301. わが谷は緑なりき
ここまで人間を描ききった映画も珍しいです。 ヒュー少年がロディ・マクドウォールだというのは後になって知りました。 ビックリです。 少年が社会の綺麗な面、汚い面を見ることによって成長する過程は素晴らしいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-15 13:45:07) |
302. 深夜の告白(1944)
戦時中に作られたとは考えられないレベルの出来。 いい意味です。 冒頭から、テープレコーダーに殺人を告白する主人公のシーンで始まります。 この頃、すでに「刑事コロンボ」の形が出来上がっていたという訳ですね。 多少シナリオに粗が目立ち、最初は退屈しましたが、物語が進んでいくにつれ、時間を忘れてしまいました。 主人公と人妻、その義娘、そしてその彼氏の関係が絡んでいく過程が見事だと思いました。 そういった点はムダがないですね。 機会があったら是非一度ご覧になっていただきたい作品です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-21 21:33:13) |
303. ラリー・フリント
《ネタバレ》 2度も見ようとは思わないけど、なかなか楽しめました。 おそらく本人の監修も合わせて脚本を書いているせいか、ただ生い立ちを語っているだけという印象も否めません。 そう感じると退屈に思える人もいるのではないでしょうか。 中学生の頃「ハスラー」にはお世話になりました。 その創業者の半生ということですが、表現の自由を盾に、無茶苦茶な生活ぶり。 争われる裁判の判決が二天三転するのもアメリカは恐ろしい国です。 この映画、私はてっきりオリバー・ストーン監督作品だとばかり思っていました。 コートニー・ラブが見事なビッチを演じきっています。 彼女はニルヴァーナというロックバンドのカリスマボーカリスト、カート・コバーンの奥さんです。 コートニーが出演した歌番組を見たことがあるのですが、素も演技も全く同じだったのが印象的でした。 ところで主人公なんですが、エロ雑誌を発行して、一生女に不自由ない生活を送ると思ったら、狙撃されて下半身付随。 可哀想な人生ですね。 神を信じなくなるのも当然のことです。 ラストの聖職者との裁判、ラリーの言った「俺は何か意味のあることで(世間から)覚えられたいんだ」というセリフが印象的でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-17 00:14:44) |
304. 必殺仕掛人
私は「必殺仕事人」の世代で「仕掛人」はほとんど知らないのですが、予備知識が全くない人でも楽しめる娯楽作品だと思います。 金で請け負う殺しの闇家業。 針(針灸用の針)で首を刺す殺し方は世界広しといえどもオリジナリティがあると思います。 最後まで退屈せず見ることが出来ました。 若かりし頃の野際陽子さんの、おしりのヌードが見れます。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-02-07 12:43:42) |
305. トーマス・クラウン・アフェアー
これはもうレネ・ルッソを堪能できる、彼女のための最高傑作ではないかと思います。 スケベそうな顔で、これでもかと言わんばかりに脚線美を披露しています。 45歳でおっぱいを惜しみもなく見せて、彼女にとっては、これが最後とでも思ったのではないでしょうか? 本作は、スティーヴ・マックィーン、フェイ・ダナウェイが主演した「華麗なる賭け」のリメイクでもあります。 オリジナルをここまでアレンジして、まあ、穴だらけのシナリオですが、あまり映画に興味がない人にとっても、休日に見るには、いい娯楽作品だろうかと思います。 ゲスト出演している精神科医のフェイ・ダナウェイは、オリジナルを見ていない人にとっては「何だろうな?」と思ってしまうかもしれません。 今回、数十年ぶりの鑑賞ですが、如何せん、吹き替えで見ました。 吹き替えは最悪です。 レネ・ルッソの声が高すぎて、地声のエロティックな低音を堪能することが出来ません。 本作は字幕で鑑賞されることをお勧めします。 そうでした。 ピアース・ブロスナンが主演でしたね。(笑) 忘れていました。 彼は007だし、まあまあいいんじゃないでしょうか? ダンディーなマックィーンの代わりをやれと言われて、他に思い浮かぶ役者は見つかりません。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2021-01-24 15:43:45) |
306. ムトゥ/踊るマハラジャ
ヒロインのミーナが凄く可愛いです。 もう25年前の作品ですか…。 久しぶりに大晦日に放送されていたのですが、懐かしいですね。 ちょっと古びた感じは否めませんでしたが、お酒飲みながら見るには十分楽しめる作品でした。 本当の主役、ムトゥの役者さんは現在70歳なんですね。 ウィキペディア見たら、頭が禿げていてびっくりでした。 ミーナさんの現在をユーチューブで見たのですが、ちょっとふっくらしていましたが、相変わらずの美貌でした。 検索キーワードは「ミーナ 画像」から行くと、視聴できるかと思います。 でも本当に楽しい映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-01-01 16:18:14) |
307. 聖衣
クリスマスイブに見ました。 ちょうどその頃、ジョン・レノンの特集番組が沢山放送されていて、その番組と本作が重なってしまいました。 ジョン・レノンは救世主イエス・キリストに例えられるのではと。 そう見ていくと、ポールはペトロといったところか。 では、主人公のマーセラスは誰かと考えてみると…。 それは私自身では…。 こうして物語を自分に重なてしまうと、主人公である自分は最終的にどこへ向かうのか。 勘違いすると、ジョン・レノンを暗殺したマーク・チャップマンになりかねない。 そう考えると、むやみに物語を自分に重ね合わせるものではないなと思いました。 私はクリスチャンではありませんが、心に訴えかけてくる映画ではありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-25 18:41:35) |
308. 羅生門(1950)
《ネタバレ》 どいつもこいつも皆嘘つき。 でも人を信用したいという坊さんまで人を疑ってしまう始末。 でも子供を育てようと改心するオヤジに、最後は救いのある結末でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-06 23:00:58) |
309. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 初めて見たのは80年代。 まだ中学生だったので、ラストの銃撃戦がカッコイイと思うだけの作品でした。 今、もう一度見返してみて、当時の背景を思うと、こういうスタイルの映画は皆無だったわけで、この映画が今後、ジョンレノン暗殺犯や、ジョージハリスン殺害未遂の容疑者に強く影響を与えたんじゃないかと、恐ろしく思えます。 主人公のトラビスは結局は自分の意志とは反し、社会的なヒーローになるのですが、サイコパスがなくならない理由が、この映画から伺えるような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-10 18:26:51) |
310. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM>
《ネタバレ》 まあまあ面白い作品ではあると思います。 シスターや教習所の教官など、サブエピソードも面白いです。 ただ、最後に犯人が肝心のカメラを手に取らなかったらどうなったんだろうという疑問は残りました。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-10-03 18:33:27) |
311. 刑事コロンボ/自縛の紐<TVM>
《ネタバレ》 面白かったけど個人的にあまりパッとしないエピソードでした。 ラスト、コロンボが 「犯人はアンタしかいないんだ!」 ……う~ん、もう少しパンチのあるものが欲しかったです。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-09-29 04:43:38) |
312. 刑事コロンボ/第三の終章<TVM>
《ネタバレ》 面白い部類に入るエピソードです。 ツッコミどころは多々あります。 どうしてコロンボは殺人事件のあった翌日に鍵の錠を変えたのか、映画化のために書かれた梗概が存在しした経緯など、「なんで?」って思うところがありました。 でも、面白かったです。 犯人役のジャック・キャシディという人、コロンボに出過ぎだと思います。 何かコネでもあったんでしょうか? どうせなら違う役者にしてもらいたかったです。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-08-29 01:55:24) |
313. 去り行く男
CSで「隠れた良品」として放送されていました。 一見、西部劇のように見えて、描いているのは、男女のもつれだったりする。 アーネスト・ボーグナイン、ロッド・スタイガーの両極端なキャラが際立っていました。 チャールズ・ブロンソンも登場。 銃撃戦はほとんどありませんが、なかなか楽しめる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-23 14:02:33) |
314. 黒蘭の女
確かに「風と共に去りぬ」と比べられてしまう作品です。 ベティ・デイビスが主演女優賞を獲ったのは納得できるけど、やはりこの程度の脚本では作品賞は無理なような気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2020-08-06 21:28:28) |
315. 妖婆の家
娘が誰のせいで死んでしまったのか、わからない展開で進んでいくので面白かったです。 ベティ・デイビス演じる主人公の名前が「ばあや」っていうのが笑えました。 全体的に、こじんまりしているせいか衝撃がなかったのが残念でした。 [DVD(字幕)] 7点(2020-07-29 19:14:06) |
316. シティ・オブ・ゴッド
サイトの評価も高いし、町山智浩さんが「見る前と見た後で人生観が変わる映画」と絶賛していたので、期待しすぎたせいか、あまり印象的ではなかった。 ハードル高く上げすぎたのがよくなかったと思う。 私の点数は7点ですが一見の価値はあると思います。 でも何度も繰り返し見たくなる作品ではない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-07-18 00:01:39) |
317. リード・マイ・リップス
《ネタバレ》 難聴というハンディを持ったオールドミスの女性が、ムショ帰りのどうしようもない男に出会って、犯罪に巻き込まれていくという、ちょっと変わったサスペンスです。 女性の読心術を上手く利用した展開で退屈することなく見ることが出来るのですが、結末がいかにも女性が喜ぶような出来栄えで、いかにもフランス映画って感じなのが残念でした。 サブストーリーの妻が行方不明になったおじさんの話もよくわからないし。 でも、まあまあ面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-24 23:58:27) |
318. ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場
最近「運び屋」「ミリオンダラーベイビー」「許されざる者」を見ていたせいか、冒頭から筋肉隆々のイーストウッドを見て「若いな~(笑)」って思いました。 もうそれだけで十分です。 現在90歳。 いつまでも元気でいてもらいたいです。 公開時、劇場で見たのを思い出しました。 今回、テレビ放送されたものを見て、改めて、コメディ要素がいっぱいだということが分かりました。 子供の頃見たときは、そのユーモアがわからなかったです。 お約束の展開で、アクションシーンも地味ですが、最後まで安心してみることが出来ました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-16 22:24:16) |
319. トーク・トゥ・ハー
《ネタバレ》 女性から見た感想と、男性から見た感想の違いがはっきり分かれる映画だと思います。 女性に言わせれば、植物人間になった彼女たちは、まるでモノ扱い。 それだけで気分が悪くなるのではないでしょうか。 でも男性である私から見ると、この変態野郎の介護士は、メチャクチャ面白い。 モチロン、全く共感はできないですよ。(笑) でも、こんなクズ野郎が母親の介護に青春時代を奪われ、隣のバレエ教室に通う女性に恋をする。 その女性が植物人間になったら、今度は介護士になって、毎日体を触りまくる。 女性の太ももを撫で回す介護士の男を不安げな表情で見ている父親の表情には、正直笑ってしまいました。 4年間介護して、それで植物人間になった女性を妊娠させてしまうというオチ。 途中のサイレント映画、縮んでいく男の本末が立派な伏線になっている本作の工夫はなかなか上質な映画見たなって思いました。 私の点数の付け方で、8点以上はダビングするかソフト購入をするようにしていますが、この映画、とても面白かったのですが、変態介護士の顔が気持ち悪すぎて、ソフト購入まではたどり着けませんでした。 だから7点。 一応オススメの作品です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-16 16:43:39) |
320. ロケットマン
《ネタバレ》 全く予備知識なしで見ましたが、冒頭のミュージカルで「ああ、ララランドやマンマ・ミーアがやりたいのね」って印象がしました。 全体的に暗い内容ですが、父親にハグされたい気持ちやゲイである苦悩があまり伝わってきませんでした。 それより一番ムカついたのは、エルトンが死んでも収入が入ると言ったジョンリードではないでしょうか? エンディングのテロップで、その語のエルトンについて語られますが、ジョンリードとの関係がどうなったのかは説明がなく、なんだか、こんな終わり方でいいのかなって思いました。 ジョンリードとの関係がどうやって終演したのか、ネットではなく映画で知りたかったですね。 個人的には私はエルトンジョンのファンなので点数は甘めです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-03 16:40:44)(良:1票) |