凶悪犯罪を繰り返し、破滅に向かう男女の逃避行を描いたバイオ .. >(続きを読む)[良:1票]
凶悪犯罪を繰り返し、破滅に向かう男女の逃避行を描いたバイオレンス劇。アンチヒーローや反体制的、暴力的な表現等、この分野の先駆けとして後の映画に多大な影響を与えた。
出演者も各々アクの強いキャラを演じており、特にF・ダナウエイの芝居は「いかにも」な感じの女性像を確立したと思う。ボニー&クライドの性格を基に人物設定した映画のなんと多いことよ。
後にA・ペン監督は本作に対する自省を語っているが、いつか誰かがこのような表現をやるだろうと思えば、先駆者として評価したい。
ボニーとクライドが蜂の巣にされるシーンは、それまでが二人のやりたい放題だっただけに因果応報で、観ている側は爽快感さえ覚える。悪党に対して寛大な雰囲気があるのは1930年代の大恐慌を背景にしているためだろう。凶悪犯を描きながらどこか滑稽味がある(音楽含め)。[良:1票]