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民朗さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

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481.  危険なメソッド 《ネタバレ》 
三角関係が面白い。しかも三角関係が心理医療の医師と患者の関係を基にして進んでいくのが面白かったです。父親に打たれた記憶に興奮するザビーナに、ユングが既に妻がいる身なのにズブズブと溺れていく展開には「わー、やっちゃった!」って昼ドラの濡れ場見ている感じで笑っちゃいました、内容はものすごいお堅い心理学の権威2人の話なのにね。「どんなに偉い学者さんでも上っ面剥がせばこんなもんだよ」とクローネンバーグがほくそ笑んでいるのが目に浮かびます。そういう意味では劇中でユングを誘惑していくオットー・グロスは所謂単なるメフィストフェレスでありながら、徹底的にユングを客観視するクローネンバーグ自身ではないかとも思いました。 ただクローネンバーグは今までの映画ですとエログロを丹念に描いていたのに、今回の描写はやけにあっさりしていて少し物足りなかったです。患者に激しく打ってとせがまれていく医者なんて変態的な話はクローネンバーグにピッタリ(?)の筈なのに、ちょっとお尻をペチペチとスパンキングするだけってどーなのよ?もっと扇情的で変態的な映画が観たかったなあ、俺だけか。 役者の演技はヴィゴ・モーテンセンとキーラ・ナイトレイの二人が頭一つ抜けている感じ。特にキーラ・ナイトレイの序盤の馬面演技には笑っちゃいけないのですけど、これ笑いますよ!それから痙攣の仕草は物凄くリアルで、痙攣演技でこれだけ驚いたのは「レナードの朝」のロバート・デ・ニーロ以来です。今後の女優人生のステップとなるのか落とし穴になるのかは分かりませんがとにかく凄かった。
[映画館(字幕)] 7点(2012-11-11 22:47:22)
482.  ファニーゲーム 《ネタバレ》 
映画史上最も不快な映画とか言われていますが、それも納得です。真逆子どもまでに手をかけるとは思っていませんでした。全体的に執拗なロングカットが不穏な空気作りをしていると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2012-11-11 13:43:24)
483.  ザ・レイド
すごい映画ですねー。ハッキリ言ってストーリーは無い!最初から最後まで血の雨が続く二時間。もうびっくりです。こんな無茶苦茶な映画があっていいんですね。主人公は特殊部隊(?)の新米で約30人で悪の親玉を捉えるべく犯罪者の巣窟となっている巨大マンションに突入する。案の定、大多数を待ち伏せによって失い、主人公ほか数名絶体絶命。普通の映画では「ここから一度退散して計画を練り直してリターンマッチ」となりますが、この映画は「主人公は無敵のシラット使いだったから殆ど一人で敵を皆殺しする」というとんでもない展開になっていきます。一応主人公サイドに裏切り者がいたり、主人公の兄貴が敵側にいたりとストーリーらしきものはありますが、あくまで枝葉に過ぎないといった感じ。というかアクションパートに比べて明らかに演出等にやる気が感じられない 笑。根幹は如何に肉弾戦における血みどろの殺し合いを見せるかに焦点が置かれており、この後半の展開がまあすごい。上映時間の約9割は血みどろアクションなので、その手のアクションが好きな人は絶対に見た方がいいと思います。 個人的に目を惹かれたのは、ものすごく変な撮影。死体だらけの廊下を意味なくパンしたり、セットの上から2つの部屋を跨いで撮ったり、斜めにしたり、ガタガタ揺らしたり、机の下から撮ったり、グルグル回したりと、何でも思いついたことやってみよう!という感じで非常に観ていて楽しかったです。ハリウッドじゃ絶対に見れないカメラワークの連続でした。
[映画館(字幕)] 7点(2012-11-10 20:51:14)(良:2票)
484.  黄金を抱いて翔べ 《ネタバレ》 
至極真っ当なクライムムービーでした。しかしこの真っ当な映画を作るのが如何に難しいか。こういう映画はサスペンス、スリルのテンポが命。ダラダラ登場人物の紹介をしたり、計画実行までの準備が長すぎたりすると、観ていて飽きが来てしまうものですが、この映画はそこのテンポが抜群に良かったと思います。主要登場人物を多すぎない6人に絞り込み、それぞれの金塊強奪計画の役割、それに付随する職業・性格・出自を的確に描写しています。その様にセットアップが見事だからその後のキャラクターの掘り下げも観ていてとても納得というか話の展開に整合性があります。こういう背景をしっかり描写できない映画が現在如何に多いか良く分かりますね。その後の展開も、主人公たちの邪魔をする奴らは、街のゴロツキ(ヤクザ?)、左翼運動家、北朝鮮のダブルスパイとバラエティに富んでいるのですが、その複雑さを実に綺麗に回収していきます(実は繋がっていてまとめてやっつけたりしますが)。しかし個々の要素が適当に片付けられているかと言うとそうではなく、奴らの襲撃によって確実に主人公たちは消耗し計画に綻びが生じてくる。このあたりの展開の仕方も実に見事だったかと。近年の日本映画の本格的なクライムムービーとしては非常に水準の高い作品だったと思いますし、文句なくオススメ作品ですね。 それから役者がとにかく輝いていて、個人的に最高だったのは桐谷健太さん演じるサラリーマンの野田でした。他のメンツが全員プロなのに対し、いたる所でビビリまくる演技が最高に面白かったです。普段ヤンキーの役が多いこともあってか本作の役柄とのギャップがツボでした。やや残念だったのは真っ当に作りすぎた故なのか、ぶっちゃけ展開が容易に想像できる場面が多々あったことです。産婦人科から出てきて「2人目できたのよ」なんて言っている時点で死亡フラグがビンビンなのに、その上無防備に交差点渡るシーンを撮ったりしたらいかんですよ。あのシーンで母子が無事に横断歩道を渡れると想像した人がいるんでしょうか?
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-08 19:52:05)(良:1票)
485.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 
一言で表すなら"悪趣味"。ポール・ヴァーホーヴェンのフィルモグラフィの中でも多分一番タチの悪い作品かと思います。なんせ戦争賛成派は自分が馬鹿にされているから怒るし、戦争反対派は戦争というテーマを完全に茶化して描いているので怒るでしょうから。まあ斜に構えて「またヴァーホーヴェンが悪趣味なことやってんな」くらいのスタンスで観ると結構楽しめると思います。人間の血やバグの体液がビュービュー飛び散るのも実に悪趣味。天下のディズニー(ブエナビスタ)が良くこんな映画にゴーサインを出したものですね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-11-07 21:15:46)
486.  無ケーカクの命中男/ノックトアップ 《ネタバレ》 
できちゃった婚を題材にしたラブコメディ。できちゃった婚は今ではネガティブな意味合いを避けるためか"幸せ婚"とか"ダブルハッピー"とか言う事もあるらしいですが、やっぱり無ケーカクな妊娠には本作で描かれる様に後悔が付き物だし、今の呼び方はどうかと思います。トラブルの無い結婚生活なんぞ存在しないでしょうし、つまりできちゃった時に如何に相手のこと、赤ん坊のことを真剣に考えられるかこそが大事なんだと思いました。だから主人公はどんなにダメ人間でも最後は彼女に受け入れてもらえた。と言う風にストーリーとしてはとっても良かったのですが、セス・ローゲン演じるダメ主人公がとにかくデリカシーも無し、顔も悪い、金も無いとダメ人間の粋を集めた様なキャラクターだったので、序盤の1時間は正直観ていて辛い部分もありました。余りにも主人公に共感できないので。最後は前途多難ながらも幸せな家庭を築いているようで安心しました。最後にこの映画の出産シーンは近年稀に見る名出産シーンだと思いました。観終わった後、とにかく女はスゲーなとしみじみ思いましたとさ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-04 22:02:25)(良:1票)
487.  希望の国 《ネタバレ》 
観た感想を率直に言うと、今観れて良かったです。劇中では何度かこんな言葉が繰り返されます。ニュース番組のキャスターは「大変な時こそ大きく騒がないで大きく構えていきましょう」、お笑い芸人は「こんな大変なことは置いといて僕らはお客さんを笑わせますよ」とか。人間は嫌なことや辛いことを忘れる能力が備わっている生き物です。大抵の人がご自身で被災されたり肉親を震災で亡くさせたりしなければ夜に悪夢で飛び起きたりすることは無いでしょう(テレビじゃ一応今でも日本中の人に傷跡がとか言うけど)。誰だって震災から1年半以上も経つと目の前の仕事とか生活とかの方が身近な問題になってしまう。今じゃニュースも新聞も被災地の状況より原発の再稼働の是非の方をよっぽど大きく報道するようになっている。 その1年前の出来事が段々過去になりつつある今、福島以外の原発が爆発してしまったら、というifを描いたのが本作です。この前、園監督の自伝を拝読したのですが、監督は前々作の「ヒミズ」で福島の被災風景をスクリーンに写したことでかなり非難の声を浴びたそうです。無神経であると。しかし福島の方には、よくぞ撮ってくれた、忘れ去られずに済んで良かったと感謝されたそうです。本作はその「ヒミズ」の被災風景のみで構成された映画と言えると私は思いました。つまりあの震災当時あったことそのものを今描こうと。皆は過去の出来事にしようとしているが、今一度思い出してみようと。私は本作を観て自分が震災を忘れようとしていることを自覚できましたし、そんな自分を仕方ないと許すと同時に恥じました。本当に今この映画を劇場で観れて良かった。 ただ映画としてどうかというと手放しで喜べないシーンも多いと思います。一番ガックシ来たのは、痴呆症で勝手に避難指定区域に入ってしまった大谷直子を何の理由も無しに夏八木勲が見つけてしまうこと。折角結婚指輪の話も入れているのだから、かつて思い出の場所だったから分かったとか何か一つ理由が欲しかった。ピアノがポーーンと一音だけなる音楽が繰り返されるのもそれを聞くだけで映画のテンポが死んでしまっている様に感じてしまい残念。マーラーの荘厳な音楽も繰り返されるとちょっとキツい。 ただし役者さんの演技は抜群に良い。特に夏八木勲と大谷直子の老夫婦はどう見ても長年本当に連れ添った夫婦にしか見えず、最後のキスシーンには非常に感動させられました。
[映画館(邦画)] 7点(2012-10-31 22:29:02)(良:2票)
488.  エクスペンダブルズ 《ネタバレ》 
往年の筋肉アクションスターの80年代アクション映画を観まくっていた人なら必ず楽しい映画。まあとにかくストーリーから何から何まで大味な作品なのですが、観ていてスタローンは何だかんだ言ってアクションをちゃんと撮れる監督なんだなあと再確認しました。80年代アクション映画への回帰を図っていても、画面がとにかく忙しないカーチェイスシーンなんかは近年のアクション映画のメソッドを取り入れている。そこに80年代特有の「やり過ぎ感」(例えば敵に銃の全弾ぶち込んだり、火だるまになってる敵に止め刺したり、何でも派手な爆発で解決したり)がミックスされていた気がします。ストーリーはB級映画なんだからこんなもんでイイかな。片手にビール持って観るのが好ましい鑑賞方法でしょう。悪役のエリック・ロバーツは悪くはないのですが、もう少しインパクトのあるキャストが欲しかったです。個人的には彫師のミッキー・ロークを悪役に持ってきて、『追撃者』と同じキャストの対決が見たかったかな。
[地上波(吹替)] 7点(2012-10-28 00:09:18)
489.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
現代に蘇った燃える闘魂祭り第二弾。雑魚は基本的にド派手な爆発か拳銃で蜂の巣にして処理というかつて"ランボー"を演じてたスタローンらしく"乱暴"な映画。スタローンも『ランボー4最後の戦場』で真面目な暴力映画撮るようになったじゃん!と思っていましたけど、本作観ると『ランボー3怒りのアフガン』から何も変わっていませんなぁ。でもそれでいいんです。隠されたソ連の資源、恋人の話をしたらやっぱり死んじゃう新キャラ、最後は男と男の殴り合い、何十回観たかわかんないような内容ですが、それが俺たちの大好きな木曜洋画げk……ゲフンゲフン、正しいB級映画ってもんでしょう。今回からはブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーまで本格参戦してやりたい放題。しまいにはチャック・ノリスまでこの祭りに駆けつける!みんなアクションスターとして輝いてた時のことを思い出してか楽しそうに演じてますが、それでいいのかお前ら!まあ楽しいからいいんでしょうね。個人的には悪役をノリノリで演じてたジャン=クロード・ヴァン・ダムが最高でした。最後にお得意の開脚回し蹴りが決まった瞬間、心の中で「ヴァンダボー!」ですよ。 まあそんなくだらない感想は置いといても、B級アクション映画としてはとても良くできた作品だと思いました。取り敢えずスターを沢山集めれば面白くなるのかと言えば、そうではない実例『オーシャンズ~』シリーズがある訳で。本作はスターを沢山集めつつもそれぞれの劇中内でのキャラクター、今までのキャリアをメタ的に茶化したキャラクターを上手く描き分けることに成功していると思います。そもそもこんな大御所俳優にメタ発言させること自体が、普通の監督なら遠慮しちゃって注文できないでしょう。ジェット・リーが皆からチビって言われまくったり、シュワちゃんに『トータル・リコール』の削岩機で登場させたり、チャック・ノリスにチャック・ノリス・ファクト言わせたり……。勿論、その要求に快く(?)応じた役者がまず偉いと思います。最近は家政婦を孕ませたりロクな奴じゃねーなと思っていたけど、中々懐大きいじゃないか。見直したぞシュワルツェネッガー!
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-27 00:06:38)(良:2票)
490.  カーズ2 《ネタバレ》 
「Mr.インクレディブル」や「トイ・ストーリー3」を観たときにも感じたのですがピクサーの製作陣は本当にスパイ映画が好きなんだと思う。今作はイギリスの諜報部員まで出して完全に007の世界です。それに擬人化された車達が登場人物なので007のような改造された車がバンバン出てきてマシンガンをぶっ放すわ、空は飛ぶわで男の子ならテンション上がらざるを得ないでしょう。ベテランと新米のやり取りもこういうスパイ物では定番で見ているだけでやり取りが楽しい。前作のような叙情感を掻き立てるようなストーリーではありませんがピクサーのアクション映画にお馴染みのスピーディー溢れるチェイスやカメラワークに大変心躍らされました。ただ悪役の動機と落とし前に関してはもう少し上映時間を延ばしてくれても良いから描いてほしかったかな。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-08 21:36:46)(良:1票)
491.  ビハインド・ザ・マスク 《ネタバレ》 
スラッシャーホラー映画が実在したとして、ジェイソンやマイケル、フレディの様な殺人鬼の素顔に迫ろうというモキュメンタリー。終盤に完全に劇映画と変わるところや、サバイバルガールがケリーからテイラーに変わるところ(ここは「ザ・フィースト」のヒロイン交代に近い)など結構凝った構成になっており楽しめます。しかし中盤までは本当に真面目にインタビューの映像が延々と続くので、ややギャグが少なく笑いどころに欠けるところが難点でしょうか。それでもマンネリ化した定石を破壊する映画として面白かったです。レスリーの師匠が何のホラー映画で殺しまわっていたが気になります。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-08 17:53:15)(良:1票)
492.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 
今までの内田けんじ作品は出てくるヤクザの描写が余りにもリアリティに欠けていて真面目に観れなかったのですが、今作くらい完全にコメディで通してくれたら全然オッケーです。今作のキャラクター造詣はとにかく無茶苦茶で、ヤクザが金を手に入れただけで簡単に手を引いたり、殺し屋が仕事前に暢気にクラシック聴いてたり、観客が主人公と思っている堺雅人演じる売れない役者が完全に人間の屑だったりします。とりわけ広末涼子演じるヒロインは見ず知らずのオッサンを自分の車で送ったり、数々の無茶苦茶な発言等の為、完全な狂人にしか見えないのですが、それらの現実ではまずありえないような人物描写も劇中の"メソッド演技"に掛けており、この話は完全にコメディでありつつ現実でもあるという作品のバランスにリンクしており上手いなあと思います。ただ皆さん絶賛されている香川照之の演技は個人的に余り好きになれず。最近の彼のオーバーアクトが演技力の高さと言われている風潮はなんだかなーと思います。だってある意味最もメソッド演技から遠い演技じゃないですか?
[映画館(邦画)] 7点(2012-10-08 00:39:12)
493.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》 
所謂スラッシャー・ホラーのパロディ的作品ですが、作り手が本当にホラー映画のマニアで意図的に定石を破っているのが良く分かるので楽しく観れました(大して愛も無いのにパロディにしている作品ほど見ていて不快なものは無い)。冒頭のドリュー・バリモア殺害のシーンからホラーとしての掴みはOK、その後は学園内でのミステリーへと展開して行きますが、最高に面白かったのはハイライトのパーティーでの惨殺ですね。劇中で言及されている通りスラッシャー映画の定石(処女・童貞の法則とか)を破っているので、誰が生き残るか予想がつかない。殺人鬼の最期を無駄に湿っぽい演出に走らず、スカッとする倒し方だったのも実に良い。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-06 11:31:02)
494.  未来を写した子どもたち 《ネタバレ》 
二年前にインドに滞在したことがあるが、この映画の中で描かれているような状況は実際あると実感できる空気感だったことを覚えています。生まれた時から母親が体を売る姿を見、初潮を迎えるとすぐに客を取らされるという、日本に住んでいる身からするとひどく異常な環境。それでも明日を夢見る子どもたちの純真な目が印象的でした。一部の人には偽善的だと罵られるような活動でしょうが、ザナ氏の活動をちゃんとした形として支援したいと強く感じた。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-23 17:43:12)
495.  屋根裏部屋のマリアたち 《ネタバレ》 
1962年のパリを舞台としてスペイン人のメイドたちを描くコメディ。主人公は父親の会社を継いで社長職についている基本的に融通が利かない堅苦しい中年男だが、次第に自由奔放なスペイン人のメイドたちの生き方に惹かれていくというストーリー。序盤は主人公の妻がメイドを存外に扱っている描写やメイドたちの劣悪な生活環境(壊れて詰まってしまった共同トイレが大写しになったりする)の描写が目立ち、もしかして当時のメイドたちの実情を告発する重い内容かと思っていたがこれが全く違っていた。メイドたちの劣悪な職場環境を扱った映画といえば今年公開された傑作『ヘルプ 心がつなぐストーリー』を真っ先に思い出すが本作は同作の様な人種差別がテーマではない。スペイン人のメイドたちは困った際にはお互いに助け合いいとも簡単に困難を解決していく。イキイキと家事をこなしていくその魅力的な姿をつい羨望せずにはいられない。それほどに彼女たちは楽しんで日々を生きているのだ。このメイドたちの豪快で観ていて楽しくなるような生活感を監督は実に見事に描いている。監督が少年時代に実際にメイドがいる生活を送っていたからこそ可能であった演出だろう。また日々を買い物とランチとママ友とのブリッジに費やす夫人が良い対比となっている。物語は途中から夫人が勘違いにより主人公を家から追い出して仕舞い、仕方なく主人公はメイドたちと共同の生活空間に身を置く展開となるのだが、主人公はメイドたちと触れ合うことで人生に自由な喜びを感じるようになる。つまりメイドたちは人生を謳歌していない人々に人生の楽しみを覚えさせる所謂触媒のような存在なのだ。また同時に主人公は自分の家の美しいメイド、マリアに次第に恋愛感情を覚える様になってしまったから話は大変なことになってくる。ただ本作はコメディであるのでドロドロな人間模様になることは無く基本笑いながら彼らの騒動を楽しめる。特に主人公が気になるマリアと親しくなろうとスペイン語で会話を図ろうとするシーンはお約束ながらも爆笑モノの名シーンとなっている。適度な笑いの中にしっかりと生きるヒントを与えてくれる本作、自信を持って良作とお勧めできる作品である。
[映画館(字幕)] 7点(2012-09-17 19:27:13)(良:1票)
496.  あの日 あの時 愛の記憶 《ネタバレ》 
ユダヤ人収容所もの。収容所内で深い関係になってしまい彼女を妊娠させてしまった為に収容所からの脱出を試みるシークエンスは展開がスピーディーで緊張感があるものの、現代パートでは特にこれと言った面白さが無く残念でした。ハンナのかつて愛した人と会わなければ最早自分は生きていけない、人生を歩き出せないという感情表現をもっと上手く見せてほしかったと思います。どうも過去パートに比べて現代パートが淡泊に感じてしまいました。
[映画館(字幕)] 7点(2012-09-17 19:25:37)
497.  ベスト・キッド(2010)
リメイクとしては非常に良心的な作りだった様に思います。舞台がアメリカから中国に移ったこと以外は特に改変を加えず、安定した少年漫画的なストーリーについついテンションも上がってしまいます。ベストキッドはオリジナルも本作も結構真面目にイジメにどう対処したら良いかを描いている気がするので、昨今各地で問題になっているイジメ問題に悩んでいる少年少女がいたらかなり教育効果もあるのではとか思ってみたり。「強いだけでは只の暴力、しかしやられっ放しなのも良くない」そんな難しい問題にホントにこの映画は上手く着地点を設定しているなあ。ただ大人げないツッコミなのですが最早「THE KARATE KID」でなく「THE KUNG FU KID」では?
[地上波(吹替)] 7点(2012-09-07 23:46:06)
498.  ダスク・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
全く期待していなかった分、かなり棚ボタ的な感じでした。主要な登場人物は4人だけ、舞台も殆どは寂れたガソリンスタンドだけという限定された設定でベストを尽くしていたと思います。要所要所でホラーとサスペンスの見せ場を用意し、「ガソリンスタンドに辿り着くまで」、「ガソリンスタンドの店の中」、「冷蔵室」と場面が変わるごとに人間的な掘り下げもしっかり行っている。特に中盤の腕切断シーンと終盤の低体温症で車までたどり着くシーンは時間制限があるだけに実にスリリングでした。メイキングを見る限り少ない製作費の中で頑張っているのもいい感じ。最近はゾンビものもCGに頼ることが多くなっていますので殆ど特殊メイクだけというのには驚きます。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-02 17:49:23)
499.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 
ガメラシリーズを見るのは初めて、正直評価が高いという理由だけで手に取ったのですが非常に面白かったです。ガメラの超戦力でも歯が立たないマザーレギオンにか弱い人間達が立ち向かっていく展開の熱さは最高でした。同じ特撮映画のゴジラシリーズでもそうであるように怪獣映画はどんどん怪獣たちのプロレスごっこになることは常でありますが、個人的に怪獣映画に求める物は初代ゴジラの様に「強大な怪物たちに立ち向かっていくちっぽけな人間達の意地」ですので、大変面白く見ることが出来ました。自衛官たちカッコ良すぎだろう。3部作とも見たいと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2012-09-02 12:51:55)(良:2票)
500.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 
キャラの魅力だけでゴリ押しする快作。それだけに各ヒーロー達の活躍を予備知識として観ておいた方が確実に楽しめるかと思います(アイアンマン、キャプテン・アメリカ、インクレディブル・ハルク、マイティ・ソー)。もう話はあって無い様なもの。なんか知らんけど世界の征服を企んでいる悪い奴(ロキ)が地球攻めてきて、ヒーローが一致団結して倒す、それだけ。主役6人それぞれに一応ストーリーと見せ場を用意して上映時間を2時間半に収めるという脚本の手際の良さは判りますが、どうも話の底は浅いと感じてしまいました。私は変身したら超凶暴なのに普段はインテリというハルクが大好きなので、ハルクがとにかく暴れ回る終盤が見れたから満足でしたけど、「なんか話題になってるから」といった理由で観た人はとにかく話が無くてキツかったんじゃないかなあと想像してしまいました。しかし悪役のロキはその超小物っ振りがコメディリリーフになっていましたね。あとマーヴェルの映画化作品のラストでお馴染みの次回作の予告みたいなのいい加減やめてくれませんかね。それよりもエンドロール後のアヴェンジャーズ達の超やる気のない打ち上げ風景の方が百倍面白かったです。あと音楽のアラン・シルヴェストリのスコアが非常に素晴らしかった。否応も無くテンションが上がる壮大且つロマン溢れるテーマは最高です。最後に絶対に劇場で観た方が良い映画なことは間違いないです。ドッカンドッカン起こるアクションや音楽は劇場で見なきゃ確実に面白さ半減、できればIMAXの大画面で観るのをお勧めします。
[映画館(字幕)] 7点(2012-08-26 20:07:44)(良:1票)
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