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<ネタバレ>イスラエル映画だが、舞台は数百年前のリトアニア、しかし実際にはユダヤ人の村での話なので、ユダヤ系歴史ものホラーというレアジャンル。内容も、復讐のために異形の力を借りるも制御不能に陥る、という点では結構よくある展開だし、宗教的エッセンスを含むこともあってか割とマジメに(あまり色々やり過ぎることもなく)つくられている。バリバリにホラーというほど恐怖心を煽るワケでもないし、怖いというよりは重苦しいという系統のホラーかと。実は個人的には結構好きな部類。
ただ一点、肝心の女主人公というのが、なんつーかこう「思い込み一直線」と言うか、ハッキリ言えば若干サイコな、と言うか。そもそも最初っから村で一人だけ「血には血」という様な好戦的なモチベーションでゴーレムつくった挙句、最終的にはかなり悲惨な結末を招く、というのはあまり主人公のメンタリティでもない様に思う(普通、モブの脳筋キャラのやることだよね)。他にも、旦那を7年も手酷く騙してたのとか、自分の知己をゴーレムが殺しまくってるのは率直にあんま気にしてなかったり、正直言ってかなりアレなお人ですよね、という感じ。
ひとつ褒めておきたいのはゴーレム役の子役(とその面の演出)。別に喋ったり大きく表情つくったりする訳でもないけど、かなり異様な雰囲気を出せていたと思う。子役も単純に見た目可愛いし、他の映画でもちょっと観たいかも。