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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2381
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1841.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 
一発芸風プロットの典型的なおバカ映画でしたね。劇中のやじ馬や警官たちと一緒で壁際のサム・ワーシントンに観客の眼も吸いつけられますが、おかげで初めはストーリーのボロは目立ちません。ところがお話しのオチがだいたい推察がつく様になる中盤以降はもうアラばかりが気になる様になります。 二年も服役してたのにどうやって宝石泥棒計画を進めていたのか、父親の葬儀の件、ヘリコプターが近づいて煽られるシーンがありますが、それ以前にビルの15階の壁際に立ったらふつうの天候でも風が脅威になるんじゃないですか、などなどもう暴走状態です。「盗まれたので存在しないはずのダイヤを盗んで無実を証明する」というある意味画期的なプロットなのに、苦労して金庫を開けた結果があれじゃあバカバカしすぎです。結果良ければすべて良し、で済むかよっ! ウィリアム・サドラーが渋かったので、まあここは一点プラスとしておきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-22 23:11:15)
1842.  しびれくらげ 《ネタバレ》 
軟体動物シリーズのラストを飾る本作、メガホンをとったのはまたしても増村保造です。いやー来てますねー、増村作品らしくもうドロドロなお話です。『でんきくらげ』に続いて川津佑介が出ていますが、前作と違って渥美マリを出世の道具に利用するニヒルなサラリーマンです。ハードボイルドな男みたいな感じですが、単に大根の渥美マリにレベルを合わせて省エネ演技に徹しただけなのかもしれません。彼よりはるかに強烈だったのが渥美マリの父親役の玉川良一です。どうしようもないぐらいだらしなくて狡猾なキャラですが、いかにも昭和40年代のダメ親父という感じは良く出ていました。ぼろアパートなのにでかいベッドが鎮座してる渥美の部屋がいかにもアンバランスな彼女のキャラを象徴しているみたいでした。 ヤクザの食い物にされかけながらも逞しく反撃する女というヒロインは、増村映画としては珍しいパターンかもしれません。ストーリー自体は語るほどのものでも有りませんでしたが、ちょっと哀愁が漂うテーマ曲が妙に耳に残りました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-07 19:20:16)
1843.  ハイテンション 《ネタバレ》 
後に『ピラニア3D』で無茶苦茶やったのとは同じ監督とは思えないほどおとなしめな印象でしたね(そりゃバジェットが全然違うからですね)、でもその代わりに映画の文法を思いっきり無視したストーリー・テリングです。あの結末には激怒する人もいるでしょうけど、私は主役のセシル・ドゥ・フランスがかなりの演技力を見せてくれたのでその点は満足です。終盤の彼女は完全にテンぱってあっちの世界に行ってしまった人の目付でしたからね。 鉄線で傷つけられて釘が全部抜けたピンヘッドみたいになった殺人鬼フィリップ・ナオンの表情が、大人になった『チャイルド・プレイ』のチャッキー人形みたいだったのが妙に可笑しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-23 19:09:00)
1844.  バーレスク 《ネタバレ》 
そうですねえ、一言でいわせていただくと『キャバレー』と『シカゴ』を足して2で割った様な感じでしょうか。どっちもボブ・フォッシーが作者ですが、本作の場合はすっかり気の抜けたボブ・フォッシーというところです。 別にハッピーエンドが気に入らないというわけではないんですが、それにしても店の経済的な背景とかのそれっぽさがなさ過ぎてリアリティに欠けていると思います。たしかにアギレラの歌唱はもうド迫力で観る価値は十分にありますが、シェール以外の登場人物がみんな単なる狂言まわしみたいな存在感しかないのです。でもその中でもスタンリー・トゥッチはさすがに上手いと唸らせてくれます。どうせなら彼だけに狂言まわしキャラを集中させてもっと思う存分芝居をさせたら、それこそ『キャバレー』のジョエル・グレイに匹敵できたかもしれないと思えてきます。あとアギレラの恋人ジャックはバカ過ぎて鼻白んでしまいました。あの電話一本で婚約者と別れたつもりでいたなんて、アホすぎて笑うに笑えませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-11 21:55:46)
1845.  プレデター2 《ネタバレ》 
またまた密林が舞台かと思わせておいて、カメラが進んでゆくとそこはLAでしたというオープニング・ショットは秀逸です。プレデターが熱い地域を好むみたいな前作からの設定もきちんとフォローしています。宇宙船の中に飾られているエイリアンのトロフィーをチラッと見せる遊び心も忘れていません。オリジナルより登場人物も多いしカネも掛けてますといった映像にもなっています。 でもなんか出来そこないのB級映画の様な雰囲気がぬぐえないんですよね。これはやはりダニー・グローヴァーをヒーローに持ってきたところに最大の原因がありますよ。だって銀河最強のプレデターを仕留めるのがおっさん暴力刑事と言うのはちょっと無理があり過ぎです、シュワちゃんならみんな素直に納得したと思いますけど。「続編では群れで出す」というモンスター系SFのセオリーはきっちり守ってますけど、あのお仲間登場シーンはほとんどコメディじゃないでしょうか。 だいたい、あんなデカい宇宙船が都市直下に埋まっていたことに気付かなかったなんて、LA市当局はどんだけ間抜けなんだよ!
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-31 12:57:13)
1846.  影法師捕物帖(1959) 《ネタバレ》 
ご存知アラカンこと嵐寛寿郎の主演300本記念映画なんだそうです。300本も映画で主演するなんて現在ではとうてい考えられない偉業ですが、後年『神々の深き欲望』に出たとき今村昌平に「あなたは主演ばかりしてきたから人の顔をみて喋らない、自分のアップばかり考えてる」とこき下ろされたこともあったそうです。その酷評に「なるほど」と納得して演技に開眼したというから、アラカンという俳優は偉大です。 さてこの影法師は戦前から映画化されていたキャラみたいで、田沼意次の時代の鞍馬天狗みたいな義賊と説明すると判り易いでしょう。実際、色こそ派手ですが衣装は鞍馬天狗とほぼ同一で、孤児の少年を可愛がるというところも同じです。それにしても、まゆ毛のあたりから顎まで露出している頭巾がなんで覆面なんでしょうかね、顔もろバレじゃないですか。むかしから疑問なんです。 監督は新東宝唯一の巨匠(?)中川信夫です。記念大作と言ってもフォーマットが決まっているチャンバラ映画ですから、そりゃセオリー通りサクサクと観れます。室内での殺陣でカメラをグルグル回転させて撮ったり障子に映る影を強調させたりするところは、いかにも中川信夫らしさが出ています。新東宝の時代劇を観るといつも思うんですけど、現代劇の映画に比べるとセットや美術が格段に豪華なんですよね。同時期の東映チャンバラ映画にも引けを取らないんじゃないかな。 黒澤明が創造した斬撃音になれてしまっているので、どうしても50年代以前のチャンバラ映画には物足りなさを感じてしまうんですよね。でもアラカンの殺陣は実に華麗であることは確かです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-25 23:52:01)
1847.  ビッグ・アメリカン 《ネタバレ》 
“ロバート・アルトマンがお送りする超大作!”って『ナッシュビル』みたいなおふざけの前口上が開幕早々流されます。でもポール・ニューマンが主演でバート・ランカスターも出ているなんて、カメオ出演多数の『プレタポルテ』や『ザ・プレイヤー』を除くとアルトマン映画史上もっとも格の高いスターが出演しているというのも確かです。西部劇の名作に多々出演している二人を起用しているからと言っても、そこはアルトマンの事ですから普通のウェスタンを撮るわけがありません。しかし、脂の乗り切った時期だけあってバッファロー・ビルのポール・ニューマンと言ったら、もう頭がクラクラするぐらいのカッコよさです。 アルトマンのことですから、ワイルド・ウェスト・ショーをモチーフにしてアメリカの建国神話を揶揄するという感じの映画だろうと想像して観ましたが、なんかそこら辺が中途半端で微妙な脚本ですよね。バート・ランカスターも狂言まわし的な役割かと思えばそうでもなく、この映画にはあんまし必要じゃなかったんじゃないでしょうか。けっきょくバッファロー・ビルとシッティング・ブルの対立というのがストーリーの軸となるわけですが、ブルの亡霊が現れるシークエンスでこの映画の主題を観客に訴えかけなければいけないところなのに、アルトマンはそこが全然盛り上がらないというヘマを犯してしまっているのが残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2014-11-26 18:10:13)
1848.  ローマで起った奇妙な出来事 《ネタバレ》 
ブロードウェイ・ミュージカルの映画化なんだそうですが、リチャード・レスターが監督だってことを差し引いてもかなり凡庸な出来でございます。愉しめるところと言えば、『プロデューサーズ』のゼロ・モステルの顔芸がたっぷり拝めるところでしょうか。こういうタイプのコメディアンは日本人には受けが悪いですが、私はなぜか好きなんですよね、この人。アカ狩りに引っかからなければもっとハリウッドで活躍できた人なんですけどね。 全篇スラプスティックなコメディの連続ですが、ほとんど泥臭いと言ってよいほどのセンスはいかにもリチャード・レスターらしいですね。ブロードウェイがネタ元とは思えないぐらいミュージカル・ナンバーもえらく少なかったですしね。でも偉大なるバスター・キートンが出ているので一点プラスです。セリフはありますが彼らしい寡黙なパフォーマンスは、終盤のドタバタ劇の中では「こんなの俺の趣味じゃないよ」と嘲っている様な気がしました。
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-11-20 21:40:55)
1849.  陸軍中野学校 雲一号指令 《ネタバレ》 
二作目になってだんだんスパイものらしさが出てきました。新型砲弾の戦線投入を阻止しようと破壊工作を繰り返す中国(?)スパイ組織と雷蔵の対決でございます。この映画の雷蔵はまるで警察官のように地道に捜査を続け、銃を撃つどころか最後まで格闘アクションすら見せません。ジェームズ・ボンドというよりマイケル・ケインのハリー・パーマーみたいな渋さと言いましょうか、それでもクールな雷蔵の魅力は圧倒的です。軍需成金に変装して芸者屋通いもするんですが、そこではまるで『好色一代男』の世乃助みたいな軽妙な芝居も見せてくれて愉しませてくれます。 中国スパイ組織のボスがなんで白人の神父なんだよ、とかそりゃ突っ込みどころも多いですが、あまり五月蠅いことは言いますまい。でも残念だったのは目立った女優が村松英子だけというあたりで、綺麗どころをもっと出してほしかったですね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-23 19:48:28)
1850.  赤ちゃんはトップレディがお好き
そう言えばむかしDINKSという言葉が流行りましたよね、とっても懐かしい気持ちです。そして80年代にはほんのちょっと社会性をまぶしたラブコメが流行ったんですよね、この映画はその奔りみたいなもんです。 ダイアン・キートンを強引な展開で子持ちにしちゃってからの軽いというかご都合主義の極みの脚本、この手の映画は雰囲気を愉しむのが正解なんで気にしないことにいたしましょう。キートンのスーツ姿のキャリア・ウーマンというのも珍しいのですが、さすがにファッションセンス抜群の彼女だけあって見事な着こなしです。でもそのキートンもサム・シェパードも喰われてしまったのが、あのエリザベスちゃんの名演技です。この子は映画出演もこれだけで子役の道も歩まず普通の人になっているみたいですが、今では30代半ばというところ、どんな女性になったのかいっぺん見てみたいですね。
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-10-04 20:56:16)
1851.  ジャッキー・コーガン 《ネタバレ》 
この映画は予備知識やネタばれ情報を知った上で観ないといけませんね、自分はどちらもなかったので「フィルム・ノワールと謳う割にはプロットや登場人物がなんか妙な映画だな」としか思えなかったです(笑)。つまり本作は『マージン・コール』と同じテーマの映画だったわけですね。街の片隅の酒場で開かれている賭場を証券市場のメタファーにするなんてベタですけどなかなか秀逸なアイデアかもしれません。でも最近はやりのタランティーノ風グダグダ会話劇を真似て、これほど失敗している映画もちょっと珍しいんじゃないですか。とくにジャッキー・コーガンとミッキーの二度ある会話シークエンスは、ほんとあまりのひどさにイライラさせられました。 各登場キャラが金融市場のプレイヤーのメタファーになっているのは理解できますが、何を暗示しているのか良く判らないキャラもいますね。とくにブラッド・ピットは何なんでしょうか。個人的な考えでは彼は良心としてのネットメディアで、彼が法に許されない正義の鉄槌を下したんじゃないでしょうか。かつてはキレ者で通ってたNYから来たミッキーは既存のTVなどのメディアのカリカチュアで、社会の不正を糺すには結局なんの役にも立たないということが言いたいのかもしれません、たぶん。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-28 20:46:10)
1852.  刑事ニコ/法の死角 《ネタバレ》 
当たり前だけどセガールが、若い。ほっそりしているけど腕っ節の強さはかなりのレベル、でも後のセガールに比べるとまだ常人らしさが残っています。CIAのエージェントがシカゴ市警の刑事になっているというあり得ない設定はともかくとしても、かなり粗い脚本だけどさほど破たんしているわけじゃないんでまあ安心してみていられます(でも観終わっても全然印象に残りませんがね)。このニコ・トスカーニというキャラはケイシ―・ライバックと比べるとはるかに人間味があり、これ一作で終わってしまったのはちょっと惜しい気もします。奥さん役がシャロン・ストーンだというのも今の眼で観ると豪華、というよりもまだ彼女がブレークする前で出演している他のB級キャストと同じ境遇だったからかもしれません。でもか弱い主婦を演じるシャロン・ストーンというのも珍しいですよね。 でもいちばんの見どころは、出番が少ないながらも敵ボスが怪優ヘンリー・シルヴァであるところで、髑髏に直接皮膚を貼り付けて眼玉をはめ込んだ様なこの人のご面相はほんと強烈なインパクトがあります。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-13 20:16:10)
1853.  殺人容疑者 《ネタバレ》 
全篇野外ロケで撮影されたセミドキュメンタリー風犯罪映画として知る人ぞ知る映画なんですが、実際観てみると脚本にはかなり?なところがありました。 まず事件は①渋谷でサラリーマンが殺される②被害者が直前まで飲んでいた店の女将を刑事が訪ねると、女将は同じ手口で刺殺されていた③その女将と一夜を共にしていたお役人を割り出すけどそいつは無関係④女将の指輪を質入れしたチンピラを逮捕するがなかなか自白しない、そのうえミスで保釈してしまう⑤そのチンピラは他の強盗殺人事件の口封じのため、親分の丹波哲郎たちに殺される⑥丹波一味は指名手配されて銃撃戦のすえに逮捕される まあこういう展開なんですが、女将を殺したのは結局誰だったんだよと言いたいし、最初の渋谷の殺人事件はどっかに消えてしまってるんです。 と、シナリオはかなりメタメタですが鬼才鈴木英夫が監督なので映像はリアルな迫力です。拳銃や手錠は警察から借りた本物を使ってるそうです。丹波哲郎と土屋嘉男はこれが映画デビューで、二人とも痩せて精悍で丹波なんか後年の手抜き演技から想像できない好演でした。こういう古い映画は当時の風俗の研究資料として眺めるとまた違った面白さがあります。渋谷や銀座でもちょっと裏にまわると舗装されていない泥道なんですよね。車はみな外車ですが、タクシーなんか1934年型のダッジというポンコツを使ってるんです。ほんと日本はまだ貧しかったんだなと納得するのは警察署のボロボロなところで、会議室もなく道場みたいなところでみんな胡坐をかいて捜査会議をしてるんですから。 でもいちばん驚いたのは、伝説のストリッパーであるジプシー・ローズが出演していることです。2カットで十数秒ぐらいですが衣装つけてのセクシー・ダンスを見せてくれます。彼女の全盛期ですがこの時彼女は17歳!、なんと15歳でデビューしたそうですから児童福祉法なんて完全に無視ですよ。ジプシー・ローズが映画に出たことがあったなんて知りませんでしたが、これはある意味貴重な映像だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-09-04 23:49:06)
1854.  憲兵とバラバラ死美人 《ネタバレ》 
タイトルは新東宝エログロ映画の中でも1・2を争うインパクトですけど、これが観てみると“フーダニット”を真面目に追求したミステリーになっているんです。そして特筆すべきことは、憲兵がヒーローで正義の味方というプロットは数ある日本映画の中でも本作が唯一なんじゃないでしょうか。戦後日本では東条英機の憲兵政治のおかげで“憲兵=ゲシュタポ”という図式が定着してますが、憲兵は本来は軍隊内の警察なのでこういう兵士の犯罪捜査が普段の業務だったはずです。原作者はどうも元憲兵だったそうで、どうりで憲兵組織の描写がリアルに感じるわけです。 監督が時代劇畑の人なのでストーリー進行が多少もっさりしてまるで戦前の映画を観てる様な感じですが、猟奇的なところやロマンスの部分などとのバランスが良くて手堅い手腕です。DNA鑑定が当たり前に行われている現代から見ると胴体と頭蓋骨があるのになんでこんなに身元確定に手こずるんだろうとイラつきますが、主人公が歯の治療跡から身元を特定させるまでのプロセスはなかなか良く撮れてます。 物資を横流ししてただけなのに殺人容疑をかけられて拷問されまくる天地茂はちょっと哀れでした。でもこの映画でいちばんグロかったところはバラバラ死美人じゃなくて、強烈な屍臭がする井戸水で炊いたご飯を新兵たちが無理矢理喰わされるところです。これは観ててきつかった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-09-02 22:58:27)
1855.  スペースバンパイア 《ネタバレ》 
懐かしいですね、久しぶりにマチルダ・メイのオッパイを堪能させていただきました。この映画、たしかTVで特番まで流して宣伝にはハンパなくカネ懸けてたと記憶してますが、映画館を後にして「この映画、なんかヘンだよね、なんか勘違いしてるよね」と?で頭がいっぱいになったんですよ。監督はともかくとしても、ダン・オバノンが脚本書いてジョン・ダイクストラが特撮を担当おまけに音楽はヘンリー・マンシーニという超強力スタッフなのに、どうしてこうなっちゃったんでしょうか? その答えはプロデューサーがメナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスという“イスラエルの角川春樹”コンビだったからでしょう。『スターウォーズ』や『未知との遭遇』がすでに世に出た後で大作SFをヒットさせるにはどうしたらよいか、それはスピルバーグが決して手を出さないもの、そう“エロとオッパイ”で勝負するしかない! 実に正しい戦略です(笑)。 でもあまりに脚本に彼らは口を出し過ぎましたね、バンパイアやらゾンビやら後半はもう支離滅裂です。串刺しになったカールセン大佐とマチルダ・メイを収容して唐突に去ってゆく宇宙船、阿鼻叫喚のロンドンをたっぷり見せられた後なので観てる方としてもあっけにとられてしまいました。 リメイク・ブームの昨今ですが、さすがにこの映画をリメイクするという企画はないみたいですね。まあ私にとっては狂乱の80年代を象徴する様な一篇です。
[映画館(字幕)] 5点(2014-08-15 18:36:35)
1856.  コフィー
まあ他愛もないブラック・スプロイテーション映画と言ったら身も蓋もないんですが、まあ何と言うかそれなりに楽しめはします。ぶっちゃけて言えばそれはパム・グリアーのハダカということなんですが、これはイイです(笑)。彼女がここまで脱ぐ人だったとは迂闊にも知りませんでした、反省してます(笑)。セリフのある出演女優は彼女に負けるなとほとんどが脱いでいた気がしますが、そこは所詮70年代のハダカですから有難味も薄く厭きちゃいます。 パム・グリアーはプロポーションは抜群だけど身体能力はあまり高くないみたいで、キャット・ファイトしてもあまり様になってません。それよりひどいのはセリフの棒読みで、これを観ると『ジャッキー・ブラウン』の頃にはずいぶん演技が上手くなったもんだとしみじみ感じました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-08-09 23:08:21)
1857.  てなもんやコネクション 《ネタバレ》 
大槻ケンヂの著書で「とってもヘンな映画」と紹介されていた記憶がありましたが、このたびご縁がありまして鑑賞させていただきました。 前半は言ってみれば波茶滅茶ロードムービー。香港のスラムに住むボンクラ兄ちゃんがクイズ番組で日本旅行をゲット。ところが大阪の代理店がインチキ業者で、通訳の姐ちゃんはド素人・食事は立ち食いうどん・宿はカプセルホテルともうほとんどサギみたいなもんです。おまけに車上荒らしにあって旅券と有り金全部を持ってかれて無一文、西成のオッサンたちにカンパしてもらって憧れの東京ディズニーランドにようやく向かうことが出来たが、車の底には泥棒のおばちゃんがしがみついていた。通訳のミスでTDLならぬ浅草花やしきに連れてかれるが、ここで入場500万人目記念で当たった景品が何と香港旅行ご招待! と、ここまではすこぶる好調で傑作コメディと呼んでしまいたいぐらいです。西成のあいりん地区でロケしていて出てくるのはちょっと危ない素人のオッサンばかりで、この監督の無鉄砲ぶりには感心しました。 さてこの映画が奇想天外なことになってくるのは、後半の香港に舞台が移ってからです。ボンクラ兄ちゃんがなぜか通訳の姐ちゃんと泥棒おばはんを連れて香港に帰ると、旅行中に日本の土建屋が実家周辺の地上げを始めてました。ここら辺から、なぜか室田日出男が画面に登場するんです。衣装が泥棒おばはんと何故か一緒、それもおばはんが映るカットがあると次のカットは同じ衣装の室田日出男が女装もせずにおばはんと同じキャラを演じているんです。大槻ケンヂの著書によれば「おばさんはこれより『男と女の二人一役』になります、よろしくね❤」という説明字幕が出たそうですが、DVDではそんなもんどこにもなく、予備知識がなかったらもう自分の頭がどうかしちゃったのかと不安になること必定な映像体験です。真偽のほどは不明ですが、室田日出男が監督とトラぶって途中降板しちゃった名残りなんじゃないかというのがネットなどでは有力な説で、たしかに彼の名前はエンドロールにも出てきません。たとえそうであったとしても、はじめから二人一役が監督のプランであったと考えた方が自然な様な気もするし、謎は深まるばかりです。はっきり申して後半の失速ぶりは痛いですが、近藤等則のサントラは絶好調でこれをお楽しみに鑑賞してみるのもいいかもしれません。
[DVD(字幕)] 5点(2014-07-24 23:29:53)
1858.  北陸代理戦争 《ネタバレ》 
松方弘樹の豪快な暴れっぷりは確かに見ものですけど、盃のことなどシーンが変わるとまるで正反対の言動になるなどこの人物の行動原理が意味不明なんです。たしかに生身の人間は矛盾に満ちた存在だし実話ベースなことも判りますが、これが笠原和夫が書いた脚本ならもっと上手に処理していたろうなと感じます。まあとにかくこの主人公、得意技が“生き埋め責め”というわけで、やることが無茶苦茶ですわ。どうやって撮ったのか想像してみると楽しいですが、あの西村晃はマジで埋められてるとしか思えません。少なくとも頭に降りかかる雪はどう見ても本物で、こんなベテラン俳優になんという仕打ちをすることやら(笑)。主人公の懲役を挟んだ数年にわたる物語なのにどのシーンも冬で雪景色というのは、プログラム・ピクチャーなんでまあしょうがないでしょう。ストーリー自体は簡潔というか殺伐とし過ぎてて、まるでワイドショーの再現フィルムのロング・バージョンみたいです。ラストも「えっ、こんな終わり方でいいの?」という感じで、これが東映実録ヤクザ映画の掉尾を飾るというか深作欣二最後のヤクザ映画かと思うと、ちと寂しいものがあります。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-07-15 18:58:26)
1859.  ビバ!マリア 《ネタバレ》 
全世界の若者が「造反有理」「革命無罪」と叫んでいた頃らしさに満ち溢れた革命ファンタジー。そこにジャンヌ・モローとブリジッド・バルドーというおフランスの二大名花を引っ張ってきたというところが、この映画の最大の功績でしょう。モローとバルドーと言うと同じセクシー系ながらも対照的なキャラなので、かえってそのコンビネーションの妙が愉しめます。やはりバルドーはこの頃が美の全盛期で、もう熟しきった果実という感じです。それに引き換えモローにはかなりおばさん風味が隠しきれなくなっていて、それまでジャンヌ・モローの美を最大限に引き出してきたルイ・マルもさすがにお手上げということでしょうね。その迷いはラブコメなのかアクションなのかどっち着かずの脚本にも現れていて、革命劇の成り行きもあまりインパクトを感じさせられません。もっともゴダールあたりに言わせればマルなんて思想性のないノンポリみたいなものなんで、単純な革命お伽噺と割り切った方が良いでしょう。 全篇にエスプリの効いた小ネタのギャグで繋いでいて、そこら辺は『地下鉄のザジ』を彷彿とさせてくれます。でもさすがに爆弾で首を吹き飛ばされてしまう神父の最期、ちょっとやり過ぎの感があります。
[ビデオ(字幕)] 5点(2014-07-08 20:37:01)(良:1票)
1860.  ひばりが丘の対決 《ネタバレ》 
怪談映画のマエストロ中川信夫が撮った、ちょっと変なテイストの映画です。いちおうアクションというジャンルになるとは思うんですけど、なんかヘンなんですよね。 『カルメン故郷に帰る』をパクった様なプロットで、北海道の山奥が舞台という設定なんですが、たしかに山奥だけどどうも北海道らしくない風景で、本州のどこかでロケしている事は間違いない。新東宝の予算で北海道ロケなぞ出来るわけないでしょ(笑)。この“カルメン”が久保菜穂子で、この山奥が故郷というわけじゃなく失踪した兄を捜しに浅草からはるばるやって来ました。職業はもちろんストリッパーです。たしかにこの映画の久保菜穂子はすこぶるチャーミングでして、彼女の新東宝でのフィルモグラフィの中でもっとも輝いているキャラだと思います。彼女が歌い踊るシーンが2つありますが、湖畔で見せてくれるダンスは♪アンパーヌプリヌプリコ、エッパーウ♪なんて何語か判らん歌詞が妙に頭に残りました。 でもカップルは馬車で駅と村を往復する仕事に命をかける高島忠夫と郵便局長の娘矢代京子の方なんです、久保菜穂子は引き立てキャラなのに彼女の方が目立っちゃってます。高島忠夫はちょっとオツムが弱いのかと思うほど茫洋としたキャラで、なんかこの人の容貌にピッタリの役です。 三人組の脱獄囚が後半に登場、こいつら村の家に押し入って強盗殺人、おまけに矢代京子を人質にして逃走。そしてクライマックス、霧が立ち込める峠で三人組と高島忠夫の対決となるわけですが、ここで見せる高島のアクションが鈍重極まりないのはご愛敬です。 どうも『ひばりが丘』というのはこの峠の荒れ地のことみたいなんですが、劇中そんな地名はまったく出てきません。もちろん、西武新宿線の駅がある街でもありません。まあこの題名を見て、まさか北海道の山奥が舞台の映画だと思う人は誰もいないでしょうけど(笑)。 中川信夫の現代劇映画は、どのジャンルでも共通してなんかヘンなテイストを持っているんですよ。まあその頂点にあたるのが『地獄』なんでしょうけど。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-06-26 23:45:41)
030.13%
1110.46%
2351.47%
31265.29%
42038.53%
535614.95%
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761325.75%
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