5.時代を超えた力はあるが、時代を超えられない何かもあるように思う。 【みんな嫌い】さん 8点 [全巻 読破](2008-08-01 11:03:55) |
4.《ネタバレ》 いたましや~いたましや… 男の漫画ではありえないっすね…
ある意味凄く…また怖い 【栗頭豆蔵】さん 9点 [全巻 読破](2008-03-21 23:58:10) |
★3.《ネタバレ》 ビートルズのへルタースケルターより、エアロスミスのヘルタースケルターを聴きながら読みたい逸品です。何の言葉も出ません。破滅の美学と思いきや、実はその対極を行ってました。リリコの何もかもを超越している強さに10点です。ものすごいキャラクターですね。実写映画化してほしいっす。舞台がハリウッドとかでもはまると思います。むしろハリウッドの方がはまるんじゃ(笑) 【Shiori】さん 10点 [全巻 読破](2008-01-16 09:11:27) |
2.《ネタバレ》 若かりし頃、フィールヤング連載中から毎月と~~っても楽しみにして 読んでいました。岡崎先生の事故の影響でコミックが出るのがとても 遅かったので手に入れたときは嬉しかったと同時に切なくなった。岡崎 せんせいのまんががまた読めるのを一生待ってます(涙) 決して明るいお話ではなく、全てがまさに「へルタースケルター」の題名 通り、お先まっくらな未来に猛スピードで滑り降りていくお話ではあるのですが、 なぜか、雑誌連載中も一話一話、読み終わった後に元気が出ました。 それは主人公リリコ(全身整形のファッションモデル)のセリフ全てにやけに共感 できるとともに、リリコのたくましさ・突き抜けた感覚にはどこか憧れずにはいられないからでしょう。いや、あんな風にはなりたくない、でもリリコは結局、全ての 女の子の化身でもあるのです。この漫画を読むと、マドンナの「What It Feels Like For A Girl」が聞きたくなりますね。要するにそういう事なのです(?) 【やわらか戦車】さん 9点 [全巻 読破](2007-12-20 14:30:18) |
1.《ネタバレ》 岡崎作品は暗いものが多いけれど、とりわけ読み進めるのが辛いのがこれ。ほんとうは何もかもが崩壊寸前だとわかっているのに、平気な顔を取り繕いながら綱渡りの生を歩む。やがては破綻するであろうことが明らかなだけに、全編に渡って剥き出しの神経を掻き毟られるような心地がした。
他作品でも同様だが、突如差し込まれる見開きがすごく効果的だ。しかも大抵は直線ばかりで構成されたうら寂しい都市の風景。あるいはオーブンに頭を突っ込んだ死体という、読んでいる者をぶん殴るような絵。面白いから本を閉じるまではいかないんだけど、この読んでいてぎりぎりまで追い詰められるような焦燥感は、すごい。
ところがこの悲劇的な物語は、ラストで思わぬ着地をみせ、突き抜けたような不思議な明るさを漂わせる。続編なんてなしに完結させてほしかったという気もするけど、これも悪くないのかな。絶望的な虚無を描きながらもどこかしら切ない美しさがある、痛ましい傑作。 【no one】さん 9点 [全巻 読破](2007-10-28 17:33:00) |