Menu
 > レビュワー
 > かたゆき さんの口コミ一覧。37ページ目
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1871
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
8182838485868788899091929394
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
8182838485868788899091929394
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
8182838485868788899091929394
>> カレンダー表示
>> 通常表示
721.  ちいさな独裁者 《ネタバレ》 
1945年4月、敗色濃厚なドイツのとある地方都市。部隊から脱走してきた一兵士ヘロルトは、打ち捨てられた軍用車からとあるもの発見する。それは、「ナチス将校の軍服」――。周りに誰も居ないことを確認し、密かに袖を通すヘロルト。僅かに丈が合わないものの、身なりを小綺麗に整えると、もはや何処からどう見てもナチスの将校にしか見えなかった。持ち前の口の巧さから、彼は行く先々で〝部下〟を見つけては自らの支配下に置いてゆくのだった。偶然も重なり、正体がバレるぎりぎりのところで踏みとどまったヘロルトはやがて、ナチスの脱走兵収容所へと辿り着く。そこで更なる部下を得た彼は、権力の味に酔いしれ、次第に狂気の独裁者へと変貌してゆく……。大戦末期のドイツを舞台に、そんな軍服と口先だけを頼りにのし上がっていった脱走兵を描いたヒューマン・ドラマ。ナチスの部隊から逃げ出した主人公が、ナチスのお偉いさんを口八丁手八丁で丸め込み、どんどんと偉くなってゆくという、いわば戦争版わらしべ長者みたいな寓話的なお話なのですが、これが実話だというのですから驚きです。何処まで脚色されているのか分かりませんが、これがなかなかよく出来ている。最初こそ、この主人公に感情移入して観続けていたら、徐々におかしなことになりはじめ、やがて自らが助かるために90人もの捕虜を無残にも処刑するという残虐行為に手を染めるところに至ってはもはやドン引きです。でも、そこまでの過程にものすごく説得力があるんです。人間、権力の味をしめるとここまで変貌してしまうのか。対するナチスの高官たちも官僚的な権力闘争に明け暮れ、もはや何が正しいのかすら分からなくなってる始末。カリスマ的な独裁者と非人間的な官僚機構、多くのユダヤ人を死に追いやったであろうそのシステムの最もシンプルなものがここにはある。監督のシニカルな目が光る、この恐るべきブラック・ユーモアには思わず戦慄させらてしまいます。惜しいのは、後半の主人公たちの乱痴気騒ぎが幾分かくどいこと。ここらへんをもう少し削れば、より完成度の高い作品に仕上がっていたんじゃないでしょうか。とはいえ、なかなか見応えのある戦争ドラマの秀作であったと思います。エンドロールで流れる、主人公たちが現代の欧州で大暴れする映像なんて、現代にまで連なる愚かな現実を象徴している。ますます混迷を深めるこの現代において、真に観るべき映画の一つと言っていい。
[DVD(字幕)] 7点(2020-09-14 03:22:39)(良:1票)
722.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
いまやハリウッドの伝説的な事件として名高い、女優シャロン・テート惨殺事件。チャールズ・マンソンをトップとするカルト的なヒッピー集団「マンソン・ファミリー」によって引き起こされたこの凄惨な事件を題材に、タランティーノ監督が豪華キャストを揃えて映画化したという本作、映画ファンとしてはやぱ押さえときゃなきゃあかんだろと今回鑑賞してみました。観終わってすぐの自分の率直な感想は、「あー、なるほど。これって完全なる楽屋オチのお話だったんだね」というものでした。ハリウッドが最もキラキラと輝いていた当時を背景に、映画ファンならニヤニヤしちゃうようなネタのてんこ盛り。ブラッド・ピットが若い女の子に言い寄られたときに、「お前、未成年だろ。俺はガキとやってムショになんかはいりたくねー」とのたまうところは思わず笑っちゃいましたわ。いや、ロマン・ポランスキーはこの映画観てどう思うんだろ(笑)。他にもブルース・リーやらスティーブ・マックィーンやらのネタもなかなか面白かったです。ただ、お話として面白かったかと問われれば正直微妙。まず、タランティーノらしく今回もやぱ長ーい!途中、退屈に感じるシーンが幾つかありました。あと、最後の衝撃のオチには思わず呆気にとられちゃいましたわ。「え、どゆこと?」と頭がハテナでいっぱいに。んで、終わった後にいろいろ調べてみて納得。なるほど、これはもしあの時こうなっていれば良かったのに!という映画ファンの願望を具現化したものなのね。邦画で言えば、あの時松田優作が死んでなければ、あの時夏目雅子が病気にさえなっていなければみたいな。まぁ分からいでもないですけど、僕はそこまで「おおー」とはならなかったですね。結論。まあいかにもタランティーノらしい小ネタの数々や華のある役者陣が演じるゴージャスな画、キレのいいバイオレンス描写などはなかなか楽しめましたけど、お話的には、ま、ぼちぼちってとこでした。
[DVD(字幕)] 6点(2020-09-14 02:43:49)(良:1票)
723.  ホテル・ムンバイ 《ネタバレ》 
2008年11月26日、インドのムンバイで暮らす人々はその日も昨日と同じような平穏な一日になると信じていた。だが、彼らの日常は呆気なく崩れ去ることに。武装したイスラム過激派の若者たちが突然、人々にその銃口を向け始めたのだ。なるだけ人が集まるところを標的に次々と引き金を引く若者たち。家族や恋人とともに平穏に過ごしていた人々の日常は、瞬く間に阿鼻叫喚の地獄絵図と化すのだった。それは多くの外国人観光客が集い幾多の地元住人が働くタージマハル・ホテルも例外ではなかった。その日が初出勤日だったシーク教徒の若者、長年ここで働いてきたベテラン料理長、幼い子供を抱えたアメリカ人夫婦、女好きのロシアの大富豪…。周りの人々が次々と犠牲になる中、彼らは如何にしてこの災厄に立ち向かっていったのか――。本作は、実際にあった凄惨なテロ事件を背景に、その日たまたまそのホテルに居合わせた人々を描いた群像劇だ。冒頭から忠実に再現されたであろうテロ事件の、その目を見張るような臨場感には圧倒されるものがあった。逃げ惑う人々に躊躇なく銃口を向ける犯人の若者たちには戦慄させられる。人は、どうしたらここまでの憎しみを心に宿すことが出来るのだろうか――。ただそうした事実の重みとは別に、僕はそこまでこの作品を評価することは出来なかった。何故なら人間性への洞察が一面的で非常に浅いのだ。犯人は一様に冷酷無比で人の命などなんとも思っておらず、対照的に被害者となる人々はみんな善人でいい人という描かれ方が最後まで徹底しているのだ。人質になる人々の中には自分が助かるためなら他人を犠牲にすることも厭わない人だっていたはずなのに、そんな人は一人も出てこない。あの女好きのロシア人さえ、最後は見ず知らずの女性のため危険を顧みずに行動する。だからといって皆で団結して犯人に毅然と立ち向かうのかといえば特にそんなこともなく、ただ泣き叫んで逃げ惑うばかり。それは犯人側も同じで、今日が人生最後の日として神のためにより多くの人を殺そうというのに誰にもその悲愴感や圧倒的な狂気性が感じられない。ピザを食べて和気藹々と冗談を言い合ったかと思えば、次の瞬間には容赦なく人を殺しているという一貫性の無さ。最後まで観て、この作品のテーマとは果たして何なのだろうと思わず考え込んでしまった。実際にあった事件を忠実に再現すれば、テーマ性など観客が勝手に考えてくれると思っているのであれば、あまりにも浅はかというほかない。『ホテル・ルワンダ』や『ユナイテッド93』などといった、圧倒的な現実に押し潰されそうになりながらそれでも立ち向かってゆく人々を描いた秀作群と比べるとどうしても物足りなさを感じざるを得ない。
[DVD(字幕)] 5点(2020-09-14 02:31:35)(良:1票)
724.  チャイルド・プレイ(2019) 《ネタバレ》 
あの恐怖の殺人人形チャッキーが帰ってきた!!しかも高性能AIを搭載した最新型へとアップグレードして。グロさや面白さやドキドキ感ももちろんパワーアップ……、とはなりませんでした。別にオリジナルにそこまで思い入れはありませんが、それでもこのAIが暴走という設定ってちょっと違う気がするんですけどー。これじゃホラーじゃなくてもはやSFですやん。てか主人公、あの最初に猫が殺された時点でお店に返品しにいけよー!!他にもいろいろ突っ込みどころが多すぎて僕はいまいち楽しめませんでした。なにより肝心のチャッキーのフォルムがダサすぎて、ちょっと…。可愛くもないし怖くもないし不気味でもないし、とにかくダサい(笑)。うーん、3点!
[DVD(字幕)] 3点(2020-09-14 02:18:11)
725.  お嬢さん(2016) 《ネタバレ》 
日本統治下の朝鮮を舞台に、ある貴族の怪しげな豪邸で繰り広げられる三人の男女の駆け引きを退廃的に描いた官能サスペンス。まあやりたいことは分かるし、日本の大正から昭和初期のエロ・グロ・ナンセンス文化を多分に取り入れたデカダンスな世界観はよく出来ていたとは思います。江戸川乱歩や夢野久作チックなこの感じはけっこう嫌いじゃない。ただ、いかんせんお話が方がいまいち面白くないんですよね、これ。無駄に長いうえに、肝心のことの真相も容易に読める代物で僕は途中でダレちゃいました。体当たりで頑張った主演女優二人の濡れ場もなかなかエロかったとは思うのですが、ちょっと下品すぎますね。これくらいなら日本の百合系AVでもっとドエロいシーンがいくらでも観れますし、そもそも僕は映画にそーゆー要素を求めていませんので。なんだか無駄に悶々ムラムラさせられた140分でした。映画が終わってすぐ、そっち系の動画を再生したのは言うまでもありません(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2020-09-11 01:54:34)
726.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
アメリカフロリダ州に、史上最大規模のハリケーンが襲来!現地の人々に避難勧告が出される中、連絡の取れなくなった父親を捜して当地へと訪れた娘のヘイリー。轟々と吹き荒れる嵐の中で、ヘイリーは昔住んでた家で床下に倒れている父を発見する。どうやら売りに出した家のことが心配で様子を見に来てしまったらしい。父を救うため、すぐさまヘイリーは増水した川の影響で徐々に水嵩が増す床下へと下りるのだった。だが、彼女はまだ知らない。その水の中には凶悪な殺人ワニたちがうじゃうじゃ蠢いていることを――。間一髪で床下の鉄パイプの隙間へと逃げ込んだヘイリー親子。少しでも身を乗り出せば、瞬く間にワニたちの餌になることは明らか。だからと言ってこのままここに居れば、いずれは溺れ死んでしまう。果たして、彼女たちは再び無事に日の光を見ることは出来るのか?激しい嵐の中で孤立した親子が、凶悪なワニたちを相手に決死の覚悟でサバイブする姿を描いたパニック・ムービー。明らかに低予算で撮られただろう、そんないかにもなB級映画なのですが、この手の作品のポイントはちゃんと押さえられており、最後までぼちぼち楽しんで観ることが出来ました。何よりワニたちの造形がけっこうリアルで、しかもちゃんと?主人公がパクリパクリと噛みつかれ全身血みどろになるとこなんて容赦なくて良い。ここらへん、かつて『ピラニア』と言う、血みどろジェットコースターおバカムービーの快作を撮ったアレクサンドル・アジャらしいですね。死亡フラグ立ちまくりのあのコソ泥三人組が案の定、血みどろな最期を迎えるとこもナイスでした。ずっと一軒の家の中だけでほぼ物語が完結しちゃうというスケールの小っちゃさはご愛敬ですけど(笑)。ただ、主人公を助けに来た友達の警察官まで犠牲になっちゃうのはやり過ぎかな。それに、内容が最後まであまりに直球過ぎるのもちょっと物足りなかったですかね。もう少し、この作品ならではと言う一捻りが欲しかったところ。とはいえ、こういう肩のこらないB級パニック・ムービーとしては充分及第点。真夏の熱帯夜にビール片手に楽しむ分にはうってつけの映画でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2020-09-02 16:30:29)
727.  マレフィセント2 《ネタバレ》 
もはや元ネタの「眠れる森の美女」とは何の関係もなくなってしまったディズニー名作アニメ実写化シリーズ最新作。その映像のクオリティは抜群の安定感で、妖精たちのカラフルな造形は見ているだけでワクワクしちゃいますね。まあ肝心の内容の方は恐ろしくつまんなかったですけど。だいたいオーロラ姫もマレフィセントも最後まで何がしたかったのかいまいちよく分からない。明確な目的をもって動いていたのは、新悪役のあのミシェル・ファイファー演じる女王様だけなんじゃないでしょうか。オーロラ姫をかばって死んだマレフィセントがそのすぐ後には復活し、その理由も実は不死鳥の末裔だからと言う超テキトーなものだったのには思わず失笑しちゃいましたわ。映像のクオリティとオーロラ姫を演じたエル・ファニングちゃんの可愛さに5点!
[DVD(字幕)] 5点(2020-09-02 00:16:18)(良:1票)
728.  シー・ユー・イエスタデイ 《ネタバレ》 
白人の警察官に、ただ黒人と言うだけで虫けらのように殺された兄を救うため、自作のタイムマシンを使って何度も過去へと遡る女子高生を描いたSFサスペンス。『バタフライ・エフェクト』や『オーロラの彼方へ』と言った過去改変タイムパラドックスものに、昨今の深刻な人種差別問題をスパイスとして振りかけるというこのアイデアは、新しいと言えば新しい。全体を彩るレゲエ・ミュージックも、このともすれば重くなりがちな物語を明るい青春ものへと中和させることに成功している。主人公の黒人少女が魅力的なのも大変グッド。こういう作品のお約束――こっちを救うとあっちがえらいこっちゃというのも、ベタながらなかなか面白かった。ただ、ラストがあまりにも投げっ放しなのが本作の残念なところ。もう少し「起承転結」をしっかりと考えて、脚本を練って欲しかった。冒頭、マイケル・J・フォックスがちょい役でちょっとだけ出ていたのは嬉しいサプライズ。結論としては、ま、ぼちぼちってとこでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-26 17:05:40)(良:1票)
729.  IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 《ネタバレ》 
彼らは忘れていた。〝それ〟は27年ごとにやってくることを――。デリーの街の暗い片隅で、薄暗い下水道の奥から、排水溝の小さな隙間から、〝それ〟は再び、子供たちを襲い始める。自分がもっとも怖いと思うものへと変幻自在にその姿を変えながら。一度は殺害寸前まで追い詰めた、かつての「ルーザーズ(負け犬たち)」は故郷に唯一残った仲間からの電話でそのことを知るのだった。そして彼の声は記憶の奥底に封印していたはずの暗い過去を呼び覚ます。運命の糸に導かれるように彼らは再び、デリーの街へと帰って来るのだった。27年前の忌まわしき出来事に、今度こそ決着をつけるために……。モダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの代表作とも言える傑作『IT』を二部作で映画化したものの後編。彼らの子供時代のエピソードを中心に描いていた前作から一変、今回はそれから27年後のすっかり中年となった彼らの物語が3時間近い長尺で描かれてゆきます。原作では子供時代と現代パートが交互に展開されていたのですが、今回の映画化ではバッサリ二つに区切ったのはやはり正解ですね。すっきり観やすく、エンタメ映画としては充分に分かりやすい。そして前作同様、今回も観客に思う存分怖がってもらおうという徹底したサービス精神が非常にグッド!冒頭、久しぶりに再会し、中華料理店でディナーを楽しんでいた彼らの料理が目玉やら気持ちの悪い鳥やらに変わるとこなんてもうそれだけで摑みはばっちり。そこから最後まで、まるでジェットコースターのように手を変え品を変え、色んなシュチュエーションの恐怖演出てんこ盛りでなかなか楽しませていただきました。特にベバリーが旧家を訪れた時のエピソードに出てくるお婆ちゃん。この方、なかなかナイスな仕事ぶりで最高でした。『シャイニング』以来、全裸のお婆ちゃんは怖いというのを再認識いたしましたわ。まあ、あまりにもサービス精神が過剰すぎて途中何度か「もうええっちゅうねん!」ってなったとこもあったけど(笑)。それにやはり長いですかね。もう少しコンパクトに纏めてくれた方が良かったような気がしなくもない。とはいえ、エンタメ・ホラー映画として僕は充分楽しめました。うん、7点!
[DVD(字幕)] 7点(2020-08-25 17:18:10)
730.  アップグレード 《ネタバレ》 
科学技術が高度に発達した近未来。アンティークな車を専門に扱う整備士グレイは、キャリアウーマンの美しい妻とともに充実した日々を送っていた。そんな彼をある日、悲劇が襲う。謎の暴漢に襲撃され、愛する妻を無残にも殺されたばかりか、グレイ本人も一生車椅子を手離せない後遺症を負わされてしまったのだ。突然のことに自暴自棄になるグレイ。そんな彼を救ってくれたのは、旧友でハイテク技術を専門に扱う大企業のオーナー、エロンだった。エロンは、彼に驚くべき朗報を告げる。「社で開発したばかりの最先端AIチップである、この〝ステム〟を使えば、君は再び歩けるようになるだろう」。半信半疑でグレイは、チップを自らの体内に埋め込む手術を受けることに。無事に成功し、自分の足で歩けるようになったグレイだったが、しばらくすると今度は謎の声が脳内に直接聞こえてくるのだった。どうやらこのステムは自らの意思を持ち、彼の承認があれば、グレイの身体を自由にアップグレードすることが出来るらしい。ステムの力で驚異的な身体能力を手に入れたグレイは、妻を殺した犯人を求めて危険な夜の街へと繰り出してゆく……。アイデア一発勝負の明らかにB級なそんな本作、これがキレのいい演出とそこそこよく出来た脚本の力で最後まで楽しんで観ることが出来ました。とにかくこのダークでグロテスクな世界観が素晴らしい。一向に晴れ間が見えない陰鬱な街の情景、体内に直接武器を埋め込んでいる犯罪者集団、荒廃した雑居ビルのそこかしこでは現実から逃れ仮想世界で生きることを選んだ世捨て人たち…。いやー、見事なまでに退廃的で大変グッド。肝心のアップグレードされた主人公もその徐々に強くなっていく描写が丁寧で、荒唐無稽ながらなかなか楽しい。ステムに操られた主人公がカクカク動きながら敵を倒してゆくとこは、映像的にもけっこう斬新だったんじゃないでしょうか。後半、開発者や犯罪集団の追跡を逃れ、ハッカーの元へと駆け付けようとするシーンは緊迫感抜群!まあ設定に突っ込みどころ満載なのはご愛敬ですけど(笑)。さすがに未来社会とはいえ、事件を捜査するのが黒人の女性刑事一人だけと言うのはおかしいんじゃないですかね。ラストは捻りが効いていて良かった。だって客観的に見れば主人公はバットエンドですが、本人は幸せな夢の世界で生きていけるんですから。うん、なかなか面白かった!7点!
[DVD(字幕)] 7点(2020-08-24 03:11:13)(良:1票)
731.  ドクター・スリープ 《ネタバレ》 
スタンリー・キューブリックが創造した、あのホラー映画の古典的名作『シャイニング』の約四十年後を描いた続編。と、いうことでけっこう期待して今回鑑賞してみたのですが、正直、だいぶがっかりな出来なんですけど。僕はこれをあの完璧な名作の続編とは到底認めたくありません!まどるっこしいだけでさして面白くもないストーリー、前作の素晴らしい名場面におんぶで抱っこで全くセンスを感じさせない凡庸なシーンの数々、揃いも揃って魅力に欠ける登場人物たち…。数え上げればきりがないくらい、ダメ要素のてんこ盛り。致命的なのは、ホラー映画なのに最後まで一ミリたりとも怖くなかったこと。これを観るくらいなら、スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』の中のシャイニングパートを観た方が遥かに有意義な時間を過ごせます。こんなお粗末なもので続編を名乗るなんて、かつての名作への冒涜であるとすら思っちゃいましたわ。と、前作を愛するあまり、思わず感情的になっちゃったかもですけど、それが僕の率直な感想です。
[DVD(字幕)] 3点(2020-08-20 17:20:15)
732.  ワウンズ: 呪われたメッセージ 《ネタバレ》 
若くキレイな恋人と同棲する雇われバーテンダーが、客が忘れた謎の携帯を拾ったことから悪夢のような世界へと迷い込むというゴシック・ホラー。一つ一つのエピソード自体は普通に作り込まれていて、画的にもぞくっとするシーンもあったし、そこそこ怖かったとは思います。特に拾ったスマホの画像フォルダにあり得ない映像が収められていたというのは、リアルに想像できて大変グッド。ただ、いかんせんお話の方が完全にナシでしたね、これ。ストーリーがとにかく意味不明で最後までさっぱり面白くありませんでした。「起承転結」で言うと、ずっと「起起起起」という感じで物語が一向に進んでいかないのです。結局、この携帯に収められた謎の映像は何だったの?そして持ち主の少年たちはいったいどうなったのだ?彼女や友達が呪われて大変なことになっちゃってるって言うのに、この主人公が途中で浮気しようと悪戦苦闘するシーンなんてトホホ感満載です(笑)。挙句、最後は大量のゴキブリが画面を覆いつくして終わりという不快感マックスなオチ。ゴキブリ嫌いな人は失神すること請け合いだね(笑)。いやー、久々にこんなつまんない映画に出会ってしまいましたわ。アーミー・ハマーの完全な無駄遣いでしたね、ホント。
[DVD(字幕)] 2点(2020-08-19 00:00:53)
733.  アウトロー・キング スコットランドの英雄 《ネタバレ》 
舞台は、血で血を洗う争いが続く中世イギリス。イングランドの支配下にあったスコットランドの民は、長い苦難の日々を強いられていた。そんな中、王位継承を主張する若き王ロバートは、独立を求めて立ち上がる。圧倒的に不利な状況の中、手段を選ばぬ手法で徐々に勝利を収めていった彼は、次第に民衆の支持を得てゆくのだが…。史実を基に、圧政に苦しむ若き王が反旗を翻し自由を取り戻すために戦う姿を描いた歴史スペクタクル。そんな勝利のためなら手段を選ばぬ無法者の王を演じるのは、人気若手俳優クリス・パイン。監督は彼と前作でもタッグを組んだデヴィッド・マッケンジー。犯罪サスペンスの秀作『最後の追跡』コンビの新作ということで今回鑑賞してみたのですが、これが期待に違わぬ良質の作品に仕上がっておりました。とにかく脚本がよく出来ておりますわ。史実を基にしていながら、この分かりやすいストーリー展開はナイス。領地と名誉を奪われた王が苦難の旅の末、再びのし上がってゆくっていうのはベタながらやはりテンション上がりますね~。クリス・パインも意外にそんなシリアスな役に嵌まっておりました。それにしてもこの時代のイギリスってホント血腥い……。こんな時代に生まれてなくて良かったと平和ボケ日本のありがたみを再確認いたしました。まあジャンル的にそこまで好みではなかったですが、迫力満点の戦場シーンや役者陣の熱演等々、満足度は充分高い。うん、面白かった!7点!
[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-18 23:54:33)
734.  キャプテン・マーベル 《ネタバレ》 
記憶を無くしたうら若きスーパーヒロイン、キャプテン・マーベルが地球を舞台に宇宙を揺るがす陰謀と戦うアクション・エンタメ。僕の個人的に苦手とするマーベル・スーパーヒーローものの一作なのですが、この監督の出世作?である、ドラッグ中毒の中学教師を描いたヒューマン・ドラマ『ハーフネルソン』が思いのほか良かったのと、最近の僕のお気に入りの若手女優ブリー・ラーソンが主演を務めているということで今回鑑賞してみました。なんですが、やっぱり僕はこのシリーズとはつくづく相性が悪いのか、最後まで全然嵌まれませんでしたね。なんだろう、このあまりにもノーてんきなノリがいまいち好きになれないからかな。それにストーリーもごちゃごちゃしててよく分かんなかったですし。んでも全編を彩る、90年代カルチャーへの惜しみない愛は個人的にツボでした。ニルヴァーナの「カム・アズ・ユーアー」が突然流れたときは思わずテンション上がっちゃいましたわ。それに主人公が着ている服が、何気にナイン・インチ・ネイルズのTシャツだったりとかね。あと、猫ちゃんも可愛かった!ま、そんなとこです、はい。
[DVD(字幕)] 5点(2020-08-16 00:29:00)
735.  ハーフネルソン 《ネタバレ》 
地方の中学校に歴史教師として勤務している、ダン・デューン。若くてイケメンでお洒落で、しかも授業内容も楽しく生徒の面倒見もいい彼は、クラスの誰からも慕われていた。だが、彼は誰にも知られていない秘密があった。それは夜な夜なコカインを喫うのを止められないこと――。嫌なことがあると、ダンはどうしても薬に手が伸びてしまうのだ。元カノとのいざこざを抱えたダンは、その日、どうしても我慢できずに学校のトイレでドラッグを喫ってしまい酩酊状態となってしまう。そこに偶然やって来た貧しい母子家庭に育つ女子生徒ドレイに、その姿を見られてしまうのだった。そうして始まった二人の関係。かたやドラッグ中毒の中学教師、かたや麻薬の売人の兄を持つ貧しい女生徒。恋とも友情とも違う二人の淡い関係はやがて……。若き日のライアン・ゴズリングが主演を務めたという本作、これが丁寧な演出の力が光るヒューマン・ドラマの佳品に仕上がっておりました。特にドラマティックな展開があるわけでもなく、最後まで淡々と進んでゆくのですが、これが何故か最後までずっと観ていられたのは彼らの等身大の魅力によるところが大きい。特にライアン・ゴズリングのダメ男っぶりが非常に嵌まっておりました。人当たりも良く生徒からも人気なのに、元カノのことが忘れられず未練たらたらでドラッグを止められない彼。でも今にも犯罪者の仲間入りしそうなドレイのために一肌脱ごうと決意するけれどそれも中途半端な形に……。いやー、こういうダメ男ってよくいますよね~。なんだか他人事とは思えず、見ていて痛々しかったですわ(笑)。対する12歳のドレイも、そんな彼にほのかな恋心?を抱きながらも特にアピールするわけでもない。この二人の微妙な距離感が最後までとても心地良い。やがてコカインのやり過ぎで授業中にしばしば鼻血が出るようになり、教師の職を辞さざるを得なくなるダン。そんな彼とそれまで通りの距離感で接するドレイ。この後、彼らに特別な何かが起こるわけでもない。でも、こうやって誰の人生もだいたい続いてゆく。普通の登場人物たちが織りなす、そんな〝普通〟のドラマがとても切なかったです。うん、なかなかの掘り出し物でした。7点!
[DVD(字幕)] 7点(2020-08-11 01:11:25)
736.  ライオン・キング(2019) 《ネタバレ》 
ディズニーによる、過去の名作アニメを最新の映像技術で実写映画化?シリーズ。今回のテーマは、ジャングルの王者『ライオン・キング』でございます。もはや実写としか思えないフルCG映像はさすがのクオリティでそこは充分楽しめました。波打つ毛並みやはじけ飛ぶ水しぶきなんてあまりにもキレイで、こういうのを見ると、100年前の人に見せてその感想を聞いてみたいって思いますね。ただ、ストーリーの方は率直に言ってありがち。まあこういう作品なのでそれでもいいんでしょうけど、もう少し新しい部分も欲しかったかな。その格好の材料になりそうなのが、こういう動物擬人化映画にありがちな、「こいつらいったい何喰って生きとんねん!」問題。まあちょこっとライオンがインパラ喰うシーンが出てきましたが、主人公のライオンは基本カブトムシや毛虫といった虫ばかり食べてました。いやいや虫だけではあっこまで立派な体格に育ちませんて(笑)。そもそも虫は食べていいんかい!もうそれだったら草ばっかりの菜食主義にしてくれた方がいっそのこと潔かった気がしますわ。ここらへんに新しいアイデアがあればもっと心に残ったと思うんですけどね。あと、相変わらずハイエナは不当な扱いを受けてますね。その残念な見た目とライオンのおこぼれを頂くというその習性のせいで、いつだって悪役……。「これはハイエナ差別だ!」って、彼らもそろそろ声をあげてもいいんじゃないかな(笑)。ま、そんなとこです、はい。
[DVD(字幕)] 6点(2020-08-03 01:25:37)
737.  華氏119 《ネタバレ》 
泣く子も黙るアメリカのパヨクおじさん、マイケル・ムーア監督によるトランプ猛批判ドキュメンタリー。この人お得意の、悪意ある編集と底意地の悪いユーモアは今回控え目で、なんとも切れ味の悪い作品になっちゃってましたね、これ。かつてブッシュ大統領をばっさばっさとぶった切ってたあの頃のエネルギーはどこへやら。今回の相手はドナルド・トランプと言うこれ以上ないくらいの好敵手であるはずなのに、途中から水質汚染問題やら銃規制問題やらに脱線しまくって、最終的には民主党も悪かったしオバマなんて最悪だったんだよで終わり。いやいや、これじゃトランプ大統領に完全に負けてますやん!「もう俺はこの国の未来に希望を持つのなんてやめた。あとは若い奴らで頑張ってくれ」って、ちょっと諦めすぎちゃいまっか。もはやこれでは敗北宣言に近いと思います。マイケル・ムーアさん、あんた最近大丈夫なん?と思わず心配になっちゃうレベル。正直、一本のドキュメンタリーとしてみても非常にレベルの低い作品だったと言わざるを得ません。
[DVD(字幕)] 3点(2020-07-30 16:50:21)
738.  幸福なラザロ 《ネタバレ》 
現代に現れた〝聖なる愚者〟ラザロ、彼が辿ることになる数奇な運命を寓話的に描いた幻想譚。カンヌで何かの賞を取ったということで今回鑑賞してみました。まあやりたいことは分かるし、この不思議な世界観も嫌いじゃないけど、そこまで嵌まるもんでもなかったですね。要は、好みの問題ってやつですわ。
[DVD(字幕)] 5点(2020-07-30 00:48:05)
739.  MUTE ミュート(2018) 《ネタバレ》 
近未来のベルリンを舞台に、声を失ったバーテンダーが失踪した恋人を追って夜の街を彷徨い歩く姿を描いたハードボイルド・SFアクション。監督は、作品ごとに独自の世界観を築くことにかけては定評のあるダンカン・ジョーンズ。確かに、この『ブレードランナー』を髣髴とさせるダークな世界観はなかなかよく出来ていたと思います。猥雑で退廃的で、でも何処かエネルギッシュなこの近未来な感じはけっこう好みではありました。ただ、いかんせんストーリーがつまんなさすぎです!お話の見せ方が恐ろしく下手糞なせいで、こんな単純なお話なのに最後までずっとあくびが止まんなかったんですけど。こうゆうお話って主人公が失踪した恋人の謎を少しずつ解き明かしてゆくのが醍醐味となるはずなのに、彼が終始何をしているのかよく分かんないんですよ。代わりに謎のチンピラ二人のどうでもいいどんちゃん騒ぎを延々と見せられるというバランスの悪さ。だいたい主人公が口を利けないという設定も全くうまく活かしきれていません。肝心のことの真相も、分かったような分からないようなで到底納得できませんし。しかもそのうえ、後味も最悪という、ね。この監督って前から思っていたんだけど、どうやらビジュアル的な世界観を見せることにしか興味がないんじゃないかな。少なくとも、もう脚本は書くべきじゃないと思います。その創り込まれた世界観(それもオリジナリティがあるとは言い難いですけど)に、+1点!
[インターネット(字幕)] 4点(2020-07-24 00:49:53)
740.  ストーカー(1979) 《ネタバレ》 
僕の大嫌いな作家がかつてこの作品のことを「最も影響を受けた」と語っていたので、どんなもんじゃろと今回鑑賞してみました。正直な感想を述べさせてもらうと、もう最初から最後までひたすら退屈!猛烈な眠気と必死に戦いながら何とか最後まで観終えましたが、得られたものは何もありません。ハゲ散らかった3人のおっさんがひたすらグダグダやってるのを見せられても、面白くもなんともありませんて!やはり大嫌いな作家のお薦めする作品は、やぱ合わないもんですね。まあ普通そんなモンは観ないんでしょうけど(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2020-07-24 00:35:31)(笑:1票)
010.05%
190.48%
2492.62%
31266.73%
424713.20%
532717.48%
648425.87%
732817.53%
821511.49%
9713.79%
10140.75%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS