861. ブルース・リー/死亡遊戯
《ネタバレ》 他にやることもなく、何となく観てしまった。100円で売ってる中古ビデオをイメージさせる内容。でも途中まで観てしまうと、どうしても最後の有名なシーンまで我慢して観てしまう自分。私だけではないと思う。 子供の頃観た時以上に敵は予想以上に弱い。 映画が終わった後、ショコタンの「萌えよブルース・リー」なんていうミニ番組で知ったのだが、最後の撮影シーンは日本人の協力の元、40分間の映像が残っているという。 実際にブルースが生きていたら、こんなヘンテコリンなシナリオにはなっていなかっただろう。一度そのへんを追求した特集番組を作ってもらいたい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-29 23:42:49) |
862. ロビンとマリアン
《ネタバレ》 オードリー目当てに観賞したのですが、オードリーが登場するのは開始30分、修道女が被っているベールを取り、髪を見せるのが開始1時間後。 スターウォーズ・エピソード4に例えれば、レイア姫より出番が少ない。ヘタするといなくてもストーリーは成り立つのではないだろうか? 何よりロビン・フッド演じるショーンコネリーの戦さの戦闘準備が異常なまでにダラダラして長い。 最後は伏線もシャレードもないまま、敵の大将と一騎打ちするロビン・フッド。 タイトルにマリリンを入れたのは、やはりへプバーンの存在をアピールするためでしょう。 パーマをかけたショートカットのオードリーは年齢を感じさせない魅力的な女性。 私が所持している写真集で十分な作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-07-27 09:13:08) |
863. パリは霧にぬれて
フェイ・ダナウェイというと「俺たちに明日はない」や「華麗なる賭け」を思い出すが、それほど綺麗な女優とは思わなかった。 本作はそのフェイを最大限に美しく撮った作品だと思う。 例えれば、ジェーン・フォンダの「バーバレラ」みたいなものだ。 内容はいかにもこの時代のフランス映画っぽい、じれったさと煮え切らないストーリー展開で、90分程度で終わってくれたのが唯一の救いだ。 ベッドの上で丸まって横たわる時の脚線美やセミヌードで下着の後ろ姿を見せるフェイの姿だけが、この映画を抹殺できない理由だと思う。 BSで観賞した限り映像は美しかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-07-24 19:30:26) |
864. 狼は天使の匂い
フィルム・ノワールというものが好きな方には絶賛されているようですが、ストーリーに無理がありすぎます。 アクションに関していろいろなアイデアを沢山織り込んだのはいいのですが、ラブストーリーや人間関係の部分は矛盾があり、薄っぺらなので私には納得がいきませんでした。 何かしらの形で追われている主人公が別のギャング一家に巻き込まれて、その方棒を担うというお話し。 当時日本で流行ったヤクザ映画を参考にしているようにも覚え、主人公とギャングのボスが親密な関係になっていく過程にも無理がありすぎます。 伏線や小道具もたいしたアイデアではありませんがテンポが速いので、人間ドラマなんかどうでもいい、タランティーノみたいなアクション映画を求めている人には満足できる作品ではないでしょうか。 因みに上映時間は135分でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-24 07:00:45) |
865. 秋のソナタ
《ネタバレ》 リヴ・ウルマンとベイルマンを期待して観たのですが、最後のクレジットまで母親役がイングリッド・バーグマンとはわかりませんでした。 バーグマンが娘が告白する過去の憎しみを聞いて落ちぶれていく過程が、全くバーグマンらしく見えないのは、彼女の演技力がいかに素晴らしいか捉える事ができます。 私も自分の母親とは映画と似たような関係を持ち、やはりお互いの心情をぶつけ合ったことがあります。 その時も、この映画と同じように自分が正論と思って口にしてしまったことを後悔し、母親は母親で、もう語り合いたくないという心境に陥っていました。 年齢もあるのでしょう。年寄りに過去に何があったか具体的に話しても疲れるだけなのかもしれません。 この映画の母親は自分が過去に捨てた娘たち以上に、まだ救いを求める人間がいるから、ラストシーン「死ねばいいのに」とケロッと口に出してしまうのだと思います。 ところで、ある作家が親子愛は読者、または映画では観客は人物関係を理解しただけで「(親子)愛」は存在すると理解すると言ってましたが、私はお互いが全て「親子愛」で永久に結びつくなんて信じてはいません。 意外と邦画では作られることのない稀な映画だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-24 03:03:40) |
866. さらば友よ
男のために作った男の友情映画。とは言っても決してホモセクシャルなものではありません。 映画において決して離れることの出来ない関係とは、家族、そして同じ戦場で戦った経験を持つというシチュエーションだと思います。 主役のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン。観客はこの二人を格好いいと理解できなければ観賞する価値は見つからないと思います。 ストーリー? あってないようなものです。 二人は「俺は鍛えているんだぞ!」とばかりに上半身裸になり、脱出作業に精を出します。 当時40歳になりかけた頃のブロンソン、この肉体美を作るための食生活は相当苦しかったとのことです。 歴史に残る名シーンもいくつか残した本作。この点数が妥当ではないでしょうか? 因みに私が持っているビデオはフランス語ですが、今回放送されたものは英語でした。どっちが本物なんでしょう? [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-14 03:47:28)(良:1票) |
867. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
《ネタバレ》 放送された頃、ヒッチコックの「サイコ」も放送されたのですが、年代が違うせいか、同じ女優のジャネット・リーが演じているとは思えませんでした。 個人的な意見ですが、コロンボのエピソードの中で一番有名な作品ではないでしょうか? 度々思うのですが、コロンボが犯人を特定する理由がよくわかりません。 特に今回の場合、自殺でも成り立つのではないでしょうか? コロンボが連行するのが犯人ではない唯一のエピソード。その理由には確かに胸が痛くなりますが、私の知り合いに余命2年と宣告され10年経った今もまだ元気にしている方がいます。犯人がこのまま元気に生き続けたらどうするのだろうと、ちょっと首をかしげそうになりました。 でも傑作だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-10 12:26:12) |
868. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM>
《ネタバレ》 「どんなことがあっても平然としていられる勇気」と将軍を指摘しているコロンボ。 しかし、その将軍が目撃者の女性に自ら近づいて行くのは、どういう訳? 本当に好意を抱いていったようには描かれていないし。 それに加えて犯行動機がイマイチ。 しかし、このドラマは何故か目撃者の女性を中心に面白いセリフが沢山散りばめてある。 コロンボの「酔ってませんでした?」と言う言葉に激怒したり、犯人にダンスを誘われ、恋に落ちたり、証言がコロコロ変わっていき、捜査は全く進展しません。 女性を犯人の展示会場に連れて行き、最後に言うコロンボのセリフ「ある人物を理解するには過去を知るのが一番だからです!」というのが、このドラマのハイライトではないでしょうか? 目撃女性を中心にしたコミカルな展開だと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2010-06-30 13:26:43) |
869. 世代
《ネタバレ》 アンジェイ・ワイダの初監督作品らしいが、この時点でワイダ監督の映画におけるスタイルは確立されている。 ナチスの占領下にあっても「労働者」という人生を楽しく過ごす青年が、美女ドロタが旗揚げした地下組織運動に参加することで人生観が変わっていく。 運動に参加するきっかけが、ドロタへの一目惚れというところに、この映画の甘い匂いを感じさせる。 作品の随所に描かれる、若者と、違う世代の人々の会話が、とてもいい。 「俺たちは労働者だ。これからは名前で呼び合おう」と若者に言う中年男性。 「辛い老後だな」と老人に同情する若者に、 「お前さんもいつか同じ目に逢うさ。だがワシはお前が好きだ。違っているといいが……」 死と隣り合わせに生きる人々の胸が熱くなる会話だ。 そして、やはりラストは名シーンである。 ドロタの運命と主人公スターショの運命の交錯が、希望を描きながらも涙を誘ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-30 12:57:03) |
870. 熱いトタン屋根の猫
《ネタバレ》 下のレビューで書かれた私なりの答えです。 どうしてポール・ニューマン演じる次男は妻を許す気になったか? 一つは、他のレビュアーの言葉を借りて「最後まで熱いトタン(修羅場)」から飛び降りず、兄夫婦を相手に一人で闘い続け、最後は父親に最高のプレゼントを送ったからだと思います。 もう一つは、本当に妻を許したのかという疑問です。 妻は兄嫁に散々な言葉を浴びせられました。字幕でしたが、あれは酷すぎますね。 次男は妻に助け船を送り、部屋に入ってキスをして、ベッドに枕を投げます。 あの枕は、私には「妻への愛」というより、父へのプレゼントを本物にする気持ちの表れだと思いました。 違うという方もいるかと思いますが、私に言わせれば、沢山出回っている本作の解説本の方が間違っていると思います。 意見には個人差があります。 E・テイラーの魅力満載の作品です。 私はP・ニューマンの大ファンだけど全く魅力を感じませんでした。本人も、この作品の演技が嫌いと言ってた記憶があります。 でも、この作品の主人公はP・ニューマンだと思います。だって、この作品のテーマは「父と息子」なんですから。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-30 12:48:40) |
871. ムーンウォーカー
《ネタバレ》 最近マイケルのファンになった方なら満点をつけるかもしれないけど、彼がどんなアーティストだったか知るために観賞する作品ではありませんよ。 実際の登場シーンは半分くらいだし、今回深夜放送で観たのが初めてだったのですが、「スムーズ・クリミナル」「リーヴ・ミー・アローン」「カム・トゥゲザー」など、ほとんどの映像は当時、テレビでフルヴァージョンで流された物ばかりでした。 私は一周忌の今もユーチューブを通してマイケルのライブパフォーマンスを観るのが趣味の一つですが、このDVD、正直買わなくてよかったと思っています。 興味深いのは、アマゾンのレビューも含めて、マイケルが非難されていた時代に書かれた文章の酷さです。 直接会ったこともない人間について、映画を通して非難する人間の心境。メディアというものは偏見というものを簡単にコントロールしてしまうんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-27 21:08:14)(良:1票) |
872. サラバンド
まず最初に、この映画は1973年製作の「ある結婚の風景」を観ないと状況が全く理解できないと思います。 離婚した夫婦が30年後に再会する話なのですが、孫娘のサブストーリーがメインになっていくにつれて、主人公二人の存在が薄く感じられてしまいます。 以前「男と女」でも20以上経って続編を作られたりしましたが、30年というのは、これまた凄い年月だと思います。 「ある結婚の風景」で美人だった奥さんが、年月が経ち、これだけ老いを感じさせる外見になると、私も「明日は我が身」と思ってしまします。 以前から中途半端で終わった映画を観て、この後、数十年後にこの物語はどうなるのだろうとおもった作品が沢山ありましたが、本作は、まあまあ楽しく観賞できました。 「ある結婚の風景」の登場人物が40歳から始まっているので、30年経つと驚くほど老いを感じさせてくれます。 [地上波(字幕)] 6点(2010-06-22 01:52:28) |
873. ある結婚の風景
上映時間168分と書いてありますが、実際には50分から60分の6話分のドラマなんです。168分というのは、このドラマを編集して劇場版のようです。私は衛星放送でドラマ版を観ました。第1話から、普通の夫婦の平和な生活が描かれていて何もありません。それが第2話から突然夫の浮気が発覚、第3話、第4話は忘れたけど、密室での二人芝居などがあり、セックスして離婚。ドラマに振幅を与えようとすぐがあまり、登場人物の二人の心境についていけないときもあります。最終回は数年後の話しで、お互い別の人と再婚しているのですが、再会してベッドを共にする。平穏な生活をしていない私には、なかなかセリフのやりとりも面白く、「普通」というものが面白く思えましたが、決して万人ウケする映画ではありません。眠ってしまう方も半分以上いると思います。しかし、この30年後に再び、この夫婦が再会する映画「サラバンド」の存在が、この映画、もしくはドラマをもう一度観賞してみたい理由になりました。 [地上波(字幕)] 6点(2010-06-22 01:27:45)(良:1票) |
874. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM>
《ネタバレ》 小池さんの吹き替えで観れるのは貴重らしいですね。アイルランド紛争に関する銃の密売が話しの中心になっていくことで、いったい殺人の動機は何だったのか?考え直してみると、殺す必要はなかったような気がする。コロンボと犯人の詩のやりとりがあるのですが、センスある吹き替えが素晴らしかったように思います。旧シリーズ最終回とのことですが、コロンボも疲れているようにみえました。 [ビデオ(吹替)] 7点(2010-06-14 18:30:59) |
875. ローズ
《ネタバレ》 他のレビュアーが書かれてある通り、本作は主人公のモデルをジャニスに真似ただけで、物語そのものは全て創作です。 でも創作だからこそいいストーリーが出来たのだと思います。 女性はローズも含めて全て気まぐれな生き物。自分のそばにいた男が優しくしてくれば、邪険に扱い、離れていけば泣きながら追いかけていく。 ところで、素人が本作の「ローズ」をよく歌うのを耳にしますが、そんなにいい曲でしょうか? 因みに、映画のローズは薬はやってなかったけど、ジャニスは完全なジャンキーだったことを付け加えておきます。 ジャニス・ジョプリンンについて知りたければ「ジャニス」の観賞をお勧めします。 「ジャニス」はドキュメントですが、見比べてみて、故郷に戻る二人の対照的な描かれ方に気付かれるはずです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-07 02:30:57) |
876. プリンス/パープル・レイン
知らない方は、まずプリンスのCD「パープルレイン」を視聴してみてください。いい曲だと思わなかったら、やめた方がいいと思います。 この頃、プリンスはマイケル・ジャクソンと同じくらい日本でも人気で、来日公演をゴールデンタイムで放送していました。 数十年ぶりの観賞ですが「レッツ・ゴー・クレイジー」は、まるでカルチャークラブの曲みたいで古臭さを感じました。まるでアニメソングです。 唯一よかったのがタイトルソングですが、当人のギターの指運も映ってないし、もう一度観たいと思わなかったので、観賞後はHDDからすぐに消しました。 ストーリーは各曲の演奏の穴埋めのために無理矢理詰め込んだシナリオで、内容はあってないようなものです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-07 00:35:23) |
877. 泥棒成金
私はどうしてもストーリーが面白くないと評価を上げないタイプなので、退屈極まりないといった感想しか持てません。 なんとなく、「ルパン三世」を書いたモンキーパンチさんが参考にされたような気がしてなりません。ルパンでも似たような話があったと思います。 私はルパンの方を先に観てるので、こういうスリルを感じさせない映画をヒッチコックスリラーと呼びたくはありません。 時間を無駄にしました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-21 21:56:21) |
878. 刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM>
「イヴの総て」の女優だとすぐに分かる人は少ないと思う。白黒とカラーでは全く違う女性に見えるし。 過去の過ちというものは、いつまでも引きづってしまうものなんですね。 犯人が女性だと、そこに恋愛、または愛のもつれが走ってしまうパターンは、とても現実的に感じます。 犯人が誰を殺したいのか。パンクしないタイヤ、犯人が家を売ろうとしない理由など、とても高度なトリックだと思います。 犯人が焦って走れば走るほど、その先にコロンボが待ってるシーンは既にお約束だ。 [地上波(吹替)] 8点(2010-05-21 21:31:48) |
879. ジュリア
《ネタバレ》 本サイトで高評価だったので期待したが、展開に起伏がないし、何を訴えたいのか全く伝わってこない作品だった。 クリント・イーストウッド主演の「ファイヤーフォックス」と同じく、本作はモスクワで反ナチス運動をしている幼馴染のジュリアにたどり着くまでがメインストーリーだが、冒頭の、なかなか本が書けない主人公の葛藤や成功など、本筋に必要ないエピソードが多すぎる。 ジェーン・フォンダは、まるでファッションショーのように衣装替えが多かったが、それが返って、1938年の舞台設定の雰囲気をブチ壊している。 ジュリアに逢って、自分の産んだ子を探してほしいと頼まれる主人公リリー。 しかし、いかに戦争が始まったとはいえ、この結末は酷過ぎると思う。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-05-20 01:59:18) |
880. めまい(1958)
《ネタバレ》 ジェームズ・スチュワートって既に50歳でしょ? こんなオヤジに、なんで20代の美女が恋をするのか、ヒッチコック作品を観るたびに疑問を抱きます。 冒頭から観客の心を掴むテクニックは他のどの作品よりも素晴らしい。 しかし、犯行が成功した後も、主人公のいる近辺に住んでいるキム・ノヴァクは不自然でならない。 私が東京で事件を犯したら最低でも大阪へ逃亡すると思う。 おまけに、死んだはずのヒロインに似た女性を見つけて、同じスーツ、同じ髪型した上、キスまでしておいて、女性が身につけたブローチ一つでようやく彼女が本人だったと知る主人公。はっきり言ってマヌケです。 でも、これらのシーンは、キム・ノヴァクのファッションショーだと気持ちを切り替えれば、なんとか我慢出来ます。 [地上波(字幕)] 6点(2010-05-19 23:05:08) |