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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2382
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1041.  レニー・ブルース 《ネタバレ》 
権力や権威にたてつく芸は、安易な様に見えて実際やりこなせる芸人は少ない。日本の芸能界を眺めれば良く判ります。この映画で接するまでレニー・ブルースという人のことは何にも知らなかったけど、こりゃほんとに凄い芸人ですよね。ダスティン・ホフマンの超絶的な演技のおかげかもしれませんが、ひょっとして実物を超えているんじゃないかな。最初は肌に合わないアメリカン・ジョークと思って観ていましたがだんだんレニーのというかホフマンの話芸に引き込まれてゆき、下品の陰にある鋭い知性に圧倒されてしまいました。レニーを逮捕しようと劇場で張っている警官まで笑わせちゃうんですから大したもんです。フェイク・ドキュメンタリーの形式をとった編集は今の眼で観ても斬新で迫真です。 カレン・ブラックと並んで70年代だけ活躍したヴァレリー・ぺリンの脱ぎっぷりの良さはほれぼれします。私の中では『レスラー』のマリサ・トメイと本作のぺリンは、オールタイム・ベストストリッパーです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-28 20:14:34)
1042.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 
公開当時はスティーブ・マックイーンの映画は必ず観に行っていたのですが、本作だけは例外。そのわけは、マックイーンがゴキブリを食べるシーンがあるという情報が宣伝にあったから。というわけで遅れること38年で初鑑賞、なんてことはない、観てみればそんなシーンはどこにあったの、って感じだったので拍子抜けしちゃいました。 でもさすがに泣く子も黙る悪魔島、あの独房暮らしはホント苛酷ですね~、独房入り2年だなんて凄い刑罰がほんとにあったんですね驚きました。思ったよりどぎつい描写は少なく、自由を奪われた人間がどんどん尊厳を失ってゆく過程は観ていてほんと恐ろしいものです。よく観てみれば脚本書いたのは“不屈の男”ダルトン・トランボなんですね、こりゃ彼にはピッタリの題材だったわけです。 とにかく、マックイーンと名優ダスティン・ホフマンのただ一度の共演がフィルムに残されただけでも感謝です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-17 20:35:26)
1043.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
脚本およびプロットはB級以下なのですが、ルトガー・ハウアーを起用したのでとてつもなく狂ったカルトになってしまったというところでしょうか。よく『激突!』との類似が指摘されますが、私はどちらかと言えば『ブレード・ランナー』のロイ・バディへのオマージュの方が強く感じられます(C・トーマス・ハウエルと対決するドライブインも『ロイの店』という店名でしたね)。このジョン・ライダーは超自然的な存在の様に見えながらも自殺願望が強い人間的な側面もあり、これは単純に脚本でキャラ設定が練り込まれていなかったかもしれませんが、かえってそこが本作の不思議な味わいに繋がっていると思います。個人的にはライダーは成仏できない幽霊の様な存在で、C・トーマス・ハウエルに再度殺してもらってやすらぎを得ようとしていたのではと感じています。C・トーマス・ハウエルがシャワー浴びてる間に、J・ジェイソン・リーのベッドにライダーが突然出現するシーンは、本作でいちばん怖かったところでした。 怖いと言えばなぜかハウエルを犯人と決めつけて追いかけまわす警察で、いったいあれで何人死人が出たことやら…
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-06-09 21:39:26)(良:2票)
1044.  ニコール・キッドマンの恋愛天国 《ネタバレ》 
まあ良くある詐欺邦題のひとつですけど、主役じゃないにしてもニコール・キッドマンはそこそこ活躍してますよ、『ジョン・レノンの僕の戦争』に比べりゃずっとましです。それよりも本作にはキッドマンの盟友ナオミ・ワッツも出演していることに注目で、今までに公開された映画の中でふたりが競演した唯一の作品という希少価値があります。 『恋愛天国』というのもひどい題名で、原題から言うと『恋愛ごっこ』というのが判りやすいかも。でも内容はとっても切なくほろ苦い青春劇で、ノア・テイラーとタンディ・ニュートンのカップルはなんか応援したくなるものがありました。後年のスーパー・モデルみたいなタンディ・ニュートンしか知らなかったのですが、本作ではちょっとふっくらしていて恋に背伸びしたがるティーンエイジャー役を好演していました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-05 20:39:04)
1045.  ロンゲスト・ヤード(1974) 《ネタバレ》 
この映画はその後の数あるチーム対戦型スポーツ映画に模倣され、ついにはリメイクまでされてしまった、まさに「偉大なオリジナル」ですよ。スプリット・スクリーンに始まってスローモーションで終わる試合の見せ方はもう完璧としか言いようがありません。フェアー・プレイも減ったくれもない荒技の数々、そして肉体がぶつかり合う音の迫力、まーこれぞ漢のドラマです。そうそう、「男」と言えば密告屋アンガーと便利屋がバート・レイノルズにラブ・モーションを送っているのに再見して気がつきました、明らかにこの二人はホモですね(笑)。もちろんレイノルズは無視してましたが、さりげない描写ながらけっこう繊細なアルドリッチの演出でした。
[映画館(字幕)] 7点(2011-05-31 19:17:57)
1046.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 
もうそれはくだらないんだけど、旬の監督がハリウッドの二大セレブを使ってキレまくりのテンポでぶっ飛ばしているから実に楽しい。普通の夫婦でもありそうな会話で思いっきり危ないギャグにしちゃうセンスがいいですね。夫「60人前後かな」妻「私は312人」、これってお互いの異性体験人数を告白してるみたいで、もう思いっきり笑ってしまいました。そりゃ女房が自分の5倍も数をこなしていたら、亭主なら誰でもめげちゃいますよね(笑) こういうシャレを愉しむのが大人の度量というもんですよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-29 23:19:56)
1047.  裸の銃を持つ男 PART2 1/2 《ネタバレ》 
二作目ということもあり皆さんの評価もけっこう厳しくなっていますが、実はわたくしは一作目より面白いんじゃないかなと思ったぐらいです。一作目のエリザベス女王に続いて本作はパパ・ブッシュ大統領夫妻をいじめていますが(よく考えてみると、かみさんのバーバラに集中攻撃でした)、こういう権力を徹底的にコケにするコメディって我が国では映画化不可能というのが悔しいところです。下ネタ、映画パロディネタもだんだん調子が出てきたようで、これは三作目で頂点に達して大爆発します。やっぱり自分のお気に入りは「黒いそのまんま東」O・J・シンプソンで、もう絶好調です! 余談ですがわたしプリシラ・プレスリーってエルヴィスの娘だとずっと勘違いしてました(娘はリサ・マリーですよね)。プリシラはエルヴィスの元妻で、ということはこのシリーズでは彼女はほとんど40歳に近かったわけで、恐るべき若づくりですよ。整形とかしてるかもしれませんが、20代にしか見えません!
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-22 13:38:20)
1048.  裸の銃を持つ男 《ネタバレ》 
冒頭、ホメイニ師が議長している世界独裁者会議(その中にゴルバチョフが交じっているところがいかにも80年代風味)ネタには、そのあまりのどろ臭いセンスに先行きが心配になってきましたが、その後は快調で安心しました。本作では続編ほど映画パロディネタや下ネタは目立ちませんが、アル・ヤンコビックの使い方は大爆笑です。そしてこの映画を観て初めて気がついた貴重な真実は、「そのまんま東は顔を黒く塗ったら、O・J・シンプソンになる!」ということでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-21 21:57:28)
1049.  カンザス・シティ 《ネタバレ》 
カンザス・シティが故郷のアルトマンが、彼なりの視点で懐かしい街にノスタルジーを捧げています。30年代ルーズヴェルト大統領時代のカンザス・シティはけっこう腐敗したギャングがはびこる怖い街だったみたいで、そういう場所に全米からジャズマンが集まってカウント・ベイシーやチャーリー・パーカーという偉大なジャズマンが育ったみたいです。だからアルトマンには故郷を懐旧させるのはずばりジャズとギャング、この映画には普通のノスタルジックさはなくアルトマンらしい乾いてハードボイルドな世界が展開されます。ギャングのボスはハリー・ベラフォンテ、こいつが笑えないユーモアセンスで冷酷なくせにのべつくまなくおしゃべりするのですが、ベラフォンテ、すっごい貫禄でした。ベラフォンテにチンピラの旦那を拉致されたジェニファー・ジェイソン・リーが、「毒には毒を」というわけで民主党の大物の妻ミランダ・リチャードソンを誘拐して夫を脅迫してチンピラ亭主を取り返そうとする。ベラフォンテのギャングに対抗できるのはなんと民主党が飼っているギャングだと言う発想がまた壮絶です。ボス・ベラフォンテは劇中ずっと「ヘイヘイ・クラブ」というジャズ・クラブに腰を据えているのですが、このクラブで延々と続くジャズパフォーマンスがこの映画の大きな見どころです。ジャズには疎い私ですが、製作当時の現役一流ジャズマンがカウント・ベイシーやレスター・ヤングといった面々を演じていて、中盤で見せてくれる“テナー合戦”はたしかに必見の価値ありです。狂言回しみたいなキャラでしたが、少年時代のチャーリー・パーカーも登場します。本作は『ナッシュビル』の様な音楽群像劇ではなくそれまでのアルトマンの作風とはちょっと異質なせいもあって公開当時は不評だったそうですが、私はけっこう楽しめましたよ。やっぱいちばん印象に残ったのはジェニファー・ジェイソン・リーで、神経質そうにしかめる顔は父ヴィック・モローにあまりに似ているので驚きました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-19 23:53:44)
1050.  ディープ・ブルー(1999) 《ネタバレ》 
「サメの脳味噌が遺伝子操作で大きくなったら人間並みの知能を持った? アホか!」、いや、いーんですよ、これで。でっかいサメが暴れる映画なんて普通どう撮ったってB級以下にしかならない(『JAWS』は天才スピルバーグだから成し得た奇跡だと思ってください)のに、まあここまで楽しませていただければ満足です。さすが“爆破のレニー・ハーリン”だけのことはありまして、海上基地爆発炎上シーンはなかなかのド迫力(その割にはサメの水中シーンのCGはショボかったですが)。そして、「誰が喰われて誰が生き残るのか」というプロットでここまでやってくれたのは“ナイス“としか言いようがありません。おそらくギャラがいちばん高いサミュエル・L・ジャクソンをあのタイミングで退場させたのには大笑いさせていただきました。ジャクソンに我が人生で自分を苦しめてきた団塊世代の上司を重ね合わせてしまうのは、たぶん私だけではないでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-15 20:32:11)
1051.  夕陽のギャングたち 《ネタバレ》 
マカロニ・ウェスタン伝統の技である俳優の超どアップもモリコーネの音楽も「もう勘弁してくれ」と言いたくなるほど暑苦しいのですが、不思議と味がある作品です。冒頭タイトルも出さずにいきなり毛沢東の引用を画面に大写しするところなど、「お前はゴダールかよ!」って突っ込みたくなるところですが、なんか製作当時の時代背景を感じさせられます。馬車から始まって教会・橋といった爆破シーンの凄まじさはさすが力が入ってますねー(さすがに列車と機関車の衝突・爆破シーンはミニチュア特撮でしたが)。寡作のレオーネの作品群の中でもちょっと毛色の変わった一本ですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-08 11:00:18)
1052.  北国の帝王 《ネタバレ》 
「列車のただ乗りに命を賭ける男」がテーマの映画なんてちょっと前代未聞ですね(笑)。鉄道列車とは普通はどこかに移動するために必要とされるものですが、この映画のホーボーたちは移動地に行く目的があるわけではなく、ホームレスの様に列車で生活している風でもなく、なんかその存在自体が究極の不条理みたいです。そいつらを目の敵にして追い回す車掌との争いは、それだけで現実の世界とはまったく違う別の不思議な空間が広がっている様な感覚すら受けてしまいます。だからこの映画を観るといつも文明滅亡後の闘争を描くSF映画を見せられている様な気になります。 それにしてもリー・マーヴィンとアーネスト・ボーグナインがどアップされるショットは、なんと言うか映画史に残る凄い映像でした(彼らの様な迫力あるご面相の映画俳優は、もう出てこないでしょうね)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-07 17:35:33)
1053.  その男ゾルバ 《ネタバレ》 
遠く離れたアジアの我々にはギリシャ人のイメージは曖昧なものしかなく、せいぜい「陽気な人たち(南国だから)」ぐらいしか頭に浮かばないでしょう。実はあのバルカン半島の民でもあるギリシャ人の民族性はけっこう気が荒く、周辺の国とはしょっちゅう諍いをおこしてきた歴史があります。ゾルバも「戦争に行ったときは、捕虜を殺して女を犯した」と普通のことのように語っているぐらいですが、本作の舞台になったクレタ島というところはゾルバの様なギリシャ本土の人間でもビビるぐらい荒っぽい土地だそうです。イレーネ・パパスを村人総出で殺しリラ・ケドロヴァが死ぬやいなや身ぐるみ剥いでしまうといった蛮行は普通の感覚では嫌悪感がこみ上げてくるだけです。マイケル・ベイツが演じる英国人は半分ギリシャ人だと言うのにギリシャのことは何も知らずに島にやって来て、中途半端なインテリぶりで恋人を殺されるは鉱山開発にも失敗してしまい、結局この映画を通してなにも成就できないで島を去るわけです。ゾルバという男はインテリ作家のベイツと凶暴な島民たちの両者を仲介する使命があったのに、結局単なるピエロで終わってしまったなという印象ですね。ラストのベイツが踊るシーンは、やることなすこと全部ドツボになってしまい、「もうこうなりゃ踊るっきゃないよ!」という開き直りの儀式みたいなもので、人間は誰しもそういう心境になった経験があるんじゃないでしょうか。この映画、どうしてもゾルバのキャラに目が行ってしまうのですが、物語自体もけっこう奥が深い様な気がします。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-04 00:26:49)
1054.  トプカピ 《ネタバレ》 
『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズがデータ室に侵入するシークエンスは、本作の引用というか再映像化だったんですね。「偉大なオリジナル」は後年になって観ると既視感を持ってしまうのはつきものですが、どうしてどうして、オリジナルの侵入シーンもとても60年代の映画とは思えない緊迫感に溢れていますよ。ロープにぶら下がる「声が出せないイタリア人」というキャラも、ソダーバーグが『オーシャンズ』シリーズで「英語は理解しているのに中国語しか喋らない中国人軽業師」としてパロっていますね。メルナ・メルクーリはいつも通りの陽気で豪快な女傑ぶりでさすがにちょっとあのダミ声には引いてしまいますが、せこい小悪党を演じたらピカイチのピーター・ユスティノフには楽しませていただきました。こういう懲りない連中を観ていると、生きる希望が湧いてきますね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-01 22:51:34)
1055.  のるかそるか 《ネタバレ》 
自分はてっきり1レースから最終レースまで全部あてて天文学的な大儲けをする話だと想像してたんですが、中穴を4回あてると言う地味というかわりと現実的(?)なお話しでした。この映画の風味は、そういうスリリングな愉しみよりもリチャード・ドレイファスの周囲の人間たちが織り成す人情小話といった趣です。ドレイファスとテリー・ガーの夫婦だなんて、その性格付けからして思いっきり『未知との遭遇』のパロディですよね。ジェニファー・ティリー、ミシェル・フィリップスといった脇をかためる女優が魅力的なのも良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-29 21:36:23)
1056.  卒業(1967) 《ネタバレ》 
ダスティン・ホフマンがあたりまえだけど若い! これが実質映画デビューで、すでに30歳だったとは思えない新鮮な演技です(この人『マラソンマン』でもほとんど40歳でまだ大学生が演じてるから凄い)。今の若い人にはなかなか理解できないベンとエレインの行動だけど、あの時代のカルチャーというか若者のパワーに心を揺さぶられる人もいるはずです。ニューシネマ全盛期ですが、この映画はそのまま絵になる様なショットが多くて、マイク・ニコルズの才気には感服です。そしてキャサリン・ロス、この瑞々しさは永遠にフィルムの上に刻まれていくでしょう。 しかし数ある恋愛映画の中でも、このカップルほど長続きしそうもないと感じられるキャラは他にないのでは(笑)
[映画館(字幕)] 7点(2011-04-13 01:04:05)
1057.  インセプション 《ネタバレ》 
「記憶」をテーマにした『メメント』で映画史に革命を起こした(と、自分は感じている)クリストファー・ノーランが今度は「夢」をモチーフにした映画を撮ったと言うので期待したのですが、まあ何と言うかぼちぼちの出来だったかなというのが感想です。ディカプリオたちは他人の夢に入り込んで潜在意識を操作するというミラクルな技術を持っているのに、その技術を使ってやっているのが産業スパイだというのがリアリティに欠ける気がします。俺だったらもっと凄いことやってやるのに、と残念がる人も多いのでは。考えてみれば、これって“時間を止める”に匹敵する様な妄想を呼び起こさせる設定だと思いますけど。 意外とその“なんでもあり”的な夢の世界の映像に突拍子のなさが少なかったのは拍子抜けでした。いちばんインパクトがあったのは、車道を列車が爆走してくるシーンで、後半の雪山での展開は安っぽいアクション映画みたいでいただけません。ラストのコマがまわるカットは、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、解釈を観客に丸投げした様なところがあり、ノーランらしさが感じられて良かったですね。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-10 01:51:52)
1058.  特攻大作戦 《ネタバレ》 
ご存知『イングロリアル・バスターズ』の元ネタの一本。普通これだけ男を集めた映画ならひとりぐらい女性ファン用に二枚目俳優が混ざるものですが、まあ見事なまでにいかつい悪人面を集めたものです。そして「七人もの」の定番なのは集まった男たちが何か特技を持っているところですが、12人がただ凶悪犯であるということしか特徴がないというのもある意味いさぎよいところです。その12人とリー・マーヴィンをキリストと使徒たちになぞらえるシーンまであり、ちょっと悪乗りし過ぎです。中でも私のお気に入りはウォーデン将軍役のアーネスト・ボーグナインで、この人その後に三作作られた続編に全部ウォーデン将軍で出演しているんですね。それだけこのキャラは観客に受けたってことなんでしょう。前半の訓練パートはアルドリッチらしいごついユーモアに満ちて楽しめて、いざ敵地降下してからは計画は狂いっぱなしで結局12人のうちチャールズ・ブロンソンしか生き残らなかったのですが、不思議と悲壮感が全然ないところも私は好きです。ブロンソンがラストに言う、「将軍殺しが病みつきになりそう」は名セリフです。
[映画館(字幕)] 7点(2011-04-04 20:40:35)
1059.  愛のそよ風 《ネタバレ》 
自身が主演しない(実はエキストラみたいな感じでほんの一瞬画面に映ります、でも遠景なので髪型でやっと判る程度)初の監督作でイーストウッドが男の願望をメルヘン調で見せてくれます。彼の監督作で唯一の日本未公開作だそうですが、こういうライトなタッチでストーリー・テリングが出来たとはちょっと見直しました。「1年はもつかな」「そんなに一緒に居られるなんて素敵」なんて素敵な会話で終わるラスト・シーンが良かったですねえ、ほんわかした気分になれました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-08 23:41:38)
1060.  野のユリ
たぶん超低予算で撮られたと思うのですが、アイデアと語り口が映画には大事な要素なんだねと納得させてくれました。シドニー・ポワチエが演じる黒人青年は、あくまでアメリカの当時の白人が心に描いていた理想の黒人像であることは確かですが、あたかも神の使いの様な登場と退場するエンドシーンにしたことで、黒人の未来は今よりきっと良くなるぞ、というメッセージが感じられました。リリア・スカラと四人の修道女たちが面白いキャラで、観ているうちにだんだん可愛らしく感じられてきました。もしリメイクするのなら、ミュージカルとして撮ったら面白いんじゃないかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-03 21:58:48)
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