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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2381
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1101.  理由(1995) 《ネタバレ》 
中盤でもう黒人死刑囚が無罪放免となっては、もうそこでネタばれしたも同然です。同じ様なネタなら、『追いつめられて』の方が面白さでは数段うえです。ラストにかけては別の映画、そう『ケープ・フィアー』みたいな展開に無理矢理持って行ったという感じです。分割する橋を飛び越えるカー・アクションなんて、はたしてこの映画に必要あったんでしょうかね。 と言うわけで大して褒めるところもない凡庸な映画でしたが、驚くべき見どころが二つあります。ひとつは誰もが納得するエド・ハリスの鬼気迫る怪演です。この人は他の映画でも悪役を演じていますが、どちらかと言うと知的な犯罪者が多いのですけど、このサイコ・キラーぶりはもうぶっ飛んでます。ほんと怖い、名優は何を演じても観るものを圧倒させるものですね。そしてもう一つは、ショーン・コネリーの娘役(孫じゃないですよ)の少女はスカーレット・ヨハンソンなんですよ。実はあとからそれを知りあわてて観直してみましたが、たしかに彼女でした(当たり前です)。彼女、これが『ノース/ちいさな旅人』に次ぐ映画出演第二作目だったんですね。どうせなら『ケープ・フィアー』のジュリエット・ルイスみたいに活躍させればよかったのに、でも11歳じゃムリですよね(笑)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-17 01:10:38)
1102.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
スタローン版のせいでどうしてもイメージが悪くて可哀想なんだけど、最近のマーヴェル・コミック映画とは一線を画したダークな世界観が素晴らしい。主演のカール・アーバンはメットを被りっぱなしでとうとう最後まで素顔を見せずじまいでしたけど、これもある意味いい役者根性と言えるでしょう。ルーキー・ジャッジのオリヴィア・サールビーは 反対に被らないで通したけど、“ヘルメットの装着すると超能力が使えない”というのは実に上手い説明です。たしかにアーバンはどうでもいいけど、彼女のルックスを堪能できるのは眼福ですよね(笑)。 それにしても、ここまで顔面破壊に拘った映画には初めて出会った気がします。これはかなりエグくて痛そう。展開が気のせいか『ザ・レイド』にそっくりになっちゃってるのは、まあご愛敬と言うことで。でも8万人が居住している200階建てのビル、そして8億人がうごめくアメリカ東部全体ぐらいの規模を持つメガシティなんて、もうそのセンス・オブ・ワンダーには痺れてしまいますね。バルカン砲で撃ちまくられても無事だったり銃弾が命中してもまるでプレデターみたいに応急処置が出来たり、などご都合主義なところはありますがシンプルながらも見応えは十分でした。 カール・アーバン自身が署名活動しているそうですが、続編製作は難航しているみたいですね。私もドレッドとアンダーソンのコンビをもう一度観てみたいので、署名してみようかな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-13 23:08:49)
1103.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
金物屋の店主、いわゆる“意識が高い”系のその妻、シニカルなエリート弁護士、投資コンサルタントをしているその妻、といういかにもニューヨーカーといった風情の登場人物たち、数いる芸達者の中からそれぞれにピッタリの俳優たちをキャスティング出来たのが大成功でしょう。プロットを見ただけでお話しの展開はだいたい読めるわけですけど、劇中の彼らの“人生最悪の時間”と上映時間をピッタリとシンクロさせているのも舞台劇の映像化としてはシンプルですが効果的、もっともこのケンカを見せられる方としてはこの上映時間が正直限界でしょう。ケイト・ウィンスレットのゲロ吐きとスコッチの酒盛りがストーリー展開上のターニング・ポイントになっていますが、四人が夫婦関係を離れてバラバラの口論になってゆくのは良く練られた演出ですね。面白いのは、ジョン・C・ライリー以外の三人が大事にしているもの(スマホ・画集・バッグ)がそれぞれ非常事態に陥るところで、そこで彼女らの人間的本性がむき出しになってしまいます。でもライリーだけにはそんな執着するモノがなく、逆に秘蔵のスコッチやら葉巻を皆に分け与えるところが面白い。まあもっとも、それによってさらに事態が悪化しちゃうんですけどね。ラストでカメラが屋外に出ると、地面では死んだと思われていたハムスターが動き回り、遠景では息子たちが仲直りしているというのは実にシャレてました。 昔の淫行事件のせいで逮捕されちゃうので合衆国に入国できないポランスキーがNYが舞台の映画を撮るとは予想外でいたけど、なるほどこういう小品なら十分可能なわけですね、わずかな屋外シーンだけはカメラマンを派遣して撮影すればよいわけですし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-11 23:51:46)(良:1票)
1104.  血まみれギャングママ 《ネタバレ》 
1930年代に暴れ回ったバーカー母子ギャング団の実話の映画化で、ベイカー・ボーイズならぬ“ファビュラス・バーカー・ファミリー”といったところでしょうか。 鬼より怖いママを演じるのがなんとシェリー・ウィンタース!、ギャング御用達のドラムマガジンつきのトミー・ガンをぶっ放すお姿は、実にさまになっています。それにしても、二度のオスカー受賞した名女優がロジャー・コーマンの映画に主演するなんて、まさに珍事と言えましょう。コーマン映画にオスカー受賞者が出演したのは、たぶんこれだけだったんじゃないでしょうか。70年代の彼女は、2年後に『ポセイドン・アドベンチャー』に出てあの聖女ベル・ローゼンを演じましたが、その後は『テンタクルズ』なんかにも出る様になってすっかりやさぐれちゃった感があります。彼女の四人の息子の中には、まだ無名だったデ・ニーロがいますが、さすがデ・ニーロだけあって存在感ある演技を見せてくれます。 ストーリー自体は史実をかなり脚色してますが、あまり上手い脚本とは言えませんね。ウィンタースの熱演は認めますけどそれが空回り気味で、あまりに無慈悲で冷酷な彼女の行動には感情移入の仕様がありません。近親相姦まで犯すようなな母と息子たちの異常な関係がこの映画の肝であるはずなのですが、そこら辺の突っ込みは表面的で単にエピソードを繋げるだけのストーリー・テリングだったのは残念です。 実は史実ではケイト・バーガーが犯行現場での目撃証言や息子たちと共犯である証拠は皆無なんだそうです。一説によれば、犯行に無関係に近い存在のケイトを一緒に殺してしまったので、FBIのフーヴァー長官が“ケイト・バーカー神話”を隠蔽のためにでっちあげたらしいです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-06-10 20:57:49)
1105.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 
あなたたち、“スカ・ヨハのヌード”というキーワードに期待を膨らましてこの映画を観ると、手痛いしっぺ返しを喰らいますよ(かく言う自分がそうでした)。考えてみれば、『スピーシーズ』の○番煎じみたいな映画にスカ・ヨハが主演してヌードを見せるわけありませんよね。 いきなり『2001年』みたいな映像を見せられたうえもう極端にセリフが少ないときたら、「キューブリックの後継者か?」なんて勘違いするあわて者がいても不思議ないですね。全篇通じてもほとんど音楽が使われず、流されるのはほとんどワン・フレーズだけの不安をかき立てる不協和音みたいなやつだけ。その分映像には凝りまくってて、やたら引きで撮るシーンが多く風景の中で良く観るとスカ・ヨハが動いているという感じです。彼女の正体なども説明は一切なく、バンを運転しては男を物色して声をかけることを単調な繰り返しで見せるだけの展開には恐れ入りましたが、でもヘンな中毒性すら感じました。中盤から現れるバイクに乗って走り回る男、これもいっさい説明がないので?ですけど、どうもスカ・ヨハを探し回っているみたいでしたね。そんな彼女も例のエレファントマンくんに声をかけてからは、鏡に映る自分を意識しだしたりして何かが変化したみたいですが、さすがにあの最中にいきなり鏡で自分の股間を観察し始めたのには思わず笑ってしまいました(お前は小野小町か)。レイプされそうになって森の中を逃げ回るところまで退化(?)するとは意外な展開でした。そしてスカ・ヨハのあの最期、エイリアン映画史上に残るあっけなさでした。 まあ正直人に薦められる作品ではないんですが、どこか麻薬性がある不思議な映画であるのは確かです。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-08 01:37:14)
1106.  コーマン帝国 《ネタバレ》 
ロジャー・コーマンの自伝(これ、傑作です!)を読んだことのある自分としては、まあ波乱万丈の映画人生を表面的になぞっている可も不可もない内容でしょうか。コーマンというお方は、B級映画の帝王のくせして風貌は優雅で語り口もまるで大学教授みたいなのが面白い。そこら辺はトロマのロイド・カウフマンやキャノン・フィルムズのメナヘム・ゴーランとは大違い、ビジネスマンとしての手腕もハイレベルなのもこの人の凄いところ。ドキュメンタリーなので彼の映画人生をかつての門下生たちが回想するわけですが、それがジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシ、ジョー・ダンテ、ロン・ハワードたちでこれまた豪華な面々です。でもなぜかそこにコッポラとキャメロンがいないのがちょっと残念ではあります(きっとややこしい人間関係があるんでしょうね)。ジャック・ニコルソンが「彼の事はみんな大好きなんだ」と感極まって泣き出してしまうところには、こちらまでジーンとさせられました。 コーマンのもとで映画の世界に入って成功した映画人は数え切れないけど、面白い事に彼の元にとどまった人はいないしコーマン自身もひきとめない。コーマンが手掛けるのはとんでもないB級映画だから、「いつまでもこんなことしてられない」と才能ある連中の発奮材料になっているのかもしれないですね(笑)。 ドライブイン・ムーヴィーからビデオ・DVDへとB級映画を取り巻く環境は大きく変わり、コーマンのビジネス手法にも確実に打撃を与えられてきたのは確かでしょう。映画はコーマンがアカデミー特別功労賞を授与されるところで終わります。これは長年ライバルだったハリウッド・メジャーにとって、もはや彼が脅威では無くなったことの証しなのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-05 22:08:57)
1107.  カーツーム 《ネタバレ》 
砂漠での壮大な戦いの映画だと思って観てみたら、ロンドンの政府高官たちの駆け引きを描写するシーンも多いし、戦争映画というよりも政治が主役の歴史映画でした。ヴィクトリア朝時代を代表する軍人である“チャイニーズ”・ゴードン将軍ですが、演じるチャールトン・ヘストンがこのキャラにピッタリの演技を見せてくれたのは予想外でした。上層部の命令に反抗する気難しいが気位の高い男なんですが、こういうキャラを演じたらヘストンはほんと上手いです。大規模な騎馬集団のぶつかり合いあり、ナイル河上での海戦もどきの戦いありと、戦闘シーンもヤキマ・カヌットが実質監督してるだけあり迫力ありましたね。これはシネラマの大画面で観たらさぞや凄かったでしょうね。対するマフディー演じるのはローレンス・オリヴィエ、アル・ジョルスンみたいな黒塗りなのでちょっと見には誰だか判りませんが、あの眼力は強烈でこれぞ名優です。けっきょくゴードンとマフディーはコインの裏・表の様な似た者同士だったわけですが、ありふれたドラマツルギーながらもけっこう説得力に満ちた良い脚本だったと思います。 主要キャラには女性はいないし女性が登場している映像自体がほとんどないという、まるで『アラビアのロレンス』の様な英国製らしさに満ちた映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-03 23:15:24)
1108.  ハングオーバー!!! 最後の反省会 《ネタバレ》 
三作目にしてかなりプロットを変えてくるとは、このシリーズの脚本家はなかなかクレバーですね。冒頭からいきなりMr.チャウの脱獄と来ましたか、このシークエンスは『暴走機関車』のオープニングとそっくりに撮られていて監督の茶目っ気が感じられます。 本作のゲスト・スターはジョン・グッドマン、確認すると黒いダグは「マーシャルに殺されちゃうよ」というセリフを一作目でちゃんと言ってましたね。本作ではチャウの悪事に三人がつきあわされて振り回されるという展開ですが、前作とはちょっと毛色は違っているけど、これはこれでそこそこ面白いんじゃないでしょうか。前作までのネタは律義に踏襲されています、これはファンとしては嬉しいところです。まず動物ネタ、トラ、サル、と来て今回はキリンですか、可哀想な結末でしたがこのブラックさはツボですよね。アランのスピーチ、今回のお葬式での弔辞が今までの最高傑作です。そしてビリー・ジョエルのネタも健在でしたが、今回はスチュの替え歌がなくて残念でした。中盤まで微塵もその可能性が感じられない展開だったのに、まさかの強引さでアランの結婚で幕を閉じさせるとは予想外でした。 今回は見送りなのかと思っていたら、最後にちゃんとパーティをしてくれて期待通りでした、でもこれってバチュラー・パーティじゃなくて花嫁も参加してるから披露宴の二次会か三次会ということなんでしょうかね。そして気になって仕方がないのはスチュのオッパイ、どうしてあんなになっちゃったのか気になって夜も眠れません(笑)
[DVD(字幕)] 6点(2015-05-31 22:47:31)(良:1票)
1109.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 
ネタのヤバさで売っているシリーズですけど、この第二作目はまさに『国境を越える』あらため『一線を超える』じゃないでしょうか(笑)。指ネタはさすがに「おい、ほんとにそれでいいの?」とドン引きさせられました。夜のバンコクで暴れ回るのは観ていて痛快ではありますけど、この映画タイ国内で上映出来たんだろうか?、とさすがに心配になりました。 本作では“スチュいじり”がテーマみたいなもので、刺青から始まって平常は真面目そうな彼が本性に目覚めたというかどんどん変貌してゆくのが実に愉しいところです。船上でスチュが途方に暮れて歌うビリー・ジョエルの替え歌がまた大爆笑で、これアドリブ演技をそのまま使ったんじゃないかと思うほど自然な感じです。 またまた出ました“タイソン・ネタ”そしてMr.チャウ(正直これには驚きました)、とひとつのパターンを作っていてシリーズ化するのかはともかく、さらに続編撮るのは確定していたみたいですね。当然だれしもが予想するのがアランのご結婚でしょうけど、果たしてどうなりますやら…
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-30 20:55:45)(良:1票)
1110.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 《ネタバレ》 
ドタバタ・コメディー+謎解きミステリーというプロットはなかなか斬新だったと思います。きわどい下ネタと人種ネタは拒否反応がある人も多いでしょうが、すいません私“黒いダグ”には心底大笑いしてしまいました。フィル・スチュ・アランのキャラもキレまくってます。いちばん悪そうなフィルが教師と言うのは強烈な皮肉ですよね。マイク・タイソンが出てきたのはびっくりでしたが、このネタでⅡまで引っ張るとは思いもよりませんでした。可笑しかったのはMr.チャウで、だってグラサンを外したら不祥事でバッシングを受けてすっかり干されてしまったあのお笑いタレントにそっくりなんですもの。でもこいつが実はシリーズ最重要のキー・パーソンだったとは、Part.1では想像できませんでしたね。ネタがヤリ過ぎ状態になったりタッチがちょっと変わってくる『国境を越える』や『最後の反省会』と比べると、やはりこの第一作が笑いのバランスが取れていていちばん愉しめるんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-28 20:56:46)
1111.  最後の審判(1965) 《ネタバレ》 
東宝はBプロ用に海外の推理小説を翻案した作品を60年代半ばごろに製作していますが、本作もその中の一本です。海外の推理小説といっても低予算ですからアガサ・クリスティーの様なビッグ・ネームの作品を使えるはずもなく、本作もW・P・マッキ―ヴァーンという聞いたこともない様な作家の小説が原作です。 プロットは人妻と出来ちゃった愛人が旦那に殺人犯の濡れ衣を着せて抹殺しようとするという手垢のついたお話しです。この頃の仲代達矢は、イケメンなんだけど野心でぎらぎらした爬虫類的な男というキャラはもうハマり役です。淡路千景も、ヤクザな仲代にのめり込んでゆくインテリの女医というキャラを好演していて、熟女の色気がムンムンです。でも肝心の夫を陥れる策略がグダグダなんです。淡路が同僚医師を自宅に連れ込んでいるところを夫に見せつけて離婚させるという筋書きだったんですが、どうもこの作戦の意味が判らない、あまりにまどろっこしいんです。また仲代が利用できるとして喫茶店の吉村実子と関係を結ぶんですけど、彼女は仲代の殺人のアリバイ作りに使われます。でもその殺人はあくまで偶発的に起こったことで、これでは仲代が始めから猟銃殺人を計画していたことになってしまい訳が分かりません。仲代もたいがい大バカ者で、硝煙反応を知らないし捨てればよいのに犯行時に着ていたジャケットを硝煙反応が消せると思ってクリーニングに出す体たらくです。極めつけは、夫が犯人だと信じていた淡路に「自分がやった」と愛の告白のつもりでばらしてしまうことでしょう。 これはもう、原作小説じたいが駄作なのか脚本家の腕が悪すぎるのか、まあ両方なんでしょうね。後半には伴淳三郎が刑事として登場しますが、これがもう『飢餓海峡』の弓坂刑事そのまんまのキャラだったのには笑ってしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-27 20:11:17)
1112.  ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火 《ネタバレ》 
オープニングに登場するのは、おお、懐かしのモス・フィルムのマーク映像!旧ソ連時代と同じなんです、まだ使っているんですね。 最近ロシアやその周辺国で撮られた安っぽいCGを多用した第二次大戦もののアクション映画がレンタル店に溢れていますが、その同類と思って観たら全然レベルが違うちょっと興味深い作品でした。かなりスーパー・ナチュラルの要素を取り入れた幻想色の強い異色作です。 まず冒頭で撃破されたT-34戦車の中で全身大やけどの黒こげ状態になっていた戦車兵が野戦病院に運ばれます。不思議なことに生き延びられるはずがなかったこの戦車兵がやけどの跡も消えてどんどん回復しますが、戦車の操縦以外の事はすっかり記憶喪失しています。戦車兵が不足しているので記憶喪失のママ病院で適当に名前をつけてもらって実戦部隊に送られますが、彼は破壊された戦車と話が出来ると主張し始めます。そのころ前線ではホワイト・タイガーと呼ばれる一輌のティーガー戦車にソ連軍は大打撃を受けていて、このヘンな戦車兵にチューンナップしたT‐34と乗員を与えてこのティーガー戦車を撃破することを情報部の少佐は命じます。 モス・フィルムには独ソ戦映画のための専用車両工場まであるそうですが、それにしても冒頭から貴重な戦車が登場して驚かされます。残骸状態なんですけど四号戦車やレンド・リースでソ連に供給されたマチルダ戦車まで出てくるんですからね。撮影用のプロップなのかもしれませんが、ロシアのことですからまだまだナチスドイツの兵器が残っていても不思議ありません。謎のホワイト・タイガーは戦後型のソ連戦車を改造したものですが、正面から見ると驚くほどティーガーそっくりです。このティーガーは明らかにこの世の存在ではない超自然的な存在なので、実物とはちょっと違うスタイルであっても別に違和感がないわけです。この映画のすごいところは、随所で観られる激しい戦車戦や砲撃シーンなどをCGなしで見せてくれるところで、さすがかつて『ヨーロッパの開放』を製作したモス・フィルムの伝統技は健在です。 観たら理解できますけど、この記憶喪失のナイジョノフ少尉ももう霊的な存在なのです。対するホワイト・タイガーも北欧神話のオーディンの化身というかナチス・ドイツの武力が神格化した象徴みたいなもので、それはもう神々の闘争みたいなものです。音楽も『ニーベルンゲンの指環』をアレンジした様な曲で雰囲気が出ています。 この映画の不思議なところはラスト20分が45年の陥落したベルリンに舞台が飛んでしまうところで、生き残ったナイジョノフ少尉は一人戦車を整備して、ホワイト・タイガーと決着をつけるために消えてゆきます。最後のシーンでは自殺してあの世にいるヒトラーが登場してびっくりです。でもなんか不思議な余韻を残してくれるんです。個人的には『フューリー』よりはるかに面白いと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-25 19:43:56)
1113.  おかしなおかしなおかしな世界 《ネタバレ》 
だいたい、タイトルに“おかしな”がついている映画が可笑しかったためしがない、という経験則は見事に的中でした。スタンリー・クレイマーが大真面目にドタバタ・コメディを撮ったら大惨事になったという感じで、黒澤明がスラプスティック・コメディ映画を撮っても多分同じ様に笑えない超大作になったんでしょうね。要はコメディはこの監督の守備範囲じゃないってことです。 しかしこんなドリフのコントのようなベタなドタバタをシネラマで観客に見せるというのは、ある意味もの凄い快挙ですよ。ジョナサン・ウィンタースが大暴れしてガソリン・スタンドを崩壊させちゃうシークエンスなぞ、やってることはまるっきり『全員集合』なんだけどあれだけ大掛かりだとなんか崇高なものを拝めたような錯覚すら覚えてしまいます。出演しているのはスペンサー・トレーシー以外は曲者コメディアン大集合といった趣ですが、撮影当時の基準からでもちょっとロートルばっかりですよね。現代の感覚からするとトレーシーがお宝を横取りしてニンマリという終わり方でしょうけど、“悪は滅びなければいかん”というのがハリウッドの不文律だった時代ですから、ああいうラストは致しかたないんでしょうね。それにしてもバナナの皮でスッテンころりんとはねぇ、劇中あのおばさんのズロース姿を何度見せられたことか…
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-23 23:36:38)
1114.  テレフォン 《ネタバレ》 
みなさんけっこう辛い評価ですけど、自分はけっこう好きなんですがね、この映画。まずこの原作者、『合衆国最後の日』や『ダイ・ハード2』を書いた人だけあってスリーパー・エージェントが全米に潜伏しているというプロットが秀逸です。それをピーター・ハイアムズやスターリング・シリファントが脚色しているので面白くないはずはないんだけど、彼らの作業自体はあまり上手く事が運ばなかったみたいで、けっこう癖のある脚本になっちゃったという感じです。だいたい何十年も前から爆薬を用意(それも身近なところに)しているなんてちょっとご都合主義もいいとこです。ドナルド・プレザンスの不気味なキャラは良いんだけど、彼の行動の動機や背景がすっぽり抜け落ちているので凄味が出てません。タイン・デイリーのキャラも、最後まで事件の本質に絡まないので全然必要のないキャラで終わってしまいました。ブロンソンとリー・レミックのカップル・エージェントもけっこう冷酷に殺人を実行しちゃうんで感情移入しにくいところです。 まあドン・シーゲルらしいB級スパイ・アクションとして観れば充分愉しめると思いますし、やはりラストのオチは粋ですよね、ここは得点が高いです。
[DVD(字幕)] 6点(2015-05-22 22:48:32)
1115.  サイレントパートナー 《ネタバレ》 
まさにデ・パルマ風タッチを模倣した様な作風の映画、デ・パルマの様なキレ味鋭いめくるめくような映像美はないですけどね。でも良く考えてみれば、この映画が撮られた78年ごろと言えばデ・パルマはまだ『フューリー』を撮ったぐらいの頃で巨匠と呼ばれるには程遠く、『殺しのドレス』や『ボディダブル』は80年代のお話しです。それなのにこの濃厚なデ・パルマ臭は実に不思議です、ラストのクリストファー・プラマーの行動なんか『殺しのドレス』をパクったのかと思ったぐらいです。 スザンナ・ヨークが意外とストーリーに絡まないで謎の女が中盤に登場し、そこから始まる三すくみの騙し合いがなかなか面白い。エリオット・グールドの部屋とその下にある電話ボックスからのやり取りは印象的です。驚くほど残虐なクリストファー・プラマーがまた秀逸で、グールドの部屋のドアの郵便受けからいきなり顔をのぞかせるシーンは(どんだけ幅の広い郵便受けだよ、という突っ込みはさておき)、心底びっくりさせられました。でもこのプラマーを罠にはめて警察に逮捕させちゃうグールドも、飄々としたただの銀行員じゃない曲者ってところが良かったですね。あとただうろうろしてるだけの銀行の同僚役だったんですが、ジョン・キャンデイが妙に目立ってました(笑)。 この映画は脚本はカーティス・ハンソンなんです、そりゃ面白くないわけがありませんよね。
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-18 00:10:39)
1116.  SOSタイタニック 忘れえぬ夜 《ネタバレ》 
観て驚きました、『タイタニック』はこの作品のリメイクみたいなものなんですね。随所に『タイタニック』で観たことある様なカットが観られます。イズメイ社長がこっそりボートに乗り込んで船員に軽蔑の眼差しを向けられるところや、“不沈のモリ―・ブラウン”が救命ボートで船員に喰ってかかるシーンなど、枚挙に暇ありません。極めつけはアンドリュース技師がダイニング・ルームで死を待つシーンで、暖炉に手を突いて時計を眺めるところなど『タイタニック』ではキャメロンはそっくり真似というか再現しています。このシーンでアンドリュー技師が話しかけるカップルこそ、ジャックとローズの原型なんですよ。製作当時には船体が折れたことなどが判明していなかったのですが、沈没の様子はミニチュア特撮ながらかなり忠実に再現しています。『タイタニック』では無視されていたカルフォルニアン号とカルパチア号の事はかなり克明に描かれていました。 こうやって観ると、ラブロマンスの要素がない分事実の重みが伝わってきますね。キャメロン版でタイタニックものはやるべきことはやり尽くした感がありますけど、本作も歴史の中に埋もれさせるにはもったいない一篇です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-16 21:10:34)(良:1票)
1117.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
ここ10年ぐらいブラピの映画にははずれがないと信頼していましたが、今回は期待を裏切られてしまいました。 まず、フューリー号の乗員を始めとする戦車兵がなんかとても薄汚い感じがします。イケメンのブラピですらとてもヘンな髪形で、シャバにいたときはブルーカラーかド田舎の百姓の兄ちゃんみたいなとても粗野なキャラが最後まで馴染めませんでした。『イングロリアス・バスターズ』のアルド・レイン中尉が戦車兵になった様な感じかと思っても、彼の行動にはユーモアのかけらもないんでつまらない、そう言えばこの映画には全篇を通じてもユーモアが皆無なんですよね。彼のキャラに古参の乗員たちがなんで敬服するのかも判らなかったですよね。すでにご指摘がありましたが、この映画は『プライベート・ライアン』の縮小バージョンみたいな脚本構成なんですよ。ブラピがトム・ハンクスのミラー大尉みたいな説得力ある演技が出来なかったのがこの映画の失敗でしょう。 確か世界で一輛しかない可動する本物ティーガー戦車を撮影に使えたことは、マニアにとっては眼福としか言いようのない感激でした。敵味方とも本物の戦車を使った欧州戦の映画となると、ルネ・クレマンの『鉄路の闘い』以来の快挙になるんじゃないでしょうか。米独両軍とも軍服や徽章にまで凝りまくっていましたからね。ただ両軍の機関銃が撃ち出す曳光弾はCGを使っているんでしょうけど映像的には強調し過ぎ、あれじゃあまるでスター・ウォーズです。 兵器考証については完璧なんですけど、プロットはどうもムリがあり過ぎです。だいたい45年4月というソ連軍がベルリンに突入しようかという時期に、いくら武装SSとはいえ軍歌を歌いながら意気揚々と行軍してくるなんてちょっとあり得ないでしょう。つまりドイツ軍があまりに戦意があり過ぎで、こういう展開にするならちょっと前のバルジの戦いあたりのストーリーにしたら良かったんでしょうね。それを言ったらもっとおかしいのは米軍の方で、史実では4月にはドイツの敗北は決定的なのでお偉いさんも下っ端の実戦部隊もいかにムダな損害を出さずにドイツ国内を進撃するかが最大の関心事だったのです。悲壮感を出したかったのは判りますけど、あれじゃみんなムダ死にですよ。
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-12 23:15:01)(良:3票)
1118.  世界にひとつのプレイブック
最後までまで観てもどうしても判らなかったのが、“銀の縁取りをしたプレイブック(原題)”って何のことでどこに出てきたのか、ってことですね。まあつまらないことですけど(笑)。 ジェニファー・ローレンスという女優はナイスバディだけどそれ以上にあの表情が独特ですね。ひょっとして先祖に東洋系が入っているんじゃないかと思わせる様な顔立ち、その無表情が突然がなりたててシャウトし始める演技は、とても21歳の若さとは思えない演技力ですね。ジュブナイル小説の映画化である『ハンガー・ゲーム』でジョシュ・ハッチャーソンとカップルしてるのがお似合いだった彼女を、一挙にオスカー女優まで持って行ったワインシュタイン兄弟の炯眼と剛腕には毎度のことながら頭が下がります。 デ・ニーロにとっては本作での演技なんて余裕なんでしょうが、近年これといった企画と縁がなかったので久々のオスカー・ノミネートは納得です。ブラッドリー・クーパーも、『リミットレス』でデ・ニーロと出逢ってからはメキメキと演技力に磨きがかかって来た感じがしますね。 まあストーリー的にはよくあるタイプの映画ですけど、俳優の演技は愉しめました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-10 20:37:45)(良:1票)
1119.  バーニー/みんなが愛した殺人者 《ネタバレ》 
実験的な映画を撮るかと思えば『スクール・オブ・ロック』みたいにメジャーで王道的な作品もこなしちゃうリチャード・リンクレイターの、どちらかと言うと彼らしいかなり捻った笑えない(これは良い意味です)実録コメディです。 テキサス東部の田舎町で葬儀屋の助手を勤める40手前の独身男バーニーは、町の誰からも善人と認められて愛されていた。彼は町随一の資産家の未亡人に気に入られて同居する様になるけど、この未亡人はバーニーとは真逆で恐ろしいまでに性格がねじ曲がっていて町中の人から憎まれていた。このバーニーをジャック・ブラックが演じるのですが、良い人を説得力ある演技で好演するけど彼のことですからなんか胡散臭さがつきまとっちゃうんです。これも監督の計算通りなんでしょうが、最後まで観るとどうもゲイみたいだけどそれ以上におかしなところは見られない。どうも現代社会では度を越した善人=変人と言うことになる、という一種の問題提起なのかもしれません。未亡人マージョリーは、もう笑っちゃうほどイメージ通りのキャスティング、シャーリー・マクレーンです。最初は良き友人同士だった二人も、マージョリーが本性を剥きだしにしてバーニーをこき使う様になってきて、とうとう彼はマージョリーを衝動的に射殺して冷蔵庫に死体を隠します。 この映画は実際の町の人たちが語るバーニーの想い出を繋ぐ形で進行するモキュメンタリー風の演出が特徴です。殺人が発覚して裁判になりますが、なんせ町中の人がバーニーを擁護しているんですから、その中から選出される陪審員は無罪の評決を出す可能性が高い。そこで検事は裁判を70キロも離れた隣の郡に変更しちゃいます。ここでは当然のごとく有罪判決が下り、あわれバーニーは終身刑を宣告されてしまいます。テキサスは全米屈指の厳罰司法の州ですけど、それにしても終身刑とはキツイですね、日本でしたら懲役10年ぐらいでしょう。そこら辺は、裁判所の違いで無罪か終身刑という両極端な判決が出る可能性があるというアメリカ裁判制度の矛盾を監督は指摘したかったのかもしれません。地方検事役はマシュー・マコノヒーでこれが実に可笑しいキャラで、この映画の中でいちばん笑わしてくれます。 けっきょくバーニーはほんとはどんな人間だったのかという疑問には何も答えてくれずに映画は終わるのですが、それでもいろいろ考えさせてくれる作品の様な気がします。ラストにバーニー本人とジャック・ブラックが刑務所で面会している映像が流れるのですが、なぜだかギョッとさせられるものがありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-08 23:29:41)
1120.  不滅の熱球 《ネタバレ》 
伝説の大投手、沢村栄治の伝記映画です。池辺良という人は個性が感じられない俳優だと思っていましたが、本作の沢村栄治はなかなかの好演だと思います。沢村独特の投球フォームも上手く演じており、この人が実際には野球音痴だったとは感じさせません、きっと身体能力は高かったんでしょうね。沢村栄治が伝説的な活躍をしたのはプロ野球創設前のアマ時代なんですが、この映画ではそこは完全にスル―であくまで“巨人の沢村”に焦点を合わせています。 後楽園や甲子園を実際に使ってロケしたり巨人の二軍選手を出演させたりして読売巨人軍がスポンサーみたいな作品なんで当然かもしれませんが、巨人はかなり脚本にも口を出していますね。右手の怪我を克服して復活を遂げようとしているときに二度目(史実では三回目の召集)の召集がかかったとしていますが、実際には沢村はこの時巨人軍を解雇されていたのです。まあそこら辺は見事に頬かむりして美談に仕立て上げるとは、観ていて無茶苦茶腹立ちました。もし彼が巨人で現役投手だったら、三度目の召集はなかった可能性も否定できないんですからね。実際の戦死の状況とは違うということなんかそれに比べれば大した問題じゃないかもしれません。私は読売巨人軍という球団が昔から嫌いなんですが、この映画を観て余計その感が強くなりました。 でも戦死した沢村の霊が無人の後楽園に還ってきて、司葉子と赤ん坊だけが見守る中をニコニコしながら投球するラストは、思わず涙が出るほどジーンときました。監督の鈴木英夫もこれがやりたくてこの映画を撮ったのかもしれませんね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-05 19:47:19)
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