ぼくのエリ/200歳の少女 の 飛鳥 さんのクチコミ・感想

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ぼくのエリ/200歳の少女 の 飛鳥 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ぼくのエリ/200歳の少女
製作国スウェーデン
上映時間115分
劇場公開日 2010-07-10
ジャンルホラー,サスペンス,ファンタジー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 少年とヴァンパイア少女の恋がメインという、少女マンガにでもありそうなヴァンパイアもの。あどけない少女が繰り広げる殺戮のグロ描写もあって、独特の雰囲気。特に、プールの水中でのシーンが印象的。

残念な点が二つ。原作ではエリが実は男の子との設定のようだが、映画では去勢痕が余計なボカシで見えなかったりもして、その設定がわからなかった。
なるほど、その設定のほうがより深くて面白いのに、それを伝えきれないのはもったいない。また、キャスティングの問題で、エリがもう少し魔性の魅力を漂わせる美少女なら、もっと引き込まれたはず。その二点が違っていれば、印象も全然違って傑作になったかも。

エリを守護してきた父親代わりの男が、どういういきさつでそうなったのかはわからない。でも、少年がその役割を引き継いでいく過程を見れば、なんとなく推察できる。最初は少年とエリとの純愛ものかと思ったが、少年はともかくエリのほうは、自分を守護する人間を作りたい計算が透けて見える。
相手を虜にさせて手先のようにコントロールすることは、200歳の老獪な手練手管をもってすれば難しいことでもないだろう。ヴァンパイアとしては、それが生き延びる術なのだから責められない。エリが女になりすましたのも、そのほうが男を虜にしやすいからか。ラストでモーリス信号を交わすエリと少年のどこか微笑ましいシーンにも、少年の行く末とエリの恐ろしさが余韻となってイメージが膨らむ。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 6点(2015-04-20 23:13:23)(良:1票)
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