ロスト・ワールド(1925) の ミスター・グレイ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ロ行
 > ロスト・ワールド(1925)
 > ミスター・グレイさんのレビュー
ロスト・ワールド(1925) の ミスター・グレイ さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
おそらく世界最古の長編大作であり全ての恐竜、怪獣映画の草分けの記念すべき作品であるが、当時は驚愕の映像でも現在となっては子供騙しにもならないストップモーションの恐竜たちは陳腐で、無いも同然のストーリーは観るべきところがない。今となってはこの数年後に製作される「キングコング」の試作品であり長いプロモーションビデオのようにしか見えない。しかし本筋とは何の関係もなく暴れまわり格闘する恐竜たちに〝観客を魅了したいんだ〟という作り手の志を感じオブライエンの心意気に感嘆する。オブライエンの意志は弟子のレイ・ハリーハウゼンに受け継がれ、現在はスピルバーグらが後任を務めているようなものだが誰もがオブライエン師弟とはタイプが異なる。オブライエンはまるで奇術師が一つ一つ手品を見せるかのように有り得ない場面を次々映像化し観客を驚かせる。だから次は何?次は何が出るのとワクワクする。だが例えば「ジュラシック・パーク」シリーズなどはリアルな恐竜を再現しただけに留まりオブライエン作品のような興奮がない。確かにリアルさは架空のものに真実味を帯びさせ観客の心を取り込む重要な要素だが、恐竜映画に最も必要なのはそのリアルさの追求でも薄味な人間ドラマでも襲われる恐怖でもなく、本作のように恐竜で魅せるという事だと思う。だから私にとっての最高の恐竜映画は本作の延長線上にある「キングコング」なのだ。オブライエンは超一級のエンターテイナーであり、私は彼の恐竜たちが大好きだ。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 6点(2006-10-31 18:11:10)
ミスター・グレイ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2012-06-30続・夕陽のガンマン/地獄の決斗9レビュー7.34点
2012-06-01夕陽のギャングたち8レビュー7.53点
2012-05-15トッツィー5レビュー7.06点
2012-04-27大列車強盗(1973)5レビュー5.15点
2012-04-17血煙高田の馬場(1937)10レビュー8.62点
2012-04-06吸血鬼(1931)8レビュー8.00点
2012-03-26プラトーン7レビュー7.47点
2012-03-09フレンジー7レビュー6.23点
2012-03-02狩人の夜8レビュー6.78点
2012-02-24ドラゴン・タトゥーの女7レビュー6.82点
ロスト・ワールド(1925)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS