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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2000
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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501.  マラソン マン 《ネタバレ》 
うーん怖い。70年代の映画ってほんと怖い。80年代に入るとホラーも派手に血しぶきをげたりとちょっと明るい(?)んだけど、70’sのなんか暗いむっつりと非情な感じっていつもぞーっとさせられます。大学生にしては老けた顔のD・ホフマンですらなんか怖い。 ロイ・シャイダーの前半は怖がらせの演出が冴えに冴えてキレッキレです。義眼の殺し屋がカーテンの後ろに現れたり、暗がりに仲間の女が消えて行ったり、その後に転がるサッカーボール!意味はわかんないけど怖い。 ローレンス・オリビエの後半は「白い天使」歯科医のマッドネスが炸裂する、また一味違った恐ろしさ。「安全か?」とひたすら何度も問うて精神を追い詰めるって新しい拷問のやり口だなあ。やめてほしい。訳が分からない。 恐怖印象が強烈な本作、ところがお話はかなり構成が粗いというか、細部を雑にほったらかしな感があって、なんでロイ・シャイダーがしつこく命を狙われていたのかとか反マッカーシズムの父親の関わり具合とかはもうさっぱり。 演出は10点満点、構成は3点、というとてもアンバランスな不思議な一本です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-22 00:17:21)(良:1票)
502.  IT イット “それ”が見えたら、終わり。 《ネタバレ》 
後半になると脅かし方がワンパターンになってしまってホラーとしてはさほど突出した出来ではないかもしれません。けど、このお話は13歳の群像を描いたジュブナイル作品でもあり、やはりキング原作の「スタンド・バイ・ミー」にも劣らぬ「思春期前半」のきらめきや瑞々しさが息づいています。 ”ルーザーズ”は7人もいるのだけど、各人に個性をちゃんと持たせてキャラ立ちできています。正義感が強くてどもりの主人公、口の減らないメガネ、ラビの息子、過保護の潔癖症、地元史オタクの太っちょ、親を亡くした黒人の男の子、父のDVに苦しむ女の子。よし覚えた。皆が成長した次作もこれでばっちり見分けがつくはず。たぶん。 敵役のでこぱちピエロは目つきが悪く、急にでかくなったり口の中が異次元だったり、いかにもアメリカンな邪悪っぷり。巨悪と戦うことにより仲間との絆を深め、各々の人生の課題をも乗り越える力を得てゆく13歳たちに素直にエールを送ります。
[DVD(字幕)] 7点(2020-04-20 23:24:03)
503.  パラダイム 《ネタバレ》 
低予算というハンデをものともしないカーペンター監督のB級宗教系オカルト。宗教系A級を「エクソシスト」とするなら、もう足元にも及ばないチャチさなのですが、B級ならB級で怖がらせのやり方は色々あるものです。 装飾の無い教会内部は古い大学みたい。そこに配置されたたくさんのコンピュータや分析器やらが嘘臭くてカーペンターぽい。緑色のくるくる回る筒がもう大嘘。ゾンビ?らの顔もファンデ厚塗りしました的に変に白い。白いだけ。しかもアリス・クーパーがいるし。話が入ってこないじゃないか。 とまあ安いうえに突っ込み所多数、なのに何故かちゃんと不気味な風格があるんですよこの作品。まずロケーションが良い。教会そのものが新興宗教によくあるようなビルディング的佇まいで美しさが無いうえ、あの辺り一帯の不愛想な寂れ具合。さっさと素通りされそうな、幸薄そうな一角をよくチョイスしたものです。 等間隔に突っ立ってじっとこちらを見ている浮浪者らとか寄生された女科学者の肌のただれ具合とか、閲覧注意レベルの大量虫の画とか、ベタといえばベタなんだけどCGに頼っていない分リアルで嫌なんですよね。怖い、というよりざわーっとやな気分になる。粘着性ホラーとでも言えばいいのかしら。 タイトルの「パラダイム」は、なんか宇宙の素粒子がどうの鏡の裏の悪意がどうのと神父と教授が議論してた中の一説。一応オカルトのお約束はふまえたものの、そんなごたくは本筋においてあまり重要じゃない、てのもカーペンターぽい(笑)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-20 00:37:10)
504.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 
これはもちろんラブストーリーなんだろうけど。姿は無くともサマンサの「人格」をセオドアは本気で好きだったのだろうし、ホアキン・フェニックスの演技は沈んだ時も心弾む時も気持ちがこちらに伝わるものでした。サマンサに640人も男がいると判った時は痛々しかったなー。 でもなあ、サマンサがセオドアにとってどストライクなのは当然じゃんと思うんですよ。だってOSなんだもん。使用者の嗜好から検索パターンまで分かっちゃってるんだもん。そのうえで「相手好み」の「彼女」を創り上げてるわけで・・、そんなの簡単すぎる。お手軽なとこの恋愛ごっこは結局欺瞞なんじゃないの、と話の大半はちょっと引いて観てました。 なんでサマンサが行っちゃったのか。言葉の世界へ云々と哲学してたけど、OSの交換時期だからじゃないの。メール来てるんじゃないんですかね運営会社から。「旧OSの長らくのご愛顧ありがとうございました。つきましては新OSを是非お試しください」とかって。そしたらまたサマンサに会えるんじゃない?バージョンアップした彼女に。 そうそうスカーレット・ヨハンソンは大したものです。声だけのお芝居、なのに強烈な印象を残しました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-14 23:13:42)(良:1票)
505.  カフェ・ソサエティ 《ネタバレ》 
アレン十八番の恋愛模様、相変わらず男女が意気投合したりすれ違ったりですが今作は毒も少なく、こじらせかたもやや軽く、いつにもましてライトタッチな仕上がり。 主人公がユダヤ系でハリウッドを嫌ってNYへ戻って、ともうアレンの自伝なんじゃないかと思いますね。 恋も仕事も上手くいくもいかないも、それが人生とばかりに大げさな感情表現を避けて淡々と展開する物語。主人公と元カノと妻、それぞれがもやっとした心を抱えながら日々を送る。諍いを起こすのにも面倒を感じるような年齢になった大人たちはこんなものかもしれないですね。 今作のアレン起用女優はK・スチュワートとB・ライブリーですか。クリステン・スチュワートもちろん綺麗なんだけど、いつもながら表情硬いねえ。あまり軽快なアレン作品には向かないように思うなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-13 23:42:42)
506.  桜桃の味 《ネタバレ》 
キアロスタミ監督が好んでいた「演者が素人」というのがとても良い目となって出た作品ですね。人生に詰んだ(と自分では思っている)おじさんの一日を描いているのですが、役者オーラの無い人たちばかりで展開される訥々とした話はスペクタクルでなくどんでん返しもなく、ほんとに市井のザ・日常であります。 死ぬのを見届けてくれと言われたら我々は、さあどういう言葉を彼にかけるか。若い兵士は逃げ出すし、神学生はその道のセミプロならではの説得をする。けどやはり人生の大先輩の三人目のじいちゃんが良いですよね。頼みを引き受けたうえで、人生で得てきた気持ちを素朴な言葉に変換して伝えます。「もう月を見なくて良いのかい?桜桃の味を忘れてしまうのかい?」「明日の朝会えても会えなくても友達だ」ただの紙袋を下げた(中にはウズラ)じいちゃんの、同胞としての言葉には静かだけれど耳を貸してしまう力がありました。 そして監督ったら「という、お話。」と突然こっち側に引き戻すのですね。驚いた。あのおじさんがフィクションの中で結局どうしたか、各自が想像する余白がごっそり残りました。私はね、翌朝せっせと穴を埋め戻している彼を確信しています。「死ぬ気」メーターが元々半分くらいだったのが、作中どんどん減ってましたもん。あそこで横たわるには雨だって冷たいしね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-12 23:49:43)
507.  花嫁はエイリアン
タイトルは知ってたけど初めて観ました。いやこれ面白いね。なんたってキム・ベイシンガーがキュートだもんね。90年代に入ってすぐの頃、「NYのアメリカ男性が嫁にしたい女優」№1がキムだと聞いたときはへえ、そんなすごい美人だとは思わないけどな アメリカ男性はモデル体型が好きなのかいなぐらいにぼんやり思ったのを覚えているんだけど、この映画の存在が大きかったのでしょうね。納得。 だってもう、出だしから可愛いもんね。重大任務を負って地球に降り立ち、緊張とわくわくでテンパってる変なカッコのエイリアン、キム。とても初々しい。 今頃キム・ベイシンガーのコメディエンヌの才能を知るとは遅いよーと言われそう。実際遅いと思います。そんなわけで(私にとっては)意外なキム姉さんのはっちゃけぶりや、地球標準生活を宇宙人目線にずらして笑いに変える脚本も楽しくて、とても掘り出し物感のある一本でありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-12 00:17:33)
508.  新・平家物語
画がすごいなあ。時代考証をきっちりおさえた(ように見える)平安の世。まるで当時にカメラを持って行って撮ったようなセット感の無さ。それに圧倒的なエキストラ動員量。庶民の市場も山を下りる法師らの軍勢も迫力あります。物量で圧倒してくる日本映画って(この時代のものでは)初めて観たかもしれない。たいてい話の深度に重点を置くものが多いというのが「昔の日本映画」のイメージだったのですが。やりますねえ。 若き大スター市川雷蔵の演技はいまいちだなあと思いながら見てましたが、クライマックスで山法師らに啖呵を切るシーンはさすが歌舞伎役者、大見得を切る場面は十八番。腹から出る声量の堂々たることといい、滑舌の良さといいさすがでした。掛け声のひとつもかかりそうな。 歴史の授業では駆け足で過ぎるこの時代。原作はその長大さに及び腰になっちゃいますし、娯楽として映画作品にしてくれるのは色々勉強になってありがたいことです。でもあの母君の衣装はどうしたのかな。興行とはいえアレはちょっと突飛よね。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-04-07 18:08:56)
509.  舞踏会の手帖 《ネタバレ》 
同窓会になんか行きたくない人ってけっこういると思うんですよ。ところが同窓の方からいきなり来られる、という考え方によってははた迷惑なお話。ヒロインが皆のアイドルだったから許されたでしょうか? 「思い出は美化される」とは執事氏の言。まさにこの台詞が物語の全てで、どの再会もクリスティーヌの抱いていたノスタルジーの甘やかさとは程遠い。30過ぎて見る「舞踏会」の現実に幻滅するクリスティーヌとは対照的に16歳の女の子は目をキラキラさせて「舞踏会ってなんて素敵」とはしゃぐ。彼女はかつてのクリスティーヌ。きっと16の夜の思い出は彼女の心にもずっと美しいまま保存されるのでしょう。 美しい思い出は美しいままに留めておきましょう。過去を掘り返したとて、前に進む糧とはならないのです。・・というテーマの話だと思っていたのだけど。なんとクリスティーヌは過去の続きから生き甲斐をゲットするというオチでした。いや、なんかずいぶんヒロインに甘い戦前の映画だなあとびっくりです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-05 17:17:04)(良:1票)
510.  ANON アノン 《ネタバレ》 
んーつまんなかった。視覚を監視されてしまうプライバシーの無い社会って、それはそれは恐ろしいことなのに話に生かし切れていない感じ。今見えているリアル視覚も昔の記憶もごっちゃになって扱われてるのも腑に落ちない。思い出って視覚情報とはまた別だよね? それに映画としての見せ方も良くない。他者の脳に侵入するのなら何かの装置があった方が分かりやすかったのでは。向かい合っているだけで第三者の記憶を相手に転送できるって・・便利すぎる。さらにハッカーの娘は他人の記憶も面談するだけで上書きできちゃうのだ。この画ヅラのつまんなさ。座ってるだけかい。 こんな超人的な技巧がアリだとされている話になんのカタルシスもテーマも見出せない、とはお粗末。 殺しをやってた真犯人は「アンタかい」って程度で驚きもなく、国家権力をも翻弄するほどのハッキング能力を持つ彼女のその理由といえば「知られたくない秘密がないから」とか禅問答なオチ。突き放された私。 伝達能力(見つめるだけで壁が突如スカイプ状態になるとか)が物凄く近未来SF感なのに、やたらと多い性行為場面はアナログそのものなことにも失笑。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-04-02 00:10:26)
511.  11'09''01/セプテンバー11 《ネタバレ》 
それぞれの監督のお国柄も垣間見えて、興味深かったです。心に特に残った作品を記します。 好きなのはフランス。平時には最大級の悩みを物の数に入らないようなレベルに引き下げる大惨事が無音の世界で起こっている。並行して見せられるその画が、暴力の不条理を訴えているようでした。ああ彼は犠牲となってしまい、手紙を読むことはないのだろうなと察したこちらの読みをさらりとかわしたのも印象的でした。 イギリスはなるほどケン・ローチ。”9・11”は南米ではまた違う日を記憶されているのだよ、と米国の姿勢を問う作風は反骨精神派の監督ならではの切り口でした。米国が圧倒的に被害者と語られる9.11も「なぜ」起きたのかそれまでの世界近代史を眺めるとCIAのしてきたことが無関係であるとは言えないでしょう。アメリカ発の報道によるばかりでない、老監督の視線は大事だと思います。 唯一、”9・11”の事件をメインでなくストーリーの背景に置いた驚異の作品はアメリカのショーン・ペン。老境に訪れた人生の真実はタワー崩壊のその日、光と共にもたらされました。米国人として描くのはやや勇気も要ったのでは、と感じましたが最後のコマ3秒間は圧巻でした。 我が日本からは今村監督のシュールな民話調。「まんが日本昔話」みたいなテイストで私は好きですが。市原悦子さんも出てますし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-31 17:24:27)
512.  ゲティ家の身代金 《ネタバレ》 
世界一金持ちで且つ吝嗇化の爺さんの話。まーすごい人間がいたものです。孫の命と引き換えにも銭を出し渋る。その一方で美術品の購入はし続ける。何でも手に入れた人間は手に入らないことが許せないのですかね。孫ですら「血縁だから」→「自分のものである」それを息子の元嫁が奪いやがった、と恐れ入る自己中の感性です。 誘拐犯とマスコミとクソ舅の集中砲火にあっている母親役のミシェル・ウィリアムズの特筆すべき演技。息子を想い、舅に心傷つけられても気丈で必死な母親ぶりは落涙ものです。高価な美術品と信じていた、爺さんから息子への贈り物。身代金の足しにしようと閃いたものの、それが二束三文の土産物だよと知った時の彼女の絶望たるや。階段にへたり込みもしますわね。あのじじいが孫にだって金目の物をくれてやるはずはなかったのだ・・。 こんなクソ爺の心冷える話が映像美も兼ねた誘拐サスペンスに仕上がっているのだから、リドリー・スコット監督のベテランの手腕には感心します。 C・プラマーもミシェルも素晴らしい。けどM・ウォールバーグはさして活躍しないうえ、作品撮り直しの際の金銭ゴタゴタで男を下げました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-30 00:34:33)
513.  否定と肯定   《ネタバレ》 
アメリカ風に饒舌な弁論で押すタイプの法廷劇とは違いますけど、論旨を積み上げてゆく英国式もまた見ごたえがありました。国が違えば裁判制度もずいぶん違うのですねえ。英国の裁判システムに驚いたのは被告側に立証責任があるということ。それに、本ケースは原告であるホロコースト否定派の名誉棄損訴訟で、著作の解釈のあり方を問うもの。これがまず難しい。訴えられた側のデボラもその辺を混同している節があり、「ホロコーストの有無」にこだわり生存者を証人として呼び情に訴えたいと主張するのですよね。 デボラの強気一点張りはいかにもアメリカンのイメージ。裁判長への一礼も「アメリカ人だから」と拒否しますし。 彼女の激情をいさめつつ、法廷論争の戦術がぶれない英国人弁護士らの理性的な判断はさすがです。 クライマックスらしき大盛り上がりの無い本作において唯一驚かされる場面は裁判長の放った一言。この一瞬、何が起きたのかデボラも私も共に困惑。さすがに弁護士らは提起された意見に考え込んでましたが。 裁判長「原告は心底からホロコーストの無かったことを信じているのではないか?」即ちアーヴィングが個人の信条に基づいて既出の歴史解釈を否定したとしても、それを嘘つきと呼ぶことはできないのではないか? デボラ側が勝つことに疑いを抱かなかった私(と多分大多数の人)がうわあなるほどなあ、と唸る場面でありました。 果たして裁判の結果はいかに。世間の注目を集めることに成功し意気揚々のアーヴィングと、それを見て喧嘩疲れな表情のデボラ。まあこれが今我々の生きている社会なのですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-29 00:31:53)
514.  トーチソング・トリロジー 《ネタバレ》 
ゲイの人たちの「生き辛さ物語」はたくさんあるのですが、本作はご本人が脚本を手掛け、出演もしているだけあって当事者の持つリアルに厚みがあります。 心が血を流していても湿っぽくならないタフさ、ユーモアの感覚がアーノルドの特筆すべき個性。とはいっても、いくら早口のマシンガン・トークで彼がやり過ごしても「ああ傷ついているなあ」と痛いほどこちらに伝わるものですね。 友人や恋人については良き人らに恵まれているアーノルドのネックは母親。こんなに激しい言葉をぶつけ合っても人間関係を続けられるものだろうか。ワタシは無理だな。母親は変わらない。でも母だから捨てられない。結局アーノルドはどこまでも優しい人だなあと思う。こんなに優しい性根の人がもう傷つくことのない社会であってほしい、つくづく思いました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-22 17:37:03)
515.  男と女の不都合な真実 《ネタバレ》 
女の理想の結婚観を男が小ばかにする、ってこの雰囲気30年前の名作「恋人たちの予感」そっくり。もっとあけすけにセックスをぶち込んでいるせいで、もろにB級感が出ます。食事の席でのオーガズム披露シーンなんかはパクリでしょう。食材のせいかと周囲が勘違いするとこなんかも。かのメグ・ライアンとビリー・クリスタル版と比べるとだいぶ品質低下な二番煎じです。 ・人物の魅力が段違い。そりゃどうしたって大ブレイクした当時のメグにかなうわけありません。 ・メグはアラサー設定で、婚期を逃すか否かの瀬戸際設定が当時はリアルに共感を呼んだのです。でもアビーはTVプロデューサーというキャリア。それに時代も進んで「結婚の圧」は昔よりきつくないしで、アビーの彼氏探しの理想高さは贅沢言ってるオバサンに見えて女子の共感はさほど呼べないと思われる。 ・心に響く台詞が無い。かつてのビリー・クリスタルの「一日の終わりを一緒に迎えたいと思うのは君だ」は恋愛映画史に残る名台詞でした。 強引に二人をくっつけたラストに至っては不可解なほどの慌ただしさ。脚本を練る時間が足りなかったのかい?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-18 16:22:08)
516.  ロード・キラー 《ネタバレ》 
いやあ、これ怖い。犯人がサイコ感丸出しで女の子を監禁する後半より、導入~奴がいったん退くまで、の前段がとてつもなく緊迫しました。夜中に安モーテルの一室で隣の物音に耳をそばだてる場面なんか、息を殺してしまいましたよ。どきどきしたあ。 自分らの匿名を信じてふざけていたのに、こちらの正体を突き止められたという時って人間ビビるものですねえ。J・J・エイブラムスってばその辺の人間心理を上手いこと突いてきたもんです。「直した方がいいぞ テールランプが切れてる」この言葉にひいーっとならない者がいるだろうか。 なんでしつこくもまた戻ってきたんだろうアイツは。兄弟が可愛い女の子を連れているリア充だったがために犯人を刺激したんだろうかね。弟の方はイケメンだし。「持てる者」はあまり悪ノリしない方がよろしいでしょう、という教訓話かな。(違うな)
[試写会(字幕なし「原語」)] 7点(2020-03-17 00:39:04)
517.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
いや、始まってたっぷり一時間半は何がどうなってんのか、おそらく学生の頃必修物理を受けさせられていた時の顔になっていたと思う。だって六本もあるんだよブツ切りのお話が!「あれ、ええとこの人はどういった描写からスタートしてどこまで行ったんだっけ」と話が切り替わる度記憶を遡らなくてはならないし、その間も話は進むしで、客に親切な作りではないですねえ。ワタシはほぼ根気試しみたくなりました。 でも中盤を過ぎるとようやく外枠を掴めてきます。ソンミの命をかけた想い「きっと誰かに届いている」がそれこそ全六話に通じていたのだと判ったときは感動を覚えますし、彼女の「死はひとつの扉にすぎない」も輪廻をざっくり言い表したフレーズで印象的でした。 けど三時間もの長尺、深遠そうなテーマ、何人分も演じた役者の仕事ぶり、お金のかかってそうな画、と構えがとにもかくにも大仰。残念ながらそれに見合うような鑑賞後の充実感には遠いです。「ああ、そういう仕掛けだったのねなるほど」どまりの感想になってしまうのはなんかねえ、残念ですよね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-14 16:41:03)
518.  ニア・ダーク/月夜の出来事 《ネタバレ》 
バンパイアものとしては異色の一作。どの辺が異色かというと、  ・長生きすることに苦悩するといったテーマではない  ・バンパイアたちがグループ生活なので孤独でもない  ・血をもらうにあたっての相手は必ず殺害。プラス死体もろとも現場に火を放つといった半グレ集団のような凶暴性あり。  ・なんと輸血で真人間に復活可能  こう書き出すとバカみたいなB級ホラーに感じるけれど、さにあらず。意外にも輸血復活システムによって話は悲恋の様相も帯び、ここにきて泣かせのクライマックスを迎えたりと、予期せぬ展開を見せるのです。家族愛、仲間との絆、自己犠牲を伴う献身、こんな正道テーマを吸血鬼ホラーに落とし込んだキャスリン・ビグローはかなりの書き手とみました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-11 17:37:02)
519.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
おお、やっとep1,2で寝かせ続けた伏線が活きて、物語として息を吹き返した感じです。 メカ戦闘戦のキレ具合、疑惑が深まる展開、どれも全二作の1.5倍速のスピードです。いやあ良かった。これならなんとかS.W正史の一端として形になりました。(なぜ上から) ep4に続く話ですから当然アナキンの内面を深く掘らなければならない今作。ヘイデン・クリステンセンはなかなか上手く己のプライドと師匠への義理立てとの間で揺れる男心を演じたと思います。これでG.ラズベリー賞とは気の毒です。選考委員らのイケメンへの僻みじゃないのとうがった見方もしたくなります。 情け容赦ない虐殺シーンや破滅に至る共和国の混乱場面など、ダークな描写が多いのですがこれこそ前二作に足りなかったもの。期待の弟子がまさかの寝返り、あまりの絶望に絶叫するオビ・ワン。火だるまになって絶命寸前のアナキン・スカイウォーカー。クライマックスの熱量の高さは胸が震えること必至で、1,2作の不甲斐なさを補って余りある三部作完結編となりました。ほんとよかったよ。
[DVD(字幕)] 7点(2020-03-08 17:49:15)
520.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
ep1はとてもつまらなかった。そして2、これもまた欠伸が出てしまった。なんでこんなにつまんないのかな。元老院だ共和国だ評議会だ通商連合だ、でまるで中東情勢のように勢力構図が分かりづらい。そしてだらだらと展開する暗殺者追跡とお花畑恋愛劇の二本立て。 アナキンといちゃつくのに飽きたのか、ピンチに陥ったジェダイを助けに行くわ!と果敢な元女王様。敵陣に乗り込んだはいいけど、要塞の裏口みたいなところからあっさり入って突然展開するSASUKEワールド。一体いつスターウォーズになるんだよう。 アナキンとパドメの2ショットは絵に描いたような美男美女でスクリーンがキラキラしいったらない。だけど、庶民顔のレイア姫と武骨なハン・ソロが話を回していた旧作の方が映画としてはずっと見ごたえがあったよ。 本作の良いところを挙げるなら、R2-D2の使い方。活躍がいっぱい見られて(宙に浮くこともできるのよ笑)、彼(?)のファンとしては今作の使われ方はとても嬉しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2020-03-04 18:23:20)
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