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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1865
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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981.  ラスト・リベンジ 《ネタバレ》 
バニールはまだ生きている!テロリストの元幹部である奴は数々の殺人や誘拐に関わり、観光バス爆破事件では多くの子供たちまで犠牲にしたんだ。なのに、病気だからと言ってほっとくんですか?野放しにしておくことはCIAや政府の方針に反するはずだ――。かつて対テロ工作員として国際的に活躍していたものの、いまや認知症を患いCIAのお荷物となってしまったエヴァン・レイク。もはや引退を余儀なくされそうになっている彼に、ある情報が舞い込んでくる。22年前、彼が逮捕寸前まで追い詰めたものの直前で取り逃がししてしまった大物テロリスト、バニールが深刻な病を患いケニアに潜伏しているというのだ。すぐさま上司に報告したレイクだったが、彼の訴えは「もうすぐ病気で死ぬ男に関わっている時間はない」と無下に却下されるのだった。どうしても過去と決着をつけたかったレイクは、独自に捜査を開始する。自分を慕ってくる若手スパイと共に、情報を求めてルーマニアへと向かった彼だったが、認知症の進行により徐々に意識が朦朧としてくるのだった……。病を抱えながらも因縁の相手を追って世界を駆け巡る孤独な老スパイを描いたポリティカル・アクション。いまやB級映画の代名詞とも言えるニコラス・ケイジ主演ということで相当ハードルを下げて観始めたのですが、案の定、その下がりに下がった僕のハードルのさらに下を行く完成度の低さでしたね、これ。何が駄目かって、とにかくストーリーの根幹をなす大事な部分にいちいち突っ込みどころ満載な点。たとえば、①何故、主人公はそのバニールというテロリストにそれほどまでに執着するのか?恋人や同僚を殺されたという明確な理由があればこそサスペンスが盛り上がるというのに、昔取り逃がしちゃったからという理由だけではさすがに乗り切れない②主人公を慕う若手工作員がどうして職を賭けてまで彼に同行するのか?先輩として尊敬してるからだけではさすがにちょっと、ねえ…(笑)③主人公が認知症で何度も意識が混濁するという設定が一切活かされていない。本作において、これは致命的な欠点と言っていいでしょう。他にも、ケニアに入国するのに初対面の医師に成りすましたり(付け髭とグラサンだけでOKってそんなアホな…笑)、ようやく念願のバニールと対面できたのに何故か殺しも捕まえもせずにその場を立ち去ったり(後日、彼の部下に襲撃されてやっぱり殺しに行くって、じゃあ最初に殺しとけよー!笑)、そういう細かい部分にも荒さが目立ち、とてもじゃないけど楽しめなかったです。まあ、よくも悪くもニコケイブランドの作品ってことで。
[DVD(字幕)] 4点(2016-07-25 23:00:13)
982.  コングレス未来学会議 《ネタバレ》 
かつて類まれなる美貌でもって栄華を誇ったもののいまや落ちぶれ、障害のある息子と共に質素に暮らす中年女優、ロビン・ライト。ある日、そんな彼女に大手映画会社から特異なオファーが舞い込んでくる。「君には映画会社が自由に操れるCG女優となってもらいたい。君は映画の中で永遠の若さを得ることが出来るのだ。その代わり、現実の君は今後一切、公の場に出てきてはならない」――。当初は断ろうとしたロビンだったが、息子のために仕方なく契約書にサインすることに。永遠に年を取らない女優となって見る見るうちに人気を得ていく〝ロビン〟。だが、20年後、事態は意外な方向へと転がり込んでゆく……。実写とアニメを融合させた独創的な映像で知られるイスラエルの映像作家アリ・フォルマンの新作は、そんないかにも彼らしい前衛的な作品だった。前半、コンピューターでスキャンされCGとなった主人公を軸にハリウッドの内幕をシニカルに見つめたドラマになるのかと思いきや、後半から物語は予期せぬ展開を見せ始める。初老の域に達した主人公が「未来学会議」という謎の会合に出席するため全てアニメで構築されたアブラハマシティへと迷い込んでからは、この監督の面目躍如といった独自の世界観が開陳されていくのだ。現実世界は全て原色系のカラフルな世界へと変貌を遂げ、人々はユーモラスでありながら何処かグロテスクなアニメキャラとなって主人公を迎え入れる。やがて、この世界は革命を起こし何不自由ないユートピアとなるのだが、当然、そこには不都合な真実が隠されている…。離れ離れになった息子を求めて、何不自由ないアニメ世界から現実へと戻った主人公が目にする真実には大いに戦慄させられた。この監督の前作『戦場でワルツを』を髣髴させるこの反転構造はやはりこの監督独自のものだろう。素晴らしい。だが、本作には決定的な弱点が一つ。それはストーリーの要所要所に腑に落ちない部分が幾つも散見されるところだ。何故、CGとなったはずの主人公が迷い込むのはアニメ世界のみなのか?何故、主人公は新たなユートピアのシンボルへと祭り上げられたのか?そして何故、主人公は〝ロビン・ライト〟という実在の女優でなければならなかったのか?そこに明確な理由付けが感じられない。そこが本作のレベルを一段低いものにしてしまっている。この独創的な世界観は文句なしに素晴らしかっただけに、惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2016-07-23 22:01:45)
983.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 
「ドイツ軍がこれから行う奇襲攻撃や爆弾投下、神出鬼没のUボート攻撃、全ての指令が今この空中を飛び交っている。これらの無線信号は受信機さえあれば子供でも傍受出来る。だが、その内容は高度に暗号化されている。その組合せは、159×10の18剰通り……。10人が1分間で一つの組合せを試し、1日24時間、週7日休みなく続けても、全てを調べ終わるのに2000万年もかかるのだ。しかも、それは1日のはじめに全て設定しなおされてしまう…。それが、ナチスドイツが開発した世界最高峰の暗号化システム、エニグマだ」――。本作は第二次大戦中、英国諜報部の極秘指令を受け、そんな難解な暗号化システムの解読に成功したものの長らく極秘扱いにされ、歴史の闇に埋もれていた天才数学者アラン・チューリングの生涯を描いた伝記映画だ。なるほど、数々の賞を受賞しただけあって、堅実に創られた歴史ドラマとしてなかなかよく出来ている。アラン・チューリングという天才的な頭脳を有するものの、人間としては社交性ゼロ、偏屈な変わり者が如何にして仲間たちと協力し合いエニグマという世界最高峰の暗号を解読することが出来たのか?また、第二次大戦の終結を2年は早め、多くの人命を救ったばかりか現代のコンピューターの原型と呼ぶべきシステムを開発したのに、何故それが何十年も極秘扱いされてきたのか?そんな興味深い内容であるもののいかんせん地味になりがちなテーマを極めて分かりやすく、かつ魅力あるドラマとして描き出すことに成功している。主人公の人格形成に大きく影響を与えた少年時代、仲間とともにエニグマ解読に全精力を捧げた第二次大戦下、そして、その抱えた秘密によって不遇の晩年を余儀なくされた終戦後…。ともすれば空中分解しそうなそんな三つのエピソードを、極めてバランスよく配置したその物語構築の手腕は高く評価されるべきものだろう。観客の好感を得られにくい偏屈な数学者という難しい役柄を、一人の人間として見事なまでに演じきったB・カンバーバッチの仕事ぶりも大したものだった。ただ一つ難点を挙げるとすれば、それはK・ナイトレイが演じたアランの婚約者、ジョーンの存在だろうか。同性愛者であった主人公がどうしてそこまで彼女に執着し、あまつさえ婚約者となって引き止めたのか。そこにいまいち説得力が感じられない。ここらへんをもう少し丁寧に描いてほしかった。とはいえ、歴史の荒波に翻弄され、不遇の人生を歩まざるをえなかった一人の偉人の生涯を現代に甦らせた本作の業績は称賛に値する。なかなかの佳品と言っていい。
[DVD(字幕)] 7点(2016-07-21 21:50:42)
984.  リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン 《ネタバレ》 
1983年、世界中から様々な人々が集う人種の坩堝ニューヨーク。独自の習慣と閉鎖性に支配された中国人たちの街チャイナタウンには、今日も本国から色んな人々が夢を求めてやって来る。幼いころに中国から越してきた不法移民の子サニーとスティーブンは、ずっと兄弟同然で過ごしてきた幼馴染みだ。だが、ふとしたきっかけで、彼らはその地で警察よりも強大な権力を有する凶悪なギャング組織〝青龍(グリーン・ドラゴン)〟の一員となるのだった。麻薬密売、レイプ、拷問、殺人…。何でもありの無法者集団の中で過ごしてゆくうちに、2人は一人前のギャングへと成長してゆく……。生々しい暴力が渦巻く80年代のチャイナタウンを舞台に、生きるために犯罪者とならざるを得なかったそんな青年たちの青春をエネルギッシュに描いたクライム・ドラマ。大御所マーティン・スコセッシが製作を務めたくらいの情報のみで今回鑑賞してみました。さすがスコセッシ御大が絡んでるだけあって、なかなか見応えのある骨太のギャング映画に――幾分か問題があるとは言え――仕上がっていたと思います。実話を基にしていることもあり、いつ殺されてもおかしくないような狂った世界に生きるギャングたちの、まるでこちらまで汗の匂いが漂ってきそうなほどの生々しい迫力には素直に圧倒されました。中華料理の脂っこい臭いや麻雀牌が掻き回される雑多な音が充満する街の中で、餓えた野犬のように生きる男たちの生き様は観ているだけで火傷しそうなほど。全編に漲るこの熱量はなかなかのものでした。ただ、実話を基にしたからなのか、お話がけっこうごちゃごちゃしてて、いまいち分かり難かったのが本作の欠点。具体的に言うと、登場人物がやたらと多いうえに彼らが組織内でどのような立場で誰とどういう関係にあるのかいまいち理解しづらい。なのに、お話自体はどんどんと進んでいってしまう。途中、僕は何度か置いてけぼりを喰らってしまいました。映画として、これは大きなマイナス・ポイントと言わざるを得ないでしょう。もう少し丁寧な演出を心掛けてほしかった。ほとばしるような生命力を感じさせるエッジの利いた演出は凄く冴えていただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-08 21:33:37)
985.  6才のボクが、大人になるまで。 《ネタバレ》 
『6才のボクが、大人になるまで。』を、同じ俳優が同じ役柄を演じ続け、12年もの長きにわたって撮り続けて完成させたファミリー・ドラマ。ぶっちゃけ、それ以上でもそれ以下でもありません。うーん、なんだろうなあ。巷では評判がいいみたいですけど、面白いですか、これ。確かに、相当な困難と労力を駆使して完成させた作品であることは僕も認めるところなのですが、肝心のドラマ部分がなんとも退屈。映画の良さって、このような何処にでも居るような平凡な人々の何処にでもあるような平凡な日常を如何に人々の興味を惹き、かつ面白く見せるかが一つのポイントになると思うのです。が、本作は大して面白くもないお話をただ時系列順にだらだらと垂れ流しているだけで、もうつまらないったらありゃしない。例えるなら、あんまりよく知らない家族のどうでもいいようなホームビデオを延々と見せられたようなもので(しかも2時間半!)、僕は途中から眠気と戦いながらの鑑賞となってしまいました。アル中夫のDVや実父の再婚など、「お」と思わせるようなエピソードもたくさん出てくるのですが、それらがその後どうなったのかはほったらかしのまま。いやいや、アル中男の元に残してきたあの義理の兄妹はどうなってん!せめて、あのロクデナシの父親から離れることが出来たかどうかくらいは知らせてくださいって。そういうエピソードの投げっ放しがたくさんあって、僕は最後までずっとモヤモヤしっぱなしでした。これはやはり脚本などはなからなく、年に数回俳優のスケジュールに合わせ行き当たりばったりで撮ったのであろう本作の弱みと言っていい。どうやら僕はこの監督の作風とは合わないみたいです。この作品を創るのに使われただろう労力に、4点。
[DVD(字幕)] 4点(2016-07-04 23:14:48)
986.  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 《ネタバレ》 
『バードマン』――。それはかつて、スーパーヒーローものの走りとして世界的に大ヒットしたエンタメ・アクション映画だ。主役を演じたリーガン・トムソンは、世界的なハリウッドスターとなり人気を博したものの、それ以降はヒット作に恵まれず、いまや落ちぶれてくすぶり続ける日々を送っている。そんな彼が再起を賭け、主演・脚本・演出を担当した舞台劇をブロードウェイで公演しようと奔走するのだが、次から次へとトラブルが巻き起こり、現場は大混乱に。降板した共演者の代役に抜擢された若手俳優はその自由奔放な言動で現場を掻き回し、薬物中毒でリハビリ中の娘からは常に目が放せず、プロデューサーはいつも金のことで文句を言い、恋人からは妊娠を告げられる……。彼の神経はどんどんと追い詰められ、やがて彼が演じた〝バードマン〟が彼の頭の中で罵詈雑言を囁き始めるのだった……。そんな妄想と幻聴に苛まれる元人気俳優の狂乱の日々をシニカルかつパワフルに描いたブラック・コメディ。『ブラックスワン』の中年男性版とも呼ぶべき作品だが、いやはや、これが実に面白い。冒頭からまるでワンショットで撮ったかのようなカットの途切れない演出、主人公の躁状態を表すように絶え間なく鳴り響くドラム音、実生活を否応なく髣髴とさせるマイケル・キートンの鬼気迫るような熱演、そんな全ての物事が加速度的に盛り上がり、臨界点に達したところで急速に崩壊する彼の精神…。妄想と現実を巧みに使い分け、最後まで一切テンションを衰えさせずに突っ走っていくところなど、イニャリトウ監督の才が冴え渡っている。私生活を犠牲にしてでも優れた芸術を生み出したいという、矜持ある表現者なら誰しもが願う(?)思いと、そんな覚悟を嘲笑うかのように量産されるハリウッド的エンタメ映画との相克。芸術畑の批評家ですら、保守的な思想から公平な論評をしようとしない。いったい芸術とはなんなのか?最後、病室から飛び降りたと思しき主人公を大空に見つめる娘の笑顔は、たとえそれが表現者の生活を破壊し誰かの心を深く傷つけてまで生み出されたものであったとしても、それでも人は優れた芸術を求め続けるということを肯定的に表している。映画や舞台のみならず、全ての創作というものを深く考えさせられる、充実した2時間弱であった。
[DVD(字幕)] 8点(2016-07-03 22:46:23)
987.  セッション 《ネタバレ》 
映像と音楽のセンスが抜群!!単純な話だけど、面白かった!!ただ、この2人とは絶対に関わりたくない(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-15 20:22:01)
988.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》 
超王道ストーリー。よく言えば家族揃って最後まで安心して観ていられるけれど、悪く言えば新しい部分の一切ないベタベタな内容。とはいえ、CGのクオリティも高く、映像も綺麗だし、現代的な演出もなかなか冴えていて(12時の鐘が鳴り終わると同時に魔法が切れ、カボチャの馬車やガチョウの行者がどんどんと元に戻っていくトコとか、遊び心満載でナイス!)、僕は最後まで大変楽しんで観ることが出来ました。ただ、継母が途中から居なくなったお姫様の正体がシンデレラだと気づくというアレンジが、正直微妙だと僕は思っちゃいました。なんだかそのせいでカタルシスが半減しちゃったような…。とはいえ、超王道エンタメ映画として充分楽しめます。抜群の安定感。でも、一週間後には綺麗に内容を忘れちゃいそうかも(笑)。6点っすかね。
[DVD(字幕)] 6点(2016-06-03 18:17:01)(良:1票)
989.  トゥモローランド 《ネタバレ》 
なんか全体的にごちゃごちゃしてて、いまいちよく分かんなかったっす。未来の描写もなんかいかにも「子供が夢見るワクワクランド」って感じで超ダサくないっすか??挙句、最後は「皆さん、地球環境を大切にしましょうね」って説教臭い――と言うより説教そのものなメッセージを残して終わり…。あの少女型アンドロイドも生意気なだけで全然可愛くないし…。申し訳ないですが、僕には観るだけ時間の無駄としか思えませんでした。うーん、3点!すんまそん!!
[DVD(字幕)] 3点(2016-05-28 22:13:45)
990.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
「凄い!!ぶっ飛んでる!!でも、サイコーに面白い!!」この一言に尽きるんじゃないでしょうか。もうね、映画としては反則と言ってもいいくらい直球勝負の超バカ映画なんですけど、余分なものを一切排除してストーリーを徹底的にシンプルにしたおかげか、なんだか人間本来の生存本能をまざまざと見せ付けられたようなそんな凄みさえ感じさせる作品に仕上がってるんですよ、これ。そう、人間なんて所詮は動物!性欲、食欲、この二つこそが男の生きるエネルギー源!!それがあってこそ社会は繫栄する!そんな男社会の源泉とも呼ぶべき本能に徹底的に抗う女たち……。なんて、深い――、のか(笑)。でも、人間の歴史ってこんなことの繰り返しだったのかもしれないですね。とにかく凄い映画でありました。「女は子供を産む機械」とでも思っている男どもに徹底的に反抗するシャーリーズ・セロン、かっこ良すぎ!!
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-25 23:09:50)
991.  ホーンズ 容疑者と告白の角 《ネタバレ》 
あまりのバカバカしさに、俺の頭からも角が生えそうだーー!!
[DVD(字幕)] 4点(2016-05-22 20:20:58)
992.  ワイルドカード(2014) 《ネタバレ》 
ラスベガス、酒、ギャンブル、崖っぷちの男と女、依存症、ハゲ…。とくれば、映画好きなら誰しもニコラス・ケイジがアカデミー賞を受賞した哀切な大人のラブストーリー『リービング・ラスベガス』を思い出すのですが(あ、ハゲは余分か笑)、ジェイソン・ステイサムが主演をつとめたこちらはあくまでエンタメ・アクション作品。でも、なんだかとっっっても中途半端な作品でありました。娯楽作品としてすっきり爽快に観終えたかったのに、ステイサム演じるこちらのハゲはなんだかどうでもいいことでうだうだ悩んでみたり、かと思えば急にマフィア相手に大立ち回りを演じてみたり、ブラックジャックで大勝したかと思えば、結局負けて酒飲んで暴れたり、元恋人からのお願いを無下に断ったかと思えば、やっぱり助けてみたり…。「あんた、結局何がしたいねん!!」と終始苛々しっぱなしでした。ほとんど観る価値のない凡作と言うしかありません。4点。
[DVD(字幕)] 4点(2016-05-14 22:33:10)
993.  毛皮のヴィーナス(2013) 《ネタバレ》 
「毛皮のヴィーナス」。それはマゾヒズムの語源ともなった、19世紀オーストリアの作家マゾッホの代表作だ。そんな愛と被虐と陶酔の物語を舞台化しようと試みる野心的な演出家トマのオーディションに、とある無名の女優が大幅に遅れてやってくる。すっかり日も暮れ、劇場に残っていたのは準備に余念がない演出家である彼のみ。恋人とのディナーの約束を控え、当初は断ろうとしたトマだったが、あの手この手で迫る彼女の迫力に仕方なくオーディションをすることに。とはいえ、相手役の男優はおろか、スタッフは皆帰ってしまい、劇場には自分とその女優しか居ない。トマは自ら相手の男役を務め、毛皮のヴィーナスを演じてゆくのだが、何もかもを見透かしたような彼女の言動に次第に立場が逆転し始めるのだった……。いまだ挑戦的な作品を撮り続ける名匠ロマン・ポランスキー監督の最新作は、そんな男と女の愛と駆け引き、支配・被支配、サディズムとマゾヒズムが軽妙に交錯するスリリングな心理劇でした。確かに、小品ながら円熟味を増したポランスキーの才が冴え渡っている作品であることは僕も認めるところなのですが、さすがに90分はちょっと長すぎるかなぁというのが率直な感想です。全編に漂う上質なユーモアや気品に満ちたエロティシズムなど、いかにも彼らしいモダンな雰囲気は凄く良かったのですが、ずっと同じような画と遣り取りばかりが繰り返されるので中盤から少々退屈に感じてしまう。これで、肝心の主演女優さんが目が覚めるほどの絶世の美女とかだったらまだ良かったのですが、いかんせんこの女優さんが少々お歳を召しているうえにちょっぴり微妙……(解説によると、この人監督の実の奥さんみたいですね。ごめんちゃい笑)。うーん、もう少し突き抜けた何かが僕はほしかった。5点。
[DVD(字幕)] 5点(2016-05-14 22:21:22)
994.  博士と彼女のセオリー 《ネタバレ》 
ホーキングさん、あなたの病名は運動ニューロン疾患です。脳からの命令が徐々に筋肉に伝わらなくなり、運動が困難になります。たとえば、話すこと、歩くこと、そして食事や呼吸までも…。最後には、随意運動を制御する能力が完全に失われます。自分の意志で身体を動かすことが出来なくなるのです。残念ですが、余命は2年といったところでしょう。もちろん、脳は影響を受けません。思考力も変わらない。ただ、それを誰にも伝えることが出来なくなるのです。実に、残念です――。1963年、英国。ケンブリッジ大学の宇宙物理学科に進学してきた青年、ホーキングはその卓越した思考能力で将来を有望視されていた。大学のパーティで知り合ったジェーンという素敵な恋人も手に入れ、輝かしい未来に向けて順風満帆に過ごしていた彼だったが、突如として悲劇に見舞われる。ALS。徐々に筋肉が衰え、いずれは寝たきりとなってしまうそんな難病を発症してしまったのだ。当然、自暴自棄に陥りそうになるホーキング。だが、名実共に妻となり献身的に支えてくれるジェーンの助けによって彼は博士号を手に入れ、さらには愛する子供たちまで授かることに。そんな2人に更なる試練が訪れる……。車椅子の天才として名高い物理学者、スティーブン・ホーキング博士。本作は、そんな彼と妻との長年にわたる愛の日々に焦点をあてて描いたヒューマン・ドラマだ。昔、『ホーキング、宇宙を語る』という彼の著書を読んで、その虚時間という考え方――時間というものは自分たち3次元の人間からしたら流れているように見えるけれども、5次元6次元という高度な視点から見ればそれはあらかじめ描かれた地図のようなもので、全ては決まっている(なにぶん大昔に読んだもので間違ってたらごめんなさい!)に感銘を受けた者としては、彼のその人間としての私生活を描いた本作を興味深く鑑賞してみました。確かに、まだ描かれた人々がご存命ということもあってか、幾分か綺麗事に纏めすぎられたきらいはあるものの、美しい映像や音楽、何より役者陣のナチュラルな演技が素晴らしく、最後まで惹き込まれて観ることが出来ました。これは男と女のままならない愛の物語であり、人が家族となることの素晴らしさをとことんまで肯定的に描いた心温まるドラマでもあり、決して数式では割り切れない人間の力強さを描いた賛歌でもある。最後は別れてしまったけれど、彼らの愛の軌跡になんだか柄にもなく切なくなってしまいました。欲を言えば、もう少しホーキング博士の科学者としての側面にも光をあててほしかったけれど、それでも充分見応えのあるヒューマン・ドラマの佳品と言っていい。
[DVD(字幕)] 7点(2016-05-11 01:25:11)
995.  ゼロの未来 《ネタバレ》 
ハロー、コーエン・レス、連絡です。ゼロは現在93.789%です。ゼロは100%であるべきです。ハロー、コーエン・レス、連絡です。次の解析済みデータを1時間後にアップロードしてください。不可能ならば超過時間を分単位で入力してください。ハロー、コーエン・レス、連絡です。ゼロは100%であるべきです。ハロー、コーエン・レス、連絡です。ゼロは100%で――。コンピューターが異常な発達を遂げた近未来。仕事一筋で生きてきた真面目な男、コーエン・レスは人生の意味を教えてもらうための電話を待ち続けて孤独に生きてきた。より思索に耽りたいと願うあまり、彼は会社に在宅勤務を要請する。当初は難色を示していた上司だったが、マネージメントと呼ばれる経営トップの判断により、彼はとある極秘プロジェクトを任されるのだった。そのプロジェクトとは、「ゼロの定理の証明」。家に閉じこもり、来る日も来る日もデータ解析に打ち込んでいた彼だったが、作業は遅々として進まない。会社からは次々と催促の連絡が入るものの、肝心の電話は一向に掛かってこず、次第に追い詰められていくコーエン。そんな彼の元に、怪しげな売春婦ベインズリーやマネージメントの息子ボブを名乗る青年がやってきて……。唯一無二の独創的な映像や超現実的なストーリー等々、もはや生ける伝説と言っても過言ではないカルト映画界の巨匠テリー・ギリアムの最新作は、いかにも彼らしいそんな超シュールな作品でございました。いやー、やっぱりいいですね、このギリアムにしか描き出せない摩訶不思議な世界観。『未来世紀ブラジル』や『12モンキーズ』『フィッシャー・キング』といった彼の往年の名作を髣髴とさせる唯一無二の独創的な映像に僕は久し振りに痺れてしまいました。そこに今回はベインズリーというそれまでのギリアム作品にはなかった(?)エロティシズム要素も加わって、いやはやどうして一筋縄ではいかない作品に仕上がっていて嬉しい限り。相変わらず訳の分からないストーリーなのですが、きっとそこには〝愛〟がテーマとして埋め込まれていたような気がする?!頭髪や眉毛まで剃り落としたクリストフ・ヴァルツの怪演振りもバッチリ嵌まっていてナイス!胸元ざっくりのセクシー・コスチュームで惜しげもなく色気を振りまいていたベインズリーちゃんも超キュートで大変よかったです!うん、相変わらず観る人を選ぶかなりぶっ飛んだ作品でしたけれど、僕は充分楽しめました!7点!
[DVD(字幕)] 7点(2016-05-07 19:42:51)
996.  リピーテッド 《ネタバレ》 
「私の名はクリスティーン。今夜も私が眠りにつくと今日の記憶は消えてしまう。そう、1日の全てを忘れてしまうの。朝、目覚めると頭の中は若いころの私。そう、この映像をいま観ているだろうあなたのことよ、クリスティーン」――。その日、ベッドの中で目を覚ましたクリスティーンは見知らぬ中年男性の腕に抱かれていた。鏡を見るとすっかり歳を取った自分の顔。男はそんな彼女に「戸惑うのも無理はない。僕は君の夫だ。君は10年前に事故に遭い、眠りに就くとその日の記憶を全て失ってしまう障害を負ってしまったんだ」と告げるのだった。戸惑いつつも、これから会社へと向かうという夫を見送り、過去を知ろうとアルバムを見直していた彼女の携帯に電話が掛かってくる。電話の相手は精神科医、夫に内緒で自分のカウンセリングをしていると言うのだった。その証拠に、クローゼットの靴箱の中に隠してあるカメラの映像を見ろと言う。そこには、昨日眠りに就いて記憶を失う前の自分が、今の自分に向けて残したメッセージが収められていたのだった……。果たして夫を名乗る男は本当に彼女の夫なのか?どうして彼女は眠ると記憶を失う身体となってしまったのか?精神科医を名乗る男は本当に彼女の味方なのか?本作は、記憶が一日しかもたないある女性とその過去をミステリアスに描いたサイコロジカルなサスペンスだ。リドリー・スコットが製作をつとめ、ニコール・キッドマンやコリン・ファースとなかなか豪華な役者陣が共演ということで、期待して今回鑑賞してみた。ところがこれがなんとも残念な出来で、僕は正直がっかりしてしまった。何が駄目かって、まずこの眠ってしまうと記憶がリセットされるという主人公の設定が単なる思い付きの域を出ず、物語に全く活かされていないところだろう。サスペンスを盛り上げるのにこんな素晴らしい設定があるにも関わらず、どうしてここまでのっぺりとした展開になってしまったのか。恐らくそれは、N・キッドマン演じるこの主人公が意外なほどあっさり現実を受け入れ納得してしまうところだろう。切迫感が微塵もなく、一切感情移入できない。サスペンスとして、これは致命的な欠点というほかない。最後に明かされる真相もかなり無理のある――というより殆ど破綻してしまっている点など、もはや目も当てられない。結論を言うと、ほとんど観る価値のない凡作だった。設定自体は面白いものだっただけに残念だ。
[DVD(字幕)] 4点(2016-05-06 22:30:59)
997.  嗤う分身 《ネタバレ》 
「そこは俺の席だ」――。来る日も来る日も同じような毎日を遣り過ごしているうだつの上がらないサラリーマン、サイモン。ある日、いつものようにがらがらの電車に揺られ会社へと向かっていた彼は、見知らぬ男に急にそう告げられるのだった。高圧的な男の言葉に仕方なく席を譲ったサイモン、その後も電車のドアにカバンを挟まれなくしてしまう。会社に着くと上司や同僚、警備員にまでそのことを馬鹿にされ、密かな想いを抱く同僚女性には今日も声を掛けられず、施設に入所する母親の面倒すらままならない。次の日、そんな八方塞がりのサイモンがいつものように出社するとなんと自分と瓜二つの男が採用され、めきめきと働いているを発見するのだった。社交的で誰からも好かれるそんな彼の〝分身〟は、社内でどんどんと出世し、上司からの信頼も厚く、密かに想いを抱いていた同僚女性まで易々と手に入れてしまう。嫉妬と焦燥に駆られてゆく彼の日常は、まるで出口のない迷路に迷い込んでしまったかの如く徐々に歪み始めてゆくのだった……。ロシアの文豪ドストエフスキーの初期の小説を独創的な映像で描いたシュルレアリスム劇。率直な感想を述べさせてもらうと、これはドストエフスキーというよりもどちらかと言うとカフカ的な不条理物語に近い印象ですかね。まさに、意味不明。でも自分、この何処か安部公房をも髣髴させるシュールな世界観はけっこう嫌いじゃない。何をしているのかさっぱり分からない会社組織や、一つも温かみを感じさせない工業的な夜の街並み、主人公を翻弄する怪しげな登場人物たち…。細部にまで拘り抜いたであろう映像や小道具の数々に僕はけっこうセンスを感じました。そんな摩訶不思議な映像を彩る、坂本九の「上を向いて歩こう」などの昭和歌謡の名曲群もこの作品に横溢する不穏な空気を煽るのに一役買ってます。そもそもなんで昭和歌謡やねん(笑)。ジェシー・アイゼンバーグやミア・ワシコウスカという実力派の若手陣もナイスな仕事ぶり。欲を言えば、後半もっと突き抜けてくれても良かったかもとは思うものの、それでも次作が楽しみな才能に出会うことが出来ました。
[DVD(字幕)] 6点(2016-05-06 21:41:45)
998.  ジョニーは戦場へ行った 《ネタバレ》 
第一次大戦中、爆弾の直撃を受け、何年にもわたって寝たきり生活を余儀なくされたアメリカ人将校、ジョニー。しかもその顔面は砲撃で抉られ、目・耳・鼻・口はおろか両手両足さえ失ってしまい、もはや肉の塊と化していた。病院の人目のつかない一室に閉じ込められ、軍の実験目的で辛うじて生きながらえさせられていたジョニー。だが、周りの人間は誰一人として気づいていなかった。そんなもはや人間と呼ぶのさえ躊躇われるほどの哀れな姿となった彼にも、ちゃんと意思や記憶が残っており、一人ぼっちの暗闇の世界で必死になって助けを求めていたことを――。映画は、そんな芋虫のような姿となった現代の彼をおどろおどろしいモノクロ映像で描き、反対に彼の記憶の中や夢うつつの世界を鮮やかなカラー映像で交互に綴ってゆく。本作を観て、自分がまず真っ先に思い浮かべたのは江戸川乱歩の『芋虫』だった。乱歩が苦痛と快楽を極限までグロテスクに描きたかったと後に述懐する『芋虫』は、皮肉なことに左翼思想家に反戦小説と持ち上げられたことで発禁処分となったが、この作品は反対に反戦思想から出発しながら苦痛と快楽の極限をもっともグロテスクに描いた芸術作品として特異な価値を得ているのが面白い。あらためて言っておこう。これは純粋な意味での〝反戦映画〟ではない。この作品は乱歩の『芋虫』と同じく、極限状況での苦痛をマゾヒスティックに描きながら、そこに逆説的な生への賛歌を込めた極めて芸術性の高い変態映画である。最後、芋虫となった自分を見世物として多くの人の好奇の視線に晒してくれ、さもなくば殺せと懇願する彼の願いは究極のマゾヒズムの表明なのだ。どんな極限状況でも人は生きるために快楽を求めるという極めて〝まっとうな〟人間賛歌とも言えよう。ジョニーが夢の中で彷徨う幻想描写も細部までクオリティが高く、特異な芸術作品として未だその価値を一つも失っていない。映画史に残る傑作と言っていい。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-02 22:07:19)
999.  ビッグ・アイズ 《ネタバレ》 
「ビッグ・アイズ」。世間からそう呼ばれる、飛びっきり大きな眼を持つ子供たちの絵ばかり描き一世を風靡した画家、ウォルター・キーン。だが、本当はそれらの絵は全て彼の妻であるマーガレットが描いたものだった――。横柄で目立ちたがりな夫のために、十年以上にわたって家に閉じこもり隠れて絵を描き続けていたそんな妻の物語を実話を基に描いたティム・バートン監督最新作。確かに興味深い題材ではあるし、バートン監督の円熟味を増した演出も冴えて(その御伽噺のようにカラフルな色彩感覚は、『シザーハンズ』のあの街並を髣髴させて凄く良かったです!)いたし、なかなか面白かったと思います。ただ、彼のそのイノセントな感性は、やはりファンタジーでこそ映えるのであって、本作のようなリアリズム作品にはいまいち合っていないような印象を僕は持ってしまいました。なんだか全体的に薄いんですよね~。最初は愛し合っていた夫婦の擦れ違いも、次第に酒に溺れDVへと走る夫も、そんな夫から逃れ何もかもを捨ててハワイへと走る娘との逃避行も、何よりクライマックスで夫婦が直接対決する裁判のコミカルさも、実話を基にしている以上、そこにはもっと真に迫った切実さがないと駄目だと僕は思うのですが、本作には夫婦のそんな切実さがまったく足りない。お金やお酒のせいで揉めた夫婦の破綻劇なんてもっと深刻になるはずなのに、そこまで踏み込んで描けないところがティム・バートンという監督が持つ感性の――良くも悪くも――リアリズムとの相性の悪さなんでしょうね。うーん、題材が良いだけに惜しい。と、そこいらへんが残念ではありましたが、それでもエイミー・アダムス&クリストフ・ヴァルツの見ているだけで絵になる華やかなセレブ夫婦ぶりはなかなか楽しい。特に、口八丁でのし上がっていくテキトー男を飄々と演じたヴァルツの相変わらずの怪演はさすがでしたね。ティム・バートン監督、ちゅうわけで次はいつものように他の追随を許さない独創的なダーク・ファンタジーを撮ってくれることを期待して待ってますんで、よろしくです~☆
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-23 12:48:28)
1000.  ブラックハット 《ネタバレ》 
香港の原子力発電所で爆発事故が発生。現地が大混乱に陥る中、今度は大豆先物市場で価格が暴騰する。背後にハッカー集団の暗躍を察知した中国政府は、人民解放軍のサイバー部門トップであるチェンに全面捜査を命ずるのだった。中国独自の捜査に限界を感じたチェンは、アメリカFBIにも協力を要請。なんと彼は、アメリカの刑務所に服役中の天才ハッカーを釈放させ捜査に協力させることを提案するのだった。男の名は、ハサウェイ。チェンの大学時代の親友であり、四つの銀行から少なくとも4600万ドルを奪い取った男だった。「このブラックハット(凶悪ハッカー)を、俺の力で逮捕出来たら俺を釈放しろ。もし失敗したらムショに戻していい。それが協力への条件だ」――。当初は彼の要求に難色を示したアメリカ当局も、事態を打開するために釈放を許可する。さらには民間で有能なエンジニアとして働いていた妹も呼び寄せ、釈放させたハサウェイと共に、チェンはそんな凶悪なハッカー集団を次第に追い詰めていくのだったが…。戦うことでしか自分の居場所を見つけられない男たちの美学を重厚に描き出してきたマイケル・マン監督久々の最新作は、そんないかにも彼らしいハードボイルド作品でした。確かに、よく考えたら設定上のおかしな部分がちらほら散見される本作(現在服役中の犯罪者である主人公を中国当局の要請で簡単に釈放させたばかりか、あそこまで自由に捜査に協力させるのはさすがにあり得ないっしょ!挙句の果てに、機密情報満載の原発内部に進入させるってどんなけ甘いねーん!笑)。ですが、街中で突発的に繰り広げられる緊迫感に満ちた銃撃戦や絶対に裏切らない男たちの超熱い友情物語などなど、いかにもマイケル・マンらしいシブい内容に僕はけっこう楽しめました。特に、相棒の中国人捜査官が車に乗り込んだ直後にウクライナ人に銃撃されるシーンなんて、思わず手に汗握っちゃいましたもん。それに冒頭、ハッカーが放ったプログラムがインターネット回線を通じてどんどんとシステムに侵入してゆく映像も緊迫感があって良かったです。まあ、クライマックスでのジャカルタの祭りの中の攻防とかなかなかグダグダでしたけども(笑)。あと、どうして主人公にクリス・ヘムズワースをバッティングしたんでしょうね。これまで脳みそ筋肉のお馬鹿キャラばかりを演じてきたせいで、とてもじゃないけど天才的頭脳を持ったハッカーに見えないってのはさすがにちょっと…。と、細かな部分に目を瞑り暖かな視線で鑑賞すればけっこう楽しめると思います!6点!
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-18 22:46:53)
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