<ネタバレ>尾野真千子の叩きつけるような演技が心に刺さる。
息子役の少 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>尾野真千子の叩きつけるような演技が心に刺さる。
息子役の少年も共鳴するかのように、叫びながら静かにそこにいた。
旦那のオダギリジョーがそもそも悩みつつも、あがいてる人だった。
他所に子供まで作るのだが、尾野真千子は、そんな彼を好きになる。
そして、生まれた息子を愛して、この世界を生き抜いていく。
最後、バタバタと落とし前がついていくのだが、
最後の「神さま」という題の劇。
走る走る、尾野真千子が走る。
そんな彼女を見て、少年は、これが自分の母親だと、世界と結びつく。
茜色の夕陽にいつまでも夜にならない、いつまでも死にきれない、
生かされる二人の母子に、我々も生きねばと勇気づけられる。
筋よりも、尾野真千子のキャラを描いた、コロナ禍の中で生まれた石井監督の力作。