アレクサンドル・ネフスキー の ヤークト・パンター さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > アレクサンドル・ネフスキー
 > ヤークト・パンターさんのレビュー
アレクサンドル・ネフスキー の ヤークト・パンター さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アレクサンドル・ネフスキー
製作国ソ連
上映時間108分
ジャンルモノクロ映画,歴史もの
レビュー情報
一種の大規模国策映画だが、それを超えた見応えのある作品。ショスタコーヴィチの交響曲第七番「レニングラード」がやはり感動的な楽曲であるのと同じだ。氷結したチュード湖上での大会戦のシーンは語り尽くされた感があるものの、両軍激突までの緊迫感の描写は何度見てもすごい。悪役ながら白衣のドイツ騎士団が突撃を始めるシーンなど実に美しい。映画の前半ではドイツ騎士団が、占領したプスコフで住民を殺戮するエピソードが強烈な印象を与える。プロコフィエフの重厚な音楽をバックに展開されるが、昔の映画なので首が飛んだり血が噴き出したりといった描写はないが、中世北欧の陰惨な雰囲気がリアルに描かれている。アメリカ製の歴史映画ではこういう感じは出せないだろう。それと関連して俳優達の風貌が主役をはじめとして実に良い。北欧、東欧、旧ソ連圏の映画にはこういった地方色を備えた役者達を見る楽しみもある。アレキサンドル役のチェルカーソフは先日他界したグレゴリー・ペックとちょっと似ているようにおもわれるのだが・・・・。「戦艦ポチョムキン」のような作品はちょいと??だし、「アレキサンドル」の方では農民たちも雄々しく防衛戦争に加わったといった史実歪曲があるが、ま、そこはソ連映画のご愛敬。これはセルゲイ・エイゼンシュタインの才能がかなり幸福に開花した好例ではなかろうか。
ヤークト・パンターさん 8点(2003-06-24 16:33:22)
ヤークト・パンター さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2003-07-18ワンス・アンド・フォーエバー7レビュー5.28点
2003-07-11蜘蛛巣城10レビュー7.57点
2003-07-08影武者6レビュー6.11点
2003-06-24アレクサンドル・ネフスキー8レビュー7.60点
2003-06-19インデペンデンス・デイ8レビュー5.53点
2003-06-19薔薇の名前8レビュー6.92点
2003-06-1913日の金曜日(1980)7レビュー5.51点
2003-06-16ブラザー・サン シスター・ムーン3レビュー7.53点
2003-06-14ブラックホーク・ダウン8レビュー6.65点
アレクサンドル・ネフスキーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS