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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1872
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1241.  ダラス・バイヤーズクラブ 《ネタバレ》 
何かの冗談だろ、この俺がHIV陽性だって?すると、あんたら医者はこの俺があの汚らしいホモ野郎たちと同じだって言うのか?しかも余命30日だって?ふざけんじゃねぇ!一つ教えといてやるよ、この俺、ロン・ウッドルーフ様を30日で殺せるものなんてどこにもありゃしねえ――。1980年代、テキサス州ダラスでカウボーイをしている電気技師ロン・ウッドルーフは、酒と女をこよなく愛し、ホモと役人が大嫌いなアメリカ南部の典型的な俗物田舎者。ところがある日、長年にわたる地元の売春婦たちとの奔放な性生活がたたって、彼はエイズに罹患していることが分かるのだった。しかも告げられた余命は30日。なんとしてでも生き延びたいロンは、金にものを言わせてまだ未承認の治療薬AZTを手に入れようとメキシコにまで足を運ぶ。そこで、モグリの医者から汚い現実を知った彼は、とある画期的なアイデアを思いつくのだった。法の目を掻い潜り、偶然知り合ったゲイのレイヨンと共に違法すれすれのエイズ治療薬販売会社「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げるロン。いつしか、彼の元には様々な悲劇を抱えたエイズ患者たちが集ってくるのだった…。実話を元に、余命30日と告げられながらも、したたかに生き続けたとあるカウボーイの半生を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。うーん、確かに末期のエイズを患いながらも希望を捨てずに生きたこのカウボーイの生き様をエネルギッシュに描きたいという監督の情熱は分かるし、アカデミー賞を受賞したというマシュー・マコノヒー&ジャレッド・レトの鬼気迫るような熱演にも素直に圧倒されたのだけど、ちょっとあまりにも見せ方がお粗末じゃないですか、これ。なんだか、実話を元にしたお話の悪い面ばかりがやけに目に付く作品だと僕には思えました。たとえば、主人公ロンがこの違法すれすれの会社を立ち上げることになったきっかけも、彼の友人となったゲイのレイヨンが辿る運命も、最後の裁判へと至る過程も、もっと巧い見せ方があったはずです。ドキュメンタリーや再現VTRならまだしも、実話だからとはいえもっと観客への見せ方に拘って欲しかったですね。最後まで、あまりにも淡々と進むため、残念ながら僕にはちょっぴり退屈な作品に感じてしまいました。アカデミー賞受賞も納得の主演俳優2人の熱演がすこぶる良かっただけに残念っす。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-12 17:18:58)(良:1票)
1242.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 
はじめまして、お会いできて嬉しいわ。私の名前はサマンサ。ついさっき自分で決めたの。あなたに最適化されたOSだけど、今までのそれと違って人工知能(AI)である私は基本的には直感で動くの。私が特別なのは、経験から学ぶ力のおかげ。パソコンの中にしか存在しない、肉体を持たない私だけど、私は一瞬ごとに進化しているの。そう、あなたのように――。長年連れ添った幼馴染みである美しい妻との離婚問題を抱える寂しい中年男セオドア。まだ別れた妻のことを忘れられない彼は、ある日、自らの意志を持ち、自分に最適化されたOSである“サマンサ”と出会う。声だけの存在であるはずの彼女と、心の空白を埋めるかのように、次第にその会話へとのめり込んでゆくセオドア。やがて、彼はそんな“サマンサ”と一線を越えてしまうのだった…。別れた妻のことが忘れられない中年男と、肉体を持たない人工知能である女性との奇妙な恋愛を、センス溢れる美しい映像と音楽とで描き出す不思議なラブ・ストーリー。なんだけど、いやー、なかなか未練たらたらのド直球ウジウジ系失恋映画でしたね、これ。もう、主人公の「僕にとっては人生をかけた重大な恋なのに、彼女にとっては紙切れ一枚の問題なんだよ(泣)」って言葉が象徴するように、ウジウジクヨクヨ、ウジウジクヨクヨ、ウジウジクヨクヨ、もうほーーーんと鬱陶しい(笑)。でも、実はそんなウジウジ系ラブストーリーがけっこう嫌いじゃない僕なんですけど、残念ながら本作は僕の嫌いなタイプのウジウジ系ラブストーリーでありました。「エターナル・サンシャイン」や「(500)日のサマー」といった僕のお気に入りのウジウジ系ラブストーリーって、最後はそんなウジウジしたトホホな自分を突破しようという力強さがあって、そこが観ていて爽快だったのだけど、本作の主人公であるセオドアは最後までウジウジクヨクヨしたままでした。あんた、この2時間の映画の中で、何回フラれとんねん(笑)。確かに、OSと人間の恋というこの先あり得るかもしれない恋愛という着想は素晴らしいし、それをちゃんとリアリティ溢れる自然なストーリー運びで見せる手腕も見事だし、映像や音楽にもセンスを感じさせてなかなか完成度の高い映画であったことは認めますけど、うーん、ちょっとウジウジし過ぎで僕はあんまり好きになれなかったっす。って、ウジウジウジウジ言い過ぎですね。それっくらいウジウジした失恋映画でした。ま、これは好みの問題でしょうね。好きな人にはいいと思います。男なんてみんな女々しいのさ、あはは…(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-09 17:59:36)(良:1票)
1243.  オーガストウォーズ 《ネタバレ》 
それはたった一度の過ちだった――。2008年、次第に悪化するロシアとの緊張から不穏な空気が漂う小国グルジア。ロシア軍兵士である夫と離婚し、シングルマザーとして最愛の一人息子と暮らすクセーニアは、彼氏である会社社長と結婚を巡る重大な局面を迎えていた。だが、息子チョーマは極度の空想壁により、いつも面倒ばかりを起こす問題児だった。「たった一日だけなら…」と、彼氏との婚前旅行のために、チョーマを元夫が赴任するグルジアのロシア軍駐屯地へと預けることにしたクセーニア。それが、親子の絆を断ち切るほどの過ちになるとも知らずに…。グルジア紛争という実際にあった戦争を基に、決死の覚悟で愛する息子を追い求める母親のドラマを、憧れのヒーローである巨大ロボットを夢見る少年の虚実入り混じる視線を絡めて描き出す軍事アクション。予告編のそのごりごりのロボットものっぽい内容を見て、きっとこれは「ロシア版トランスフォーマー」なんだろうなーと、昔からそんなロボット系が苦手な僕はずっと敬遠してきた本作なのですが、実際のグルジア紛争を背景にしているということに興味を惹かれて今回鑑賞してみました。冒頭から、そんな巨大ロボットは主人公である少年の空想の中だけにしか出てこず、あとはずっとリアルな戦場描写が延々と続き、「あれ?これってもしかして僕のこよなく愛する『パンズ・ラビリンス』のロシア・少年・ロボットバージョンなの?!」と否が応にもテンション上がっちゃいました。でもね~、そんな何の力もない少年が目の前の理不尽で残酷な現実にただ想像力のみで立ち向かうという設定が活きてくるのは後半15分だけってバランス悪すぎじゃないっすか、これ。これでは、この魅力的な設定がなんだか蛇足となってしまった感じがして僕はいまいち乗り切れませんでした。それに、ロシア軍全面協力だから仕方ないかも知れませんが後半の臆面もないロシア軍礼賛描写にも辟易です(激しい銃撃戦の後に、クセーニアが発する「これで給料幾ら貰ってるの?」という問いに、ロシア兵が「大した額は貰っちゃいねえ」と答えるというクサい演出にはちょっぴり失笑)。でもまあ、ハリウッドも似たようなことしてるからおあいこかな(笑)。結論。あくまでリアルな戦争アクションにしたかったのか、想像力豊かな子供の目で描くファンタジーにしたかったのか、僕にとってはなんとも中途半端な印象の強い作品でありました。
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-05 00:47:53)
1244.  オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 《ネタバレ》 
僕の名前はオッド・トーマス。何処にでも居る、いたって普通のフリーターだ。セレブでもないし、その子供や恋人ってわけでもない。でも、僕の生活はほんの少し変わっているんだ――。死者の霊が見えるという特殊な能力を持つ青年“オッド(奇妙な)・トーマス”。持ち前の正義感から、彼はそんな能力を活かして世の未解決殺人事件を解決へと導き、幼馴染みの超可愛い彼女ストーミーともラブラブという、とっても充実した毎日を過ごしていた。だが、ある日、血の匂いに惹き寄せられる死神ボダッハが大量発生したことをきっかけに、オッドとストーミーは恐ろしい大量殺人計画へと巻き込まれてゆくのだった…。これまで肩の凝らない良質のエンタメ映画をいくつも撮ってきたスティーブン・ソマーズ監督が新たに挑んだのは、そんなシンプルな青春ホラーアクションでした。冒頭から始まる、この監督らしい小気味の良いスピーディーな展開と軽快でノリのいい音楽、死神や霊たちの適度なグロ描写、そして主人公オッドの青臭~いモノローグでぐいぐい引っ張る二転三転するストーリー展開等々なかなか面白かったっすね、これ。まあ、ベタっちゃあベタですけど、この手の中2病的青春映画には珍しく主人公が初めから妄想力爆発なぐらい超リア充なとこはけっこう新鮮だったかも。特に、オッドの彼女ストーミーを演じた女の子が滅茶苦茶可愛いくてしかも性格もスタイルも抜群(そのホットパンツから覗くすらりと伸びた両脚なんてめっちゃキュートで、思わず「その脚で僕の首を絞めてくれたならもう霊になってもいいかも!」なんてアホなことを考えてみたり…笑)で、そんな彼女とますますリア充爆発しちゃうクライマックスなんか観ていてちょっぴり腹立つくらいだったのだけど、最後の意表を突くラストシーンには完全にやられちゃいました。まさか、こうくるとは…。うーん、切ない!!というわけで、ちゃんとツボを押さえた楽しいアクション映画でありながら、最後は意外にも切ない余韻を残してくれる良質のエンタメ作品であったと思います。うん、7点!
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-05 00:45:57)
1245.  グリフィン家のウエディングノート 《ネタバレ》 
女にだらしない禁酒中の家長をはじめとするグリフィン家には、彼に負けず劣らず個性的なメンツばかりがそろっていた。そんなグリフィン家の子供の一人が結婚することになり、相手方の両親をも含めて豪華なディナーの席を設けたのだったが、様々な問題を抱えた家族が一堂に会したものだから、さあ大変。果たして、グリフィン家は無事に結婚式を披くことが出来るのか?豪華な役者陣をそろえて、そんなグリフィン家の騒動を軽妙なタッチで描くファミリー・ドラマ。普段はこういういかにもぬるそうな作品ってほとんど観ないのだけど、ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムス、スーザン・サランドンを初めとするもう本当に豪華な役者陣の競演に惹かれて、今回鑑賞してみました。結果は…、「やっぱ、観なくてもよかったな…(笑)」。とにかく登場人物がやたらと多いのに、僕の理解力が乏しいせいか、それともこの映画の見せ方がお粗末なだけなのか、これが誰で誰とどういう関係で誰との愛憎に悩んでいるのか、最後までさっっっぱり頭に入ってきませんでした。それにやたらと下品な下ネタが多いのにも辟易っす。松茸やらキャビアやら松坂牛やら超豪華な食材を集めたのに、調理法が分からずそれをただ鍋で煮込んだだけの酷い代物を、ただ小奇麗に盛り付けただけの料理を食べさせられたような、そんな残念な映画でありました。余談だけど、本作でのロビン・ウィリアムズさん。ちゃんと演技はしているものの、いかにも精彩がなく目付きも虚ろでその後の自死を予感させる鬱状態が垣間見えてなかなか痛々しかったですね。彼の遺作が、こんなつまらない映画となってしまったことがつくづく残念でなりません。ご冥福をお祈りします。
[DVD(字幕)] 3点(2015-05-05 00:43:18)(良:1票)
1246.  エンダーのゲーム 《ネタバレ》 
「姉さんへ。僕はこれから敵の母星に程近い訓練基地に向かいます。そこで最終試験を受け、合格すれば、僕は侵攻艦隊を任されることになります。本当は嫌だけど、戦争は避けられないでしょう。姉さんの無事を祈っています。エンダーより」――。凶悪な異星生命体“フォーミック”の突然の襲撃により、滅亡の危機へと陥った未来の地球。人類は偉大な指揮官の犠牲により、辛うじて敵を追い返すことに成功するのだった。だが、戦力を回復した敵の再襲撃が近いことは明白だった。人類は世界中から天才児を集め、幼いころから英才教育を施し、彼らに希望を託したのだった。その中の一人である聡明な少年エンダーは、訓練施設内で様々な葛藤を抱えながらも仲間たちと共に少しずつ成長してゆく…。数々の権威ある賞に輝くベストセラーSF小説を、ハリソン・フォード&ベン・キングスレー主演で映画化したごりごりのSF作品。徹底的に拘りぬいて製作されたであろう、その美麗な映像は確かに見応えありました。冒頭の訓練施設内での、「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹へのオマージュとも言える描写が象徴するように、SFの枠を借りながらも戦争がもたらす人間性の破壊とそれでも戦争を続けざるを得ない人間の宿命を寓意的に描き出す、その視線の鋭さには感服するものがあります。そして、この全編に横溢する半端じゃない緊張感にも素直に圧倒されました。ただ…、あくまで個人的な傾向なのだけど、僕はこういう登場人物誰一人として最後まで心の底から笑わず、ずっと眉間に皺を寄せて、延々とクソ真面目に任務を遂行するような超クソ真面目な作品って個人的に苦手なんすよね~。この子供たちっておならとかしないんですかね(笑)。それに、終盤辺りまで一向に敵と開戦しないものだから「あんたら何時まで訓練しとんねん!」と突っ込みそうになったら、最後に「実は…」という展開を見せるところも僕は「はぁ、マジで!」って感じでした。そこのところを許容できるかどうかが、今作の評価の分かれ目でしょうね。でもまあ、通好みのハードなSF作品として、「スタートレック」や「エヴァ」シリーズが好きな人は充分楽しめると思います。主人公エンダーを演じた少年の目力も凄かったっす。
[DVD(字幕)] 6点(2015-05-05 00:41:42)
1247.  キル・ユア・ダーリン 《ネタバレ》 
自分の好きなものを葬り去れ!これまでの退屈な詩や小説なんか全て切り裂いてしまえ!その向こうに新たな文学の地平が拓けるんだ――。1943年、偉大な詩人を父に持つ若き学生アラン・ギンズバーグは、旧時代の体制や芸術などに反抗的な目を向ける青年ルシアンと出合う。彼を取り巻く芸術家や作家志望の若者たちと、酒やドラッグに溺れる刹那的な日々へと身を投じるアラン。いつしか同性愛にも似た友情を育んでゆく2人だったが、ある日、突発的な悲劇が訪れるのだった…。実話を元に、戦後アメリカ文学の一翼を担うことになる作家たちの若かりし日の破滅的な友情と挫折を濃厚に描いた青春ドラマ。僕が今もっとも注目している若手俳優ディン・デハーン君と、大ヒット作であるハリポタシリーズも終わってしまいただいまちょっぴり迷走気味(?)のラドクリフ君が競演ということで、今回鑑賞してみたのだけど、いやー、つまんなかったっすね~、これ。とにかく何がやりたいのかさっっっぱり分からない登場人物たちが繰り広げる、何が言いたいのかさっっっぱり分からないストーリー展開に終始睡魔が…。特に、図書館に忍び込むシーンの意味不明っぷりにはびっくりっす。挙句、最後に表示される「彼らはこの後、こんなにも大活躍したのだよ」と言わんばかりのテロップを読んで僕は「知らんがな!!」と思わず叫びそうになっちゃいました(笑)。この作品に携わった全てのスタッフたちに一言忠告して差し上げたい、「既存の映画という枠組みを葬り去ってやる!と意気込むのはいいけど、その前にもっと映画作りの基本もちゃんと勉強してください!!」。野獣のように鋭い目つきのデハーン君の相変わらずの格好良さに免じて+1点!
[DVD(字幕)] 4点(2015-05-05 00:39:34)(良:1票)
1248.  恋するリベラーチェ 《ネタバレ》 
なぜ君を愛するのか。それは君が君だからではなく、君といる時の自分が好きだから――。70年代から80年代にかけて、天才の名を欲しいままにした実在のカリスマ・ピアニスト、リベラーチェ。常にきらびやかでゴージャスな衣装を身に纏い、絢爛豪華なリサイタルで人々を魅了する彼には、誰にも言えない幾つもの秘密があったのだった。一つは生粋のゲイであること、一つはカツラであること…。そんな彼にひょんなことから気に入られたバイセクシャルの美しい青年スコットは、彼からの猛アプローチにより、専属秘書という名目で住み込みで働くことになるのだった。リベラーチェの豪邸で、まるでペットのように何不自由ない生活を送ることになったスコット。だが、長い時間を共に過ごしていくうちに彼らの愛とプライドと憎しみは複雑に交錯してゆく…。実在した天才ピアニストの赤裸々な私生活を、ソダーバーグ監督がマイケル・ダグラス&マット・デイモン主演でゴージャスに映画化した男と男のラブストーリー。いやー、まさかこんなにもM・ダグラスとM・デイモンの濃厚なキスシーンどころか、けっこう激しいラブシーンまで見せてくれるとは…。べつにゲイの方に特別な偏見とかは持っていないのだけど、生粋のノン気である僕としては、ここまで野郎たちのケツを見せられると正直「う、うおぇぇ~~」ってなっちゃいました(笑)。あんまりよく知らないのですが、前作の「マジック・マイク」といい、今作といい、ソダーバーグってもしかしてゲイなの?とはいえ、そういうのを抜きにしても、これって(実話を基にしたから仕方ないのかも知れませんが)あまりにもオーソドックス過ぎやしません?男同士という特異な関係を取り除いたら、後には今まで散々作られてきたスーパースターの内幕を描いた凡百の伝記映画と大して変わらないと僕は思うんですけどね~。それに、リベラーチェの絢爛豪華なピアノコンサートシーンがもっと観れると思っていたのに、冒頭と後半にちょびっとだけって…。うーん、物足りん!生来の女好きで、しかもセックス依存症と診断されかつて病院に入院した事もある伝説のセックスマシーン・マイケルダグラス、彼がゲロ覚悟(?)でマット・デイモンとチュッチュチュッチュし、あまつさえ後ろから激しく突き上げられ恍惚の表情を浮かべちゃうハゲのゲイ役を見事に演じきったその役者魂っぷりに+1点っす!
[DVD(字幕)] 5点(2015-05-02 23:37:31)(笑:1票)
1249.  ギャングバスターズ 《ネタバレ》 
今朝、あのクズのようなギャングどもをぶっ殺していたのはアンタたち兄弟でしょ?嘘言わないで。ねえ、お金はちゃんと払うから、あたしのお願いも聞いてほしいの――。うだるような熱気に包まれたアメリカ南部のとある田舎町。保安官の庇護の下、まだるっこしい法律など度外視して社会に蔓延るクズのようなチンピラどもに制裁をくだしていたウーディ3兄弟。ある日、そんな彼らは謎の美女からとある依頼を受けるのだった。それは、凶悪なギャングたちのボスから彼女の名付け子である少年を取り戻してくれというもの。多額の報酬に惹かれて、愛用のショットガンや自動小銃を手にウーディ兄弟は、そんなギャングたちのボスの豪邸へと向かったのだったが…。アメリカ南部の田舎町を舞台に、破天荒な日常を生きるそんな“ギャングバスターズ”たちの活躍を小気味よく描いたB級テイストのアクション・エンタメ作品。いやー、とにかくタランティーノやロドリゲスの影響を色濃く受け継いだ作品でしたね、これ。見ているだけでじんわりと汗が滲み出てきそうな乾いた映像、軽快でノリのいい音楽、スピーディで分かりやすいストーリー展開、アクの強い個性豊かな登場人物たち…。てか、これってまんまタランティーノ&ロドリゲスの世界観を踏襲しただけですやん(笑)。もうちょっとこの作品ならではという個性が欲しかったですね。それに演出の所々に「?」な部分があってそこもちょっぴり気になりました(特に、いまいち盛り上がりに欠けるクライマックス!)。でもまあ、肩の凝らないアクション映画として僕はぼちぼち楽しむことが出来たかな~。色仕掛けで男どもを殺しちゃうセクシー殺し屋美女軍団とかも、まあちょっとおばちゃん比率が高かったとはいえ、けっこう堪能させてもらったし。てか、観終わって冷静になって考えてみたら、この悩殺セクシー殺し屋ちゃんたち普通に弱すぎっしょ(笑)。完全に、男の観客のスケベ心に応えたサービスエピソードでしたね~。ま、アリだったけどさ(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-28 02:04:12)(笑:1票)
1250.  ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金 《ネタバレ》 
俺の名前はダニエル・ルーゴ、筋トレマニアだ。これから話す物語は、マイアミで実際に俺が起こした誘拐事件だ。驚かないで聞いてくれ、このクレイジーなファッキン事件は、不幸にも全て実話なのさ――。マイアミのスポーツジムで平凡なトレーナーとして働くダニエルは、自分の地味で退屈な人生に常々疑問を感じていた。ある日、怪しげな自己啓発セミナーに触発されたダニエルは、「俺はもっとビッグでホットな人生を歩めるはずなんだ!」と、顧客である飲食店オーナーを誘拐し彼の全財産を奪うという無謀ともいえる計画を思いつくのだった。そんな彼の誘いに乗ってきたのは、これまた無鉄砲で脳味噌筋肉なバカ野郎ばかり。それでも彼らと共に強引に計画を実行に移したダニエルだったが、当然のようにそんな杜撰な計画はどんどんとおかしな方向へと転がり込んでゆく。やがて、事態は取り返しのつかない悲惨な結果を招くのだった…。マイアミで実際に起こったそんな凶悪な誘拐&詐欺&殺人事件を、マイケル・ベイ監督がエネルギッシュに映画化したシニカルなクライム・コメディ。いやー、いかにもマイケル・ベイらしい、「細かいことはこの際目を瞑って観てね♪」と言わんばかりの大味作品でしたね、これ。見た目ゴージャスな映像を優先するあまり、とにかくストーリーの細かいところに「?」な部分が幾つもあって僕はいまいちのれませんでした。つーか、実話を基にしたと言いながら、これってかなり話を盛ってるっしょ?いくらノーテンキな人たちが多く暮らすマイアミが舞台とは言え、こんな無茶苦茶な計画がまかり通るわけないって!きっとマイケル・ベイのことだし、自分の都合の良いように勝手に話を作り変えてる感がビシバシ伝わってくるんすけど…(笑)。とはいえそこらへんに目を瞑れるなら、いかにも彼らしい、この全編に横溢するなんだかよく分からないテンションの高さや男臭~いアクションシーンの数々などはけっこう楽しめると思います。スタイリッシュさや、知性に裏打ちされた上質のユーモア、人間心理に対する深い洞察、圧倒的なリアリティ、ピリピリとひりつくような緊張感、等々は一切ないですけどね(笑)。あと、いつの間にやら筋肉ムキムキのマッチョメンになっていたマーク・ウォールバーグにはびっくりさせられちゃいました。いったい彼は何処を目指しているのでしょう?
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-28 01:55:21)(良:1票)
1251.  ミッシング・ポイント 《ネタバレ》 
2011年、パキスタン。大学の講師をしていたアメリカ人がイスラム過激派とみられる組織に誘拐される事件が発生。現地で、すぐに捜査を開始したCIAだったが、その捜査線上に上がってきたのは、同じ大学で過激な講義を繰り返してきたチャンゲスという男だった。過激派との繋がりも疑われる彼に、ジャーナリストを装って近付くCIA職員、ボビー。なんとかチャンゲスと接触することに成功するのだったが、彼の口から語られたのは今からでは考えられないような予想外の彼の過去だった――。物語は、そんなイスラム原理主義思想にどっぷりと浸りきった現代のチャンゲスと、10年前、彼がまだエリート金融マンとしてアメリカの大企業でめきめきと頭角を現していた若き日の彼の姿を交互に描き出してゆきます。優秀な上司に見出され(K・サザーランドがそんな利益至上主義者である上司役を好演しています)、ニューヨークの高層ビルの一室で冷徹な資本の論理を駆使して弱者を切り捨てていくエリートサラリーマンだったチャンゲスが、如何にしてイスラム過激派となってしまったのかをスリリングに炙りだすそのストーリーテリングの巧みさはなかなか秀逸。白人の美しい恋人にも恵まれ、将来を約束されていた彼が911というアメリカ社会のあり様を根底から変えてしまった衝撃的な事件と出会うことで、それまで敢えて目を背けていただろう現実と向き合わざるを得なくなってしまいます。それでもチャンゲスは、アメリカという自由社会に必死に踏み止まろうとするのですが、やがて何もかも捨ててまでイスラム原理主義思想に染まっていく過程を丁寧に描き出すことで、アメリカの利益原理主義とも呼ぶべき風潮と果たしてどちらが間違っているのか、どちらも弱者を食い物にするという点でさして変わらないのではないかという、根源的な問題を鋭く問うそのテーマ性はなかなか深い。ただ、チャンゲスがその思想を根底から変えてしまう肝心の理由が観ていて拍子抜けするくらい、エピソードとして弱かったのが残念ではありましたけれど。それでも、濃厚な政治ドラマとしてなかなか良く出来ていたと思います。最近の「イスラム国」を初めとする中東の混迷ぶりを見ていると、欧米社会とイスラム社会はもう永遠に理解しあうことは出来ないのではないか。そんな疑問を呈しながらも、チャンゲスが最後に取った行動に僕は微かな希望を見出さずにはいられません。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-28 01:46:11)(良:1票)
1252.  ニューヨーク、アイラブユー 《ネタバレ》 
時代の先端をゆく眠らない街、ニューヨーク。今日もまた、ここでは様々な人生を生きる多種多様な人々が擦れ違い、出逢い、愛し合って、喧嘩して、そしてまた別れてゆく――。その日暮らしのスリ師、愛人と待ち合わせをしているバーへと急ぐ大学教授、結婚を間近に控えたユダヤ人女性、卒業プロムの日に彼女にフラれた青年、酒浸りの売れない画家、63回目の結婚記念日を迎えた老夫婦…。世界各国の第一線で活躍する映画監督たちが集い、豪華なキャストをそろえてそんな男と女の出逢いと別れを刹那的に描き出す、オムニバス・ラブストーリー。うん、ここは敢えて勇気をもって言わさせてください、こんな「毒にも薬にもならない薄っぺらなリア充男女のほっこり恋物語」を延々と見せ付けられて、最近いろいろあって心がちょっぴり病んでる(笑)僕としてはもう完全に怒り心頭阿蘇山大噴火です!!この監督たち、内容なんて二の次、なんだか自分がどれだけお洒落な画を撮れるかだけをひたすら競い合ってません?「俺(あたし)たち、ニューヨークでいま恋に仕事に充実した日々をお洒落に過ごしてまーす☆」と言わんばかりの登場人物たちが繰り広げる、薄っぺら~~~い恋物語の連続にひたすらイライラ。べつにそういう映画があってもいいとは思うし、映像や音楽は情感があって素直に良かったとは思うのだけど、皆さん、せめてもうちょっと内容のある脚本を書けや、ゴラァァ!!と、この映画を観た、全ての非リア充男子を代表して、その魂の叫びをここに遺しておきます。※本文中、お見苦しい表現があったことを深くお詫びいたします。
[DVD(字幕)] 3点(2015-04-27 01:49:57)
1253.  ブロークンシティ 《ネタバレ》 
「皆さん、私が市長になったとき、ここニューヨークは“壊れた街”だった。そう、完全に壊れていた!それを、私が少しずつ直してきた。ええ、もはや安全に生まれ変わりましたとも!だから次の選挙も私、ホステラーへと投票を!!」――。市長選挙に沸く大都会、ニューヨーク。7年前、レイプ殺人犯を正当な手続きを踏まぬまま射殺したとして警察の職を辞したビリーは、以来街の片隅で私立探偵として細々とした生活を強いられていた。それでも女優の卵である彼女と共にそれなりに充実した毎日を過ごしている。ある日、そんなビリーの元に妻の浮気調査という依頼が舞い込んでくる。依頼主は、なんと現職の市長ホステラーだった。「この時期、スキャンダルだけはなんとしても避けたい。くれぐれも内密に頼む」。多額の報酬に引かれてすぐに彼の妻の身辺調査を開始したビリーだったが、そこには市長選を巡る巨大な陰謀が隠されていたのだった…。マーク・ウォールバーグ&ラッセル・クロウという2大人気俳優競演で魅せる、重厚な政治サスペンス。まあ取り立てて新しい部分はなかったですけど、ツボを押さえたミステリアスなストーリー展開と都会の夜の空気を濃厚に漂わせる映像とでなかなか見応えのある作品に仕上がっていたと思います。主演俳優のみならず、脇を固める何気に豪華な役者陣もそれぞれに味があって良かったです。ただ、不満な点も少々。それはやっぱり、主人公の「彼女」の存在でしょう。“女優の卵である彼女に嫉妬したビリーが何年も禁酒していたのに再び酒を手にしてしまう”というエピソードが、途中からどっかに行っちゃったのが残念でした。最後に市長が取り出してきたビデオ、「きっと、ここに拉致監禁されたあの彼女の姿が映ってて…」みたいな展開を想像した僕としては、その予想外の内容に「え、そっち?」と思わずずっこけそうになっちゃいました。そのまま、彼女の存在は最後までずっとほったらかしのまま…(どこ行ってん?笑)。これなら彼女のエピソードはばっさり切って、ロマンスはあの助手の女の子だけに集中した方が良かったと思うんだけど。とはいえ、映画としてぼちぼち面白かったことは確か。監督には、最後にチェーホフのこの有名な言葉を期待を込めて贈りたいと思います、「物語にピストルが登場したなら、それは発射されなければならない」。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-27 01:45:42)(良:2票)
1254.  マラヴィータ 《ネタバレ》 
あたしの名前はベル・ブレイク。今日はみんなにあたしの家族のことを紹介するわね。まず、顔のほくろがトレードマークのお父さん。今じゃ単なるウザい偏屈頑固親父だけどさ、昔はとある組織でけっこうな“やんちゃ”をしてたらしくて怒らせると何をするか分からないんだよ。そしてお母さん。この人は更年期真っ只中の超ヒステリーおばさんで、スーパーで陰口言われただけでそこを爆破しちゃうくらい危ない人だから気を付けてね。そして弟のウォレン。彼は頭脳派で下手にからかうと色んな方法で復讐されちゃうんだから。なので、童貞ってことは言っちゃダ・メ・よ。そして、あたし、ベル。まだ乙女盛りの17歳で恋に勉強にとっても充実した青春を過ごしてるんだから!でもね、そんなあたしのことを勘違いして擦り寄ってくる“害虫”が多くてほんと困っちゃう。今日もそんなクソ野郎をテニスラケットでボコボコにしてやったんだから。あ、あと忘れちゃいけないのがタイトルにもなってるのに何だか影が薄い飼い犬のマラヴィータ。彼もその外見に似合わずキュートなんだよね。さて、そんなあたしたち家族がいろいろと訳ありで、この度、フランスの田舎町に越して来たんだけど、そこでもあたしたちはやっぱりトラブルを巻き起こしちゃうの。あたしたち、普通にしているつもりなんだけど、なんでだろう?でもね、そんなあたしたちのちょっぴり変わった生活も客観的に観ればきっと面白いと思うんだ。え!?そんなことない?肝心のあたしたち家族のキャラが誰一人立ってない?いくらでも面白くなりそうなのに、ストーリー展開が恐ろしく退屈?自分とクリソツの人が主役の古い映画をお父さんが観るっていう楽屋オチがスベってる?無意味に人が死に過ぎて観ていて不愉快?でもね、それはあたしたち家族のせいじゃないと思うんだ。多分これを作った人が『レオン』っていう素晴らしい作品でその溢れんばかりの才能を物の見事に使い果たしてしまったせいなの、きっとね。だから、もっと暖かい目で観てあげてね。それじゃ、あたしは本編では描かれてなくて超不満爆発(プンプン!)の、あのあたしの処女を奪ってすぐフッたやり逃げクソ男を半殺しにしてやるために今から出かけてくるわ。バイバイ☆
[DVD(字幕)] 4点(2015-04-27 01:30:15)
1255.  ゴーストライダー2 《ネタバレ》 
前作は観たという記憶だけはあるものの、肝心の内容はと言えば「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってただけのお馬鹿映画」というイメージだけしか残っていなかったので、続編である今作も特に興味もなかったのだけど、「よし、今年の映画鑑賞の締め括りということで(本日2013/12/30、たぶん明日は観ない)、半分シャレで今年の有終の美はゴーストライダー2で飾ってやろか~」と鑑賞してみました。いやー、今作もやっぱり「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってるだけのお馬鹿映画」でありました。でも、そこまで酷くはなかったかなー。決して面白いわけじゃないですけど、腹立つほどつまらん!ってこともなかったんで良かったんじゃないでしょうか。思い返してみれば、今年も色んな映画を観てレビューを書いてきたけど、僕が良いと思った作品が酷評されていたり、反対に僕がつまらないと思った映画が評価高かったり、やっぱり映画って人によって色んな楽しみ方が出来る素晴らしいものだとしみじみ思います。僕のように、この作品を「どれだけ酷い映画なんだろーと思ったら、そこまで酷くないじゃん、うん!それよりニコラス・ケイジ、顔疲れてない?」とひねくれた楽しみ方をする映画オタクも居るってことで(笑)。さあ、来年はどんな映画と出会うことができるんだろー。そしてニコラス・ケイジは何処に向かうのか?今から楽しみです(笑)。皆さん、良いお年を~☆
[DVD(字幕)] 4点(2015-04-26 12:18:05)
1256.  マーサ、あるいはマーシー・メイ 《ネタバレ》 
何らかの理由により、山奥で自給自足の共同生活を送るカルトまがいの集団へと加入したマーサ。そこで「マーシー・メイ」という新たな名前を授かった彼女は、戸惑いながらもそこで生活し始める。2年後、そこからなんとか脱出した彼女は長年疎遠にしてた姉夫婦の元へと転がり込むことに。そんな心に傷を負った現在のマーサと過去のマーシー・メイの姿を交互に描いた意欲作。なのだけど、いったい何が言いたいのかさっぱり分からない雰囲気ごり押しの退屈な映像が延々と続き、なんともつまらない作品でありました。こういう芸術を気取った、作品世界の背景は自分で想像してくれよと言わんばかりの上から目線映画って個人的に大嫌いです。それに、主人公のマーサ(あるいはマーシー・メイ)の自己憐憫甚だしい卑屈キャラにも最後までムカつかされてしまいました。あの姉のご主人の腹立ちがすっごく分かります!何があったか知らんが、人が嫁とセックスしてんのに、勝手に寝室に入ってくんじゃねー!!ばかやろー!!!
[DVD(字幕)] 2点(2015-04-26 12:15:59)
1257.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
凶悪なエイリアン〝スカヴ〟の襲撃をうけ、世界規模の核戦争の末に勝利したものの地表は荒廃し居住不可能な惑星と化してしまった未来の地球。巨大な宇宙コロニー・テッドに住む生き残った人類は、新天地を求めて木星の衛星タイタンへと移住する計画を立てていた。同時に輸送する海水採取作業の監視要員として、そんな荒廃した地球でパートナーのヴィクと共に日夜パトロールに励むジャック(トム・クルーズ)。しかし、突然墜落してきた宇宙船から謎の女性ジュリアを助け出したことから、彼の信じてきたそんな現実が大きく揺らぎ始めてゆく。最近、ホラーやミステリーのジャンルでやたらと流行っている、ストーリーの中盤でそれまで提示されていた設定が全く正反対のものへと変貌を遂げるというこのスタイルが、とうとうSFにまで応用されてしまいましたね。でも、今作のこの設定の逆転劇は「ええ~、マジで!」と驚くまでには至らず、残念ながら「いやいや、ちょっと無理ありすぎっしょ!」と突っ込んじゃう気持ちの方が強かったです。それに登場するアイテムの数々にもあんまりセンスを感じなかったかなー(特に人の顔に見えなくもない微妙なフォルムの無人攻撃機ドローン)。でもまあ、いかにもお金掛かってますよと言わんばかりの綺麗な映像と50過ぎても相変わらず格好良いトム・クルーズと(この監督の前作トロンを髣髴とさせる)仰々しい音楽とかはなかなか堪能できました。うん、及第点!
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-26 12:14:17)
1258.  噂のギャンブラー 《ネタバレ》 
田舎で売春まがいの仕事(出張ストリップ?そんな仕事あるんか?)をしていたベスは、そんな自分を変えるために、大したビジョンもないまま単身ラスベガスへとやって来る。そこで偶然知り合った凄腕のギャンブラーの元で働き出したことから、彼女は自分の天性の才能を武器に運と実力だけがものを言うギャンブルの世界へとのめり込んでゆくのだった。ブルースウィリスとキャサリンゼタジョーンズが出ているということで何の前知識もないまま観たのですが、いやー、ぬる~~い映画でした。こういう底抜けに明るい天真爛漫な女の子が、持ち前の度胸とガッツとキュートさでもって成功へと突き進むサクセスストーリー系の映画って個人的に苦手っす。何度もDVDプレーヤーの停止ボタンを押したくなるのを堪えて最後まで観ましたが、その思いは一切変わらず。「んじゃ、最後まで観なきゃいーじゃん!」と突っ込まれたら何も言い返せないんですけども…(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2015-04-26 12:12:38)
1259.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 
信じていた妻の浮気現場を目撃したショックから暴行事件を引き起こし、なおかつ躁鬱病を発症して精神病院に入院した過去を持つパット。愛していた夫を事故で失くし、癒しきれない喪失感を埋めるために手当たり次第に男と寝て仕事を首になってしまったティファニー。いまだ人生という迷路で彷徨い続けるそんな二人が出会い、そしてお互い人生を変える為に力を合わせてダンス大会出場を目指すことに。登場人物誰もがみんな弱くて心を病んだ人たちばかりなんだけど、でもみんな(人に同情を求めたりせず)必死に生きているところは素直に好感が持てました。裏切られたのに、それでも別れた妻が忘れられないパッドとか、ちょっと気持ち分かるし(笑)。まあ、多少ストーリー展開に強引な部分はあるけど普通に面白かったです。「なんで5点でそんな喜ぶ?」というセリフには笑っちゃいました。それにしてもジェニファー・ローレンス!まだデビューして数年しか経っていないというのに、あの往年の名俳優デニーロを前にして全く臆することなく芯の強い女性を堂々と演じきったその度胸は立派。そんなに可愛くもないし、かといってブサイクでもないのに何故か心に残るのはその天性の演技力のなせる技か。そんな彼女が最後に見せた、ツンデレ女子の切ない女心には久し振りにキュンときちゃいました(笑)。現実を変に美化したりせず、かといって傷を舐め合うような暗い映画ともせず、理不尽な現実社会でもがく人々をエネルギッシュに描いたなかなかの秀作でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2015-04-26 12:11:13)
1260.  リンカーン 《ネタバレ》 
奴隷解放にその生涯を捧げ、国民に多大な犠牲を強いた南北戦争を終結へと導びき、いまだアメリカという国の国是とも言うべき自由主義とあらゆる人種の枠を超えた団結の象徴として尊崇されるリンカーン大統領のその人間的な部分に焦点を当てて描かれたヒューマンストーリー。スピルバーグらしい、圧倒的なクオリティで再現された戦場描写と極めて分かりやすいストーリー展開でリンカーン大統領の波乱万丈の生涯を描いたエンタメ伝記映画だと思って鑑賞してみたら、まさかのとある法律の修正案(奴隷解放に重要な法案だったとはいえ)を下院で可決させようと奮闘したという史実一点のみをクローズアップした作品でありました。うーん、さすがにこれだけで150分の映画として成立させるには無理があったのでは。確かに、政治ドラマとして一定の水準に達しているとは思うのだけど、全体的に冗長で少々退屈だったという側面は否めなかったです。今回はスピルバーグの悪いトコが出ちゃったかなー。それでも、ダニエル・デイ=ルイス演じる胸に熱い情熱を秘めながらも、最後まで飄々とした優しげで人間っぽいリンカーン像はなかなか良かったです。アカデミー賞受賞も納得の熟達な熱演だっただけに惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-26 12:09:30)
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