天国と地獄 1963年 [日]の貧困と金銭さんのクチコミ・感想

ずばり、この映画の本質は、貧困問題であったと思います。映画が作成された当時は、労働運動も盛んで、社会が貧困問題を静止していた時代でした。犯人の医学生は、貧しい出身なので、大学入学後に、周囲の学生（富裕な家庭出身）とのハンデを非常に痛感させられたものであると思います。貧困との差（貧富の差）を解消する手段として、勉強と犯罪があるということでしょうか。しかし、彼の希望は粉砕されてしまいます。