5.名作。岡崎作品の中でも抜きに出ています。 【Nujabest】さん 10点 [全巻 読破](2009-02-06 05:15:31) |
4.すばらしい作品だから、一度は読んでください。 私は読了後、「人の残酷さ」ってのを一番に感じました。 【Shiori】さん 10点 [全巻 読破](2008-01-30 09:26:10) |
3.《ネタバレ》 下の1番さん、2番さんのレビューで言いたいことは言い尽くされているように思う。 【JUKE】さん 10点 [全巻 読破](2008-01-29 23:09:08) |
2.《ネタバレ》 河口付近の濁った河、そこにかかる大きな橋を歩いていたこと。 夜、何をするでもなく、欄干につかまって街の灯りをぼんやりと眺めていたこと。 海風が吹くと潮の香りがして、暗い海に打ち寄せる波を想ったこと。 土手に揺れるセイタカアワダチソウ。意味のない会話。憎しみ、怒り、陰鬱。 数知れぬ負の感情を夜の空気の中に発散させていたこと。 過去のこと、今のこと、これからのこと。
あれから10年以上経ってしまい、あの頃の自分の中にあった幾つかは失われてしまったけれど、この本を読み返すと、その失った部分が反応して酷く痛む。 【小塚】さん 10点 [全巻 読破](2007-11-08 19:54:50) (良:1票) |
1.たぶん人生でいちばん好きなコミック。描かれたのは十年以上前だけれど、これほど現代に特有の空虚さ、乾いた絶望感を的確に捉えた作品は他にないんじゃないだろうか。生きているということにリアリティがない感じというか、日常におけるあっけらかんとした絶望を巧みに描き出している。登場する少女、少年達には拠り所にできるようなものがまったくなくて、ただ痛みだけが確かなものであるかのようにすら見える。唐突に引用される詩の効果も抜群で、一度読むと忘れがたい。「平坦な戦場で生き延びること」、その難しさ。きれいごとを一切抜きにして、日々を生きていくことの意味を問う。ポジティヴなメッセージはほとんどないけれども、この切実さが、不思議と読む者に力を与えてくれる気がする。
好き過ぎてあまり語るとわけわかんなくなりそうだからここらへんでやめとくけど、間違いなく、大傑作です。 【no one】さん 10点 [全巻 読破](2007-10-25 00:40:34) (良:1票) |