキャラかもしれません。大宮と言えばビンタを喰らってもびくともせずにやった方がダメージを喰らうという石頭が得意技(?)だったのに、本作の格闘シーンでは鋼鉄の肉体の大宮の方がけっこうダメージを喰らっている、キャラ変したんかい?この回はシリーズ屈指の戦闘シークエンスがあるんだけど、ドンパチは単調で大宮と有田が撃つ弾は百発百中で敵の弾丸は決して二人に中らないスーパーマン状態。全般に本作は脚本の方向性が定まっていない感じで、自分にはシリーズ中でもっとも印象が悪かったです。 中盤以降のこのシリーズの弱点は、第四作目でソ連が参戦して来ているのに大宮たちが所属する部隊にあまりに緊迫感が無いという事、まるで平時のような隊内生活だというところでしょう。史実の関東軍は、ごく一部の部隊を除いて逃げるのに大忙しという体たらくだったのにねえ…
[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-06-03 22:53:02)
6.  兵隊やくざ 大脱走 《ネタバレ》 
本作まで常に部隊からの脱走を繰り返してきた有田と大宮なんですが、ソ連軍が満洲に侵攻してきたご時世となり身の安全を図るために自ら部隊に紛れ込むようになったのが面白い。まあその部隊はソ連軍に急襲されて全滅、生き残った彼らが今度は将校コスプレして通りすがりの部隊に潜り込むという展開。つまりサブタイトルに『大脱走』と銘打っているけど、本作では彼らはお得意の部隊脱走はやらかさないという新パターンで、『大脱走』とはクライマックスの保護した避難民を連れての脱出劇のことなのかと思います。 ソ連侵攻が始まっているとはいえ平常時と変わらない兵営生活を送っているところは「そんなのあり?」と違和感がありましたが、玉砕前提の捨て駒兵力として残置されているのでみな達観していると受け取ることもできるでしょう。本作では有田=田村高廣の存在感が高くなっているストーリーテリングのような気がして、偽中尉・有田の堂々たる指揮ぶりは惚れ惚れさせられました。でも “有田と大宮=勝新太郎の同性愛的な関係”というこのシリーズの裏テーマは健在で、慰問団の娘=安田道代と一夜を共にして帰ってきた大宮に嫉妬ともとれる視線を注ぐ有田の姿に象徴されていました。 そしてシリーズ前半の最大の悪役である青柳=成田三樹夫が再登場するわけですが、なんと脱走目的で憲兵から歩兵の上等兵に化けているというサプライズ。「お前らはバカか、脱走するには兵士が最適なのにわざわざ士官に化けるなんて」と嘲笑する青柳の言葉は、なるほど真理を突いていますね(笑)。この偽兵士・将校の三人組が今度はどんなバトルを見せてくれるのかと思えば意外にも最後にはすっかり善人と化してしまった青柳、拍子抜けさせられました。 本作は前半と後半ではストーリーの繋がりが悪い感じがするのが難点。どうせ成田三樹夫を再登場させるなら、もっと絡ませる脚本にしたら良かったのにねえ。
[試写会(邦画)] 5点(2023-05-04 20:15:31)
7.  兵隊やくざ 脱獄 《ネタバレ》 
前作のラストでサイドカーを奪って脱走した大宮と有田、冒頭からそこはきっちりと繋がっていて、けっきょく追手に捕まって陸軍刑務所にぶち込まれる。たぶん史実通りなんでしょうけど、作業に駆り出される以外は囚人は日中ずっと壁に向き合って正座していないといけない。もちろん私語は禁止、ちょっと自分には耐えられそうもない苦行です。けっきょく脱獄には失敗したわけで、『兵隊やくざ 脱獄』とは看板に偽りありです(笑)。そこで有田の大学時代の旧友の法務中尉と出会ったので死刑は免れてソ満国境の最前線部隊に転属される。「俺たちは帰国したいばっかりに脱走を繰り返してきたのに、とうとう日本からいちばん遠いところにまで流されてしまったなぁ…」という有田の嘆きが胸を打ちます。 本作は今までの三作と較べてコメディ要素がほとんどなくもっともシリアスなストーリーです。ここで出会った上官の下士官が大宮=勝新太郎曰く「今までの軍隊生活で出会った中で最悪の上官」となります。なんせ終いには、せっせと現地民から貴金属を買い集めていた兵士=田中邦衛を殺害して宝石を横取りしちゃうんですからねえ。そして最後には有田=田村高廣に射殺されて果てるのですが、このシリーズで初めて(大宮でさえやってないのに)有田が人を殺めることになりました。すでに時は昭和20年8月9日、ソ連が国境を破って攻め込んで来てしまって、避難民をトラックで避難させた大宮・有田のコンビの運命や如何に… ということでシリーズ半分弱のところでソ連参戦、実際には満洲における戦いはあと一か月は続くんですけど、そこにあと五作も詰め込むんですからどういう展開になるのか心配というか愉しみです。でもシリアスなテイストの本作ですが、私にはこのシリーズ中いちばん見応えがありました、暫定一位です。初めて大宮・有田が脱走しないラストでしたが、小川真由美を捨てて田村高廣のもとに戻ってゆく勝新太郎の姿を見ると、男の友情・戦友愛というよりも同性愛的なニュアンスを感じるという批評にも一理ありかなと感じた次第です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2023-04-08 03:14:46)
8.  ベイビーわるきゅーれ 《ネタバレ》 
期待しないで観始めましたが、JKコンビがヒットマンで高校卒業とともに二人で自炊生活を始めるという世界線には思わず引き込まれてしまいました。二人が属する組織はなんか芸能事務所みたいな感じで、周りに客がいるのに殺しのビジネス打ち合わせを喫茶店でやっているところは、アイドルとマネージャーにしか見えなません。この二人の元JKがまた対照的なキャラで、とくにコミ障の金髪ショートの伊澤彩織はその聞き取りにくいボソボソ・セリフとキレッキレのアクションには引き付けられてしまいました。聞けば彼女はハリウッドでも活躍しているアクション・スタント・ウーマンなんだそうで、きっとこれから日本のゾーイ・ベルみたいな存在になるんじゃないかな。相方の高石あかりとともに卒業したばかりのJKを演じているわけですが、伊澤の方が9歳も年上だと言うから驚き、違和感が全然ない!彼女らが立ち回るバイト先などもなんかシュールな世界感で、冒頭のコンビニなんて店員がみなナイフを持ってるヤクザか半グレが運営しているような不思議なお店でした。組織には死体の後始末をしてくれる専属の掃除屋がいるんですが、このイケメン君がビジネスライクに徹しているのが面白い。「お願いですから眉間を撃ちぬくのだけは止めてください、少しは後始末する身になっていただけたら幸いです」なんて愚痴をこぼすのですが、やっぱ頭の中から色んなモノが出てくるのはプロにもしんどいところがあるみたいですね(笑)。本宮泰風が演じるヤクザの親子も面白いキャラで、あの『日本統一』の本宮ですからてっきりラスボスとして彼女らに立ちふさがるのかと思いきや、息子と二人でメイドカフェに行ったばかりに遭えなく退場。まあ仇を獲るべく娘が大暴れはしてくれますけど、ほとんど彼はギャグ・キャラでした。 こうやって見るとこの映画のテーマは「殺し屋の社会適応」という感じだったと言えますが、ぶっ飛びすぎている設定とヒロインたちの生活が不思議と噛み合っていて、なかなかの良作かとお見受けいたしました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2023-03-31 23:21:20)
9.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 
『タイタニック』も『ゴッドファーザー』も存在していなかった昔、ハリウッド超大作映画の代表と言えば間違いなく本作『ベン・ハー』、なんせ試写会では昭和天皇・皇后までご覧になっているぐらいですからね。そして『ベン・ハー』といえばやはりチャールトン・ヘストン、本作の前も後もノミネートすらされていない彼の唯一のオスカー受賞作で代表作、じっさいのところヘストンの他の代表作は?と問われてとっさに思い浮かばないから困ったもんです(あとは『猿の惑星』ぐらいかな)。そう言えばどっかの医薬品メーカーが“ベン・ハー”という商品名の水虫薬を販売してましたよね、今でも店頭に並んでいるのかは知りませんけど、このネーミングはどういうセンスなんでしょうかね(笑)。 戦車レースのシークエンスがあまりに有名ですけど、サブタイトルにある通りにかなり宗教色が濃厚な物語です。たしかに超大作に相応しい美術関係の造りこみ具合ですけど、スペクタクル・シーンは戦車レースの他は意外と少ないというかほとんど無い。その分役者の演技を的確にコントロールするウィリアム・ワイラーの力量のおかげで、文芸大作として立派に成立しています。ユダ・ベン・ハーはイエス・キリストと同時代人という設定でまるでイエスを狂言回しの様に見せるストーリーテリングですけど、イエスの姿は後ろ姿か遠景でしか見せずセリフすら一言もなし、これは大映の『釈迦』でお釈迦様の見せ方にそっくり真似されていますね。まあキリスト教信者には素直に琴線に触れて納得がゆくんでしょうが、信仰に縁がないこちとらなので復讐の鬼となったユダがイエスの姿を見ただけで普遍の愛に目覚めるというお約束の展開にはついてゆけませんでした。ワイラー自身もユダヤ系の人なので、ユダヤを過酷に支配するローマ帝国にユダヤ人を虐殺したドイツ第三帝国を想起させるような意図があったんじゃないでしょうか。 三時間半もある長尺なのでなかなか見直すチャンスが少ないんですけど、お正月休みにのんびり観るには向いているのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-04 23:46:24)
10.  兵隊やくざ 《ネタバレ》 
『座頭市』『悪名』『兵隊やくざ』といえば、かつて大映が誇った勝新太郎三大シリーズですけど、『座頭市』は孤独なヒーローが主人公だったけど後の二シリーズは完全にバディムービー。実は勝新太郎はバディムービーになると俄然本領発揮してくる感があり、その最高傑作と呼べるのがこの『兵隊やくざ』、いや邦画史上最高のバディムービーかもしれません。 昭和40年代までの旧日本軍を舞台にした戦争映画は、まだ従軍経験者が映画界にもたくさんいたこともあって、平成以降の戦争映画とは比べものにならないぐらいディティールはリアルです。原作小説は有馬頼義の軍隊経験を基にしたものですけど、満洲に駐屯して後にレイテ島に転送されて全滅、兵士たちが東京出身というところからも第一師団であることは明白。一兵卒から叩き上げが就ける最高ポストである准尉が、中隊の人事を司る実質的には最高権力者であるところなんかも忠実に描かれています。徴兵されたやくざの一等兵とインテリの上等兵が、最後には機関車を強奪して脱走するという破天荒なストーリーだけに、こういう細部をきちんと押さえておくことは“あってもおかしくない話”という雰囲気になるので大事なところです。田村高廣が演じる古参上等兵が、ただのインテリじゃなくて軍隊の細部に通じた骨太の常識人で、脱走に成功したところで今まで散々面倒を見てきた勝新に「これからはお前が俺の上官だ、どこまでもお前について行くよ」と言うラストには、なんか清々しいものすら感じてしまいました。ほんとこの二人の友情と信頼関係には、観ていて心が清められるような感すらありました。 本作といい『独立愚連隊西へ』といい、中国戦線を舞台にした痛快戦争映画は、日本映画界ではもう製作されることはできないんでしょうね、なんか悲しくなります。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-10-19 22:43:56)
11.  蛇の道
正直言って、なんか訳わかんない映画を見せられたなってのが感想です。怖いって言うよりも不条理の不気味な世界という感じですかね。高等物理(?)を教える塾、そこの生徒の天才的な少女、ヤクザの情婦みたいな一言もセリフを発しない(口がきけない?)足が不自由な熟女、普通の作品なら明らかに何かの伏線のはずなんですけど、何の説明や展開もなし。この映画には普通の意味での伏線らしきものがそもそも皆無なんです。哀川翔はもちろんのこと、香川照之についてもそのキャラクターの背景は全くのことスルー、ほんらい説明過多にならないストーリーの映画が好みの自分ですけど、本作はダメでした。劇中で一度も声を荒らげなかった哀川翔の不気味さはやはり特筆すべきでしょうが、なんかこれは自分が求める哀川翔像ではなかった感じが残ります。やっぱ自分には黒沢清の映画は合わないんだと再認識させられました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-10-26 23:00:01)
12.  ベニスに死す 《ネタバレ》 
お話しは老作曲家がベニスで美少年に出会って自分でも気づいていなかった同性愛的な性癖に目覚め、だんだんストーカー化してゆき最後は化粧までするようになって疫病にかかって死んでしまうという、こうやってみると身も蓋もないストーリーです。でも今まで観たヴィスコンティ映画の中で本作が自分はいちばん好きかも。ほんとにどこで見つけてきたの?と嘆息してしまうビョルン・アンドレセンの美少年ぶり、スクリーン上でも実生活でも、彼よりというか匹敵するぐらいの美を備えた男性には私は出会ったことがないです。劇中タジオとアッシェンバッハは視線を交わすだけで一言も会話はしない、なんかタジオはアッシェンバッハの頭の中だけの存在、単なる幻影に過ぎないのではとすら思えてしまいます。音楽もイイ、恥ずかしながらこの映画を観て初めてマーラーを知った自分ですが、本作を観て「次作の音楽はマーラーを起用しよう!」と言ったという当時のハリウッドのお偉方よりはましかも(笑)。アッシェンバッハと友人の芸術論議は正直ちんぷんかんぷんで頭に入ってこないけど、これはダーク・ボカードが才能ある音楽家にはちょっと見えないというところもあったかもしれません、どっちかというと科学者って雰囲気ですよね。ミスキャストかな?という感じもしましたが、自身その気があったボガードだけにタジオを見つめて苦悩する演技は真に迫っていましたので、やはり彼で正解なのでしょう。 そして忘れてはならないのは、アッシェンバッハの命を奪うコレラの恐ろしさで、中盤からじわじわとベニスの街に感染が蔓延してゆくところは身につまされます。ホテルの従業員や街の住人たちが必死にコレラの流行を隠そうとするところなんかも、最近どっかで聞いたような気がします。誰か『武漢に死す』という映画、撮ってくれないかな?
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-02-06 23:34:26)(良:1票)
13.  ペンタグラム/悪魔の烙印 《ネタバレ》 
もちろん内容は違うけど、たしかに『ペンデュラム/悪魔のふりこ』と邦題が被り過ぎていて区別がつきません(笑)。でも製作年は本作の方が一年早いから、パクられた被害者ってことになりますかな、まあ日本だけの話しですけどね。 お話しとしてはオカルト+刑事アクションということになりますが、この2ジャンルは喰い合わせは良くない感じがしてなりません。まして本作の様に魂だけの存在で他人に憑依する芸風では、乗っ取られた肉体だけが殺されて魂は無傷、これではカタルシスを出しようがないですね。似たようなストーリーラインですけど、『ヒドゥン』の方がはるかにスカッとした映画ですよ。撮り方もけっこう雑なところがあり、前半で腹を刺されたルー・ダイアモンド・フィリップスが回復したのは良しとしても、上半身裸体のカットで腹部に何の傷痕もないとか、あの尼僧がけっきょくどうなったのかスルーで中途半端などなど。とはいえジェフ・コバーの不気味さはなかなかのものだし、トレイシー・グリフィスは姉メラニーよりも魅力的な感じがするし、深く考えないで観れば愉しめるんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-04 22:01:22)
14.  ヘンリィ五世(1944) 《ネタバレ》 
ノルマンディー上陸に成功してナチ・ドイツの敗北が見えてきたけどロンドンにはV2号が降りそそいでいる真っ最中に、オールカラー撮影でこれだけの規模の大作を制作しちゃうのが余裕というか大英帝国の底力なんでしょうね。製作者の中には戦意高揚の意図があったかもしれませんが、生粋のシェイクスピア俳優であるローレンス・オリヴィエは自らのキャリアとアイデアを賭ける意気込みで半端なプロパガンダ映画にすることはあり得なかったのだろうと思います。同時期にフランスで、占領下で自由がないなか仏映画人が『天井桟敷の人々』を長い時間をかけて完成させており、この両作にはなんか相通じるものがあるような気がします。映画というものが、文化だけじゃなく社会的にも強い影響力を持っていた時代のお話しです。 ロンドンのグローブ座で演じられる『ヘンリー五世』とアジンコートでの英仏決戦が空間を飛び越えて行き来するメタ・フィクショナルな構成は、ローレンス・オリヴィエの演劇人としての構想力には驚嘆させられました。こんなシェイクスピア劇はそれまで誰も考えたことなかったですからね。クライマックスのアジンコートの戦いも、広々とした草原というのは史実の戦場とはちとかけ離れているシチュエーションですが、騎馬が動き出しギャロップから突撃体制に移るまでの長回しなど迫力ある映像なので満足です。 シェイクスピア劇って本で読むと退屈で興味が湧かないのですが、映像になってみるとわくわくさせられて面白いことが多いです。やはり戯曲というものは、舞台や映像にならないと真価が理解できないというのが本質なんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-09 23:30:59)
15.  ペギー・スーの結婚 《ネタバレ》 
この映画はタイムスリップものなのか単なる夢オチなのか判断に苦しみますが、コッポラは後年『胡蝶の夢』なんかも撮っていますので、自分にはこれは夢オチなんだろうという気がします。キャストが現在の視点で観るとけっこうな面子が揃っていて、中でもフランシス・コッポラ&ソフィア・コッポラ&ニコラス・ケイジという最初で最後であろう親族コラボ(『コットンクラブ』でのソフィアはエキストラ出演みたいなもの)は貴重でしょう。現在ではフランシスは映画監督は引退したも同然だし、ソフィアの監督作にニコジーが出演するなんて想像もできませんからね。ニコジーは本作では『初体験リッジモンド・ハイ』のころの面影とヘンな発声は残っていますが、割と理性的な部分もあるキャラでした。このニコジーはギリ高校生に見えなくもないですけど、万人が認める通りキャスリーン・ターナーは熟女のコスプレ以外の何物でもなかったです。他に撮っていないことからも推測できますが、コメディとくにラブコメはコッポラがもっとも苦手とするジャンル(あとSFもひどいな)みたいで、本作はイマイチ吹っ切れていないところが評価を下げています。まあこの映画をコメディと思うほうが間違いかもしれませんが。ジョン・バリーの音楽は『ある日どこかで』を彷彿させてくれて良かったです。やはりノスタルジーを音楽で表現させたら、彼の右に出る者はいないんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-07 22:43:52)
16.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 
『ピーター・ラビット』を上映中のオーストラリアの映画館でこの映画の予告編が流れ、客席を埋めていたちびっ子たちがパニ喰って大騒ぎになった、これはなかなか愉しい(?)エピソードですね。でも自分だって映画館でこの映画を観たら、チビってしまったかもしれません。 前半ではまだオカルト的なことは起こらないけど、とにかくト二・コレットと子供たちが最大のホラー。娘は女の子なのになぜかチャーリーという名前、とにかくこの少女の顔が気持ち悪いんです。なんというか塗り壁みたいな不気味なのっぺり顔のうえに死んだ小鳥の首をチョンパしたりするから、もうたまらんです。高校生の兄貴も眉毛が妙に濃い暑苦しい顔で、たぶんこの俳優の地顔は割と美男子なんだろうけど終始締まりのない表情なので、これもなんか生理的に受け付けない。ト二・コレットに至っては、「確かこの人は若いころはけっこう美形だと思ってたけど、勘違いしてたかな…」と思うぐらい、壮絶な顔芸を披露してくれます。オカルトやホラーに出演すればいつも悪魔のサイドにいる印象のガブリエル・バーンがいちばん普通なんで、やっぱこの映画どっかおかしい(笑)。怖がらせ方も独特で、全編にわたって聞こえるか聞こえないかぐらいの不協和音の音楽で押し通しちゃうのが効いています。そのくせエンド・タイトルで流れるのはジュディ・コリンズが歌う『青春の光と影』なので、そのギャップはセンスがイイ。でもいちばん怖いというかわけが判らんのが、ト二・コレットがミニチュア・ハウスの造形作家だという設定でしょう。娘の首チョンパの事故死場面を立体化するのは怖すぎ。なぜかこの映画は首チョンパがやたら出てくるのですが、ト二・コレットの“セルフ首チョンパ”にはびっくり、いくら憑りつかれていたとは言え、こんな荒業は初めてです。 たしかに噂にたがわぬ怖さですが、悪魔崇拝がオチというのだけはちょっといただけない。キリスト教徒にはこういう悪魔の存在が恐怖の源らしいけど、不信心なこちとらにすると“悪魔・魔女“と聞いただけで「ああ、またか」と白けてしまいます。西洋の連中には”不条理の恐怖“というのが理解できないみたいです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-08-20 22:52:39)(良:1票)
17.  へザース べロニカの熱い日 《ネタバレ》 
いかにも80年代に流行したジョン・ヒューズ学園ものに対するアンチ・テーゼのようなコンセプトで、学園ヒエラルキーの底辺で鬱屈していた当時の高校生あたりにはウケたんでしょうね。でも脚本自体が中二病をこじらせただけみたいな出来なので、しょせん中高生にしかウケなかったと思いますよ、大人じゃ無理です。内容はとてもコメディと言えるものではなく、これは何かの寓話なのかと観ているあいだずっと考えてましたが、結局無駄でした。クリスチャン・スレイターを悪魔の変化した奴とすればもう少し面白い方向に展開できたかもしれません。だいたい、ヘザーという女生徒が恐怖の軍団で学園を支配する話かと思いきやヘザーはすぐ殺されちゃうし、そしたら途中から違うヘザーという子が出てきてますますこの映画の目指すところがつかめなくなりました。 しかし80年代のイケてるアメリカのJKで流行っていたのがゲートボール(?)だったとは笑ってしまいました。
[ビデオ(字幕)] 4点(2019-06-29 22:59:14)
18.  ヘルレイザー2 《ネタバレ》 
監督が『北斗の拳』で監督生命を散らせたトニー・ランデルの割には観れる作品です。前作のラストと完全に続きになっていて、今回の実質的主役はあの継母ジュリア、マットに染みついた血からのお約束の復活でございます。こいつが道を踏み外した精神病院長を取り込んでゆく過程が見ものというわけですが、院長が首だけ化け物になってからのビジュアルが笑わせてくれます。まるで自主製作映画みたいなレベルのストップモーション・アニメは本来笑うところなんですが、現在の眼で観るとかえってシュールで不気味ささえ感じるのはどうしてなんでしょうか。この映画の惜しいところは、地獄の奥の奥まで見せちゃったことでしょう。でもまるでカフカの世界みたいなチープな書き割りの迷宮は、個人的には好きな世界観ではあります。魔道士たちは前作以上にわき役に押しやられ、ラストではヒロインを助けて化け物と戦い全員あわれな最期を迎えるとは、「ふざけんな!」と暴れたくなりました。そしてこれも前作に続いてヒロインの恋人(というか好意を寄せるイケメン)が全く活躍せずあっさり途中退場となってしまうパターン、これも“80・90年代のホラー映画あるある”の一つです。ラストでヒロインが“ジュリアの皮かぶり作戦”で化け物に勝利を収めるところは、前作でやはりフランクがラリーの皮膚を被ったのとまるで同じ、でもまさかこれをヒロインにやらせるとは… クライヴ・バーカーがメガホンをとらなかった割には、なんとかギリギリにポテンシャルは保てたかなってのが、正直な感想でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-02-13 21:09:05)
19.  ヘル・レイザー 《ネタバレ》 
魔道士はキョンシーの一味だと長いこと勘違いしていた自分です。クライヴ・バーカーの世界観は何となく判りますが、魔道士は悪魔なのか妖怪なのかイマイチ判りづらいのが難点で、要は地獄の番人でSMプレイのプロデューサーという感じみたいです。ビジュアル的にはサブカルにも多大な影響を及ぼした魔道士ですけど、本編ではほんと単なるわき役に過ぎなかったというのはある意味で衝撃。主役はあくまでフランク・コットンで、そこにジュリアとのドロドロな愛欲劇が絡むというのがメインストーリーなわけです。でも番人のくせにフランクが蘇って地獄を逃げ出したことに気づかないし、ヒロインと「嘘ついたら針千本の~ます」みたいなレベルの取り引きを交わすとか、魔道士ピンヘッドのわきの甘さはなんか微笑ましくなるぐらいです。まだCGがはびこる前の時代ですから、合成にしてもSFXにしても低予算が透けて見えるような手作り感が濃厚、蛆虫やゴキブリは生きた実物を使っていて、クライヴ・バーカーらしくヘンなところに拘りを見せてくれます。でも俳優さんたちには、あの皮膚なしベタベタ状態のフランクと絡んで接触しなけりゃいけなかった事の方が苦労だったでしょう。それでもこの妙な安っぽさというかB級感がまた独特のテイストを生んでいて好きです。ヒロインのパパがアンディ・ロビンソン(『ダーティハリー』のあの殺人鬼スコルピオで有名なお方)で、ついに彼も善人役を射止めたかと思いきや、フランクに殺されて皮をはがれ、その皮を被ったフランクが残忍の限りを尽くすのでけっきょくスコルピオと大して変わらないことになってしまいました(笑)。 余談ですが最後にアンディ・ロビンソンが魔道士に仕留められるときに“Jesus Wept!”という捨て台詞を吐くのですが、字幕では“イエスが泣いた”となっていました。“Jesus Wept!”は新約聖書で最短のフレーズでアンディ・ロビンソンがアドリブで発したセリフなんだそうですが、「くそっ!」とか「畜生!」とかが近いニュアンスのスラングで辞書にも用例が載っています。プロの翻訳者ならそれぐらい見落とさないで欲しいものです(ひょっとして翻訳者は戸田奈津子だったのかな?)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-10 11:00:32)
20.  ヘルハウス 《ネタバレ》 
よく考えるとこの映画で画面に映るのはわずかに7人、実際にはほぼヘルハウスに乗り込んだ4人だけでお話が進行するんですね。まあぶっちゃけて言えば低予算、良くも悪くも出来が良いハマー・フィルムのホラー映画という感じでしょうか(これはディスっているわけではありません)。本作の特徴はまさにそこで、英国映画界が得意としてきた幽霊屋敷ものを古式蒼然たるハマー調で撮ってみましたという感じ、監督のジョン・ハフはハマー・ファミリーの一員ですしね。そこら辺は同年に公開されたいかにもアメリカ的なニュー・ウェーブ・ホラーである『エクソシスト』とは比べるべくもありません。 私は未読なんですけど原作小説の方がはるかに怖くて面白いという声をよく聞きますが、脚本書いたのも原作者なんですよ。偉大なリチャード・マシスンも脚本家としての腕はイマイチだったってことでしょうか。ホラーといってもポルターガイストがメインなので全然怖くないのですが、ラストに出現するマイケル・ガフにはちょっとゾッとしました。そしてこの映画こそ、我が愛したパメラ・フランクリンの最高傑作なんです。なんせ幽霊とエッチまでしちゃうんですから。そして『猿の惑星』のチンパンジーという印象しかなかったロディ・マクドウォールが、ちょっと唐突でしたがなんとヒーローになって悪霊を退治するのがサプライズ。それにしてもゲイル・ハニカットとパメラ・フランクリンにハニー・トラップをかけられても全く無反応とは、このキャラは実はホモだったのかな?
[映画館(字幕)] 6点(2018-10-16 21:50:34)
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