541. ポゼッション(2012)
21世紀版「エクソシスト」です。私にはサムライミの匂いが全く感じられませんでしたが、昔観た「エクソシスト」や「悪魔の住む家」を思い出しました。 若い人には、こういったオカルトホラーは、返って新鮮なのではないでしょうか。 無駄のないシナリオで楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-02 02:06:28) |
542. コズモポリス(2012)
久々のクローネンバーグ監督のバイオレンスものかと思いきや、ほとんどがリムジンの中の会話劇という、つまらない内容でした。 セリフも冒頭から何を言いたいのか全く伝わってこなくて、もう10分すぎてからは、ただ字幕を追うだけの鑑賞でした。 「危険なメソッド」と同じで、監督が、ただ自分の好きなように作っただけにしか感じられません。 私は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」や「イースタン・プロミス」みたいなものを要求します。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-05-31 03:56:38) |
543. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 その昔、テレビの洋画劇場の予告編で「衝撃のラストシーン、何百何十何発!」という、まだ未見だった私を完全に怒りにかられたのを覚えていますが、この映画、ラストシーン以外でも、全てにおいて完璧なのが理解できます。 毎回衣装が変わるフェイ・ダナウェイは、この時点で最高のファッションモデルでした。 映画評論家の町山智浩さんの本で知ったのですが、ウォーレン・ベイテイ演じるクライドが何故、女性と接することができなかったのかは、クライドがゲイだったということ。(勿論設定上の話し) この時代に、ハリウッドでは、さすがにゲイ描写はできず、こうなったそうです。 バンジョーのBGMが、古臭さを感じさせますが、当時のヒッピーやカウンターカルチャー世代が喜んだ背景が目に浮かびます。 若くして死ぬことの格好良さが上手く描かれています。 私はヒッピー世代ではありませんが、10代後半に60年代の古い音楽に目覚め、ドアーズのジム・モリスンに出会いました。 当時の「30歳以上を信じるな」という言葉には衝撃を受け、ジム・モリスンの人生のように生きたいとさえ思いました。 今、30歳を遠に超えましたが、未だに私の中にはジム・モリスンが生きています。 この映画で彼を思い出しました。 「明日に向かって撃て」と比較されがちですが、あちらは常に未来を夢見た男性二人なのに対し、こちらは、まだ未来ある若者、実際には現実に未来を持てなかった若者二人の設定が、全く違う点だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-05-29 01:51:21) |
544. 天井桟敷の人々
3時間以上にもかかわらず、とても楽しめました。バチストのパントマイムは今見ても、高度なテクニックではないかと思います。ラストが印象的でした。ヒロインのガランスにむけた、ナタリーの名台詞は感動的です。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-05-29 01:22:25) |
545. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 主人公のピーターがヒロインのМJに対して、スパイダーマンがMJのことをどう思っているのか伝えるシーンがあるんです。叔母さんが入院している病室でのシーンです。 「MJのすてきなところは、彼女をみつめると、彼女に見つめ返される。すると、何だか急に不思議な気持ちになる。自分がとても強くなったようで、それでいながら弱く感じる。うれしくなり、それでいて怖くなる。正直どんな気持ちか分らないけど、どんな男になりたいかわかる。ムリして手の届かないものに手を伸ばしてる感じだ。」 この時、MJはピーターがスパイダーマンなんじゃないかと思って、手を握ったのかと思いました。 でも、よく見ると、MJは、ラスト、ピーターとのキスシーンで、唇に手を当て、その感触がスパイダーマンとキスした時と似ていると感じるんです。 このへんがイマイチはっきりとしないんですよね。 今、WОWОWで、パート1を観たところです。 これから、パート2を観て、それについて、じっくり考えていきたいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-25 03:53:23) |
546. ギフト(2000)
予備知識なしでの観賞でしたが、人間ドラマがしっかりしていたので、ドキドキ感は凄かったです。 サイコサスペンスっていうんでしょうか? スティーヴン・キングとジョン・カーペンターがタッグを組むと、こんな仕上がりになりそうな…そんな映画でした。 極力VFXに頼らずに進行していったのも面白かった要員の一つです。 ケイト・ブランシェットは最高でしたが、キアヌ・リーヴスはミスキャストのような気がしました。 主演がケイト・ブランシェットではなく、昔、テレビに頻繁に顔を出していた、おばさん占い師だったら、また違っていたかもしれませんね(苦笑)。 ヒラリー・スワンクの時代遅れのヘアースタイルに、携帯電話が全く出てこなかったことから、原作は80年代なのかなって感想も持ちました。 2時間のサスペンスものとして考えるとショボいかもしれませんが、感情を揺さぶることを考えれば、見て損はない作品です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-21 23:26:16) |
547. ドライビング Miss デイジー
《ネタバレ》 劇場で観たときは若かったせいか、この映画の魅力がわかりませんでした。今回、20年ぶりの観賞で、これほど可笑しくて感動した自分を発見でき、心底良い映画を観たなぁって思っています。 冒頭のお婆ちゃんが、車をバックさせてしまうところから、掴みはOK! モーガン・フリーマン演じるお爺ちゃんも、あの独特な嫌らしい笑い方には、こちらも笑いを誘われてしましました。 ジェシカ・タンディ演じる、お婆ちゃんが、3個1ドルのサケ缶が一つ無くなっただけで、大騒ぎするところは爆笑してしまいました。 黒人の老人とユダヤ人の夫人のアラバマ旅行、私は最近「アラバマ物語」を観ていたので、夜のシーンは怖かったです。 アカデミー・メイキャップ賞を獲っただけのことはあります。ジェシカもモーガンもダン・アイクロイドも、どんどん歳を取っていく。 車が変わっているのにも気が付きました。 劇場で観たとき、モーガン演じる運転手が字が読めないのに新聞を読んでいる(見ている?)シーンが印象的だったけど、それは今回も同じだった。 家も売却され、お婆ちゃんもいなくなったと思ったら、そこまで終わりにさせなかったところで、エンドマークを打ったところも感動を呼びました。 現在、DVDも入手不可能ですが、いつかブルーレイで、完全吹き替えとボーナストラックをつけた状態で再発してもらえることを、切に願います。 小ネタてんこ盛りの最高の映画です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-05-21 16:20:30)(良:1票) |
548. デタッチメント 優しい無関心
アート系映画のようです。 荒れた学校に勤める教師と路上生活している少女の話しのように解説されていますが、主人公のモノローグが多く、90分の中に様々な問題を詰め込みすぎて焦点がぶれてしまっているようです。 英語が理解できないと、肝心なモノローグは字幕だけに頼るしかないので、本当にこれで正解なのか疑問が残ります。 内容がイマイチ理解できず、盛り上がりに欠けます。 路上生活している少女、エリカ役のサミ・ゲイルは当時15歳。魅力ある演技をしています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-05-13 10:02:39) |
549. ブルーサンダー
VFXが大嫌いな私ですが、久々にテレビ放送の完全版吹き替えを観賞し、堪能しました。 サスペンス部分がチープですが、高層ビルで悪役たちが密室会議をしていて、マルコム・マクダウェルがカーテンを開けたら、ブルーサンダーが見ているシーンは、かなり印象的です。 こういう映画を若い人たちに、「本当のアクション映画とはこれだ!」って叫んでみたくなりますね。 内容はあまりありませんけど(笑)。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-05-13 06:10:58) |
550. 偽りなき者
《ネタバレ》 久々に、ずっしり重いテーマの映画を観た気がします。幼な子の嫉妬からきた嘘で性的虐待と疑われた主人公が周囲の悪態と戦うという、もしかしたら自分にも降りかかりそうな内容でした。 日本でも電車の中で痴漢と訴えられた人が、正義感ぶった周囲のサラリーマンに押さえつけられる映像が浮かんできますが、本作を観ると「正義」って何だろうという疑問が湧きます。 キリストが娼婦に石を投げた人たちに対して「この中で本当に罪を犯したことがない人はいるのか」と訴えかけたシーンも思い出します。 一度疑われると、こういった疑いは一生消えません。 ですが、性的に変態な人間がいるのも現実です。 もし、私に、この映画に出演したクララと同じ歳の女の子がいて、猥褻なセリフを言わせ、こういう演技をさせたいとは絶対思わない! それが一番の感想かもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-05-13 05:39:27) |
551. 機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛
三部作イッキ観賞だったが、長かったなぁ…。ロボットが出てきて、チュー、ドドドドン、バッキュ~ン、ドッカーンの連続だもん。登場人物のほとんどが命令に従わず、自分勝手に動くし、行動が幼すぎると思う。シャアは結局何やったかっていうと、ウ…ン、何にもやってなかったね。アムロも顔だけ。そもそも「Ζガンダム」自体、面白くないんだよ(笑)。 [DVD(邦画)] 3点(2014-05-06 02:19:31) |
552. 機動戦士ZガンダムII 恋人たち
ゴールデンウィークにテレビ版をイッキ観賞していたから、何となくついていけたけど、テレビ版を知らない人には、ついていけないと思う。でも、イッキ観賞したので、観る必要もなかったような…。 [DVD(邦画)] 3点(2014-05-06 02:13:15) |
553. 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
たまたま友人と「Ζガンダム」の話しが出て、ゴールデンウィークにレンタルショップで一枚50円だったので、テレビ版と映画版3部作をイッキ観賞しました。 正直、中学生の時、「Ζガンダム」は途中でギブアップしたのですが、今改めて観賞して「そりゃそうだ」と思いました。毎回ロボットがドンパチやって、敵が「覚えてろよ!」って退却…。その繰り返しだもん。富野氏が「40過ぎてアニメなんか見るな!」って言う意味、わからなくもないです。 で、本作はというと、テレビと何ら変わることなく、ロボットがドンパチやるだけの内容のないストーリーで、90分で終わってよかったという感想でした。 [DVD(邦画)] 4点(2014-05-06 02:10:03) |
554. サイレントヒル
ストーリーは、あってないようなもの。 私はTVゲームはやりませんが、なんだか人がやってるゲームの横で、ポカンと口を開けて見ているような気分でした。 今の時代、CGで怖さなんて出せるんでしょうか? ほぼ全てCGだけで2時間を超すのは、違う意味で拷問を受けているようでありました。 クリエイターは「怖い」っていう感情を、もっと勉強すべきです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-06 02:03:06)(良:1票) |
555. 刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM>
《ネタバレ》 ウィリアム・シャトナーが俳優役として刑事を演じて、本物のコロンボとタッグを組んで、シャトナー自身が容疑者だと自ら推理していく。それが、この作品の狙いだと思うが、ただそれだけって感じで、犯行動機や証拠に穴がありすぎると思う。 ウィリアム・シャトナーだったら「スタートレック」というのは誰もがイメージするはず。山城新伍よりも、いつもの声優さんにやってもらいたかった。 それから、犯行計画の実行はスピルバーグが監督した「構想の死角」を参考にしていると思う。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2014-04-26 21:10:16) |
556. 刑事コロンボ/さらば提督<TVM>
《ネタバレ》 最終回の予定だっったろうが、ここまで来ると「コロンボ」として楽しめなくなる。 犯行動機や小道具など、いまいちパッとしないし、懐中時計の音を聞いたコメントだけで、犯人だと決めつけてしまうところなど、もうメチャクチャ。付添いの刑事と新入りの刑事のセリフが多いため、コロンボの出番が少ない。第一回放送から5年以上も経てばネタ切れは仕方ないのでしょうか? でも、この後7つもエピソードが作られるんですよね。非常にヘンテコリンな作品です。 パトリック・マクグーハンが監督なのも要因の一つです。この人が監督すると、いつも変…。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2014-04-19 19:20:48) |
557. PARKER/パーカー
まぁ、私自身、アクション映画って、あまり観ないんですが、つまんなかったです。主人公のバックボーンが全く描かれてないし、シーンにメリハリがないから疲れました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-04-17 19:50:20) |
558. コマンドー
ディレクターズカット版とオリジナル版の違いがわかりまんが、どれだけ家のシアターシステムが発達しようと、当時の映画館で観た感動には勝てません。 CGが当たり前になってしまった今、30年後に観賞しても、きっと同じ感動を得ると思います。 90分、久々に手に汗握りました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-04-17 18:42:50) |
559. 緋色の街/スカーレット・ストリート
もしかしたらフリッツ・ラング監督の最高傑作ではないでしょうか? 1945年という何とも言い難い年に、ハリウッドでは、こんな映画が作られていたんですね。 彼は客が満足するようなハッピーエンドより芸術性を貫いたことが十分伝わってきます。洒落たセリフ、小道具、シャレード、伏線、使われた音楽が見事と言っていい、「本当に面白い映画とはこれだ!」と言いたくなります。 心温まる映画かと思いきや、人間の汚い部分を見事に描いてあり、笑い、エロス、涙、恐怖、全てが含まれています。 私にとって永遠に残る逸品となりました。 ヒロインが画家を演じるシーンでは笑ってしまいました。だって、佐村河内氏と新垣さんと同じなんだもん! 当時のハリウッド特有のオールセットなのも見どころの一つです。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-04-17 15:50:55)(良:1票) |
560. ブギーナイツ
ポール・トーマス・アンダーソンの26歳の監督脚本作品だそうです。年齢の割に素晴らしいとは思いますが、なんというか…話がつまらないんです。この映画のエピソードは細かい点まで事実に基づいたものだそうです。で、それがどう結びつくかというと、私には全く理解できず、無駄に話が長いだけにしか感じられませんでした。この監督の作品は嫌いではないんですけどね。似たような映画でオリヴァー・ストーンの作品があったような気がするけど、あっちのほうが面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-17 08:43:02) |