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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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1.  クロニクル 《ネタバレ》 
超能力を手にしてしまった青年達に起った悲劇。これは謂わばスーパーパワーを授けられた人間は、ヒーローになるのは難しいことを描いている作品だった思いました。誰しもスーパーパワーを手に入れれば、まずはそれを私利私欲の為に使うでしょう。アンドリューの様に、劣悪な生活環境に身を置いている青年にとっては尚更なのは感覚で分かります。これは所謂プラトンの哲人王思想とも言えます。数少ない哲人により人民は支配されるべきだという思想です。 アンドリューは破壊衝動に囚われて街や人を攻撃し続けますが、マットは何とかそれを阻止しようとする。この相反する哲学が衝突する様が何とも哀しくも魅力的でした。最後にマットはアンドリューが行きたがっていたチベットにカメラを置くのですが、アンドリューがあのテレキネシスを素晴らしい方法として使い、世のヒーローとして皆から祝福されればどれだけ幸せだったろうかと想像せずにはいられませんでした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-23 23:49:46)
2.  グローリー/明日への行進 《ネタバレ》 
こういう伝記映画には概ね二種類あると思います。一つは映画なのだからと大胆に脚色を加えるパターン、もう一つは飽くまで事実だけを淡々と描くパターン。前者の代表例は『ソーシャル・ネットワーク』や『アマデウス』、後者の代表例は『RAY』や『リンカーン』でしょうか。本作はそれで言うと後者と言えます。 『RAY』はレイ・チャールズ自身の人生が破天荒(盲目で女大好き&ドラッグやりまくり)でしたし、『リンカーン』は偉大な大統領であるリンカーンが実は理想を掲げるだけでないリアリストな策謀家としての一面もあり、一本の映画として大変面白いものでした。しかしながら、本作ではキング牧師の人生は、個人的にですがこちらの想像の上を行ってくれませんでした。非暴力を貫き、黒人差別撤廃のために命を捧げた、素晴らしい指導者という姿以上のものは見せてくれない。少しだけ、非暴力をマスコミにアピールするための武器に使うなどのしたたかさや、嫁さんとの仲が少し上手くいっていない等の描写もありますが、あくまでほんの少しで盛り上がらない。よって、物語自体はとても良いものでありますのに、全体を通して少し退屈な雰囲気を感じ続けてしまいました。個人的には伝記映画はもっと弄ってほしいです。特にその主役となる偉人が本当に清廉潔白な場合は特に。 エンドロールでかかる主題歌は本当に素晴らしかったです。
[映画館(字幕)] 7点(2015-09-01 23:03:06)
3.  くちびるに歌を 《ネタバレ》 
素晴らしかったです。個人的には人生ベスト級の音楽&青春映画でした。 まず脚本と演出について細部まで手が行き届いていて、とても丁寧な印象でした。例えば、臨時教師として柏木ユリが赴任してくる場面、ユリとその前任者で身重のからだであるハルコを並んで立たせることによって、ユリの大人としての未熟さ、成長する必要のある人物であると第一印象で観客に伝えている。またハルコに「(コンクールを見に行けるかは)この(お腹の)子、次第ね」という台詞で、コンクール当日まで長くて2,3ヶ月しか余裕が無いことを示している。こういう色々な情報を省略的に伝えている場面がとても多いです。並みの脚本ならダラダラ台詞で説明しているでしょう。 音楽をずっと10年以上演っている身としては、とても感慨深いというか、何故自分は演奏するのだろうという意味に気付かせてくれ、また共感させてくれた映画でした。それはこの映画ではハッキリと描かれている通りです。誰かを幸せにする音楽を奏でるために、私たちは演奏する。ユリの文集に書かれていた台詞ですが、その台詞をバックに、ナズナの心を癒すために、過去の恋人の死と決別するために、ベートーヴェンのピアノソナタ『悲愴』を奏でるシーンの感動は言葉では言い表せないものでした。尚、ベートーヴェンも実らなかった恋をした孤独な男です。また、そこで画面に映り込む、部訓でしょうか、「勇気を失うな。 くちびるに歌を持て。 心に太陽を持て。」という言葉もとても素敵だと思います。 そして人々を幸せにするために、また前に進むために、演奏するなら笑って歌おうという音楽に対する姿勢。それまで仏頂面を続けていたユリが「笑って」と言ってコンクールの舞台を始める。その時の彼女には序盤で見せていた未熟な面影など一切ありません。それを踏まえたコンクール曲「手紙 拝啓 十五の君へ~」の歌詞の素晴らしいこと! ユリ以外にも、ナズナやサトルの個別のドラマも見応えがあります。両者共に自分が生まれた意味に対し苦悩しています。特にサトルについては、兄が自閉症を患っているという設定が出て来ます。以前に自閉症の方の著書を読んでどういう癖や傾向が出てしまうのかを浅く知ったのですが、映画で描かれる症状の描写はとても的確だったように思われました。
[映画館(邦画)] 10点(2015-03-09 22:50:41)(良:1票)
4.  グラディエーター 《ネタバレ》 
超大作と言う言葉がピッタリの作品。さながら21世紀の『ベン・ハー』と言ったところでしょうか。但し、金を掛けたら良いものが出来る訳では勿論無く、本作はリドリー・スコット監督の映像美と様式美が詰まっているからこその、この堂々たる出来だったと思います。実直な軍人が奴隷に身を落とし、そこから始まる復讐劇という、誰でも感情移入できる直球のドラマ故に、最初から最後まで存分に楽しめました。 主演のラッセル・クロウのカリスマ性も素晴らしいですが、それよりも凄いと思ったのが、悪役であるコンモドゥスを演じるホアキン・フェニックス。小心者・卑怯・シスコン・親不孝者、と女々しさを体現したようなキャラクターで、それを実に見事に演じていました。可哀そうですが実にはまり役。
[DVD(字幕)] 8点(2015-01-25 22:20:09)
5.  グレート・ビューティー/追憶のローマ 《ネタバレ》 
こんな映画を撮ってしまった以上、パオロ・ソレンティーノは次回作で何を撮ろうというのだろう。そんな凄まじい映画でした。 目指そうとした作品はハッキリしていて、多分巨匠フェリーニの『8 1/2』でしょう。同作はどんな映画を撮っていいのか分からない主人公(明らかにフェリーニの分身)が悩み続け幻想の世界に足を踏み入れていくという内容ですが、本作の場合は主人公が作家に変更されているだけで、大筋は殆ど一緒です。 次作が書けない主人公は執筆の題材の為に、只管に美を探し求める。それは古代ローマの彫像から、現代アート、大自然の美、宗教的な美、女性像の美にまで及んでいく。尚、個人的には普段から現代アートの良さが全く分からず、主人公が「こんなん美じゃないよね」って感じで現代アートを鑑賞するのには少し胸のすくような気持ちでした。 いくら美を追い求めても主人公には究極の美は見つからない。徹底的に画面構成の美しさ、映像美を凝らした本作を撮っているソレンティーノも恐らく同じことを考えているのだろう。最終的に主人公は究極の美など自分の手に余ると、諦観して映画はプッツリと終わってしまう。今までもどこか気の抜けたような飄々とした作品を作り続けて来たソレンティーノらしい幕切れです。 とどのつまりプラトン的に言えば、究極の美、即ち美のイデアなど、矮小な人間が見つけだすことが出来る訳が無いということでしょう。それでも表現者は自己の中に思い描く究極の美を求めて作品を作り続ける。そんなあらゆる表現者の業を感じる作品でした。
[映画館(字幕)] 9点(2014-12-01 00:25:15)
6.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 
相変わらずのウェス・アンダーソン。開始10秒で「あ!ウェス・アンダーソンの映画だ!」と思わせる個性は流石です。シンメトリックな画面構成、細かな横パン・クローズアップ・ロングショット、豊かな色彩感覚、何ともシュールな登場人物たち、また今回はスラップ・スティック・コメディであるのでウェス・アンダーソンの気の抜けた様な洒脱なスタイルと相性は良かったと思います。ただ、何時もウェス・アンダーソンの映画で思うことですが、あれだけ多くの登場人物に有名俳優をキャスティングする意味があるのかと考えると正直疑問です。今回もレイフ・ファインズ、ウィレム・デフォーはいいなぁ~と思ったのですが、他は別段記憶に残らない演技でした。というか演技力を存分に発揮するだけの時間が明らかに無い人が一杯いる。でもやっぱり映画を観ている方は「ジュード・ロウだ!エイドリアン・ブロディだ!オーウェン・ウィルソンだ!ビル・マーレイもいる~」とか思う場合もある訳ですよね。そこであれだけ出番が少ないと正直拍子抜けいうか、勿体ないなーという気持ちが強いです。ウェス・アンダーソン映画の常連だからと言えばそれまでなんですけど、なんでこれだけ豪華キャストに拘るのか謎です。
[映画館(字幕)] 7点(2014-06-08 23:48:53)
7.  クルードさんちのはじめての冒険 《ネタバレ》 
とても冒険的で意欲的な作品ですよね。なんたって主人公たちは原始人、ここでキャラデザを短絡的に可愛い今風の顔にしなかったところが素晴らしい試みだと思います。クルード一家はネアンデルタール人、ガイはクロマニヨン人がモデルなのでしょうが、やっぱり彼らはヒロインを筆頭に愛くるしさは殆ど無いんですよね。奴らが肉を貪り食ってるシーンとかちょっとしたホラーだし。子ども映画でもそこから逃げないのは凄いことだと思います。色彩豊かな世界観も魅力的でした。 また物語が王道とは言えしっかりした内容ですし、父親の成長を主に最後まで楽しんで観ることが出来ました。厳然とした家父長制を強いていた父親から家族が段々と離れていく展開は父親の心理も含めてとても丁寧に描写されていたことが印象的でした。 但し、終盤の展開には物凄いご都合主義を感じてしまってかなり興ざめ。監督が『ヒックとドラゴン』のクリス・サンダースだからでしょう、他者との交流・理解を無理矢理にでも入れたかったのでしょうが、サーベルタイガーがグラグ(父親)に懐くのはちょっとやり過ぎではないでしょうか。一家はガイと合流してからというもの何回もサーベルタイガーに襲われて食われかけているのにさぁ。なんで急に懐くんだよ。『ヒックとドラゴン』では人間がドラゴンと対話する試みをせずに攻撃してたから「実は仲良くなれるんだよ」って事で問題なかったと思うのですが、サーベルタイガーと人間の関係性ってこの映画の中では所詮捕食者と餌でしかない筈でしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-17 21:06:08)
8.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
アカデミー賞も受賞したポール・ハギス監督の脚本は見事です。群像劇でありながら無用なキャラクターが一切なく、それぞれが悩みを抱え他人と衝突(クラッシュ)し、悲劇と救いを生み出していく。いくつかの話の中で特に印象に残ったのが、人種差別主義者の警察であるライアンが事故車から奥さんを助け出す場面、それから黒人窃盗団の一人が以前「バスの窓があんなに広いのはオレ達を見下すためだ」と決めつけていたのに、いざバスに乗ってみると車内に座っていたのは自分と何ら違わないマイノリティの人々だったという場面でした。 ただ初監督作品としてどうだったと考えるとやや苦言を呈さない訳にはいきません。素晴らしい脚本に対し、劇的な瞬間をカメラに捉える手際が野暮ったい感は可也あります。例えば、真面目なドア修理人の男に逆恨みしたペルシャ系の親父さんが発砲してしまう場面。ここは状況的には凄く盛り上がるはずだし、監督もそうしようとしているのでしょうが、娘が飛び出してきて発砲を受ける瞬間の捉え方には明らかに素人臭さを感じてしまいます。リックの奥さんが階段で足を踏み外す場面も同様で、足が滑る瞬間をスローモーションで単にアップで映しているのには笑ってしまいました。スローである瞬間を映すのがドラマチックとでも勘違いしているのかな? それから群像劇として脚本が素晴らしいと前述しましたが、物語の核でもある人種差別描写が映画の物語の構成上無理矢理入れたとしか思えないんですよね。ロスと言っても正直登場人物の殆ど全員があからさまな台詞を吐き過ぎだと思います。もっと自然ににじみ出るような人種への憎しみが見たかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-25 00:29:47)
9.  くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密 《ネタバレ》 
前作がかなり従来の子ども向けアニメから脱却した作品だったので、今回も期待して鑑賞。その子ども向けと大人向けのギャグが混在したセンスは健在だったので、その点に関しては楽しめました。フード・アニマルが可愛いとか劇中では言われてますけど、やっぱり食べ物が動物化して食材を貪り食うシーンはかなり異様の雰囲気を漂わせている。 あとは至るところの構図・演出が完全に『ジュラシック・パーク』そのもので、同作のファンとしては嬉しいことでもあるのですが、それが作品に上手く活きていたかと問われると疑問ではありました。 あと非常に残念だったのが、前作ではハッキリ軸としてあった物語のテーマが一貫していないことでしょうか。「友人を信じ抜くこと」と「動物乱獲・動物実験」という二つの話に主人公が葛藤する。その二つのテーマが絡み合って解決されるという展開なら兎も角、別々に適当に解決されてしまうので、全体に話が上手く纏まっていない気がしました。 それから日本吹き替え訳のセンスが余り宜しくなかった点も勿体がない。この手の訳は難しいのは分かりますが、フード・アニマルの名前はもう少し工夫して欲しかった。言葉遊びでも、例えば「Cut The Cheese(チーズを切る):オナラをする」と言ったギャグも特に何の工夫もなく訳しては子どもにはギャグの意味が絶対に通じないのでは?配給会社はこのシリーズが大人向けのブラックなギャグ満載の映画であることを理解して配給して欲しいです。
[映画館(吹替)] 6点(2014-01-14 13:15:47)
10.  くもりときどきミートボール 《ネタバレ》 
発想が独創的で面白い!子ども向けの要素に多分にブラックな要素をぶちまけた様な作品でした。子どもが好きなものと言ったら食べ物!空から食べ物が降ってきたら子どもは嬉しい!でもその風景は大人から見ると主人公の父親が言う様に明らかに異様だし、子どもは不健康になり、市長は超絶メタボになる。そんな食べ物の醜悪な部分もしっかりと描いているところが、肥満大国アメリカならではのセンスだと思います。 そして終盤の食べ物が襲いかかってくる場面は普通に恐ろしい。隕石の様に巨大な食べ物が落ちてくるミスマッチ感と、巨大な質量の物体が襲いかかってくる恐怖が混在している。主人公が食べ物の竜巻に乗り込んだ場面は普通に恐怖映画さながら。主人公たちに襲いかかるのが食べ物なので、人間的ではないが無機質でもない、ハッキリ言うと化物が迫ってくるような恐ろしさがあります。感覚的には『ベルセルク』の蝕やクリフォトの様に無数の怪物が取り囲んでくる様な怖さでした。 そのビジュアルに対して残念だったのがドラマ部分。世間的にはダメ人間の主人公が発明家として大成し、主人公の父親が息子を理解し誇りに思う展開は大変良いし感動的なのですが、如何せんヒロインの扱いが微妙に思います。「見た目はカワイイけど中身はナード(オタク)で主人公にも理解がある」って何と言うかオタク男にトコトン都合の良いヒロイン像という気がします。また街の人々に魅力が余りなかったのも残念。いくらか肉付けされているアルとブレントに関しても、特にブレントはキャラの掘り下げ不足になっていると思え、彼らが改心したことに納得しづらかった。どうでもいいネタですけどアルの息子の名前が"カル"だったり(スーパーマンの本名)、胸毛で危険を感じ取ったり(多分スパイダーマンのスパイダーセンスのパロディですよね)、アルに関して矢鱈とアメコミネタが含まれていたことに何か意味はあるのでしょうか。あまり必要性は感じられなかったな。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-20 20:19:49)
11.  クラッシュ(1996) 《ネタバレ》 
そもそも車を運転するのが余り好きでない(誰かを轢いてしまうかもしれないという恐怖が何時もある)私にとってはこの映画のキャラクターたちの心情は理解不能。しかしクローネンバーグ独特の耽美的な映像美は堪能できました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-13 08:06:19)
12.  クローサー(2004) 《ネタバレ》 
描かれている内容は紛れもなく「大人の恋愛」ですが、それが完全にサカリのついた中学生のモノとなんら変わりのない面白さを感じました。こいつら猿じゃねえのか?ってくらい各人が(裏主人公であるアリスは別として)セックスしか頭にない。特に男二人はマジで12歳かと思うくらい下半身で物を考えるアホ共。まあ人間、大人になっても恋愛したら周りが見えなくなるもんですから、彼らの行動原理もわからんでも無いですが、私は滑稽な程に過剰な恋愛を描いた作品だと理解しました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-07 23:53:20)
13.  グッドフェローズ 《ネタバレ》 
恐らくスコセッシの映画製作において転機となった作品だと思います。スコセッシと言えば主観を削ぎ落とした画作り、緊張感を持続させる極端に静かな音楽、そしてそれらを伴った暴力描写が作風の特徴として挙げられますが、本作は至るシーンでロックやポップミュージックをガンガン流し、ナレーションも頻出し、主観描写も多い。しかし暴力描写に限っては前述した客観視点で実に冷酷に描写されており、ポップな画面から急にソリッドなバイオレンス表現に移るので、より先鋭した暴力として映る。一部の表現をポップにすることで暴力表現の深化に成功しているのは面白いですね。 ストーリーは何時ものスコセッシという感じで主人公はその暴力に囲まれた生活により一時の栄光はあるものの、最終的には身を持ち崩すという話。ただし本作の主人公はギャングに憧れてその世界に入ったは良いものの、本質的には臆病でもあり最終的には登場人物の中で一番死にたくないと思っていたから生き残ったという終わり方は、それまでのスコセッシ映画の主人公とは違い興味深い。 役者の演技はアカデミー賞も獲っているジョー・ペシの頭がどうかしているとしか思えない沸点が異常に低い男の演技が最高に面白かったです。間違っても実生活ではお近づきになりたくは無いですが。
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-26 11:12:37)(良:1票)
14.  グーニーズ 《ネタバレ》 
S・スピルバーグ制作らしく少年時代へのノスタルジーとマイノリティへの愛と冒険・ロマンを散りばめた快作。子どもの頃に見れば定番の冒険ものに絶対に楽しめること確実(私にとってはインディ・ジョーンズがそれだった)。大人になって観ると余りにも詰めに甘い悪役三人組にイライラしてしまいますが、こういう子どもに夢を与える映画は今現在貴重だと思います。そういう子ども向け映画をたくさん作ったスピルバーグはやっぱり偉大だなあ。
[地上波(吹替)] 6点(2013-01-01 10:28:23)
15.  群衆(1941) 《ネタバレ》 
最早ジャンルはドラマと言うよりホラーに感じました。無名の人間をヒーローに祀り上げるマスコミ、ヒーローを政治に利用しようとする政治家、現代にもまだまだ存在している恐怖ですね。政治家共に弱者の怒りをぶちまけるゲイリー・クーパーの演説にこの映画にキャプラが込めた全てがあると思います。この映画は昨年の"Occupy Wall Street運動"の様な99%の声の力を教えてくれます。群衆の力の持つ強大さ、そしてそれが群衆の敵である私腹を肥やす政治家や利益追求に走るマスコミに渡ってはいけないこと、今この時代だからこそ観るべき一本であると思います。いやいつの時代でも観るべきですね。こんなシリアスなストーリーに密やかに挟み込まれるロマンスの分量も良い。ハリウッド黄金期らしい名作。
[DVD(字幕)] 8点(2012-07-01 19:18:55)
16.  グレート・ハンティング 《ネタバレ》 
ショックシーンは殆どがヤラセなのが丸分かり。特に人間と動物が絡むシーン「ライオンの人間踊り食い」「チーターのダチョウ狩り」「ハンターによる原住民の惨殺」なんかはどう見ても造られ過ぎている画であるので、信憑性ゼロ。ただこの映画の中で真実を描いていると思われるシーンがあったからこの点数となりました。それはアラスカ(だったかな?)で熊が産卵期に戻ってきた鮭を狩るシーンです。ここでナレーションはこんなことを言います。「我々はこのシーンを恣意的に感動的に撮影した。つまり動物を無害で愛らしく描き、楽園の雰囲気を演出する。これが典型的な動物ドキュメンタリーのルールだ。」その後鮭の皮を剥ぎグチャグチャに食べ散らかされた鮭を別の熊が奪い合うシーンになる。そう、動物の狩りも十分に残酷だと言えるのだ。いや、人間だけが動物を狩る事に疑問を覚える輩が存在する。本質的には何も変わらないはずなのに。最近は毎年のように生命の神秘を映し、人間の環境破壊を糾弾するドキュメンタリー映画が上映されますが、これらの映画には動物が動物を捕食するシーンで血が飛び散る様なシーンは殆ど観られない。真実を映し出す映画がドキュメンタリー映画と言えるのなら、この『グレート・ハンティング』の方が毎年量産されているBBCを再編集しただけの適当な映画よりも十分に真実を映していると言わざるを得ない。この映画には偽演はあるが、偽善は無い。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-28 07:14:22)
17.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
久々のテレビ放映を機に、10年ぶりに観直してみましたが、予想以上に面白い!山岳のプロフェッショナルが山の地形を駆使して、犯人グループと互角以上にやりあうという設定にまずお約束ながらヤラれました。主人公が一時の絶望状態から、犯人グループと闘う事でアイデンティティーを回復させるという流れも実にスムーズ。ジョン・リスゴー演じる悪役も十分に魅力的です(恋人である仲間でもアッサリ殺しちゃうってのは、ベタだけど矢張り良い)。そのお陰で、最後のヘリコプター側面での肉弾戦にもハラハラさせられてしまいました。何より、スタローンが思ったよりも格好良かったです。最近は筋肉俳優が流行りませんが、やっぱり男は筋肉がある方が格好良いと思うなあ。 山が舞台ということで、各キャラクターの位置関係が把握し辛かったのが、やや難点でしょうか。
[地上波(吹替)] 8点(2010-11-23 11:48:46)(良:1票)
18.  九龍の眼/クーロンズ・アイ 《ネタバレ》 
アクションシーンは総じて高いレベルです。特に最後の花火工場での格闘は凄い出来!良くあんなに面白いアクション考えられますねー。その反面、ストーリーに乗り切れない自分を強く感じました。南国に取り残されるジャッキーの彼女、保身と意地しか考えていない所長とその腰巾着、尋問で平気で暴力を振るう女刑事。これらをギャグとして撮っているんですが、それってフツーに酷くないですか?ジャッキーの彼女は本当に可哀相。
[地上波(字幕)] 5点(2010-07-30 22:18:04)
19.  グリーン・ゾーン
主人公だけが何故か独断専行を繰り返しても除隊されないとか、突っ込み所は多くありましたね。しかし「ハート・ロッカー」や「リダクテッド」など非常に重い気分で観なければいけないイラク戦争映画が多い中で、エンターテイメントを前面に出した本作のノリは嫌いではありませんでした。 問題は余りにも手振れカメラの場面が多いことでしょうか。ポール・グリーングラス監督の作風と言えばそうなんですが、普通の日常のシーンくらいは普通に撮って欲しいです。映画が終わった後、目が相当疲れていました。
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-28 07:35:30)
20.  グエムル/漢江の怪物
ポン・ジュノ映画を観たのは初めてでしたが、この人が作る映画はすごいですね。粗筋だけに焦点を当てると、非常にオーソドックスで丁寧なモンスターパニック映画に仕上がっているのに、いきなりコメディ調やサスペンス調の画に変化する。でも映画自体は全く破綻していないし、寧ろ監督の個性として面白かったです。 最も印象的だったのはペ・ドゥナが橋に向かって河原を疾走するシーン。ただ走っているだけなのに、画が非常に美しいと思いました。こういうシーンをサッと撮れるポン・ジュノは凄いなと思ってしまいます。
[DVD(字幕)] 8点(2010-03-22 13:25:42)
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