正直言って、あの「羊たちの沈黙」の続編としてはパワー不足だと .. >(続きを読む)
正直言って、あの「羊たちの沈黙」の続編としてはパワー不足だと思う。グロさだけが強烈で、それなのに、ラストが甘っちょろいので不自然な感じだった。FBIのウサマ・ビンラディンの手配映像が、この映画の制作時点で入っちゃっているのも、ネタとしては面白いし。パッツィ家の話とか、ルネサンスの歴史のネタなんかも入っているが、ねらい所がずれているような気もする。ただ、フィレンツェの町並みの美しさと、ジュリアン・ムーアの気品が、何だか格調高い雰囲気になっていて、なんとなくレクター博士の「美意識」が表に出てきたような作品。