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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1865
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1101.  顔のないヒトラーたち 《ネタバレ》 
これは迷宮だ。己を見失うな――。1958年、ナチスやアウシュビッツといった悲惨な過去が徐々に風化しつつあった西ドイツ。正義感に燃える新人検事ラドマンは、陳情に訪れたある一人のジャーナリストの言葉に衝撃を受ける。アウシュビッツで多くのユダヤ人に言語を絶する行いをした元ナチ党員が、今や平気な顔をして小学校の教員をしているというのだ。ジャーナリストと共にすぐさま調査を開始したラドマンだったが、様々な手続きの壁や社会の実力者たちのあからさまな妨害工作に邪魔され、捜査は難航する。「常に正義であれ」。尊敬する父が遺した言葉を支えにそれでも捜査を続行した彼は、やがて衝撃の事実を知ることになる。元ナチ党員とされるドイツ人のリストは全部で60万人分あり、アウシュビッツに関係した者だけで約8千人もの〝容疑者〟が存在することを…。第二次大戦後のドイツで一時期タブーとされていたナチスドイツの罪を告発したことで、戦後社会そのものと戦うことになった青年の苦悩を重厚に描いた政治ドラマ。史実を基にしたということで非常に意義深いテーマを扱った作品であることは僕も認めるところなのですが、一本の映画として見ればいかんせん演出が稚拙というほかありません。とにかく無駄なシーンやエピソードが多く、中盤からの中だるみ感が半端ではありません。主人公の恋愛要素は果たして必要であったのでしょうか。サスペンスが盛り上がりそうになるといちいち違うエピソードが挿入されるのでとてもイライラさせられます。後半で明らかにされる衝撃の事実も予想の範囲内のもので、僕にとってはそこまで心に響くものではありませんでした。おそらく素材は良かったのでしょう。ただ、監督に才能がなかった。残酷なようですが、それが本作を観ての僕の率直な感想です。
[DVD(字幕)] 4点(2017-03-24 11:25:50)
1102.  裁かれるは善人のみ 《ネタバレ》 
ロシアの地方都市で、愛する妻と一人息子と共に平凡な生活を営む自動車修理工と、そんな彼の土地を強制的に収用しようともくろむ悪徳市長との戦いを終始淡々とした視点で見つめたヒューマン・ドラマ。神と人間、善行と悪徳、罪と罰、愛と憎悪、そんな深淵なテーマを平凡な一市民の目線からとらえたところは確かに評価に値すると思います。だけど、いかんせん長い!重い!暗い!最後まで観るのが相当しんどい映画でありました。別に分かりやすい娯楽性だけを映画に求めてるわけじゃないけどさー、もうちょっと面白くしてくれてもいいんじゃないかしら。まあ、これも好みの問題なんでしょうね。アカデミー外国語映画賞の候補になっただけあって完成度はもちろん高いです。面白くはないけど(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2017-03-21 21:34:34)
1103.  リザとキツネと恋する死者たち 《ネタバレ》 
日本の妖怪・女狐をモデルにした、なんとも不思議なテイストのファンタスティック・コメディ。制作したのは日本とはあまり馴染みがないハンガリー、だからなのか片言の日本語で昭和歌謡もどきのポップスを歌うトミー谷なる怪しげなムード歌手が、主人公にだけ見えるユーレイという設定で全編に登場します。このトミー谷なる歌手が歌う楽曲がなんともいい味を出していて、観終わった後もしばらく頭に残ります。お話はとても単純。日本の三文恋愛小説をこよなく愛する引きこもりがちの三十路女性リザが、運命の彼氏を見つけようと悪戦苦闘するもののいい感じになりそうになると相手の男性がことごとく変死するというお話。真相を巡って刑事やアパートのオーナーたちがどたばたとナンセンスな騒動を繰り広げます。まあコメディなので細かいことは気にしちゃダメなんだろうけど、こういうセンスで勝負の映画ってだからこそ細部が大事なんだと改めて気づかされた映画でもありました。具体的に言うと、脚本が練られていないせいでストーリーがちっとも頭に入ってこないのです。せっかくこの独特の雰囲気に思うまま酔いしれたいのに、そこのところが気になって僕はさっぱりでした。あと、トミー谷以外のすべてのキャラにいまいち魅力がないのもいただけない。特に主人公リザのキャラクターが完全にトミー谷に負けてしまっている。こういうのを観ると、いかに『アメリ』が優れた作品であったかが再確認できますね。全編に漂うこの独特のゆるーい雰囲気はけっこう良かっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2017-03-15 23:09:10)
1104.  ダークシティ 《ネタバレ》 
そこそこ昔のB級SF映画なんだけど、世界観がしっかりしているし脚本もけっこう練られているしで、なかなか面白いじゃん、これ。低予算ながら、ここまでの独自の世界観を――破綻ぎりぎりのところで――纏め上げた監督の姿勢は立派。ちょっとテリー・ギリアム入ってるとこも個人的にツボでした。うん、今更だけど、この映画けっこう好きっす!7点!
[DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 21:40:57)
1105.  ヒトラー暗殺、13分の誤算 《ネタバレ》 
エルザー、君の暗殺計画の結果何が起きたと思う?そう、君のせいで何の罪もない7名の人間が死亡したんだ。何の権利があって彼らを殺した――。1939年11月8日、開戦直後のドイツ。スイスとの国境に近い田舎町で、前代未聞のヒトラー暗殺未遂事件が発生する。稀代の独裁者は偶然にも会場を13分早く出て爆死を免れたのだ。容疑者としてすぐに逮捕されたのは、この地で長年にわたり時計職人として働いていたゲオルク・エルザー。当然背後に組織的な関与があったことを信じて疑わない当局は、彼の口を何としてでも割ろうと拷問を開始する。だが、エルザーは頑として単独犯行を主張し、酷い拷問にも一向に口を割ろうとしない。すると、歯を食いしばって拷問に耐える彼の脳裏に様々な過去の記憶が甦ってくるのだった。仲間たちとともに理想に燃えた青春時代、虐げられるユダヤの人々、そして愛してしまった人妻との満たされた日々…。果たしてエルザーは何故、全てを捨ててまで彼を暗殺しようと思い立ったのか?実際にあったヒトラー暗殺未遂事件を基に、容疑者である一人の青年の過去と現代を交互に描きながら、歴史の闇に埋もれていた真実を現代に甦らせた政治サスペンス。確かに史実としての重みを充分に感じさせる硬派な政治劇として見応えはあったと思います。もし、あの日、霧が発生しなければ、もし彼の乗るはずだった飛行機が普通に飛んでいれば、もし彼が13分も早く会場を出ていなければ、歴史は変わっていたのかもしれない。ヨーロッパの隅々にまで壊滅的な打撃を与え、何百万にも及ぶユダヤの民を死に追いやることになる彼が、もしあの日、殺されていれば――。でも、実際に死んだのは偶然会場に居合わせた何の罪もない7人の人々。歴史に〝もし〟は禁物だとは言え、それでも正義を成すこと、その正義のための犠牲は許されるのか、ホロコーストを阻止するために彼らは犠牲とならざるをえなかったのか、そしてその計画が失敗したとなれば…など色々と考えさせられることは間違いありません。ただ、だからと言ってそれは映画としての完成度とはまた別の話。犯人として逮捕されたこのエルザーという男がなぜヒトラー暗殺を企てたのかということに物語の焦点が搾られてゆくのですが、最後まで目新しい真実が暴かれるといったこともないので、サスペンスとしていまいち盛り上がりに欠けるのです。きっとアプローチの仕方を間違えたのでしょう。このエルザーという男の心の闇に鋭く迫る心理劇として描いた方が、より哲学的な深い作品になったかもしれません。題材がいいだけに惜しいと言わざるを得ませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2017-03-04 08:00:33)
1106.  追憶の森 《ネタバレ》 
ここはただの森じゃない。この場所は、君たちのいう〝煉獄〟だ――。ほとんど荷物も持たず、着の身着のままで日本へとやってきたアメリカ人科学者、アーサー。目的は、観光でも仕事でもない。その真の目的とは、世界有数の自殺の名所である青木ヶ原樹海へと趣き、自らの人生に終止符を打つこと。コートのポケットに睡眠薬を忍ばせ、タクシーで目的地へと辿り着いたアーサーは立ち入り禁止の看板を無視して森へと足を踏み入れる。携帯もコンパスも役に立たない深い森の中でたった一人、彼は死に場所を求めて彷徨い続けるのだった。だが、アーサーはそこで偶然通りかかった一人の日本人男性と出会う。全身泥だらけ、生気のない顔で森を歩く彼の両手には何本ものためらい傷が走っていた。そう、タクミと名乗る彼もまた死の誘惑に囚われた一人だったのだ。死にきれずもう一度家族の元へと帰りたいと願うタクミと、妻との満たされない夫婦生活に深く心を傷つけられたアーサー。生への微かな希望を捨てきれず後戻りしようともがく2人だったが、〝森〟はそんな彼らを容易に解放しようとはしなかった…。鬱蒼と茂る富士の樹海を舞台に、マシュー・マコノヒーと渡辺謙という二大演技派俳優がほぼ二人芝居で挑んだのは、そんな哀切な空気漂うヒューマン・ドラマだ。監督は、優秀なドラマを幾つもものにしてきた一方、時にびっくりするようなつまらない作品を撮ることでも有名なガス・ヴァン・サント。二人の男がただ森を彷徨い続ける映画と聞いて、僕の脳裏に真っ先に浮かんだのは知る人ぞ知る伝説的クソ映画として名高い同監督作品『ジェリー』。あちらは主演のマッド・デイモンがただひたすら砂漠を彷徨い歩くだけの映像を延々見せ続けるという苦痛以外の何物でもない作品であったが、こちらは最後までちゃんとしたドラマとして作られておりひとまず安心した。と、そういう前提で観始めたのが功を奏したのか、そんなに悪くないというのが僕の率直な感想だ。確かに脚本がいまいち練られていないという欠点が大きく目立つ作品ではあるのだが(自殺の動機となった妻とのエピソードが類型的、黄色と冬の伏線が効果的に使われていない、最後の10分に漂うあからさまな蛇足感等々)、見どころは富士の樹海が放つその冷酷なまでの神秘性だろう。死や自殺を必ずしも否定せず、むしろ自然の摂理の一部として慈悲をもって見つめている。一神教にはない、日本的アミニズムの神々しさが――完全ではないにせよ――画面の中に捉えられていた。その点は評価されてしかるべきだろう。主演俳優2人の存在感も際立っていた。
[DVD(字幕)] 6点(2017-02-12 21:03:20)(良:1票)
1107.  ザ・ガンマン 《ネタバレ》 
『ブラッド・ダイヤモンド』のような社会性の強いアクション・エンタメ作品を目指して制作されたのだろうけど、とにかく脚本が穴だらけでいまいち面白くなかったです。50代とは思えぬ、ショーン・ペンさんのガチガチに引き締まった肉体美に+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-09 23:47:35)
1108.  アメリカン・ドリーマー 理想の代償 《ネタバレ》 
1980年代のニューヨークを舞台に、経営危機に陥った会社を救うため、金策に駆けずり回る経営者の苦悩を描いた重厚な社会派ドラマ。確かに完成度は高いのかもしれないが、一本のドラマとして見ればあまり面白いとは思えなかった。この鬱陶しいほどの重苦しさに、最後までいまいち馴染めなかったのが原因だろう。これは好みの問題なので如何ともしがたい。
[DVD(字幕)] 5点(2017-01-30 19:41:28)
1109.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
こんなけ豪華な役者陣を使っておきながら、登場人物の誰一人としてキャラが立ってなーーい!!脚本に全く起伏がなーーい!!と、エベレストと言いながら、近所の里山くらいのレベルの映画でありました。
[DVD(字幕)] 4点(2017-01-12 22:48:55)
1110.  ナイトクローラー 《ネタバレ》 
生まれもっての偏屈な性格とプライドの高さから周囲の者とうまく馴染めず、社会の底辺を這いずりまわるような生活を送っていたコソ泥、ルイス・ブルーム。学歴も特殊な技能もなくまともに面接すら受けられなかった彼は、ある日、事故現場の凄惨な映像をカメラに収め、テレビ局に高値で売り捌く報道カメラマンという仕事と出会う。血まみれで横たわる被害者、銃を振り回す犯罪者、嘆き悲しむ家族たち…。人々の歪んだ好奇心を満たすために、瞬く間に消費されてゆくカメラの向こうの赤の他人たち。直感的に自分に向いていると感じた彼は、次の日にはカメラを買い求め、刺激的な〝画〟を撮るために夜の街を彷徨い歩くようになるのだった。持ち前の執念深さと冷徹な性格から着実に実績を上げてゆくルイス。新たに助手も雇い、厳しい視聴率競争に明け暮れるテレビ・ディレクターという顧客も確保した彼は、さらなる飛躍を図るため、人として踏み越えてはいけない一線を易々と越えてしまう――。人の不幸を食い物にして金を稼ぐそんなパパラッチたちの世界を描いているのだが、いやはや、これが実に面白い。ぎょろりとした目で訥々と持論を述べる気持ちの悪い主人公(ジェイク・ギレンホールがまさにはまり役!)に、最初は嫌悪感しか湧いてこない。だが、彼のそのプロに徹した仕事ぶりに、観客である僕たちももっと刺激的な画を求めてしまうようになるのだ。人の不幸は蜜の味とはよく言ったもの。最後など、彼の違法すれすれの計画がうまくいくようにと思わず応援してしまうほどだ。表向きは嫌悪感をあらわにしながらも、それでも本音では刺激を求めてしまう。人間とは罪深い生き物だとつくづく考えさせられてしまう。最後、この主人公に当然のように正義の鉄槌が下されると信じていた観客の期待を軽々と裏切る、後味の悪い展開も巧い。誰もが心に抱えているだろう闇を巧妙に突く、高度に考え抜かれた完成度の高い脚本だ。なかなか刺激的な映画体験をさせてもらった。この監督の次回作も期待して待ちたいと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2016-12-26 23:24:08)(良:1票)
1111.  誘拐の掟 《ネタバレ》 
娘を殺したらお前も殺す――。1999年、ニューヨーク。酒に溺れ刑事の職を失った、私立探偵マット。以来酒を断ち、都会の片隅で細々と食いつないでいる彼の元に、ある日、とある依頼が舞い込んでくる。依頼主は、表向きは不動産業だが裏で麻薬を売り捌き、一代で財を成した密売人だ。しかもその依頼とは、自分の妻を誘拐し暴行の末に殺したうえ、それでも飽き足らず遺体をバラバラにした誘拐犯を生きたまま連れてこいというもの。明らかに危険な臭いを感じ、当初は断ろうとしたマットだったが、犯人たちのあまりにも残虐な手口に彼は依頼を受けることを決意する。かつての刑事としての勘を活かし、図書館で知り合った謎めいた黒人の少年とともに少しずつ犯人たちへと迫っていくマット。すると、麻薬密売人の妻ばかりを狙った連続猟奇殺人犯の狂った手口が浮かび上がってくるのだった。そんな折、新たに麻薬密売人の14歳の娘が誘拐されてしまう。警察に通報するわけにはいかない。マットは自ら交渉人となって謎の犯人たちへと迫っていくのだが…。暗い過去を背負った孤独な男と裏社会で暗躍する卑劣な誘拐犯との息詰まるような攻防を描いたサスペンス。そんないかにもリーアム・ニーソンンらしい渋い内容に今回鑑賞してみたのだが、きっと原作となった小説は幾つものエピソードや伏線が張り巡らせてある重厚な作品なのでしょうね。残念ながら、その手の映画にありがちな弱点が幾つか目についてしまいます。例えば、2時間弱の映画なのにやたらと登場人物が多く、彼らのエピソードがことあるごとに挿入されるものだから、映画全体の印象を極めて散漫なものにしてしまっているのです。過去のトラウマに苦しむ主人公、妻を惨殺された売人、難病を患う黒人少年、歪んだ性癖を持つ猟奇殺人犯、主人公に付き纏う麻薬捜査官、新たに誘拐される14歳の少女…。これらのエピソードが一向に纏まっていかないのです。なので、主人公と犯人が直接対決するクライマックスがいまいち盛り上がらない。さらに、そこで唐突に挿入される断酒会の演説が全く意味を成しておらず、せっかくの見せ場を極めて間延びしたものにしてしまっている。これは致命的な欠点と言っていいでしょう。映画全体を覆う陰鬱でダークな雰囲気はすこぶる良かっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2016-12-16 23:23:33)(良:1票)
1112.  スティーブ・ジョブズ(2015) 《ネタバレ》 
スティーブ・ジョブズ――。IT業界黎明期において革新的な製品を幾つも世に送り出してきたものの、その偏屈で傲慢な性格からいまだ毀誉褒貶の激しい彼の人生を、時代時代における三つの重要なプレゼンテーションの舞台裏を切り取ることによってスタイリッシュに描いた伝記ドラマ。その無駄を大胆に切り落とした野心的な構成(60年にわたるジョブズの人生を描くのに実質3日分しか描いていない!)はいかにもダニー・ボイルらしい見事なもので、なのにちゃんと彼の性格や人生を過不足なく表現しているのはさすがという他ない。これを並みの監督が安易に挑戦したりすれば、多くの場合もう目も当てられないものにしあがってしまうことだろう。流れるように展開されるスピーディーでスタイリッシュな映像、軽快でノリのいいその音楽センス、実力派の役者陣が織りなすパワフルな演技バトル。エンドロールが流れるまでの2時間弱の間、僕は映画の世界にどっぷりと浸かって見入ってしまった。なかなか完成度の高い作品であったと言っていいだろう。ただ、このジョブズという人のことはもちろん知ってはいたけれどそれほど興味もなく、またアップルの製品ともほとんど関わらずに生きてきた僕のような人間には、いまいち興味を持ち辛いテーマであったのでそこまで高評価というわけにはいかなかった。これは相性の問題だろう。
[DVD(字幕)] 6点(2016-12-16 22:53:05)(良:1票)
1113.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
キアヌ・リーブス演じる凄腕の元殺し屋が、犬を殺した悪党どもに徹底的な復讐を遂げるエンタメ・アクション映画。なんすか、この中学生が休み時間に考えたようなぬるーい脚本は。この手の作品に突っ込むのは野暮だと分かってはいるけど、さすがにこれはテキトー過ぎるっしょ。
[DVD(字幕)] 4点(2016-11-27 22:49:49)
1114.  サウルの息子 《ネタバレ》 
ナチスのユダヤ人強制収容所を舞台に、無念の死を遂げた息子を埋葬しようと奔走する父親の物語。特徴的なのは、映画の大部分を主人公の背中からのバックショットのみで描き出しているところだろう。常にピントが主人公に合わせているため、収容所内部の悲惨な情景がぼやかせて描写されているのだ。残念ながら、自分にはそうする意図が全くつかめなかった。ストーリーもほとんど分からないし、具体的な情景が全く頭に入ってこない。どうしてこんな手法を使ったのかはなはだ疑問だ。こんな奇を衒っただけのものでホロコーストの真実を描き出したと思っているだろう監督の薄っぺらさに、自分は怒りすら感じた。
[DVD(字幕)] 4点(2016-11-20 23:09:56)
1115.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 
中盤までは緊迫感もありけっこう面白かったのだけど、舞台が東ドイツに移ってからがなんともつまらない。
[DVD(字幕)] 5点(2016-11-20 00:04:04)
1116.  ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 
「オーシャンズ11」+「プライベート・ライアン」みたいな感じですかね。「プライベート~」では救いに来られた二等兵を演じたマット・デイモンが、逆に今回救いに行くのはナチスに奪われた貴重な芸術作品たち。まあやりたいことは分かるし、面白いとは思うのだけど、やはり引っ掛かるのはこの軽さ。それが意図されたものとはいえ、個人的にこの軽さは受け入れられなかったです。これはもう好みの問題なので、どうしようもないですね。5点っす。
[DVD(字幕)] 5点(2016-11-04 16:53:27)(良:1票)
1117.  アントマン 《ネタバレ》 
アリのようにちっちゃなヒーロー、アントマンが世界を救うために悪と戦うとても〝小さな〟大活躍を描いたマーブル・スーパーヒーロー・アクション。普通、ヒーローって大体の場合大きくなって戦うものだけど、本作の主人公は文字通り蟻んこレベルにまで小さくなり無数のアリたちを手下に従えて敵に立ち向かいます。まあこの逆転の発想は昔からけっこうあるもので、アイデア自体はそんなに新しいものではないけれど、見所はやはり最新のCG技術を駆使して描かれたそのちっちゃなアクションシーンの数々でしょう。浴槽の排水口や屋根裏(ネズミがあんなに怖い存在だったとは!)、掃除機をかけてる最中の部屋の絨毯、虫でいっぱいの庭の草むらなど、何気ない日常の風景がとたんに危険な戦いの場へと変貌を遂げる様は見ているだけでわくわく感が止まりません!特に、クライマックスでの娘の寝室で繰り広げられる一大ラストバトルは一見の価値あり。本人たちはドッカンドッカン真剣に戦ってるのに、娘視点から見れば機関車トーマスの玩具にコツン!って感じがなかなかツボでした。と、映像的には面白かったのですが、肝心のお話のほうは残念ながら「うーん…」と首をひねらざるを得なかったです。とにかく全体的にしっちゃかめっちゃかしてて何がしたいのかいまいちよく分からない。もうちょっと整理整頓して、観客にいま現在何を伝えるべきなのかをもっと考えてほしかった。それに「アベンジャーズ」とリンクするところなど、別になかったほうがスッキリして良かったんじゃないかと僕なんかは思ってしまいます。ファルコンって誰なの?せっかくこれだけで充分魅力的な題材なのだから、この一見さんお断りな作り、「アベンジャーズ」に何の興味もない自分からすれば凄く勿体無いと思います。まあ次回作が公開されれば必ず観るけどさ。次は、どんな〝ちっちゃな〟舞台で戦ってくれるのか今から楽しみ♪なんで、次はしっかりと脚本を練ってくださいね。
[DVD(字幕)] 6点(2016-10-29 15:28:21)(良:1票)
1118.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 《ネタバレ》 
ザック・スナイダーってけっこう好きな監督の一人なんだけど、さすがにこれは脚本がしっちゃかめっちゃか過ぎるっしょ!!最後まで、何がなんだかよく分からなかったでちゅ。
[DVD(字幕)] 4点(2016-10-22 18:32:42)
1119.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
面白いとは思うけど、自分はそこまで嵌まらなかったっす!
[DVD(字幕)] 6点(2016-10-21 22:17:51)
1120.  パディントン 《ネタバレ》 
こういうのを、「典型的な親が子に見せたいと思う情操教育に最適な映画」というんでしょうか。家族は大事、助け合うことは素晴らしい、そんな薄っぺらい道徳心の押し付けがいちいち鬱陶しい。こんなぬるーい映画を観せられて、現代の子供たちの果たして何人が有難がるというのだろう。子供向け、であることと、子供騙し、であることは根本的に違うと思う。
[DVD(字幕)] 2点(2016-10-20 14:20:30)(良:1票)
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