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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2381
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1301.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 《ネタバレ》 
インディ・ジョーンズ、19年ぶりまさかの復活、ルーカス&スピルバーグのコンビにも大人の事情があったんでしょうね。 舞台は50年代でインディがネヴァダの実験場で核爆発に巻き込まれる衝撃の絵面と敵役はソ連ということで、新しい展開を期待していました。実はこれはプロローグで、その後の展開は前三部作からスリル・シークエンスの寄せ集めをみせられた感じでした。インディの「むかしパンチョ・ビラに誘拐された」というセリフからすると劇中の年齢は60歳を優に越えているわけで、ハリソン・フォードの実年齢とはシンクロしています。前シリーズは1930年代の設定、第二次世界大戦の間にインディ・ジョーンズは大学教授ながらもOSS(CIAの前身)の工作員として活躍し、冷戦時代はソ連と闘う反共の闘士というアメコミのヒーロー顔負けの設定。おまけに第一作目のマリオンまで久々の登場、そしてインディの息子までも…『ダイ・ハード』もですが、長寿のシリーズになると息子が出てくるというのがトレンドというか一つのパターンになってきているのでしょうか。ストーリー展開はプロローグのロズウェル・ネタから始まって古代マヤ文明と繋げてもうテンコ盛り状態、もう歳で体もあまり動かなくなっちゃってるハリソン・フォードを活かすかたちでのCG映像という感じもします。ハリソンは『最後の聖戦』のころとはあまり変わってないところは、メイクがいい仕事をしています。 まあハッピーエンドの閉め方は、第一作のラスト・シーンにつながるもので、スピルバーグはこれでインディ・ジョーンズは打ち止めにするつもりでしょう(そう思いたい)。印象深かったのはラスト・シーン、風に吹かれて飛んできたきたインディ・ジョーンズのシンボルであるハットを息子が拾おうとするのを、インディが先に取り上げるところ。ハットを頭にのせて悠々と教会から出てゆくハリソン・フォードの姿には「インディ・ジョーンズはハリソン・フォードだけのもの、彼とともに消えてゆくのさ」というスピルバーグの心の叫びが聞こえてたような気がしました。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2020-01-14 22:38:27)(良:3票)
1302.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
今やレジェンドとなったクイーンですが、日本で流行りだした当初は圧倒的に女性ファンが多いいわゆるミーハー・バンドって感じでした。当時の中高生男子が支持するのはレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドやディープ・パープルといった面々で、「けっ、クイーンなんて…」という風潮でした。フレディ・マーキュリーがゲイであることは当時でも周知で、とくに男子にはホモということが敬遠される要因でもありましたね。決してロック界の王道ではなくサブカル扱いだったわけですが、この熱狂的な日本の女子ファンの底力がクイーンを世界的な存在することに貢献していることは認めなければならないでしょう。この映画が社会現象になっていた時リアルタイム世代の男性音楽ライターや文化人がクイーンを語っていましたが、「お前らそのころホントにクイーンが好きだったのかよ、ツェッペリンだったんじゃないの?」と心の中で優しく突っ込んでいました(笑)。 とは言いながらも期待して視聴したわけですが、意外と普通の出来の音楽映画という感じで拍子抜けしました。中盤すぎまで脚本もありふれた伝記映画という感じで、クイーンの音楽製作の実態にもっと迫った撮り方の方が良かったんじゃないかな。比べちゃうのは失礼かもしれませんが(どっちが?)、『スパイナル・タップ』の方がよっぽどリアルなロック映画ですよ。レミ・マレックの熱演を否定するわけではありませんけど、フレディー・マーキュリーを「我が強くて仲間とも諍いが多かったけど、エイズになってけっきょく良い人になって早世した人」とかなり単純化した人物像にしたのは安易なような気がします。それでも大してクイーンが好きでもなかった自分なのに、劇中流れるクイーンの楽曲を全部知っていたのは、我ながら驚きました。そしてライブ・エイドのシークエンスはやはり鳥肌ものです、その再現力は凄過ぎです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-08 22:56:10)
1303.  サテリコン 《ネタバレ》 
原作であるペトロニウスの『サテュリコン』は大部分が欠落した写本しか後世に伝わっていないので、フェリーニはそこを逆手にとって独特のイマジネーションを投入して世にも不思議な映画に仕立て上げたという感じでしょうか。それでも有名な「トルマニキオの饗宴」のシークエンスだけはきっちり映像化しています。主演の極端なまでに美しい美男子三人と名の通った女優以外はとてもプロとは思えないような異形の男女、そしてフェリーニが大好きなフリークまで登場させてきます。音楽というか挿入される音自体がぶっ飛んでいて、ケチャや弔いの場面では般若心経まで使われています。ここまで来るともうローマ時代の物語とは思えず、むしろフェリーニ映画に付き物のサーカスの世界なのかと感じてしまいます。演劇関係の人たちにはとくに本作は好評みたいですが、正直な感想わたしが今までに観たフェリーニ作品でもっとも難解でした。でも登場人物たちが壁画の中に戻って行くラストだけは、「さすがフェリーニ!」と唸らされました。
[ビデオ(字幕)] 6点(2019-12-26 21:03:08)
1304.  最後の脱出 《ネタバレ》 
“元祖ハリウッドの俳優監督”として知る人ぞ知るコーネル・ワイルド、クリント・イーストウッドやジョン・カサベテスの大先輩にあたるわけです。この時代に俳優が自分の資金をつぎ込んで映画を撮ったわけですから、彼のどの作品にも低予算B級ながらも独特の作家性が見られるのが特徴です。 この映画は、言ってみれば人類滅亡型ロードムービーです。この映画で人類というか地球の環境が死滅に追いやられる原因は、植物を枯らすウィルスと汚染物質による世界的な環境破壊です。1970年という早い時期に環境破壊(この時代の言葉では公害かな)をメインテーマにした映画は、かなり先駆的な視点だったんじゃないかと思います。舞台は英国、全世界で人類を破滅に導く飢饉から逃れるためにロンドンから北部にある兄の農場へと避難の旅をする一家がメインキャストです。この映画のストーリーテリングは、そのシーンの後に起きる出来事を短いカットで頻繁に挿入するカットバックならぬカットフォワードとも言える手法で、この撮り方はコーネル・ワイルドが得意とするところです。主人公の建築家が、単純な正義のリーダーじゃないところも注意すべきところでしょう。演じるナイジェル・ダベンポートは初代ジェームズ・ボンドの候補だったぐらいのマッチョスタイルの俳優で、なぜかアイパッチをつけた海賊の首領みたいなキャラ、とても知的な建築家には見えません。家族を守るためとは言え映画の前半から知人の銃砲店に押し入って銃を強奪するは、道中で見かけたレイプされて瀕死の女性を射殺するはで容赦がありません。言ってみればこの男とその家族は、英国中でさまよっているモラルを捨てた他の難民たちと何ら変わりのない存在で、彼らの行動を突き放したような冷徹な視点で見せてくれます。暴走族一味に妻(コーネル・ワイルドの妻ジーン・ウォレス)と娘もレイプされますが、このシーンもこの時代にしてはかなりエグい描写です。驚くのは同行する難民の女性が出産するシークエンスで、出産シーンの実写をダイレクトに使っているところです(もちろんボカシは入っていますが)。こういう生々しくやり過ぎ感が濃厚な描写を好むのも、ワイルドの作風であります。 草が枯れて家畜が死んでゆくだけで人類が滅亡することになる、映像的には荒野をただ歩き回っているだけといういかにも低予算を逆手に取ったような映画です。ラストも何とか戦いを制して生き残った建築家たちですが、環境汚染という根本が解決されたわけでもなく暗い幕締めでした。とは言え監督の鋭い文明批評だけは伝わってきて、『マッドマックス』なんかにも影響を与えたんじゃないかと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-20 21:04:14)
1305.  レッド・スパロー 《ネタバレ》 
暗い雰囲気のストーリーが延々と続くし、観終わっても壮快感なんか一ミリも無いし、あんまり人にお奨めできる作品じゃなかったかと思います。ジェニファー・ローレンスが体を張って頑張っていると言われても数か所あるヌードシーンは遠景だったり暗かったりで言うほどのことはなしで、リアルでアレな画像が流出しちゃってる彼女としてはこの程度のヌードで騒がれても屁でもないでしょう。それよりも、全編通して笑顔を見せたカットがなかったんじゃないかと思うぐらいの仏頂面演技が、彼女の真骨頂でしょう。監督が『ハンガー・ゲーム』シリーズと同じなので、彼女としてもやり易かったかもしれません。それにしてもロシア保安庁(もとはKGB)の禍々しさはどこまで実態を反映させているのか判りませんが、最近のロシアの実情から考えるとあり得るのかなと感じます。シャーロット・ランプリングが出てくるスパイ養成所なんて、雰囲気はまるっきりソ連じゃないですか。 ジェニファー・ローレンスの叔父の保安庁高官を演じる役者が、あまりにプーチンに似ているのにはちょっとびっくりです。やはりこれは確信犯なんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-11 23:41:47)
1306.  眠狂四郎 勝負 《ネタバレ》 
柴田錬三郎に原作を改変しないと約束させられて撮った前作はどう観ても失敗作となり、思い切って不義理をして大胆に脚色して臨んだのがこの第二作。試写を観た柴田は無言で去ったそうですが、後に「俺の負けだ」と述懐したそうです。 前作に比べると雷蔵のキャラは明らかにニヒルさと無常観を漂わせるようになり、眠狂四郎のスタイルを確立する方向に進んでいるのは判ります。やっと普通のチャンバラ映画の水準に達した、というところでしょうか。でもまだ狂四郎がイイ人すぎるし、だいいちよく喋る。原作との違いはわき役キャラを明確にしたところらしいですけど、そのバイ・プレイヤーたちがいい味を出しています。勘定奉行の加藤嘉が飄々としたキャラで魅了してくれるし、雷蔵との絡みがまた味わい深いものがあります。狂四郎をとりまく三人の女たちもそれぞれの個性を出していて、とくに高姫役の久保菜穂子の怪しい色気が良かったですね。突っ込むとすれば、高姫サイドが藤村志保を通じて五人の剣客を集めて勘定奉行と狂四郎を狙うところで、なんでそんな回りくどいことするんだろうというのは当然の疑問で、またこの五人の個性が希薄で活躍もしないところでしょうか。でも三隈研次らしい映像美には注目です。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-12-02 23:20:15)
1307.  さらば、わが友 実録大物死刑囚たち 《ネタバレ》 
昭和29年におこった「カービン銃ギャング事件」で戦後犯罪史に名を残す大津健一が出所後に発表した手記を映画化したいわゆる便乗もの映画です。彼が一審で死刑判決受けたのは以前に犯した殺人事件が発覚したためで、「カービン銃ギャング事件」では死者は出していない。ちなみに天知茂の初主演作は、この事件が解決した直後に撮られた『恐怖のカービン銃』という低予算映画です。 前半はこのカービン銃強盗の犯行と逃走の経緯がメイン・プロットで、犠牲者が出たわけではないからか割とコミカルなタッチです。大津を演じるのは後にブルース・ウィリスの吹き替えなどで知られる磯部勉です。特筆すべきは大津と逃亡する愛人役を岡田奈々が演じているところです。改めて観て、岡田奈々って本当に可愛かったなあとため息がでました。悪女とは言えないとしても一緒に逮捕されるような汚れ役をアイドル出身の彼女が演じていたとは、本気で女優の道に進む気概があったんだと感じます。実在のこの女性もなんと東映女優の端くれだったそうで、東映で映画化されたのは何かのご縁だったのかも。 後半は拘置所に入ってから死刑判決を受けてその運命から逃れようと主人公の苦闘がメインです。そこに同じ死刑囚棟にいた有名な死刑囚たちのエピソードを絡ませる構成になっていますが、その挿話と大津の物語が上手く調和していて、意外と巧みなストーリーテリングです。その中では永島敏行が演じた黒木の脱獄するエピソードがもちろんインパクトがありますけど、私には三鷹事件の竹内景助を演じた愛川欽也がなぜか印象に残りました。コミカル色を排除した愛川欽也を映画で観るというのは珍しいことですが、意外とマッチョな雰囲気で和製ピーター・フォークという趣なんです。あとメッカ殺人事件の正田昭は石田純一で、当たり前ですけど若々しいです(でもよく見ると、この人現在まで顔がほとんど劣化してないのが凄い)。大津は一審判決後に必死になって法廷闘争に臨んで結局無期懲役へと減刑を勝ち取るのですが、この辺りはわずか一分未満の駆け足映像とナレーションで済まされてしまいます。 それにしても大津や正田は一人殺害で死刑判決、昭和の時代はけっこう厳しかったんですね。まあ二人とも強盗殺人罪だから仕方なかったのかも。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-10-31 18:21:11)
1308.  大反撃 《ネタバレ》 
名匠シドニー・ポラック撮った唯一のこの戦争映画は、私が今までに観た戦争映画の中でも群を抜いて変わっています。町山智浩氏は本作と並べて『僕の戦争』『まぼろしの市街戦』『キャッチ22』をヘンテコな戦争映画として紹介していましたが、このチョイスには私はもろ手を挙げて賛同いたします。 監督シドニー・ポラック・主演バート・ランカスターとくれば典型的なハリウッド映画という布陣に見えますが、撮影監督がアンリ・ドカエ・音楽がミッシェル・ルグラン、ジャン・ピエール・オーモンまで出演しているので映画前半のテイストはまるでクロード・ルルーシュが撮った戦争映画みたいな錯覚を覚えます。舞台はバルジ戦間近のアルデンヌの森にある古城と血筋が古いだけが取り柄の伯爵、そこにいかにもアメリカンな米軍の補充兵たちがやって来る。古城には名画や美術品が山の様にあって、伯爵はこの家宝と伯爵家の血統を守ることだけが関心ごとで、大戦の推移にはまるで無関心。たった八人しかいない米兵もなぜか少佐や大尉から一等兵までいて、これもどこか奇妙な集団。アルデンヌの森の中の村なのになぜかド派手な娼館があってけっこうゴージャスな娼婦がそろっている。伯爵は性的不能で妻(なんと伯爵の姪!)をバート・ランカスターの少佐に寝取らせて無事に妊娠、なんとか世継ぎを創ることに成功。ピーター・フォークが演じる軍曹は本業がパン職人、未亡人がやってる村のパン屋に入り込んで戦争そっちのけで大好きなパン焼きに精を出す。村の目抜き通りでは部隊から脱走した兵士たちがキリスト教伝道団を結成して説教している。とても戦争映画とは思えないフワフワした設定で、ほぼおとぎ話だととらえた方がよい前半部です。中盤からは独軍が怒涛のごとく攻め込んで来て血で血を洗う壮絶な攻防戦と一変してしまいます。独軍の戦車は鉄十字をつけただけのもろT―34(これでロケ地がユーゴスラビアだと判ります)、撮ってる側は「これはあくまでパンサー戦車のつもりです、脳内変換お願いします」なんですけど、この場違いなT-34の登場がおとぎ話チックなテイストを強調する予想外の効果を生んでいる気がします。そして夜になって城に攻めてくる独軍が使う兵器(?)にはたぶんこの映画を観た人すべてに強烈なインパクトを与えるでしょう、なんとサイレンを鳴らしたハシゴ消防車が登場するんですから!城壁を乗り越えるのにハシゴ車を使うというのは理にかなってはいますけど、その絵面はあまりにもシュールです。 本作は小説の映画化ですが、幻想的な雰囲気の中で史実の戦闘を描くところなんかは、ヴォネガットの小説に通じるところもあると感じました。この映画がどれだけ原作の意図を伝えているのかは、私にはわかりませんけど。
[ビデオ(字幕)] 6点(2019-09-27 22:55:33)
1309.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
『2』でスカイネットの誕生を阻止して人類の未来を救ったジョン・コナー、それから12年経って成人した彼はすっかり人生の目的を見失ってヤク中のホームレスになり果ててしまった。このつかみは、コミケで売ってる同人コミックでよくあるヒーローもののパロディみたいで、なかなか面白い。よっぽどこの不細工ジョン・コナーくんが自分探しのために四苦八苦するというお話しの映画として撮ったら面白かったろうけど、それじゃあ『ターミネーター』とは関係ないお話しになっちゃうし全世界が許してくれないでしょう(笑)。 てなわけで前作以上にタイムトリップ理論を無視した展開になるわけですが、まあこうするより他に途はなかったでしょうね。実はむかーし観てけっこう腹が立った記憶があったけど、観直してみると並みの映画ではあるがそこまで怒るほどではなかったですね、まあそこそこということです。敵方ターミネーターを女性型にするというのは誰でも思いつくことですし、肝心の武器というか機能は『2』と較べて大して進歩してないというのが正直な感想です。ただこのT-850型対TX型の肉弾戦は、つまりシュワちゃんVSクリスタナ・ローケンの闘いであるので、大男がナイスバディ美女に痛み付けられるというちょっと特殊な絵面を見せてくれます。アクション・スターとしてここまで体を張れるというのは血まみれになって戦うガメラみたいなもんで、スティーヴン・セガールはシュワちゃんの爪の垢でも煎じて飲んだ方が良いです。 けっきょく核戦争は阻止できないという絶望的な終わり方を迎えるのですが、ハリウッド映画お決まりの「未来は変えられるんだ」というスローガンを粉砕してくれたのは、シリーズを続けてカネをこれからも稼ぐためとはいえ意義があったのでは(と思いたい)。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-09-14 23:21:48)
1310.  悪の教典 《ネタバレ》 
伊藤英明を稀代のサイコキラー・ハスミン役に持ってきたのは、とりあえず正解。彼もいつも演じている偽善が鼻につくヒーローよりも、こういう悪役を選択した方が役者生命を延ばせるというもんです。でもこのハスミンは通常の悪役キャラとは大違いで普段は快活で生徒に信頼されるナイスガイ、まあこのキャラについては普段の演技パターンでこなせるわけですが、鬼畜モードに入ったハスミンを演じるにはちょっと演技力が不足しているようです。それは別に凶暴にふるまう演技を要求しているわけではなく、さりげない所作などに普通じゃないところを盛り込んでほしかったんだけどなんか物足りなかったですね。区別せずに論ずる人が多いけど、いわゆるキチ〇イ(あっちの世界に行っちゃった人)とサイコパスは明確な違いがあるんです。ハスミンは原作者の意図からしてもサイコパス分類のはずで、そうなると彼に話しかける幻聴や幻覚は誤解を招く表現で不要だったとおもいます。 大量に射殺されてゆく高校生たちの阿鼻叫喚はすごい絵面ですが、彼女らに感情移入できなかったのが我ながら不思議でした。これはこの子たちの家庭環境などの個人的な背景がまったく描かれていなかったのが原因かと思いますが、原作から大幅にカットされたのはこの部分らしいです。大部の小説を映画化する場合にはどこを切るかは重要な作業で脚本家の腕の見せどころでもありますが、エピソード自体をばっさりカットして再構築するということも時には必要なはずです、でもこれは原作者との関係もあるので難しい問題かと思います。三池崇史のことですから30分以上にわたる大虐殺シーンには力を入れたかったと思いますし、そうなるとそこに至るまでにあと30分は尺が必要だったんじゃないでしょうか。 “To Be Continued ”がエンドマークでしたが、続編はどうなってるんでしょうか、まあ小説の方がまだ発表されていないので無理ですよね。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-06-30 23:16:04)
1311.  ファンタズム(1979) 《ネタバレ》 
底抜け超大作ホラーが目白押しだった70年代、その掉尾を飾ったのがこの自主製作カルト・ホラー。監督のドン・コスカレリはこのときまだ22歳、本作を観た限りで言えることは、彼こそはまさに“才能はかなり劣るけど、頭の中はデヴィッド・リンチそのもの”と呼ぶに相応しい人、というか“ドン・コスカレリを天才にしたらデヴィッド・リンチになる”と言った方が正しいかも。ストーリーは冒頭から徹頭徹尾おかしいし、途中からソフトボール大のパチンコ玉が高速で飛んできて人を殺すしで、もう浅草花やしきのお化け屋敷状態です。挙句の果てには夢落ちですけど、これほど夢落ちが納得できた映画には初めて出会った気がします。どおりで13歳のガキがバイクやムスタングを運転できるわけだ。でもデヴィッド・リンチが割と好きな自分としては結構愉しめたかと思います。『エルム街の悪夢』の原点と言えるかもしれません。よく考えるとこの映画にはヒロインがいないんです、そんなホラー映画もちょっと珍しいかも。そのうえ主人公の少年が女の子かと思うほどの美少年、その兄と兄の親友の三人の関係がなんかヘンでBLっぽい雰囲気もあり腐女子には受けるかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-27 22:37:07)
1312.  フォロウィング
本作がクリストファー・ノーランの監督デビュー作になるわけですが、時系列をぐちゃぐちゃにする語り口はまるで『パルプ・フィクション』みたい。あのクリストファー・ノーランまでもが初期にはタランティーノの影響を受けていたことは感慨深いものがあります。だがこのパルプ・フィクション方式は順にストーリーをつなげてみると単純なお話しにならないと上手く機能しないもので、本作の様に複雑なプロットでどんでん返しがおこる物語では成功しているとは言い難いところがあります。要は普通に順撮り風に見せた方が映画としては良かったんじゃないかってわけです。そこはノーラン、技巧に走り過ぎた若気の至りと解釈いたします。でもモノクロ撮影と暗い語り口は、いかにも英国ミステリーらしくて好感が持てました。『プラーグの大学生』みたいなドッペルゲンガー的な展開にすれば、そのまんまホラーになるかなと思います。
[ビデオ(字幕)] 6点(2019-06-17 23:31:55)
1313.  将軍家光の乱心 激突 《ネタバレ》 
実はわたくしも、この映画が角川映画&監督・深作欣二じゃないってことに、今回ようやく気が付きました。本作が撮られたのは89年、この当時では角川映画は完全に失速し始めていたころで、チャンバラ映画の本家・東映が角川映画の切り拓いた路線に乗っかる形で公開した超大作、まあ時代はバブルの真っ只中でしたからね。 お話しはもちろん周知のごとく荒唐無稽ですが、内容はしごく単純極まりなく緒形拳率いる浪人集団が将軍家光の長男竹千代を江戸まで護送するだけのことです。道中を家光が放った追手というか大軍が襲いかかってくるわけですが、この攻防戦のアクションが想像以上に大迫力。悪役・伊庭庄左衛門の千葉真一が配下のJACの面々を動員してアクション監督を務めていますが、彼の持てる力を結集したようなシーンの数々は見ものでした。とくに馬を使ったアクションはすさまじく、「これ、撮影でケガさせて廃馬がけっこう出たんじゃない?」と心配してしまうほどです。中にはスタントマンから死者が出た『ワイルドバンチ』の有名な橋爆破アクションをそっくり再現したシーンまであり、まさか日本映画でこれをやるとは、とびっくりいたしました。本家との違いは、橋げたの部分が一枚の板になっていて爆破ともに落し蓋みたいに下に開く構造になっていて、ここら辺に安全策があったのかもしれません。千葉真一のスタッフとしての役割は、東宝特撮の円谷英二みたいな感じといえば判りやすいと思います。ここまでやれるなら、日本映画界はなぜ彼に予算をたっぷり与えてアクション映画を一本撮らせてあげなかったのかと、悔やむ次第です。 トンデモ映画みたいに評されることもありますが、わたくしはアクションと殺陣(千葉真一と緒形拳の一騎討ち)だけ見てればかなり評価が高いとおもいます。でもALFEEを起用した呆れるほどの音楽センスに一点マイナスといたします。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2019-05-23 23:41:58)
1314.  悪の法則 《ネタバレ》 
原作が『ノー・カントリー』のコーマック・マッカーシー、脚色して製作総指揮まで買って出ているので、どうりで雰囲気が似ているわけです、登場人物が妙に哲学的な語りをするとか、ハビエル・バルデムも出てますしね。単純に言うとよくある悪女ものピカレスクなんですが、その悪女キャメロン・ディアスが脱ぎこそないが彼女史上最強のエロっぷりを見せてくれます。ハビエル・バルデムがその魔性にメロメロにされるわけですが、彼の「アレはナマズだった…」は迷セリフでございます。 原作者自身が脚色した映画は迷走するケースが多いものですが、本作もその傾向が濃厚な気がします。進行している事件が判りにくいというのがこのお話しの欠点かもしれません。繰り返される殺しは麻薬カルテルとキャメロン・ディアスが手配した殺し屋が下手人なわけですが、カルテルがなぜマイケル・ファスベンダーを殺さなかったのか理解できないところです。彼はあの絶望のラストの後で殺される運命で、映画ではあえてそこまで描かなかったという解釈もできなくはないですけどね。このような撮り方は今までのリドリー・スコット流とはちょっと逸脱している感じで、これもコーマック・マッカーシーの影響力なのかもしれません。 しかしあの“首チョンパ・ライダー殺し”は観ていてビビりました、バイク乗りの人にはトラウマになるでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 22:48:28)
1315.  恋のスクランブル 《ネタバレ》 
名門私立高校のルームメイト、アンドリュー・マッカーシーとロブ・ロウの友情物語と思わせておいて、途中からジャクリーン・ビセットが登場してからが思わぬ展開となります。マッカーシーの童貞をジャクリーン・ビセットが頂戴してイイ関係になりますが、実は彼女はロブ・ロウの母親でしたっていうちょっと出来過ぎなお話しでもあります。面白いのは男優ふたりのキャラ付けで、マッカーシーが庶民階級の一見まじめな少年でロウはセレブな家のボンボンな息子なんですが、中盤からキャラ転してマッカーシーの方がセコイ手を使ってハーヴァードに合格するこずるい奴になってしまいます。ロウの方が母親とルームメイトの関係を知って真面目に苦悩しますが、ラストで二人は殴り合いの大げんかをして仲直り。この映画ではジャクリーン・ビセットはほとんどアル中でニンフォマニアみたいなキャラですので、「悪いのはすべてこの女」みたいにされるのでちょっと後味は悪いです。面白いのはジョンを始めとするキューザック親子が総出演しているところで、ジョン・キューザックなんて相当若いころだと思いますけど、今とほとんど同じ顔なのですぐ判りました。チョイ役でヴァージニア・マドセンも顔を出しますが、驚くほど安易な展開でおっぱいポロリを見せてくれるのでなんか可哀そうになります。そう考えると、この映画はけっこう豪華な出演陣(今となってはですが)だと言えます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-27 23:37:39)
1316.  ゆれる人魚 《ネタバレ》 
人魚って肉食、実は人肉が好物だったんですね、怖~。 バルト海の海岸からバンドマンに惹かれて陸に上がってきた人魚姉妹シルバーとゴールデン(金髪の姉がシルバーで黒髪の妹がゴールデンというのがややこしい)、二人がナイトクラブの人気デュオとなってゆく前半は、普通の監督なら人魚の青春ミュージカルに持ってゆくところですが、これを無理やりグロホラーに仕立てるのはこの女性監督ちょっとヘン、でも個人的にはこのセンス好きです。音楽センスも抜群で、ポリッシュ・テクノを基調としながらもポリッシュ・パンクまで聞かせていただき満足の極みです。主演の姉妹は考えてみると登場シーンの半分はヌードという頑張りようですが、二人ともボディスタイルはイマイチだったのがちょっと残念でした。金髪の姉の方がバンドマンと恋して人間になろうと臍から下のお魚パーツをぶった切って人間パーツを移植する(人間パーツを提供することになった女性はどうなっちゃんでしょうか?)ことまでするのに、他の女と結婚しちゃう男はちょっと酷すぎ。でも警告されていたのに、裏切った男の胸に抱かれて海の泡となって滅びてゆく彼女の見せた優しい表情には、ちょっと涙腺が緩んでしまいました。 中盤で監督のイメージが暴走してストーリーが収拾つかなくなったのは残念で、これがなかったらもっと高得点だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-14 22:51:03)
1317.  かわいい毒草 《ネタバレ》 
この映画を要約すると“妄想癖の男とサイコパス女のボーイ・ミーツ・ガール物語”というところでしょうが、アンソニー・パーキンスはどちらかというと統合失調症と見た方がよく、製作者側もパーキンスを“精神病院からでてきたノーマン・ベイツ”と観客に感じてもらうことを期待しているのは見え見えです。ハリウッドを逃げ出して『サイコ』から8年ぶりに復帰したキャラがこれで、完全にハリウッドでの彼の立ち位置が決まってしまったわけで、ちょっと可哀そうともいえます。彼は中盤以降で完全にサイコパスJKであるチューズディ・ウェルドに翻弄されることになるのですけど、主演カップルがどちらもヘンという設定が逆にサスペンスを弱めることになってしまったのは歴然です。サイコパス少女が主人公というと『悪い種子』がどうしても連想されますが、チューズディ・ウェルドは『悪い種子』のパティ・マコーマックの映画史に残る邪悪さには足元にも及びません。もはや完全にあっちの世界に行ってしまったけど、彼女の罪をかぶってムショにぶち込まれることを選択するパーキンスがちょっと哀れすぎます。それでも自分を唯一理解してくれる保護司には、禅問答のような会話で「あの女から目を離すな」というメッセージを伝えるところなんかはパーキンスの上手さが垣間見えました。 チューズディ・ウェルドという女優はローティーンのころに起用された“セブンアップ”のCMで物議をかもして一躍有名になったそうです。取り調べのシーンで刑事からコカ・コーラ(さすがにセブンアップではなかった)をわざとらしい感じで勧められチラッと笑顔を見せます。これは米国人の観客ならだれでも判る楽屋落ちなんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-04-05 23:43:38)
1318.  栄光のル・マン 《ネタバレ》 
『栄光のル・マン』といえば今は無きテアトル東京、この映画はやはりシネラマで堪能しないといけません、なんで観に行かなかったんだろうか、悔いが残ります。テアトル東京で観た友人の話では、「映像以上に音響が凄まじかった」とのことでした。この映画とうぜん世界中で大当たりしたと思い込んでいたら実はヒットしたのは日本だけ、あまりに無残な全米の興行成績でマックイーンの製作プロダクションは潰れてしまったそうです。この映画の監督を途中降板したジョン・スタージェスは「マックイーンの壮大なホーム・ムーヴィー」と酷評したそうですが、確かにドラマ性がほとんどないセミ・ドキュメンタリーとしか言いようがない映画ですから、スタージェスの言い分は妥当だと思います。 でもレース映像の迫力はさることながら、天下の大スターであるマックイーンがカッコいいけどまるで地味な役柄に甘んじてもひたすら好きなカーレース賛美に徹したところは、いかにもストイックなマックイーンらしいじゃありませんか。彼の演じたキャラは途中の事故でリタイアするし、終盤残り時間8分で再び起用されるがトップ争いじゃなく2・3位をフェラーリと競ってチームメイトの優勝をアシストしただけなんだから、彼を目当てに観に行った人は肩透かしをくらったでしょう。でも名だたるハリウッド・スターの中でもマックイーンほど敗北や挫折した男の哀愁を情感豊かに表現できる人はいないといっても過言ではありません。これこそ男のカッコよさの到達点ではないでしょうか。 あとちょっと気になるのは、もちろん女性の登場人物はいますけど、これは徹底的に男の世界の映画であることで、虚飾を取り除いて言うと「男のやることに女が口出しすんじゃねーよ!」が隠れテーマなんです。こんな価値観を前面に出す映画を現在撮ったら、各方面から袋叩きにされることは必定です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-21 23:15:49)(良:1票)
1319.  逆噴射家族 《ネタバレ》 
内容だけじゃなくセリフの面からこれはもう地上波じゃ絶対に放送できないし、昨今ではBSやCSでもお目にかかることがないですね。小林克也はこれが映画初主演で、もしこの映画をリメイクするならお父さんは本田博太郎というイメージですが、本田と違って小林には狂気を微塵も感じさせない平凡さが濃厚で、かえってこの方が面白いキャスティングだと思います。低予算を逆手にとって登場人物はほぼ5人だけ、また浦安の新興住宅街にセットを組んで撮影してますが、この住宅街が映るカットには他の住人や車がまったく存在せず、製作者が意図する疎外感が肌で感じられるような仕組みになっています。中盤以降は本当に家族で殺しあうんじゃないかとハラハラするような展開、もしそうしていたらスプラッター・ホラーという全然別のジャンルになっちゃうんで観ていてそれはないだろうと察しは付きますが、そういう感じのホラーは最近のフランス・スプラッターにはありそうですね。もしそうするなら、倍賞美津子ほかの家族が精神病を患っていると思い込んでいた小林克也だけが本当に狂っていたとする脚本が王道ですが、どう見ても女房子供もやはりおかしいというのがこの映画の独特のテイストなんでしょう。ラストの平穏もハッピーエンドというよりも悪夢ファンタジーと呼ぶほうがふさわしいのでは。 こんな超オフビートなお話し、原作が小林よしりんだったとは驚くところでしょう。いまや政治の世界に中途半端に首を突っ込んでいる人ですが、かつては『東大一直線』とか『おぼっちゃまくん』といったシュールでパンクな作品の人だったことが懐かしい。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-02-19 23:56:55)
1320.  子連れ狼 三途の川の乳母車 《ネタバレ》 
大江戸版子連れゴルゴ13、拝一刀シリーズ第二弾。今回は松尾嘉代率いる明石柳生のくのいち軍団と、大江戸版トランスポーター弁天来三兄弟という敵役も豪華ダブルキャストです。明石柳生のアマゾネスたち、忍びの黒鍬衆には滅法強いのに肝心の拝一刀にはいずれも瞬殺されるという残念な結果に。あの大根切り殺法にはそのユニークさに爆笑しましたが、最後の一人はなんと大五郎に仕留められるという衝撃の結末。だいたいあんな殺気ばしった顔で近寄ってくれば、いくらコスプレしてたって一刀に見破られるのは当然の帰結。でも全滅しながらも一刀に手傷を負わせたところは評価してあげたい。目を見張るのは大五郎の子役の演技力、乳母車からガンを飛ばすところなんかもう天才子役と呼んであげたい。弁天三兄弟との砂丘での対決は、地中に潜んだ阿波藩の雑魚侍の登場がなんといってもシュールの極み。でもガジェットに凝った割には、三兄弟とも一刀にはまるで歯が立たずにあっさり斬られてしまいました。護送されていた職人を助けるのかと思いきやばっさり斬捨てる、さすが拝一刀引き受けた仕事はきっちりこなす、まさに非情な大江戸版ゴルゴ13でした。でも何人斬っても一依頼につき五百両とは、なかなか良心的な価格設定です(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-12-22 21:13:28)
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