ストーリーだけを見ると、弱小高校にコーチが赴任してチームを強 .. >(続きを読む)
ストーリーだけを見ると、弱小高校にコーチが赴任してチームを強豪へと変えていく、っていうありがちなものだけど、この映画はそれだけではなかった。
それはアメリカで黒人の人たちが、普通に幸せに生きていくことがいかに大変かという点。
バスケットボールが出来ること自体が幸せだという世界。バスケットボールをすること自体が生きる手段であるという事実。しかもそれで成功するのは一部の限られたスターだけ。
現在のNBAでは、高校を卒業してすぐNBA入りする選手が増えているが、その中の一人の選手の言葉に、「大金を手にするチャンスがあるんだ。なぜそれを見送るようなことをするんだ?」というのがあった。この言葉が現実を語っていると思った。
映画を見ながらそういうことを考えさせられました。素晴らしい映画でした。