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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2383
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1821.  グローリー 《ネタバレ》 
脱走に失敗して、鞭打ちの刑を受けるデンゼル・ワシントン。鞭を受けながらマシュー・ブロデリックを見つめる眼から一筋の涙が流れる。それを観て「なんと美しい顔なんだろう」と思わず唸ってしまった。まさしく、名優が誕生した瞬間だったのだと思います。この映画の黒人俳優たちはみな表情が素晴らしい。彼らがワグナー要塞攻撃の前夜、焚き火を囲んでゴスペルを歌うシーンは涙なくして観れない名シーンです。そしてマシュー・ブロデリック、弱々しいお坊ちゃんが指揮官に任ぜられて奮闘する姿が健気で、内面の成長はともかくとして最後まで初々しい姿のまま戦死してしまうのがまた涙を誘います。第二次世界大戦では日系人部隊でも同じ様なドラマが繰りかえされていることを決して忘れてはならないと思うし、ぜひハリウッドでこの物語も映像化して欲しいところです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-19 23:41:29)
1822.  レポマン
80年代のサブカル風味満載、パンクでポップでオフビート、この三拍子がそろってしまえばもうおじさん世代には理解不能です。25年以上前に製作されたのに現代の眼で観ても色あせていない訳の判らなさは、ある意味偉大です。かろうじて理解できたのは、元ネタが『キッスで殺せ』なんだなということぐらいでした。
[DVD(字幕)] 4点(2011-01-18 22:24:55)
1823.  ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー 《ネタバレ》 
「作家性が強い映画監督のデビュー作にハズレ無し」の私の持論を見事に証明してくれる傑作。まるで地下鉄工事現場の様なもの凄い騒音をたてるオープニングの金庫破りシーンからもうぐいぐい引き込まれます。ジェームズ・カーンの不器用だが金庫破りのプロとしての矜持を保つ漢っぷりはまさにハリウッドの高倉健と呼ぶにふさわしく、彼のフィルモグラフィ中最高の演技でしょう。タンジェリン・ドリームの起用も大正解で、マイケル・マンのセンスの良さを見せつけています。面白いのはジェリー・ブラッカイマーがプロデューサーに名を連ねていることで、こいつも若いころは真面目に映画に取り組んでいたんだなと見直しました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-18 01:37:16)
1824.  トラブル・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
『ヒート』『ファイトクラブ』などのプロデューサーであるアート・リンソンが自身の体験をもとに脚本を書いた映画製作の裏側をプロデューサーの視点で描いたバックステージものです。「プロデューサーのデ・ニーロが体験する悪夢の二週間」というプロットなわけですが、彼はその間にショーン・ペン主演の映画を完成させ、ブルース・ウィリス主演の映画をクランク・インさせるのに四苦八苦することになります。ペン主演映画はキース・リチャーズそっくりのパンク野郎みたいな監督が悩みの種で、犬が射殺されるシーンが映画のラストなので試写会の観客や配給会社の社長から大ヒンシュクを買ってしまいシーンを改変しないといけなくなるがパンク野郎の監督は応じない。考えてみれば、劇中劇とはいえ犬が撃ち殺される映像があるハリウッド映画ってたしかに珍しいですし、この脚本はこれがやりたくて書かれたのではとも思えるぐらいです。人間が殺されたり拷問されたりする作品はOKなのに動物が殺されるのはNGというのだから、ほんとアメリカ人ってやつは理解しがたい。 ウィリスの映画は彼自身が大トラブルで、ぶくぶくに肥った上にヒゲぼうぼうの姿で撮影所にやって来て、これまた映画会社はヒゲを剃らないと制作中止だと大激怒。このウィリスが地なんでしょうけど、もう我がままし放題暴れまくり放題で、嬉々としてセルフ・パロディを演じています。 この二つの映画のトラブルはそれぞれオチがあるのですが、観ていて何となく予想した範囲のオチだったのがこの映画の印象を薄くしている原因かと思います。デ・ニーロの私生活でのトラブルも並行して描かれるのですが、それが本筋とはまったく絡まないので余計に散漫な映画になっちゃいました。このジャンルはアルトマンの『ザ・プレイヤー』という傑作があるし観客にも飽きられ気味な題材なので、これ以上製作されても興行的には難しいでしょうね。
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 22:21:13)
1825.  奥さまは魔女(2005) 《ネタバレ》 
ニコール・キッドマンは、ルネ・クレール版『奥さまは魔女(‘42)』のヴェロニカ・レイクを相当に意識した役作りだと思います。確かにこの映画でのキッドマンは可愛い(?)と言えなくもないけど、例の鼻ピクピクなどやたら顔のオーバーアクションを見せてくれるキャラなので、彼女の人工的な美しさでは相当無理がある演技になっているのでは。やっぱこの役はレネー・ゼルウィガーやリース・ウィザースプーンの様な顔芸が得意な女優の方が適役だったと思いますよ。 ミスキャストと言えばウィル・フェレルで、オリジナルを知っている人間には「こんなのダーリンじゃない!」と思わず叫びたくなってしまいます。脇をマイケル・ケインとシャーリー・マクレーンが固めてとっても豪華なのですが、マクレーンは中途半端なキャラで彼女の使い方としては実にもったいない。凝ったプロットですが、オリジナルを観てた人も知らない人も満足させられない失敗作です。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-16 08:27:20)(良:1票)
1826.  悪魔のしたたり/ブラッドサッキング・フリークス
申し訳ないですけど、これ、観なかったことにさせていただきます(怒)。 PS、金かえせとは言いませんがTSUTAYAさん、これを借りた記録を抹消してください。
[DVD(字幕)] 0点(2011-01-15 00:05:52)
1827.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
リメイクとしては近年もっとも成功した作品ではないでしょうか。ギラーミン版とは違い時代設定をオリジナルと同年代に設定しているのがまず嬉しいところです。オリジナルはコングをあくまで凶暴な魔獣として描いていましたが、コングとアン・ダロウの関係はギラーミン版を踏襲して一大悲劇とし、ナオミ・ワッツの好演もあり素晴らしい効果をあげましています。 またコングのアクションや仕草が実に見事で、決して安易に擬人化されたわけではなく、ジャック・ブラックよりよっぽど良い演技してました。島でのエピソードは実に長いのですが、画面を追っていると酔ってしまいそうなまるで絶叫マシーンに乗せられた様な気分で、『ジュラシック・パーク』を凌駕するコングとTレックスの怪獣プロレスには満足しました。プテラノドンが出てこなかったのは残念ですが、オリジナルではカットされた伝説の蟹蜘蛛が登場したことは大満足です。 そして何よりうれしいのはピージャクのオリジナルへのリスペクトが満ち溢れているところで、タイトル・バックだけでなく細かいカット割りやコングの動作でオリジナル版を再現しています。ひとつ残念だったのは原住民の描写で、オリジナル版以上にひどくてまるでゾンビが襲ってきたような描き方はちょっとやりすぎかと思います。 最近は邦画でも名作のリメイクがブームですけど、どれを観てもオリジナルに対するリスペクトが全然感じられない。ピージャクの爪の垢でも煎じて飲め、と関係者に言いたいところですが、彼らには「映画愛」が欠けているので無駄でしょう。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-12 22:47:21)
1828.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 
観終わってからの後味の悪さは『ミスト』に匹敵しました、いやー久々に地雷を踏んじゃった。アメリカのけっこう有名な実話をもとにしているそうですが、ドイツ人の監督がドイツに舞台を変えて映像化していることに意義があると思います。なんせドイツ人は合法的な選挙でナチスを政権につけ国民投票でヒトラーが独裁者になることを認めたイタイ歴史を持っているので、この実験はドイツ人の国民性に対する痛烈な批判にもなっているわけです(もちろん、実験の結果自体は誰にも起こり得る普遍性を持っていますが)。強制収容所の看守でまだ生き残っている人やその子や孫がいるドイツで良く上映出来たものだと感心しますよ。 脚本上の粗が目立つのも事実ですが、あえて実験の失敗をエスカレートさせて死者まで出てしまう結末に持ってゆくラストの展開には息を飲まされました。私には海辺で静かに過ごすふたりを映したラストシーンは、ささくれ立った鑑賞者の神経をケアするのに必要だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-11 22:09:05)
1829.  アイズ ワイド シャット 《ネタバレ》 
果たしてキューブリックはこの映画で何を表現したかったのだろうか、というのが観終わっての私の頭に残った疑問です。 ポルノ?フロイト心理学風味の不条理劇? ニコール・キッドマンを始め美人のヌードがゲップが出るほど拝めますけど、その裸体を捉えるカメラがキューブリックらしくとても無機質で、どの裸も『シャイニング』に出てきた殺された管理人の奥さん(ジャック・ニコルソンを裸で誘惑してるうちに腐乱死体に変身するシーン)みたいで、ちっともエロさが感じられない。そもそも「便器に座って用を足すニコール・キッドマン」なんてキューブリック以外の誰が撮るでしょうか! まあキッドマン自身は良い経験だったみたいで本作以降は演技開眼して大活躍するのですから判らんもんです、女ってやつは(もっとも、ほとんど脱がなくなったのも事実ですが)セットで撮られたNYの街並みなど、全編が人工的ないかにもキューブリック的な世界の中でトム・クルーズとキッドマン夫婦が浮き世離れした哲学的な対話を交わすのを見せられて、果たしてそれが面白いかというのが悩ましいところです。 このペースで映画を撮っていれば生物的に言ってあと何本映画を製作できるかキューブリックが意識していたかどうかは定かではありませんが、まさか自分のフィルモグラフィの最後を飾るセリフが“Fuck”になるとは思ってなかったでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-10 15:38:24)
1830.  コンタクト 《ネタバレ》 
オープニングシーンやワームホールの描写など、さすがカール・セーガン監修だけあって説得力ある映像は見事です。クリントン大統領の実写映像を巧みに取り入れているのも『フォレストガンプ』のゼメキスらしさが出ています。だけど、宗教色が強くなっている脚本はセーガン原作らしくなく、セーガンとはひと悶着あったのではと思います。進化論すら学校で教えることを禁止する州があるアメリカのことですから、神をある程度前面に持ってこないと興行的に難しい面があったのでしょうか。「人類の95%が何らかの神を信じている」というセリフがありましたが、そんな話は初耳です。「アメリカ人の95%」の間違いじゃないですかね。ガンの進行を抑えるためロシアの宇宙ステーション・ミールに乗る謎の大富豪は、本作完成後にやはりガンで亡くなったセーガンの姿が投影されている様に感じました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-09 23:25:51)
1831.  ブルースカイ(1994) 《ネタバレ》 
完成直後に監督トニー・リチャードソンがエイズで亡くなるわ製作会社が倒産するわで、お蔵入りになりかけ完成後3年経ってようやく公開されたという因縁作だそうです。リチャードソンの後期作らしく演出にキレがない凡作ですが、オスカーを獲ったジェシカ・ラングの演技はさすがに見事です。情緒不安定で直情型の人妻という役柄は演じやすそうですが、ラングみたいに「プラス純情」まで表現できる女優はなかなかいませんよ。『キングコング』の屈辱デビューから15年あまりで2度もオスカー受賞する大女優に成長したのですから大したものです。旦那のトミー・リーも、女房の奇行を受け入れ核実験での事故を隠蔽しようとする上司にも耐え忍ぶ軍人役で、最後に上司をぶん殴って精神病院に閉じ込められるところなぞ、東映やくざ映画の高倉健みたいで好演しています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2011-01-07 22:37:05)
1832.  心中天網島 《ネタバレ》 
「日本のシェイクスピア」近松門左衛門の名作をモダニズムの極致とも言える演出で堪能させてくれます。自分は篠田正浩は好みではないですが、本作だけは別格。前衛的ながらオリジナルの基本的なところはきっちりと造っているのが良い。紙屋治兵衛がまた観てて情けなくなるダメ男で、名優中村吉右衛門がさすがの演技で唸らされます。 私の中では戦後日本映画界でもっとも妖艶な女優は岩下志麻だということになっています。若い人たちは『極妻』シリーズのイメージしかないでしょうけど、この人の60年代70年代の作品をぜひ観てください。その美しさ・色っぽさには眼が釘付けになりますよ。
[DVD(字幕)] 9点(2011-01-07 02:31:03)(良:1票)
1833.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
大統領選挙の仕組みと並んで自分には理解しがたいのが、アメリカ人の養子に対する感覚である。この映画を見る限り、ハリウッドセレブだけの流行りでではなく庶民にもあまり抵抗がないみたいですね。生むの生まないのという話になるとすぐ神様がお出ましになる国ですから、里子に出すという方法は重要と供給のバランスを保つアメリカらしい合理的な解決なんでしょうね。 この監督は『サンキュー・スモーキング』を観たときからただ者じゃないぞと感じてました。全篇に漂う力を抜いたペーソスとユーモアが良いですね~。エレン・ページはこの若さでこれだけの表現力を身につけているとは大したものです。『ゴーストワールド』のイーニドみたいなキャラですが、ソーラ・バーチよりページの方が格段に上手い演技です。お父さんとお母さんも人間味あふれていて良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-06 22:45:20)(良:1票)
1834.  ダブル・ジョパディー 《ネタバレ》 
法理論“Double Jeopardy”というアイデアがまずありき、で書かれた脚本だからダメな映画にならざるを得なかったというところでしょうか。日本でも「一時不再理の原則(一度判決が確定した罪で再度罪を科されることはない)」という法原則がありますが、これとはちょっと違うのでしょうかね。サスペンスの常道的なラストにしちゃったので、あれじゃ単なる正当防衛で済むのじゃないかな。アシュレイ・ジャッドが出演した映画は初めて観たのですが、どうも彼女がアンジェリーナ・ジョリィに似てる様な気がして、そしたらだんだん『チェンジリング』と雰囲気や展開がかぶってしまいました。もっとも映画としての完成度は雲泥の差ですがね。棺桶に閉じ込められるところは『キルビルvol2』のパクリみたいで、アシュレイ・ジャッドが刑務所で体を鍛えていたのはまさかユマ・サーマンみたいに棺を突き破るつもりだったのかとちょっとドキドキしてしまいました。でも普通閉じ込める前に拳銃持っていることに気がつくもんでしょう。トミー・リーも『逃亡者』のジェラードみたいな役ですが、ほんと中途半端な存在でした。とまあ、プロット以外は色んな過去の映画からのパクリが目立つ作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-06 01:22:35)
1835.  リカウント 《ネタバレ》 
他国のことは知っている様で知らないことが多いのものですが、とりわけ日本人にはアメリカ大統領選挙ほど判りにくいものはないと言っても決して過言ではないでしょう。なかなか決着が着かなかった2000年大統領選ブッシュVSゴアのフロリダ州での票差をめぐる“死闘”を真正面からとりあげた本作はとてもTV映画とは思えぬ力作です。 まず感想としては、日本でも一票の格差が憲法問題になっていますが、アメリカの大統領選挙システムはどう考えてもおかしい、日本の問題なんて可愛いもんだということです。そもそも投票用紙がマークシートで候補者名の横に穴をあけるというやり方で、なんで名前を書く方式じゃないのか不思議です。始めから読み取り機で集計するのが前提になっているからでしょうが、けっこうアメリカ人には「字が書けない」人が多いということも関係しているのかも。そして何と言っても驚かされたのは、重犯罪で前科のある人には選挙権がないということ(州によって違うみたいですが)。 両陣営とも選挙参謀が弁護士だらけなのがいかにもアメリカ的ですが、製作総指揮シドニー・ポラックだけあってケヴィン・スペイシーはじめいい役者たちが緊迫した演技を見せてくれます。中でもこの役でゴールデン・グローブ賞をゲットしたローラ・ダーンが出色で、ド派手な化粧で頭カラッポなフロリダ州の州務長官キャサリン・ハリスを演じて強烈な印象を与えてくれました。 決して判りやすいストーリーではありませんが、並みの劇場公開作品など足元にも及ばないキレ味を持っているのは確かです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-01-04 23:05:55)(良:1票)
1836.  戦う幌馬車
ただただ、全盛期で脂の乗り切ったカーク・ダグラスのカッチョよさをひたすら味わうべき!(この際、ジョン・ウェインはどうでも良い) なぜか革手袋の上からでっかい指輪をしてるのですが、そこがまたカッコ良い! ピョンピョンとび跳ねながら馬に乗るところがまた痺れちゃう! と、ダグラスに見惚れてるうちに映画は終わってしまいました(なんか装甲車みたいな馬車が出てた様な気がしましたが)。
[DVD(字幕)] 6点(2011-01-03 22:36:58)
1837.  デンジャラスな妻たち 《ネタバレ》 
ダイアン・キートンのコメディは、ウディ・アレンが演出してないととてもじゃないけど観られたものではないというのが持論ですが、今回も見事に証明してくれました。三人の女性職員がFRB(合衆国連邦準備銀行)で廃棄処分されるお札をネコババするのですが、これは英国のイングランド銀行で実際におこった事件がモデルになっているそうです。夫がリストラされてFRBで掃除婦をする破目に陥ったキートンが、クィーン・ラティファとケイティ・ホームズを巻き込んで犯行に及ぶのですが、その手口は馬鹿馬鹿しいほど単純であっけにとられてしまいます。冒頭から三人が大量のお札をシュレーダーにかけてトイレに流したり燃やしたりしていて、外では警察が踏み込もうとしているシーンを見せてくれれば、犯行がばれて捕まることが判ってしまいなんか興ざめしてしまいました。キートンがまた驚くほど強欲な女で、ある程度まとまった金を盗んだので満足して足を洗おうとする仲間を説き伏せて犯行を続けるのは「ほんと、バカじゃない?」と呟いてしまいましたよ。キートンのコメディ演技がすべりまくるのとは対照的にラティファの堂々たる存在感で完全にキートンを喰ってしまいました。まあネタばれすると、警察にいったんは逮捕されても最後はハッピー・エンドで終わるのですが、あのオチはあまりに強引で笑うに笑えないですな。制作者たちは「もともと捨てるお札なんだから、誰にも被害がないじゃん」とでも思っているのでしょうが、世の中そういうもんじゃないと思うんですけど…。
[DVD(字幕)] 3点(2011-01-02 20:27:05)
1838.  ラブ・アクチュアリー
最近はすっかりクリスマス定番映画になりましたね。ひとつひとつのエピソード自体はラブコメ映画のプロットの寄せ集め(それもコテコテの展開ばかり)ですが、それを同時進行させたおかげで臭みが抜けたように見せてくれる脚本が上手い。冒頭のお葬式とラストの学芸会に主要キャストを集めるという構成はなかなか秀逸、リチャード・カーティスの脚本は『ブリジット。ジョーンズの日記』よりよっぽど優れています。そしてビル・ナイの老ロッカーは傑作です。 しかし、ビリー・ボブが米国大統領でヒュー・グラントが英国首相じゃ世界の行方が心配です(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-31 18:31:31)(笑:1票)
1839.  電撃フリント・アタック作戦 《ネタバレ》 
前作『GO!GO作戦』が思いもよらず当たったので急遽製作しました、という感じがみえみえなフリント二作目にして最後の作品。アート好みのジェームズ・コバーンや名優リー・J・コッブが主要キャストではまあ二本撮るのが限度でしょう。監督がゴードン・ダグラスに変わったせいか、タイトルバックはこの当時では珍しいヌードを使ったシャレたもので、「これはなんか違うぞ」と期待させてくれます。しかし怖いもの知らずで勢いで創った様な前作と違い、相変わらずおバカなストーリーなのにけっこう真面目にこの監督は撮ろうとしているのでちょっとパワーが足りんのですわ。美術やVFXは一流のスタッフがいい仕事してるのですがねえ。でも何のかんの言っても、こういう美女がうじゃうじゃ出てくるコメディは、観てて嫌なことを忘れさせてくれるのでいいもんですな。
[DVD(字幕)] 5点(2010-12-29 22:21:31)
1840.  シン・シティ 《ネタバレ》 
アメコミのことは良く知らない自分でして、フランク・ミラーのことは本作で初めて知りました。まあちょっと大げさに言えば、ここ10年でもっともショックを受けた映画のひとつですね。原作を読んでなくても、どのカットもたぶん原作のコマ割りを忠実に再現したんだろうなと判ります。ミッキー・ロークはメイクが凄すぎて、最初観たときはてっきり「カーク・ダグラスが若づくりして出てるな、でもあの人もうすげー歳なのに?」とマジで思ってました(笑)。映像とその世界観のダークさには麻薬の様な危なさがあって癖になるのですが、三人のヒーローのモノローグを通じて語られるミラーの“美学”はどこか暴走族やチンピラのいきがりみたいに安っぽく感じてちょっと引きます。ミラーという人はコミックを描いてなければただの“危ないおっさん”なのではと思わされます。彼のコミックを石原都知事が読んだらなんと言うか想像するだけでも面白いです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-27 22:55:20)
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