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クロエさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1130
性別
自己紹介 8点以上は超お勧め。
ソフトを購入しています。
7点は面白いけど、1度の鑑賞で十分。
ソフトの購入まではしていません。
6点以下はハズレ。
ある意味、6点以下の作品を見続けるのは苦行です。

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1061.  スキャナーズ 《ネタバレ》 
 久しぶりの鑑賞だが、この時点でクローネンバーグスタイルはほぼ確立している。  会議中の会話の中での状況説明なのでイマイチわかりにくいが、そんなのお構いなしとばかりに強引に進んでいく展開は無駄がなくていい。  この監督の作品、ほとんど1時間40分くらいで終わるから疲れない。  でも…ネタ的にちょっと古いかな?  意味不明のシーンの連続、真相がわかるのはラスト10分。今回は途中で眠くなってしまった。  リアルタイムで観た人にとっての思い出の映画かもしれない。  それにしても効果音は抜きにして、見せ場のバトルは役者の演技力が問われるシーンだと思う。。  マイケル・アイアンサイドはこの頃から存在感が強い。主役の男女が誰だったか全く記憶に残らないほどだ。
[レーザーディスク(字幕)] 5点(2009-03-02 00:42:48)
1062.  サラエボの花 《ネタバレ》 
 ボスニア紛争を知らなければ理解できないのではないかという、観る前から勝手な偏見を持つ人がいるかもしれないが、内容は世界中に通用する母と娘の親子愛、シンプルな話しである。  娘は男にも真っ向から喧嘩を買って出るほどの強気な性格で、母親の仕事ぶりからも二人が共に人生を乗り切ろうとしている姿が重ねて強調されている。  皆と一緒に修学旅行へ行く。父はシャヒード(殉教者)である。この国ではごく普通の人間でありたいと思う娘に母親は娘の出生の秘密を打ち明けることができない。教えたくない母親の気持ち。だが彼女もやはり女であり一人の人間、打ち明けてしまったことで本当に大切なものが何なのか悟る。その告白シーンがハイライトで胸を締め付ける。  全体を通して、娘の修学旅行が娘にとっても母親にとっても人生の岐路になったところに真のドラマを感じた。  娘は一見わがままで身勝手ではあるが、母への愛情を誰よりも必要としており、ラストのバスのシーンで、皆の合唱に合わせて少しづつ口ずさむシーンは、観客の誰もが「頑張って!」と応援したくなると思う。  登場人物全てがこの腐敗した国の現状から抜け出そうと必死に生きている。一見悪そうな大男まで真剣に生きようとしているところに人間の綺麗な部分が見える。  後で知ったが、監督は30代の女性。紛争経験がある。娘は12歳の設定だが、日本人でいえば高校生くらいにも見える。これは戦争というものが老若男女関係なく強く生きなければならないことを訴える姿勢で、とても自然に表現されていると思う。  「戦争待望論」という言葉が日本でも言われているが、戦争を起こした国ほど心から平和を願う人が多いことに皮肉めいたものを感じてしまう。  「あ~、いい映画観たなぁ~」と思える作品。沢山の人に鑑賞してもらいたい気持ちを込めて9点。  しかし、この邦題のセンスのなさ、なんとかなんないのか…(悲)
[DVD(吹替)] 9点(2009-03-01 03:19:45)(良:1票)
1063.  シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
 これだけ高評価にも関わらず未だDVD化されない、これこそ「掘り出し物」の映画である。完成度はかなり高い。  この作品、女性はやはり現実主義、男性は真のロマンティストであることを証明しているようだ。  仮にテレビに出てくる「汚れ」のリアクション芸人が現実はロマンティストだったとして女性は見方を変えたりするだろうか。所詮女性という生き物は一番可愛いのは自分であり、次に恋愛対象の男性は間違いなく外見、もしくは経済状況で判断する。美しい詩を書くなんてのは、それが原因で有名にでもならない限り、ただの紙くずである。  都合の悪い男がいれば、自分の人生が上手くいかないのは全て男尊女卑が原因だと社会のせいにする。それでも歳を取れば条件も緩やかになり、最後は『男は健康ならそれでいい』というのだから始末に置けない。  手紙の主がシラノだと知って、ロクサーヌに同情できる女性は何人いるだろうか?  「シラノ・ド・ベルジュラック」は、まさに男性のために書かれた恋愛小説であり、無償の愛を与える喜びを描いた理想の物語である。  「シラノ」は「スーパーマン」「スパイダーマン」と形を変えて普遍的なテーマは変えずにこれから先も同じパターンで作られていくだろう。  主演のジェラール・ド・パルデューは安心して見ていられる。  彼が主演の「レ・ミゼラブル(8時間バージョン)」と共に是非本作もDVD化してもらいたいものだ。 
[レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-03-01 03:14:36)(良:1票)
1064.  ヘンリー五世(1989)
 どのサイトを覗いても本作の評判が高いので、以前からずっと興味を抱いていた。  しかしDVDは廃盤、都内のレンタルショップを探してもなかなか見つけることができず、ようやくレーザーディスクを手に入れた。  感想は…というと、まあ「ヘンリー五世」自体、シェイクスピア史劇の中でもマイナーだし、それ以上でもそれ以下でもないというのが正直なところ。  若いケネス・プラナーが余計なアレンジをせず史劇を忠実に映像化したのは大きな功績だと思う。   しかし、そもそも内容が大英帝国の武勇伝、まさに「勝てば官軍、負ければ族軍」といった話しで、フランス軍を支配し、その国の娘まで食っちゃった英国の王様について、感動しろといわれても土台、異国民には無理な話である。  「神風」を信じて植民地支配を続けていた大日本帝国に感動する人とかいるのだろうか? そんな事まで考えてしてしまうと少々怖くなってくる。  それに「シェイクスピアだから」と言われたところでフランス人にとってはあまり面白い話とは言えないだろう。  とりあえず、あらすじを知らないで鑑賞しようと思うのはやめたほうがいい。  CGを使わない映像はやはり迫力がある。
[レーザーディスク(字幕)] 6点(2009-02-27 12:33:38)(良:1票)
1065.  ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター 《ネタバレ》 
 一応、映画なんですね…ウン、確かにドキュメントである。  特に2008年に公開された「Shine a Light」しか観たことない人にとっては特別な衝撃を受けるに違いない。  ストーンズを護衛するヘルス・エンジェルス。間違っていたのは、そのエンジェルスを取り締まる人間がいなかったことである。  オルタモントに集まった人間は、あの時20歳だったと仮定して今年60歳になる。  1列目で涙を流しながら哀しげな表情でミックを見ていた少女。素っ裸でステージに上がろうとしていたオバサン…今どうしているのか? 消息がおわかりの方がいたら是非このサイトへ一報いただきたい。  シャウトするミックの前を素通りしていく犬の姿には笑えた。   この映画でジェファーソン・エアプレインに衝撃を受けた人も少なくないと思う。せめてあのテンションのまま完奏してもらいたかった。
[レーザーディスク(字幕)] 7点(2009-02-27 12:32:32)
1066.  赤毛のアン/アンの結婚〈TVM〉
 原作未読。本作は、キャラクターだけを使い、時代背景も変えたオリジナルストーリーとのこと。作者のモンゴメリーは天国で何と言ってることでしょう。きっと森進一の「おふくろさん騒動」なんか比べ物にならないくらいのショックを受けているだろうと思います。  この映画には周囲の人たちを惹きつける想像力豊かな少女アンの面影は全く描かれていません。  前2作の生き方を完全否定したかのようなセックスと血生臭い匂いがプンプンします。  「ターミネーター3」と同じような感想を持ちました。「なんなんだ、これ?」って感じです。  そのうち製作者側から「この作品はなかったことにしてくれ」と言って4作目が作られるかもしれません。  でも考え方を変えれば、これは原作者の書いたものではないから1作目のアンは永遠なんだと割り切ることができます。   ホント、かなりのコケ具合です。  「赤毛のアン」を餌にして、確実な興行成績を狙っただけの作品。   俳優陣は出演を拒否すべきだった。
[DVD(吹替)] 3点(2009-02-22 23:41:40)
1067.  鶴は翔んでゆく
 期待しなかったせいかわかりませんが、大当たりの映画です。主役の女優さん(タチヤナ・サモイロワ)、メッチャ綺麗です!ジャケットとまるっきり顔が違います。スタイル、表情、歯並びの良さまでカメラはしっかり捉えています。DVDはデジタル処理が徹底的になされているせいか、「アンナ・カレーニナ」より綺麗に撮れてます。  外見だけではなく役者としても最高に輝いています。疾走する戦車の行列に、まるでお豆腐でも買いに行くかのように平気で横切って行ったり、燃え盛る炎の中に飛び込んだりと、全てスタントなしでやってます。世界中探してもこんな女優さん見たことありません。聞いたことありません。もうビックリです。っていうか普通やらせないでしょう。  内容は反戦映画に思われがちですが、普遍的な「愛」を、たった91分で表現しているだけの物語です。愛し合い、愛され、そして愛を与え…もう本当に胸がつかえ涙が出ます。  この時代のソビエト映画は、小道具、伏線、シャレードと、世界の映画界の先陣を切っています。観客を充実させるテクニックが満載です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-02-22 23:27:10)(良:2票)
1068.  私のように美しい娘 《ネタバレ》 
 タイトル(邦題)とトリュフォーという監督の高評価に裏切られた気分です。  主人公の女性に全く魅力を感じません。どうみても娘には見えません。実際調べたら32、3歳らしいけどアラフォーにも見えます。でもいましたよね?一時期ワイドショーで騒がれていたアニータを思い出しました。  邦題を考えた人のセンスは買いますけど、実際は「私のように美しい女…と勘違いしているキチガイのおばさん」にしたほうがいいかもしれません。  このおばさんに振り回される男たちにもストレスを感じました。観ているこちらが恥ずかしくなるくらいのギャグのセンス。中でも一番鼻についたのが、論文学者のセリフ回し。秘書との会話はまるで小中学生の夏休みの自由研究について語っているような次元の低さ。これは脚本家の質の問題か、字幕のセンスの問題か?  でもこれだけイライラする男だっただけに、最後の最後のどんでん返しだけはチョットだけスッキリしました。  それに加えて主人公の音程の外れた歌声にも何故かハマりました。
[レーザーディスク(字幕)] 3点(2009-02-22 22:54:18)(良:1票)
1069.  ウーマン・イン・レッド 《ネタバレ》 
 私の田舎では、たしか「ターミネーター」と同時上映だった。観客のほとんどが「ターミネーター」が目的だったので、鑑賞する前は期待していなかったと思う。  その反動もあってか、主役のジーン・ワイルダーが、赤いドレスの女に一目惚れするシーンから、私も含め、満席の会場はずっと爆笑の渦だった。  しかし、昨今ネット上に書かれた数少ない評価のほとんどが批判めいたものばかりで、私には悲しくてならない。  主人公とオールドミスのブラックユーモア溢れる無言のやりとり、愛妻と娘のボーイフレンドの関係、親友のゲイの告白など、ストレートな説明を全く使わずに描かれた脚本は「超」がつくほどの絶品だと思う。  主要人物全員が嘘のセリフを交わしながら相手を騙し、騙されて続けている。  ジーン・ワイルダーはビリーワイルダーに負けず劣らずコメディ映画の天才だと思う。  コメディというジャンルは、やはりリアルタイムで鑑賞しないと評価は厳しいものになると思う。特に本作は夜中に一人で観るような映画ではない。  最近、レーザーディスクを安価で手に入れたので久しぶりに観たのだが、ちょっとした細部の演出など計算がやはり上手くて、なつかしさもプラス、終始笑いっぱなしだった。  オールドミスのおばさんを演じていたギルダ・ラドナーは、私生活ではワイルダーの奥さんだったが、この作品の数年後に亡くなっている。  ジーン・ワイルダーは今何をしているのだろう。  最近日本で「大陸横断超特急」のDVD化が再評価されていることを彼は知っているだろうか?  あの日、映画館を出て友人と心底笑いながら帰った記憶が今になって時の経過を感じずにいられない。  私にとって特に思い入れの深い作品である。
[レーザーディスク(字幕)] 9点(2009-02-21 03:49:55)
1070.  バタリアン 《ネタバレ》 
 公開当時の感想と全く変わっていません。面白いですね。  スーパーマーケットのゾンビ映画の次に面白いと思います。「コイツ絶対死ぬ」キャラはお約束通りですが、ムカつくキャラはあまりいないので変なストレスを感じません。半分に割れた犬と全裸女のダンスは当時衝撃的でした。特にウブだった私にとっては、「あ○こがツルツルだ…」と映画と離れて、メチャクチャエッチな気分になってしまいました。  頭を打ち砕かれても動き回るゾンビに「映画と違うぜ!」というセリフは笑えました。  Cとして挙げるならBGMが産業ロックなのがいただけない…  しかしながら80年代ホラー映画の傑作だと思います。  私も含めてパート2と混同している人が多いようです。  「マイケルーノ」は本作では登場しません。
[レーザーディスク(字幕)] 7点(2009-02-19 14:47:49)(良:2票)
1071.  つぐない 《ネタバレ》 
 キーナ・ナイトレイと言われても知らない私にとっては何故このジャケット、このクレジットの順番なのかさっぱりわからない。  この映画は主人公は明らかに妹のブライオニーである。  13歳のブライオニー役を演じたシーアシャ・ローナンは「ペーパームーン」のテイタム・オニールに匹敵するほど魅力ある女優である。(モー娘の加護ちゃんに似てなくもないが…)  シーアシャ・ローナンが出ているシークエンスだけ判断すれば間違いなく10点あげたいところ。  原作未読なので何とも言えないが、姉カップルと妹の人生が途中からつながらなくなってしまうため、特に男の戦場シーンには倦怠感を覚える。  タイトルの「つぐない(贖罪)」は妹の気持ちと判断していいと思うが、それなら全編妹の目線で話を進めないと、謝罪する気持が伝わらないと思う。  前半はモタついていてついていけない。早く本題入れよって思った。監督の音声解説を聞いてみたが、冒頭から「そんなの分かる訳ないじゃ~ん!」と言いたくなったのが率直な感想。  最近観る映画は偶然か、時間軸をずらして、先に結果を見せておいて後から「実はこうだったんですよ」というシーンを作るケースが多い。流行りなのか?本作もそうだ。なんだか誤魔化されているようで気分がよくない。ストレートに見せてほしかった。  似たような作品で、松本清張の「天城越え」(映画は田中裕子主演)を思い出した。あちらのほうが人間の本質をついていると思う。 
[DVD(吹替)] 4点(2009-02-16 16:25:35)
1072.  都会のアリス 《ネタバレ》 
 未見の方には「ペーパームーン」の亜流と思われがちだが、中年男(31)と少女、モノクロ映像以外、共通点はあまりありません。  それにしても能書きばかり並べて、気に入らない事の全てを社会や周りのせいにするこの主人公、会社の上司、挙句の果てには元カノの家に押し入って愚痴を吐き散らし迷惑がられ…こんなジメジメした男、日本にもいますよね?(笑)女に絶対モテないナンバー1ではないでしょうか?  そんな男でもさすがに小さな子供相手にはおとぎ話しかさせてもらえない。  映画の主観はライターもどきの男側ですが、そんな情けない男相手に小生意気な少女アリスがどう対応していくのか見方を考えると面白さも変わってきます。  画面いっぱいに映るアリス、たまに鼻なんか弄ったりしながら。おばあちゃんの家を探す気なんか毛頭ないといった表情がたまらなく可愛い。このアリスに魅力を感じないと映画自体失敗作と判断されてしまうでしょう。  結局二人は自分たちの力ではおばあちゃんの家にたどり着くことが出来ず、警察が加わるのですが、そう考えるとこの旅はいったい何だったのか?…でも間違いなく二人に変化があって…なんだか可笑しくてしかたありません。  アリス役の女の子は今頃は40代半ばでしょうか、どんな成長を遂げたのか気になるのは私だけではないと思います。   ヴィム・ヴェンダースは映画とロックが大好きなんですね。  ラストシーンは「夜の大捜査線」のオマージュに見えました。反対に証明写真のシーンはヴィンセント・ギャロが「バッファロー66」でオマージュしているように感じました。  それとチャック・ベリーの演奏ですが、あれはDVD「スウィート・トロント」からの抜粋です。
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 08:49:15)(良:1票)
1073.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
 上映時間90分とありますが、80分でエンドロールが流れ始めます。「えっ、もう終わり?」って感じです。  中身なんてありません。頭を空っぽにして下さい。  スタローンは裸を見せないせいか「ロッキー・ザ・ファイナル」よりずっと若々しいです。  以前タレントのデイブ・スペクターさんが「アメリカで子供を殺す映画なんて絶対にありえない。もし、あったとしたらアメリカ国民が黙っていません!」と言ってました。  この映画では誰も殺されないのでご安心を。あれは白人ではないので残虐行為としてはカウントはされません。  金髪女は拉致されても指一本触られませんのでご安心を。レイプされるのは地元住民だけなので、これも残虐行為としてカウントはされません。  この映画のテーマはイラク戦争と同じ、「殺(や)られる前に皆殺し」です。  さあ、ポテトチップスとコーラを横に置いて、最高のホームシアターでお楽しみ下さい。   
[DVD(吹替)] 1点(2009-02-10 22:27:15)(良:5票)
1074.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
 評価が高いので期待したが、それほど傑作というほどのものではない。  フレンチ・フィルムノワール、香港ノワールに加え、タランティーノが好きそうな日本の任侠映画が混ざったかのようだ。悪く言えば全てハリボテである。  それらを観たことがない者にとっては斬新かもしれないが、中盤で裏切る床屋のオヤジなんかは、どう見ても「仁義なき戦い」の金子信夫だ。  物語は始めにナオミ・ワッツに感情移入させている。しかし川から上がった死体と運転手が娼婦に金を工面するシーンで、運転手が組織に潜入しているという複線だとわかってしまい、サスペンスの焦点が彼の方にズレてしまう。だからそれから先のナオミ・ワッツに全く危機感がなくなっている。  勢いあるファーストシーンの割には終盤さほど盛り上がらず、情だけに押されてしまう展開に物足りなさを感じる。  鑑賞後に、このクローネンバーグっていう人、どっかで聞いたことあるなぁ…と思ったら、「スキャナーズ」「ヴィデオドローム」「フライ」の監督じゃないですか?  この人の映画久しぶりに鑑賞した。編集が上手く、観客を惹き込む独特の雰囲気は過去の作品と全く変わっていない。  これがスコセッシみたいに2時間半くらいだと減点だが、1時間40分で終わるので疲れなくていい。  本作を満足された方に「ギャングスター・ナンバー1」という映画をお勧めしたい。 
[DVD(吹替)] 7点(2009-02-10 14:50:01)
1075.  4ヶ月、3週と2日
 完全予備知識0(ゼロ)で観たせいか、なんだか銀河鉄道999で、どこかよその星に行ったような気分になった。  この映画を日本へ持ってきた配給会社は凄い賭けをしたと思う。  全編主人公追っかけの雰囲気は、どことなく「バッファロー66」に似ているが、本作は限りなくリアリティを追求している。DVDに吹き替えを入れなかった理由が分かる。  親友じゃなければ絶対に成り立たない会話のやりとりは、国、時代を越えて、今の日本のどこかでも聞こえてくるような気がする。  でもタイトルの「4ヶ月、3週と2日」って……やっぱりズルいよ、嘘ばっかついて! もうじき5ヵ月じゃん?!(←半分冗談)   
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-10 09:04:59)
1076.  暗戦/デッドエンド
「男たちの挽歌」以上、「インファナル・アフェア」以下に位置していると思う。  どちらか一方でも満足された方は必見の娯楽作品。  いかにも「香港!」という感じのコミカルな要素もあるが、小道具や伏線がかっこよく、スピード感あふれる展開に観る者を退屈させない。  アンディ・ラウが香港の映画祭の金賞を取っただけあって、やはり見どころは彼の存在と言っていい。   それから90分でまとめた監督の実力を付け加えたい。
[DVD(吹替)] 7点(2009-02-09 15:08:59)
1077.  ストレンジャー(1996)
「ゆりかごを揺らす手」のレベッカ・デモーネイがあまりに美しかったので期待したのですが、観る前に、ここのレビューを確認しなかったことを後悔しています。  サスペンスなのに開始30分経っても事件が起こらない。  小道具やはっきりとした伏線が全くない。  どんでん返しの結末って、いつもこのパターン…。  90分もない映画ですが時間を無駄にした気分です。   
[地上波(字幕)] 3点(2009-02-08 05:08:14)
1078.  グロリア(1980) 《ネタバレ》 
 伊丹十三監督が生きていたら、宮本信子を主演にして、これと同じような映画作っていたかもしれない。  カサヴェテス監督って人間ドラマは得意かもしれないけど、ジャンルによって向き不向きがあると思う。  私がここ数年観た、勘違いアクション映画No1に決定!  昔の角川映画を観ているようで、正直70年代前半の作品かと思った。  全てご都合主義。ギャングはマヌケすぎ! 観ていてイライラした。「早く殺しちゃえよ」って中盤まで悪役の方を応援していたが、3度も4度もドジばかり踏んでるので、最後は「もうどっちでもいいや…」って気分だった。  ジーナ・ローランズ演じるグロリアが、ギャングの中でどういう立場なのか全くわからない。娼婦にしては歳取り過ぎているし、一人暮らしのようだから、ボスの二号さんって事? 拳銃は平気で撃ちまくるし…おばさん一人に殺される方もどうかと思うけど…。   ラスト、グロリアとギャングはどうなったのか、銃撃戦でも何でもいいから、そこんとこ描かなきゃダメでしょう?  その中でも、一番不快だったのが子役の演技力。アキバ系アニメ声の、調教されたようなあのセリフ回しに、気持ち悪くてどうしようもなかった。  映画の悪口ってあまり言いたくないんだけど…これだけボロクソ書いて、ようやくちょっとだけスッキリした。どうもスミマセン。御拝読ありがとうございました(苦笑)
[DVD(字幕)] 1点(2009-02-07 15:15:56)(笑:1票)
1079.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 
 トップシーンで弱々しい主人公とずる賢い妻を描くことで、観客を騙していくやり方は上手いなぁと思いました。  吹き替えが特に上手いです。英語がわからないならオリジナル音声より感情移入出来ます。  主人公が動き回る間、終始ハラハラドキドキさせられ、後半、飛行機から手紙を残し、着陸をお願いするところで、この男の最期を予告させられます。  ただ、事件発生から主人公が動き出すのが中盤過ぎてからなので、展開の早さと登場人物の名前の多さに眉間に皺をよせてしまいました。  「少しくらいわからなくてもいいや」って感じで、思い切った編集がされています。観ていてダルさを感じません。  これが製薬会社のアフリカに対する現状なんですか?日本では永遠に作られないでしょうね。スポンサーなんか絶対つかない。  でも私たちの世界は、今、目の前に存在するものだけ…この映画を観せられて何も出来ないでいる自分に憤りを感じてしまいます。 
[DVD(吹替)] 7点(2009-02-07 07:22:51)
1080.  21グラム 《ネタバレ》 
 ひき逃げした男とその妻の心境以外はほとんど感情移入できない。  娘二人と夫を殺されたナオミ・ワッツがショーン・ぺンとベッドインするところなんか特にわかんない。乳首立たせてまで興奮するセックスを求めるのは、アメリカ人が性欲旺盛な肉食大国だから??? ど~も日本人との感性の違いを覚えてしまう…。  ショーン・ペンって、いつもそうだけど、何考えているのかわからない役柄がとても多い。結局あの人何がしたかったの?  それとシーンをパズルのようにバラバラにすることで、無駄が一つもないことが証明されそうだけど、改めてシャルロット・ゲンズブールの存在はいらないような気がする。
[DVD(吹替)] 4点(2009-02-04 22:14:34)
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