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 > かたゆき さんの口コミ一覧。62ページ目
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1872
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1221.  横道世之介 《ネタバレ》 
あのころ、ほんとおれたちってバカだったよなぁ。ただ若いってだけで、頭の中は女のことばっかり、将来のことなんかこれっぽっちも考えてなかったし。そんなおれたちが、いつの間にか大人になってるんだものな。人生って、どうなるか分からないもんだよ、まったく。そう言えば、あいつ元気にしてんのか――。大学進学のために、長崎から上京してきた横道世之介18歳。見るもの聞くもの何もかも新しい世界で、彼は様々な人たちと出会い、年上の格好良い女性と同い年の女の子の間で揺れ動き、色んな現実を目の当たりにして、本人も知らないうちに少しずつ大人になってゆく…。吉田修一の新たな代表作とも言える青春小説を、穏やかで優しい空気の中に描き出す青春物語。普段、こういういかにもテレビドラマの延長のような邦画ってほとんど観ないのだけど、昔から僕がずっと愛読してきた吉田修一の傑作を映画化したということで今回鑑賞してみました。うん、なかなか原作に忠実に作られ、その数々の美点が巧く映像化されていて素直に良かったと思います。世之介役の彼を初めとする、役者陣の抑えたナチュラルな演技も味わい深かったですね(お馬鹿紙一重の世間知らずのお嬢様・祥子という難しいキャラクターを嫌味たらしくならずにちゃんと演じられるのだろうかとちょっと不安でしたが、祥子役の彼女けっこう頑張ってましたね)。いやー、今は反抗期の娘に説教しているお父さんも、昔はみんなこんな感じでふわふわ生きていたんだよね~。この映画を観ると、そんなあのころの自分が懐かしく思い起こされます。そして、あのころのバカだった自分たちでは想像すらしなかった、現在の大人になった自分や友達たちの生活を思うとまた切なさが込み上げてくる。観終わった後、優しさと切なさが良い余韻となって残る優れた青春映画であったと思います。以下余談。今作の原作者である吉田修一氏が僕は昔から凄く好きで、その代表作はほとんど読んでいます(現代の日本の小説家の中では最高に文章が巧い!と勝手に認定してるぐらい笑)。そんな氏の知的でスタイリッシュな筆致が冴え渡っている原作には、映画では語られなかったエピソードの数々が丁寧に書き込まれているので(映画では登場しなかった倉持の成長した娘もちゃんと出てきて良い台詞を残してくれるんだ、これが)、まだ原作を読んでいない方は是非読んでみることをお薦めしときます。
[DVD(字幕)] 7点(2015-06-02 01:22:49)(良:2票)
1222.  バスケットボール・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
貧しい母子家庭に育ちながらも、名門高校のバスケットボールチームの主力選手として華々しい生活を送る青年ジム。しかし、昔からの大の親友であるボビーが白血病で死んだとき、彼の中の何かも壊れてしまうのだった――。心の空白を埋めるために、些細なきっかけでジムはヘロインへと手を出してしまう。だがその悪魔の薬は次第に彼とその仲間たちの生活を蝕み始める…。プロバスケチームからのオファーもふいになり、高校も当然のように退学を余儀なくされ、さらには薬のために引ったくりや強盗にまで手を染めてゆく彼ら。それでもジムだけは、自分の心に残る純粋な部分を守ろうとでもするかのように、その思いの丈を日記に書き連ねてゆくのだった。詩人でミュージシャンでもあるジム・キャロルの自伝的小説を、若き日のディカプリオ&マーク・ウォールバーグ主演で映画化した青春ドラッグムービー。いやー、取り敢えず2人とも若いっすね~。もうこのころからディカプリオは既に垢抜けてて超カッコいいのだけど、反対にウォールバーグがめっちゃイモっぽかったのが僕的にちょっとツボでした。あんた、どこの童貞中学生やねん(笑)。さて、肝心の内容ですが、「え、ジム・キャロルって誰?そう言えば、昔ブランキージェットシティの曲で何度か耳にしたことあるな~」程度の予備知識だけで観たのだけど、うーん、日記体で書かれた原作を映画にしたから仕方ないのかも知れませんが、なんだか最後までずーっと一本調子で進んでいくため、少々退屈という印象が否めない作品でしたね、これ。最後までひたすらディカプリオが出ずっぱりなので、「きゃー、レオ様~(もはや死語?笑)」という甘い声で追っかけてたミーハー女性の方にはウケたかも知れませんが、もうちょっと他の登場人物たちにも焦点を当ててみるとか、ジムの回想シーンを織り込んでみるとか、そんなもっとメリハリの利いた展開にしてくれないと純粋に映画として観るにはちと辛いっす。それに、この「いろいろあったけど最後は無事に立ち直ることが出来たのでした。パチパチ」という薄っぺらいラストにも拍子抜けでした。でもまあ、天才俳優としてその後の躍進を予感させる、若き日のディカプリオの熱演は充分堪能できましたけどね。ヘロイン欲しさに鼻水まみれになりながら母親に罵詈雑言浴びせかけるトコなんか凄くリアルだったし。あ、マーク・ウォールバーグも良かったよ。イモっぽくて(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-02 01:20:25)
1223.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
国民的〇〇という言葉がある。現代の日本において、たとえば国民的作家といえば村上春樹が挙げられるだろう。あるいは国民的バンドといえばサザンオールスターズ、あるいは国民的アイドルといえばAKB48、国民的プロ野球選手といえばイチロー…、もっとも村上春樹に限ればもちろん愛読者は多いのだけどそれと同じくらいアンチも多いので必ずしも“国民的”とは呼べないかもしれないが。そんななか、国民的アニメ監督といえば、まず間違いなく彼――そう、宮崎駿の名前を誰もがまず真っ先に挙げることだろう。日本という狭い国の枠を飛び越え、いまや世界の巨匠となってしまったそんな宮崎駿監督の事実上の引退作を、子供のころからずっとジブリ作品に慣れ親しんできた僕としては深い感慨と共にたったいま観終えました。うーん、しみじみと胸に来るものがありますね。バブル経済の熱狂とその崩壊、その後に訪れる長い景気低迷と社会の不安定化、911とイラク戦争、景気回復に伴う行き過ぎた拝金主義、そして今回の震災と原発事故…、そんな日本という国の激動の半世紀を共に生きてきた宮崎駿監督がアニメ映画という表現活動を通して最後に辿り着いたであろう「生きねば」というシンプルでありながら力強いメッセージは、彼の遺言として僕の心に深く響きました。ゼロ戦を設計した人も、爆弾を作った人も、体の毒でしかない煙草の原料をずっと育て続けた人も、そしていまや日本という国を内部から壊しかねない危険な原発を造った人たちも、その善し悪しは歴史の審判に委ねるしかないとしても、誰もが真剣に生き自分の仕事に打ち込みこの日本という国の歴史を築きあげてきたという事実を宮崎監督は最後まで優しく肯定的に描き出してゆきます。なのに、いまや日本を含む世界は理不尽で残酷な現実に満ち溢れていて、もしかしたら未来には希望なんてないのかも知れない(最後に二郎が見る夢の中で大量のゼロ戦が瓦礫と化しているのがそれを象徴しています)。巨大な歴史のうねりの中では、ともすれば悪人としてその名を刻まれることにもなるちっぽけな人間たち。それでも誰かを愛し愛されながら必死に生きる人々の姿は無条件に美しい。“国民的アニメ監督”の最後を飾るにふさわしい、慈愛に満ちた良作だと僕は思う。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-02 01:18:08)
1224.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
当時、若干11歳のクロエ・グレース・モレッツちゃんが演じたヒットガールのポップでキュートな可愛さでもって僕のロリコン魂を完全に燃え上がらせてしまった前作から早や数年――。この度、期待に胸と何処かを高鳴らせながら、ようやく続編である今作を鑑賞してみました。いやー、クロエちゃん、すっかり〝女の子〟から〝女〟へと成長してしまいましたね~。仕方のないこととは言え、一抹の寂しさを感じざるをえない僕なのでありました。こういうのを日本的情緒でもって表現すると〝もののあはれ〟と言うのでしょうか(笑)。さて、そんなすっかり成長してしまったヒットガールちゃんなのですが、やっぱり前作でのその強烈な個性でもって観客に絶大なるインパクトを残したことを思えば、さすがに今回はいたって普通のどこにでもいるような正義のヒーローになっちゃいましたね、これ。前作で爆裂していた彼女の魅力って、社会のくだらない常識やモラルなんかを軽々と踏み越えて退屈な大人たちをぼこぼこにする幼き少女という、他を寄せ付けない爽快なまでにぶっ飛んだキャラクター性にあったと思うのだけど、この「女の子として普通におしゃれしたい!恋だってしたい!なのにヒーローにならなきゃいけないなんて…」というあまりにも凡庸な悩みに揺れ動く今回の彼女って、ちょっと常識的に過ぎて魅力が半減しちゃってますって。やっぱりヒットガールちゃんと言えば、危険な放送禁止用語を連発し常にナイフやマグナムを恋人に、ちっぽけな常識やモラルなんかとは無縁の孤高のロリキャラであってほしかった。と、ここまで書いてきて気付いたけれどこの映画の主役って確かキックアスでしたね(笑)。今回も主役であるはずの彼がいったい何をしていたのか、観終わってすぐだというのにほとんど記憶に残ってません。そんなわけで、「キックアス」ってヒットガールちゃんの魅力だけが最高に素晴らしかったのであって、そんな彼女の魅力が半減しちゃえばあとには5点程度の映画しか残らなかったんだなー、ということを再確認させてもらいました。でも、大きくなったとはいえクロエちゃんはこれはこれで可愛かったので+1点っす!
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-02 01:16:44)(笑:1票) (良:1票)
1225.  アウェイ・フロム・ハー 君を想う 《ネタバレ》 
私たち、もう結婚して44年にもなるのよ。これまで辛いことや苦しいことも一緒に乗り越えてきたんだもの。いまさら30日間くらい、会えなくなるのなんて何でもないわ――。子供こそ居ないものの、ずっと仲睦ましく暮らしてきた老夫婦グラントとフィオーナ。だが、ある日、妻フィオーナにアルツハイマーの兆候が現れる。鍋を冷凍庫に保管したり、冷風吹き荒ぶ日に帰り道が分からなくなり路頭に迷ってしまったり…。「これ以上あなたに迷惑をかけたくないの」と施設への入居を希望する彼女。その条件は、そこに慣れるための30日間の面会謝絶だった。お互い、結婚してから初めての独りの生活を過ごすことになる彼ら。だが、一ヵ月後、グラントが施設へと訪れるとそこにはすっかり自分のことを忘れてしまった妻の姿があったのだった…。短編の名手と称される、カナダの国民的ノーベル賞作家アリス・マンローの短編小説を基に、女性の繊細な心理を瑞々しく描き出すことにかけては定評のあるサラ・ポーリーが映画化した今作。この全編を覆う上品で静謐な雰囲気と、この監督ならではの暖かな視線でもって照射される一組の老夫婦のリアルな愛と懊悩を決して暗くなりすぎずあくまで軽いタッチで描き出すこのセンスはとっても良かったです!人間っていくら歳を取っても、やっぱり〝男と女〟なんですよね。自分のことをすっかり忘れてしまい同居者の男性を恋人と思い込んでしまった妻に嫉妬心を募らせる夫、深く愛してはいるけれど過去の夫の浮気を今でも許したわけじゃない妻、この夫婦の微妙な心理のすれ違いに次第に諦念を深めてゆくグラントの孤独な姿が深く胸に刺さります。そして、最後に混濁した意識の中で妻が夫に囁く言葉は、甦った夫婦の愛情の発露と取るか、それとも無意識下の妻の夫への復讐と取るのか、いかようにも捉えることが出来る深いものだと思います。うん、女ってやっぱり怖いっすね(笑)。総じて、幾つになっても、もしかしたら裏切られるかもしれないのに、それでも愛さずにはいられない男と女の心の機微を瑞々しく描いた上質の恋愛ドラマであったと思います。うん、なかなかの良品でありました。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-02 01:14:57)
1226.  ペインレス 《ネタバレ》 
この子たちは〝痛み〟というものを感じない。これは未知の病であり、いまのところ治療法もない。周りにとっても自分自身にとっても彼らは極めて危険な存在だ。我々は仕方なく、この子たちを無期限に幽閉することをここに宣言する――。1931年、スペイン、そんな生まれつき痛みを知らないせいで自らの身体だけではなく、友達の身体にまで火を点けたりするような危険な子供たちを隔離する閉鎖病棟。母親から引き離された幼い少年ペニグノも、そんな病棟の暗い密室で絶望的な日々を過ごしていた。変わって現代のスペイン、医師として多忙な毎日を過ごしていたダビットはある日、自分が末期の白血病を患っていることを知る。唯一の生き残る道である肉親からの骨髄移植を受けるため、秘められた自らのルーツを探し始める彼だったが、そこにはとある強制収容所で行われていた忌まわしい真実が待ち受けていたのだった…。内戦やファシズム、東西冷戦に翻弄されたスペイン近代史を背景に、過去と現代を複雑に行き交いながら痛みを感じない子供たちを巡る悲劇を妖艶に描き出すサスペンス・スリラー。冒頭、いきなり10歳くらいの少女がそんな子供たちによって火を点けられ火だるまになって焼死するというショッキングなシーンから始まり、彼らがお互いの爪を笑いながら剥ぎ合ったり、自らの腕の肉を食べたりするというかなりグロいシーンが随処に散見されるので、観ていて決して気持ちの良い映画ではなかったですね、これ(当たり前か笑)。そういうグロ痛い描写を敢えて描きながらも、それでもやっぱり観て良かったと思えるほどの内容がこの作品にあったかと言えば、残念ながら否と言わざるをえなかったです。過去と現代を行き来するこの複雑なストーリーはあまりにも淡々と進むうえ、なかなか真相も見えてこず、途中で眠気を堪えるのがほんと大変でした。それに〝痛みを感じない子供たち〟という魅力的な設定もいまいち巧く活かしきれていなかったように感じます。挙句、ここまで大風呂敷を拡げたお話を、「え、これで終わり?はぁ、ナメとんのかー!」と思わず大声で文句を言いたくなるような、かなり無理やりなオチで終わられた日にゃ、もう苦笑するしかなかったっす。最近、サスペンスやホラーの分野で秀作を多く生み出しているスペインの作品ということで、けっこう期待してただけに残念!
[DVD(字幕)] 4点(2015-06-02 01:13:12)
1227.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
映画館では記録的大ヒット、「ありの~ままで~」と歌うその主題歌はいたるところで耳にし、テレビや雑誌でも連日のように取り上げられるという、ほとんど社会現象と言っても過言でないほど話題となった今作。過去にも「タイタニック」や「千と千尋の神隠し」「アバター」といった同じように社会現象となった作品もあったけれど、こういう普段積極的に映画を観ない人たちをも巻き込んで話題となるような作品が何年か振りに登場してくれたことは、一映画ファンとしては素直に嬉しい限りです。やっぱりこういう超話題作が何年かに一本出てきてくれないと寂しいですからね。それだけでも今作は充分評価に値すると思います。うん、グッジョブ、ディズニー!さて、肝心の内容の方ですが、同じくディズニーの「塔の上のラプンツェル」がけっこう好きだった自分としてはかなり期待して鑑賞してみたのだけど、うーん、ちょっと期待が高すぎたのかなんだか普通の出来でしたね、これ。「もう、そうやっていっつも私を子供扱いしてガミガミガミガミ!私はもっと外の世界で色んなことを体験したいの。お母さんなんか大嫌い!」という娘の側の価値観でもって製作されたラプンツェルと違い、今作の「今日会ったばかりのような、ほとんど知らない男の人に簡単に心を許してはいけません!もっと自分を大事になさい!あと、お姉ちゃんとも仲良くね!」というお母さん側の倫理観に貫かれた妙に説教臭いこのストーリーはあまり好きにはなれませんでした。まあ、だからこそ親子で安心して観られる作品として大ヒットしたんでしょうけどね(娘の隣でうんうんと頷きながら観ている世のお母さんたちのしたり顔が目に浮かぶッッ笑)。確かに、美麗な映像や楽曲のクオリティの高さは認めざるを得ないけれど(あの有名な曲を歌いながら、エルサが氷の城を創り上げてゆくあのシーンの息を呑むような美しさはやっぱり凄かったっす!)、個人的に僕は「塔の上のラプンツェル」の倫理観に捉われない自由奔放な世界観のほうが好きですね。まあそれはそれとして、こういうお祭り映画が何年かに一本でいいので登場し今回のように映画界全体を盛り上げてくれることを、一映画ファンとしてこれから先も期待して待っています。というわけで最後にもう一度。うん、グッジョブ、ディズニー!
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-02 01:11:07)
1228.  アイム・ソー・エキサイテッド! 《ネタバレ》 
ご搭乗の皆様、この度はペニンシュラ航空をご利用いただきまことにありがとうございます。当機はメキシコシティ行きです。私は客室チーフのホセラです。救命胴衣は皆様のお座席の下にございますが、緊急時以外は取り出さないでください。万が一、トラブルに見舞われたときは私どもの指示に素直に従ってくださいね。そう、必ずよ――。メキシコへと向けてスペインの空港を飛び立った、ペニンシュラ航空の大型旅客機。ところが一時間半後、機体はトラブルに見舞われるのだった。降着装置の故障により着陸できなくなった、そんな航空機の3人のホモの客室乗務員たちは、機内がパニックになることを怖れるあまり、エコノミークラスの乗客たちの飲み物に睡眠薬を混ぜ眠らせてしまう。当てもなくスペインの上空をぐるぐる廻り続けることになった旅客機。ところが、パイロットやファーストクラスの乗客たちは、バイセクシャルや妄想だけは人一倍エロい処女のおばさんや600人もの男とSMプレイした女王様といった揃いもそろって胡散臭い人たちばかり。酒や麻薬で恐怖を紛らわせようとする彼らだったが、いつしか機内は乱交パーティーの場へと変貌してしまう。果たして彼らは無事に地上へと降り立つことが出来るのか?スペインが世界に誇る、耽美的変態映画作家ペドロ・アルモドバルによるそんなスラップスティック&エロティックなドタバタ・コメディ。これまで、情熱的な赤を基調とした美しい映像で人間の性愛と愛憎渦巻く耽美的世界を濃厚に描き出してきたアルモドバル監督が、今までとはがらりと作風を変えて挑んだという本作を今回鑑賞してみました。うーん、昔からこの人の「ひょええ~~」と悲鳴をあげたくなるほどの独特で淫靡なまるで谷崎潤一郎を髣髴とさせる変態的世界観が大好きな僕なのですが、ちょっとこれはいまいちだったかな~。やっぱり彼の作風はコメディには不向きだったのではないでしょうか。全編に散りばめられたギャグの数々も客室乗務員のホモ3人組によるミュージカルも、残念ながら全く笑えませんでした。それでも、後半のラリった乗客たちがパイロットたちをも巻き込んで乱交パーティーへと雪崩れ込むシーンはさすがの変態映画監督の面目躍如といった感じでそこだけは大変良かったです。ホモの客室乗務員がパイロットのナニをフェラーリして同僚の元へと帰ってくると、その同僚が「あら、あなたの口に彼のが付いてるわよ」と唇から垂れた精液を指で拭いペロリと舐めちゃうシーンなんて、もう気持ち悪すぎてヤバいっす(笑)。という訳でアルモドバル監督、次はいつものようにその我が道をゆく唯一無二の変態世界を濃厚に構築した傑作をまた撮ってくださいね。アタクシ、期待して待ってますわよ。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-19 21:31:57)(笑:1票)
1229.  ザ・イースト 《ネタバレ》 
「我々は“ザ・イースト”。お前たちは自分の利益を守るために見知らぬ土地を汚染した。そこに住む人々や動物たちがどれほどの被害を被るかを分かっていながら…。犯した罪から逃れることは出来ない。大企業のCEOたち、我々はお前たちの住所を知っている。罪を犯した者には同じ恐怖を味わわせてやる。環境を破壊すれば、お前の土地も破壊する。我々はザ・イースト。そう、これは始まりに過ぎない」――。罪を犯した大企業に報復のテロ活動を行う過激な環境保護団体、ザ・イースト。民間企業に工作員として採用された元FBI捜査官サラは、そんな非合法組織へと潜入捜査を開始する。恋人との平穏な生活も犠牲にして、そんな独自の信念を持つ彼らとの共同生活へとどっぷりと浸っていくサラ。だが、彼らの主張へと耳を傾けていくうちに、次第に彼女のこれまで信じてきた価値観が揺らぎ始めていくのだった…。とにかく、この作品の最後まで途切れることなく続く息が詰まるような緊張感には素直に圧倒されました。監督の程よく抑制の利いた演出力はもう完成の域に達しており、特にこのテロリストのメンバーたちのそれぞれの個性や魅力をきちんと描き分けているところなどなかなかのもの。正義感から出発した彼らが、カルト宗教まがいの怪しい儀式に拘ったり食料調達にごみ漁りするところなど彼らの狂信性を自然に炙りだしていて巧い!テロを行う前に流される曲が荘厳なピアノソナタなのも、単なるエンタメ映画に終わらせないという監督の知性が感じられますね。物語の終盤、彼らの本当の目的が明かされる驚きの展開にも見事に騙されてしまいました。そして、本作が何より優れているのは、大企業にもこの環境保護団体にもどちらにも肩入れしないその極めてストイックな姿勢でしょう。双方の主張もそして各々が抱える問題点も徹底的に透徹した目で描くことで、観客に問題提起して終わるというこの印象的なラストには久し振りにガツンとやられました。本作で主役を演じた女優さんは共同脚本としても名を連ねているのですね。うん、久々に美貌と知性と演技力を兼ね備えた、将来が楽しみな才能に出会えたように思います。次は是非、シーシェパードを槍玉に挙げてもらいたいものですね(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-15 22:32:49)(良:1票)
1230.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
ロードオブサリングの感動再び!と勢い込んで観たものの、確かに映画としてはある一定の水準に達してはいるのだけど、さすがに原作のボリュームを考えるとこちらも同じような枠組みで三部作にするにはやっぱり無理があったんじゃ…、と思わせた前作。――今回、続編である本作を鑑賞してみて、そんな僕の懸念は残念ながら確信へと変わっちゃいました。壮大な世界観、世界の存亡を懸けた血湧き肉踊る躍動的なストーリー、個性豊かな魅力に満ち溢れたキャラクターたち…。前シリーズに横溢していたそんな魅力があらゆる面でスケールダウンしちゃってますって、これ。やっぱりスピンオフという位置づけで一作だけですっぱり終わらせちゃうか、それとも90分位の尺で三部作としちゃうか、どちらかにしたほうが良かったと思います。もう、今作の中盤からクライマックスに掛けての半端じゃない「頑張って引き伸ばした感」は観ていて痛々しくさえありました。そして、主人公ビルボをはじめとする髭もじゃドワーフたちにほとんど魅力が感じられないせいでいまいちストーリーにのめり込めないってトコがもう致命的ですね。冒頭から襲い掛かってくる巨大毒蜘蛛の群れだとか樽を活用したドワーフたちの脱出シーンだとか、細部の映像のクオリティの高さは相変わらず良かっただけに残念っす!!最終作が公開されればもちろん観るけれど、うーん、今からちょっと期待薄な予感が…(笑)。でも、一縷の望みにかけて次作を待ちたいと思います。頑張れ、ピーター・ジャクソン!!
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-15 02:06:52)(良:1票)
1231.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 
貧しい母子家庭に育ったものの、持ち前のバイタリティと人を惹きつけるカリスマ性のみを武器に、金とハッタリと欲望だけがものを言う金融取引の世界でただひたすらのし上がってゆき、いつしかウォール街の狼と呼ばれるようになった男、ジョーダン・ベルフォート。だが、その私生活は酒とドラッグとセックスが渦巻く欲望の海にただひたすら溺れていくかのような破天荒なものだった――。栄光と挫折を味わった実在の金融マンがその半生を赤裸々に綴った自伝を元に、巨匠スコセッシが若き盟友ディカプリオと再びタッグを組んで描き出したエネルギッシュなサクセス・ストーリー。いやー、アメリカってホントに法治国家なんですか(笑)。映画が始まって、ただひたすら3時間、金と女とドラッグが乱れ飛ぶ乱痴気騒ぎが延々と繰り広げられて、もうお腹いっぱいっす!彼らに実際に騙されて資産を失った被害者とかがこれを観たら、もう怒りのあまり血管が切れちゃうかもね。それにしても、もう70を越えているはずのスコセッシ御大がこんなにも猥雑で下品で胡散臭くて、それでも生きるエネルギーに満ち溢れたつわもの共の宴を最後までテンションMAXに描き出すその衰えない手腕はやっぱり賞賛に値すると思います。かつて巨匠と呼ばれた監督たちが、最後はその晩節を汚すような作品を遺して逝ったことを思えば、彼のこの無尽蔵のバイタリティはホント凄いですね。そんなスコセッシの要求に、もはや名実共にハリウッドトップクラスの俳優であるディカプリオが見事な熱演でもって応えていて、最後まで充分見応えのある作品に仕上がっておりました。これまでのスコセッシ&ディカプリオコンビの作品の中でベストワークと言えるほどのクオリティを誇っていたと思います。それにしてもこのベルフォートって男はなんと愚かで馬鹿でイヤらしくて最低のゲス野郎なのに、どうしてこんなにも魅力的なのでしょう。この映画で彼の半生を辿ると、人間ってもっと馬鹿で愚かになってもいいんだと何故だか生きるエネルギーを貰えたように感じます。少なくとも、「情熱と努力と奉仕の精神でこんなにも会社を大きくしました。だから、みんなも希望を捨てずに頑張りましょう」という世の多くの会社社長たちの建前だらけの胡散臭い演説よりは彼の言葉の方が信じられるような気がします。…あれ、もしかして自分もいま、騙されかかってる?(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-15 02:04:15)(良:2票)
1232.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
民間のセキュリティ調査会社で働くレイは、実際に囚人として刑務所へと乗り込み、そこが本当に脱獄不可能かどうかを実地で確かめるという、プロフェッショナルの脱獄鑑定人。ある日、そんな彼の元に厳重な警備システムを誇る謎の刑務所が本当に完璧かどうかを調査してほしいという依頼が舞い込んでくる。多少の胡散臭さを感じながらも承諾するレイだったが、それは彼を陥れる危険な罠だった――。収監されたハイレベルの刑務所で、謎の囚人ロットマイヤーと出会い、彼と共に脱獄のプランを練ってゆくレイ。だがそこは、彼らの予想を遥かに超える過酷な施設だった…。スタローン&シュワルツェネッガーという、一時代を築いた往年のアクション大スターが古き良き時代に思いを馳せるかのように製作したのは、そんな王道まっしぐらのアクション・エンタメ作品でした。まあ、ぶっちゃけて言うとかなり大味(笑)。設定の矛盾やストーリーのおかしなところなんか、真面目に一つ一つ挙げていけば鼻血が出そうなくらいいっぱいあるのだけど、そこはもう古き良きアクション映画、勢いと画面の華やかさのみで最後まで突っ切ったところはもう潔さすら感じられて素直に面白かったっす!さすがにあの瀕死の銃傷を負って死を覚悟したアラブ人が、敵が攻めてきたと知ると力強く立ち上がり銃を撃ち捲り始めたときは、「あんた、さっき、もう階段も上がれないくらい酷い状態だから置いていってくれって言ってたんちゃうんかい!」とずっこけそうになったけど(笑)。でもまあ、終始口元をへ文字に曲げて頑張るスタローンとか、最後にカタルシス全開でガドリング銃をぶっ放すシュワちゃんとか、そんな期待せずに観ればけっこう楽しめると思います。僕の青春の1ページでもある、スタローン&シュワちゃんのご健在ぶりにちょっぴりオマケして7点っす!
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-15 02:01:46)
1233.  ミッドナイト・ガイズ 《ネタバレ》 
俺を殺そうとする刺客はお前なんだろ?構わないから、言っちまえ。べつに責めやしない。俺が逆の立場だったら迷わずやる。大丈夫、お前に殺されるなら、俺も本望さ――。マフィアのボスの息子を仕方なく殺してしまい、28年の刑期を務め上げて出所してきた老ギャング、ヴァル。出迎えに来たのは、ずっと彼のことを支え続けてきた大の親友であるドク1人だけだった。だが、ドクは執念深いマフィアのボスから孫の命と引き換えに彼を殺す使命を受けていたのだった。もう何も失うものなどないヴァルは全てを受け入れ、最後の夜を謳歌しようと2人で夜の街へと繰り出してゆくのだったが…。老境に差し掛かったものの、まだまだ人生を楽しみたいおじいちゃんたちの一夜の冒険を軽いタッチで描くコミカルなギャング・アクション。アル・パチーノ&クリストファー・ウォーケン主演ということで、今回鑑賞してみたのだけど、いやー、ぬる~~い映画でしたね、これ。主演2人ももうすっかりおじいちゃんになってしまったし、ストーリー展開も超ベタベタだし、「ちょっとこれはしんどいかな…」と思いながら観ていたのだけど、中盤から不思議とこのぬるさにけっこう嵌っていく自分が居ました(笑)。もう脚本なんて、はっきり言って突っ込みどころ満載の超テキトーな代物なんだけど(凶悪なギャングたちの高級車が鍵付きで路上に停められていたり、そのギャングたちが超しょぼくてジジイ2人に簡単にボコボコにされちゃったり笑)、まあ割り切っちゃえばこういうのもたまにはアリっすね。おじいちゃんになったとはいえ、アル・パチーノはまだまだシブくて格好良いし。うん、ちょっぴり下ネタが多いのが気になったけど、最後まで安心して観ていられる、お酒のお供に最適ないい「おつまみムービー」であったと思います。最期に売春婦たちと3Pして文字通り昇天してしまったあのお友達のおじいちゃんは僕の理想の死に方の一つかも(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2015-05-15 01:59:23)
1234.  スノーピアサー 《ネタバレ》 
地球温暖化を阻止するために全世界の上空に散布された人工冷却物質CW‐7の暴走により、超氷河期を迎えてしまった未来の地球。全ての地表は硬い氷と冷たい雪に覆われ、全生物が瞬く間に死滅するなか、生き残った一握りの人類は、永久機関を搭載し世界中に張り巡らせたレールの上を永遠に走り続ける高速列車〝スノーピアサー〟へと乗り込み、目的地を見失ったまま17年もの間走り続けていた。そして、そこは列車の開発者であるウィルフォード氏を頂点とする厳格な格差社会でもあったのだった――。最後尾車両で虫けらのような生活を強いられていたカーティスは、ある日、そんな理不尽な列車内の秩序を変えるため、とある計画を実行に移すのだった。皆で一致団結して叛乱を起こし、列車内のセキュリティを開発したという男を救い出すと、エンジンがある先頭車両をただひたすら目指す彼ら。だが、車両を進むたびに、カーティスたちは予想だにしなかった驚愕の事実を目の当たりにしてゆくのだった…。予告編を観て、「なんだか変な設定の映画だなぁ」くらいの予備知識だけで今回鑑賞してみたのだけど、予想外に面白かったっすね、これ。いやー、この監督さん、僕の勝手な予想だけど若いころのテリー・ギリアムが大好きなんだろうね(だって、最後尾の長老の名前はギリアムだし、「未来世紀ブラジル」へのリスペクトな映像がいっぱいあるし)。破綻寸前のぎりぎりで成立している荒唐無稽な設定と、列車内で濃密に構築される摩訶不思議な世界観、アクの強い個性豊かなキャラクターたち、グロと美しさが絶妙のバランスで同居しあう美麗な映像…。ギリアム・ラブな僕としては、そんな本作の溢れんばかりの魅力に最後まで酔いしれることが出来ました。それに、ちゃんとこの監督独自の美学のようなものも随処に感じられて、久し振りに次作が楽しみな才能に出合えたように思います。このポン・ジュノって人、韓国で活躍されていた方なんですね。普段、韓国映画ってまったく観ないのだけど、彼の過去の作品もあらためて観てみようかなぁなんて思ってみたり。取り敢えず、なかなかアクが強い(ゴキブリ羊羹の製造過程なんてヒェェ~!って感じでしたッッ笑)ので、観る人を選ぶ映画だとは思うけど、僕のようにギリアム好きな人にとっては充分楽しめると思います。うん、8点!
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-15 01:55:19)
1235.  SOMEWHERE 《ネタバレ》 
酒と女を生き甲斐に自堕落な毎日をおくっているハリウッドの人気俳優ジョニー。彼の娘で、今は離婚した母親と共に過ごす11歳の多感な女の子クレオ。ふとしたきっかけで、一緒にイタリアへと旅することになった彼らの、特になーーーーーんにも起こらない静かな日々をただ淡々と描いた、いかにもソフィア・コッポラ監督らしいヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作。いやー、なんなんですかね、ソフィア・コッポラって。相変わらず、退屈紙一重のともすれば睡眠誘発剤になりかねないかなり地味な内容(正直、クレオが出てくるまでの最初の10分は撃沈しそうになっちゃいました)なのに、普通に最後まで観ていられるのは彼女の溢れんばかりの瑞々しいセンスによるところなのでしょう。終始のんびりとした雰囲気で描き出される、女癖の悪い父親とのほほんとした娘とのユーモラスな遣り取りには素直に心が癒されました。そして、そんな2人を彩る周りの個性豊かな女たち…。女性の美しさを上品に撮らせたら、もうソフィア・コッポラの右に出る者は居ないだろうね。だって、ポールダンスを踊るストリッパーまでもがキュートなんですもん。そして特筆すべきは、やっぱりクレオを演じたエル・ファニングちゃんのびっくりするぐらいの美少女っぷりっしょ。そのニンフェットな魅力が爆裂している彼女の可憐な姿に、自他共に認めるロリコンの僕としては、完全にノックアウトされちゃいました。特に、レオタード姿でアイススケートを踊る時のその超プリティなちっちゃなお尻なんて、見ていて危うく悶絶死しそうになったっす(笑)。それに、スティーブン・ドーフのいつだって二日酔いって感じの駄目パパっぷりもなかなか良かったですね。うん、総じて思春期少女のその大人でも子供でもない一瞬のきらめきをリリカルに切り取った、詩情溢れる美しい作品であったと思います。 取り敢えず、今作をビデオ屋さんに返しに行く前に、あのスケートリンクで妖精のように舞うエル・ファニングちゃんの可憐な姿(お尻?笑)をもう一度観てこの目に焼き付けておこうと思います。って、こんなアホなことばっか言ってっから、いつまで経っても僕には彼女が出来ないんだよな~。まあ、当たり前か(笑)。求む、明るくて可愛くてちょっぴり童顔の(もちろん大人のッ笑)女の子!
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-15 01:53:01)
1236.  クロエ・グレース・モレッツ ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
この映画、けっこう前に観たのだけど(もちろんクロエちゃん目当て♪笑)、そのあまりにもトホホな内容にレビューを書く気力すらなくなって、そのままずっと放置プレイしてきました。なんで、映画の内容は思いっ切りうろ覚えの状態で今回レビューを書こうと思うので、もし間違いがあったとしても大目にみてください(笑)。さて、そんなまだほとんど無名だったころのクロエちゃんがほんのチョイ役で出演するタイトルに偽りありまくりな本作なのですが、これって本当に21世紀に作られた映画なの?もう、怒りを通り越してもはや呆れるくらいびっくりするほどチープなんすけど!!「CG?何、それ?」と言わんばかりの思いっ切りスタジオのセット感満載の天空の城に現れる、「これの何処が巨人やねん!!」と思わず突っ込まざるをえない、これまた着ぐるみ感MAXの〝ちょっと大き目の人〟。魔法の豆を食べて人間になったという設定(こちらも単に全身タイツ着ただけ!)のウザいガチョウ男。その場その場でテキトーに考えたようなぬる~いストーリー展開…。昔、小学校の教室でみんなで見させられた、NHK教育の教材番組を見ているような気がしちゃいました(笑)。巨額の予算を投じて創り上げられた、ブライアン・シンガー監督の同名のスペクタクル・ファンタジー作品の何億分の一くらいの制作費&労力しか使ってないんじゃないのってくらい、もはや映画と呼ぶのさえ躊躇われるほどのトホホ作品でしたね、これ。いやー、この作品で唯一評価出来るところといえば、やっぱりまだ幼き少女であった頃のクロエちゃんのその貴重な雄姿を拝めることぐらいでしょう。のちに彼女が大ブレイクを果たすことになる、「キックアス」のヒットガール役への大抜擢に繋がったであろう、キレのあるアクションと世の多く(?)の男性のロリ心をくすぐるそのキュートな可愛さだけは大変良かったです(出番は少なかったけどね)。というわけで、その部分をのみ評価して4点。それ以外は、一秒たりとも観るべき価値はないっす。
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-15 01:48:59)
1237.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 
ねえ、知ってる?桜の花びらの落ちるスピードって、秒速5センチメートルなんだって。まるで雪みたいだよね。来年も一緒に桜、見れるといいな――。小学生のときに出逢ったタカキとアカリ。クラスのみんなにいまいち馴染めなかった2人は、いつも一緒に居る大の仲良しになっていた。だが、親の都合による引越しで2人は離れ離れとなってしまう。それでも頼りない糸に縋りつくように彼女と文通を重ねるタカキは、中学生になると意を決して彼女に逢いに電車へと乗り込むのだった。だが、その日、雪は容赦なく降りしきって…。美麗な映像でもって、無垢な心を持った少年少女の初恋物語とその後を、山崎まさよしの名曲をバックに切なく描く短編連作アニメーション。普段、こういういかにも爽やかそうなアニメってあんまり観ないのだけど、なんだか心に残る印象的なタイトルと「外国人がいま大注目の日本のアニメ」というビデオ屋さんのポップに惹かれて、今回レンタルしてきました。なんだけど、いやー、まさかこんなに「恋に恋する女子高生のこっ恥ずかしいポエムのような世界(に憧れる童貞男子の妄想のような世界)」が延々と繰り広げられるとは(笑)。それでも、そんな青臭い恋物語をこれでもかという青臭い情熱でもって創り上げた第一話は、その無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーと精細に描き込まれた美しい映像と相俟ってけっこう良かったっす。まあ、こっ恥ずかしいけど、これはこれでアリなんじゃないかと思って第二話、第三話と観進めたのだけど、主人公の年齢が上がると共にどんどんと作品のクオリティが下がっていくのが玉に瑕でしたね、これ。ジブリの「耳をすませば」でも実感したことだけど、こういう妄想一歩手前の胸キュン初恋映画は中学生までが限界っす。だって、好きな人に告白する勇気を得るためにサーフィンで大波に乗ることを目標に頑張る女子高生って、実際に居たらキモ過ぎてもはやコントっしょ(笑)。それにこんなに性欲のない男子高校生なんていねーよ!!というわけで、第一話7点、それ以外4点で、間を取って5点っす。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-15 01:45:11)(良:1票)
1238.  ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界 《ネタバレ》 
ねえ、聞いて。あたし、世界がこのまま終わってしまうなんて絶対に嫌。だから、あのキューバの核ミサイルのこと、なんとかしよう。あたしたちに出来る精一杯のことを――。1945年、広島に原爆が投下された年に、ロンドンの同じ病院で生を受けたジンジャーとローザ。それから17年後の1962年、以来ずっと共に過ごしてきた2人はいつも一緒に居る大の親友同士となっていた。それぞれに問題を抱えた家庭環境から逃れるかのように、彼女たちの関係はますます親密になってゆく。だが、感受性豊かなジンジャーが、キューバ危機によってもたらされた「世界はこのまま終わってしまうのかも…」という強迫観念に捉われると、そんな2人の関係に少しずつ罅が入ってゆくのだった…。17歳の2人の少女の、文字通り今にも壊れてしまいそうな危うげな日々をリリカルな映像でもって淡々と綴る青春物語。うーん、なんだかこれまで大量に創られてきた思春期少女の青春を雰囲気重視で描き出した過去の色んな作品(ソフィア・コッポラとかガス・ヴァン・サントとかの)の影響をモロに受けちゃってますね~、これ。ただ、そんな過去作に比べるとちょっと(いや、かなり?笑)センスが不足しているせいで、こちらはまったく新味のない平凡な作品となってしまってます。唯一新しいと思えるのは「核戦争勃発の危機により、もしかしたら世界は明日にも終わってしまうのかもしれない」という、当時の社会に漂っていた現実的な閉塞感を背景にしているところなんだけど、残念ながら巧く機能しているとは到底言い難かったです。それに、後半のジンジャーの父親に惹かれていくローザという展開もあまりにも単調過ぎるうえに、いまいち心理描写が希薄なせいで一向に感情移入できず、終始睡魔が…。主役を演じた2人がなかなかのかわい子ちゃん(エル・ファニング、いつの間にかなかなかの美少女に育っててびっくり!)で、前半のそんな彼女たちのちょっぴりレズっぽい淫靡な雰囲気がけっこう良かっただけに残念っす!
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-15 01:40:52)(良:1票)
1239.  ある愛へと続く旅 《ネタバレ》 
現代のスペインで、愛する夫と大切な一人息子と共に平凡な生活を送っていた主婦ジェンマ。ある日、そんな彼女の元にゴイゴと名乗る男から電話がかかってくる。それは、日々の生活の中で追憶の彼方へと追いやっていたジェンマの若き日の激動の日々とそんな中で燃え上がった彼女の激しい恋を甦らせるのだった――。16年前、サラエボの地でゴイゴと彼の仲間たちと共に過ごした刹那的な青春の日々、その中の一人であった情熱的なカメラマン・ディエゴとやがて結ばれるジェンマ。だが、哀しいことに彼女は卵子の異常により子供を産めない身体であることが判明するのだった。人工授精にも失敗し、過去の犯罪歴により養子を取ることも出来ず、少しずつギクシャクしていくジェンマとディエゴ。さらには、次第に悪化するボスニア紛争が2人の運命に暗い影をもたらすことになるのだった。物語は、過去と現在を複雑に行き交いながら、そんなジェンマの一人息子の本当の父親は果たして誰なのかをスリリングに炙りだしていく…。まだ希望に満ち溢れていた若き日のジェンマと、うまくいかない私生活から次第に荒んでいく彼女、そして現代の穏やかな生活を手に入れた初老のジェンマを、ペネロペ・クルスがオールヌードも辞さない情熱的な熱演でもって、そんな一人の女性の半生を見事に演じておりました(まあ、基本この人脱ぎたがりな女優さんなんで今さらヌードになられても、またか~って感じで有難味はあんまりないんですけどね笑)。ボスニア紛争を背景に、そんなジェンマと2人の男の愛憎渦巻く壮大なラブロマンスだと思わせて、中盤から流産や人工授精、代理出産という極めて女性的なテーマへと物語の焦点をずらしていき、最後は「母と子の絆はいつ何処で芽生えるのだろうか」という重厚なテーマへと見事なまでに昇華させたラスト20分はなかなか見応えありました。ただ、惜しむらくは全体的な演出。あまりにも人間関係の描写を端折り過ぎていて、たとえばラブラブだった2人がいきなり大喧嘩してたり次の場面ではまたいつの間にか仲直りしてたりといった分かり難い演出が多すぎて前半はいまいち感情移入出来ませんでした。うーん、惜しい!もっと丁寧に描いてくれたら傑作になったであろうに。でも、重厚なテーマを濃密に描いた人間ドラマとして充分魅力ある作品に仕上がっていたと思います。僕の青春の1ページであるニルヴァーナの扱い方もグッド!
[DVD(字幕)] 6点(2015-05-15 01:37:46)
1240.  ロード・オブ・セイラム 《ネタバレ》 
かつて忌まわしき魔女裁判が行われた街セイラムで、デスメタルやハードロックを専門に扱うラジオ番組のDJをしている若い女性ハイジ。そんな彼女の元に、ある日、差出人不明の謎のレコードが届けられる。その中身は、雑音と大して変わらないとても楽曲になっているとは言いがたい酷い代物だった。だが、興味本位でそのレコードを番組でかけてみたことから、恐ろしい魔女の呪いがハイジとセイラムの街を侵食してゆく――。一部でカルト的人気を誇る(?)、ロブ・ゾンビ監督が新たに描き出したホラー・トリップ・ムービー。あのさぁ、あんまりこんなことは言いたくないんだけどさー、でもやっぱり言わせてください、「クソおもんなかったよ!!!この映画!!!」。それっぽいホラー映像を取り敢えずテキトーに撮ってみて、それを超テキトーに編集して無理やり繋ぎ合わせたような、そこらへんの素人が撮った方がまだ面白いものが出来るんじゃないかというくらい、もはや映画と呼ぶのさえためらわれるほどの酷い代物でありました。こんな監督の独り善がりの自慰行為みたいなもん(何の因果でババアどものきったな~い裸を延々見せられなきゃいかんねん!)を人様に見せてお金を貰おうなんて、これはもう犯罪行為に等しいっちゅうねん、こんにゃろー。唯一、良かったと思えるのは、60年代の伝説のアングラバンド〝ベルベットアンダーグラウンド〟の楽曲を久々に聴けたことぐらい。それ以外は、もう見るに堪えない映像と、聞くに堪えない音楽と、観るに堪えないストーリーという、三拍子そろった見事なまでの「ザ・時間の無駄ムービー」でありました。ほんと僕の好感度がまたまた下がっちゃうから(?)、あんまりこんなことは言いたくないんだけどさ~、それでもやっぱりこれは酷過ぎっす!!!
[DVD(字幕)] 1点(2015-05-15 01:36:01)
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