1461. 風の谷のナウシカ
ナウシカってさ 例えばクラスにいたら必ず学級委員で板書の字も書写のお手本のようにきれいなはず。でも今ひとつ冗談がかみ合わず、こちらが放った渾身のギャグも真面目に問い返されて大ケガしそうな、つまりなんか付き合いづらいひと。 [地上波(邦画)] 6点(2011-08-17 00:01:19)(笑:1票) (良:1票) |
1462. ファイト・クラブ
あ、そういうことなの?と、オチが明かされたときは充分驚いたものの、それまで延々聞かされてきた何やら社会的なメッセージが勿体つけすぎて すっと理解できたとは言いがたい。なんでテロ集団になっちまうんだ。そもそも殴られることに充実感を得ちゃうのは男の人だけの感性か?猪木にぶたれたがる女のひとを見たことないし。 [地上波(字幕)] 6点(2011-08-14 15:59:55) |
1463. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
《ネタバレ》 宇宙で死んだライカ犬と自分を比べて心折れないようにしてる少年の心情はけなげだし、変わり者の多い田舎村の描写にも心がなごむ・・のですが。性的な部分をちょいちょい突かれるのがなんか苦手で。女の子たちがみんなやたらと積極的なのはお国柄なのかしら。サガが胸をはだけるシーンは必要かなあ なんかくどいな。メリンダちゃんは撮影嫌じゃなかったのかなあ。やたらとモテるイングマル 個人的にはこの年頃は男同士の友情をもっと培ってほしかった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-07 23:31:08) |
1464. 蜘蛛女(1993)
《ネタバレ》 焼いても煮ても食えないダメの標本みたいなG・オールドマンとなすすべもなく餌食になったJ・ルイスの存在感に比べれば、レナ・オリンの極悪っぷりはいっそ清々しい・・ことはないか やっぱり。「ははははは」ひと殺したあと この笑い方ですからね。こわっ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-07-25 12:14:00) |
1465. モンディアリート
中盤あたりから主人公のむさ苦しさに目が慣れてきて、クソガキだった子供まで可愛くなってくる不思議。‘きちんと’生活してないひとたちだけど、生命力旺盛というか・・まあいいかという気持ちになる。タフなお姉さんはキレイだし、チケット手にした子供の昇天しそうな幸福の表情がとてもとても良かった。 [地上波(字幕)] 6点(2011-07-20 14:14:59) |
1466. 母なる証明
《ネタバレ》 ストーリー巧者の韓国映画らしい展開の速さ、意外さ。一時停止して席をはずそうという気にならない。殺人者に堕ちた後の目の暗さが見事。けど心中未遂の負い目があるとはいえ息子への入れ込みっぷりにはひく・・。母性愛などというつるんとした言葉を粉砕するもはや妄執。息子はウォンビンより可愛いですが一緒には寝ません。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-12 12:59:19) |
1467. 日曜日が待ち遠しい!
《ネタバレ》 いやあ・・微妙。はっきり言うとサスペンス部分は設定も演出もポンコツ。人物の相関も分かりづらいし、誰が何の動機で行動してるのか後になって考えてみてもピンと来ない。オマージュだというヒッチコックばりのどきどきは皆無です。 まあ脚本が死んでても雰囲気でなんかいい感じに仕上がる作品もありますよ。本作だってファニー・アルダンとトランティニヤンですからその可能性も多分にあったのに、キャラ付けが失敗しちゃっているのでせっかくの逸材がパアではありませんか。 アルダンの役どころはもっと軽くて若い「探偵ごっこ大好き」なお嬢さんが務めるべき。アルダンでは分別のある大人にしか見えないので、なんでそんな馬鹿な行動をするのか観ててしっくりきませんし、トランティニヤンは単なる粗暴な頭の悪いオヤジ設定しか与えられてません。こんな男にアルダンが惚れるわけない。 つまり話がすっと入ってこないうえ、人物らのやってることはさらに?が付きまくる残念映画なのですがそこはトリュフォー、画は綺麗に撮れています。女性の脚をやけに映すのにはスケベ根性も伺えるけど、アルダンのプロポーションは素晴らしくて眼福ではありました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-21 23:07:58) |
1468. スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜
《ネタバレ》 ・・ちょっと、勘弁してくださいよ。鑑賞中はもうずっと生理的嫌悪感との闘い。サスペンスとの触れ込みだから観てみたけど(たしかにすごくサスペンスフルだけど)、それ以上に変質味が強いので苦手な人は要注意です。 まあこう言っちゃナンですが変態キャラによくハマる役者を使ったものですね。 表向きは親切無害な管理人面だけど、一皮むけば・・のその切り替え具合がホント上手い。現実にもいそう。ぶるぶる。 このオッサンさあ、自分だってリア充社会からのつまはじきのくせに、独り身の老婦人にはマウント取りやがんのね。解雇されてもう社会的付き合いが必要無くなった途端に見下した侮蔑発言を浴びせるその卑劣なこと。いきなりの攻撃を食らった高齢おばさんの引きつった表情が辛くて見てられなかった。腹立つなあ変態のくせに。 感想としては不愉快100%だったので0点を付けたい位なのだけど、‶すんでのところでバレそう”といった緊迫演出等はレベルが高いし、「全てお見通し」な厄介キャラ(男から見て)の女の子を配置しているのも話にピリッとスパイスが効いてて巧い。なので差し引きしてこの点数で。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-14 22:59:38) |
1469. メイド・イン・アメリカ(1993)
《ネタバレ》 言わんとするテーマは米国普遍の価値観だし、キレイに心地よくまとまっていると思うけど。 でも30年前のコメディは今観るとやはりキビシイ。当時なら笑えたかなあ。笑わせのツボというより全体のノリが感覚としてズレている感じ。 のっけから交通ルールまる無視でチャリを飛ばすウーピーの画が破天荒というより「常識無い人」に思えるし、精子バンクの提供者に押しかける娘にも引く。ましてや黒人じゃないからって当たり散らすウーピーのキャラはもうただの迷惑で、たぶん今なら脚本段階で却下でしょう。 それにねえ、やっぱりウーピー・ゴールドバーグにラブシーンは要らないよ。今作はとりわけ文句ばかりのオバサン役だし、男性が恋に落ちる要素がどっかにありました? [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-07 23:07:19) |
1470. オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体
《ネタバレ》 この題材をこんなにつまんなくさせたのは脚本のせいだと思う。以前テレビの情報バラエティで概要を再現ドラマにしたのを見たけれど、そちらの方がよほどドキドキしましたよ。 無駄に長い、というのはよく聞く表現だけど本作は本当にいらない描写に時間を割いているように感じる。冒頭のモンタギュー少佐の家のお別れ会はバッサリ切って良い。女性秘書とのロマンス話も全く不要。作戦そのものをきっちり追って描いてほしい。 死体が発見されてからのいきさつは描写が不親切かつ整理されていなくて、初見で何がどうなっているか分かる人はそう多くないと思う。 電話に張り付くコリン・ファースとマシュー・マクファディンの姿ばかり見せられる。スペイン警察および軍部とドイツ諜報部の動きこそがこの物語の肝なのにな。誰が何してるのかわからないので、英国諜報部の皆さんが固唾をのんで何の連絡を待っているのか私は全然ピンと来なかったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-01-20 23:16:05) |
1471. 栄光のランナー/1936ベルリン
《ネタバレ》 原題はRACE、米国の根深い人種差別問題と陸上競技のダブルミーニングという意味では上手いんだけど、映画としてはいろんな問題をぶっ込み過ぎで総花的に感じました。 ジェシー・オーエンスの陸上選手としての偉業を描くなら個性的なコーチとの関係・葛藤で一本話ができそうなもんですけど(本作も前半はそんな感じ)、話はどんどん裾広がりに。 自国のユダヤ人選手を排除してまでナチ政権下での五輪に参加することへの是非や、レニ・リーフェンシュタールとゲッペルスの不協和音まで挿入し、ナチ政権に批判的なドイツ人選手ロングまで登場するとは何をかいわんや。 色んなテーマが自己主張して渋滞を起こしてて整理ができてない映画だなという印象でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-12-07 23:29:21) |
1472. MEG ザ・モンスター
《ネタバレ》 中国資本臭が強くて辟易の一本。続編を先に観たのだけど、そういう観点からも内容も‶2”の方が良かったな。 ステイサムと中国人女優のロマンスは誰も欲してないし、元妻の存在もあまりドラマとして機能してないし。この手の作品はパニック時の演出・画ヅラが命ですからドラマ部分はやっつけ気味になりがちではあるけどね。 主人公?のメガロドンは良かったけど海の中だと比較対象が無くて、その大きさがピンと来ないという難点がありまして。だから海上にバーンと飛び出して船をなぎ倒す画などは素晴らしく映えます。 深海生物のはずのサメも巨大イカも思い切って海上にひょこひょこ登場させる続編の方が、よりエンタメに振り切ってて楽しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-11-30 22:55:11) |
1473. ミラクル・ニール!
《ネタバレ》 まあ、そうね人間てのは全能の力を得たところで私利私欲のためにしか頭が働かないもんですよ。 神のごとき力を手に入れても、その深大さに畏れおののくこともなく身近なトラブルに追われて手一杯。そんな小市民的なあくせくぶりが世界一ハマるサイモン・ペッグが小さい笑いを連発させています。ゆるーいコミカルぶりは安定してて腹も立たないけれど、も少し話に大きな起伏がほしいところ。 指示を出す時は「正確に細かく」言葉を使わないと思ってたんと違う方向へ解釈されちゃう、てのが笑いどころになっていて。バスの屋根やエンジンルームに放り込まれたり、といったことが英語では起きるのね。となると我が日本語はさらに目的語の省略等はよくある「空気を読む言語」なのでこの能力てホント使い勝手悪いだろうなあとか考えてしまいました。 [試写会(字幕なし「原語」)] 5点(2023-11-18 22:51:11) |
1474. エージェント・マロリー
《ネタバレ》 おお、身体のキレの良い女優さんだなあと思ったら、格闘家の方でしたか。キックや身体の位置の戻りの速さが素人よりコンマ数秒早いですもん。さすが。 映像もソダーバーグぽいクールな仕上がり。やたらとカメラが動く一般的なアクションものより観易く感じました。「浜辺で阿呆面しているユアン・マクレガーの背後からぐんぐん迫ってくるジーナ」の画には心躍っちゃった。 ただねえ、お話はあんまり面白くないです。たいして入り組んでもないし謎解きでもないし。ビッグネームが逆に邪魔する面々がウルサイし。M・ダグラスとA・バンデラスのバイト感が半端ない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-09-12 17:37:36) |
1475. カムバック・トゥ・ハリウッド!!
ハリウッドの老優に恩給を与えたくて作ったんだろうかこの映画。 デ・ニーロもM・フリーマンもトミー・リーもゆるっとラクだなあこんな脚本。役作りも大していらないし。 コメディならコメディでもっと振り切れてほしい。中途半端にトミー・リーの「老いた名優の哀愁」話なんて入れなくたっていい。すごく安易に感じる。 映画は正直4点評価なんだけど、デ・ニーロの小物プロデューサーぶりがやっぱり上手くて、その空とぼけた表情なんか観てて楽しかったのでプラス1点とします。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-06-24 23:52:45) |
1476. ディープ・ブルー(1999)
《ネタバレ》 レニー・ハーリンてわたしのイメージでは”火薬量は多いけど緊迫しない爆破パニックもの”の監督でして、簡単に言うとB級娯楽作の定番請負人なのですが、でもわりと大物を使うんだよな。 今作もきっちりセオリー踏襲、どかどか火薬大爆発に加えて大量の水ときたもんだ。海水がなだれ込んできて人物らが逃げ惑っても緊張感が今一つ湧かないのがレニー・ハーリン印。海水流入の扉を3,4人で閉められるとも思えないし、女博士は必然もなしに下着姿になるしで。基地の構造もさっぱり分かんないので逃げた先のシャフトがどこにどう繋がってんのやら。そっちで合ってるの?まあいいけど。 ところでこの映画「誰が生き残るか」視点でいくと相当の意外性があります。そんな意外性で驚きを稼ぐのはやめてほしい気もするけどな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-05-31 23:30:42) |
1477. すてきな片想い
「りぼん」とか「別マ」に載ってたマンガみたい。片思いの甘酸っぱさ、賑やかな周囲と自信が無くて不器用なヒロイン像とか。もう王道すぎて話は至って平凡。 こういうのって読者が主人公にいかに共感できるか、が大事だったのです。モリー・リングウォルドという逸材を見出したジョン・ヒューズの慧眼には唸りますね。 一般の女子が共感するには美人すぎてはいけないし。ブロンド以外が望ましく、でも小顔でスタイルは均整がとれていて、ふくれっ面をキュートに演じられる。 「わたしでもモリーにならなれそう」このあたりの支持を獲得したモリー。大ブレイクしても、凄く洗練されもしなかったのがなんともいえず貴重で尊いのでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-05-22 20:34:23) |
1478. 北の橋
うん、分からん。現実と想像の入り乱れるドン・キホーテ型作品と聞いておいて良かったな。まともに取り組んですべての謎解きをラストに求めたら大怪我するところだった。 ジャック・リヴェットですから、‶分からない”ままでも良いんです。持ち味といいますかね。でも、かの「セリーヌとジュリー」のような「分からないなりの納得感」というのが乏しい。おいてけぼり感が半端ないです。 もっとも、パリの街は中心も郊外も雰囲気があって素敵でした。演じる二人の母娘女優もなんだかクセになるような魅力があります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-04-21 23:15:24) |
1479. ワイルド・アット・ハート
感性の合わない人はオール引くであろう本作。リンチが苦手なわたしもなんと感想にしたら良いのかわからない。リンチって内容はともかく画はもっとキレイじゃなかったかしら、などと戸惑いながらの120分。 一つ一つのメタファーに意味を求めるからダメなんだろうなワタシの場合。場面転換に流れていく唐突なバーサンの顔とか太った半裸の女たちとか、考えたって分かるわけない。 意味不明瞭でもパルムドールなんだねえ。ヨーロッパの感性もわからん。 極めて個人的なこと言うと、キレてる男と女の逃避行なら‶トゥルーロマンス”タイプのが断然好み。娼婦みたいな恰好のローラ・ダーンよりパトリシア・アークウェットの方が可愛いし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-04-20 23:26:12) |
1480. ガートルード
《ネタバレ》 わあーすごいなブルジョアの奥様ってのは。 夫に愛想が尽きて若いツバメにご執心→だけど若造は他に女がいる上に性格もよろしくないことが発覚→ショックを受けている所に元カレが寄り付いてくるけどこれはこれでうっとうしい ざっと要約するとほとんどお昼の韓ドラですな。かくも下世話になり得る話が芸術作品の枠に入れられてるのはなんでだろう。 この奥様さ、なんか他の事やったらどうかな。犬飼うとか庭作るとか身体を鍛えるとか。有閑てのは狭いコトを無駄に突き詰めたがるものなのね。 やけに白っぽい画面、表情もほとんど変えない、そしてどこ見てるのかわからない人物らの台詞劇。 こんな感想しか抱けないわたしはアートを解さない人間なんだろうな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-02-27 22:27:52) |