<ネタバレ>主人公ホリーが車で拉致されたのかと思いきや、連れていかれたの .. >(続きを読む)
<ネタバレ>主人公ホリーが車で拉致されたのかと思いきや、連れていかれたのはすっかり忘れていた講演会。
このあたりの展開はうまい。
親友ハリーが水増しペニシリンを使って重大な被害を出し、その悪事のために殺された。
と思っていたら、一瞬ライトに照らし出されて、生きていたことがわかる。
オーソン・ウェルズの不敵な面構えがハリー役にぴったり。
意外な展開で、サスペンスの教科書といってもいい。
並木道でアンナがホリーを無視して素通りしていくラストシーンは、美しく余韻が残る。
一見ミスマッチに感じる明るい音楽も、かえって哀愁を誘っている。