サイコ(1960) の TK of the World さんのクチコミ・感想

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サイコ(1960) の TK of the World さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サイコ(1960)
製作国
上映時間109分
劇場公開日 1960-09-04
ジャンルホラー,サスペンス,シリーズもの,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これは素晴らしい。ホント昔の傑作って感じ。
やはり私たち観客は主人公に感情移入しやすくなるのが当然だが、主人公の不安を表す描写がまあうまいもんだから、どんどんこっちまで不安になってきます。
逃げ出した後不意に社長と目が合ってしまい、以降は妄想の中で嫌なイメージ(持ち逃げがバレたかのような月曜の朝の会話)を自ら作り上げてしまいます。
また、気付けばどんどん雨が強まり視界が悪くなり、先が見えなくなっていきます。まさに先の見えない不安を背負っている今の主人公の気持ちを表している描写ですよね。
極めつけはあの警察官w あいつまじうぜーw いちいちついてきやがって、見てるこっちまで焦ったりイライラしたり笑。
後ろめたい気持ちを持ってる人間は些細な事でもすごく敏感になりますよね。

ホテルに着いてからは、誰がなぜ主人公を殺したのか?が見所になっていきますが、ノーマンのお母さんは何者?実は保安官が悪者では?それどころか大ドンデン返しでサムかライラが何かの仕掛け人?なんて色々予想を巡らせながら見進める事ができ楽しかったです。
殺人の場面で、犯人がほんの一瞬だけ長い髪で女に見える、という描写が観客に「犯人は女性?」とイメージを植えつけるのもうまいなって思いました。

最終的には、真実を精神科医が完璧にセリフで説明してくれましたが、あれがいかがなものかと思いましたね。
少しの映像とか描写だけで、あれはそういうことか?って匂わせるくらいの方が観客が主体的に考えを巡らす形になってよかったのではと思います。むしろ真実の70%前後しか描写を出さずに、あとは観客が色々憶測を呼ぶとかもありかと。

てか現在(2014年)では、イカれた事をする奴の事を「サイコ野郎」なんて言ったりしますけど、そんな言葉が定着したのもこの映画の影響が強いんじゃないですかねえ。

あとは、ラストシーンでニヤつくノーマンとミイラ姿の母親がオーバーラップするシーンは、その映像のうまさに背筋が震えました。
TK of the Worldさん [映画館(字幕)] 10点(2014-03-09 00:15:28)(良:1票)
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