881. Uターン
《ネタバレ》 このS・ペンが一番好きかも。本人不服だろうが。あまりといえばあまりのシチュエーションにばしんばしん横面張られっぱなしのペンがキレたりいらっとしたり心折れたり、演技の天才を発揮。感情の引き出しが多いんだろうなあ。見てるだけでじりじり暑そうでしょっ中飲み物買ってるペン、背中汗べったり。こちらの体力も奪われそうな中、ホアキン・フェニックスとクレア・デーンズのバカップル登場、この二人のウザさが超絶ここに極まれりといった感じでいやあホアキン、楽しそうだあ。心からペンに同情するよ。信じた女と手に手をとって逃避行。まだまだ甘い私は、このまま逃げ切ってくれてもいいかな、などと思ってしまいガーン、と後頭部を強打されたのだった。どこまでも人を小ばかにしたようなラストシーン、赤い赤いアリゾナ。とても印象に残る映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-24 12:27:03) |
882. ジュラシック・パーク
よくできたアミューズメントパークに行って来たような楽しかった感。ディズニーランドの子供だましには辟易だけど、これならば。 [映画館(字幕)] 7点(2012-01-24 12:09:21) |
883. フェイス/オフ
ジョン・ウーが自らの美学と、映画はかくあるべし、といった哲学をぶんぶん振りかざして多少の(いやかなりの)無理を蹴散らかしてるのがここまでくると清清しい。細かいところは気にしません!という姿勢に洗脳され、二丁拳銃には「出たー!」と手を打って喜ぶ単純な客であります ワタシは。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-24 00:31:34) |
884. 逃亡者(1993)
この映画のT・L・ジョーンズにはすっかり惚れ込んでしまった。アクの強い顔が銭形警部パターンにずっぱまり。毎度毎度おんなじような芝居のH・フォードも、見飽きないのは何故だろう。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-21 15:27:57) |
885. アザーズ
N・キッドマンのほぼノイローゼ気味な所作が、彼女の美貌と相まってしっとり暗いゴシック・ホラーに雰囲気ぴったり。思わせぶりな場面がところどころあるので、勘のいい人ならオチがわかってしまうかも。私は見事に大驚きしました。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-21 01:06:52) |
886. ゴーストバスターズ(1984)
可愛くて楽しくて、当時は満点をつけていた。先日、テレビで観たらCGがつらかったり、笑いのテンポがちょっと違って感じてしまったりでああ賞味期限ってこの作品にもあったのか・・としんみりしてしまった。子供は面白がって観てくれた。良かった。 [映画館(字幕)] 7点(2012-01-17 13:33:19) |
887. 神経衰弱ぎりぎりの女たち
ヘンな話なんだけど、パワフルな人物たちにぐいぐい惹かれてしまった。そうだよね働く女って疲れてるのよねえ、と頷きつつ、でもこんな体験は絶対ないぜという強烈なギャップ感覚が心地良い。「あの服のセンス・・ひどい」とわっと泣き出すシーンは大いに共感できた。笑った。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-01-14 15:20:12) |
888. ダイ・ハード2
ダイハード2を撮るにあたって、制作側にかかったプレッシャーはいかほどのものだったか。重圧を見事はねのけて作った大した作品だと思います。まずまず面白いもん。 [地上波(吹替)] 7点(2012-01-10 01:12:02) |
889. ミッドナイト・ラン
オーソドックスなコメディでふつうに面白い。主役も脇役もみんなきちんと自分の仕事をしています。待ち伏せするFBIの数の多いこと多いこと。何といってもデ・ニーロが上手いなあ。役者にとっては悲劇より喜劇を演じる方が難しい、と故三波伸介氏が語ってましたが、マフィア関係キャラを見慣れた目にはこのデ・ニーロのカメレオン的な変幻自在ぶりには驚いてしまった。しれっとした、ひょうひょうぶりと自分の冗談で笑っちまう笑顔にデ・ニーロの物まね芸人さんを彷彿としてしまった。逆だ。 [地上波(吹替)] 7点(2011-12-27 16:35:15) |
890. ベルリン・天使の詩
三回くらい観たのかな。数年おきに観て、やっぱり退屈だった・・と思い、でもなぜか寂しくて美しいベルリンの街に心惹かれてまた観よう、と思ってしまう不思議な映画。 [映画館(吹替)] 7点(2011-12-20 01:34:42) |
891. コラテラル
監督がやたら高感度カメラを使って夜の情景を映しこんだことをエバッてたけど、確かに夜のLAの顔はたんねんに描かれていたと思う。NYの乾いた感じとはまた違う、多国籍の生活の匂いのする感じがよく出てる。運転手と殺し屋、二人の性格もバックグラウンドの描写も丁寧。似合わない白髪のトムが、冷徹な殺し屋というより口八丁な詐欺師に近いいかがわしさがあってこの人っぽい。組み合うシーンや銃の抜く速さに運動神経の良さが出てさすが、かっこいい。でもトムさあ、6件くらい事前に頭に入れておくべきでしょうが。直前にタクシーの中でばたばたPCチェックって準備悪いぞ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-20 01:12:08) |
892. シティ・オブ・ジョイ
インド映画は熱量が半端じゃなくて、この映画でもインド熱にあてられて倒れそうになった。いかにも西欧的に自己の内面に悩む主人公も、圧倒的なインド人の生のパワーに押し流された格好。娘に美しいサリーを買ってやるためにチンピラ相手に血を流す父親。愚かだけど泣けてくる。良い台詞も多かった。「地面に這いつくばっていると、立てなくなるぞ」 [映画館(字幕)] 7点(2011-12-12 00:22:12) |
893. サンセット大通り
黒いビリー・ワイルダーという感じの女優残酷物語。黒くてもそこはビリー・ワイルダー、おどろおどろしさは控えめに、品のある描写だったと思います。とうとう最後に自らの狂気の中に閉じちゃうノーマは心胆寒からしめるものがありました。 [地上波(字幕)] 7点(2011-12-10 01:42:35) |
894. ティム・バートンのコープスブライド
暗くてしっとりした質感、奥行きのある暗い森。素敵でした。妙に明るい死者の世界にちょっと笑い、ラストはほろり、とイイ大人でも楽しめました。近所のレンタル屋さんではこの作品、子供向けに陳列されてましたがハム太郎とポケモンで育ったうちの子らには冒頭のエミリーが墓から追っかけてくるシーンでまず無理かと思われます。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-04 00:45:33) |
895. イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
《ネタバレ》 ジョン・ローン!スクリーンの中で、欧米人と並んでも見劣りしないアジア人って当時すごく評判だったんですよ。映画館は満員で、立ち見でした。134分立ち通しで見ましたとも。腰痛を忘れさせる突っ走る展開。面白かった。マイケル・チミノ監督だったんですね。ずっとジョン・ウーかと脳内変換してしまってました。 懐かしく観なおしてみるとですね、ところどころ時代に流されてしまってました 残念ながら。J・ローン。今観てもさすがにしゅっとしていらっしゃる。しかし心なしかk-popの整形歌手に見えなくも無い21世紀なのだった。韓国余計なことしてくれたなあ。 M・ローク。泣きの演技は安定のけれん味、あの泣き顔に女性ファンはころりといったのです。私も含めて。 男同士の奇妙な“情”の交換ともいうべきラストシーンは、ジョンの後方から照らされるライティングややけくそな銃乱射も熱量が高く、今でも名シーンといっていいと思うんだ。 だけどなあ。足を引っ張るのは80年代のかっこよくない流行、風俗。中国人のチンピラは単なる不良の顔つき、女レポーターの肩張りコート、ありえないほどのアーティスティックなワンルームマンション。あんな風呂、部屋中湿気が上がって大変だ。今観ると「金にあかせた」感満載で、失笑してしまった。こんなんだったかなあ。参ったな。 [映画館(字幕)] 7点(2011-12-04 00:24:23) |
896. シー・オブ・ラブ
元女房に愚痴ったり同僚に絡んだりちょっと情けないA・パチーノが味があって愛おしい。あーE・バーキンが羨ましい。彼女と変わりたい。 [映画館(字幕)] 7点(2011-11-27 16:48:03) |
897. 身代金
子供誘拐されたってのに、ええーそうくるか?と破綻すれすれの行動に出るメル・ギブソンと、額に青筋たてっぱなしのゲイリー・シニーズにはらはらさせられっぱなし。私が子供の母親だったらメルを殴ってると思うが。 [地上波(吹替)] 7点(2011-11-27 15:10:46)(笑:1票) |
898. 第9地区
《ネタバレ》 有識者のコメントで展開する報道のような手触りの導入部といい、おおこれは異性人との共生を描いてゆくのだな、新しい!と期待してしまった。中盤以降はランボーなみの銃撃戦が繰り広げられてちょっとがっかり。ヒューマニズムという言葉はどこへやら、人間てヒキョーだなあ。私がエビさんならほんと即行で帰りたいと思うね。空にどーんと浮かぶ巨大宇宙船とか、パワードスーツ等の美術センスが素晴らしい。かっちょいいです。よく似たナントカDAYより、ずっと渋くて見惚れます。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-20 15:40:22) |
899. ある子供
《ネタバレ》 タイトルの子供ってブリュノのことを指すのだろうか。およそ計画性とか堅実といった言葉から遠ーく離れてるコイツ。社会性が育ってなくてやってることといえば怪しい下請け的な見張りにこそ泥、子分は中学生かい!目先の金のために、なんと我が子を売っ払う、この心の欠落ぶりにはちょっと呆然とする。ただ困ったことに、こいつ性根が酷薄なわけじゃないんだよ。奥さんが倒れたら取り乱し、取り返したわが子を抱える腕の大事そうなこと。ほとんどがダメで構成されてるのに、時々垣間見える可愛げの部分に女はほだされる。ダメには目を瞑ってしまう。なんかわかるなあ(独り言)。この二人、また似たようなこと繰り返すんだろうな。奥さん、苦労やねえ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-19 01:36:55) |
900. パピヨン(1973)
前半までのエピソードだけで2時間弱でまとめてくれれば、満点の脱獄劇。マックィーンの不屈の精神に圧倒され、D・ホフマンとの深い絆に心揺さぶられ。不可解な原住民が登場するあたりから、緊迫感に急ブレーキがかかった感じがして戸惑った。実話に忠実に制作したんでしょうが・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-19 01:10:57) |