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<ネタバレ>タイトルの通り様々なタイプの人工知能が、それぞれの癖をだしていろいろなドラマを織りなしていくのが印象的でした。
最終的に、高度なルーチンで増殖し生活をしているAIはもはや生命かどうかという垣根を越えてしまっています。
必然定期に旧式の人工知能を搭載した主人公は、その人工知性体との対比で人間的にすら見えるというプロットが秀逸。
それまでの主人公は人間的な行為をプログラムされた人工知能で、母親としてインプットされた対象を寂しがるという行動が基盤になっているようなのですが、それが知性からではないことが気になって仕方がないのは彼が製品として生まれ存在しているからでしょう。
見せ方が上手い。
このせいでどうしても愛情や知性に感じられない、リアルな仕草との対比もとてもやりきれなくて良いですね。
終末的な雰囲気が公開当時、なぜか懐かしく感じられたのが思い出されます。
21世紀という時代が始まってまもなく、20世紀末を覆っていた終末感が実は作られた物だったんだ、ということにこの作品で気づきました。
ハリウッドはこういう文芸調のテーマにゴツンとお金をかけて作り上げてしまうのが凄い。
それだけに描写が細かくいろいろな感情が生まれるのでその時々で満足感が違う映画です。[良:2票]