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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2381
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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341.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 
導入部からストーリーにぐいぐい引き込まれてゆく感じで、さすがソダーバーグ、熟練の技が冴えわたってます。ストーリーはちょうど中ほどから急展開を見せることになるのですが、そこはもうソダーバーグ版『ゴーン・ガール』という感じです(すいません、ネタばれが過ぎました)。ジュード・ロウの精神科医もなんかちっとも感情移入できない様な嫌らしさのあるキャラですが、後半で反撃に出てくるところの巧みな心理戦はなかなか爽快でした。最近はソダーバーグさんもインディペンデント系映画ばかり撮っているんですけど、これだけの才能を持っているんだからまたハリウッドのメジャーで映画を撮ってほしいものですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-12-22 19:39:39)
342.  REDリターンズ 《ネタバレ》 
同じアメコミ原作物でも『キックアス』の続編が妙に真面目になっていて正直つまらなかったので全然期待しないで観たんですが、どうして、このキレキレぶりは自分としては前作を凌ぐ面白さだったと思います。劇中にいろいろな過去作のセンスの良いパロディが盛り込まれているところもツボで、カーチェイスのシーンでのジェイソン・ボーン・シリーズのパロディにはニヤリとしてしまいました。嬉しいのは前作を凌ぐヘレン・ミレンのはっちゃけぶりで、彼女この映画の中でまったく笑顔を見せないポーカーフェイスで押し通しているのに痛烈なコメディ演技が成立しているところがまた凄い。まるでバスター・キートンみたい、さすが英国が誇る大女優です。またそれに負けないのがマルコビッチの怪演ぶりで、もうこうなるとブルース・ウィリスの影が薄いですね。アンソニー・ホプキンスも、あの当たり役をの高度にパロった様なキャラを嬉々として演じているのがまた愉しいところです。 こうなると次作も期待してしまいます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-12-13 22:09:46)(良:1票)
343.  凶悪 《ネタバレ》 
あの「上申書殺人事件」を、原作ノン・フィクションがあるとはいえここまで真正面から映像化した努力には敬意を表したいところです。ちょっと不謹慎ですけど、映画化されていない興味深い事件が日本にはいっぱいあるんです。無難な題材や原作しかチョイスしない委員会方式の映画製作が幅を利かしている腐った日本映画界では無理もないですけど、そこはえげつないハリウッドを少しは見習ってほしいものです。もう団塊世代しか覚えていない連合赤軍事件なんかを映画化する前に、オウム真理教事件を映像化するべきじゃないでしょうか。 本作はと言うと、誰もが身震いする様な凶悪をエンタテイメントにまで高めた傑作だと思います。よく『冷たい熱帯魚』と比較されていますが、趣味の悪いデフォルメが無い分本作の方が優れてるんじゃないでしょうか。リリー・フランキーの不気味な演技には身震いさせられましたね。どの登場人物にも感情移入させない演出も秀逸です。でも主人公・山田孝之の家庭生活までストーリーに組み込んだのはちょっとどうかなと思います。母親の世話を妻に押し付ける彼の内面の闇としたいみたいですが、はっきり言ってせっかくの緊張感を削ぐだけだし、だいいちあんなことで悪人扱いされたらたまらんぞ、と感じる人が多いんでは。でもラストの面会シーンは真逆の演出ですけど『天国と地獄』のラストを彷彿させてくれました、これは監督のオマージュかもしれませんね。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-13 23:17:16)(良:2票)
344.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
妻帯者そしてかつて妻帯者だった人にも、ひとしく衝撃を与えることはもう私保証いたします。また嫁の立場から観ても日常生活の自分のトラウマを激しくかき立てることは間違いないでしょう。あくまで実際におこったスコット・ピーターソン事件をモチーフにしたフィクションですけど、これをデヴィッド・フィンチャーに監督させたというのが最良(観る人によっては最悪かも)のパフォーマンスを生んだと思います。 まずベン・アフレックですが、この映画の様な頼りない男を演じさせたらイーサン・ホークかベン公かというぐらいのハマり役です。でも実在のスコット・ピーターソンという人があまりに彼にそっくりなので、これ以外の選択はあり得ななかったでしょう。そしてロザムンド・パイク、映画の折り返し地点ぐらいでネタばれしちゃうんですけどあえて一言だけ言います。私の中で今まで映画史上最悪の悪女だった『蜘蛛女』のレナ・オリンを超えるキャラがついに現れた! けっきょく物語では警察や弁護士の捜査や調査は振り回されるだけでなんの効果もあげずカタルシスは皆無のエンディングとなるのですが、後味の悪さはフィンチャー作品のお約束なのでそこはまあ期待通りでした。それにしても東洋の某国の宰相は夫婦そろってこの映画を観に行ったそうですが、これもまた凄い話です(もっともあの二人は見た目は仲良さそうですけどね)。残念ながら二人の感想は公にされていません(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-02 19:49:45)(笑:1票)
345.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 
冒頭から俳優がいきなり画面に語りかけ、「うわぁ、イーストウッドが大林宣彦をパクってる!」と驚愕しましたが、これは原作のミュージカル舞台に忠実な撮り方みたいですね。イーストウッドにしては肩の力が抜けた様な軽い撮り方も珍しいところです。随所に彼の遊び心が感じられ、TVで流れるのは『ローハイド』の若き日の御大の登場シーンというのは笑うツボです。だいたいからして、クリストファー・ウォーケンを起用していること自体が、“Can't Take My Eyes Off You”をフューチャーした名シーンがある『ディア・ハンター』を想起させてくれて面白いところです。ラストのカーテン・コールよろしく登場人物総出で繰り広げられるミュージカル・シーンには、もう鳥肌が立ちました。 フォー・シーズンズとなるとビートルズ世代の自分よりひとつ前の時代の音楽という認識でしたが、さすがに使われている楽曲はほとんど全て聞いたことがあるものばかりというのにはちょっと驚きました。なんせ『タモリ倶楽部』のあの有名なオープニング・テーマまで出てくるんですからね。 それにしてもオリジナル舞台と同じジョン・ロイド・ヤングの歌唱力は驚愕ものです。てっきりフランキー・ヴァリのオリジナル音源を使っていると思ってましたから、わたくし。また知られざるフォー・シーズンズの秘話も知ることが出来て面白かったです。ボブ・ゴーディオをメンバーに紹介したのが若き日のジョー・ペシだったというのはびっくりです。そう言えばペシは歌手としてアルバムをリリースしているほどですから、音楽の世界との関わりは深かったみたいです。 ここまで来るとイーストウッドには、ぜひ本格的なミュージカル映画を撮って欲しいものです。でも監督したわけじゃないけどその昔『ペンチャー・ワゴン』で痛い目に遭っているから、ちょっと無理かな(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-29 22:09:44)
346.  インターステラー 《ネタバレ》 
これはまさしくクリストファー・ノーラン版『2001年宇宙の旅』そのものという感じですね。その世界観というか滅びゆく地球環境の描写は、アメリカのド田舎の描写だけに簡略化して見せ、後はひたすら時空を超える宇宙の探検にシフトしています。相対性理論やらワームホールは名称は知っているけど正直あまり理解していない自分ですが、まあこの様な観せかたならば初心者でも大丈夫でしょう。「もしブラック・ホールに吸い込まれたらどんな光景が観れるのだろうか?」ということに昔から興味がありましたので後半の展開ではちょっと期待していましたが、そこはちょっと期待外れだったかなと感じました。四次元を通り越して五次元まで登場してくる展開には驚きましたけど、私なりの解釈ですとノーランは「五次元は愛だ」と言いたいのかなと思います。ここまで引っ張って来て結論はそこかい!と突っ込みたくなる衝動も有りましたけど、マシュー・マコノヒーが見せる絶妙な父性愛が良かったので気にしないことにします。またこの映画は小さな役にいたるまで豪華なキャストで、あの卑劣な(というか至極人間的な)キャラまでマット・デイモンをあてるというのも、かなり贅沢なことです。 まあそれでも突っ込みたくなるところも有り、あんだけ離れた地球とのデータ通信が速すぎないかといううこと、宇宙飛行しているのにアン・ハサウェイがきちんと化粧している(様に見える)ところです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-20 23:36:45)
347.  バニー・レークは行方不明 《ネタバレ》 
いかにも英国ミステリーらしさがあふれる一篇で、監督はハリウッドの異端児オットー・プレミンジャーだけど英国映画なんです。このプロットの映画は本作の前にも後にも幾つか撮られていて自分も何本か観たことがありますが(たとえば『フライト・プラン』とか)、この映画がやっぱりいちばん面白かったんじゃないかな。まず消えた女の子バニーを事件が起こる前に観客に見せないのが上手い。これが俗に言う「実存的不安」をかき立てる良い効果を出しています。いかにも変態っぽい家主のノエル・カワードや保育園の女主人マーティタ・ハントといった怪しげな登場人物たちがまたいい味出しているんですが、この人たちは伏線なのかと思いきや単なる賑やかし屋だったのはもったいない。でもキャロル・リンレーの不安げで神経症気味な演技は良かったと思います、サディスト監督の異名を持つプレミンジャーのことだから、そうとう彼女を追いつめる演出をしたんだろうな。大ネタばれになるのであまり詳しく書けないけど、終盤の彼女の演技というか脚本構成が実に巧みなのでぜひご覧あれ。 でもバニーの父親は実はあの人じゃないかというモヤモヤがどうしても残るんですけど…
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-18 23:37:07)(良:2票)
348.  空の大怪獣ラドン 《ネタバレ》 
東宝特撮で初のカラー作品。前半は他の特撮作品とは一味違うミステリー仕立て。炭鉱で連続殺人が起こり緊迫感が高まるが、実は犯人は甦った古代の巨大トンボの幼虫メガネウラだったというサプライズな展開。これだけで一本の特撮映画が出来そうなくらい秀逸なプロットで、炭鉱の事務所や坑道内のセットも造りこまれていて雰囲気が良く出ている。■ジェット戦闘機の本格的な空中戦映画を撮るのが夢だった円谷英二だけあって、ラドンとF86セイバー戦闘機の死闘はまさに元祖・大怪獣空中戦と呼ぶに相応しい。超音速で飛翔するラドンを巨大な飛行機雲の空撮だけで表現する映像、そしてそこに被さる伊福部昭のテーマがまた素晴らしい。それまでのゴジラやアンギラスの様な神話的な存在から離れて、ラドンには「巨大な鳥」としての動物らしさを見せる工夫が施されている。地中から出現したラドンが飛び立つ前に羽つくろいの様な仕草を見せるところなぞは、特筆すべき芸の細かさであろう。ただいくらサイズが巨大とはいえ、生物が超音速で飛翔するというのは物理的に不可能であろう。これはひとえにセイバー戦闘機と空中戦させるための無理筋の設定だったと解釈したい。■福岡で生まれ幼少期をこの街で過ごした自分にはラドンの福岡破壊は驚愕映像の連続で、初見の小学生のころは中州も天神も撮影時の風景からほとんど変化してなかったからである。実はラドンに破壊される天神の街並みに親戚の店があって、精密に再現されたその家が焼けおちてゆくのは良く知っているだけに恐ろしかった(さすがに看板は架空だった)。撮影時にはその界隈を東宝スタッフが挨拶して回ったと聞いたが、『ゴジラ』で燃やされた松坂屋に激怒されたという苦い経験から東宝も学習したのかもしれない。■操演のワイヤーが切れてラドンが溶岩に落ちたのでラストを変更したという話は今や伝説だが、二匹目のラドンも同じショットの中で落ちるのが腑に落ちない。でも製鉄所内で溶けたコークスを使った一発勝負の撮影なので、その場で円谷英二がつがいのラドンの死を決断したのかもしれない(二匹目は明らかに操演されている形跡がある)。だとしたら、さすが特撮の神様、と唸るしかないけど、これが東宝特撮映画のお家芸の「投げやりなエンディング」の始まりかと思うと複雑な気分である。あと平均的な東宝特撮ものと比べると本作は10分ぐらい尺が短い。これは何らかの事情でカットされたシーンの存在が推測される(二匹目のラドンの登場なんかはいかにも唐突)。でも上映時間が短い分、特撮映像の濃密さが増すという効果があったことは否定できない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-05 20:26:48)(良:1票)
349.  スピード(1994) 《ネタバレ》 
「もっとも純粋なノン・ストップ・アクション映画は?」と人に聞かれれば、私は迷わず『スピード』だと答えるでしょう。ひたすら暴走バスをメインにした脚本は潔いまでにシンプルで、キアヌ・リーブスやサンドラ・ブロックを始めとするメイン・キャラクターたちの私生活などはいっさい無視されています。アクション映画にはご都合主義的な展開や脚本の穴が大なり小なり存在するものですが、優れたアクション映画になればなるほどそれが気にならなくなってくるものです。もちろんこの映画で最大の穴は単独犯のくせにあれだけ手の込んだ爆破プランを仕掛けることが出来る犯人ですけど、そこはデニス・ホッパーを起用して大成功じゃないでしょうか。この頃は映画にCGが使われる様になった初期ですけど、いっさいCGに頼らず実物バスを暴走させ旅客機に突っ込ませて大爆発させるという撮影が遂行された最後の映画だったんじゃないかな。最後は地下鉄車輌がチャイニーズ・シアターの前の路上に飛び出し、良くこんな撮影が許可されたもんだと感心させられました。もっともこの地下鉄シークエンスは脱線シーンがミニチュア特撮がもろバレなうえ、映画の構成を崩す蛇足なシークエンスだった思いますけどね。そう言えばデニス・ホッパーが首を吹っ飛ばされた最期の後で、キアヌが言う「俺の方が背が高くなった」と言うセリフは、彼の自虐ネタかと思うぐらい可笑しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-18 23:21:26)(良:1票)
350.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
この映画は自分にとっては観たときの精神状態を測定するリトマス試験紙の様なものです。もちろん引き込まれるのは鬱々としているときで、そういう状態ではほんとは観ない方が賢明かもしれません。もういろんなシチュエーションで10回は観てるけど、毎回初めて観たような感覚になるし、感情移入する登場人物も観るたびに違うんです。ちなみに今回は心優しい(?)ポン引きのハーヴェイ・カイテルで、せっかくジョディ・フォスターと仲良くしてたのに可哀想じゃないですか。 トラヴィスという男はけっきょくなんだったんだろうか、これは永久に解けない疑問かもしれません。この映画でのデ・ニーロは前半・中盤・クライマックスと別人のように形相が変わってしまうのがまた凄い。始めはちょっとコミュニケーション障害気味な表情に幼さの残る青年という感じが、目つきがテンパった凄味のある殺し屋風キャラに変貌してしまいます。それは、身なりは良いが不気味さを漂わせたマーティン・スコセッシを客として乗せてからなんです。スコセッシは悪魔だったのでしょうか、そう言えば『エンゼル・ハート』のルシファーの化身であるデ・ニーロは、本作のスコセッシの風貌と瓜二つでしたね。
[ビデオ(字幕)] 8点(2015-07-03 00:37:24)
351.  女子ーズ 《ネタバレ》 
なんも期待せずに観始めましたけど、実は思わぬ掘り出し物でした。もう最初の30分のチャールズ司令官や怪人たちとのグダグダなガールズ・トークはもう爆笑です。考えてみれば、この映画は日本版『デス・プルーフ』みたいなもんなんですよね。ガールズ・トークと女子アクション(もっとも日本の方は迫力負けですけど)は共通じゃないですか、ちょっとムリありますけど(笑)。それにしてもこの監督の“戦隊もの愛”には頭が下がります。地球制服を企む怪人たちが、埼玉かどっかの砂利採掘場をいつも通って都心を目指していたとは不覚にも今まで気が付きませんでした(笑)。もう一つ伝わってくるのが、監督の強烈な韓流憎悪じゃないでしょうか。レッドの恋愛シークエンスはモロに韓流のパロディで、メチャクチャ韓流ドラマをコケにしてるような気がするんですけど。女子―ズに居酒屋で群がってくるチャラい男たち、もう雰囲気が韓流男優そのものって感じでした。 それにしても桐谷美玲や藤井美菜が「ウ●コ~ウ●コ~」なんて連呼する映像を眼にするとは、世の中何が起こるか判らないもんです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-19 20:49:02)(良:2票)
352.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
スタローン版のせいでどうしてもイメージが悪くて可哀想なんだけど、最近のマーヴェル・コミック映画とは一線を画したダークな世界観が素晴らしい。主演のカール・アーバンはメットを被りっぱなしでとうとう最後まで素顔を見せずじまいでしたけど、これもある意味いい役者根性と言えるでしょう。ルーキー・ジャッジのオリヴィア・サールビーは 反対に被らないで通したけど、“ヘルメットの装着すると超能力が使えない”というのは実に上手い説明です。たしかにアーバンはどうでもいいけど、彼女のルックスを堪能できるのは眼福ですよね(笑)。 それにしても、ここまで顔面破壊に拘った映画には初めて出会った気がします。これはかなりエグくて痛そう。展開が気のせいか『ザ・レイド』にそっくりになっちゃってるのは、まあご愛敬と言うことで。でも8万人が居住している200階建てのビル、そして8億人がうごめくアメリカ東部全体ぐらいの規模を持つメガシティなんて、もうそのセンス・オブ・ワンダーには痺れてしまいますね。バルカン砲で撃ちまくられても無事だったり銃弾が命中してもまるでプレデターみたいに応急処置が出来たり、などご都合主義なところはありますがシンプルながらも見応えは十分でした。 カール・アーバン自身が署名活動しているそうですが、続編製作は難航しているみたいですね。私もドレッドとアンダーソンのコンビをもう一度観てみたいので、署名してみようかな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-13 23:08:49)
353.  カーツーム 《ネタバレ》 
砂漠での壮大な戦いの映画だと思って観てみたら、ロンドンの政府高官たちの駆け引きを描写するシーンも多いし、戦争映画というよりも政治が主役の歴史映画でした。ヴィクトリア朝時代を代表する軍人である“チャイニーズ”・ゴードン将軍ですが、演じるチャールトン・ヘストンがこのキャラにピッタリの演技を見せてくれたのは予想外でした。上層部の命令に反抗する気難しいが気位の高い男なんですが、こういうキャラを演じたらヘストンはほんと上手いです。大規模な騎馬集団のぶつかり合いあり、ナイル河上での海戦もどきの戦いありと、戦闘シーンもヤキマ・カヌットが実質監督してるだけあり迫力ありましたね。これはシネラマの大画面で観たらさぞや凄かったでしょうね。対するマフディー演じるのはローレンス・オリヴィエ、アル・ジョルスンみたいな黒塗りなのでちょっと見には誰だか判りませんが、あの眼力は強烈でこれぞ名優です。けっきょくゴードンとマフディーはコインの裏・表の様な似た者同士だったわけですが、ありふれたドラマツルギーながらもけっこう説得力に満ちた良い脚本だったと思います。 主要キャラには女性はいないし女性が登場している映像自体がほとんどないという、まるで『アラビアのロレンス』の様な英国製らしさに満ちた映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-03 23:15:24)
354.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
ドタバタ・コメディー+謎解きミステリーというプロットはなかなか斬新だったと思います。きわどい下ネタと人種ネタは拒否反応がある人も多いでしょうが、すいません私“黒いダグ”には心底大笑いしてしまいました。フィル・スチュ・アランのキャラもキレまくってます。いちばん悪そうなフィルが教師と言うのは強烈な皮肉ですよね。マイク・タイソンが出てきたのはびっくりでしたが、このネタでⅡまで引っ張るとは思いもよりませんでした。可笑しかったのはMr.チャウで、だってグラサンを外したら不祥事でバッシングを受けてすっかり干されてしまったあのお笑いタレントにそっくりなんですもの。でもこいつが実はシリーズ最重要のキー・パーソンだったとは、Part.1では想像できませんでしたね。ネタがヤリ過ぎ状態になったりタッチがちょっと変わってくる『国境を越える』や『最後の反省会』と比べると、やはりこの第一作が笑いのバランスが取れていていちばん愉しめるんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-28 20:53:43)
355.  SOSタイタニック 忘れえぬ夜 《ネタバレ》 
観て驚きました、『タイタニック』はこの作品のリメイクみたいなものなんですね。随所に『タイタニック』で観たことある様なカットが観られます。イズメイ社長がこっそりボートに乗り込んで船員に軽蔑の眼差しを向けられるところや、“不沈のモリ―・ブラウン”が救命ボートで船員に喰ってかかるシーンなど、枚挙に暇ありません。極めつけはアンドリュース技師がダイニング・ルームで死を待つシーンで、暖炉に手を突いて時計を眺めるところなど『タイタニック』ではキャメロンはそっくり真似というか再現しています。このシーンでアンドリュー技師が話しかけるカップルこそ、ジャックとローズの原型なんですよ。製作当時には船体が折れたことなどが判明していなかったのですが、沈没の様子はミニチュア特撮ながらかなり忠実に再現しています。『タイタニック』では無視されていたカルフォルニアン号とカルパチア号の事はかなり克明に描かれていました。 こうやって観ると、ラブロマンスの要素がない分事実の重みが伝わってきますね。キャメロン版でタイタニックものはやるべきことはやり尽くした感がありますけど、本作も歴史の中に埋もれさせるにはもったいない一篇です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-16 20:28:04)(良:1票)
356.  ザ・パシフィック<TVM> 《ネタバレ》 
スピルバーグとトム・ハンクスが製作総指揮をとったいわば『バンド・オブ・ブラザーズ』の太平洋戦争・海兵隊版と呼べるTVミニ・シリーズです。“ミニ”と言いましても全篇通してみれば8時間半あまりもあり、製作費も200億円(!)かけているぐらいですから凄いもんです。原作はドラマにも登場するユージン・スレッジとロバート・レッキーがそれぞれ書いた従軍回想記で、それに海兵隊の伝説的な英雄ジョン・バジロンの物語を加味した脚本構成となっていますが、この脚本は『バンド・オブ・ブラザーズ』よりも優れているんじゃないかと思います。この三人は所属する連隊も実戦参加時期も違っていて物語の中では絡むところはないのですが、観終わってみるとこの三人が同じ中隊で肩を並べて戦っていた様な錯覚に陥るほど秀逸なストーリーテリングでした。 ●ガダルカナル まず彼ら第一海兵師団はガダルカナル島に投入されるのですが(スレッジはまだ入隊していない)、米軍側から見たガダルカナル戦がまた興味深いところです。夜に海上で砲火が瞬き砲声が聞こえてくるのを見物して「海軍が日本艦隊を追っ払ってくれてるな」と歓声をあげてるんですが、実は米艦隊が惨敗した第一次ソロモン海戦を陸から見ていたわけで、夜が明ければ艦隊も輸送船もいなくなっていて孤立無援になっていることに気がついて愕然としまう。これはもう『遠すぎた橋』の英空挺部隊と同じ様な状況で、この状態から日本軍を撃退したんですから決して楽な闘いじゃなかったことが判ります。この戦いでバジロンは名誉勲章を授与されて本国帰還し戦時公債ツアーのスターになります。●ペリュリュー 三話も使って繰り広げられるのがぺリュリュー島の死闘で、ここから実戦経験したスレッジの視点で描かれます。さきに両陛下が訪れたことで少し知名度は上がりましたけど、あまり現代日本人には馴染みがないこの島で海兵隊がいかに苦戦したかが判ります。ガダルカナルでは輸送船から縄梯子を伝って上陸用舟艇に乗りこんでいたのに、この作戦では水陸両用戦車を使う様になってきて、海兵隊の戦術の進歩がよく判ります。日本軍も九五式戦車(もちろんレプリカですけど良く出来ています)を繰り出して反撃するけどあっけなくやられちゃいます。このシリーズでは武器考証はハイレベルですが、全篇を通じても代表的な分隊火器であるブローニング自動小銃が使われていないのは解せないところでした。●沖縄 それまでは民間人のほとんどいない孤島が戦場でしたが、沖縄戦になってくると日本人としては観るのが辛くなってきます。米軍にも苛酷な自然環境は平等ですし、ずぶぬれの泥だらけで野宿しなければいけないというのは、歩兵のつらいところです。育ちの良いスレッジまでもが日本兵の死体から金歯を集める様になってきて、戦争が人間性を狂わせる恐怖をひしひしと感じました。 このシリーズでは一話をまるまる使ってスレッジとレッキーが復員する姿を描いているのが、物語に深みを与えてくれたと思います。狩りに行ったけど「もう死ぬまで銃を撃ちたくない」と父親の胸で泣くスレッジの姿で物語は終わります。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-29 20:52:55)
357.  最後のマイ・ウェイ 《ネタバレ》 
この映画を観るまではクロード・フランソワという人の事は正直知りませんでした。60年代から70年代にかけてフランスで大人気だったアイドル歌手で、いわばフランスの郷ひろみか西条秀樹という感じでしょうか。またあの名曲『マイ・ウェイ』も実はこの人が歌ったシャンソンがオリジナルだというけっこう凄い人だったんです。 あまりにダサい邦題のせいもあり世間によくある歌謡もの映画と思っていたら、これがどうしてグイグイと引きつけられるパワーを持った作品で、最後にはホロリとさせられてしまいました。物語はスエズ運河会社の偉いさんの息子として生まれたフランソワが、歌手として成功してゆきこれから全米に進出だというところで信じられない様な事故で他界するまでを追ってゆきます。主演のジェレミー・レニエはメイクもあるでしょうが実際のクロード・フランソワにそっくりで、歌も上手いなと感心したけど良く調べると実際のフランソワの音源を使っているみたいです。この映画の巧みなところは、フランソワに決して感情移入させない様な距離を置いた撮り方をしていることでしょう。たしかにかなり自分勝手な男だし、若いころから整形して顔をいじっても平気だし、落ち目のときには仮病を使ってステージで倒れて同情を買うなんてことまでやってのけます。女性関係も男の眼からも勝手邦題で、フランス・ギャルとのエピソードでは“なんなんだ、こいつは!”って観てて腹が立つこと請け合いです。でもこれもジェレミー・レニエの名演のなせる業なのは間違いないでしょう。母親もまたろくでもなく、ギャンブル狂で借金の山を築くんだから困ったもんです。 成功した中盤以降はこの種の映画ではふつうだれるもんですが、変幻自在な映像を駆使してそのパターンに陥らないように工夫されていてそれが成功しています。朝起きてからファンが群がる自宅を出て始まるある日のフランソワを、長回しを多用して見せてくれたのにはこの監督の才気が良く出ていました。各所で見せてくれるフランソワのド派手なステージ・パフォーマンスも観ていて愉しかったですね。 スターと言うのは頂点に立った瞬間から落ち目になって忘れられてゆく恐怖が始まるものなんですね、そういうスターの強迫観念がとても切実に伝わってくる映画です。ちょっと長尺でしたが、時間を感じさせない濃い一篇でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-27 00:27:05)
358.  アイアンマン 《ネタバレ》 
ここ10年で製作されたマーヴェル・コミックものではいちばん面白いかも。これも一重にロバート・ダウニー・Jrをトニー・スターク役に引っ張って来れたからで、このキャラは彼の生涯の当たり役となるでしょうね。後半のパワード・スーツ同士の戦いはなんだか『ロボコップ2』の再現みたいな気もしますが、さすが最新のCG映像なので『ロボコップ2』のコマ撮りとはレベルが段違いでした。とくにわたくしが気に入ったのはアイアンマンの飛翔シーンの素晴らしさで、かなりリアルで満足させて頂きました。 サミュエル・L・ジャクソンがどこに出てくるんだろうと首を捻ってましたら、まさかあんなドン尻で顔を出すとは(笑)。でもこの人、ほんとにアメコミが好きなんですねえ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-24 21:56:32)
359.  戦うパンチョ・ビラ 《ネタバレ》 
メキシコ革命って複雑な経緯のうえに指導者たちの裏切りの連続でちょっとかじっただけでは理解不能なんですが、それでも何をしたかは知らなくてもパンチョ・ビラの名前だけは有名ですよね。まあぶっちゃけて言えば山賊の親分なんですけど、メキシコでは正義のヒーローという位置づけされているみたいです。 メキシコ大好きのサム・ペキンパーが脚本書いた映画なんで、全篇に“パンチョ・ビラ愛”が満ち溢れていますね。ビラを演じるのはユル・ブリンナーですが、髪の毛ふさふさで髭まで生やしてるという彼としては珍しい役作りです。自分の存在感を示す為に政府軍に身内の村が荒らされるのを傍観したり11回も結婚(それも重婚)するなどと、ビラの人間像をあけすけに描いています。でも自分で飛行機の操縦に挑戦して失敗するなど抜けたところも見せるコミカルな一面もある人物なんです。彼にヤミ武器商人のロバート・ミッチャムとビラの側近チャールズ・ブロンソンが絡むのですが、この三人がそれぞれみごとにキャラが立っていて愉しめます。善人だか悪人だか掴みどころがないミッチャム、冷酷残忍で捕虜を殺しまくるけどとぼけたところもあるブロンソンというのが役どころです。戦闘シーンもなかなか迫力がありまして、大規模な空撮を使った攻城戦のシークエンスなどはかなり見応えがありました。 本作はテンポも良いしアクションもキレているという絵に書いた様な隠れた秀作なんですが、DVD化もされていません。TSUTAYAの“発掘良品”あたりでソフト化するには相応しい作品じゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-04-17 21:44:14)
360.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 
このシリーズは始めから三部作で撮る計画だったので、一作ごとに過不足なくアクションが詰め込まれているから私は好きです。ジェイソン・ボーンのアイデンティティに拘った本作では、殺し屋とボーンの対決に的を絞って謎はほとんど残してるので次作も観たいという観客の欲求を狩りたてるような上手い終わり方でした。 マット・デイモンにアクションさせるというキャスティングも絶妙です。セガールのようなプロもどきの格闘達人じゃないので絶妙なカメラワークとカット割りで大胆に肉弾アクションを構成していて、実にこれが説得力ある画になっているんです。ボーンがあまり銃を使わないところも渋い。でも送り込まれる殺し屋は意外と弱くて、クライヴ・オーウェンの呆気ない最期にはちょっと唖然でした。カーアクションも他の二作に比べるとおとなしめでしたが、ミニという車の特性を最大限に活かした撮り方ですね。 それにしてもCIAという組織の悪辣ぶり、自分たちはラングレーの本部から動かず、スイスやフランスの警察をまるで岡っ引きみたいにこき使うって、どこまで実態を反映してるのか判りませんが凄いですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-03-01 20:02:31)(良:1票)
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