この作品は近年のアカデミー賞作品賞受賞作の中で、イングリッシ .. >(続きを読む)[良:1票]
この作品は近年のアカデミー賞作品賞受賞作の中で、イングリッシュ・ペイシェントに並んで、ふさわしくないと捉えられそうな作品だと思う。しかしながらこの作品は適度に奥が深い。単純に言えば、大人向けの作品でありながら、若い感性も巧みに採り入れているし、死という重い結末を持ちながらも、作品全体はそうした結論を予感させながら、しかし重くなり過ぎていない。むしろ浮揚感さえ持ち得ている。この作品が受賞したのは、アメリカ人にとっての現実感が伴っているからなのであろうが、私にはくるまを高速で跳ばしている時に、百分の1で起き得る事故を許容できる様な気分になることへの共感に近い。歴史に残る傑作とは思わないが、CGを用いない作品で、時代を切り取り得た作品として、人々の記憶に残るものと考える。[良:1票]